JP2002027962A - 玉葱の調製作業方法及び玉葱調製機 - Google Patents

玉葱の調製作業方法及び玉葱調製機

Info

Publication number
JP2002027962A
JP2002027962A JP2000215557A JP2000215557A JP2002027962A JP 2002027962 A JP2002027962 A JP 2002027962A JP 2000215557 A JP2000215557 A JP 2000215557A JP 2000215557 A JP2000215557 A JP 2000215557A JP 2002027962 A JP2002027962 A JP 2002027962A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
onion
ridge
preparation machine
spherical portion
adjacent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000215557A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4421747B2 (ja
Inventor
Yasuo Moriyasu
康夫 森安
Mikio Matsui
幹夫 松井
Takahiro Matsui
孝広 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seirei Industry Co Ltd filed Critical Seirei Industry Co Ltd
Priority to JP2000215557A priority Critical patent/JP4421747B2/ja
Publication of JP2002027962A publication Critical patent/JP2002027962A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4421747B2 publication Critical patent/JP4421747B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)
  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 畝h上に引き抜いて放置した玉葱wの調製処
理を能率的に行うと共に調製処理結果物である玉葱球状
部w1の後処理を便利となす。 【解決手段】 処理対象畝h上を移動される玉葱調製機
Tから排出される玉葱球状部w1を処理対象畝hと隣接
した畝h上に落下させるように実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玉葱の調製作業方
法及びこれに使用される玉葱調製機に関する。
【0002】
【従来の技術】畝から抜き上げて畝間の溝内に列状に放
置された玉葱を調製処理する場合には、玉葱調製機を各
畝上で移動させ、この調製機の位置した畝に接した溝内
の玉葱をこの調製機に順次に供給してその茎葉部と根部
を切除する調製処理を行わせ、この処理結果物である玉
葱球状部w1をこの調製機の位置した畝上に排出させる
ように行っている。このような調製作業に使用される玉
葱調製機としては例えば特開平8−243号のようなも
のがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、畝上に植生
した玉葱を収穫する際、玉葱収穫機で玉葱を地面から抜
き上げてその位置から収穫中の畝上に降下させて放置す
るように行われることがある。このように抜き上げられ
て収穫された玉葱は畝上にそのまま存在するため、上記
したような従来の玉葱調製機を畝上で移動させることが
できず、畝上での能率的な調製処理は行えないのであ
る。本発明は、このような実状の下、畝上に列状に抜き
上げられて放置された玉葱を効率的に調製処理すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では次のようになす。即ち、請求項1に記載
した発明では、処理対象畝上を移動される玉葱調製機か
ら排出される玉葱球状部を処理対象畝と隣接した畝上に
落下させるように実施するのである。これによれば、畝
上の玉葱が玉葱調製機に供給されることにより、玉葱球
状部は隣接する畝上に落下されるため、畝上には玉葱球
状部の存在しない箇所がその調製機の移動跡に順次に形
成される。従って、当初には玉葱の存在した畝上でも前
記箇所を経て玉葱調製機は順次に前方へ移動できるよう
になり、また調製処理結果物である玉葱球状部が未処理
の玉葱と混じることなく畝上に存在するようになる。
【0005】この際、請求項2に記載したように玉葱調
製機から排出される玉葱球状部を処理対象畝と隣接した
畝上に機械的に落下させるように実施するのであり、こ
れによれば手間少なく作業が行える。
【0006】また請求項3に記載したように、玉葱調製
機から排出される玉葱茎葉部は処理対象畝上又は畝間溝
上に落下させるのであり、このようにすれば玉葱球状部
w1と玉葱茎葉部w2が混在しないため、その後の玉葱
球状部の乾燥処理や収集作業に好都合となる。
【0007】さらに詳細には請求項4に記載したように
行うのであって、即ち、並列状に形成された複数畝にお
いてこれの一側から一畝飛びの畝上に玉葱を集めて玉葱
の存在する畝と存在しない畝とを交互に存在させ、各畝
上の玉葱を調製処理し、この処理により得られた玉葱球
状部w1を処理対象畝に隣接した玉葱の存在していない
畝上に集めるように実施するのである。
【0008】さらに具体的には請求項5に記載したよう
に、並列状に形成された複数畝においてこれの一側から
一畝飛びの畝上を経るように玉葱調製機を移動させ、前
記調製機にこれの位置する畝の玉葱を調製処理させ、こ
の調製機から排出される玉葱球状部を処理対象畝に隣接
した畝上に落下させるように実施する。このようにすれ
ば、玉葱調製機は一畝飛びの畝上を移動させるだけでよ
いものとなり、また二畝分の玉葱球状部が一度に処理さ
れるものとなる。
【0009】上記した請求項4及び請求項5に記載した
調製作業方法に代えて、請求項6に記載したように行う
こともできるのであって、即ち、並列状に形成された複
数畝に於いてこれの一側から順次に隣接した畝上を経る
ように玉葱調製機を移動させ、前記調製機にこれの位置
