JP2002027813A - 掘取機 - Google Patents

掘取機

Info

Publication number
JP2002027813A
JP2002027813A JP2001179921A JP2001179921A JP2002027813A JP 2002027813 A JP2002027813 A JP 2002027813A JP 2001179921 A JP2001179921 A JP 2001179921A JP 2001179921 A JP2001179921 A JP 2001179921A JP 2002027813 A JP2002027813 A JP 2002027813A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sand
cylindrical body
soil
traveling direction
lump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001179921A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3590004B2 (ja
Inventor
Kinsaku Kida
金作 来田
Mitsuko Takeda
美津子 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KIDA NOUSAN KK
Original Assignee
KIDA NOUSAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KIDA NOUSAN KK filed Critical KIDA NOUSAN KK
Priority to JP2001179921A priority Critical patent/JP3590004B2/ja
Publication of JP2002027813A publication Critical patent/JP2002027813A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3590004B2 publication Critical patent/JP3590004B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 甘薯や馬鈴薯、玉葱等の塊状物を地中から効
率良く掘り上げて収穫する掘取機を提供する。 【解決手段】 トラクタ2aの進行方向に向け下方に傾
斜した軸線回りに回転する筒状体5を具える。筒状体5
の周方向壁部には、螺旋溝状を呈する排出用開口60が
設けられ、又筒状体5の下端には、地面に円弧状の切り
込みを入れる切込刃6が設けられている。トラクタ2a
の進行に伴い、円弧状の切り込みの内側の部分をなす土
と塊状物(甘薯や馬鈴薯、玉葱等)とが前記筒状体5内
に導入される。導入物は、筒状体5の回転に伴い、螺旋
溝状を呈する排出用開口60に案内されて上方向に搬送
され、その間に、排出用開口60から土が排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、根菜類や球根類等
の植物の地下根部、土中や砂中に存する石礫、砂浜に埋
もれた空缶や木片等としての塊状物を掘り取る掘取機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、根菜類や球根類等の植物の地下
根部(甘薯や馬鈴薯、人参、玉葱、チューリップ、ニン
ニク等の塊状を呈するもの)を掘り取り収穫する従来の
掘取機としては、図41〜42に示す構成のものが一般
に採用されていた。
【0003】即ちこの掘取機aは、先細の平面的な三角
形板状をなす掘取刃bが、定位置に固定状態で設けら
れ、その後方に、掘取機aの進行方向cで見てその前端
から後端に向かって上方に傾斜するコンベアdが連設さ
れてなるものであった。そしてこのコンベアdは、所要
間隔を隔てる側枠e,eの夫々の上下部位に軸支したス
プロケットf,fにチェーンgを巻装すると共に、両チ
ェーンg,g間に、チェーンの周回方向に所要間隔を隔
てて連結棒jを多数本掛け渡すことにより搬送面kを形
成してなり、両チェーンg,gの周回によって、この搬
送面kが下から上に向けて移動するように構成されてい
た。
【0004】然して前記掘取刃bが、図42に示すよう
に、畝mの下端側の部分を掬うようにして掘り進むにつ
れ、掘り上げられた芋類等の地下根部が土や砂と共に前
記搬送面kに載せられて上方向に搬送される。そしてこ
の搬送過程で、収穫物(地下根部)と分離した土や砂
が、前記コンベアdの隣り合う連結棒j,j間としての
排出用開口nを通して、図41に矢印で示すように落下
し、コンベアの上端において芋類等が収穫されるのであ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の掘取機によるときは、次のような問題点があった。 (1) 掘取機の進行に伴い、平板状をなす前記掘取刃が畝
列の下端側の部分を掬って地下根部を掘り上げるため
に、掘り取り時の抵抗が非常に大きくなる。従って、掘
取機を進行させるために、スリップが生じにくい大馬力
のクローラー式走行装置pを必要とし、トラクタに付設
して簡易に掘り取り作業を行うということが出来難かっ
た。
【0006】(2) 掘取刃が畝列の下端側の部分を掬うよ
うにして、地下根部を掘り上げるために、土等が大きな
塊状態で掘り起こされやすく、従って、コンべアで搬送
される間における土離れが悪く、又土や砂が落ちにくい
という問題があった。
【0007】(3) 更に、搬送面が平面状であったため
に、掘り起こされた土が搬送中に崩される作用が生じに
くく、従ってこの点からも土落ちが悪い問題があった。
【0008】それ故、土落ちを極力良好とするために搬
送経路を長くする必要があり、従って、長さの長いコン
ベアを要して掘取機が大型化する問題があった。
【0009】本発明は、前記の問題点を解決し得る
掘取機の提供を目的とするものであり、更に進んで、前
記の問題点をも解決し得る掘取機の提供を目的とする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る掘取
機は、進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機
であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平
を呈する軸線回りに回転して、地面に円弧状の切り込み
を入れる切込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前
記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状
物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如く
なし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向
と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状
の筒状体内に導入される如くなす。又前記筒状体の周方
向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体
の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられて
なり、前記筒状体が、その軸心回りに回転することによ
って、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝
状を呈する前記排出用開口に案内されて前記進行方向と
逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口か
ら土や砂が排出されるようになす。又、進行方向の前方
側に位置させて、植物の葉茎をその根元側で切断する刈
払刃を配置し、葉茎が切断された後に塊状物を掘り取る
ように構成すると共に、前記刈払刃に向けて葉茎を誘導
するための誘導部材と、刈り払いされた葉茎を側方向に
案内して排除させるための排除部材を設けたことを特徴
とするものである。
【0011】本発明に係る掘取機の他の態様は、進行に
伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、そ
の進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線
回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを入
れる切込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記円
弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物と
が、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くな
し、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と
逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の
筒状体内に導入される如くなす。又前記筒状体の周方向
壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の
軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてな
り、前記筒状体が、その軸心回りに回転することによっ
て、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状
を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と
逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口か
ら土や砂が排出されるようになす。又、進行方向の前方
側に位置させて、植物の葉茎をその根元側で切断する刈
払刃を配置し、葉茎が切断された後に塊状物を掘り取る
ように構成すると共に、前記刈払刃に向けて葉茎を誘導
するための誘導部材と、刈り払いされた葉茎を側方向に
案内して排除させるための排除部材を設けたことを特徴
とするものである。
【0012】又本発明に係る掘取機の他の態様は、進行
に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、
その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸
線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを
入れる切込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記
円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物
とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くな
し、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と
逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の
筒状体内に導入される如くなす。又前記筒状体の周方向
壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の
軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてな
り、前記筒状体が、その軸心回りに揺動運動を行なうこ
とによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが
螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進
行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出
用開口から土や砂が排出されるようになす。又、進行方
向の前方側に位置させて、植物の葉茎をその根元側で切
断する刈払刃を配置し、葉茎が切断された後に塊状物を
掘り取るように構成すると共に、前記刈払刃に向けて葉
茎を誘導するための誘導部材と、刈り払いされた葉茎を
側方向に案内して排除させるための排除部材を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0013】又本発明に係る掘取機の他の態様は、進行
に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、
その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸
線回りに回転して、地面に円弧状の切り込みを入れる切
込刃を具える。そして、前記進行に伴ない、前記円弧状
の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、
前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、こ
の移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向
に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体
内に導入される如くなす。又前記筒状体の周方向壁部に
は、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回
りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、前
記周方向壁部は、横断面円形状乃至横断面楕円形状をな
す中実又は中空の螺旋棒が、前記軸線回りに捻じれた状
態で、且つ該筒状体の周方向に所要間隔を置いて並列状
態に配置されることによって構成され、隣り合う螺旋棒
間に前記排出用開口が形成されており、前記筒状体が、
その軸心回りに回転することによって、筒状体内に導入
された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記排出用
開口に案内されて前記進行方向と逆方向に搬送され、こ
の搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出される
ようにしたことを特徴とするものである。
【0014】又本発明に係る掘取機の他の態様は、進行
に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、
その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸
線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを
入れる切込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記
円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物
とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くな
し、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と
逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の
筒状体内に導入される如くなす。又前記筒状体の周方向
壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の
軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてな
り、前記周方向壁部は、横断面円形状乃至横断面楕円形
状をなす中実又は中空の螺旋棒が、前記軸線回りに捻じ
れた状態で、且つ該筒状体の周方向に所要間隔を置いて
並列状態に配置されることによって構成され、隣り合う
螺旋棒間に前記排出用開口が形成されており、前記筒状
体が、その軸心回りに回転することによって、筒状体内
に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記
排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方向に搬送
され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排
出されるようにしたことを特徴とするものである。
【0015】又本発明に係る掘取機の他の態様は、進行
に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、
その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸
線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを
入れる切込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記
円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物
とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くな
し、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と
逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の
筒状体内に導入される如くなす。又前記筒状体の周方向
壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の
軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてな
り、前記周方向壁部は、横断面円形状乃至横断面楕円形
状をなす中実又は中空の螺旋棒が、前記軸線回りに捻じ
れた状態で、且つ該筒状体の周方向に所要間隔を置いて
並列状態に配置されることによって構成され、隣り合う
螺旋棒間に前記排出用開口が形成されており、前記筒状
体が、その軸心回りに揺動運動を行なうことによって、
筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈
する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方
向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土
や砂が排出されるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0016】又本発明に係る掘取機の他の態様は、進行
に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、
その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸
線回りに回転して、地面に円弧状の切り込みを入れる切
込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記円弧状の
切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前
記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この
移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に
延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内
に導入される如くなし、前記筒状体の、前記進行方向で
見た前側の部分は、その前端に向けて直径が大きくなる
円錐筒部として形成してなる。又前記筒状体の周方向壁
部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸
線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてな
り、前記筒状体が、その軸心回りに回転することによっ
て、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが前記螺旋
溝状を呈する前記排出用開口に案内されて前記進行方向
と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口
から土や砂が排出されるようにしたことを特徴とするも
のである。
【0017】又本発明に係る掘取機の他の態様は、進行
に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、
その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸
線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを
入れる切込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記
円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物
とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くな
し、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と
逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の
筒状体内に導入される如くなし、前記筒状体の、前記進
行方向で見た前側の部分は、その前端に向けて直径が大
きくなる円錐筒部として形成してなる。又前記筒状体の
周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒
状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けら
れてなり、前記筒状体が、その軸心回りに回転すること
によって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺
旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行
方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用
開口から土や砂が排出されるようにしたことを特徴とす
るものである。
【0018】又本発明に係る掘取機の他の態様は、進行
に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、
その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸
線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを
入れる切込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記
円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物
とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くな
し、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と
逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の
筒状体内に導入される如くなし、前記筒状体の、前記進
行方向で見た前側の部分は、その前端に向けて直径が大
きくなる円錐筒部として形成してなる。又前記筒状体の
周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒
状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けら
れてなり、前記筒状体が、その軸心回りに揺動運動を行
なうことによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状
物とが螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、
前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前
記排出用開口から土や砂が排出されるようにしたことを
特徴とするものである。
【0019】又本発明に係る掘取機の他の態様は、進行
に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、
その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸
線回りに回転して、地面に円弧状の切り込みを入れる切
込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記円弧状の
切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前
記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この
移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に
延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内
に導入される如くなし、前記筒状体は、前記進行方向の
前端から後端に向かうにつれて直径が小となる円錐筒状
に形成されている。又前記筒状体の周方向壁部には、土
や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩
じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、前記筒状
体が、その軸心回りに回転することによって、筒状体内
に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記
排出用開口に案内されて前記進行方向と逆方向に搬送さ
れ、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出
されるようにしたことを特徴とするものである。
【0020】又本発明に係る掘取機の他の態様は、進行
に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、
その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸
線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを
入れる切込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記
円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物
とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くな
し、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と
逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の
筒状体内に導入される如くなし、前記筒状体は、前記進
行方向の前端から後端に向かうにつれて直径が小となる
円錐筒状に形成されている。又前記筒状体の周方向壁部
には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線
回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、
前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、
筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈
する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方
向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土
や砂が排出されるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0021】又本発明に係る掘取機の他の態様は、進行
に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、
その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸
線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを
入れる切込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記
円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物
とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くな
し、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と
逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の
筒状体内に導入される如くなし、前記筒状体は、前記進
行方向の前端から後端に向かうにつれて直径が小となる
円錐筒状に形成されている。又前記筒状体の周方向壁部
には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線
回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、
前記筒状体が、その軸心回りに揺動運動を行なうことに
よって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋
溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行方
向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開
口から土や砂が排出されるようにしたことを特徴とする
ものである。
【0022】前記排出用開口から土や砂が排出されると
は、土や砂の全ての排出を意味するものではない。
【0023】
【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕図1におい
て本発明に係る掘取機1は、例えばトラクタ2aとして
の走行機2の進行Fに伴い、根菜類や球根類等の植物の
地下根部(甘薯や馬鈴薯、人参、玉葱、チューリップ、
ニンニク等の塊状物)3を地中から掘り上げて収穫する
ものであり、走行機2の進行方向に向け下方に傾斜した
軸線L(図1、図4)回りに回転する上下端開放の円筒
状をなす筒状体5の下端に、前記植物地下部3を囲むよ
うに地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃6を、突出
状態に設けてなるものである。
【0024】前記筒状体5は、前記トラクタ2aの後部
に付設された円筒状の支持枠体7内で回転自在となるよ
うに支持されている。該支持枠体7は、図2に示すよう
に、前記軸線方向の上下において且つ該軸線Lと同心に
配置された円環状をなす上下の環状支持枠9,10と、
該下の環状支持枠10の稍下方位置において配置され
た、半円形の欠切部14を前記軸線Lと同心に有する倒
U字状の取付枠11とを具え、前記上下の環状支持枠
9,10の左右部の上側部位12,12相互、中央部位
13,13相互、下側部位15,15相互が夫々、連結
軸16によって、前記環状支持枠の周方向に60度の角
度ピッチで固定状態に連結されている。又前記上側部位
12,12相互及び中央部位13,13相互を連結する
連結軸16a,16a、16b,16bは下方向に延長
されており、その下端17が前記取付枠11に固定状態
で連結されている。
【0025】又、前記上下の環状支持枠9,10と前記
取付枠11の夫々の上端には、軸受部材19,20,2
1が固定されており、該軸受部材19,20,21に回
転軸22が、回転自在に支持されている。そして該回転
軸22の長さ方向の中央部位には、小径のスプロケット
23が固設されている。
【0026】又、前記取付枠11に付設されている軸受
部材21の下側(前記軸線L方向で見た下側)の側面に
は、下方向に延長するようにチエンボックス25が固定
される共に、該チエンボックス25の下端部分の下側
(前記軸線L方向で見た下側)の側面にはギアボックス
26が固定されている。そして該ギアボックス26に
は、図3に示すように、前記軸線Lと平行に配置された
駆動軸27が内蔵され、その両側部分が、該ギアボック
ス26の両側に配設された軸受29に支持されている。
【0027】又該駆動軸27の軸心方向の上端寄り部分
には、前記チエンボックス25内において、下のスプロ
ケット30が固設されると共に、前記回転軸22の軸心
方向の下端部分には、前記チエンボックス25内におい
て、上のスプロケット31が固設され、該上下のスプロ
ケット31,30にチエン32が巻装されている。なお
本実施の形態においては、上のスプロケットの径が下の
スプロケットの径の二倍に設定されている。
【0028】又前記駆動軸27の中間部分には、傘歯車
33が固設される共に、前記ギアボックス26の下面部
に設けた軸受35は、前記駆動軸27と直交する状態に
軸36を支持し、該軸36の軸心方向の上端部分には、
前記傘歯車33と噛合する傘歯車37が固設されてい
る。なお軸受35は、下方向に延長されている。そして
該軸36の下端に、畝39の上面に生えている植物の葉
茎40を刈り払いする円盤状の刈払刃41が固設されて
いる。該刈払刃41は、軸36の軸心と直交する平面内
において回転する。又前記駆動軸27の軸心方向の下端
は、図1に示すように、ユニバーサルジョイント42を
介して、前記トラクタ2aの動力軸43に連結されてい
る。
【0029】そして前記中間の軸受部材20の付設板4
4に、上方に突出する支持杆45が設けられており、そ
の上端部分46とトラクタの後部とが連結杆47で連結
されている。該連結杆47に対する支持杆45の連結
は、前記軸線Lが所要の傾斜状態となるように調節して
行われるものであり、例えば図1に示すように、支持杆
45の上端に設けた固定孔49を、連結杆47の先端側
に小間隔をおいて並設した調節孔50の所定のものに位
置合わせし、両孔に固定軸を挿入して行う。
【0030】前記筒状体5は、本実施の形態において
は、図4に示すように、同一直径を有する円環状枠5
2,53,55が、前記軸線Lと同心に等間隔で配置さ
れると共に、周方向に例えば90度の角度ピッチで、隣
り合う円環状枠相互が連結片56で連結されてなる、全
体として円筒状を呈する筒枠57を具える。そして該筒
枠57の内面側には、下の円環状枠55と上の円環状枠
52との間で360度捻じれる螺旋棒(横断面円形状を
なす中実又は中空の丸棒)59が、前記筒枠57の周方
向に所要間隔を置いて多数本配置され、各螺旋棒59
は、前記円環状枠52,53,55及び連結片56に夫
々溶接されている。
【0031】そして、筒状体の周方向壁部58には、図
4、図15〜16に示すように、隣り合う螺旋棒59,
59間で、土を落下させる長溝状の排出用開口(螺旋溝
状をなす)60が形成されている。なお、該排出用開口
60の溝幅は、収穫すべき甘薯や馬鈴薯等は排出させな
いで土や砂を効率的に排出させ得るように設定する。
【0032】又前記螺旋棒59の並列体によって形成さ
れた筒状体の内周面61には、図4〜5に示すように、
上下の円環状枠52,55間において例えば720度捻
じれる螺旋突条62が、筒状体の内方向に向けて突出し
且つ前記螺旋棒59の捻れ方向に捻じれるように配置さ
れ、各螺旋棒59に溶接されている。なお前記螺旋突条
62は、本実施の形態においては帯状板を用いて形成さ
れ、その先端部分63は、図6に示すように、移動する
収穫物を傷つけないように横断面円形状に形成されてい
る。
【0033】前記下の円環状枠55は、図4、図9に示
すように、円形外周面65の上端において、円環状フラ
ンジ66を外方向に突出状態で周設してなり、又上の円
環状枠52は、円形外周面67の下端において、円環状
フランジ69を外方向に突出状態で周設してなる。又中
間に位置する円環状枠53の外周面には、円環状をなす
大径のスプロケット70が固設されている。
【0034】更に、前記下の円環状枠55の円形内周面
71には、例えば120°の角度ピッチで、先端に向か
って稍細く形成され且つ円弧状に湾曲した前記切込刃6
の基端部分72の外面が、溶接等の手段により固定され
ている。なおこの切込刃6は、図7に示すように、前記
下の円環状枠55の下端が延長する状態で設けられても
よい。
【0035】前記構成を有する筒状体5は、図1、図8
〜9に示すように、前記下の環状支持枠10の上側面及
び、上の環状支持枠9の下側面に夫々、例えば60度の
角度ピッチで取り付けた支持輪73で支持され、前記軸
線L回り(筒状体の軸心回り)に回転できる。
【0036】この支持輪73は、前記軸線Lと平行する
軸心回りに自在回転できるものであり、下の支持輪73
aは、図9の下側部に示すように、その外周面75が前
記下の円環状枠55の円形外周面65に当接すると共
に、その上側の側面76が、前記下の円環状フランジ6
6の下側の側面77に当接状態となる。一方上の支持輪
73bは、図9の上側部に示すように、その外周面75
が前記上の円環状枠52の円形外周面67に当接すると
共に、その下側の側面79が、前記上の円環状フランジ
69の上側の側面80に当接状態となる。
【0037】上下6個の支持輪73によるこのような支
持によって、筒状体5の前記軸線方向における上下移動
が規制され、支持輪73の回転を伴いながら、該筒状体
5は、前記軸線L回りに回転できるのである。
【0038】そして、前記回転軸22に設けた小径のス
プロケット23と前記筒状体5の大径のスプロケット7
0とにチエン81(図1)が巻装されている。
【0039】然して、トラクタ2aの動力源によって前
記動力軸43が回転せしめられ、前記ユニバーサルジョ
イント42を介し駆動軸27が回転せしめられることに
より、前記刈払刃41が高速回転すると共に、前記チエ
ン32を介して回転軸22が回転する。それに伴い、前
記チエン81を介して前記筒状体5がその軸心回りに強
制回転せしめられる。同時に、該筒状体5に固定されて
いる前記切込刃6も前記軸線L回りに回転する。この回
転方向は、前記のように取り付けられた螺旋突条62
が、後述のように、土や砂と地下根部3とを上昇させ得
るよう、本実施の形態においては、軸線方向上端側から
見て時計回りに回転する(図4に矢印Fで示す)ように
設定されている。
【0040】なお本実施の形態においては、前記刈払刃
41による葉茎40の刈り払いを確実に行うために図
2、図14に示すように、該刈払刃41に向けて葉茎4
0を誘導するための誘導部材83を設けると共に、刈り
払いされた葉茎40を畝39の側方向に案内して排除さ
せるための排除部材85を設けている。
【0041】前記誘導部材83は、刈払刃41の両側に
配置された左右の誘導片86,86を有し、該両誘導片
86,86の前側(トラクタの進行方向で見た前側)が
拡開したU字状乃至V字状(その先端幅は、畝39の幅
に略等しく設定されている)を呈しており、前記刈払刃
41の直上位置に配置されている。そして、誘導部材8
3の基部87(図14)が前記軸受35の外周面89に
溶接される共に、先端側の部分90,90が、前記取付
枠11の左右部分88,88に突設した支持片91,9
1に固定されている。
【0042】又前記排除部材85は、刈払刃41の両側
に配置された左右の排除片92,92を有し、該両排除
片92,92は、その後側(前記進行方向後側)が拡開
したU字状乃至V字状を呈しており、前記刈払刃41の
稍上方位置に配置されている。そして、排除部材85の
基部93(図2)が前記軸受35の外周面89に溶接さ
れる共に、先端側の部分95,95が、前記左右の取付
枠11の左右部分88,88に突設した支持片96,9
6に固定されている。
【0043】又前記支持枠体7の、前記軸線L方向で見
た上端には、図1〜2、図10〜11に示すように、収
穫物を誘導排出するための誘導路部材97が設けられて
いる。該誘導路部材97は、前記円筒状の支持枠体7の
上端周縁99に沿う如く、該上端周縁の直径よりも底部
100の直径が大きい円環状をなす誘導路101を有
し、該誘導路101は、前記支持枠体7の上端開放部の
側方で開放されている。
【0044】かかる構成の誘導路部材97は、前記軸線
L方向で見た下側の側面部102が、図2に示すよう
に、前記各連結軸16の軸心方向上端にネジ固定103
されている。又前記筒状体5の上端には、前記誘導路1
01内を周方向に移動する放出羽根105が設けられて
いる。該放出羽根105は、前記筒状体5の上の円環状
枠52の上端周縁において、該円環状枠の内周面106
と面一の状態で、前記誘導路101内に突出する突出片
107と、該突出片107の回転方向側の縁部におい
て、誘導路の前記底部100に向けて斜めに突出する傾
斜片109とからなる。
【0045】次に、かかる構成を有する掘取機1によっ
て根菜類や球根類等の植物の地下根部即ち塊状物(甘薯
や馬鈴薯、人参、玉葱、チューリップ、ニンニク等の塊
状を呈するもの)3を地中から掘り上げて収穫する要領
を説明する。
【0046】図12〜13に示すように、トラクタ2a
の左右のタイヤ110,110が畝39を跨ぐ状態で、
且つ、前記傾斜状態の掘取機1の長さ方向を畝39の長
さ方向に合わせ、更に、軸線L回りに回転する切込刃6
が植物の地下根部のまとまりを囲むように位置合わせ
し、この状態でトラクタ2aを前進させると、その進行
に伴い、切込刃6が、植物の地下根部3のまとまりを囲
むように円弧状の切り込み111を入れるのであるが、
それに先立って、前記刈払刃41が、前記誘導部材83
によって図14に示すように誘導されて来た葉茎40の
束状部分113を、確実に刈り払いする。なお図12に
示す一点鎖線の円6a及び図13に実線で示し又一点鎖
線で示す楕円6aは、切込刃6の軌跡を示す。
【0047】この刈り払いされた葉茎40は、前記排除
片92,92に案内されて、図14に示すように、畝3
9の両側に排除される。そして、該円弧状の切り込み1
11の内側の部分をなす、土や砂と地下根部(塊状部)
3とが、トラクタ2aの進行により、図15に矢印で示
すように、前記軸線Lの上方向に相対的に移動して前記
筒状体5内に導入される。
【0048】このように導入された土や砂と地下根部
(塊状物)とは、筒状体5の回転に伴い、螺旋溝状を呈
する前記排出用開口60に案内されて上方向に搬送さ
れ、この搬送の間に、前記排出用開口60から土や砂が
排出される。本実施の形態においては、筒状体5の内周
面61に螺旋突条62が設けられているため、前記搬送
がより円滑に行われることとなる。これをより具体的に
説明すれば、筒状体5の軸心回りの回転に伴い、土や砂
と地下根部とが前記螺旋状の排出用開口60に案内され
て上方向に搬送せしめられる。そして、筒状体5の回転
に伴い、前記排出用開口60と同方向に捻じれる螺旋突
条6も回転するため、導入された土や砂と塊状物の上方
向への搬送が円滑に行われることとなる。この上昇する
間、重力の作用により、土や砂と地下根部とは筒状体5
の内部の下側(搬送路)に位置しようとするために、筒
状体の回転に伴って土等の塊が崩されることになり、こ
の崩された土等が、図1、図15〜16に矢印で示すよ
うに、前記排出用開口60を通して円滑に落下し、地下
根部(塊状物)3は上昇することになる。
【0049】本実施の形態においては、横断面円形状の
螺旋棒59を並列することにより、隣り合う螺旋棒間に
排出用開口60を形成していることから、該排出用開口
60での土の排出は、螺旋棒59との間に生ずる抵抗が
小さいために円滑に行われることになる。
【0050】従って、筒状体5内を前記螺旋突条62に
案内されて上昇せしめられた、土等の付着の少ない地下
根部(塊状物)3が前記誘導路101内の下側部分に導
入されると、該収穫された地下根部3は、前記放出羽根
105の回転に伴い、誘導路101の底部100に沿っ
て持ち上げられ、誘導路開放端116において、図11
に矢印Fで示すように、前記傾斜片109を滑り落ちて
放出される。この放出された地下根部は、前記誘導路部
材97に着脱可能に取り付けられた図示しない収容体
(袋等)内に順次収容される。
【0051】以上の説明においては、植物の地下根部を
収穫するために本発明を応用した場合を説明したが、本
発明に係る掘取機1は、石礫(塊状物)の多い悪質土壌
の該石礫の掘り取りに応用することもできる。この場合
は、前記刈払刃41を省略できる。然して掘取機の進行
に伴い、図12に示すと同様にして、軸線L回りに回転
する切込刃6が地面に円弧状の切り込み111を入れ、
その切り込み111の内側の部分をなす、土や砂と石礫
とが筒状体5内に導入される。そして、該筒状体5の前
記軸線回りの回転によって、導入された土や砂と石礫と
が前記螺旋状の排出用開口60及び前記螺旋突条62に
案内されて上昇し、その間に土や砂が排出される。この
ようにして石礫が掘り取られることとなる。
【0052】又本発明に係る掘取機1は、海岸の砂浜に
埋もれた空缶や木片等の塊状物を掘り取るために応用す
ることもできる。この場合は、前記刈払刃41が、砂浜
に生えている雑草を刈り払いすると共に、掘取機の進行
に伴い、図12に示すと同様にして、軸線L回りに回転
する切込刃6が地面(砂浜)に円弧状の切り込み111
を入れ、その切り込み111の内側の部分をなす砂と塊
状物とが筒状体5内に導入される。
【0053】そして、該筒状体5の前記軸心回りの回転
によって、導入された砂と塊状物とが前記螺旋状の排出
用開口60及び前記螺旋突条62に案内されて上昇し、
その間に砂が排出される。このようにして空缶や木片等
の塊状物が掘り取られることとなる。この場合、前記刈
払刃41が草を刈り払いするが、草の生え具合によって
は、該刈払刃41が省略されることもある。
【0054】なお前記掘取機において軸線Lの傾きは、
排出用開口60での土や砂の排出の状態を見て所要に設
定されるものであり、傾きを大きくする程、重力が作用
して土や砂の搬送が円滑でなくなるが、それだけ土や砂
の滞留時間が長くなって排出用開口60での排出効率が
増す。
【0055】〔第2の実施の形態〕図17〜18は、本
発明に係る掘取機1の他の実施の形態を示すものであ
り、例えばトラクタ2aとしての走行機2の進行Fに伴
い、前記と同様の地下根部3を地中から掘り上げて収穫
するものであり、走行機2の進行方向に向け下方に傾斜
した軸線L(図18)回りに回転する、上下端開放の円
筒状をなす筒状体5を有する。
【0056】前記筒状体5は、前記トラクタ2aの後部
に付設された筒状の支持枠体7内で回転自在となるよう
に支持されている。
【0057】該支持枠体7は、図18〜19に示すよう
に、前記軸線Lと同心の円形孔112を有した上下の環
状支持枠9,10が前記軸線L方向の上下に配置される
と共に、前記下の環状支持枠10の稍下方位置におい
て、倒U字状をなす取付枠11が、その半円形欠切部1
4を前記軸線Lと同心にして配置されている。そして前
記上下の環状支持枠9,10の左右部の上側部位12,
12相互、中央部位13,13相互、下側部位15,1
5相互が夫々、第1の連結軸113によって、前記環状
支持枠の周方向に60度の角度ピッチで固定状態に連結
されている。又、前記下の環状支持枠10と取付枠11
の左右部の上側部位115,115相互及び下側部位1
16,116相互が夫々、第2の連結軸117によって
固定状態に連結されている。
【0058】又、前記上の環状支持枠9の上端と、前記
下の環状支持枠10の上端の稍下側部位には、軸受部材
119,120が固定されており、該軸受部材119,
120に、前記軸線Lと平行する第1の回転軸121
が、回転自在に支持されている。そして、該第1の回転
軸121の長さ方向の中央部位及びそれよりも下側部位
には夫々、小径のスプロケット122,123が固設さ
れている。
【0059】又、前記下の環状支持枠10の上端及び前
記取付枠11の上端の夫々に、軸受部材125,126
が固定されており、該軸受部材125,126に、前記
軸線Lと同心の第2の回転軸127が回転自在に支持さ
れている。そして該第2の回転軸127は、下の環状支
持部材10の上側の側面で突出しており、その上端に小
径のスプロケット129が固設されている。
【0060】そして該スプロケット129と前記スプロ
ケット123とに、図18に示すようにチエン130が
巻装されている。
【0061】又、前記取付枠11に付設されている軸受
部材126の下側(前記軸線L方向で見た下側)の側面
には、下方向に延長するようにチエンボックス25が固
定されると共に、該チエンボックス25の下端部分の下
側(前記軸線L方向で見た下側)の側面にはギアボック
ス26が固定されている。そして該ギアボックス26に
は、図3に示すと同様に、前記軸線Lと平行に配置され
た駆動軸27が内蔵され、その両側部分が、該ギアボッ
クス26の両側に配設された軸受29に支持されてい
る。
【0062】又前記駆動軸27の中間部分には、傘歯車
33が固設される共に、前記ギアボックス26の下面部
に設けた軸受35は、前記駆動軸27と直交する状態に
軸36を支持し、該軸36の軸心方向の上端部分には、
前記傘歯車33と噛合する傘歯車37が固設されてい
る。なお軸受35は、下方向に延長されている。そして
該軸36の下端に、畝39の上面に生えている植物の葉
茎40を刈り払いする円盤状の刈払刃41が固設されて
いる。該刈払刃41は、軸36の軸心と直交する平面内
において回転する。又前記駆動軸27の軸心方向の下端
は、図17に示すように、ユニバーサルジョイント42
を介して、前記トラクタ2aの動力軸43に連結されて
いる。
【0063】そして前記下の環状支持枠10の上部分
に、上方に突出する支持杆45が設けられており、その
上端部分46とトラクタの後部とが、図17に示すよう
に、連結杆47で連結されている。該連結杆47に対す
る支持杆45の連結は、前記軸線Lが所要の傾斜状態と
なるように調節して行われるものであり、例えば図17
に示すように、支持杆45の上端に設けた固定孔49
を、連結杆47の先端側に小間隔をおいて並設した調節
孔50の所定のものに位置合わせし、両孔に固定軸を挿
入して行う。
【0064】又前記上の環状支持枠9の左右側部には、
図19、図25に示すように、上下に長く且つ下端が外
方に折曲された車輪取付け部143,143が突設さ
れ、その折曲部145に、トラクタの進行方向に向けて
矢印方向に転動する規制車輪146が軸支されている。
【0065】前記筒状体5は、図18、図20に示すよ
うに、上下端が開放した円筒状をなし、その軸線方向で
見た上側の部分は、同一直径の網状円筒部5aとして形
成されると共に、その下端には、下方に向けて直径が大
きくなる円錐筒部5bが連設され、又該円錐筒部5bの
下端には、同一直径の短長さの円筒部5cが連設されて
いる。該円筒部5cには、その下端で開放する三角形状
の切欠部135が、円錐筒部5bの周方向に90度の角
度ピッチで設けられており、この切欠部135,135
間の部分が、地面に円弧状の切込みを入れる切込刃6と
なっている。
【0066】前記網状筒部5aは、内周面61(図2
1)が面一であり、軸線方向で見た上下及び中間に円環
状部136,137,139が形成されている。そして
隣り合う円環状部間には、下端の円環状部139から上
端の円環状部136に向けて捩じれる螺旋溝状の排出用
開口60が、周方向に等間隔をおいて多数形成されてい
る。該排出用開口60の溝幅は、甘薯や馬鈴薯等の塊状
物は排出させないで土や砂を効率的に排出させ得るよう
に設定されている。そして、前記実施の形態における筒
状体5と同様、下の円環状部139及び上の円環状部1
36に、円環状フランジ140,141が周設されると
共に、中間の円環状部137の外周面には大径のスプロ
ケット138が固設されている。
【0067】又本実施の形態においては、網状筒部5a
の軸線方向下半分の内周面61a(図27)に、図20
〜21、図27に示すように、横断面円形をなす螺旋突
条62の3本が、120度の角度ピッチで、前記排出用
開口60の捩れ方向に捩じれるように配置され、該内周
面61aに溶接されている。
【0068】前記構成を有する筒状体5は、図18、図
22〜23に示すように、前記下の環状支持枠10の上
側面及び、上の環状支持枠9の下側面に夫々、例えば6
0度の角度ピッチで取り付けた支持輪73で支持され、
前記軸線L回り(筒状体の軸心回り)に回転できる。
【0069】この支持輪73は、前記軸線Lと平行する
軸心回りに自在回転できるものであり、下の支持輪73
aは、図23の下側部に示すように、その外周面75が
前記下の円環状部139の円形外周面147に当接する
と共に、その上側の側面76が、前記下の円環状フラン
ジ140の下側の側面149に当接状態となる。一方上
の支持輪73bは、図23の上側部に示すように、その
外周面75が前記上の円環状部136の円形外周面15
0に当接すると共に、その下側の側面79が、前記上の
円環状フランジ141の上側の側面151に当接状態と
なる。
【0070】上下6個の支持輪73によるこのような支
持によって、筒状体5の前記軸線方向における上下移動
が規制され、支持輪73の回転を伴いながら、該筒状体
5は、前記軸線L回り(筒状体の軸心回り)に回転でき
るのである。
【0071】そして、前記第1の回転軸121に設けた
小径のスプロケット122と前記筒状体5に設けた大径
のスプロケット138とにチエン152(図18)が巻
装されている。
【0072】然して、トラクタ2aの動力源によって前
記動力軸43が回転せしめられ、前記ユニバーサルジョ
イント42を介し駆動軸27が回転せしめられることに
より、前記刈払刃41が高速回転すると共に、前記チエ
ン32(図3)を介して前記第2の回転軸127が回転
する。それに伴い、前記チエン130を介して前記第1
の回転軸121が回転し、それによって、前記チエン1
52を介して前記筒状体5がその軸心回りに強制回転せ
しめられる。同時に、該筒状体5に突設されている前記
切込刃6も前記軸線L回りに回転する。この回転方向
は、前記のように取り付けられた螺旋突条62が、後述
のように、土や砂と地下根部3とを上昇させ得るよう、
本実施の形態においては、軸線方向上端側から見て時計
回りに回転する(図20に矢印Fで示す)ように設定さ
れている。
【0073】なお本実施の形態においても、前記実施の
形態におけると同様の構成で、前記刈払刃41による葉
茎40の刈り払いを確実に行うために図19、図14に
示すように、該刈払刃41に向けて葉茎40を誘導する
ための誘導部材83を設けると共に、刈り払いされた葉
茎40を畝39の側方向に案内して排除させるための排
除部材85を設けている。
【0074】又前記支持枠体7の、前記軸線L方向で見
た上端には、図18〜19、図24〜25に示すよう
に、収穫物を誘導放出するための誘導路部材97が設け
られている。該誘導路部材97は、前記円筒状の支持枠
体7の上端周縁に沿う如く、該上端周縁の直径よりも底
部100の直径が大きい円環状をなす誘導路101を有
し、該誘導路101には、前記支持枠体7の上端開放部
の側方で誘導路の接線方向に開口154する放出部15
5が設けられている。この放出部155は、例えば図2
4〜25に示すように、下方に稍傾斜した底面156を
有する角筒状放出部として構成されている。
【0075】又前記筒状体5の上端には、図25〜26
に示すように、その軸線が前記軸線L方向である三角形
筒状の回転放出羽根157が、その頂点部分159にお
いて、前記筒状体5の上端周縁に固定されている。
【0076】この回転放出羽根157は、120度の角
度ピッチで放射状に延びる放射状突出板160,16
0,160を具え、隣り合う放射状突出板に関し、回転
放出羽根の回転方向前側に位置する放射状突出板160
aの中間部分と、回転方向後側に位置する放射状突出板
160bの先端とを滑り板161で連結してなり、回転
放出羽根157の回転によって、図25に一点鎖線で示
すように、該滑り板161の上面162と前記角筒状放
出部の底面156とが面一状態を呈するように構成され
ている。
【0077】次に、かかる構成を有する掘取機1によっ
て根菜類や球根類等の植物の地下根部即ち塊状物(甘薯
や馬鈴薯、人参、玉葱、チューリップ、ニンニク等の塊
状を呈するもの)3を地中から掘り上げて収穫する要領
を説明する。
【0078】図12〜13に示すように、トラクタ2a
の左右のタイヤ110,110が畝39を跨ぐ状態で、
且つ、前記傾斜状態の掘取機1の長さ方向を畝39の長
さ方向に合わせ、更に、軸線L回りに回転する切込刃6
が植物の地下根部のまとまりを囲むように位置合わせ
し、この状態でトラクタ2aを前進させると、その進行
に伴い、切込刃6が、植物の地下根部3のまとまりを囲
むように円弧状の大きな切り込み111を入れるのであ
るが、それに先立って、前記刈払刃41が、前記誘導部
材83によって図14に示すように誘導されて来た葉茎
40の束状部分113を、確実に刈り払いする。なお図
12に示す一点鎖線の円6a及び図13に実線で示し又
一点鎖線で示す楕円6aは、切込刃6の軌跡を示す。
【0079】この刈り払いされた葉茎40は、前記排除
片92,92に案内されて、図14に示すように、畝3
9の両側に排除される。そして、該円弧状の切り込み1
11の内側の部分をなす、土や砂と地下根部(塊状部)
3とが、トラクタ2aの進行により、図27に矢印で示
すように、前記軸線Lの上方向に相対的に移動して前記
円錐筒部5b内に導入される。
【0080】前記円錐筒部5bは、その下端から上端に
向かって直径が小さくなるために、該円錐筒部5b内に
導入された土や砂と地下根部(塊状物)は、速度を上げ
て円錐筒部5b内を上昇する。又この上昇の際に、上昇
物の中心部分では、前記軸線Lに沿って矢印f1方向に
移動しようとするが、上昇物の周辺部分では、円錐内面
164と略直角方向の力f2をも受けることになるた
め、この上昇物は攪拌状態を呈しながら上昇することに
なる。この攪拌によって、土や砂と地下根部との分離が
促進され又土が崩されることになり、上昇物(移動物)
は、このようになって前記網状筒部5a内に導入され
る。
【0081】このように導入された土や砂と地下根部と
は、筒状体5の回転に伴い、螺旋溝状を呈する前記排出
用開口60に案内されて上方向に搬送され、この搬送の
間に、前記排出用開口60から土や砂が排出される。本
実施の形態においては、筒状体5の内周面61に螺旋突
条62が設けられているため、前記搬送がより円滑に行
われることとなる。これをより具体的に説明すれば、筒
状体5の軸心回りの回転に伴い、土や砂と地下根部とが
前記螺旋状の排出用開口60に案内されて上方向に搬送
せしめられる。そして、筒状体5の回転に伴い、前記排
出用開口と同方向に捻じれる螺旋突条6も回転するた
め、導入された土や砂と塊状物の上方向への搬送が円滑
に行われることとなる。
【0082】この上昇の間、重力の作用により、土や砂
と地下根部とは筒状体5の内部の下側(搬送路)に位置
しようとするために、筒状体の回転に伴って土等の塊が
更に崩されることになり、この崩された土等が、図1
7、図26に矢印で示すように、前記排出用開口60を
通して円滑に排出されることになる。
【0083】なお図20で部分的に示すように、円錐筒
部5bにも排出用開口60を設けておけば、初期段階に
おける土の排出を促すことができるため、網状円筒部5
aの長さを短く形成することが可能となる。
【0084】本実施の形態においては、排出用開口60
が前記螺旋突条62と同方向に捩じれるため、該排出用
開口60での土の排出は、抵抗が小さい状態で円滑に行
なわれることになる。
【0085】そして前記掘取機1の進行は、図17、図
25に示すように、前記左右の規制車輪146,146
の例えばその下半分が地面に沈んだ状態で行なわれる。
そして筒状体5内を上昇せしめられた、土などの付着の
少ない地下根部(塊状物)3が前記誘導路101の下側
の部分165(図25)内に導入されると、該収穫され
た地下根部3は、前記回転放出羽根157の回転に伴
い、誘導路101の底部100に沿って持ち上げられ、
図25に一点鎖線で示すように、前記滑り板161の上
面162と前記角筒状放出部の底面156とが面一乃至
それに近い状態になることによって、この持ち上げられ
た地下根部3は、図25に矢印で示すように、前記上面
162及び底面156を滑り落ちて放出される。この放
出された地下根部は、前記誘導路部材97に着脱可能に
取り付けられた図示しない収容体(袋など)内に順次収
容される。
【0086】なお前記回転放出羽根157は、図28〜
29に示すような三角形筒状に構成されてもよいのであ
るが、このようにすると、前記と同様の機能を発揮する
滑り板161と誘導路の底部100との間の空間166
が、図24〜25に示す場合よりも稍小さくなる。そこ
で、滑り板161と誘導路の底部100との間の空間1
66を極力大きくするために、図24〜25に示すよう
に、滑り板161の一方の端部を放射状突出板160の
中間に位置させるのがよいのである。
【0087】かかる構成を有する掘取機は、前記と同様
に、砂礫(塊状物)の多い土壌の該砂礫の掘り取りに応
用することができるほか、海岸の砂浜に埋もれた空缶や
木片などの塊状物を掘り取るためにも応用できる。
【0088】そして前記掘取機1の進行は、図17、図
25に示すように、前記左右の規制車輪146,146
が例えばその下半分が地面に沈んだ状態で行なわれるた
め、筒状体5が軸線回りに回転するものではあっても、
走行する筒状体がこの回転によって左右に振れるのが抑
制され、掘取機の直進性が確保されることになる。例え
ば、進行方向に見て筒状体が右回りに回転するときは、
筒状体の下側の部分は右側に移動しようとし、その結果
掘取機の進行の直進性が悪くなるのであるが、左右の規
制車輪146,146による舵取り作用により掘取機の
安定した直進性が確保されることとなる。
【0089】〔その他の実施の形態〕 (1) 図30〜31は、全体が同径の円筒状をなす筒状体
5の他の態様を示すものであり、円形の内周面61が面
一であり、筒状体の軸線方向で見た上下及び中間に円環
状部136,137,139が形成されている。そして
隣り合う円環状部間には、下端の円環状部139から上
端の円環状部136に向けて捻じれる螺旋溝状の排出用
開口60が、周方向に等間隔を置いて多数形成されてい
る。該排出用開口60の溝幅は、甘薯や馬鈴薯等の塊状
物は排出させないで土や砂を効率的に排出させ得るよう
に設定されている。そして、前記実施の形態における筒
状体5と同様、下の円環状部139及び上の円環状部1
36に、円環状フランジ140,141が周設されると
共に、中間の円環状部137の外周面には大径のスプロ
ケット70が固設されている。又、下の円環状部139
の下端において例えば120度の角度ピッチで、該円環
状部を延長させて、先端に向けて稍細く形成され且つ円
弧状に湾曲した切込刃6が突設されている。又上の円環
状部136の上端には、該円環状部を延長させて、前記
と同様構成の排出羽根105が突設されている。又該筒
状体5の内周面には、前記実施の形態におけると同様構
成の螺旋突条62が、前記螺旋状の排出用開口60の捻
じれ方向に捻じれた状態で配置され、前記内周面61に
固定されている。
【0090】そして、かかる構成を有する筒状体5は、
前記と同様、例えば60度の角度ピッチで取り付けられ
た支持輪73に支持されて、その軸心回りに回転可能と
されている。又、回転軸22に設けた小径のスプロケッ
ト23と前記筒状体5に設けた大径のスプロケット70
とにチエン81が巻装され、前記と同様、トラクタの動
力源による回転軸22の強制回転によって、筒状体5が
強制回転せしめられる。
【0091】このように筒状体5が回転することに伴う
前記螺旋状の排出用開口60及び螺旋突条62の回転に
よって、掘り上げられた土や砂と地下根部(塊状物)と
は、上方向に搬送される。この上昇する間、重力の作用
により、土や砂と地下根部とは筒状体5の内部の下側に
位置しようとするために、筒状体の回転に伴って土等の
塊が崩されることになり、この崩された土等が前記排出
用開口60を通して円滑に排出されることになる。
【0092】(2) 図32は、筒状体5を、その軸線方向
で見て下端から上端に向かうにつれて直径が小さくなる
円錐筒状に形成した場合を示すものであり、該筒状体5
の下端には、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃6
が、筒状体の周方向に所要間隔をおいて突設されてい
る。そして前記と同様、その周方向壁部58には、その
軸線回りに捩じれた状態で排出用開口60の多数が、該
筒状体の周方向に所要間隔をおいて設けられている。又
前記と同様に、横断面円形をなす螺旋突条62が、前記
排出用開口60の捩れ方向に捩じれるように配置されて
いる。又回転軸169に固設した小径のスプロケット1
70と前記筒状体5に設けた大径のスプロケット171
とにチエン172が巻装され、前記と同様、トラクタの
動力源による回転軸の強制回転によって、筒状体5がそ
の軸心回りに強制回転せしめられる。
【0093】この場合も、掘取機の進行に伴い、円弧状
の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが筒
状体5内に導入される。そして、筒状体が円錐筒状をな
すために、前記と同様の作用により、筒状体5内に導入
された土や砂と塊状物とは、攪拌が生じながら円滑に上
昇できることになり、土と塊状物との分離が良好に行な
われ又土が崩されやすくなり、この崩された土等が排出
用開口60を通して円滑に排出することになる。
【0094】(3) 筒状体5を、前記のように円錐筒部5
bを具えるものとして構成するときも、図4に示すと同
様に、螺旋棒59を並設し、隣り合う螺旋棒間に排出用
開口60を形成することとしてもよい。
【0095】(4) 筒状体を前記のように円錐筒部5bを
具えるものとして構成するとき、図33に示すように、
円錐筒部5bの円錐内面164を、網状円筒部5aの内
面173と面一に形成するのがよい。
【0096】(5) 図34は、本発明に係る掘取機の他の
実施の形態を示すものであり、円筒状をなす筒状体5
が、図35に矢印で示すように、その進行方向下方に向
け傾斜する軸線L回りに揺動運動を行ない、それに伴い
前記切込刃6が、例えば植物の地下根部のまとまりを囲
むように地面に円弧状の切り込み111を入れる。この
揺動運動は、例えばてこクランク機構を応用して行わせ
ることができる。これは、筒状体5が前記円錐筒部5b
を具え、或いは筒状体5の全体が円錐筒状に形成される
場合にも応用され得る。
【0097】この場合、切込刃6を筒状体5と独立的に
設けることにより、切込刃6は図35に矢印で示すと同
様にして揺動運動を行うも、筒状体5は回転運動を行う
ように構成できる。又、筒状体5に切込刃6を一体的に
設ける場合、筒状体も揺動運動を行うことになるが、こ
のときは、筒状体5の内部に、その内周面に沿う如く、
螺旋状突条部を具えたスクリュー部材を取付け、このス
クリュー部材を前記軸線L回りに回転させるように構成
することもできる。この場合、排出用開口は筒状体の、
垂直方向で見た下側部分にのみ設けられてもよい。
【0098】(6) 図36は、筒状体5の内周面61に設
ける前記螺旋突条62の他の態様を示すものであり、横
断面円形を呈している。この螺旋突条62は、前記網状
筒部5aの前記螺旋突条62に代えて採用することもで
きる。
【0099】(8) 筒状体5を具える前記掘取機において
は、筒状体の下端に一体的に切込刃6を設けているが、
この切込刃6を筒状体と独立的に設け、異なる回転速度
で回転するようにしてもよい。
【0100】(11)筒状体5を前記軸線回りに回転させる
構成は、前記したものに限定されるものではない。図1
や図17に示すように、筒状体5を前記支持枠体7で回
転可能に支持する場合は、図37に示すように、前記円
環状フランジ(例えば下の円環状枠55の円環状フラン
ジ66)の側面77に当接して回転する第1の支持輪1
80と、円形外周面(例えば下の円環状枠55の円形外
周面65)に接して回転する第2の支持輪181とを具
えるものとして構成してもよい。
【0101】(12)前記螺旋突条62は、土や砂と塊状物
との搬送効率を考慮して2連や3連等、複数連に設けら
れることもある。図38は2連に設けた場合を示す。
【0102】(13)本発明に係る掘取機1において、前記
軸線Lや筒状体の軸心の傾きを調節可能とし、且つ所要
の傾き状態で保持可能とする構成は、前記のような、連
結杆47と支持杆45とを連結する手段による他、油圧
シリンダ等を用いる各種の公知手段を採用できる。な
お、軸線Lの傾きや筒状体の軸心の傾きは、それが水平
に近い状態で保持されることもある。又水平に保持され
ることもある。筒状体の軸心の傾きを、水平に近い状態
乃至水平に保持するときは、回転運動又は揺動運動する
筒状体の左右の排出用開口から土や砂が排出され得る。
【0103】(14)本発明において、図39に示すよう
に、切込刃6の回転軸線L1と搬送路の傾斜線(例えば
筒状体5の回転軸心L2)とが合致しないこともある。
このように構成するときは、切込刃6による掘り深さを
一定にしながらも、搬送路(例えば筒状体5)の傾きの
変化によって、搬送される土や砂の排出効率を増大させ
ることができる利点がある。これは前記したところと同
様であり、傾きを大きくする程、重力が作用して土や砂
の搬送が円滑でなくなり、それだけ土や砂の滞留時間が
長くなって排出効率が増大するのである。
【0104】(15)前記のように螺旋棒59を用いて筒状
体の周方向壁部を形成する場合、該螺旋棒59は、図4
0に示すような、中実又は中空の横断面楕円形状を呈す
る螺旋状棒として形成されることもある。このときも、
該排出用開口60での土の排出は、螺旋棒59との間に
生ずる抵抗が小さいために円滑に行われることになる。
【0105】(17)本発明において切込刃6は、地面に円
弧状の切り込みを入れることができるものであれば、前
記実施の形態で示したものに限定されない。
【0106】(18)本発明において刈払刃41は、植物の
葉茎をその根本側で切断するものであれば、円盤状をな
すものに限定されない。
【0107】
【発明の効果】本発明は、以下の如き優れた効果を奏す
る。 (1) 掘取機の進行に伴い、切込刃の回転によって地面に
円弧状の切り込みを入れ、この円弧状の切り込みの内側
の部分をなす、土や砂と塊状物とを、前記排出用開口に
案内させて上方に向け搬送できる。このように、切込刃
が地面に円弧状の切り込みを入れ、土や砂を崩しながら
掘取機が進行することから、従来のように、固定した掘
取刃が地面を掬って例えば植物の地下根部を掘り取る場
合に比べ、抵抗が小さい状態で掘り取りを行うことがで
きる。それ故、従来のように、掘取機の進行時のスリッ
プを考慮して、大馬力のクローラー式走行装置を必要と
する、ということがなく、掘取機をトラクタに付設して
簡易に掘り取り作業を行ない得ることとなる。
【0108】(2) 又、切込刃の切込みによって土等が崩
されるために、筒状体内に導入される土等の固まりが、
従来の掘取機におけるような大きな固まりとなることが
ない。従って、甘薯等の地下根部や石礫、空缶、木片等
の塊状物を土や砂と効果的に分離でき、掘り取り効率を
向上させ得る。このように、搬送中における土や砂の分
離が良好であることから、比較的短い搬送経路で掘り取
りを行い得ることとなる。従って、長さの大なるコンベ
アを必要とした従来の掘取機に比し、掘取機のコンパク
ト化を達成できると共に、抵抗が小さい状態で掘り取り
を行い得ることから小馬力化を達成できる。
【0109】(3) 又、土や砂と塊状部とが上昇する際
に、重力の作用によって、これらが筒状体の下側(垂直
方向が見た下側)に止まる状態で筒状体が回転すること
となる。詰まり、土や砂と塊状物とが、相対的に筒状体
の内周面を周方向に移動する現象が生ずる。その結果、
塊状物の土離れ等が一層良好になると共に土等がより一
層細かく崩され、土や砂の排出が円滑に行われることと
なる。かかることから、排出用開口を通しての土や砂の
排出がより一層効率的に行われ、掘り取り効率を更に向
上させ得ることとなるのである。
【0110】(4) 特に筒状体の、進行方向で見た前側の
部分を、円錐筒部を具える如く構成したときは、円錐筒
部の前端から後端に向かって直径が小さくなるために、
該円錐筒部を移動する間に、移動物の移動速度が掘取機
の進行速度以上に上昇することにより、円錐筒部内に導
入された土や砂と塊状物とを上方向に順次円滑に移動さ
せることができる。従って円錐筒部内への導入量が比較
的多い場合であっても、筒状体の入口部分での詰まりを
発生させない。そして円錐筒部を移動する間に、移動物
の移動速度が掘取機の進行速度以上に上昇することと、
該円錐筒部の円錐面が移動物に与える力の作用によっ
て、移動物に攪拌が生ずる。その結果、上昇する土と塊
状物との分離が効率的に行なわれ又土が崩れやすくな
り、筒状体を上昇する間における土の排出がそれだけ良
好となり、掘取り効率を向上させ得る。又、このような
土の崩れやすさ等による土の排出の良好性によって、筒
状体の軸線方向の長さを、筒状体を同一直径の円筒状に
構成する場合に比べて短縮可能となり、それだけ掘取機
をコンパクトに構成できることになる。このことは、筒
状体の全体を円錐筒状に構成した場合も同様である。
【0111】(7) 軸線回りに捻じれた溝状の排出用開口
から土や砂を排出させるため、土や砂の引っ掛かりを少
なくして、排出効率を向上させる。特に、横断面円形状
や横断面楕円形状なす螺旋棒を用いて筒状体の周方向壁
部を形成するときは、土や砂の引っ掛かりが一層少なく
なって排出効率のより一層の向上を期し得ることとな
る。
【0112】(8) 刈払刃に対して葉茎を誘導する誘導部
材と、刈り払いされた葉茎を排除する排除部材を設ける
ときは、葉茎の刈り払いとその排除を確実に行うことが
でき、それに続く掘り取り工程を円滑化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】掘取機を説明する側面図である。
【図2】支持枠体の構成を刈払刃の付設構成と併わせて
示す斜視図である。
【図3】掘取機の駆動系を説明する説明図である。
【図4】筒状体の構成を示す斜視図である。
【図5】螺旋突条の取付け状態を示す斜視図である。
【図6】螺旋突条の取り付け状態を示す断面図である。
【図7】切込刃の他の形成態様を示す斜視図である。
【図8】筒状体の支持輪による支持状態を示す正面図で
ある。
【図9】筒状体の支持輪による支持状態を示す側面図で
ある。
【図10】上昇した塊状物の排出装置を説明する斜視図
である。
【図11】その断面図である。
【図12】切込刃が形成した円弧状の切り込みを示す説
明図である。
【図13】切込刃が形成した円弧状の切り込みを説明す
る斜視図である。
【図14】刈払刃による葉茎の刈り払いを説明する斜視
図である。
【図15】土や砂と地下根部とが筒状体内に導入される
様子を説明する断面図である。
【図16】塊状物の搬送状態と土や砂の排出状態を説明
する説明図である。
【図17】掘取機の他の態様を説明する側面図である。
【図18】その拡大側面図である。
【図19】支持枠体の構成を刈払刃の付設構成と併せて
示す斜視図である。
【図20】筒状体の他の構成を説明する斜視図である。
【図21】螺旋突条の取付け状態を示す正面図である。
【図22】筒状体の支持輪による支持状態を示す正面図
である。
【図23】筒状体の支持輪による支持状態を示す側面図
である。
【図24】上昇した塊状物の排出装置を説明する斜視図
である。
【図25】その断面図である。
【図26】筒状体の上端に設けた回転放出羽根を示す斜
視図である。
【図27】土や砂と地下根部とが筒状体内に導入される
様子を説明する断面図である。
【図28】回転放出羽根の他の態様を示す斜視図であ
る。
【図29】その使用状態を示す断面図である。
【図30】切込刃が設けられた筒状体の他の態様をその
使用状態で示す側面図である。
【図31】筒状体の他の態様をその使用状態で示す正面
図である。
【図32】筒状体の他の態様を示す側面図である。
【図33】円錐筒部の他の態様を示す部分断面図であ
る。
【図34】切込刃が設けられた筒状体のその他の態様を
示す側面図である。
【図35】揺動運動を行う切込刃が形成する円弧状の切
り込みを説明する説明図である。
【図36】筒状体の内周面に設ける螺旋突条の他の態様
を示す斜視図である。
【図37】筒状体を回転させる他の構成を説明する側面
図である。
【図38】2連の螺旋突条を示す斜視図である。
【図39】切込刃が設けられた筒状体の他の態様を示す
側面図である。
【図40】螺旋棒の他の態様を土や砂の排出状態と共に
示す断面図である。
【図41】従来の掘取機を説明する側面図である。
【図42】従来の掘取機を説明する部分斜視図である。
【符号の説明】
1 掘取機 2 走行機 3 塊状物 5 筒状体 6 切込刃 7 支持枠体 22 回転軸 41 刈払刃 59 螺旋棒 60 排出用開口 62 螺旋突条 83 誘導部材 85 排除部材 111 円弧状の切り込み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B072 AA01 AA03 AA10 BA12 BA21 CA03 CA25 CA29 CB09 DA01 DA12 DA19 GA03 GA14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取
    る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或
    いは水平を呈する軸線回りに回転して、地面に円弧状の
    切り込みを入れる切込刃を具え、 前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分
    をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に
    相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状
    物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向
    前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くな
    し、 又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排
    出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈
    する如く設けられてなり、 前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、
    筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈
    する前記排出用開口に案内されて前記進行方向と逆方向
    に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や
    砂が排出されるようになし、 又、進行方向の前方側に位置させて、植物の葉茎をその
    根元側で切断する刈払刃を配置し、葉茎が切断された後
    に塊状物を掘り取るように構成すると共に、前記刈払刃
    に向けて葉茎を誘導するための誘導部材と、刈り払いさ
    れた葉茎を側方向に案内して排除させるための排除部材
    を設けたことを特徴とする掘取機。
  2. 【請求項2】 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取
    る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或
    いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面に
    円弧状の切り込みを入れる切込刃を具え、 前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分
    をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に
    相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状
    物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向
    前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くな
    し、 又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排
    出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈
    する如く設けられてなり、 前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、
    筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈
    する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方
    向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土
    や砂が排出されるようになし、 又、進行方向の前方側に位置させて、植物の葉茎をその
    根元側で切断する刈払刃を配置し、葉茎が切断された後
    に塊状物を掘り取るように構成すると共に、前記刈払刃
    に向けて葉茎を誘導するための誘導部材と、刈り払いさ
    れた葉茎を側方向に案内して排除させるための排除部材
    を設けたことを特徴とする掘取機。
  3. 【請求項3】 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取
    る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或
    いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面に
    円弧状の切り込みを入れる切込刃を具え、 前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分
    をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に
    相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状
    物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向
    前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くな
    し、 又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排
    出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈
    する如く設けられてなり、 前記筒状体が、その軸心回りに揺動運動を行なうことに
    よって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋
    溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行方
    向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開
    口から土や砂が排出されるようになし、 又、進行方向の前方側に位置させて、植物の葉茎をその
    根元側で切断する刈払刃を配置し、葉茎が切断された後
    に塊状物を掘り取るように構成すると共に、前記刈払刃
    に向けて葉茎を誘導するための誘導部材と、刈り払いさ
    れた葉茎を側方向に案内して排除させるための排除部材
    を設けたことを特徴とする掘取機。
  4. 【請求項4】 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取
    る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或
    いは水平を呈する軸線回りに回転して、地面に円弧状の
    切り込みを入れる切込刃を具え、 前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分
    をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に
    相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状
    物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向
    前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くな
    し、 又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排
    出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈
    する如く設けられてなり、 前記周方向壁部は、横断面円形状乃至横断面楕円形状を
    なす中実又は中空の螺旋棒が、前記軸線回りに捻じれた
    状態で、且つ該筒状体の周方向に所要間隔を置いて並列
    状態に配置されることによって構成され、隣り合う螺旋
    棒間に前記排出用開口が形成されており、 前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、
    筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈
    する前記排出用開口に案内されて前記進行方向と逆方向
    に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や
    砂が排出されるようにしたことを特徴とする掘取機。
  5. 【請求項5】 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取
    る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或
    いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面に
    円弧状の切り込みを入れる切込刃を具え、 前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分
    をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に
    相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状
    物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向
    前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くな
    し、 又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排
    出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈
    する如く設けられてなり、 前記周方向壁部は、横断面円形状乃至横断面楕円形状を
    なす中実又は中空の螺旋棒が、前記軸線回りに捻じれた
    状態で、且つ該筒状体の周方向に所要間隔を置いて並列
    状態に配置されることによって構成され、隣り合う螺旋
    棒間に前記排出用開口が形成されており、 前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、
    筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈
    する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方
    向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土
    や砂が排出されるようにしたことを特徴とする掘取機。
  6. 【請求項6】 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取
    る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或
    いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面に
    円弧状の切り込みを入れる切込刃を具え、 前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分
    をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に
    相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状
    物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向
    前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くな
    し、 又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排
    出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈
    する如く設けられてなり、 前記周方向壁部は、横断面円形状乃至横断面楕円形状を
    なす中実又は中空の螺旋棒が、前記軸線回りに捻じれた
    状態で、且つ該筒状体の周方向に所要間隔を置いて並列
    状態に配置されることによって構成され、隣り合う螺旋
    棒間に前記排出用開口が形成されており、 前記筒状体が、その軸心回りに揺動運動を行なうことに
    よって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋
    溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行方
    向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開
    口から土や砂が排出されるようにしたことを特徴とする
    掘取機。
  7. 【請求項7】 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取
    る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或
    いは水平を呈する軸線回りに回転して、地面に円弧状の
    切り込みを入れる切込刃を具え、 前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分
    をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に
    相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状
    物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向
    前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くな
    し、 前記筒状体の、前記進行方向で見た前側の部分は、その
    前端に向けて直径が大きくなる円錐筒部として形成して
    なり、 又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排
    出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈
    する如く設けられてなり、 前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、
    筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが前記螺旋溝状
    を呈する前記排出用開口に案内されて前記進行方向と逆
    方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から
    土や砂が排出されるようにしたことを特徴とする掘取
    機。
  8. 【請求項8】 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取
    る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或
    いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面に
    円弧状の切り込みを入れる切込刃を具え、 前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分
    をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に
    相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状
    物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向
    前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くな
    し、 前記筒状体の、前記進行方向で見た前側の部分は、その
    前端に向けて直径が大きくなる円錐筒部として形成して
    なり、 又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排
    出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈
    する如く設けられてなり、 前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、
    筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈
    する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方
    向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土
    や砂が排出されるようにしたことを特徴とする掘取機。
  9. 【請求項9】 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取
    る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或
    いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面に
    円弧状の切り込みを入れる切込刃を具え、 前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分
    をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に
    相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状
    物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向
    前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くな
    し、 前記筒状体の、前記進行方向で見た前側の部分は、その
    前端に向けて直径が大きくなる円錐筒部として形成して
    なり、 又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排
    出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈
    する如く設けられてなり、 前記筒状体が、その軸心回りに揺動運動を行なうことに
    よって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋
    溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行方
    向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開
    口から土や砂が排出されるようにしたことを特徴とする
    掘取機。
  10. 【請求項10】 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り
    取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し
    或いは水平を呈する軸線回りに回転して、地面に円弧状
    の切り込みを入れる切込刃を具え、 前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分
    をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に
    相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状
    物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向
    前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くな
    し、 前記筒状体は、前記進行方向の前端から後端に向かうに
    つれて直径が小となる円錐筒状に形成されており、 又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排
    出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈
    する如く設けられてなり、 前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、
    筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈
    する前記排出用開口に案内されて前記進行方向と逆方向
    に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や
    砂が排出されるようにしたことを特徴とする掘取機。
  11. 【請求項11】 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り
    取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し
    或いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面
    に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具え、 前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分
    をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に
    相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状
    物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向
    前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くな
    し、 前記筒状体は、前記進行方向の前端から後端に向かうに
    つれて直径が小となる円錐筒状に形成されており、 又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排
    出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈
    する如く設けられてなり、 前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、
    筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈
    する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方
    向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土
    や砂が排出されるようにしたことを特徴とする掘取機。
  12. 【請求項12】 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り
    取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し
    或いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面
    に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具え、 前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分
    をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に
    相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状
    物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向
    前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くな
    し、 前記筒状体は、前記進行方向の前端から後端に向かうに
    つれて直径が小となる円錐筒状に形成されており、 又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排
    出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈
    する如く設けられてなり、 前記筒状体が、その軸心回りに揺動運動を行なうことに
    よって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋
    溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行方
    向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開
    口から土や砂が排出されるようにしたことを特徴とする
    掘取機。
JP2001179921A 1997-10-16 2001-06-14 掘取機 Expired - Fee Related JP3590004B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001179921A JP3590004B2 (ja) 1997-10-16 2001-06-14 掘取機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30353497 1997-10-16
JP9-303534 1997-10-16
JP2001179921A JP3590004B2 (ja) 1997-10-16 2001-06-14 掘取機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09690498A Division JP3233607B2 (ja) 1997-10-16 1998-03-24 掘取機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002027813A true JP2002027813A (ja) 2002-01-29
JP3590004B2 JP3590004B2 (ja) 2004-11-17

Family

ID=26563542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001179921A Expired - Fee Related JP3590004B2 (ja) 1997-10-16 2001-06-14 掘取機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3590004B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103733798A (zh) * 2013-12-14 2014-04-23 柳州博实唯汽车科技有限公司 马蹄收获机
CN103733800A (zh) * 2013-12-14 2014-04-23 柳州博实唯汽车科技有限公司 马蹄收获机的滚筒机构
CN105993357A (zh) * 2016-05-13 2016-10-12 湖北工业大学 滚筒式马铃薯收获机
CN107306575A (zh) * 2017-06-06 2017-11-03 湖北工业大学 带导流槽的滚筒式马铃薯收获机阵列挖掘装置及挖掘方法
CN116724743A (zh) * 2023-05-25 2023-09-12 四川宜宾国家农业科技园区企业服务中心 一种竹笋挖掘装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103733798A (zh) * 2013-12-14 2014-04-23 柳州博实唯汽车科技有限公司 马蹄收获机
CN103733800A (zh) * 2013-12-14 2014-04-23 柳州博实唯汽车科技有限公司 马蹄收获机的滚筒机构
CN105993357A (zh) * 2016-05-13 2016-10-12 湖北工业大学 滚筒式马铃薯收获机
CN107306575A (zh) * 2017-06-06 2017-11-03 湖北工业大学 带导流槽的滚筒式马铃薯收获机阵列挖掘装置及挖掘方法
CN107306575B (zh) * 2017-06-06 2019-04-19 湖北工业大学 带导流槽的滚筒式马铃薯收获机阵列挖掘装置及挖掘方法
CN116724743A (zh) * 2023-05-25 2023-09-12 四川宜宾国家农业科技园区企业服务中心 一种竹笋挖掘装置
CN116724743B (zh) * 2023-05-25 2023-12-22 四川宜宾国家农业科技园区企业服务中心 一种竹笋挖掘装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3590004B2 (ja) 2004-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5024052A (en) Apparatus for harvesting berries on low plants
CA2124819C (en) Vinous row crop harvesting apparatus and methods
KR102145864B1 (ko) 지중 식물 수집기
KR20060018543A (ko) 구근작물 수확기
JP6816865B2 (ja) 地下茎作物の掘り取り装置
JP6941854B2 (ja) 地下茎作物の掘り取り装置
JP3590004B2 (ja) 掘取機
JP3233607B2 (ja) 掘取機
KR102216837B1 (ko) 이물질을 자동으로 제거할 수 있는 벨트형 땅속 작물 수확기 및, 이에 구비되는 이물질 자동 제거 유닛
US3847225A (en) Peanut harvester
KR102201118B1 (ko) 수확기용 평탄장치
JP3177431B2 (ja) 長葱収穫機
GB1601478A (en) Root harvesters
KR102638831B1 (ko) 올방개 수확기
CN117099557B (zh) 一种胡萝卜切缨收获机
JP7274218B2 (ja) 農作物の除泥装置
SU1142030A1 (ru) Картофелекопатель
KR960006488B1 (ko) 구근수확기의 채굴방법 및 장치
JPS646023Y2 (ja)
KR200366868Y1 (ko) 구근작물 수확기
JPH0323050Y2 (ja)
CN206149856U (zh) 一种离心高速滚笼式花生收获机
JPH0418342Y2 (ja)
US3821988A (en) Root and soil separating and windrowing apparatus
JP2540841Y2 (ja) い草掘取機の掘取り刃揺動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040727

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110827

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120827

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees