JP2001156355A - 圧電トランス - Google Patents

圧電トランス

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JP2001156355A
JP2001156355A JP33936699A JP33936699A JP2001156355A JP 2001156355 A JP2001156355 A JP 2001156355A JP 33936699 A JP33936699 A JP 33936699A JP 33936699 A JP33936699 A JP 33936699A JP 2001156355 A JP2001156355 A JP 2001156355A
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JP
Japan
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piezoelectric transformer
package
side wall
transformer element
power generation
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JP33936699A
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English (en)
Inventor
Kenichi Goto
賢一 後藤
Noritsugu Ogasa
統嗣 小笠
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Daishinku Corp
Original Assignee
Daishinku Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電トランスの振動を阻害して性能を劣化さ
せることがなく、薄型化を容易にし、実装時の作業性を
極めて向上させる。 【解決手段】 圧電トランス素子1と、その圧電トラン
ス素子を収容する樹脂製のパッケージ2Aと、上記圧電
トランス素子の駆動電極11,12、発電電極13をそ
れぞれ上記パッケージの外部に導くとともに当該パッケ
ージと一体成形されてなる可撓性板バネ状リード端子
4,5,6とを備えてなる圧電トランスであって、前記
パッケージは、前記圧電トランス素子を覆う上面部20
Aと側壁21A,22Aを具備してなる伏せ型形状に構
成され、当該パッケージの側壁のみに前記リード端子の
一部が埋め込まれ、前記リード端子のインナーリード端
子は前記圧電トランスの側面部分のみで電気的に接続さ
れてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器等において交
流電圧を変圧する圧電トランスに関するものであり、特
に、圧電トランスに最適なパッケージ構成に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】圧電トランスは、巻線型の電磁トランス
に比べて、(1)構造が簡単で小型化が可能である。
(2)出力側の短絡事故に対し、自動的に入力抵抗が増
大し、焼損等の危険性がない。(3)昇圧比が高くとれ
る。(4)電磁誘導がない。等の利点を有しており、さ
らに、積層型の圧電トランスは単層型の圧電トランスに
くらべて、昇圧比を高くすることができ、駆動回路の構
成を簡単にすることができる。
【0003】従来、図5に示すような、代表的な単層型
の圧電トランスとしてローゼン型の圧電トランスを例に
して説明する。圧電トランス素子1は矩形板状で、この
素子の長辺方向の主面片側半分1Aには厚み方向の一対
の駆動電極11,12を形成し、他の半分1Bはその端
面部に発電電極13を形成している。前者は厚み方向
に、後者は長辺方向にそれぞれ分極されており、一般に
厚み方向に駆動電極が形成された部分を駆動部、発電電
極が形成された他の半分を発電部と称している。この電
極形成された圧電トランス素子1にリード線L1,L2
を介して交流電圧を印加すると、例えばλ/2モードと
称される半波長振動が起こる。λ/2モードで励振した
際には、振動の節領域が現れ、支持体Sは機械振動の減
