JP2002026416A - 圧電トランス - Google Patents

圧電トランス

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JP2002026416A
JP2002026416A JP2000205727A JP2000205727A JP2002026416A JP 2002026416 A JP2002026416 A JP 2002026416A JP 2000205727 A JP2000205727 A JP 2000205727A JP 2000205727 A JP2000205727 A JP 2000205727A JP 2002026416 A JP2002026416 A JP 2002026416A
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JP
Japan
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piezoelectric transformer
case
transformer element
lead terminal
side wall
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Application number
JP2000205727A
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English (en)
Inventor
Toshiji Tsujihara
利治 辻原
Noritsugu Ogasa
統嗣 小笠
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Daishinku Corp
Original Assignee
Daishinku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電トランス駆動時に発生する音鳴きによ
る、圧電トランスの変換効率を低下と品質低下をなくし
た圧電トランスを提供する。 【解決手段】 圧電トランス素子1と、その圧電トラン
ス素子を収容する絶縁性樹脂のケース2Aと、前記圧電
トランス素子の入力電極、出力電極と電気的に接続され
る素子延伸部と、外部回路に接続される外部接続部とが
形成された複数の可撓性板バネ状のリード端子3A、4
A、5Aとを具備し、前記リード端子の一部が前記ケー
スに一体的に取り付けられ、当該ケースに前記圧電トラ
ンス素子を搭載し、前記リード端子と前記圧電トランス
素子とを電気的に接続してなる圧電トランスであって、
前記リード端子の外部接続部が外部回路と接触するよう
に、ケースの底面から突出するように段差部201A、
202A、203A、204Aが構成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器等におい
て交流電圧を変圧する圧電トランスに関するものであ
り、特に、λモード、λ/2モードで共振する圧電トラ
ンスに最適な樹脂ケース構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧電トランスは、比較的単純な構造で、
小型、低背化が可能であり、近年高電圧発生装置として
冷陰極管を用いた液晶ディスプレイのバックライト用イ
ンバータ等に使用されつつある。また、前記冷陰極管の
明るさを調整する手段として、電流調光方式とバースト
調光方式とに大別される。前者は冷陰極管に定常的に流
れる電流そのものを小さくする手法で、比較的調光の範
囲が制限されてしまうと言った欠点がある。これに対し
て、後者は視覚では判断できない程度の周波数にて出力
のON/OFFを行い、そのONデューティー(ONの
稼働時間)によって明るさを変化する手法であり、10
%以下の輝度にまで調光することが可能であることか
ら、近年多用されている調光手段である。
【0003】このような電子機器は小型化、薄型化が急
速に進み、使用される圧電トランスも小型化、低背化さ
れたものが開発されており、昇圧比、あるいは降圧比を
高くすることができ、駆動回路の構成を簡単にすること
ができる積層型圧電トランスが使用されている。そし
て、取り扱いが容易となり、外部回路への搭載も容易な