する畝上の玉葱を調製処理させ、この調製機から排出さ
れる玉葱球状部w1を処理対象畝に隣接した調製処理済
みの畝上に落下させるように実施する。
【0010】このようにすれば、最初に玉葱調製機が移
動する畝を除けば、各畝上を移動する際に得られた玉葱
球状部は直前に玉葱調製機が移動した隣接畝上に落下さ
れることで、玉葱球状部のみが畝上に集められるように
なる。従って、請求項4及び請求項5に記載した調製作
業方法におけるように一畝飛びに玉葱の存在しない畝を
作る必要はなくなる。
【0011】また請求項7に記載した発明では、畝上を
移動させるものとした玉葱調製機において、この調製機
の位置する畝に隣接した畝上に人為力を要することなく
玉葱球状部を排出するための排出手段を設けた構成とな
す。これによれば、排出手段が調製作業時の作業者の手
間を軽減させる。
【0012】また請求項8に記載した発明では、畝上を
移動させるものとした玉葱調製機において、玉葱球状部
を排出するための下り傾斜案内路56、62、63、6
5を設け、この案内路の先端が玉葱調製機の位置する畝
に隣接した畝上に及ぶ構成となす。これによれば、簡易
な構造により、玉葱球状部w1が隣接した畝に落下する
ものとなる。
【0013】或いは請求項9に記載したように、畝上を
移動させるものとした玉葱調製機において、玉葱球状部
を排出するための下り傾斜案内路56、62、63、6
5を横方の伸縮変形或いは横向き縦面上での折曲変形可
能に設け、この案内路の変形により、玉葱調製機の側部
近傍箇所から、玉葱調製機の位置した処理対象畝に隣接
した畝上に至る範囲内で、玉葱球状部の落下する特定位
置が任意で調製される構成となす。これによれば、玉葱
調製機は畝幅の変化にも対応できるものとなるほか、玉
葱球状部が機体上に設置したコンテナ内に落下し得るも
のとなる。
【0014】上記玉葱調製機において、請求項10に記
載したように、玉葱茎葉部が玉葱調製機の位置した畝上
或いはこの畝に接した左右何れかの溝上に落下される構
成となす。これによれば、玉葱調製機から排出された玉
葱球状部と玉葱茎葉部とが分離された状態に落下される
ものとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例に係る玉
葱調製機の側面図、図2は前記調製機の正面図、図3は
前記調製機の排出部等を正面から見た概要図、図4は前
記調製機の調製処理機構を示す側面図、図5は前記調製
機の調製処理機構部の平面図、図6は玉葱球状部の排出
部を示す正面視断面図、図7は前記調製機の駆動系統の
動力断続部を示す側面図、図8は前記調製処理機構部の
駆動系統を示す側面図、図9は前記調製処理機構部の駆
動系統を示す後面図、図10は前記調製機を使用した作
業態様図である。
【0016】図1〜図4に示すように、本発明の玉葱調
製機は、走行部1に支持された機体フレーム2を備える
と共に、機体フレーム2上には前側から玉葱供給搬送部
3、玉葱調製処理部4及び玉葱排出部5を載設するほ
か、玉葱排出部5の後側に操縦部6を形成したものとな
されている。
【0017】先ず走行部1について説明すると、左右一
対の走行クローラ1a、1bを備えたものとなされてお
り、左右の走行クローラ1a、1bは巾900mm程度
の畝上でも横方へ張り出すことなく走行するようになさ
れている。
【0018】次に玉葱供給搬送部3について説明する
と、作業者が特定箇所に手供給した玉葱wを受け取って
玉葱調製処理部4に供給搬送するもので、具体的には次
のようになされている。
【0019】即ち、前面、上面及び左右側面とからなる
前側ケース7を備えており、このケース7の前面の上部
巾中央箇所と、上面の巾中央箇所の前後方向部位とは玉
葱wの移動を可能とするように切除された切欠溝aとな
されている。この切欠溝aの前端部には後上がり状に傾
斜された持ち上げ搬送部8の後部が上下左右への揺動変
位可能に支持されている。
【0020】持ち上げ搬送部8は無端状の搬送チェーン
9とこれに対向させた挟扼杆10とからなり、これらの
先又は前端部が作業者の身長等に適合するように上下へ
揺動操作されると共に作業者が玉葱wを拾う位置に応じ
て左右へ揺動操作されるようになされている。そして、
作業者が搬送チェーン9の搬送作用部始端に玉葱を倒立
姿勢として手供給することにより前記搬送チェーン9と
挟扼杆10との間に玉葱茎葉部w2を挟み付けて玉葱w
全体を後方へ搬送するものとなしてある。
【0021】前側ケース7の上面の裏側近傍箇所で持ち
上げ搬送部8の後部から玉葱調製処理部4に至る範囲に
は図4及び図5に示すように前記切欠溝aに関連させて
玉葱供給用搬送手段11が設けてあり、この搬送手段1
1は前後水平向きの玉葱支持搬送部12と、この搬送部
12の前端部下方に位置させた誘引ブラシ装置13と、
このブラシ装置13の後方で前記搬送部12の下側に位
置された茎葉搬送部14とからなる。
【0022】玉葱支持搬送部12は無端状となされ断面
を円形となされた左右一対の搬送ベルト15、15を備
え、これらベルト15、15の対向部間が搬送経路bと
なされて前記切欠溝aの上部(前側ケース7の上面の裏
側)に位置されてあり、各搬送ベルト15、15を駆動
プーリ16、従動プーリ17に掛け回して特定位置で周
回作動させる構成となされ、左右の搬送ベルト15、1
5が持ち上げ搬送部8の搬送した玉葱茎葉部w2の元部
を前記搬送経路bの前端に受け入れ水平後方向へ挟持搬
送するようになされている。この際、搬送ベルト15、
15は実際には球状部を支えているだけで茎葉を挟持は
していない。
【0023】誘引ブラシ装置13は左右一対の円筒状ブ
ラシ体18、18を前後向きとして対向状に配置すると
共にこれらブラシ体18、18の対向部を前記搬送経路
bの直下に位置させており、各ブラシ体18、18は特
定位置で回転されるものとした前後向きの片持ちブラシ
駆動軸19、19に支持させ、これら駆動軸19、19
の回転作動により一対のブラシ体18、18の対向部が
下向きへ変位されるようになしてある。そして、各ブラ
シ体18はブラシ毛をブラシ胴部材の周面に特定向きの
螺旋状に植設され、各片持ちブラシ駆動軸19回りの回
転により周面部に接した玉葱茎葉部w2にブラシ毛を介
して下向きの引張力を付与して緊張させると共に後方へ
の送り力を付与するものとなされている。
【0024】茎引き搬送部14は無端状となされた左右
一対の搬送ベルト20、20を備え、これらベルト2
0、20の対向部間が搬送経路となされて前記搬送経路
bの直下に位置され、後方へ向かうに伴って漸次降下す