衰を少なくするためこの振動の節領域に接合材Zを介し
て取り付けられている。そして、前述のリード線L1,
L2もこの駆動電極側の節領域近傍にはんだ等の導電性
接合材Dにより取り付けられている。上述の支持体Sは
一般的にはゴム状の弾性体が用いられ、中空形状をして
おり、この中空部分に圧電トランス素子1を圧入して貫
通させて、弾性により、当該圧電トランス素子の表裏面
並びに側面を挟持固定している。また、発電部の発電電
極13にも、はんだ等の導電性接合材Dによりリード線
L3が取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のような
保持構成では、支持体に高さが必要となり、装置全体と
しての厚みが増して、薄型化ができないため、パッケー
ジ化には不向きな構成であった。さらに、外部回路基板
に対して、リード線による電気的接続と支持体による機
械的接続とを別々に施す必要があるばかりか、リード線
のはんだ付け取り付け作業、前記支持体の取り付け作
業、組み立て作業も手間がかかり、非常に複雑で、自動
化などにも対応できないものであった。また、λ/2モ
ードの圧電トランスを採用した場合、振動節部が圧電ト
ランス素子の長手方向中央部分に位置するため、外部回
路基板への機械的接続は、一つの支持体Sのみで行われ
る。このため、前記外部回路基板実装時に、当該圧電ト
ランス素子が傾いたり、ぐらついたりしないように、前
記支持体Sの幅寸法を、ある程度、幅広に形成する必要
があった。そうなると、圧電トランス素子の振動節領域
外にも前記支持体が位置するようになり、当該支持体が
圧電トランスの振動を阻害することが考えられる。ま
た、前記支持体だけでは、前記圧電トランスを外部の機
械的な影響から保護することができない。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、圧電トランスの振動を阻害して性能を劣化
させることがなく、薄型化を容易にし、実装時の作業性
を極めて向上させることができ、取扱が容易で、外部回
路への搭載も容易なパッケージ化された圧電トランスを
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による圧電トラン
スは、矩形状の圧電トランス素子と、その圧電トランス
素子を収容する樹脂製のパッケージと、上記圧電トラン
ス素子の駆動電極、発電電極をそれぞれ上記パッケージ
の外部に導くとともに当該パッケージと一体成形されて
なる複数の可撓性板バネ状リード端子とを備えてなる圧
電トランスであって、前記パッケージは、前記圧電トラ
ンス素子を覆う上面部と側壁を具備してなる伏せ型形状
に構成され、当該パッケージの側壁のみに前記リード端
子の一部が埋め込まれ、前記リード端子のインナーリー
ド端子は前記圧電トランスの側面部分のみで電気的に接
続されてなることを特徴とする。
【0007】上記構成により、上面部と側壁を具備する
伏せ型形状に構成することで、底面部を具備しないパッ
ケージとなり、より一層の低背化が可能となる。しか
も、リード端子の配置をパッケージの側壁部のみで行
い、かつ、圧電トランス素子とインナーリード端子との
電気的接続を側面部分のみで行っているため、当該リー
ド端子が上面部へ配置され、圧電トランスの主面部分で
電気的に接続されることにともなってパッケージの厚み
が増大するのを抑え、パッケージ薄型化が行え、圧電ト
ランスのさらなる低背化が行える。
【0008】また、圧電トランス素子は前記パッケージ
の上面部と側壁、回路基板との間に収納されるため、外
部からの機械的衝撃、外部回路との短絡・外部回路への
放電など影響を緩和され、前記圧電トランスを保護する
とともに特性を低下させるこもない。
【0009】さらに、これらのパッケージは、樹脂モー
ルド成形により一体成形することが容易であり、当該パ
ッケージへの圧電トランス素子の取り付けも、前記各イ
ンナーリード端子に係止させてはめ込み、必要な電気的
機械的接続を施すだけで行えるため、極めて簡単に作成
できる。そして、取扱が容易で、外部回路への搭載も容
易なパッケージ化された圧電トランスを提供することが
できる。
【0010】また、請求項2に示すように、前記インナ
ーリード端子と前記圧電トランス素子の電極とが接続さ
れる前記パッケージの側壁部分には、切り欠きが形成さ
れてなることを特徴とする。
