JP2002026664A - 増幅回路 - Google Patents

増幅回路

Info

Publication number
JP2002026664A
JP2002026664A JP2000208622A JP2000208622A JP2002026664A JP 2002026664 A JP2002026664 A JP 2002026664A JP 2000208622 A JP2000208622 A JP 2000208622A JP 2000208622 A JP2000208622 A JP 2000208622A JP 2002026664 A JP2002026664 A JP 2002026664A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stage
amplifier circuit
circuit
signal
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000208622A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Hasegawa
憲 司 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Microelectronics Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000208622A priority Critical patent/JP2002026664A/ja
Publication of JP2002026664A publication Critical patent/JP2002026664A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフリーク電流遮断用トランジスタを有する
複数段構成の増幅回路において、ノイズの防止による入
力感度の向上、及び、各増幅回路間における回路閾値の
ずれの抑制による信号増幅特性の向上を図る。 【解決手段】 本発明に係る増幅回路は、信号入力ノー
ドと信号出力ノードとの間に縦続接続され、それぞれ一
端に電源電位が与えられた複数段の増幅回路及び出力回
路と、共通接続された上記複数段の増幅回路の他端と接
地電位ノードとの間に接続され、上記複数段の増幅回路
を構成するスイッチング素子より高閾値の第1のスイッ
チング素子と、上記出力回路の他端と接地電位ノードと
の間に接続され、上記出力回路を構成するスイッチング
素子より高閾値の第2のスイッチング素子とを備えたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は増幅回路に係り、特
に、オフリーク電流遮断素子を備えた複数段構成の増幅
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】入力信号を1段ごとに増幅していく複数
段構成の増幅回路のなかには、各増幅回路と接地電位ノ
ードとの間に、オフリーク電流を遮断するためのスイッ
チング素子を備えたものがある。
【0003】図6は、従来の第1の構成に係る複数段構
成の増幅回路の構成を示したブロック図である。
【0004】従来の第1の構成に係る複数段構成の増幅
回路は、信号入力ノードINと信号出力ノードOUTと
の間に縦続接続され、それぞれ一端に電源電位が与えら
れた第1段、第2段、第3段、第4段、第5段の増幅回
路1,2,3,4,5と、各段の増幅回路の他端と接地
電位ノードとの間に接続され、各段の増幅回路を構成す
るスイッチング素子より高閾値の1個のスイッチング素
子T1とが備えられている。ここでは、スイッチング素
子T1としてNチャネルMOSトランジスタが用いられ
ている。スイッチング素子T1の導通状態又は非道通状
態は、制御信号VGにより制御される。
【0005】この従来の第1の構成に係る複数段構成の
増幅回路には、各段の増幅回路が非道通状態となって外
部からの入力信号に対しハイインピーダンス状態となっ
ているとき、外部からの入力信号がハイインピーダンス
状態となっているとき、又は、各段の増幅回路にデプレ
ション形トランジスタ若しくはこれに近い低閾値のトラ
ンジスタが使用されているときのオフリーク電流を遮断
する手段として、各段の増幅回路の接地電位ノード側に
高閾値の1個のトランジスタT1が、各段の増幅回路に
共用されるように配設されている。
【0006】図7は、従来の第2の構成に係る複数段構
成の増幅回路の構成を示したブロック図である。
【0007】従来の第2の構成に係る複数段構成の増幅
回路は、信号入力ノードINと信号出力ノードOUTと
の間に縦続接続され、それぞれ一端に電源電位が与えら
れた第1段、第2段、第3段、第4段、第5段の増幅回
路1,2,3,4,5と、各段の増幅回路の他端と接地
電位ノードとの間にそれぞれ接続され、各段の増幅回路
を構成するスイッチング素子より高閾値の第1,第2,
第3,第4,第5のスイッチング素子T1,T2,T
3,T4,T5とが備えられている。ここでは、第1,
第2,第3,第4,第5のスイッチング素子T1,T
2,T3,T4,T5としてNチャネルMOSトランジ
スタがそれぞれ用いられている。第1,第2,第3,第
4,第5のスイッチング素子T1,T2,T3,T4,
T5の導通状態又は非道通状態は、制御信号VGにより
制御される。
【0008】この従来の第2の構成に係る複数段構成の
増幅回路には、上記オフリーク電流を遮断する手段とし
て、各段の増幅回路の接地電位ノード側に高閾値の第
1,第2,第3,第4,第5のトランジスタT1,T
2,T3,T4,T5が、各段の増幅回路に対してそれ
ぞれ配設されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のような複数段構
成の増幅回路は、後段の増幅回路ほど利得がより大き
く、従って、伝搬する信号の振幅が大きくなるように構
成されている。そして、増幅回路動作時には、各段の増
幅回路は、高閾値のオフリーク電流遮断用トランジスタ
を介して電源電位ノードに接続されているので、各段の
増幅回路とオフリーク電流遮断用トランジスタとの間
に、オフリーク電流遮断用トランジスタのオン抵抗が形
成される。
【0010】上記従来の第1の構成に係る複数段構成の
増幅回路においては、1個のトランジスタT1が各段の
増幅回路に共用されているので、各段の増幅回路を構成
するトランジスタとオフリーク電流遮断用トランジスタ
との間に共通インピーダンスが発生する。
【0011】複数段の増幅回路のうち前段の増幅回路は
微小振幅信号により動作しているため、後段の増幅回路
の大振幅信号による充放電電流が回り込んで、前段の増
幅回路の回路閾値近傍におけるノイズとなって信号波形
を乱し、この信号波形の乱れによる各段の増幅回路にお
ける入力感度の劣化が問題となる。
【0012】図8は、従来の第1の構成に係る複数段構
成の増幅回路における入力信号及び各段の増幅回路の出
力信号のシミュレーション波形を示したグラフである。
具体的には、図8(a)が入力信号の波形、図8(b)
が第1段の増幅回路1の出力信号の波形、図8(c)が
第2段の増幅回路2の出力信号の波形、図8(d)が第
3段の増幅回路3の出力信号の波形、図8(e)が第4
段の増幅回路4の出力信号の波形、図8(f)が第5段
の増幅回路5の出力信号の波形をそれぞれ示している。
【0013】図8の各グラフから分かるように、後段の
増幅回路の大振幅信号による充放電電流に起因するノイ
ズが、第1段の増幅回路1の出力信号に乗っており、そ
の影響により第2段以降の増幅回路の出力信号の波形に
も部分的な乱れが発生している。
【0014】一方、従来の第2の構成に係る複数段構成
の増幅回路においては、各段の増幅回路に対してそれぞ
れ別個のオフリーク電流遮断用トランジスタが設けられ
ているので、各段の増幅回路を構成するトランジスタと
オフリーク電流遮断用トランジスタとの間に共通インピ
ーダンスが発生することはないが、各増幅回路間の信号
の受け渡しにおいて回路閾値のずれが発生し、信号増幅
特性が劣化するという問題点がある。
【0015】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、オフリーク電流遮断用トランジ
スタを有する複数段構成の増幅回路において、ノイズの
防止による入力感度の向上、及び、各増幅回路間におけ
る回路閾値のずれの抑制による信号増幅特性の向上を図
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る増幅回路に
よれば、信号入力ノードと信号出力ノードとの間に縦続
接続され、それぞれ一端に電源電位が与えられた複数段
の増幅回路及び出力回路と、共通接続された上記複数段
の増幅回路の他端と接地電位ノードとの間に接続され、
上記複数段の増幅回路を構成するスイッチング素子より
高閾値の第1のスイッチング素子と、上記出力回路の他
端と接地電位ノードとの間に接続され、上記出力回路を
構成するスイッチング素子より高閾値の第2のスイッチ
ング素子とを備えたことを特徴とし、この構成により、
複数段の増幅回路及び出力回路を、複数段の増幅回路の
前段と出力回路の後段とに分割し、前段と後段とに対し
高閾値のオフリーク電流遮断用スイッチング素子をそれ
ぞれ配設しているので、大振幅信号により動作する出力
回路の充放電電流が、微小振幅信号により動作する前段
の増幅回路に回り込んで前段の増幅回路の回路閾値近傍
におけるノイズとなることを防止することができ、従っ
て、信号波形の乱れも防止され、複数段の増幅回路及び
出力回路における入力感度の向上を図ることができる。
オフリーク電流遮断用スイッチング素子は複数段の増幅
回路に共用されているので、各段の回路間における回路
閾値のずれを抑制して信号増幅特性の向上を図ることも
できる。
【0017】上記出力回路は、上記複数段の増幅回路か
ら入力された信号に応じた出力信号を出力する回路であ
り、例えば、1段以上の増幅回路、シュミットトリガ回
路及びインバータ、カウンタ等とするとよい。
【0018】上記第1,第2のスイッチング素子は、N
チャネルMOSトランジスタ、PチャネルMOSトラン
ジスタ、バイポーラトランジスタ等とするとよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る増幅回路の実
施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0020】本発明に係る増幅回路は、複数段構成の増
幅回路を、小振幅動作の前段と大振幅動作の後段とに分
割し、前段、後段に対してそれぞれ高閾値のオフリーク
電流遮断用トランジスタを1個ずつ配設することによ
り、後段から前段への充放電電流の回り込みによるノイ
ズを防止し、入力感度の向上を図る点に特徴があるもの
である。オフリーク電流遮断用トランジスタは、前段、
後段に対して1個ずつ配設されているだけであり、各段
の増幅回路に対してそれぞれ配設されているわけではな
いので、各増幅回路間における回路閾値のずれを抑制し
て信号増幅特性の向上を図ることも可能である。
【0021】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
複数段構成の増幅回路の構成を示したブロック図であ
る。
【0022】本発明の第1の実施の形態に係る複数段構
成の増幅回路は、信号入力ノードINと信号出力ノード
OUTとの間に縦続接続され、それぞれ一端に電源電位
が与えられた第1段、第2段、第3段、第4段、第5段
の増幅回路1,2,3,4,5と、共通接続された第1
段及び第2段の増幅回路1,2の他端と接地電位ノード
との間に接続され、各段の増幅回路を構成するスイッチ
ング素子より高閾値の第1のスイッチング素子T1と、
共通接続された第3段乃至第5段の増幅回路3,4,5
の他端と接地電位ノードとの間に接続され、各段の増幅
回路を構成するスイッチング素子より高閾値の第2のス
イッチング素子T2とが備えられている。ここでは、第
1,第2のスイッチング素子T1,T2としてNチャネ
ルMOSトランジスタが用いられているが、これに限ら
ず、PチャネルMOSトランジスタ、バイポーラトラン
ジスタ等、各段の増幅回路を構成するトランジスタより
高閾値のスイッチング素子を用いることができる。第
1,第2のスイッチング素子T1,T2の導通状態又は
非道通状態は、制御信号VGにより制御される。
【0023】本発明の第1の実施の形態に係る複数段構
成の増幅回路においては、各段の増幅回路が非道通状態
となって外部からの入力信号に対しハイインピーダンス
状態となっているとき、外部からの入力信号がハイイン
ピーダンス状態となっているとき、又は、各段の増幅回
路にデプレション形トランジスタ若しくはこれに近い低
閾値のトランジスタが使用されているときのオフリーク
電流を遮断する手段として、第1段及び第2段の増幅回
路の接地電位ノード側に高閾値の第1のトランジスタT
1が、第1段及び第2段の増幅回路に共用されるように
配設されており、第3段乃至第5段の増幅回路の接地電
位ノード側に高閾値の第2のトランジスタT2が、第3
段乃至第5段の増幅回路に共用されるように配設されて
いる。
【0024】即ち、5段の増幅回路を、2段の前段と3
段の後段とに分割し、前段と後段とに対し高閾値のオフ
リーク電流遮断用スイッチング素子をそれぞれ配設して
いるので、大振幅信号により動作する後段の増幅回路の
充放電電流が、微小振幅信号により動作する前段の増幅
回路に回り込んで前段の増幅回路の回路閾値近傍におけ
るノイズとなることを防止することができ、従って、信
号波形の乱れも防止され、各段の増幅回路における入力
感度の向上を図ることができる。また、第1のトランジ
スタT1は第1段及び第2段の増幅回路に共用されてお
り、第2のトランジスタT2は第3段乃至第5段の増幅
回路に共用されているので、各増幅回路間における回路
閾値のずれを抑制して信号増幅特性の向上を図ることも
できる。
【0025】図2は、本発明の第1の実施の形態に係る
複数段構成の増幅回路における入力信号及び各段の増幅
回路の出力信号のシミュレーション波形を示したグラフ
である。具体的には、図2(a)が入力信号の波形、図
2(b)が第1段の増幅回路1の出力信号の波形、図2
(c)が第2段の増幅回路2の出力信号の波形、図2
(d)が第3段の増幅回路3の出力信号の波形、図2
(e)が第4段の増幅回路4の出力信号の波形、図2
(f)が第5段の増幅回路5の出力信号の波形をそれぞ
れ示している。
【0026】図2の各グラフから分かるように、本発明
の第1の実施の形態に係る複数段構成の増幅回路におい
ては、後段の増幅回路の大振幅信号による充放電電流に
起因するノイズが、第1段の増幅回路1の出力信号に乗
ることはほとんどあり得ないので、第2段以降の増幅回
路の出力信号の波形にも乱れが発生することはなく、各
段の増幅回路における入力感度の向上を図ることができ
る。
【0027】図3は、本発明の第2の実施の形態に係る
複数段構成の増幅回路の構成を示したブロック図であ
る。
【0028】本発明の第2の実施の形態に係る複数段構
成の増幅回路は、信号入力ノードINと信号出力ノード
OUTとの間に縦続接続され、それぞれ一端に電源電位
が与えられた第1段、第2段、第3段の増幅回路1,
2,3並びにシュミットトリガ回路ST及びインバータ
INVと、共通接続された第1段乃至第3段の増幅回路
1,2,3の他端と接地電位ノードとの間に接続され、
各段の増幅回路を構成するスイッチング素子より高閾値
の第1のスイッチング素子T1と、共通接続されたシュ
ミットトリガ回路ST及びインバータINVの他端と接
地電位ノードとの間に接続され、シュミットトリガ回路
ST及びインバータINVを構成するスイッチング素子
より高閾値の第2のスイッチング素子T2とが備えられ
ている。ここでは、第1,第2のスイッチング素子T
1,T2としてNチャネルMOSトランジスタが用いら
れているが、これに限らず、PチャネルMOSトランジ
スタ、バイポーラトランジスタ等、各段の増幅回路を構
成するトランジスタより高閾値のスイッチング素子を用
いることができる。第1,第2のスイッチング素子T
1,T2の導通状態又は非道通状態は、制御信号VGに
より制御される。
【0029】本発明の第2の実施の形態に係る複数段構
成の増幅回路においては、各段の増幅回路並びにシュミ
ットトリガ回路ST及びインバータINVが非道通状態
となって外部からの入力信号に対しハイインピーダンス
状態となっているとき、外部からの入力信号がハイイン
ピーダンス状態となっているとき、又は、各段の増幅回
路並びにシュミットトリガ回路ST及びインバータIN
Vにデプレション形トランジスタ若しくはこれに近い低
閾値のトランジスタが使用されているときのオフリーク
電流を遮断する手段として、第1段乃至第3段の増幅回
路の接地電位ノード側に高閾値の第1のトランジスタT
1が、第1段乃至第3段の増幅回路に共用されるように
配設されており、シュミットトリガ回路ST及びインバ
ータINVの接地電位ノード側に高閾値の第2のトラン
ジスタT2が、シュミットトリガ回路ST及びインバー
タINVに共用されるように配設されている。
【0030】即ち、3段の増幅回路並びにシュミットト
リガ回路ST及びインバータINVを、3段の増幅回路
の前段とシュミットトリガ回路ST及びインバータIN
Vの後段とに分割し、前段と後段とに対し高閾値のオフ
リーク電流遮断用スイッチング素子をそれぞれ配設して
いるので、大振幅信号により動作するシュミットトリガ
回路ST及びインバータINVの充放電電流が、微小振
幅信号により動作する前段の増幅回路に回り込んで前段
の増幅回路の回路閾値近傍におけるノイズとなることを
防止することができ、従って、信号波形の乱れも防止さ
れ、各段の増幅回路並びにシュミットトリガ回路ST及
びインバータINVにおける入力感度の向上を図ること
ができる。また、第1のトランジスタT1は第1段乃至
第3段の増幅回路に共用されており、第2のトランジス
タT2はシュミットトリガ回路ST及びインバータIN
Vに共用されているので、各段の回路間における回路閾
値のずれを抑制して信号増幅特性の向上を図ることもで
きる。
【0031】図4は、本発明の第3の実施の形態に係る
複数段構成の増幅回路の構成を示したブロック図であ
る。
【0032】本発明の第3の実施の形態に係る複数段構
成の増幅回路は、信号入力ノードINと信号出力ノード
OUTとの間に縦続接続され、それぞれ一端に電源電位
が与えられた第1段、第2段、第3段の増幅回路1,
2,3及びカウンタCNTと、共通接続された第1段乃
至第3段の増幅回路1,2,3の他端と接地電位ノード
との間に接続され、各段の増幅回路を構成するスイッチ
ング素子より高閾値の第1のスイッチング素子T1と、
カウンタCNTの他端と接地電位ノードとの間に接続さ
れ、カウンタCNTを構成するスイッチング素子より高
閾値の第2のスイッチング素子T2とが備えられてい
る。ここでは、第1,第2のスイッチング素子T1,T
2としてNチャネルMOSトランジスタが用いられてい
るが、これに限らず、PチャネルMOSトランジスタ、
バイポーラトランジスタ等、各段の増幅回路を構成する
トランジスタより高閾値のスイッチング素子を用いるこ
とができる。第1,第2のスイッチング素子T1,T2
の導通状態又は非道通状態は、制御信号VGにより制御
される。
【0033】本発明の第3の実施の形態に係る複数段構
成の増幅回路においては、各段の増幅回路及びカウンタ
CNTが非道通状態となって外部からの入力信号に対し
ハイインピーダンス状態となっているとき、外部からの
入力信号がハイインピーダンス状態となっているとき、
又は、各段の増幅回路及びカウンタCNTにデプレショ
ン形トランジスタ若しくはこれに近い低閾値のトランジ
スタが使用されているときのオフリーク電流を遮断する
手段として、第1段乃至第3段の増幅回路の接地電位ノ
ード側に高閾値の第1のトランジスタT1が、第1段乃
至第3段の増幅回路に共用されるように配設されてお
り、カウンタCNTの接地電位ノード側に高閾値の第2
のトランジスタT2が配設されている。
【0034】即ち、3段の増幅回路及びカウンタCNT
を、3段の増幅回路の前段とカウンタCNTの後段とに
分割し、前段と後段とに対し高閾値のオフリーク電流遮
断用スイッチング素子をそれぞれ配設しているので、大
振幅信号により動作するカウンタCNTの充放電電流
が、微小振幅信号により動作する前段の増幅回路に回り
込んで前段の増幅回路の回路閾値近傍におけるノイズと
なることを防止することができ、従って、信号波形の乱
れも防止され、各段の増幅回路及びカウンタCNTにお
ける入力感度の向上を図ることができる。また、第1の
トランジスタT1は第1段乃至第3段の増幅回路に共用
されているので、各段の回路間における回路閾値のずれ
を抑制して信号増幅特性の向上を図ることもできる。
【0035】図5は、本発明の第4の実施の形態に係る
複数段構成の増幅回路の構成を示したブロック図であ
る。
【0036】本発明の第4の実施の形態に係る複数段構
成の増幅回路は、信号入力ノードINと信号出力ノード
OUTとの間に縦続接続され、それぞれ一端に電源電位
が与えられた複数段の増幅回路10及び出力回路20
と、共通接続された複数段の増幅回路10の他端と接地
電位ノードとの間に接続され、各段の増幅回路を構成す
るスイッチング素子より高閾値の第1のスイッチング素
子T1と、出力回路20の他端と接地電位ノードとの間
に接続され、出力回路20を構成するスイッチング素子
より高閾値の第2のスイッチング素子T2とが備えられ
ている。ここでは、第1,第2のスイッチング素子T
1,T2としてNチャネルMOSトランジスタが用いら
れているが、これに限らず、PチャネルMOSトランジ
スタ、バイポーラトランジスタ等、各段の増幅回路を構
成するトランジスタより高閾値のスイッチング素子を用
いることができる。第1,第2のスイッチング素子T
1,T2の導通状態又は非道通状態は、制御信号VGに
より制御される。
【0037】本発明の第4の実施の形態に係る複数段構
成の増幅回路は、上記本発明の第1乃至第3の実施の形
態に係る複数段構成の増幅回路の構成を一般化した構成
を有するものである。
【0038】複数段の増幅回路10は、2段以上の任意
の複数段の増幅回路である。2段以上の任意の複数段と
したのは、各段の回路間における回路閾値のずれを抑制
して信号増幅特性の向上を図るためである。但し、段数
を多くしすぎると、それらの複数段の増幅回路10のう
ちの後段の増幅回路の充放電電流が回り込むことによる
前段の増幅回路の信号波形の乱れという従来と同様の問
題が発生してしまうので、段数は少ない方がよい。
【0039】出力回路20は、複数段の増幅回路10か
ら入力された信号に応じた出力信号を出力する任意の回
路である。例えば、前述した本発明の第1乃至第3の実
施の形態に係る複数段構成の増幅回路のように、1段以
上の増幅回路、シュミットトリガ回路及びインバータ、
カウンタ等とすることができる。後段の出力回路の入出
力信号は大振幅信号であり、回路閾値のずれについては
ほとんど考慮する必要がないので、1段の増幅回路であ
ってもよい。
【0040】本発明の第4の実施の形態に係る複数段構
成の増幅回路においては、複数段の増幅回路10及び出
力回路20が非道通状態となって外部からの入力信号に
対しハイインピーダンス状態となっているとき、外部か
らの入力信号がハイインピーダンス状態となっていると
き、又は、複数段の増幅回路10及び出力回路20にデ
プレション形トランジスタ若しくはこれに近い低閾値の
トランジスタが使用されているときのオフリーク電流を
遮断する手段として、複数段の増幅回路10の接地電位
ノード側に高閾値の第1のトランジスタT1が、複数段
の増幅回路10に共用されるように配設されており、出
力回路20の接地電位ノード側に高閾値の第2のトラン
ジスタT2が配設されている。
【0041】即ち、複数段の増幅回路10及び出力回路
20を、複数段の増幅回路10の前段と出力回路20の
後段とに分割し、前段と後段とに対し高閾値のオフリー
ク電流遮断用スイッチング素子をそれぞれ配設している
ので、大振幅信号により動作する出力回路20の充放電
電流が、微小振幅信号により動作する前段の増幅回路1
0に回り込んで前段の増幅回路10の回路閾値近傍にお
けるノイズとなることを防止することができ、従って、
信号波形の乱れも防止され、複数段の増幅回路10及び
出力回路20における入力感度の向上を図ることができ
る。また、第1のトランジスタT1は複数段の増幅回路
10に共用されているので、各段の回路間における回路
閾値のずれを抑制して信号増幅特性の向上を図ることも
できる。
【0042】
【発明の効果】本発明に係る増幅回路によれば、複数段
の増幅回路及び出力回路を、複数段の増幅回路の前段と
出力回路の後段とに分割し、前段と後段とに対し高閾値
のオフリーク電流遮断用スイッチング素子をそれぞれ配
設しているので、大振幅信号により動作する出力回路の
充放電電流が、微小振幅信号により動作する前段の増幅
回路に回り込んで前段の増幅回路の回路閾値近傍におけ
るノイズとなることを防止することができ、従って、信
号波形の乱れも防止され、複数段の増幅回路及び出力回
路における入力感度の向上を図ることができる。オフリ
ーク電流遮断用スイッチング素子は複数段の増幅回路に
共用されているので、各段の回路間における回路閾値の
ずれを抑制して信号増幅特性の向上を図ることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る複数段構成の
増幅回路の構成を示したブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る複数段構成の
増幅回路における入力信号及び各段の増幅回路の出力信
号のシミュレーション波形を示したグラフ。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る複数段構成の
増幅回路の構成を示したブロック図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る複数段構成の
増幅回路の構成を示したブロック図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る複数段構成の
増幅回路の構成を示したブロック図。
【図6】従来の第1の構成に係る複数段構成の増幅回路
の構成を示したブロック図。
【図7】従来の第2の構成に係る複数段構成の増幅回路
の構成を示したブロック図。
【図8】従来の第1の構成に係る複数段構成の増幅回路
における入力信号及び各段の増幅回路の出力信号のシミ
ュレーション波形を示したグラフ。
【符号の説明】
1,2,3,4,5 増幅回路 10 複数段の増幅回路 20 出力回路 ST シュミットトリガ回路 INV インバータ CNT カウンタ T1,T2,T3,T4,T5 スイッチング素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J069 AA01 CA00 CA35 CA41 FA16 FA18 HA02 HA07 HA10 HA16 HA39 KA04 KA35 KA38 MA08 MA21 TA01 TA06 5J092 AA01 CA00 CA35 CA41 FA16 FA18 HA02 HA07 HA10 HA16 HA39 KA04 KA35 KA38 MA08 MA21 TA01 TA06 UR06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号入力ノードと信号出力ノードとの間に
    縦続接続され、それぞれ一端に電源電位が与えられた複
    数段の増幅回路及び出力回路と、 共通接続された前記複数段の増幅回路の他端と接地電位
    ノードとの間に接続され、前記複数段の増幅回路を構成
    するスイッチング素子より高閾値の第1のスイッチング
    素子と、 前記出力回路の他端と接地電位ノードとの間に接続さ
    れ、前記出力回路を構成するスイッチング素子より高閾
    値の第2のスイッチング素子と、を備えたことを特徴と
    する増幅回路。
  2. 【請求項2】前記出力回路は、前記複数段の増幅回路か
    ら入力された信号に応じた出力信号を出力する回路であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の増幅回路。
  3. 【請求項3】前記出力回路は、1段以上の増幅回路であ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の増幅回路。
  4. 【請求項4】前記出力回路は、シュミットトリガ回路及
    びインバータであることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の増幅回路。
  5. 【請求項5】前記出力回路は、カウンタであることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の増幅回路。
  6. 【請求項6】前記第1,第2のスイッチング素子は、N
    チャネルMOSトランジスタであることを特徴とする請
    求項1乃至5のいずれかに記載の増幅回路。
  7. 【請求項7】前記第1,第2のスイッチング素子は、P
    チャネルMOSトランジスタであることを特徴とする請
    求項1乃至5のいずれかに記載の増幅回路。
  8. 【請求項8】前記第1,第2のスイッチング素子は、バ
    イポーラトランジスタであることを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれかに記載の増幅回路。
JP2000208622A 2000-07-10 2000-07-10 増幅回路 Pending JP2002026664A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000208622A JP2002026664A (ja) 2000-07-10 2000-07-10 増幅回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000208622A JP2002026664A (ja) 2000-07-10 2000-07-10 増幅回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002026664A true JP2002026664A (ja) 2002-01-25

Family

ID=18705173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000208622A Pending JP2002026664A (ja) 2000-07-10 2000-07-10 増幅回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002026664A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003010884A1 (fr) * 2001-07-23 2003-02-06 Niigata Seimitsu Co., Ltd. Amplificateur multi-etage et circuit integre
JP2006067166A (ja) * 2004-08-26 2006-03-09 Sanyo Electric Co Ltd 増幅装置
CN110246685A (zh) * 2019-07-17 2019-09-17 徐靖才 一种钐铁氮薄膜的制备方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003010884A1 (fr) * 2001-07-23 2003-02-06 Niigata Seimitsu Co., Ltd. Amplificateur multi-etage et circuit integre
US6861910B2 (en) 2001-07-23 2005-03-01 Niigata Seimitsu Co., Ltd Multistage amplifier and integrated circuit
JP2006067166A (ja) * 2004-08-26 2006-03-09 Sanyo Electric Co Ltd 増幅装置
JP4573602B2 (ja) * 2004-08-26 2010-11-04 三洋電機株式会社 増幅装置
CN110246685A (zh) * 2019-07-17 2019-09-17 徐靖才 一种钐铁氮薄膜的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1579571B1 (en) Phase corrected miller compensation of chopper and nested chopper amplifiers
JP5493019B2 (ja) デジタルアンプのポップアップノイズ防止回路
US5210506A (en) Large swing output buffer amplifier
US20060197591A1 (en) Device and method for enhancing output current driving
US9525937B2 (en) Circuit for suppressing audio output noise and audio output circuit
JP3573849B2 (ja) 増幅回路
US7795975B2 (en) Class AB amplifier
US20080265937A1 (en) Level-restoring buffers for programmable interconnect circuits and method for building the same
US8446201B2 (en) High speed rail to rail phase splitter for providing a symmetrical differential output signal having low skew
JP2002026664A (ja) 増幅回路
US7777569B2 (en) Anti-pop method and apparatus for class AB amplifiers
JP2007060069A (ja) 差動出力回路
CN111865274B (zh) 比较器电路
JP2012114610A (ja) 電子回路
EP1518322A1 (en) Fast cascaded class ab output stage with fet devices
CN113206648A (zh) 放大器电路、对应的比较器装置和方法
US7915953B2 (en) Amplifier circuit and method therefor
JP4255821B2 (ja) 電流切り替え型論理回路
JP3341945B2 (ja) 演算増幅器
KR101603883B1 (ko) 저주파 플리커 잡음 감소를 위한 mosfet 회로 및 상기 mosfet 회로를 채용한 증폭기
US8354874B1 (en) Kickback cancellation in class B type circuits using AC coupling
CN113302570B (zh) 一种接口电路
US9479155B2 (en) Emitter follower buffer with reverse-bias protection
JP2004080234A (ja) 可変遅延回路
JP2007329675A (ja) 可変利得増幅器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060512

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060912