るようになされており、各搬送ベルト20は背面にスポ
ンジを貼付けされたVベルトとなされ、駆動プーリ2
1、従動プーリ22及び中間プーリ23に掛け回されて
特定位置で周回作動されるようになされている。左右一
対の従動プーリ22の上面側にはスター形の茎葉掻込ホ
イール24、24が固定してあり、従動プーリ22、2
2と同体回転してこれの前側近傍に達した玉葱茎葉部w
2を搬送経路内に掻き込むようになしてある。そして、
左右の搬送ベルト20、20は玉葱支持搬送部12の玉
葱wの搬送中、玉葱茎葉部w2を搬送始端に受け入れた
後、斜め下方へ向けて挟持搬送し、この搬送過程で玉葱
茎葉部w2を漸次下方へ引張し緊張させて、玉葱球状部
w1の肩部が玉葱支持搬送部12の左右一対の搬送ベル
ト15、15に密接され支持された状態となるように玉
葱を引き変位させるようになされている。このように茎
葉を引張ることで、球状部の向きが揃う。
【0025】前記左右一対の従動プーリ22、22の下
方には玉葱茎葉部w2の先寄り部w2'を切り離すため
の荒切り装置25が設けてあり、この装置25は左右配
置された前記従動プーリ22、22を固定され且つ一定
位置での回転自在となされたそれぞれの回転中心軸2
6、26を延長した各縦向きディスク駆動軸27の下端
にディスク刃28を固定し、これらディスク刃28を左
右のブラシ体18、18の対向部の直下位置で重合さ
せ、この重合部が後方へ変位するように回転させ、玉葱
茎葉部w2がこれらディスク刃28の重合部で切断さ
れ、その先寄り部w2'が切除されるようになしてあ
る。
【0026】荒切り装置25の下方には前側茎葉部排出
装置としてのベルトコンベア29が横向きに設けてあ
り、ディスク刃28、28で切り離された玉葱茎葉部w
2の先寄り部w2'をコンベアベルト30で受け止めて
機体フレーム2の右横外方へ放出するものとなされてい
る。
【0027】次に玉葱調製処理部4について説明する
と、上記玉葱供給搬送部3により供給搬送された玉葱w
からその茎葉元部と根部を切除する処理を行うもので、
具体的には次のようになされている。
【0028】即ち、前側ケース7よりも高くなされて玉
葱調製処理機構の外周囲を包囲するものとした後側ケー
ス31を備えており、玉葱調製処理機構として、このケ
ース31内方に根部切断装置32、根起こしブラシ装置
33、玉葱処理搬送部34、茎葉元部切断装置35及び
後側茎葉部排出装置36が設けてある。
【0029】上記根部切断装置32は機体フレーム2と
同体に固定された起立支持枠37に支持させるのであ
り、このため起立支持枠37の左右から後向きへ各々上
下二本のリンク部材を延設し、これらのリンク部材の先
端部にヘッド枠38を軸着して四節平行リンク機構39
を形成し、これにより上下変位自在となされたヘッド枠
38に側面視鈎状の伝動ケース40を固定し、この伝動
ケース40の下面から下向きに左右一対の縦向きディス
ク駆動軸41を突出させ、この駆動軸41のそれぞれに
ディスク刃42を固定し、これらディスク刃42、42
を前記搬送経路bの延長線上で重合させて、それぞれの
ディスク刃42の重合部が後向きへ変位するように回転
させ、これらディスク刃42、42が玉葱球状部w1か
らその根部を切除するようになしてある。
【0030】そして、左右一対のディスク刃42、42
の重合部の前後近傍箇所にはヘッド枠38を介してディ
スク刃42、42の前後位置に回転自在に支持された樹
脂製の案内輪43a、43bが設けてあり、この案内輪
43a、43bが玉葱処理搬送部34で後方へ搬送され
る玉葱球状部w1の表面を転動して玉葱球状部w1に対
するディスク刃42、42の上下位置を制御するように
なしてあり、玉葱が玉葱処理搬送部34で後方へ搬送さ
れる過程でディスク刃42、42がその根部の元位置を
切り離すようになしてある。
【0031】さらに起立支持枠37とヘッド枠38との
間には図示しない引張スプリングが張り渡してあり、ヘ
ッド枠38に作用する重力をそのスプリング力で打ち消
すことにより、小さな外力がヘッド枠に作用すること
で、ヘッド枠が上下変位するようになしてある。
【0032】上記根起こしブラシ装置33は前記四節平
行リンク機構39の下方に設けられているものであっ
て、特定位置での回転自在に設けられた左右一対の前後
向きの片持ちブラシ駆動軸44の先部に固定された左右
一対の根起こしブラシ体45を対向状に配置し、これら
ブラシ体45を前記搬送経路bの延長線上で対向させ、
この対向部が上向きへ変位するように各ブラシ体45を
回転させ、玉葱処理搬送部34で搬送されている玉葱w
の根部に接触してこれを上方へ引き起こすように作用す
るものとなしてある。
【0033】上記玉葱処理搬送部34は、玉葱支持搬送
部12の後部上方から根切断装置32の下方を経てさら
に後方へ及ぶ範囲に渡って左右一対の挟持搬送ベルト4
6、46を前後向きとして対向状に配置し、これらベル
ト46、46の対向部間に適当な隙間を形成したものと
なし、この隙間箇所を玉葱球状部w1の搬送経路となさ
れ前記搬送経路bの延長線上に合致されている。この
際、各挟持搬送ベルト46は無端状で比較的巾広となさ
れ巾中央の外面を凹み円弧状になされており、駆動プー
リ47、従動プーリ48及び中間プーリ49に掛け回さ
れて特定位置で周回作動されるようになされている。そ
して、左右の挟持搬送ベルト46、46が玉葱供給搬送
部3の搬送した玉葱球状部w1の左右側部を挟み付けて
受け取り、その後、これの受取り時の上下姿勢を確実に
保持しつつ後方へ搬送するようになされている。
【0034】茎葉元部切断装置35は、機体フレーム2
に平面視前広がり状の配置に固定された左右一対の水平
伝動ケース50、50の上面から上方へ突出された左右
一対のディスク駆動軸51の上端にディスク刃52を固
定し、これらディスク刃52を玉葱処理搬送部34より
も少し低い位置で前記搬送経路bの延長線の下方に合致
させて重合させると共にこの重合部が後方へ移動するよ
うに回転させ、玉葱処理搬送部34で後方へ搬送される
玉葱球状部w1からその茎葉元部を切り離すものとなさ
れている。
【0035】後側茎葉部排出装置36は茎葉元部切断装
置35の下方に横向きのベルトコンベア53を設けると
共に、ディスク刃52の下部からコンベアベルト54の
後側部分に至る案内板55を傾斜状に設け、この案内板
55がディスク刃52で切り離された茎葉元部をコンベ
アベルト54上に案内し、この後、コンベアベルト54
がこの茎葉元部を機体フレーム2の右側部外方へ放出す
るものとなしてある。