【0011】上記構成により、上記作用効果に加え、前
記パッケージの切り欠きから、圧電トランス素子の電極
とインナーリード端子とをはんだ等の導電性接合材を用
いて、容易かつ確実に電気的機械的に接続できる。従っ
て、圧電トランスをパッケージへ取り付ける際の作業
性、信頼性を向上させる。
【0012】また、請求項3に示すように、前記リード
端子の外部回路と接続されてなるアウターリード端子
が、前記パッケージの側壁の底部に沿って当該パッケー
ジの側壁の外部に突出するように構成され、当該突出部
分にて外部回路と電気的機械的に接続してなることを特
徴とする。
【0013】上記構成により、上記作用効果に加え、外
部回路基板上の電極パッドと前記パッケージのアウター
リードとをはんだにより接合する際、パッケージの側壁
が堤となって圧電トランスと前記電極パッドとの絶縁距
離を確保し、はんだ流れ等による短絡を防止する。
【0014】また、請求項4に示すように、前記パッケ
ージの側面外周部分に嵌合する樹脂製の枠体を具備して
なることを特徴とする。
【0015】上記構成により、上記作用効果に加え、圧
電トランス素子をパッケージに組み込んだ後に、当該枠
体を嵌合させて、外部回路基板に搭載することで、圧電
トランスをパッケージへ取り付ける際の作業性を低下さ
せることなく、前記パッケージの切り欠きを完全に被覆
することができる。従って、圧電トランス素子を前記パ
ッケージの上面部と側壁、回路基板、ならびに枠体によ
り完全に覆い隠し、外部からの耐機械的衝撃性を向上さ
せ、外部回路との短絡・外部回路への放電など影響をよ
り抑えることができる。
【0016】また、請求項5に示すように、前記圧電ト
ランス素子が、矩形状で、中央部に駆動電極を形成し厚
み方向に分極が施された駆動領域と、当該駆動領域の両
端部に発電領域を形成し、当該各発電領域は、前記圧電
トランス素子の長手方向の両端部に発電電極を形成され
お互いに対向する方向に分極が施されてなる中央駆動型
の圧電トランスであってもよい。
【0017】また、請求項6に示すように、前記発電電
極に接続される各々の発電用リード端子は、共通接続さ
れるとともに一体的に形成され、かつ前記パッケージの
一方の長辺の側壁のみに埋め込まれており、また、前記
駆動電極に接続される各々の駆動用リード端子は、前記
パッケージの他方の長辺の側壁のみに埋め込まれてなる
ことを特徴とする。
【0018】上記構成により、上記作用効果に加え、2
つの発電用リード端子から同相にて出力される2つの電
力をパッケージ内で共通接続することができ、外部回路
基板上で共通接続することが不要になるため、外部回路
基板の回路パターン設計自由度を向上させ、外部回路基
板の省スペース化が行える。しかも、発電用リード端子
と駆動用リード端子をパッケージの短辺方向で明確に分
離しているため、各リード端子間での短絡や放電を確実
になくし、回路基板へのパッケージの搭載の容易性、パ
ッケージの方向の識別性を向上させる。
【0019】また、請求項7に示すように、上記圧電ト
ランス素子は、複数枚の圧電トランス素子が重ね合わさ
れた状態で一体構成されてなる積層型圧電トランス素子
であってもよい。
【0020】
【実施例】本発明による実施例を図面とともに説明す
る。 第1の実施例 第1の実施例では、λ/2モードで駆動するローゼン型
の単層型圧電トランス素子を例にとり説明する。図1は
第1の実施例を示す分解斜視図であり、図2は図1を組
み立てた状態の底面図である。なお従来と同様の部分に
ついては同番号を付した。
【0021】圧電トランス素子1は全体として細長い直
方体形状で長辺方向中央部付近を境に駆動部1Aと発電
部1Bとに分けられており、PZT系の圧電セラミック
からなる。前記駆動部1Aの上下面には、銀あるいは銀
パラジウムからなる駆動電極11,12が形成されると
ともに、当該圧電トランス素子の厚み方向に分極処理が
施されている。前記各駆動電極は側面電極111,12
1により、圧電トランス素子の振動節部近傍の一側端面
に延出されてなる。また、前記発電部1Bの長手方向端
面には、銀あるいは銀パラジウムからなる発電電極13
が形成されるとともに、当該圧電トランス素子の長手方
向に分極処理が施されている。そして、これら駆動電極
に交流電圧を印加すると強い機械振動が起こり、このよ
うな機械振動の圧電効果により、昇圧あるいは降圧作用
が得られる。
【0022】パッケージ2Aは、上面部20A、側壁2
1A,22Aを具備してなる伏せ型形状で側面略U字形
状の樹脂製の絶縁材料からなり、当該パッケージの収容
面の中央部近傍に枕部材201A,202Aが形成され
ている。そして、パッケージの側壁21Aには金属の薄
板からなる発電用リード端子4が埋め込まれ、当該パッ
ケージの長手方向の一端部に向かって、発電電極用のリ
ード端子のインナーリード端子41が導出され、当該イ
ンナーリード端子と反対側の位置で発電電極用のアウタ
ーリード端子42が導出されるとともに、前記パッケー
ジの側壁21Aの底部から当該パッケージの側壁21A
の外部に沿って立ち上がるように配置される(立ち上が
り部421)。また、当該パッケージの側壁22Aには
金属の薄板からなる駆動用のリード端子5,6が埋め込
まれ、当該パッケージの中央部分に向かって、駆動電極
用のリード端子のインナーリード端子51,61が導出
され、当該インナーリード端子と反対側の位置で発電電
極用のアウターリード端子52,62が導出されるとと
もに、前記パッケージの側壁22Aの底部から当該パッ
ケージの側壁22Aの外部に沿って立ち上がるように配
置される(立ち上がり部521,621)。さらに、前
記駆動電極用のリード端子のインナーリード端子の先端
部511,611が配置される側壁部分22Aには、切
り欠き221Aが形成されており、前記発電電極用のリ
ード端子のインナーリード端子の先端部411が配置さ
れる部分には、側壁が形成されていない。これらパッケ
ージ2Aにおける前記側壁、前記枕部材、前記リード端
子、前記切り欠き等はモールド樹脂成形により一体的に
形成されている。
【0023】なお、上記各リード端子は可撓性バネ状の
金属板をプレス加工等により形成され、インナーリード
端子については例えばアーチ状に折り曲げられ、圧電ト
ランス素子の振動を阻害しないように構成されている。
また、前記アウターリード端子の導出位置は、駆動側と
発電側とでパッケージ短辺方向により分けられて形成さ
れているため、外部回路基板に搭載した際、駆動側と発
電側を十分な絶縁エリアを確保して接続することができ
る。従って、駆動側と発電側の端子が近接することでお
互いに放電するといった問題点がない。
【0024】そして、パッケージ2Aの上面部20Aの
収容面に前記圧電トランス素子1を、前記枕部材に搭載
し、接合材(図示せず)を介して機械的に接合するとと
もに、圧電トランス素子の側面電極111,121に駆
動用インナーリード端子の先端部分511,611を接
触させて電気的に接続し、圧電トランス素子の発電電極
13に発電用インナーリード端子の先端部411を接触
させて電気的に接続している。また、図示していない
が、これら電極とインナーリード端子の電気的接続をよ
り強めるために、各接続部分に導電性接合材(はんだ、
導電性樹脂接着剤等)を塗布している。なお、上述のよ
うに圧電トランス素子の各電極と各インナーリード端子
の電気的接続を前記導電性接合材により行う際、駆動電
極用リード端子については側壁の切り欠き221Aから
接合治具をパッケージ内部に挿入し、発電電極用リード
端子については側壁が形成されていない領域23Aから
接合治具をパッケージ内部に挿入することができるの
で、取り付け作業性が向上する。
【0025】そして、以上のように圧電トランス素子が
収容されたパッケージ2Aは、当該パッケージの上面部
20Aを上面に位置させた状態で、図示しない外部回路
基板上に搭載され、はんだなどにより、アウターリード
端子の立ち上がり部421,521,621と前記外部
回路基板の電極パッドとが電気的機械的に接続される。
【0026】第2の実施例 第2の実施例では、図3に示すようなλ/2モードで駆
動する中央駆動型の積層型圧電トランス素子を例にとり
説明する。図3は第2の実施例を示す分解斜視図であ
り、図4は図3を組み立てた状態の底面図である。
【0027】圧電トランス素子7は全体として細長い直
方体形状で長辺方向中央部付近に駆動部7Aと、その両
端部分に発電部7B,7Cとに分けられており、PZT
系の圧電セラミックからなる圧電素子7aを、例えば9
層に積層した構成である。各圧電素子7aの駆動部部分
の上下面には、銀あるいは銀とパラジウムからなる駆動
電極71,72、および駆動内部電極71a,72aが
配置されるとともに、互いに対向する方向に分極処理が
施されている。前記駆動電極、および前記駆動内部電極
は無電極部分を介して一層おきに側面電極711,72
1により共通接続され、2つの駆動電極71,72とし
てそれぞれ独立した電極を形成している。尚、これら側
面電極711,721は、圧電トランス7の一側面の振
動節部近傍に形成されている。また、発電部7B,7C
の端面には発電電極73,74が形成されているととも
に、当該圧電トランス素子の長手方向の両端部に向かっ
て分極処理が施されている(なお、長手方向の分極は中
央部に向かって施してもよい)。そして、これら駆動電
極に交流電圧を印加すると強い機械振動が起こり、この
ような機械振動の圧電効果により、昇圧あるいは降圧作
用が得られる。尚、図3の駆動内部電極71a,72a
の表示は説明を容易にするためのもので、実際上は側面
にまで現れない場合もある。本発明の実施例では、一部
のみを表示させた。
【0028】パッケージ2Bは、上面部20B、側壁2
1B,22B、23B、24Bを具備してなる伏せ型形
状の樹脂製の絶縁材料からなり、当該パッケージの収容
面の中央部近傍に枕部材201B,202Bが形成され
ている。そして、パッケージの側壁21Bには金属の薄
板からなる発電用リード端子3が埋め込まれ、当該パッ
ケージの長手方向の両端部の側壁22B、24Bにて、
発電電極用のリード端子のインナーリード端子31,3
2が導出され、当該リード端子の中央で発電電極用のア
ウターリード端子33が導出されるとともに、前記パッ
ケージの側壁21Bの底部に沿って当該パッケージの側
壁21Bの外部に突出するように配置される(突出部3
31)。また、当該パッケージの側壁23Bには金属の
薄板からなる駆動用のリード端子8,9が埋め込まれ、
当該パッケージの中央部分に向かって、駆動電極用のリ
ード端子のインナーリード端子81,91が導出され、
当該インナーリード端子と反対側の位置で発電電極用の
アウターリード端子82,92が導出されるとともに、
前記パッケージの側壁23Bの底部に沿って当該パッケ
ージの側壁23Bの外部に突出するように配置される
(突出部821,921)。さらに、前記発電電極用の
リード端子のインナーリード端子の先端部311,32
1が配置される側壁部分22B,24Bには、切り欠き
221B,241Bが形成されており、前記駆動電極用
のリード端子のインナーリード端子の先端部811,9
11が配置される側壁部分23Bには、切り欠き231
Bが形成されている。これらパッケージ2Bにおける前
記側壁、前記枕部材、前記リード端子、前記切り欠き等
はモールド樹脂成形により一体的に形成されている。
【0029】なお、上記各リード端子は可撓性バネ状の
金属板をプレス加工等により形成され、インナーリード
端子については例えばアーチ状に折り曲げられ、圧電ト
ランス素子の振動を阻害しないように構成されている。
また、前記アウターリード端子の導出位置は、駆動側と
発電側とでパッケージ短辺方向により分けられて形成さ
れているため、外部回路基板に搭載した際、駆動側と発
電側を十分な絶縁エリアを確保して接続することができ
る。従って、駆動側と発電側の端子が近接することでお
互いに放電するといった問題点がない。
【0030】枠体2Cは、前記パッケージ2Bと同材質
の樹脂製の絶縁材料からなり、周壁部21Cとパッケー
ジ挿入部22Cを具備してなる。前記パッケージ挿入部
は、前記パッケージ2Bの側面外周部分に嵌合すように
形成されているとともに、前記周壁部21Cには、図示
しないが、前記パッケージ2Bと着脱自在するためのフ
ックなどの係止部が形成されている。また、前記周壁部
21Cには前記パッケージ2Bのアウターリード端子の
各突出部に対応する位置には、切り欠き211C,21
2C,213Cが形成されている。なお、前記枠体2C
は、前記パッケージ2Bへ前記圧電トランス素子7を搭
載した後に取り付けることで、パッケージ2Bへの圧電
トランス素子7の搭載作業性を低下させることなく、パ
ッケージ2Bへの圧電トランス素子7が搭載された後の
パッケージ2Bの切り欠き221B,231B,241
Bを完全に被覆することができる。
【0031】そして、パッケージ2Bの上面部20Bの
収容面に前記圧電トランス素子7を、前記枕部材に搭載