パッケージ化された圧電トランスが求められている。例
えば、特願平11−106392号には、金属の板ばね
状のリード端子を例えばモールド一体成形などにより、
上面を開口させた構成のケースに一体的に取り付けてお
り、当該ケース内に圧電トランス素子を収納したものが
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の圧電トランスでは、特に、上述のバースト調光によ
る駆動を行った場合、人間の可聴音域(16Hz〜20
KHz)である約4KHz近傍にノイズが発生し、人間
の耳でもはっきりと認識されるような音鳴き現象が生じ
ていた。この音鳴き対策が施されないと、圧電トランス
素子の振動効率の低下を招き、圧電トランスの変換効率
を低下させることが考えられる。また、最終製品として
組み込まれた圧電トランスの音鳴きによる品質低下を招
くことも考えられる。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、圧電トランス駆動時に発生する音鳴き現象
に起因して、圧電トランス素子の振動効率の低下による
圧電トランスの変換効率を低下させることを防止すると
ともに、音鳴きによる品質低下をなくした圧電トランス
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による圧電トラン
スは、直方体形状の圧電トランス素子と、その圧電トラ
ンス素子を収容する主壁部と少なくとも1つ以上の側壁
部を有する平面略長方形状の絶縁性樹脂のケースと、前
記圧電トランス素子の入力電極、出力電極と電気的に接
続される素子延伸部と、外部回路に接続される外部接続
部とが形成された複数の可撓性板バネ状のリード端子と
を具備し、前記リード端子の一部が前記ケースに一体的
に取り付けられ、当該ケースに前記圧電トランス素子を
搭載し、前記リード端子と前記圧電トランス素子とを電
気的に接続してなる圧電トランスであって、前記リード
端子の外部接続部が外部回路と接触するように、ケース
の底面から突出するように構成されてなる。
【0007】上記構成により、前記リード端子の外部接
続部分がケースの底面から突出するように構成されてい
るため、ケースは外部接続部分の領域のみに限定された
状態で外部回路と接触し実装される。従って、外部回路
とケースとの搭載接触面積を減少させ、音鳴き現象が飛
躍的に軽減される。また、外部接続部への導電性接合材
の塗布作業が極めて容易に行えるため、外部回路へ実装
する際の作業性が向上する。さらに、外部回路とケース
底面に隙間が形成されるため、圧電トランスの駆動時に
生じる熱もこの隙間部分により放熱させることができ
る。
【0008】また、直方体形状の圧電トランス素子と、
その圧電トランス素子を収容する主壁部と少なくとも1
つ以上の側壁部を有する平面略長方形状の絶縁性樹脂の
ケースと、前記圧電トランス素子の入力電極、出力電極
と電気的に接続される素子延伸部と、外部回路に接続さ
れる外部接続部とをが形成された複数の可撓性板バネ状
のリード端子とを具備し、前記リード端子の一部が前記
ケースに一体的に取り付けられ、当該ケースに前記圧電
トランス素子が搭載され、前記リード端子と前記圧電ト
ランス素子とが電気的に接続されてなる圧電トランスで
あって、前記出力電極用のリード端子の素子延伸部、あ
るいは外部接続部に少なくとも近接して形成されてなる
前記ケースの主壁部の角部、または前記ケースの側壁部
の角部、または前記ケースの主壁部と側壁部の角部を面
取り加工が施されてなる。
【0009】上記構成により、振動変位量の高い出力電
極用のリード端子の素子延伸部、あるいは外部回路基板
と接合される外部接続部に少なくとも近接して形成され
てなる前記ケースの主壁部の角部、または前記ケースの
側壁部の角部、または前記ケースの主壁部と側壁部の角
部を面取り加工が施されているため、これらの側壁部、
主壁部の角部に集中的に発生していた振動の伝搬が分散
緩和され、音鳴き現象が軽減される。
【0010】また、直方体形状の圧電トランス素子と、
その圧電トランス素子を収容する主壁部と少なくとも1
つ以上の側壁部を有する平面略長方形状の絶縁性樹脂の
ケースと、前記圧電トランス素子の入力電極、出力電極
と電気的に接続される素子延伸部と、外部回路に接続さ
れる外部接続部とが形成された複数の可撓性板バネ状の