【0036】次に玉葱排出部5について説明すると、上
記玉葱調製処理部4で調製処理された結果物である玉葱
球状部w1を機外に排出するもので、具体的には次のよ
うになされている。
【0037】即ち、後側ケース31の後端に連続して排
出シュータ56を機体フレーム2と同体状に設けてお
り、この排出シュータ56は玉葱処理搬送部34と概略
同じ高さの後側に位置させた方形箱状の玉葱受入れ部5
7と、この受入れ部57の底面から左右の二股状に分岐
されて正面視ハ字形の下り傾斜状に延長された一対の四
角筒部58、58とを備えている。そして、図3及び図
6等に示すように、前記受入れ部57の底面には四角形
の揺動切換板59が二股状箇所の中央に位置された前後
向き軸60回りへの揺動自在に装着され、この揺動切換
板59の後縁に突設したピン部材61を前記受入れ部5
7の後面壁に形成された円弧溝dを通じて後側外方に突
出させ、このピン部材61の左右移動操作により揺動切
換板59が左右揺動され、この揺動により、左右の四角
筒部58、58の内部通路の任意な何れかが前記受入れ
部57内の空間と連通されるようになされている。
【0038】前記受入れ部57の前面壁には開口eが形
成されており、この開口eには玉葱処理搬送部34の搬
送終端から解放された玉葱球状部w1を重力作用により
玉葱受入れ部57内に案内するものとした複数の案内杆
62が前後向きの樋状配列となされて設けてある。
【0039】また各四角筒部58の下端には排出樋63
を前後向き軸を介して折曲揺動変位可能に連設すると共
にこの排出樋63の揺動が連動リンク機構64を介して
任意位置に固定されるようになしてある。そして、各排
出樋63には延長樋65がボルトを介しての位置調製固
定可能に付設してあって、この延長樋65の延長長さは
排出樋63に対する延長樋65の固定位置を変更するこ
とにより大小に変更されるようになっている。
【0040】上記連動リンク機構64は、左右の排出樋
63のそれぞれにアーム部材66を固着し、このアーム
部材65とピン部材61とをリンク部材67で結合して
あり、ピン部材61を切換操作することで、排出樋63
の一方が起立状態となり、他方が特定の傾斜状態となる
ようになしてある。この際、リンク部材67の長さを変
更調製可能となして使用側の排出樋63の傾斜角度を任
意な特定角度に変更できるようになす。また左右の排出
樋63、63は不使用時には図3に仮想線gで示すよう
に何れも起立させ得るようになされている。
【0041】そして、玉葱処理搬送部34から解放され
た玉葱球状部w1が複数の案内杆62及び開口eを経て
玉葱受入れ部57内に落下し、続いて揺動切換板59の
位置していない側の四角筒部58内を経た後、排出樋6
3及び延長樋65を経て外方に落下するようになされて
いるのであり、さらに具体的には、図3に示すように機
体フレーム2が一つの畝h上にあるとき、この畝hに隣
接した他の畝h上に玉葱球状部が落下するようになさ
れ、また延長樋65の延長長さを最短状態にしたときは
機体フレーム2の側部近傍に落下させることができるよ
うになされている。
【0042】この際、排出樋63や延長樋65は図3に
示す程度の傾斜であれば玉葱球状部w1を円滑に落下さ
せ得ることが確認されているが、この落下をさらに確実
となすには例えば、排出樋63や延長樋65の底面を、
多数のローラを算盤玉配列状に配列されたローラコンベ
アとなすか、或いは機体フレーム2を高くする等して排
出樋63や延長樋65の下り傾斜角度をさらに大きくな
すか、或いは排出樋63や延長樋65の玉葱接触面をテ
フロン(登録商標)等のような摩擦係数の小さい材料で
被覆するようになす。そして現行の畝hピッチは概ね1
300mm〜1600mm程度であるので排出樋63や
延長樋65の長さはこれに対して適合し得るようになさ
れている。
【0043】次に操縦部について説明すると、機体フレ
ーム2の後方に作業者が追随して歩行しながら機体の走
行移動等を操縦するように形成されているのであって、
具体的には、機体フレーム2の後部の左右から後上方へ
操縦ハンドル68を延出させ、これらハンドル68にエ
ンジン69のアクセルレバー、操向用のサイドクラッチ
レバー70及び走行クラッチレバー71等が装着されて
いる。
【0044】上記エンジン69は機体フレーム2の後端
部で左右の操縦ハンドル68の前部間に設けれており、
このエンジン69の動力が動力伝達機構を介して走行部
1、玉葱供給搬送部3及び玉葱調製処理部4に伝達され
るようになされている。
【0045】上記動力伝達機構について図7、図8及び
図9等を参照して説明すると、次のとおりである。即
ち、エンジン69前方の機体フレーム2後部にミッショ
ンケース72が固定してあり、このミッションケース7
2の横向き入力軸73とエンジン69の横向き出力軸7
4とをベルト伝動機構75及びベルトテンション機構7
6を介して連動連結している。そして、ベルトテンショ
ン機構76は操縦ハンドル68に装着された走行クラッ
チレバー71と連係されると共に、前側ケース7の左右
側部のそれぞれに支点軸77回りの揺動操作可能に設け
られた走行クラッチレバー78とも連係されており、走
行クラッチレバー71、78の何れかを揺動操作する
と、ベルトテンション機構76の作動によりベルト伝動
機構75の動力伝達が任意に断続されるようになされて
いる。
【0046】ミッションケース72はこれに伝達された
動力をこのケース72内の図示しない左右のサイドクラ
ッチ機構を経てこれに対応した左右の走行クローラ1
a、1bに独立的に伝達するようになされており、前記
左右のサイドクラッチ機構はそれぞれ、その対応した左
右の操縦ハンドル68のサイドクラッチレバー70と連
係されており、このレバー70の操作によりその対応す
る走行クローラ1a、1bへの動力伝達が任意に断続さ
れるようになされている。
【0047】一方、茎葉元部切断装置35の下方となる
機体フレーム2箇所には横向き伝動ケース79が固定さ
れ、この伝動ケース79とエンジン69との間に横向き
中間軸80を設け、横向き中間軸80とエンジン69の
横向き出力軸74とをベルト伝動機構81及びベルトテ
ンション機構82を介して連動連結し、また横向き中間
軸80と横向き伝動ケース79の横向き入力軸83とを
ベルト伝動機構84を介して連動連結している。そし
て、ベルトテンション機構82は玉葱供給搬送部3の前
面部に支点軸85回りの上下揺動操作可能に装着された
作業クラッチレバー86と連係され、このレバー86の
操作により玉葱供給搬送部3及び玉葱調製処理部4への