し、接合材(図示せず)を介して機械的に接合するとと
もに、圧電トランス素子の側面電極711,721に駆
動用インナーリード端子の先端部分811,911を接
触させて電気的に接続し、圧電トランス素子の発電電極
73,74に発電用インナーリード端子の先端部31
1,321を接触させて電気的に接続している。また、
これら電極とインナーリード端子の電気的接続をより強
めるために、各接続部分に導電性接合材D(はんだ、導
電性樹脂接着剤等)を塗布している。なお、上述のよう
に圧電トランス素子の各電極と各インナーリード端子の
電気的接続を前記導電性接合材により行う際、発電電極
用リード端子については側壁の切り欠き221B,24
1Bから接合治具をパッケージ内部に挿入し、駆動電極
用リード端子については側壁の切り欠き231Bから接
合治具をパッケージ内部に挿入することができるので、
取り付け作業性が向上する。また、出力電極73,74
に、あらかじめはんだディップを形成した構成としても
よい。
【0032】そして、以上のように圧電トランス素子が
収容されたパッケージ2Bの側面外周部分に前記枠体2
Cを嵌合して一体化した後、当該パッケージの上面部2
0Aを上面に位置させた状態で、図示しない外部回路基
板上に搭載され、はんだなどにより、アウターリード端
子の突出部分421,821,921と前記外部回路基
板の電極パッドとが電気的機械的に接続される。
【0033】なお、本願の第1、第2の実施例における
圧電トランスとして、λ/2モードについて説明した
が、λモード、3/2λモードの圧電トランスにも適用
できることは言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】特許請求項1により、上面部と側壁を具
備する伏せ型形状に構成することで、底面部を具備しな
いパッケージとなり、より一層の低背化が可能となる。
しかも、リード端子の配置をパッケージの側壁部のみで
行い、かつ、圧電トランス素子とインナーリード端子と
の電気的接続を側面部分のみで行っているため、当該リ
ード端子が上面部へ配置され、圧電トランスの主面部分
で電気的に接続されることにともなってパッケージの厚
みが増大するのを抑え、パッケージ薄型化が行え、圧電
トランスのさらなる低背化が行える。
【0035】また、圧電トランス素子は前記パッケージ
の上面部と側壁、回路基板との間に収納されるため、外
部からの機械的衝撃、外部回路との短絡・外部回路への
放電など影響を緩和され、前記圧電トランスを保護する
とともに特性を低下させるこもない。
【0036】さらに、これらのパッケージは、樹脂モー
ルド成形により一体成形することが容易であり、当該パ
ッケージへの圧電トランス素子の取り付けも、前記各イ
ンナーリード端子に係止させてはめ込み、必要な電気的
機械的接続を施すだけで行えるため、極めて簡単に作成
できる。そして、取扱が容易で、外部回路への搭載も容
易なパッケージ化された圧電トランスを提供することが
できる。
【0037】特許請求項2により、上記作用効果に加
え、前記パッケージの切り欠きから、圧電トランス素子
の電極とインナーリード端子とをはんだ等の導電性接合
材を用いて、容易かつ確実に電気的機械的に接続でき
る。従って、圧電トランスをパッケージへ取り付ける際
の作業性、信頼性を向上させる。
【0038】特許請求項3により、上記作用効果に加
え、外部回路基板上の電極パッドと前記パッケージのア
ウターリードとをはんだにより接合する際、パッケージ
の側壁が堤となって圧電トランスと前記電極パッドとの
絶縁距離を確保し、はんだ流れ等による短絡を防止す
る。
【0039】特許請求項4により、上記作用効果に加
え、圧電トランス素子をパッケージに組み込んだ後に、
当該枠体を嵌合させて、外部回路基板に搭載すること
で、圧電トランスをパッケージへ取り付ける際の作業性
を低下させることなく、前記パッケージの切り欠きを完
全に被覆することができる。従って、圧電トランス素子
を前記パッケージの上面部と側壁、回路基板、ならびに
枠体により完全に覆い隠し、外部からの耐機械的衝撃性
を向上させ、外部回路との短絡・外部回路への放電など
影響をほとんど無くすことができる。
【0040】特許請求項5により、上記作用効果に加
え、中央駆動型の圧電トランス素子に適用することがで
きる。
【0041】特許請求項6により、上記作用効果に加
え、2つの発電用リード端子から同相にて出力される2
つの電力をパッケージ内で共通接続することができ、外
部回路基板上で共通接続することが不要になるため、外
部回路基板の回路パターン設計自由度を向上させ、外部
回路基板の省スペース化が行える。しかも、発電用リー
ド端子と駆動用リード端子をパッケージの短辺方向で明
確に分離しているため、各リード端子間での短絡や放電
を確実になくし、回路基板へのパッケージの搭載の容易
性、パッケージの方向の識別性を向上させる。
【0042】特許請求項7により、上記作用効果に加
え、昇圧比を高くすることができ、駆動回路の構成を簡
単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を示す分解斜視図。
【図2】図1を組み立てた状態の底面図。
【図3】第2の実施例を示す分解斜視図。
【図4】図3を組み立てた状態の平面図。
【図5】従来の実施例を示す斜視図。
【符号の説明】
1,7・・・圧電トランス素子 11,12,71,72・・・駆動電極 13,73,74・・・発電電極 2A、2B・・・パッケージ 2C・・・枠体 3,4・・・発電電極用リード端子 5,6,8,9・・・駆動電極用リード端子 L1,L2,L3・・・リード線 S・・・支持体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状の圧電トランス素子と、その圧電
    トランス素子を収容する樹脂製のパッケージと、上記圧
    電トランス素子の駆動電極、発電電極をそれぞれ上記パ
    ッケージの外部に導くとともに当該パッケージと一体成
    形されてなる複数の可撓性板バネ状リード端子とを備え
    てなる圧電トランスであって、 前記パッケージは、前記圧電トランス素子を覆う上面部
    と側壁を具備してなる伏せ型形状に構成され、当該パッ
    ケージの側壁のみに前記リード端子の一部が埋め込ま
    れ、前記リード端子のインナーリード端子は前記圧電ト
    ランスの側面部分のみで電気的に接続されてなることを
    特徴とする圧電トランス。
  2. 【請求項2】 前記インナーリード端子と前記圧電トラ
    ンス素子の電極とが接続される前記パッケージの側壁部
    分には、切り欠きが形成されてなることを特徴とする特
    許請求項1記載の圧電トランス。
  3. 【請求項3】 前記リード端子の外部回路と接続されて
    なるアウターリード端子が、前記パッケージの側壁の底
    部に沿って当該パッケージの側壁の外部に突出するよう
    に構成され、当該突出部分にて外部回路と電気的機械的
    に接続してなることを特徴とする特許請求項1,2記載
    の圧電トランス。
  4. 【請求項4】 前記パッケージの側面外周部分に嵌合す
    る樹脂製の枠体を具備してなることを特徴とする特許請
    求項1〜3いずれか1項記載の圧電トランス。
  5. 【請求項5】 前記圧電トランス素子が、矩形状で、中
    央部に駆動電極を形成し厚み方向に分極が施された駆動
    領域と、当該駆動領域の両端部に発電領域を形成し、当
    該各発電領域は、前記圧電トランス素子の長手方向の両
    端部に発電電極を形成されお互いに対向する方向に分極
    が施されてなる中央駆動型の圧電トランスであることを
    特徴とする特許請求項1〜4いずれか1項記載の圧電ト
    ランス。
  6. 【請求項6】 前記発電電極に接続される各々の発電用
    リード端子は、共通接続されるとともに一体的に形成さ
    れ、かつ前記パッケージの一方の長辺の側壁のみに埋め
    込まれており、また、前記駆動電極に接続される各々の
    駆動用リード端子は、前記パッケージの他方の長辺の側
    壁のみに埋め込まれてなることを特徴とする特許請求項
    5記載の圧電トランス。
  7. 【請求項7】 上記圧電トランス素子は、複数枚の圧電
    トランス素子が重ね合わされた状態で一体構成されてな
    る積層型圧電トランス素子であることを特徴とする特許
    請求項1〜6いずれか1項記載の圧電トランス。
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