リード端子とを具備し、前記リード端子の一部が前記ケ
ースに一体的に取り付けられ、当該ケースに前記圧電ト
ランス素子を搭載し、前記リード端子と前記圧電トラン
ス素子とを電気的に接続してなる圧電トランスであっ
て、前記リード端子の外部接続部が外部回路と接触する
ように、ケースの底面から突出するように構成されてな
り、かつ、前記出力電極用のリード端子の素子延伸部、
あるいは外部接続部に少なくとも近接して形成されてな
る前記ケースの主壁部の角部、または前記ケースの側壁
部の角部、または前記ケースの主壁部と側壁部の角部を
面取り加工が施されてなる。
【0011】上記構成により、上述の作用効果に加え
て、振動変位量の高い出力電極用のリード端子の素子延
伸部、あるいは外部回路基板と接合される外部接続部に
少なくとも近接して形成されてなる前記ケースの主壁部
の角部、または前記ケースの側壁部の角部、または前記
ケースの主壁部と側壁部の角部を面取り加工が施されて
いるため、これらの側壁部、主壁部の角部に集中的に発
生していた振動の伝搬が分散緩和され、音鳴き現象がよ
り一層軽減される。
【0012】
【実施の形態】本発明による第1の実施の形態を図面と
ともに説明する。本実施の形態では、λモードで駆動す
るローゼン型の積層型圧電トランス素子を用いた圧電ト
ランスを例にとり説明する。図1は分解斜視図であり、
図2は図1を組み立てた状態の底面図である。
【0013】圧電トランス素子1はPZT系の圧電磁器
板を材料としており、全体として細長い直方体形状で、
長辺方向中央部付近を境に駆動部分1Aと発電部分1B
とに分けられている。当該圧電トランス素子1は圧電素
子1aを、例えば9層に積層した構成であり、前記駆動
部分においては前記各圧電素子間に内部入力電極11
a,12aが交互に複数介在しており、各圧電素子1a
は互いに対向する方向に分極処理が施されている。内部
入力電極11aの組はそれぞれ共通接続され、一方の入
力電極11を構成しており、内部入力電極12aの組は
それぞれ共通接続され、他方の入力電極12を構成して
いる。これら両入力電極は一層おきに側面電極111,
121により共通接続され、一対の入力電極11,12
としてそれぞれ独立した電極を形成している。尚、これ
ら側面電極111,121は、圧電トランス素子1の一
側面の振動節部近傍に形成されている。
【0014】また、発電部分1Bの長手方向端面には出
力電極13が形成されているとともに、駆動部分から当
該端部の出力電極に向かって各分極処理が施されてい
る。尚、出力電極から駆動部分に向かって分極処理を施
してもよい。上記各電極は例えば銀あるいは銀パラジウ
ムからなる。そして、前記入力電極に交流電圧を印加す
ると逆圧電効果により強い機械振動が起こり、圧電効果
により変圧作用が得られる。
【0015】ケース2Aはエポキシ樹脂等のエンジニア
リングプラスチック、液晶ポリマ等の難燃性の絶縁材料
からなり、下主壁部20A並びに互いに対向する側壁部
21A,22Aを具備してなり、上部が開口した構成で
ある。当該ケースには、圧電トランス素子1を収納した
際、当該圧電トランス素子の振動の節に対応する部分
に、枕部23A,24Aが形成されている。
【0016】ケースの側壁部21Aにおいて、圧電トラ
ンス素子の入力電極側の側面電極121に対応する領域
には、側壁部の一部が薄肉化された窪み部211Aが形
成され、当該窪み部211Aに入力電極用のリード端子
3Aが配置されている。またケースの側壁部22Aにお
いて、圧電トランス素子の入力電極側の側面電極111
に対応する領域にも、側壁部の一部が薄肉化された窪み
部221Aが形成されて、当該窪み部221Aに入力電
極用のリード端子4Aが配置されている。各リード端子
3A,4Aには前記圧電トランス素子を押圧保持できる
ようバネ性を有する湾曲された素子延伸部31A,41
Aが形成されている。またこれらリード端子3A,4A
の下部はケースに埋設されており、ケース内部(樹脂内
部)を通って、ケースの側壁部21A、22Aの側面端
部から下主壁部の底面にかけて外部接続部32A,42
Aとして導出されている。
【0017】出力電極用のリード端子5Aは、ケースの
一方の短辺側に設けられ、前記圧電トランスの出力電極
に当接する湾曲された素子延伸部51Aが形成されてい
る。当該リード端子5Aの下部はケースに埋設され、ケ
ースの樹脂内部(下主壁部内部)を通って、ケースの側
壁部21A、または22Aの側面端部から下主壁部の底
面にかけて外部接続部52A、または53Aとして導出
されている。なお、前記外部接続部52Aと53Aは、
お互いに共通接続されてもよい。
【0018】そして、前記ケースの下主壁部の底面は、
当該リード端子の外部接続端子32A,42A,52
A,53Aが当該底面から突出するように、段差部20
1A,202A,203A,204Aが形成されてい
る。
【0019】このようなケース形状、ならびにケースと
各リード端子の一体化は樹脂モールド成型技術を用いる
とよく、入力電極用のリード端子、出力電極用のリード
端子における素子延伸部と外部接続部はリードフレーム
により一体形成し、これを所定のケース金型を用いて樹
脂モールド成型することにより、比較的容易に金属配線
を絶縁材料内部に埋設した構成とすることができる。な
お、各端子の金属材料は例えばリン青銅、ベリリウム銅
を用いている。
【0020】以上のように構成されたケース2Aの下主
面壁部と側壁部で囲まれた収納部に圧電トランス素子1
を収納し、図示しないが、各入力電極と各入力電極用リ
ード端子、出力電極と出力電極用リード端子とを導電性
樹脂接着剤あるいは半田等の導電性接合材により接合し
ている。
【0021】尚、上記第1の実施形態では、リード端子
の外部接続端子32A,42A,52A,53Aをケー
スの底面から突出させるために、モールド成形により形
成された段差部201A,202A,203A,204
Aに前記リード端子の外部接続端子を配置することで実
現しているが、リード端子の外部接続端子32A,42
A,52A,53Aの下主壁部の底面側部分の厚みを増
大させたものを使用してケース底面から突出する構成と
してもよい。また、上記圧電トランス素子が搭載された
ケースだけをパッケージの形態として外部回路に搭載し
てもよいが、当該ケースの上部に、蓋体を取り付けた形
態としてもよい(図示せず)。また、第1の実施例にお
ける、圧電トランス素子として、積層型のものを例にし
たが、単層型のものにも適用できる。
【0022】第2の実施の形態をλ/2モードで駆動す
る中央駆動型の積層型圧電トランス素子を例にとり説明
する。図3は分解斜視図であり、図4は図3を組み立て
た状態の平面図である。
【0023】圧電トランス素子7はPZT系の圧電磁器
板を材料としており、全体として細長い直方体形状で、
長辺方向中央部付近には駆動部分7Aが、その両側部分
には発電部分7B,7Cが形成された構成である。当該
圧電トランス素子7は圧電素子7aを、例えば9層に積
層した構成であり、前記駆動部分においては前記各圧電
素子間に内部入力電極71a,72aが交互に複数介在
しており、各圧電素子7aは互いに対向する方向に分極
処理が施されている。内部入力電極71aの組はそれぞ
れ共通接続され、一方の入力電極71を構成しており、
内部入力電極72aの組はそれぞれ共通接続され、他方
の入力電極72を構成している。これら両入力電極は一
層おきに側面電極711,721により共通接続され、
一対の入力電極71,72としてそれぞれ独立した電極
を形成している。尚、これら側面電極711,721
は、圧電トランス素子7の一側面の振動節部近傍に形成
されている。
【0024】また、発電部分7B,7Cの長手方向端面
には出力電極73,74が形成されているとともに、中
央部分の駆動部分から当該両端部の出力電極に向かって
各分極処理が施されている。上記各電極は例えば銀ある
いは銀パラジウムからなる。なお、長手方向の分極は逆
に両端部から中央部に向かう方向にとしてもよい。そし
て、前記入力電極に交流電圧を印加すると逆圧電効果に
より強い機械振動が起こり、圧電効果により変圧作用が
得られる。
【0025】ケース2Bはエポキシ樹脂等のエンジニア
リングプラスチック、液晶ポリマ等の難燃性の絶縁材料
からなり、下主壁部20B並びに互いに対向する側壁部
21B,22Bを具備してなり、上部が開口した構成で
ある。当該ケースには、圧電トランス素子7を収納した
際、当該圧電トランス素子の振動の部近傍節に対応する
部分に、枕部23B,24Bが形成されている。
【0026】ケースの側壁部21Bにおいて、圧電トラ
ンス素子の入力電極側の側面電極721に対応する領域
には、側壁部の一部が切除された切り欠き部211Bが
形成され、当該切り欠き部211Bに入力電極用のリー
ド端子3Bが配置されている。またケースの側壁部22
Bにおいて、圧電トランス素子の入力電極側の側面電極
711に対応する領域にも、側壁部の一部が切除された
切り欠き部221Bが形成されて、当該切り欠き部22
1Bに入力電極用のリード端子4Bが配置されている。
各リード端子3B,4Bには前記圧電トランス素子を押
圧保持できるようバネ性を有する湾曲された素子延伸部
31B,41Bが形成されている。またこれらリード端
子3B,4Bの下部はケースに埋設されており、ケース
内部(樹脂内部)を通って、ケースの側壁部22Bの側
面端部から下主壁部の底面にかけて外部接続部32B,
42Bとして導出されている。
【0027】出力電極用のリード端子5B,6Bは、ケ
ースの両方の短辺側に設けられ、前記圧電トランスの出
力電極に当接する湾曲された素子延伸部51B,61B
が形成されている。当該リード端子5B,6Bの下部は
ケースに埋設され、ケースの樹脂内部(下主壁部内部)
を通って、ケースの側壁部21B側の下主壁部の両側面
端部から底面にかけて外部接続部52B,62Bとして
導出されている。なお、出力電極用のリード端子5B、
6Bは、ケースの樹脂内部(下主壁部内部)に形成され
た共通接続リード端子56Bにて一体的に形成(電気的
に共通接続され)されている。このため、中央駆動型の
圧電トランスにおいて必要とされていた、外部回路基板
上で共通接続する電極パターンを形成する必要がなくな
り、外部回路基板の回路パターン設計の自由度を向上さ
せ、外部回路基板の省スペース化、高密度実装化が行え
る。
【0028】そして、前記ケースの下主壁部の角部に、
面取り部201B,202B,203B,204Bを施
している(直線状の面取り加工)。
【0029】このようなケース形状、ならびにケースと
各リード端子の一体化は樹脂モールド成型技術を用いる
とよく、入力電極用のリード端子、出力電極用のリード
端子における素子延伸部と外部接続部はリードフレーム
により一体形成し、これを所定のケース金型を用いて樹
脂モールド成型することにより、比較的容易に金属配線
を絶縁材料内部に埋設した構成とすることができる。な
お、各端子の金属材料は例えばリン青銅、ベリリウム銅
を用いている。
【0030】以上のように構成されたケース2Bの下主
面壁部と側壁部で囲まれた収納部に圧電トランス素子7
を収納し、図示しないが、各入力電極と各入力電極用リ
ード端子、出力電極と出力電極用リード端子とを導電性
樹脂接着剤あるいは半田等の導電性接合材により接合し
ている。
【0031】尚、上記第2の実施形態では、前記ケース
の下主壁部の角部のみに直線状の面取り加工を施してい
るが、曲率状の面取り加工を施してもよい。また、前記
ケースの側壁部の角部のみに面取り加工を施してもよ
い。さらに、前記ケースの下主壁部と側壁部の角部に面
取り加工を施してもよい。また、上記圧電トランス素子
が搭載されたケースだけをパッケージの形態として外部
回路に搭載してもよいが、当該ケースの上部に、蓋体を
取り付けた形態としてもよい(図示せず)。また、第2
の実施例における、圧電トランス素子として、積層型の
ものを例にしたが、単層型のものにも適用できる。
【0032】第3の実施の形態をλ/2モードで駆動す
る中央駆動型の積層型圧電トランス素子を例にとり説明
する。図5は分解斜視図であり、図6は図5を組み立て
た状態の平面図であり、図7は図6の底面図である。な
お、上記第2の実施形態と同様の部分については同番号
を付すとともに説明の一部を割愛した。
【0033】ケース2Cはエポキシ樹脂等のエンジニア
リングプラスチック、液晶ポリマ等の難燃性の絶縁材料
からなり、下主壁部20C並びに互いに対向する側壁部
21C,22Cを具備してなり、上部が開口した構成で
ある。当該ケースには、圧電トランス素子7を収納した
際、当該圧電トランス素子の振動の節部近傍に対応する
部分に、枕部23C,24Cが形成されている。
【0034】ケースの側壁部21Cにおいて、圧電トラ
ンス素子の入力電極側の側面電極721に対応する領域
には、側壁部の一部が切除された切り欠き部211Cが
形成され、当該切り欠き部211Cに入力電極用のリー
ド端子3Cが配置されている。またケースの側壁部22
Cにおいて、圧電トランス素子の入力電極側の側面電極
711に対応する領域にも、側壁部の一部が切除された
切り欠き部221Cが形成されて、当該切り欠き部22
1Cに入力電極用のリード端子4Cが配置されている。
各リード端子3C,4Cには前記圧電トランス素子を押
圧保持できるようバネ性を有する湾曲された素子延伸部
31C,41Cが形成されている。またこれらリード端
子3C,4Cの下部はケースに埋設されており、ケース
内部(樹脂内部)を通って、ケースの側壁部22Cの側
面端部から下主壁部の底面にかけて外部接続部32C,
42Cとして導出されている。
【0035】出力電極用のリード端子5C,6Cは、ケ
ースの両方の短辺側に設けられ、前記圧電トランスの出
力電極に当接する湾曲された素子延伸部51C,61C
が形成されている。当該リード端子5C,6Cの下部は
ケースに埋設され、ケースの樹脂内部(下主壁部内部)
を通って、ケースの側壁部21C側の下主壁部の両側面
端部から底面にかけて外部接続部52C,62Cとして
導出されている。なお、外部接続端子52C,62Cは
下主壁部底面に導電膜などにより形成した共通接続ライ
ン56Cにて、電気的に接続されており、中央駆動型の
圧電トランスにおいて必要とされていた、外部回路基板
上で共通接続する電極パターンを形成する必要がなくな
り、外部回路基板の回路パターン設計の自由度を向上さ
せ、外部回路基板の省スペース化、高密度実装化が行え
る。
【0036】そして、前記ケースの下主壁部の底面は、
当該リード端子の外部接続端子32C,42C,52
C,62Cが当該底面から突出するように、段差部20
1C,202C,203C,204Cが形成されてい
る。
【0037】また、前記ケースの下主壁部の角部に面取
り部205C,206C,207C,208Cと、前記
外部接続部52C,62Cに近接する側壁部21Cの角
部に面取り部212C,213Cと、前記素子延伸部5
1C,61Cに近接する側壁部22Cの角部に面取り部
222C,223Cと、前記外部接続部32C,42C
に近接する側壁部22Cの角部に面取り部224C,2
25Cとを施している(直線状の面取り加工)。
【0038】このようなケース形状、ならびにケースと
各リード端子の一体化は樹脂モールド成型技術を用いる
とよく、入力電極用のリード端子、出力電極用のリード
端子における素子延伸部と外部接続部はリードフレーム
により一体形成し、これを所定のケース金型を用いて樹
脂モールド成型することにより、比較的容易に金属配線
を絶縁材料内部に埋設した構成とすることができる。な
お、各端子の金属材料は例えばリン青銅、ベリリウム銅
を用いている。
【0039】以上のように構成されたケース2Cの下主
面壁部と側壁部で囲まれた収納部に圧電トランス素子7
を収納し、図示しないが、各入力電極と各入力電極用リ
ード端子、出力電極と出力電極用リード端子とを導電性
樹脂接着剤あるいは半田等の導電性接合材により接合し
ている。
【0040】尚、上記第3の実施形態では、リード端子
の外部接続端子32C,42C,52C,53Cをケー
スの底面から突出させるために、モールド成形により形
成された段差部201C,202C,203C,204
Cに前記リード端子の外部接続端子を配置することで実
現しているが、リード端子の外部接続端子32C,42
C,52C,62Cの下主壁部の底面側部分の厚みを増
大させたものを使用してケース底面から突出する構成と
してもよい。また、上記第3の実施形態では、前記ケー
スの下主壁部の角部と側壁部の角部に直線状の面取り加
工を施しているが、曲率状の面取り加工を施してもよ
い。また、上記圧電トランス素子が搭載されたケースだ
けをパッケージの形態として外部回路に搭載してもよい
が、当該ケースの上部に、蓋体を取り付けた形態として
もよい(図示せず)。また、第3の実施例における、圧
電トランス素子として、積層型のものを例にしたが、単
層型のものにも適用できる。
【0041】
【発明の効果】本発明により、前記リード端子の外部接
続部分がケースの底面から突出するように構成されてい
るため、ケースは外部接続部分の領域のみに限定された
状態で外部回路と接触し実装される。従って、外部回路
とケースとの搭載接触面積を減少させ、音鳴き現象が飛
躍的に軽減される。また、外部接続部への導電性接合材
の塗布作業が極めて容易に行えるため、外部回路へ実装
する際の作業性が向上する。さらに、外部回路とケース
底面に隙間が形成されるため、圧電トランスの駆動時に
生じる熱もこの隙間部分により放熱させることができ
る。
【0042】また、振動変位量の高い出力電極用のリー
ド端子の素子延伸部、あるいは外部回路基板と接合され
る外部接続部に少なくとも近接して形成されてなる前記
ケースの主壁部の角部、または前記ケースの側壁部の角
部、または前記ケースの主壁部と側壁部の角部を面取り
加工が施されているため、これらの側壁部、主壁部の角
部に集中的に発生していた振動の伝搬が分散緩和され、
音鳴き現象が軽減される。
【0043】従って、圧電トランス駆動時に発生する音
鳴き現象に起因して、圧電トランス素子の振動効率の低
下による圧電トランスの変換効率を低下させることを防
止するとともに、音鳴きによる品質低下をなくした圧電
トランスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示す分解斜視図。
【図2】図1を組み立てた状態の底面図。
【図3】第2の実施形態を示す分解斜視図。
【図4】図3を組み立てた状態の平面図。
【図5】第3の実施形態を示す分解斜視図。
【図6】図5を組み立てた状態の平面図。
【図7】図6の底面図。
【符号の説明】
1,7・・・圧電トランス素子 11,12,71,72・・・入力電極 13,73,74・・・出力電極 2A,2B,2C・・・ケース 3A,4A,3B,4B,3C,4C・・・入力電極用
リード端子 5A,5B,6B,5C,6C・・・出力電極用リード
端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直方体形状の圧電トランス素子と、 その圧電トランス素子を収容する主壁部と少なくとも1
    つ以上の側壁部を有する平面略長方形状の絶縁性樹脂の
    ケースと、 前記圧電トランス素子の入力電極、出力電極と電気的に
    接続される素子延伸部と、外部回路に接続される外部接
    続部とが形成された複数の可撓性板バネ状のリード端子
    とを具備し、 前記リード端子の一部が前記ケースに一体的に取り付け
    られ、当該ケースに前記圧電トランス素子を搭載し、前
    記リード端子と前記圧電トランス素子とを電気的に接続
    してなる圧電トランスであって、 前記リード端子の外部接続部が外部回路と接触するよう
    に、ケースの底面から突出するように構成されてなるこ
    とを特徴とする圧電トランス。
  2. 【請求項2】 直方体形状の圧電トランス素子と、 その圧電トランス素子を収容する主壁部と少なくとも1
    つ以上の側壁部を有する平面略長方形状の絶縁性樹脂の
    ケースと、 前記圧電トランス素子の入力電極、出力電極と電気的に
    接続される素子延伸部と、外部回路に接続される外部接
    続部とをが形成された複数の可撓性板バネ状のリード端
    子とを具備し、 前記リード端子の一部が前記ケースに一体的に取り付け
    られ、当該ケースに前記圧電トランス素子が搭載され、
    前記リード端子と前記圧電トランス素子とが電気的に接
    続されてなる圧電トランスであって、 前記出力電極用のリード端子の素子延伸部、あるいは外
    部接続部に少なくとも近接して形成されてなる前記ケー
    スの主壁部の角部、または前記ケースの側壁部の角部、
    または前記ケースの主壁部と側壁部の角部を面取り加工
    が施されてなることを特徴とする圧電トランス。
  3. 【請求項3】 特許請求項1記載の圧電トランスであっ
    て、 前記出力電極用のリード端子の素子延伸部、あるいは外
    部接続部に少なくとも近接して形成されてなる前記ケー
    スの主壁部の角部、または前記ケースの側壁部の角部、
    または前記ケースの主壁部と側壁部の角部を面取り加工
    が施されてなることを特徴とする圧電トランス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030046574A (ko) * 2001-12-05 2003-06-18 삼성전기주식회사 압전트랜스포머
CN106163160A (zh) * 2016-08-30 2016-11-23 四川汉舟电气股份有限公司 一种高性能组合仪表的零序盒

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