動力伝達が任意に断続されるようになされている。
【0048】上記横向き伝動ケース79の上面からは左
右一対の縦向き出力軸87、87が突出されており、こ
れら出力軸87、87は横向き伝動ケース79の横向き
入力軸83にベベルギヤ機構88、88を介して連動連
結されている。そして、横向き伝動ケース79の上方に
は前後方向へ比較的長い左右一対の水平伝動ケース5
0、50が配設されて機体フレーム2と同体状に固定さ
れており、各水平伝動ケース50、50の後部に縦向き
入力軸89、89が設けてあり、この入力軸89、89
と、前記横向き伝動ケース79における対応した縦向き
出力軸87、87とが自在継手90を介して連動連結さ
れている。
【0049】各水平伝動ケース50、50の縦向き入力
軸89、89はこれらケース50、50の上面からさら
に上方へ突出されて茎葉元部切断装置35のディスク駆
動軸51、51となされ、これの上端にディスク刃5
2、52が固定されている。また各水平伝動ケース5
0、50の前部上面からは縦向き出力軸91、91が突
出されており、これら出力軸91、91に玉葱支持搬送
部12の駆動プーリ16、16と、茎引き搬送部14の
駆動プーリ21、21とが上下配置に固定されている。
さらに各縦向き出力軸91、91はベルト伝動機構9
2、92を介して、特定位置での回転自在となされた縦
向き駆動軸93、93と連動連結されており、各縦向き
駆動軸93、93の上端部に玉葱処理搬送部34の駆動
プーリ47、47が固定されている。
【0050】そして、駆動プーリ16、16に伝達され
た動力は搬送ベルト15、15を介して従動プーリ1
7、17に伝達され、この従動プーリ17、17から適
宜な伝動機構を介して持ち上げ搬送装置8の搬送チェー
ン9に伝達されるようになされ、また駆動プーリ21、
21に伝達された動力は搬送ベルト14、14を介して
従動プーリ22、22及び、この従動プーリ22、22
が固定され且つ特定位置で回転するものとなされた縦向
き回転中心軸26、26に伝達され、この回転中心軸2
6、26から、これを下方へ延長して形成されたディス
ク駆動軸27、27を介してこの駆動軸27、27に固
定されたディスク刃28、28に伝達され、一方では前
記回転中心軸26、26からベベルギヤ伝動機構94を
介して横向きブラシ駆動軸19、19に伝達されるよう
になされている。
【0051】上記横向き伝動ケース79の右側面からは
この伝動ケース79の横向き入力軸83が延長状に突出
されており、この入力軸83の先端の右側にはこれの右
端からベベルギヤ伝動機構95を介して動力を伝達され
特定位置での回転自在となされた比較的長い前後向き回
転支持軸96が設けてある。そして、この回転支持軸9
6の長さ途中で茎葉元部切断装置35の下方箇所に後側
茎葉部排出装置36のコンベアベルト54の掛け回され
た駆動ベルト車97を固定しており、また前後向き回転
支持軸96の前側やや上方にこの回転支持軸96とベル
ト伝動機構101を介して連動連結された中間回転軸9
8が特定位置での回転自在に設けられ、また中間回転軸
98の前側やや下方に、前側茎葉部排出装置29のコン
ベアベルト30を掛け回された駆動ベルト車99が固定
された前後向き回転支持軸100を特定位置での回転自
在に設け、これら双方の前後向き回転支持軸96、10
0を一体状に連結している。
【0052】上記中間回転軸98の上方にはこの軸98
からベルト伝動機構102を介して動力を伝達される前
後向きの上側中間回転軸103が特定位置での回転自在
に設けてあり、さらに起立支持枠37の左右中央部のや
や左寄り箇所にはこの上側中間回転軸103からベルト
伝動機構104を介して動力を伝達される前後向きの中
間伝動軸105が特定位置での回転自在に設けてある。
そして、起立支持枠37の左右中央部には前記上側中間
回転軸103から原動プーリ106、無端状の一本の伝
動ベルト107及び左右一対の中間プーリ108、従動
プーリ109を介して動力を伝達される前後向きの一対
の片持ちブラシ駆動軸44、44が特定位置での回転自
在に装着されている。この際、伝動ベルト107は原動
プーリ106、中間プーリ108及び従動プーリ109
に襷掛け態様に掛け回されてブラシ駆動軸44、44に
固定された一対のブラシ体45、45に特定の逆向き回
転が得られるようになす。
【0053】前記中間伝動軸105は連結伝動軸110
及び自在継手111を介して前記ヘッド枠38に固定さ
れた鈎状伝動ケース40の前後向き入力軸112に連動
連結されており、さらにこの入力軸112は鈎状伝動ケ
ース40内のベベルギヤ機構113を介してこの伝動ケ
ース40の出力軸である右側のディスク駆動軸41と連
動連結され、さらにこの駆動軸41がギヤ機構を介して
左側のディスク駆動軸41と連動連結されており、これ
により中間回転軸103に伝達された動力が左右一対の
ディスク刃42、42に伝達され、これらディスク刃4
2、42が逆向きに回転するようになされている。
【0054】次に上記した玉葱調製機を使用して、畝栽
培された玉葱を収穫する際の望ましい作業方法について
説明する。多数の畝hを並列状に形成し、畝ピッチが凡
そ1300mm〜1600mm程度で畝巾が凡そ900
mm以上となされ、図10に示すように各畝hに玉葱w
を複数条iに植え付けた状態において、公知の玉葱収穫
機を使用する等して、各畝hの玉葱wを全て引き抜いて
その上面に一日乃至二日程度放置して乾燥させる。これ
により、玉葱球状部w1の表面が幾分硬くなって傷つき
難い状態となる。
【0055】この後、作業者は二畝分毎の玉葱wを一方
の畝h上に集め、他方の畝h上を玉葱wの存在しない状
態となし、ここに帯状のネットjを敷くようにする。な
お、このネットjは調製処理後の便宜のために敷くもの
であって必ず敷かなければならないものではない。
【0056】この状態の下で、本発明に係る玉葱調製機
Tを作業者が任意に選択した処理対象となる特定の畝h
上に進入させるのであり、この際、作業者は特定畝h上
の処理開始箇所の機体長ほどの長さ範囲に存在する玉葱
wを予め移動させておくようになし、また機体の後方か
ら操縦ハンドル68、68を持って機体を操縦する。
【0057】そして、機体の進入した畝(処理対象畝)
h上では機体を畝hに沿った正しい向き及び位置に設定
すると共に、処理対象畝hに隣接し且つネットjの敷か
れた畝hの存在している側の排出樋63を横外方へ張り
出させて固定させる。この際、他側の排出樋63は連動
リンク機構64を介して起立状に保持される。次に排出
樋63を張り出させた側の延長樋65をこれの先端がネ
