JP3177431B2 - 長葱収穫機 - Google Patents

長葱収穫機

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JP3177431B2
JP3177431B2 JP04650596A JP4650596A JP3177431B2 JP 3177431 B2 JP3177431 B2 JP 3177431B2 JP 04650596 A JP04650596 A JP 04650596A JP 4650596 A JP4650596 A JP 4650596A JP 3177431 B2 JP3177431 B2 JP 3177431B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は長葱収穫機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の長葱収穫機としては、た
とえば、実公平7−19211号公報に記載されている
ように、刃板にて畝から長葱を持ち上げて掘り取るとと
もに、この刃板の複数の案内杆にて畝上に長葱を横倒し
にする構造が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の構造
では、畝から掘り取った長葱は、この長葱を栽培した畝
上に横倒しにするため、一畝毎に長葱を拾い集める片付
け作業を必要とし、また、これらの長葱は根群にて土を
抱えたまま長葱は畝上に横倒しにするだけのため、片付
け作業に際しては長葱の根群から土を人手によって振い
落とす作業を必要とするとともに、長葱から根群を切断
して除去するか、または、片付け作業の後作業として長
葱から根群を切断して除去する作業を必要とし、したが
って、長葱の収穫作業に手数を要し、作業能率を向上す
る上で好ましくない、という問題がある。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、畝から掘り取った各長葱の根群から土を排除す
るとともに、この各長葱から根群を切断して各長葱を連
続的に収穫することができる長葱収穫機を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の長葱収穫
機は、長葱を掘り取る掘取体と、この掘取体の後方に位
置して相対して互いに反対方向の内側に向かって回行自
在に設けられ前記掘取体にて掘り取られた各長葱を挟持
して後方に向かって搬送する一対の無端回行体と、この
一対の無端回行体の搬送終端部の下方に位置して回転自
在に設けられ前記一対の無端回行体にて搬送された各長
葱の根群を切断する根切りカッターと、前記一対の無端
回行体の下方に位置して設けられこの一対の無端回行体
にて搬送される各長葱の根群から土を排除するとともに
この各長葱の根切り位置を揃えて前記根切りカッターに
案内する根切り前処理手段と、を具備したものである。
【0006】そして、掘取体にて掘り取られた各長葱
は、その根群を下にした状態で一対の無端回行体にて挟
持されて後方に向かって順次搬送される。また、この各
長葱は、その搬送中において根切り前処理手段にて各長
葱の根群から土が順次排除されるとともに、各長葱の根
切り位置が揃えられて後方に向かって順次搬送される。
そして、一対の無端回行体の搬送終端部において根切り
カッターにて各長葱の根群が順次切断され、これらの各
長葱が順次収穫される。
【0007】請求項2記載の長葱収穫機は、請求項1記
載の長葱収穫機において、根切り前処理手段は、各長葱
の根切り位置を揃える整列板と、この整列板の下方に位
置して回転自在に設けられ各長葱の根群から土を排除す
る土排除ローラとからなるものである。そして、土排除
ローラにて各長葱の根群から土が排除されるとともに、
整列板にて各長葱が根切り位置を揃えられて根切りカッ
ターに向かって搬送される。
【0008】請求項3記載の長葱収穫機は、請求項2記
載の長葱収穫機において、整列板は各長葱の根群を垂下
した状態で根切りカッターに向かって案内する整列溝及
びこの整列溝に連通して並設されこの整列溝に交差する
方向の複数の案内溝を有し、土排除ローラは前記整列板
の各案内溝に沿って回転され各長葱の根群から土を掻き
落として排除する軸方向に放射状の多数の土排除突起を
有するものである。
【0009】そして、土排除ローラの多数の土排除突起
にて各長葱の根群から土が掻き落とされて排除されると
ともに、この各長葱の根群が梳い落とされ、この整列板
の整列溝にて各長葱の下端部が支えられ、この整列溝に
て各長葱が根群を垂下した状態に整列されて根切り位置
が揃えられた状態で根切りカッターに向かって搬送され
る。この際、土排除ローラの多数の土排除突起は整列板
の各案内溝に沿って回転されることにより、この各案内
溝の開口縁部にて多数の土排除突起に附着する土が排除
される。
【0010】請求項4記載の長葱収穫機は、請求項1記
載の長葱収穫機において、掘取体の両側上方部に位置し
て各長葱の両側部の培土を排除する土排除体を有するも
のである。そして、土排除体にて各長葱の両側部の培土
が排除されることにより、掘取体による各長葱の掘り取
りが少ない土圧で容易に掘り取られるとともに、この各
長葱の葉の付け根に土が入り込むことが防止される。
【0011】請求項5記載の長葱収穫機は、請求項1ま
たは4記載の長葱収穫機において、掘取体の両側上方部
から一対の無端回行体の上方部に位置して掘取体にて掘
り取られた各長葱の茎葉部を支えて案内する前後方向の
案内体を有するものである。そして、この案内体にて各
長葱の茎葉部が支えられて後方に向かって案内され、こ
の各長葱の茎葉部が畝に栽培された上下方向の状態で一
対の無端回行体にて挟持されて搬送される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添
付図面を参照して説明する。
【0013】1は機枠で、この機枠1は相対して配設さ
れた前後方向の左右の側枠2と、この左右の側枠2の前
端下部に固着された上下方向の左右の前枠3と、前記左
右の側枠2の前端上部に固着された左右方向の前側支枠
4と、前記左右の側枠2の後端下部に固着された上下方
向の左右の後枠5と、前記左右の側枠2の後端上部に固
着された左右方向の後側支枠6とを有している。
【0014】また、前記機枠1は前記左右の側枠2の前
端上部に一体に突設された連結板7をそれぞれ有し、こ
の左右の連結板7に左右方向の中空パイプ状の連結フレ
ーム8の一側が略水平状に一体に固着され、この連結フ
レーム8の他側部の略中間部には入力軸9を前方に向か
って回転自在に突出したミッション10が設けられてい
る。
【0015】また、前記ミッション10のケース11の上部
には前上方に向かって一体に突出された上部の連結アー
ム12を有し、この連結アーム12の先端部には連結孔13が
形成されている。また、前記ミッション10の両側部に位
置して前記連結フレーム8には前下方に向かって一体に
突出された左右の連結アーム14を有し、この左右の連結
アーム14の先端部にはロワピン15がそれぞれ突設されて
いる。
【0016】また、前記上部の連結アーム12は前記一方
側の側枠2との間に連結された支持フレーム16にて支持
され、この支持フレーム16の途中部が前記連結フレーム
8から上方に向かって突出された支枠17にて支持されて
いる。また、前記左右の連結アーム14は前記連結フレー
ム8との間に連結された支持アーム18にてそれぞれ支持
されている。
【0017】さらに、前記連結フレーム8内には前記ミ
ッション10の出力軸19がこの連結フレーム8の一端部に
向かって回転自在に挿通して支持され、前記一方側の側
枠2の内側近傍に位置して露出された前記出力軸19には
スプロケット20が固着されている。
【0018】つぎに、前記左右の前枠3には上下方向の
取付アーム21がそれぞれ前下方に向かって一体に固着さ
れ、この左右の取付アーム21の下端部間には長葱Aを掘
り取る掘取体としての先金22が前下方に向かって傾斜し
て一体に固着されている。また、前記先金22の後端部に
は土をふるい落とすとともに長葱Aを後上方に向かって
案内する複数の案内杆23が後上方に向かって傾斜して並
設されている。
【0019】また、前記左右の取付アーム21の上下方向
の略中間部には支持アーム24がそれぞれ前方に向かって
一体に突設され、この左右の支持アーム24の先端部には
支軸25にて畝に栽培されている長葱Aの両側部の培土を
左右方向の外方に排除する土排除体としての左右のディ
スク26が前側を狭くして平面視略八字状の状態に配設さ
れてそれぞれ回転自在に軸架されている。この左右のデ
ィスク26はそれぞれお椀形状に形成されている。
【0020】つぎに、前記先金22の後方に位置して前記
機枠1には前記先金22にて掘り取られた長葱Aを挟持し
て後方に向かって搬送する搬送装置27が設けられてい
る。この搬送装置27は、前記前側支枠4及びこの前側支
枠4の下方に位置して後述する整列板の前端上部に固着
された左右方向の軸支板28との間に回転自在に軸支され
た上下方向の左右の回転軸29と、この左右の回転軸29の
下側部にそれぞれ固着されたガイドローラ30とを有して
いる。
【0021】また、前記搬送装置27は、前記左右のガイ
ドローラ30の後方に位置して前記後側支枠6及びこの後
側支枠6の下方に位置して後述する整列板の後端上部に
固着された左右方向の軸支板31との間に回転自在に軸支
された上下方向の左右の駆動軸32と、この左右の駆動軸
32の下側部にそれぞれ固着された駆動ローラ33とを有し
ている。
【0022】また、前記搬送装置27は、前記一方側前後
のガイドローラ30と駆動ローラ33との間及び他方側前後
のガイドローラ30と駆動ローラ33との間にそれぞれ回行
自在に懸架され先金22にて掘り取られた各長葱Aを挟持
して互いに反対方向の内側後方に向かって搬送する一対
の無端回行体34を有している。
【0023】前記一対の無端回行体34は無端搬送ベルト
35からなり、その外周面には所定の間隔をおいて多数の
突起36がそれぞれ一体に突設され、この一対の無端搬送
ベルト35の各突起36は長葱Aを挟持して対向する内側回
行部では互いに当接することなく相手側の無端搬送ベル
ト35に向かって突出するように位置をずらして配設され
ている。
【0024】つぎに、前記一方側の側枠2の後側上部に
は第1のギヤボックス37が固定され、この第1のギヤボ
ックス37の内側部に回転自在に突設されたスプロケット
38と前記出力軸19に固着されたスプロケット20との間に
は無端チェーン39が回行自在に懸架されている。
【0025】また、前記後側支枠6には第2のギヤボッ
クス40が固定され、この第2のギヤボックス40内に前記
左右の駆動軸32の上端部がそれぞれ回転自在に支持さ
れ、この左右の駆動軸32の上端部には同径で同歯数の歯
車41,42が互いに噛合した状態でそれぞれ固着されてい
る。
【0026】また、前記第1のギヤボックス37の上部に
回転自在に突設されたスプロケット43と前記一方の駆動
軸32の上端部に回転自在に突設されたスプロケット44と
の間には無端チェーン45が回行自在に懸架されている。
【0027】そして、前記ミッション10の出力軸19から
の出力によって前記無端チェーン39,45及び互いに噛合
した歯車41,42を介して前記左右の駆動軸32が互いに反
対方向の内側に向かって回転駆動され、この左右の駆動
軸32の駆動ローラ33にて前記一対の無端回行体34すなわ
ち、前記一対の無端搬送ベルト35が互いに反対方向の内
側後方に向かって同速度で回行されるようになってい
る。
【0028】さらに、前記左右の側枠2の前後には前記
一対の無端回行体34に向かって支持杆46がそれぞれ突設
され、この左右の側枠2の前後の支持杆46にて前記先金
22の両側上方部から前記一対の無端回行体34の上方部に
位置して先金22にて掘り取られた各長葱Aの茎葉部を支
えて案内する前後方向の棒状の案内体47がそれぞれ水平
状に支持され、この左右の案内体47は前端部に前方に向
かって拡開した誘導部48を有している。
【0029】つぎに、前記一対の無端回行体34の搬送終
端部の下方に位置してこの一対の無端回行体34にて搬送
される各長葱Aの根群Bを切断する根切りカッター49が
回転自在に設けられている。この根切りカッター49は、
外周部に環状の刃挿入溝50を有するカッター受体51と、
このカッター受体51の刃挿入溝50内に外周部の刃部52を
挿入して回転するカッター板53とを有し、前記カッター
受体51は前記一方側の駆動軸32の下端部に固着され、前
記カッター板53は前記他方側の駆動軸32の下端部に固着
されている。
【0030】つぎに、前記一対の無端回行体34の下方に
位置して前記機枠1には前記一対の無端回行体34にて搬
送される各長葱Aの根群Bから土を排除するとともに、
この各長葱Aの根切り位置を揃えて前記根切りカッター
49に案内する根切り前処理手段54が設けられている。
【0031】前記根切り前処理手段54は、各長葱Aの根
切り位置を揃える整列板55と、この整列板55の下方に位
置して互いに反対方向の内側に向かって回転自在に設け
られ各長葱Aの根群Bから土を掻き落として排除する一
対の前後方向の土排除ローラ56とからなっている。
【0032】前記整列板55は前記左右の前枠3の下端部
と前記左右の後枠5の下端部との間に固着され、この整
列板55の前端上部に前記軸支板28が固着されているとと
もに、この整列板55の後端上部に前記軸支板31が固着さ
れている。また、前記整列板55は左右方向の略中間部に
各長葱Aの根群Bを垂下した状態で前記根切りカッター
49に向かって案内する前後方向の整列溝57を有し、この
整列溝57の略中間部から後側部にかけてその両側縁部に
は前後に互いに相手側の略中間部に位置して整列溝57に
交差する方向の複数の案内溝58が間隔をおいてそれぞれ
並設されている。
【0033】また、前記整列板55の略中間下部には前記
整列溝57の左右部に位置してローラ支枠59が下方に向か
って一体に突設され、このローラ支枠59の後方に位置し
て前記整列板55の後側下部には第3のギヤボックス60が
一体に突設されている。
【0034】また、前記ローラ支枠59の左右部には前記
整列溝57の幅より離間した間隔で前記一対の土排除ロー
ラ56の一端部が回転自在に軸架されているとともに、こ
の一対の土排除ローラ56の他端部が前記第3のギヤボッ
クス60に回転自在に軸架されている。また、前記一対の
土排除ローラ56は、その軸方向外周部に前記整列溝57の
両側部の各案内溝58に沿って各長葱Aの根群Bから土を
掻き落として排除する放射状に突設した多数の土排除突
起61を有している。
【0035】前記第3のギヤボックス60は、その左右上
部に前記一対の土排除ローラ56の他端部のローラ支軸62
を回転自在に軸架した軸受突体63をそれぞれ有し、この
左右のローラ支軸62にはスプロッケット64がそれぞれ固
着されている。また、前記左右の軸受突体63の下方に位
置して前記第3のギヤボックス60の左右下部には前後方
向の回転軸65を有し、この左右の回転軸65には互い噛合
した同径で同歯数の歯車66及び互いに同径で同歯数のス
プロッケット67がそれぞれ固着されている。
【0036】さらに、一方側上下のスプロッケット64,
67間及び他方側上下のスプロッケット64,67間には無端
チェーン68がそれぞれ回行自在に懸架されている。ま
た、前記整列板55の後側下部には第4のギヤボックス69
が一体に突設され、この第4のギヤボックス69に回転自
在に設けたスプロッケット70と前記第1のギヤボックス
37に回転自在に設けたスプロッケット71との間には無端
チェーン72が回行自在に懸架されている。
【0037】また、前記第4のギヤボックス69に回転自
在に設けたスプロッケット73と前記第3のギヤボックス
60の一方の回転軸65に固着したスプロッケット74との間
には無端チェーン75が回行自在に懸架されている。そし
て、前記ミッション10の出力軸19からの出力によって前
記第1のギヤボックス37、第4のギヤボックス69及び前
記第3のギヤボックス60の各ギヤ等の連動媒体を介して
前記一対の土排除ローラ56が互いに反対方向の内側に向
かって回転駆動されるようになっている。
【0038】つぎに、前記左右の後枠5の下端部及びこ
の左右の後枠5から突出されたステー76の下端部にて左
右方向の作業台77が支持され、この作業台77の左右方向
の両端部には接地輪78がそれぞれ回転自在に軸架されて
いる。また、前記一対の無端回行体34の後方に位置して
前記根切りカッター49にて根群Bが切断された長葱Aの
搬出を案内するシュート79が設けられている。
【0039】そして、前記搬送装置27、根切り前処理手
段54及び根切りカッター49を有する機枠1は全体的には
後上方に向かって傾斜した状態に設定されているととも
に、前記作業台77は後下方に向かって傾斜した状態に設
定されている。なお、80はトラクタの一方側の車輪であ
る。
【0040】つぎに、前記実施の形態の作用を説明す
る。
【0041】トラクタの三点連結部に長葱収穫機の三点
連結部(上部の連結アーム12の連結孔13及び左右の連結
アーム14のロワピン15)を連結するとともに、トラクタ
のPTO軸にミッション10の入力軸9を動力伝達軸を介
して連結する。また、トラクタにて長葱収穫機を牽引
し、その先金22を長葱Aを栽培した畝に沿って進行する
一方、トラクタのPTO軸からの出力によって入力軸9
が回転されることにより、搬送装置27の一対の無端回行
体34が互いに反対方向の内側後方に向かって回行される
とともに、根切り前処理手段54の一対の土排除ローラ56
が互いに反対方向の内側下方に向かって回転される。
【0042】そして、ディスク26にて各長葱Aの両側部
の高く盛り土された培土が順次排除され、先金22にて各
長葱Aが順次掘り取られるとともに、この先金22の後端
部の各案内杆23にて土をふるい落としながら各長葱A
は、その根群Bを下にした状態で一対の無端回行体34に
て挟持される。そうして、この一対の無端回行体34にて
各長葱Aはその下端部が整列板55の整列溝57に沿ってか
つ各長葱Aの根群Bが整列板55の整列溝57の下方に突出
した状態で後方に向かって順次搬送される。
【0043】この際、すなわち、先金22にて各長葱Aが
順次掘り取られる際には、各長葱Aの両側部の培土が順
次排除されることにより、各長葱Aの掘り取りが少ない
土圧で容易に掘り取られるとともに、この各長葱Aの葉
の付け根に土が入り込むことが防止される。
【0044】また、各長葱Aが一対の無端回行体34にて
挟持される際には、各長葱Aが一対の案内体47の拡開し
た誘導部48にて一対の案内体47間に誘導され、この一対
の案内体47にて各長葱Aの茎葉部が支えられて後方に向
かって案内され、この各長葱Aの茎葉部が畝に栽培され
た上下方向の状態で一対の無端回行体34にて挟持されて
搬送される。
【0045】つぎに、一対の無端回行体34にて搬送され
る各長葱Aは、その搬送中において根切り前処理手段54
にて各長葱Aの根群Bから土が順次排除されるととも
に、各長葱Aの根切り位置が揃えられて後方に向かって
順次搬送される。
【0046】すなわち、根切り前処理手段54の一対の土
排除ローラ56の多数の土排除突起61にて各長葱Aの根群
Bから土が掻き落とされて強制的に排除されるととも
に、この各長葱Aの根群Bが下方に梳い落とされ、絡み
合っている根がほぐされ、各長葱Aを個々に分離し易い
状態に整いられる。
【0047】また、整列板55の整列溝57にて各長葱Aの
下端部が支えられ、この整列溝57にて各長葱Aが根群B
を整列溝57の下方に垂下した状態に整列され根切り位置
が揃えられた状態で根切りカッター49に向かって搬送さ
れる。この際、一対の土排除ローラ56の多数の土排除突
起61は整列板55の各案内溝58に沿って回転されることに
より、この各案内溝58の開口縁部にて多数の土排除突起
61に附着する土が排除される。
【0048】また、一対の無端回行体34にて各長葱Aが
搬送終端部の手前まで搬送されると、この各長葱Aの根
群Bが一対の土排除ローラ56の間から外れ、この一対の
無端回行体34にて各長葱Aが挟持されたまま、かつ、整
列板55の整列溝57に沿って整列された状態で搬送終端部
に順次搬送される。
【0049】そして、根切りカッター49にて各長葱Aの
根群Bがその根元から順次切断される。すなわち、一対
の無端回行体34にて各長葱Aの根群Bの根元がカッター
受体51とカッター板53との間に搬入され、そのカッター
受体51の刃挿入溝50とカッター板53の刃部52とにより各
長葱Aの根群Bはその根元から順次切断される。
【0050】そうして、根切りされた各長葱Aはシュー
ト79から作業台77上に落下される。この際、シュート79
は後側に向かって傾斜していることにより、各長葱Aは
根元側から落下して後処理し易い状態で作業台77上に落
下される。また、作業台77上に落下された各長葱Aは根
群Bが根元から切断されていることにより、根群Bの絡
み付きがなく、したがって、各長葱Aを個々に分離した
り複数本まとめる等の後作業が容易な状態で各長葱Aが
順次収穫される。
【0051】つぎに、前記実施の形態では、根切り前処
理手段54として、多数の土排除突起61を有する一対の土
排除ローラ56を互いに反対方向の内側に向かって回転駆
動する場合について説明したが、これに限らず、たとえ
ば、多数の土排除突起を有する土排除体を水平方向に進
退動して多数の土排除突起にて各長葱の根群から土を排
除するようにしてもよく、また、多数の土排除突起を有
する土排除体を上下方向の回転軸にて水平方向に回転し
て多数の土排除突起にて各長葱の根群から土を排除する
ようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、畝から掘り取
った各長葱を略栽培状態に近い状態に挟持して搬送する
ことができるとともに、この各長葱の根群から土を確実
に排除することができるばかりか、この各長葱から根群
を確実に切断して各長葱を連続的に収穫することができ
る。したがって、長葱の収穫作業能率を大幅に向上する
ことができる。
【0053】請求項2の発明によれば、各長葱の根群が
抱え込んでいる土を確実に掻き落とすことができるとと
もに、この根群を確実に梳き下ろすことができ、したが
って、各長葱の根切り位置を揃えて根群を切断し易い状
態にすることができる。
【0054】請求項3の発明によれば、各長葱を整列溝
に沿って確実に整列させて搬送することができるととも
に、多数の土排除突起にて各長葱の根群から土を確実に
掻き落とすことができ、この際、各案内溝にて各土排除
突起に附着する土を確実に排除することができる。
【0055】請求項4の発明によれば、土排除体にて各
長葱の両側部の培土を確実に排除することができ、各長
葱の掘取り作業が容易であるとともに、各長葱の葉の付
け根部に土が入り込むことを防止できる。
【0056】請求項5の発明によれば、掘り取られた各
長葱の茎葉部を案内体にて支えることにより、各長葱を
倒れることなく確実に挟持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す長葱収穫機の側面
図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】同上正面図である。
【図4】同上根切り前処理手段の平面図である。
【図5】同上側面図である。
【図6】同上土排除ローラの駆動機構の側面図である。
【符号の説明】
22 掘取体 26 土排除体 34 無端回行体 47 案内体 49 根切りカッター 54 根切り前処理手段 55 整列板 56 土排除ローラ 57 整列溝 58 案内溝 61 土排除突起 A 長葱 B 根群

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長葱を掘り取る掘取体と、この掘取体の
    後方に位置して相対して互いに反対方向の内側に向かっ
    て回行自在に設けられ前記掘取体にて掘り取られた各長
    葱を挟持して後方に向かって搬送する一対の無端回行体
    と、この一対の無端回行体の搬送終端部の下方に位置し
    て回転自在に設けられ前記一対の無端回行体にて搬送さ
    れた各長葱の根群を切断する根切りカッターと、前記一
    対の無端回行体の下方に位置して設けられこの一対の無
    端回行体にて搬送される各長葱の根群から土を排除する
    とともにこの各長葱の根切り位置を揃えて前記根切りカ
    ッターに案内する根切り前処理手段と、を具備したこと
    を特徴とする長葱収穫機。
  2. 【請求項2】 根切り前処理手段は、各長葱の根切り位
    置を揃える整列板と、この整列板の下方に位置して回転
    自在に設けられ各長葱の根群から土を排除する土排除ロ
    ーラとからなることを特徴とする請求項1記載の長葱収
    穫機。
  3. 【請求項3】 整列板は各長葱の根群を垂下した状態で
    根切りカッターに向かって案内する整列溝及びこの整列
    溝に連通して並設されこの整列溝に交差する方向の複数
    の案内溝を有し、土排除ローラは前記整列板の各案内溝
    に沿って回転され各長葱の根群から土を掻き落として排
    除する軸方向に放射状の多数の土排除突起を有すること
    を特徴とする請求項2記載の長葱収穫機。
  4. 【請求項4】 掘取体の両側上方部に位置して各長葱の
    両側部の培土を排除する土排除体を有することを特徴と
    する請求項1記載の長葱収穫機。
  5. 【請求項5】 掘取体の両側上方部から一対の無端回行
    体の上方部に位置して掘取体にて掘り取られた各長葱の
    茎葉部を支えて案内する前後方向の案内体を有すること
    を特徴とする請求項1または4記載の長葱収穫機。
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