JP2002027316A - 電子カメラシステム、および照明シミュレーションプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

電子カメラシステム、および照明シミュレーションプログラムを記録した記録媒体

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JP2002027316A
JP2002027316A JP2000211172A JP2000211172A JP2002027316A JP 2002027316 A JP2002027316 A JP 2002027316A JP 2000211172 A JP2000211172 A JP 2000211172A JP 2000211172 A JP2000211172 A JP 2000211172A JP 2002027316 A JP2002027316 A JP 2002027316A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多灯撮影のシミュレーション画像を生成する
ことにより、多灯撮影の光量調整を簡単に行えるように
する。 【解決手段】 被写体を撮像して画像データを生成する
撮像手段と、被写体を照明する複数の照明装置を独立な
光量の組み合わせで調光制御しつつ、撮像手段で逐次撮
影を行って、テスト画像データを収集する撮影制御手段
と、撮影制御手段により収集されたテスト画像データを
重み合成することにより、複数の照明装置を仮定の照明
条件で発光させた場合のシミュレーション画像を生成す
る合成手段とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多灯撮影される画
像を、シミュレーションする電子カメラシステムに関す
る。また、本発明は、上記電子カメラシステムをコンピ
ュータ制御で実現するための照明シミュレーションプロ
グラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、撮影テクニックの一つとし
て、多灯撮影が知られている。この多灯撮影では、複数
の照明装置(多灯ストロボや多灯ライトなど)を使用し
て、被写体を多方面から照明する。このとき、各方向か
らの照明光量を調整することにより、被写体の陰影バラ
ンスや質感や立体感を細かく調整することが可能とな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した多
灯撮影の光量調整では、照明装置一つ一つについて光量
調整が行われていた。このとき、全体の陰影バランスが
予想外に変化するため、インスタントカメラを用いて撮
影結果を確認する必要があった。そのため、所望の照明
条件が得られるまで、照明装置一つ一つの光量調整と、
インスタントカメラによる撮影確認を何度も繰り返すこ
とが多かった。
【0004】また、撮影現場(照明装置の配置や被写体
の種類等)がわずかに変化しただけでも、上記のような
光量調整を一からやり直さなければならなかった。この
ような理由から、長年の経験や勘を有する熟練者を除い
ては、手軽に多灯撮影を行うことが非常に困難であっ
た。そこで、本発明では、電子カメラを応用して、多灯
撮影を手軽かつ的確に実施するための支援を行うことを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】《請求項1》請求項1に
記載の発明は、被写体を撮像して画像データを生成する
撮像手段と、複数の照明装置を調光して被写体を複数方
面から独立な光量の組み合わせで照明しつつ、撮像手段
で複数回の撮影を行って、複数のテスト画像データを収
集する撮影制御手段と、撮影制御手段により収集された
テスト画像データを重み合成することにより、複数の照
明装置を仮定の照明条件で発光させた場合のシミュレー
ション画像を生成する合成手段とを備えたことを特徴と
する。上記構成では、撮影制御手段が、複数の照明装置
を独立な光量の組み合わせで調光制御しながら複数回の
撮影を行い、テスト画像データを収集する。合成手段
は、このように収集されたテスト画像データを重み合成
することにより、仮定の照明条件の元で撮影されると予
想されるシミュレーション画像を生成する。
【0006】《請求項2》請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載の電子カメラシステムにおいて、合成手段
は、仮定の照明条件として複数の照明装置の全体光量お
よび光量比を外部から取得する入力手段を有し、取得し
た全体光量および光量比に対応して、テスト画像データ
を重み合成する際の重み係数を決定することを特徴とす
る。一般的に、テスト画像データの重み係数を個別に変
更した場合、仮定の照明条件において全体光量と光量比
との双方が同時に変化する。そのため、全体光量と光量
比の両方を一度に適正化するように、画像データの重み
係数を調整しなければならず、煩雑な作業となる。そこ
で、上記構成では、外部入力される全体光量および光量
比に基づいて重み係数を決定し、決定した重み係数を使
用してシミュレーション画像を生成する。したがって、
全体光量と光量比とをほぼ独立に調整しながら、シミュ
レーション画像を生成することが可能となり、所望のシ
ミュレーション画像に効率良く到達することが可能とな
る。
【0007】《請求項3》請求項3に記載の発明は、請
求項1または請求項2に記載の電子カメラシステムにお
いて、撮影制御手段は、合成手段により生成されるシミ
ュレーション画像を表示して、ユーザーから撮影許可を
仰ぐ手段を有し、撮影許可を得たシミュレーション画像
と同等の照明条件となるように複数の照明装置を調光制
御して、銀塩カメラまたは撮像手段による本撮影を支援
することを特徴とする。上記構成では、ユーザーが撮影
許可を与えれば、その時点における仮定の照明条件とほ
ぼ同等の照明条件で、複数の照明装置を実際に調光制御
する。したがって、照明条件のシミュレーションから本
番撮影までを円滑かつ迅速に行うことが可能となる。
【0008】《請求項4》請求項4に記載の記録媒体
は、撮像手段および複数の照明装置と組み合わせてシス
テム構成されたコンピュータを、請求項1ないし請求項
3のいずれか1項に記載の撮影制御手段および合成手段
として機能させるための照明シミュレーションプログラ
ムが記録されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明にお
ける実施の形態を説明する。
【0010】《第1の実施形態》第1の実施形態は、請
求項1〜4に対応した実施形態である。図1は、第1の
実施形態における電子カメラシステム11の構成を示す
図である。図1において、被写体12を撮影する位置
に、電子カメラ13と銀塩カメラ14とが近接して配置
される。さらに、被写体12を多方面から照明するよう
に、複数のストロボ15a〜cが配置される。コンピュ
ータ16は、これらの電子カメラ13,銀塩カメラ14
およびストロボ15a〜cを、リモート端子やIEEE
1394インターフェースなどを介して制御する。この
コンピュータ16には、記録媒体17に記録された照明
シミュレーションプログラムがインストールされてい
る。
【0011】(第1の実施形態と本発明との対応関係)
以下、本発明との対応関係について説明する。請求項1
の記載事項と第1の実施形態との対応関係については、
撮像手段は電子カメラ13に対応し、撮影制御手段はコ
ンピュータ16による『ストロボ15a〜cを調光制御
しながら電子カメラ13で複数回の撮影を行って、テス
ト画像データを収集する機能』に対応し、合成手段はコ
ンピュータ16による『テスト画像データを合成して、
仮定の照明条件におけるシミュレーション画像を生成す
る機能』に対応する。請求項2の記載事項と第1の実施
形態との対応関係については、合成手段はコンピュータ
16による『全体光量および光量比の入力に応じて重み
係数を決定して、テスト画像データを重み合成する機
能』に対応する。請求項3の記載事項と第1の実施形態
との対応関係については、撮影制御手段は、コンピュー
タ16による『ユーザーの撮影許可に応じて、シミュレ
ーション画像と同等の照明条件でストロボ15a〜cに
調光値を設定する機能』に対応する。請求項4の記載事
項と第1の実施形態との対応関係については、記録媒体
は記録媒体17に対応する。
【0012】(第1の実施形態の動作説明)以下、照明
シミュレーションプログラムの動作手順について説明す
る。まず、コンピュータ16は、図2に示すウィンドウ
20を、登録・生成して画面上に描画する。このウィン
ドウ20には、シミュレーション画像21、全体光量バ
ー22,光量比バー23,テスト撮影釦24,シミュレ
ーション画像記録釦25,本撮影釦26および終了釦2
7が、それぞれ配置される。
【0013】コンピュータ16は、ウィンドウ20の描
画を行った後、メッセージループに入り、OS(オペレ
ーションシステム)からのメッセージを待機する。図3
は、このOSからのメッセージに基づいて実行される、
ウィンドウ20のウィンドウプロシジャを説明する流れ
図である。以下、この図3に示すステップ番号に沿っ
て、動作を説明する。
【0014】ステップS1: 『テスト撮影釦が押され
た』というメッセージに応じて、コンピュータ16は動
作をステップS2に移行する。一方、それ以外のメッセ
ージの場合、コンピュータ16は動作をステップS7に
移行する。
【0015】ステップS2: コンピュータ16の内部
メモリ上には、例えば下記のような独立した調光値の組
み合わせが用意される。 ストロボ15aの単独フル発光 ストロボ15bの単独フル発光 ストロボ15cの単独フル発光 コンピュータ16は、これらの照明条件〜の順番
で、電子カメラ13のストロボ撮影を繰り返し、図4に
示す3枚分のテスト画像データを収集する。
【0016】ステップS3: コンピュータ16は、全
体光量バー22および光量比バー23の現在位置から、
全体光量および光量比を求める。
【0017】ステップS4: コンピュータ16は、全
体光量に各ストロボの光量比を乗じて、ストロボ15a
〜cの仮定の照明条件をそれぞれ決定する。コンピュー
タ16は、この調光値に近似するように照明条件〜
を組み合わせて、テスト画像データの重み係数を決定す
る。例えば、ストロボ15a〜cの仮定の照明条件が
(50%発光,20%発光,10%発光)であった場
合、図4に示す3枚のテスト画像データの重み係数は
(50%、20%,10%)となる。
【0018】ステップS5: コンピュータ16は、テ
スト撮影した画像データを、ステップS4で求めた重み
係数で合成し、シミュレーション画像をメモリ上に生成
する。
【0019】ステップS6: コンピュータ16は、ウ
ィンドウ20の再描画要求(UpdateWindowなど)を起動
して、シミュレーション画像21の表示更新を行う。こ
の表示更新の完了後、コンピュータ16は、ウィンドウ
プロシジャを終了してメッセージループに動作を戻す。
【0020】ステップS7: 『バー操作がなされた』
というメッセージに応じて、コンピュータ16は動作を
ステップS3に移行する。その結果、上述したステップ
S3〜S6の動作が実行され、バー操作に即応してシミ
ュレーション画像21の表示更新がなされる。一方、そ
れ以外のメッセージの場合、コンピュータ16は動作を
ステップS8に移行する。
【0021】ステップS8: 『本撮影釦が押された』
というメッセージに応じて、コンピュータ16は動作を
ステップS9に移行する。一方、それ以外のメッセージ
の場合、コンピュータ16は動作をステップS11に移
行する。
【0022】ステップS9: コンピュータ16は、現
時点における仮定の照明条件に基づいて、ストロボ15
a〜cの調光値をそれぞれ設定する。
【0023】ステップS10: コンピュータ16は、
銀塩カメラ14を制御して多灯撮影を実行する。この多
灯撮影後、コンピュータ16は、ウィンドウプロシジャ
を終了してメッセージループに動作を戻す。
【0024】ステップS11: 『シミュレーション画
像記録釦が押された』というメッセージに応じて、コン
ピュータ16は動作をステップS12に移行する。一
方、それ以外のメッセージの場合、コンピュータ16は
動作をステップS13に移行する。
【0025】ステップS12: コンピュータ16は、
現時点のシミュレーション画像をファイル保存する。こ
のファイル保存の後、コンピュータ16は、ウィンドウ
プロシジャを終了してメッセージループに動作を戻す。
【0026】ステップS13: 『終了釦が押された』
というメッセージに応じて、コンピュータ16は動作を
ステップS14に移行する。一方、それ以外のメッセー
ジの場合、コンピュータ16はデフォルト処理に動作を
移行する。
【0027】ステップS14: コンピュータ16は、
ウィンドウ20の終了処理を実行し、ウィンドウ20の
メッセージキューに終了メッセージをポストする。コン
ピュータ16は、この終了メッセージによってメッセー
ジループを脱出し、照明シミュレーションプログラムの
実行を終了する。
【0028】(第1の実施形態の効果など)上述した動
作により、第1の実施形態では、全体光量と光量比とを
個別に調整しながら、シミュレーション画像を生成する
ことが可能となる。その結果、ユーザーは、シミュレー
ション画像に基づいて多灯撮影の照明条件を手軽に検討
することが可能となる。また、第1の実施形態では、本
撮影釦26を押すことにより、現時点のシミュレーショ
ン画像と同等の照明条件で多灯撮影をそのまま実施する
ことができる。さらに、第1の実施形態では、シミュレ
ーション画像を適宜に保存することにより、本番の多灯
撮影を省略することもできる。次に、別の実施形態につ
いて説明する。
【0029】《第2の実施形態》第2の実施形態は、請
求項1〜4に対応した実施形態である。図5は、第2の
実施形態における電子カメラ31の構成を示す図であ
る。図5において、被写体12を撮影する位置に、電子
カメラ31が配置される。さらに、被写体12を多方面
から照明するように、複数のストロボ15a〜bが配置
される。なお、この複数のストロボ15a〜bには、電
子カメラ31の内蔵ストロボが含まれていてもよい。
【0030】この電子カメラ31には、撮影レンズ32
が装着される。この撮影レンズ32の像空間には、絞り
などを介して撮像素子33の撮像面が配置される。この
撮像素子33から出力される画像データは、信号処理部
34、A/D変換部35を介して、バス36へ出力され
る。このバス36には、システム制御を行うマイクロプ
ロセッサ37、画像処理を行う画像処理部38、画像デ
ータの圧縮伸張を行う圧縮伸張部39、モニタ画像を表
示するモニタ表示部40、レリーズ釦やコマンドダイヤ
ルなどからなる操作部41、画像メモリ42、画像保存
用のメモリカード43がそれぞれ接続される。
【0031】また、このマイクロプロセッサ37には、
調光設定部44が接続される。この調光設定部44は、
ストロボ15a〜bに対して、調光制御およびX接点の
出力などを行う。また、モニタ表示部40のモニタ画面
45には、図5に示すように、シミュレーション画像4
6、全体光量バー47および光量比バー48が表示され
る。なお、マイクロプロセッサ37の内部ROMには、
照明シミュレーションプログラムが記録されている。
【0032】(第2の実施形態と本発明との対応関係)
以下、本発明との対応関係について説明する。請求項1
の記載事項と第2の実施形態との対応関係については、
撮像手段は撮像素子33に対応し、撮影制御手段はマイ
クロプロセッサ37による『ストロボ15a〜bを調光
制御しながら電子カメラ13で複数回の撮影を行って、
テスト画像データを収集する機能』に対応し、合成手段
はマイクロプロセッサ37による『テスト画像データを
重み合成してシミュレーション画像を生成する機能』に
対応する。請求項2の記載事項と第2の実施形態との対
応関係については、合成手段はマイクロプロセッサ37
による『全体光量および光量比の入力に応じて重み係数
を決定して、テスト画像データを重み合成する機能』に
対応する。請求項3の記載事項と第2の実施形態との対
応関係については、撮影制御手段は、マイクロプロセッ
サ37による『ユーザーから撮影許可に応じて、シミュ
レーション画像と同等の照明条件でストロボ15a〜b
に調光値を設定する機能』に対応する。請求項4の記載
事項と第2の実施形態との対応関係については、記録媒
体はマイクロプロセッサ37の内部ROMに対応する。
【0033】(第2の実施形態の動作説明)以下、照明
シミュレーションモードにおける電子カメラ31の動作
について説明する。まず、ユーザーは、電子カメラ31
およびストロボ15a〜bを所定位置に設置した後、電
子カメラ31のレリーズ釦を押す。すると、マイクロプ
ロセッサ37は、下記の照明条件で順次にストロボ撮影
を実施し、テスト画像データを収集する。収集されたテ
スト画像データは、画像メモリ42などに一時記録され
る。 ストロボ15aの単独フル発光 ストロボ15bの単独フル発光 マイクロプロセッサ37は、光量比バー48の内分比と
全体光量バー47の指示値とを乗じた値に基づいて、各
ストロボの調光値をそれぞれ決定する。コンピュータ1
6は、この調光値に近似するように照明条件〜を組
み合わせ、画像合成の重み係数を決定する。マイクロプ
ロセッサ37は、画像処理部38を制御して、求めた重
み係数に基づいてテスト画像データを画像合成する。
【0034】この画像合成により生成されたシミュレー
ション画像は、モニタ画面45にシミュレーション画像
46として表示される。ここで、ユーザーがコマンドダ
イヤルなどを操作して全体光量バー47および光量比バ
ー48を変更すると、上述したシミュレーション画像の
生成・表示更新が再び実行される。
【0035】このようなバー操作を経て所望のシミュレ
ーション画像が得られると、ユーザーは、電子カメラ3
1のレリーズ釦を再び押す。すると、マイクロプロセッ
サ37は、調光設定部44および撮像素子33を制御し
て、現時点における仮定の照明条件でストロボ15a〜
15bを調光制御しながら多灯撮影を実行する。多灯撮
影された画像データは、所定の画像処理および画像圧縮
が施された後、メモリカード43に保存される。一方、
ユーザーは、所望のシミュレーション画像が得られた段
階で画像保存の操作を行うことにより、シミュレーショ
ン画像をメモリカード43にファイル保存することもで
きる。
【0036】(第2の実施形態の効果など)上述した動
作により、第2の実施形態においても、第1の実施形態
と同様の効果を得ることが可能となる。特に、第2の実
施形態では、電子カメラ31単体で本発明の電子カメラ
システムを最小構成している。したがって、ストロボ等
の照明装置を別途用意するだけで、いつでも手軽に多灯
撮影の照明シミュレーションを実行できるという利点が
ある。
【0037】《実施形態の補足事項》なお、上述した実
施形態では、複数の照明装置の数だけ単独フル発光を実
行してテスト撮影を行っている。この場合には、仮定の
照明条件に対応する重み係数を簡易に算出できるという
利点がある。しかしながら、本発明はこれに限定される
ものではない。
【0038】一般に、本発明は、独立した光量の組み合
わせでテスト撮影を行えば、仮定の照明条件におけるシ
ミュレーション画像を生成することができる。例えば、
n個の照明装置を使用する場合、線形独立なn個の調光
値からなる基底ベクトルR1〜nを準備し、基底ベクト
ルR1〜nの各要素に従ってn個の照明装置を調光制御
してテスト撮影を行えばよい。この場合、n個の調光値
からなる仮定の照明条件Uを、n個の基底ベクトルR1
〜nを用いて、U=c1・R1+c2・R2+・・・・
+cn・Rnと展開することにより、n個のテスト画像
データの重み係数c1〜nを決定することが可能とな
る。なお、このような重み係数には負の値が含まれる場
合もある。
【0039】また、上述した実施形態では、説明を簡単
にするため、撮像手段の非線形特性への対応について説
明を省いている。通常の撮像手段は、撮像素子自体の非
線形性や階調補正(γ補正など)が加味されるため、非
線形の階調変換特性を示す。そこで、テスト撮影に当た
っては、撮像手段の階調特性が線形近似できる程度の低
照度の照明条件で行うことが好ましい。また、テスト撮
影後にテスト画像データの非線形性を階調補正すること
により、非線形性をうち消すようにしてもよい。一方、
画像合成時には、シミュレーション画像に非線形な階調
変換を施すことにより、撮像手段(または銀塩カメラ)
の非線形性を正確に反映することが好ましい。
【0040】なお、第1の実施形態では、電子カメラ1
3と銀塩カメラ14とを近接配置しているが、本発明は
これに限定されるものではない。銀塩カメラ14のファ
インダ光学系に電子カメラ31を取り付けるなど、多様
な形態が可能である。また、本発明における重み係数の
決定は、上述した線形計算によるものに限定されない。
例えば、『多様な照明条件における実際の多灯撮影結
果』と『テスト画像データの重み合成結果』とを比較し
ながら、重み係数を予め実験的に求めておいてもよい。
この場合、このように求めた重み係数と照明条件との対
応関係(例えば、テーブルデータ)を参照することによ
り、より現実的な重み係数を決定することが可能とな
る。
【0041】なお、上述した実施形態によって、記録媒
体に関する発明の実施行為は狭く限定されない。例え
ば、通信回線を介して照明シミュレーションプログラム
を配送し、相手国先のコンピュータの記録媒体(システ
ムメモリやハードディスクなど)に照明シミュレーショ
ンプログラムを記録して(させて)もよい。この場合、
プログラムの配送元は、相手国内において本発明の記録
媒体を製造し、また現に製造された記録媒体を相手国内
において配送先に譲渡したこととなる。
【0042】
【発明の効果】《請求項1》請求項1に記載の発明で
は、独立な照明条件の元で撮影されたテスト画像データ
を重み合成することにより、仮定の照明条件の元で多灯
撮影されるシミュレーション画像を生成する。この場
合、合成の重み係数を変更するだけで、多様な照明条件
を手軽にシミュレーションできる。したがって、本発明
の電子カメラシステムを多灯撮影の光量調整に使用(併
用)した場合には、多灯撮影の光量調整に要する手間と
時間を削減することが可能となる。また、シミュレーシ
ョン画像で足りる場合には、本番の多灯撮影を省略する
こともできる。
【0043】《請求項2》請求項2に記載の発明では、
外部入力される全体光量および光量比に基づいて重み係
数を決定し、決定した重み係数を使用してシミュレーシ
ョン画像を生成する。したがって、全体光量と光量比と
をほぼ独立に調整して、所望のシミュレーション画像に
効率良く到達することが可能となる。
【0044】《請求項3》請求項3に記載の発明では、
ユーザーが撮影許可を与えることにより、その時点のシ
ミュレーション画像と同等の照明条件で複数の照明装置
を実際に調光制御することができる。したがって、照明
条件のシミュレーションから本番撮影までを円滑かつ迅
速に実行することが可能となる。
【0045】《請求項4》請求項4に記載の照明シミュ
レーションプログラムを実行することにより、撮像手段
および複数の照明装置と組み合わせてシステム構成され
たコンピュータを、請求項1ないし請求項3のいずれか
1項に記載の撮影制御手段および合成手段として機能さ
せることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における電子カメラシステム1
1の構成を示す図である。
【図2】照明シミュレーションプログラムのウィンドウ
20を示す図である。
【図3】ウィンドウ20のウィンドウプロシジャを説明
する流れ図である。
【図4】テスト撮影により撮影されるテスト画像データ
の一例を示す図である。
【図5】第2の実施形態における電子カメラ31による
電子カメラシステムの最小構成を示す図である。
【符号の説明】
11 電子カメラシステム 12 被写体 13,31 電子カメラ 14 銀塩カメラ 16 コンピュータ 17 記録媒体 20 ウィンドウ 22 全体光量バー 23 光量比バー 24 テスト撮影釦 25 シミュレーション画像記録釦 26 本撮影釦 27 終了釦 33 撮像素子 34 信号処理部 35 A/D変換部 37 マイクロプロセッサ 38 画像処理部 39 圧縮伸張部 40 モニタ表示部 41 操作部 43 メモリカード 44 調光設定部 45 モニタ画面 46 シミュレーション画像 47 全体光量バー 48 光量比バー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像して画像データを生成する
    撮像手段と、 複数の照明装置を調光して前記被写体を複数方面から独
    立な光量の組み合わせで照明しつつ、前記撮像手段で複
    数回の撮影を行って、複数のテスト画像データを収集す
    る撮影制御手段と、 前記撮影制御手段により収集された前記テスト画像デー
    タを重み合成することにより、前記複数の照明装置を仮
    定の照明条件で発光させた場合のシミュレーション画像
    を生成する合成手段と、 を備えたことを特徴とする電子カメラシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子カメラシステムに
    おいて、 前記合成手段は、 前記仮定の照明条件として前記複数の照明装置の全体光
    量および光量比を外部から取得する入力手段を有し、取
    得した前記全体光量および前記光量比に対応して、前記
    テスト画像データを重み合成する際の重み係数を決定す
    ることを特徴とする電子カメラシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の電子カ
    メラシステムにおいて、 前記撮影制御手段は、 前記合成手段により生成される前記シミュレーション画
    像を表示して、ユーザーから撮影許可を仰ぐ手段を有
    し、撮影許可を得たシミュレーション画像と同等の照明
    条件となるように前記複数の照明装置を調光制御して、
    銀塩カメラまたは前記撮像手段による本撮影を支援する
    ことを特徴とする電子カメラシステム。
  4. 【請求項4】 撮像手段および複数の照明装置と組み合
    わせてシステム構成されたコンピュータを、請求項1な
    いし請求項3のいずれか1項に記載の撮影制御手段およ
    び合成手段として機能させるための照明シミュレーショ
    ンプログラムを記録したことを特徴とする機械読み取り
    可能な記録媒体。
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