ットj上に位置するように調製して排出樋63に固定さ
せる。
【0058】この後、エンジン69の作動状態の下で、
作業クラッチレバー86を入り操作するのであり、これ
により機体は停止したままで、玉葱供給搬送部3及び玉
葱調製処理部4が作動状態となる。
【0059】この状態の下で、処理対象畝hにおける機
体前部周辺に散在した玉葱wの一個ずつを倒立姿勢で持
ち上げ搬送装置8の搬送始端箇所p1に順次に手供給す
る。この際、必要に応じて持ち下げ搬送装置8の先端部
を上下左右へ位置変更することにより、作業者による玉
葱wの手供給が疲れないで能率よく行われるようにな
る。なお状況によっては持ち上げ搬送装置8を取り外し
て玉葱支持搬送部12の搬送始端箇所p2に直接に供給
するようにしてもよい。
【0060】このように供給された玉葱wは持ち上げ搬
送装置8により後方へ搬送された後、玉葱供給搬送手段
11に受け継がれ、以後この搬送手段11により玉葱調
製処理部4まで水平後方へ供給搬送される。この供給搬
送において玉葱支持搬送部12は玉葱球状部w1を下方
から支持して後方へ搬送するのであり、この搬送の初期
に誘引ブラシ装置13が玉葱茎葉部w2に後方への送り
力を付与すると同時に下方へ引張し、次に茎引き搬送部
14がその玉葱茎葉部w2を受け継ぎ順次下方へ引張し
つつ後方へ搬送する。上記誘引ブラシ装置13のブラシ
体18、18は玉葱wの種類や乾燥状態等によってはそ
の通過を妨げることもあるのであり、このような場合に
は、ブラシ体18、18は片持ちブラシ駆動軸19、1
9から取り外すようにする。
【0061】この一方では、茎葉荒切り装置25の左右
一対のディスク刃28が茎引き搬送部14に達した玉葱
茎葉部w2の先寄り部w2'を切除する。この切除され
た先寄り部w2'は真下へ落下して前側茎葉部排出装置
29のコンベアベルト30に受け止められ、続いて機体
フレーム2の右側外方へ搬送されて処理対象畝h上やこ
の畝hに接した溝k内に放出される。
【0062】玉葱供給搬送手段11により後方へ搬送さ
れた玉葱球状部w1は搬送ベルト15、15上に整姿さ
れた状態で玉葱処理搬送部34に達するのであり、玉葱
処理搬送部34ではここに達した玉葱球状部w1の左右
側部を挟持搬送ベルト46、46が強固に挟み付けてそ
の姿勢変更が生じないように後方へ搬送する。
【0063】この搬送中、根部引き起こしブラシ装置3
3が玉葱根部を上方へ引き上げて上向き起立状に整える
のであり、この後、玉葱球状部w1が根部切断装置32
のディスク刃42、42に近づいたとき前側の案内輪4
3aがその表面に接して玉葱球状部w1の搬送に伴って
その表面上を転動することによりヘッド枠38を順次に
上方へ誘導し、玉葱球状部w1に対するディスク刃4
2、42の高さを最適状態に制御する。このように制御
されたディスク刃42、42は玉葱処理搬送部34によ
り後方へ搬送される玉葱球状部w1を傷つけることなく
その根部元を順次に切除するのであり、こうして玉葱球
状部w1から切り離された玉葱根部は下方へ落下し、そ
の大部分は後側茎葉部排出装置36のコンベアベルト5
4上に、そして他のものは畝h上に落下する。
【0064】玉葱球状部w1がディスク刃42、42の
直下を過ぎるとき、今度は後側の案内輪43bが玉葱球
状部w1の表面に接して玉葱球状部w1の搬送に伴って
その表面上を転動することによりヘッド枠38を順次に
下方へ誘導し、玉葱球状部w1がディスク刃42、42
の下方を通過するまでディスク刃42、42を玉葱球状
部w1から離した状態に保持するのであり、玉葱球状部
w1がここを通過した後は、ディスク刃42、42は最
下位置に達して次の玉葱球状部w1の処理に備える。
【0065】一方では玉葱供給搬送手段11から解放さ
れた玉葱茎葉部w2が玉葱処理搬送部34に搬送されつ
つ、根部切断装置32の下方に存在する茎葉元部切断装
置35のディスク刃52、52に達するのであり、これ
らディスク刃52、52は玉挟持搬送ベルト46、46
による玉葱球状部w1の搬送中にその茎葉部元部を玉葱
球状部w1から切除する。こうして玉葱球状部w1から
分離された玉葱茎葉部w2は下方に落下して案内板55
に案内されつつ後側茎葉部排出装置36のコンベアベル
ト54に受け止められる。
【0066】こうしてコンベアベルト54上に位置する
ものとなった玉葱茎葉元部や玉葱根部は右横外方へ搬送
され機体フレーム2の右側部から処理対象畝h上或いは
この畝hに接した溝k上に放出されるのであり、また玉
葱wから玉葱根部や玉葱茎葉部w2を除去した後に得ら
れる調製処理結果物である玉葱球状部w1は玉葱処理搬
送部34によりさらに少し後方へ搬送された後、玉葱処
理搬送部34から解放される。この解放された玉葱球状
部w1は複数の案内棒部材62上に落下して排出シュー
タ56の玉葱受入れ部57内に転げ落ち、この後、揺動
切換板59の存在しない側の、即ち図3に示すように揺
動切換板59が右側に位置されているときは左側の四角
筒部材58、排出樋63及び延長樋65を経て転げ落ち
処理対象畝hに隣接した畝hのネットj上に落下するの
である。
【0067】機体前部周辺の処理対象畝h上の玉葱wを
全て機に供給した後は、機体後部の走行クラッチレバー
71又は前部の走行クラッチレバー78を操作して適当
な距離だけ機体を前進させて再び停止状態となし、この
状態で再び機体前部周辺の処理対象畝h上の玉葱wを機
に供給するのであり、以後このような作業を繰り返す。
これにより、処理対象畝hに接した溝k内或いは処理対
象畝h上に玉葱茎葉部w2が列状に排出されると共に、
処理対象畝hに隣接した畝hのネットj上に調製処理結
果物である玉葱球状部w1が列状に収集される。なお、
走行速度を低速に設定し移動しながらの調製作業も可能
である。
【0068】そして処理対象畝h上の処理が終了したと
きは、次に処理対象となるべき玉葱wの集められた畝h
に移動し同様の作業を行う。この際、次に処理対象とな
るべき畝hとしては直前に処理を終えた畝hに最も近い
畝hを選択するのであり、通常では軌跡線mで示すよう
に一畝h飛びに移動するようになされる。軌跡線mで示
す順に作業を行う場合は排出シュータ56のピン部材6
1を機体後方から操作して、左右の排出樋63、63を
処理対象畝hに対応して交互に張り出させるようにする
ことにより隣接した畝h上に玉葱球状部w1を落下させ
るようにする。
【0069】こうしてネットj上に収集された玉葱球状
部w1はそのまま適当期間、天日乾燥させた後、回収し
て出荷するのである。この際、ネットjは玉葱球状部w
1の周囲への風の通りを良好となす上で寄与する。そし
てネットj上の玉葱球状部w1を一箇所に集める際はネ
ットjの端縁を持ち上げて玉葱球状部w1を所要の位置
へ向けて転がせるのであり、これにより多数の玉葱球状
部w1に手を触れないでもこれら玉葱球状部w1は一挙
に特定箇所に集まり、省力的且つ迅速に回収されるもの
となる。
【0070】次に上記とは別の作業方法について説明す
る。上記の場合と同様に、各畝hの玉葱wは公知の玉葱
収穫機を使用する等して全て引き抜き、そのまま畝h上
に一日乃至二日程度放置して乾燥させてあるものとす
る。この場合において、作業者は特定畝hに存在した玉
葱wをこれに隣接した畝h上に集めるのであり、この
後、特定畝h上にネットjを敷く。なお、このネットj
は上記の場合と同様に省略しても差し支えないものであ
る。
【0071】この状態の下で、本発明に係る玉葱調製機
を上記特定畝hに隣接している処理対象となる畝h上に
先と同様に進入させるのである。機体の進入した畝(処
理対象畝)h上では先の場合と同様に調製処理を実施す
るのであり、この際、前記特定畝hの存在する側の排出
樋63を横外方へ張り出させて延長樋65の先端を特定
畝h上に位置させ、調製処理結果物である玉葱球状部w
1を特定畝hのネットj上に落下させる。
【0072】処理対象畝h上の処理が終了したときはそ
の畝hの末端から畝外へ出た後、隣接した未処理畝hに
機体を移動させると共に、直前に処理された畝h上にネ
ットjを敷き、次の未処理畝h上を先の処理済みの畝h
での機体進行方向とは逆向きへ進行させつつ作業を行
い、調製処理結果物である玉葱球状部w1は直前に処理
された畝hのネットj上に落下させる。
【0073】この後は次に隣接した未処理畝hに機体を
移動させ、この時点での直前に処理された畝h上にネッ
トjを敷き、次の未処理畝hの調製処理を先と同様に実
施し、調製処理結果物である玉葱球状部w1を隣接した
畝hのネットj上に落下させるのであり、以後、同様に
して順次に各畝h上の玉葱wを処理する。これにより、
それぞれの畝h上に調製処理結果物である玉葱球状部w
1が存在した状態となり、これら玉葱球状部w1は既述
したところと同様にして回収されるのである。
【0074】上記した作業方法は本発明に係る代表的な
ものとして説明したものであり、本発明の作業方法は上
記作業方法の他にこれを種々に変形した作業方法をも包
含するものである。
【0075】
【発明の効果】上記のように構成した本発明によれば、
次のような効果が得られるのである。即ち、請求項1に
記載したものによれば、当初には玉葱の存在した畝上で
も走行部が玉葱を踏みつけることなく前方へ移動できる
と共に、玉葱球状部w1を未処理の玉葱と分離して畝上
に集めることができ、従って従来の収穫機で畝上に引き
抜いて放置した玉葱でもその調製処理を能率的に行うこ
とができると共に調製後の処理を便利に行うことができ
るようになる。
【0076】請求項2に記載したものによれば、調製処
理により得られた玉葱球状部w1を作業者の手間少なく
処理対象畝に隣接した畝上に落下させることができ、調
製処理の際の作業者の手間を少ないものとなすことがで
きる。
【0077】請求項3に記載したものによれば、玉葱球
状部w1を玉葱茎葉部w2と混在しない状態で畝上に集
めることができるのであり、その後の玉葱球状部w1の
乾燥処理や回収作業を便利に行えるようになる。
【0078】請求項4に記載したものによれば、従来の
収穫機で畝上に抜き上げて放置した玉葱を玉葱調製機に
より能率的に調製処理することが可能となる。請求項5
に記載したものによれば、玉葱調製機を各畝上で移動さ
せる場合に比べてその全移動距離が短くなり、調製処理
を能率的に行えるようになる。
【0079】請求項6に記載したものによれば、一畝飛
びの畝上の玉葱を他の畝上に移動させる作業をしないで
も、畝上に放置された玉葱を玉葱調製機により調製処理
することができ、また調製処理結果物である玉葱球状部
w1を未処理の玉葱と混じらせることなく畝上に集める
ことができる。
【0080】請求項7に記載したものによれば、調製処
理結果物である玉葱球状部w1を処理対象畝と隣接した
畝上に作業者の手間を要することなく落下させることに
より、各畝上に放置された玉葱を傷つけることなく能率
的に調製処理できるものである。請求項8に記載したも
のによれば、簡易な構造により、玉葱球状部w1を隣接
した畝に落下させることができる。
【0081】請求項9に記載したものによれば、畝巾が
大きく変化しても玉葱調製処理機の処理対象畝に隣接し
た畝上に玉葱球状部w1を正確に落下させることができ
るほか、傾斜案内樋から排出される玉葱球状部を機体に
搭載したコンテナ等に直接に落下させることができるの
である。
【0082】請求項10に記載したものによれば、玉葱
調製機から排出された玉葱球状部w1を玉葱茎葉部w2
と分離させて畝上に落下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る玉葱調製機の側面図で
ある。
【図2】前記調製機の正面図である。
【図3】前記調製機の排出部等を正面から見た概要図で
ある。
【図4】前記調製機の調製処理機構を示す側面図であ
る。
【図5】前記調製機の調製処理機構部の平面図である。
【図6】玉葱球状部の排出部を示す正面視断面図であ
る。
【図7】前記調製機の駆動系統の動力断続部を示す側面
図である。
【図8】前記調製処理機構部の駆動系統を示す側面図で
ある。
【図9】前記調製処理機構部の駆動系統を示す後面図で
ある。
【図10】前記調製機を使用した作業態様図である。
【符号の説明】
T 玉葱調製機 h 畝 k 溝 w1 玉葱球状部w1 5 茎葉排出部(排出手段) 56 排出シュータ(下り傾斜案内路) 62 案内杆(下り傾斜案内路) 63 排出樋(下り傾斜案内路) 65 延長樋(下り傾斜案内路)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象畝上を移動される玉葱調製機か
    ら排出される玉葱球状部を処理対象畝と隣接した畝上に
    落下させるように実施することを特徴とする玉葱の調製
    作業方法。
  2. 【請求項2】 処理対象畝上を移動される玉葱調製機か
    ら排出される玉葱球状部を処理対象畝と隣接した畝上に
    機械的に落下させるように実施することを特徴とする玉
    葱の調製作業方法。
  3. 【請求項3】 処理対象畝上を移動される玉葱調製機か
    ら排出される玉葱球状部を処理対象畝と隣接した畝上に
    落下させ、一方、玉葱調製機から排出される玉葱茎葉部
    を処理対象畝上又は畝間溝上に落下させるように実施す
    ることを特徴とする玉葱の調製作業方法。
  4. 【請求項4】 並列状に形成された複数畝に於いてこれ
    の一側から一畝飛びの畝上に玉葱を集めて玉葱の存在す
    る畝と存在しない畝とを交互に存在させ、各畝上の玉葱
    を調製処理し、この処理により得られた玉葱球状部を処
    理対象畝に隣接した玉葱の存在していない畝上に集める
    ように実施することを特徴とする玉葱の調製作業方法。
  5. 【請求項5】 並列状に形成された複数畝においてこれ
    の一側から一畝飛びの畝上を経るように玉葱調製機を移
    動させ、前記調製機にこれの位置する畝の玉葱を調製処
    理させ、この調製機から排出される玉葱球状部を処理対
    象畝に隣接した畝上に落下させるように実施することを
    特徴とする玉葱の調製作業方法。
  6. 【請求項6】 並列状に形成された複数畝に於いてこれ
    の一側から順次に隣接した畝上を経るように玉葱調製機
    を移動させ、前記調製機にこれの位置する畝上の玉葱を
    調製処理させ、この調製機から排出される玉葱球状部を
    処理対象畝に隣接した調製処理済みの畝上に落下させる
    ように実施することを特徴とする玉葱の調製作業方法。
  7. 【請求項7】 畝上を移動させるものとした玉葱調製機
    において、この調製機の位置する畝に隣接する畝上に人
    為力を要することなく玉葱球状部を排出するための排出
    手段を設けたことを特徴とする玉葱調製機。
  8. 【請求項8】 畝上を移動させるものとした玉葱調製機
    において、玉葱球状部を排出するための下り傾斜案内路
    を設け、この案内路の先端が玉葱調製機の位置する畝に
    隣接した畝上に及ぶ構成であることを特徴とする玉葱調
    製機。
  9. 【請求項9】 畝上を移動させるものとした玉葱調製機
    において、玉葱球状部を排出するための下り傾斜案内路
    を横方の伸縮変形或いは横向き縦面上での折曲変形可能
    に設け、この案内路の変形により、玉葱調製機の側部近
    傍箇所から、玉葱調製機の位置する処理対象畝に隣接し
    た畝上に至る範囲内で、玉葱球状部の落下する特定位置
    が任意に調製される構成であることを特徴とする玉葱調
    製機。
  10. 【請求項10】 玉葱茎葉部が玉葱調製機の位置する畝
    上或いはこの畝に接した左右何れかの溝上に落下される
    構成であることを特徴とする請求項7、8又は9記載の
    玉葱調製機。
JP2000215557A 2000-07-17 2000-07-17 玉葱の調製作業方法及び玉葱調製機 Expired - Fee Related JP4421747B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000215557A JP4421747B2 (ja) 2000-07-17 2000-07-17 玉葱の調製作業方法及び玉葱調製機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000215557A JP4421747B2 (ja) 2000-07-17 2000-07-17 玉葱の調製作業方法及び玉葱調製機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002027962A true JP2002027962A (ja) 2002-01-29
JP4421747B2 JP4421747B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=18710963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000215557A Expired - Fee Related JP4421747B2 (ja) 2000-07-17 2000-07-17 玉葱の調製作業方法及び玉葱調製機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4421747B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP4421747B2 (ja) 2010-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002027962A (ja) 玉葱の調製作業方法及び玉葱調製機
JP2759442B2 (ja) 球葱収穫機
JPH11243741A (ja) 根菜作物の収穫機
JP4139054B2 (ja) 鱗茎作物調製機
JP2002142742A (ja) 鱗茎作物調製機及びその根起こし回転ブラシ
JP3410932B2 (ja) 鱗茎作物の収穫機
JP3410958B2 (ja) 作物収穫機
JP3792150B2 (ja) 鱗茎作物調製機
JP3454678B2 (ja) 収穫機の分草装置
JP3318274B2 (ja) 鱗茎野菜収穫機
JP2000004627A (ja) 泥土除去装置付き根菜収穫機
JP3499720B2 (ja) 収穫機の分草装置
JP3071741B2 (ja) 球葱収穫機
JP2002058462A (ja) 鱗茎作物調製機
JP3318164B2 (ja) 鱗茎野菜収穫機
JP2002078475A (ja) 鱗茎作物調製機
JP3450185B2 (ja) 作物の収穫機
JP2000004624A (ja) 根菜作物収穫機
JP2002000028A (ja) 鱗茎作物調製機
JPH0856444A (ja) 球葱収穫機
JP2004222512A (ja) 野菜収穫機
JPH1118534A (ja) 作物収穫機
JP2002223740A (ja) 球状作物調製機及び、これに使用されるベルト支持部材
JP2002171952A (ja) 走行形鱗茎作物調製機
JPH1142008A (ja) 作物の収穫機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080603

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091203

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees