JP2002026414A - 圧電トランス - Google Patents

圧電トランス

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JP2002026414A
JP2002026414A JP2000205726A JP2000205726A JP2002026414A JP 2002026414 A JP2002026414 A JP 2002026414A JP 2000205726 A JP2000205726 A JP 2000205726A JP 2000205726 A JP2000205726 A JP 2000205726A JP 2002026414 A JP2002026414 A JP 2002026414A
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JP
Japan
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case
piezoelectric transformer
lead terminal
transformer element
side end
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Application number
JP2000205726A
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English (en)
Inventor
Toshiji Tsujihara
利治 辻原
Noritsugu Ogasa
統嗣 小笠
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Daishinku Corp
Original Assignee
Daishinku Corp
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケース組立にともなうコスト低減が行え、ケ
ースの低背化、小型化が容易な圧電トランスを提供す
る。 【解決手段】 圧電トランス素子1と、その圧電トラン
ス素子を収容する絶縁性樹脂のケース2Aと、上記圧電
トランス素子の入力電極、出力電極をそれぞれ前記ケー
スの外部に導くとともに当該ケースに形成されてなる複
数の可撓性板バネ状リード端子3A、4A、5Aとを備
えてなる圧電トランスであって、前記リード端子は、圧
電トランス素子と電気的に接続される素子延伸部と、前
記ケースの側端部に沿って配置され、かつ外部回路に接
続されるケース配置部とを少なくとも具備し、当該リー
ド端子は、前記ケース配置部が前記ケースの側端部分に
形成されたリード端子係止部212A、223A、22
4Aに嵌め込まれ、前記ケースに一体的に取り付けられ
てなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器等におい
て交流電圧を変圧する圧電トランスに関するものであ
り、特に、λモード、λ/2モードで共振する圧電トラ
ンスに最適な樹脂ケース構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧電トランスは、比較的単純な構造で、
小型、低背化が可能であり、近年高電圧発生装置として
液晶ディスプレイのバックライト用インバータ等に使用
されつつある。このような電子機器は小型化、薄型化が
急速に進み、使用される圧電トランスも小型化、低背化
されたものが開発されており、昇圧比、あるいは降圧比
を高くすることができ、駆動回路の構成を簡単にするこ
とができる積層型圧電トランスが使用されている。そし
て、取り扱いが容易となり、外部回路への搭載も容易な
パッケージ化された圧電トランスが求められている。
【0003】例えば、特願平11−106392号に
は、金属の板ばね状のリード端子を例えばモールド一体
成形などにより、上面を開口させた構成のケースに一体
的に取り付けており、当該ケース内に圧電トランス素子
を収納したものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、リード端子からなる金属部とケースの樹脂部と
をモールド樹脂成形により一体的に形成しているため、
ケース組立にともなうリード端子の位置決め精度を向上
させるための処方が必要となったり、リード端子の形状
に合わせた個別形状のモールド金型が必要であるなどコ
スト面で高価になるのことが考えられる。さらに、モー
ルド成形後のリード端子の抜け落ちを防ぐために、ケー
スの側端面部のみならずケースの底面部にも沿った状
態、つまり2方向以上の主面にリード端子を沿わせた状
態で埋設することもあった。このため、ケース全体とし
て低背化、小型化にも限界があった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、ケース組立にともなうコスト低減が行え、
ケースの低背化、小型化が容易な圧電トランスを提供す
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による圧電トラン
スは、直方体形状の圧電トランス素子と、その圧電トラ
ンス素子を収容する絶縁性樹脂のケースと、上記圧電ト
ランス素子の入力電極、出力電極をそれぞれ前記ケース
の外部に導くとともに当該ケースに形成されてなる複数
の可撓性板バネ状リード端子とを備えてなる圧電トラン
スであって、前記リード端子は、圧電トランス素子と電
気的に接続される素子延伸部と、前記ケースの側端部に
沿って配置され、かつ外部回路に接続されるケース配置
部とを少なくとも具備し、当該リード端子は、前記ケー
ス配置部が前記ケースの側端部分に形成されたリード端
子係止部に嵌め込まれ、前記ケースに一体的に取り付け
られてなることを特徴とする。
【0007】上記構成により、ケース体とリード端子と
を別々に製造する事ができるため、ケースの樹脂部のみ
の成形が可能となり、材料の加工費用、材料の加工装置
費用などの飛躍的なコスト低減が可能となる。さらに、
最終的にケース組立はリード端子をケース側端部分の係
止部に嵌め込むことで、極めて容易かつ安価に作成でき
る。そして、ケ−ス本体の樹脂部とリード端子の金属部
は、ケースの側端部分に沿わせて係止させるのみで一体
化させることが可能となり、ケース全体として低背化、
小型化が可能となる。
【0008】また、前記リード端子のケース配置部と前
記ケースのリード端子係止部には、お互いを嵌め込む際
の抑止部が前記ケース配置部、前記リード端子係止部の
うちのいずれか一方、または両方に形成されてなること
を特徴とする。
【0009】上記構成により、上述の作用効果に加え
て、ケースの樹脂部からリード端子が抜け落ちることが
より一層なくなり、製品信頼性を向上させる。また、ケ
ースの係止部にリード端子を嵌め込む際に、嵌め込みの
位置決めとしても機能するため、製品の組立精度・組立
作業性を飛躍的に向上させる。
【0010】また、前記リード端子係止部として、ケー
スの側端面のみに形成された凸部、または凹部、または
ケースの側端部のみに形成された穴部により構成してな
り、前記リード端子のケース配置部を前記凸部、または
凹部、または穴部に嵌合させて、ケースに一体的に取り
付けられてなることを特徴とする。
【0011】上記構成により、上述の作用効果に加え
て、リード端子係止部としてのケース側端面の凸部、ま
たは凹部、またはケース側端部の穴部は、樹脂成形によ
り極めて容易かつ安価に作成でき、ケースへのリード端
子の嵌め込みも極めて容易に行える。そして、ケ−ス本
体の樹脂部とリード端子の金属部は、ケースの側端のみ
に沿わせて嵌合し、一体化させているため、ケースの確
実な低背化が行える。
【0012】また、前記リード端子のケース配置部で
は、前記ケースの側端部に沿って配置される部分と、外
部回路基板に接続固定される部分とが同一であることを
特徴とする。
【0013】上記構成により、上述の作用効果に加え
て、リード端子の外部回路基板への取り出し領域を拡大
することがないため、ケースの外部回路基板への搭載面
積を縮小化することができる。
【0014】
【実施の形態】本発明による第1の実施の形態を図面と
ともに説明する。本実施の形態では、λモードで駆動す
るローゼン型の積層圧電トランス素子を用いた圧電トラ
ンスを例にとり説明する。図1は分解斜視図であり、図
2は図1を組み立てた状態の平面図である。
【0015】圧電トランス素子1はPZT系の圧電磁器
板を材料としており、全体として細長い直方体形状で、
長辺方向中央部付近を境に駆動部分1Aと発電部分1B
とに分けられている。当該圧電トランス素子1は圧電素
子1aを、例えば9層に積層した構成であり、前記駆動
部分においては前記各圧電素子間に内部入力電極11
a,12aが交互に複数介在しており、各圧電素子1a
は互いに対向する方向に分極処理が施されている。内部
入力電極11aの組はそれぞれ共通接続され、一方の入
力電極11を構成しており、内部入力電極12aの組は
それぞれ共通接続され、他方の入力電極12を構成して
いる。これら両入力電極は一層おきに側面電極111,
121により共通接続され、一対の入力電極11,12
としてそれぞれ独立した電極を形成している。尚、これ
ら側面電極111,121は、圧電トランス素子1の一
側面の振動節部近傍に形成されている。
【0016】また、発電部分1Bの長手方向端面には出
力電極13が形成されているとともに、駆動部分から当
該端部の出力電極に向かって分極処理が施されている。
尚、出力電極から駆動部分に向かって分極処理を施して
もよい。上記各電極は例えば銀あるいは銀パラジウムか
らなる。そして、前記入力電極に交流電圧を印加すると
逆圧電効果により強い機械振動が起こり、圧電効果によ
り変圧作用が得られる。
【0017】ケース2Aはエポキシ樹脂等のエンジニア
リングプラスチック、液晶ポリマ等の難燃性の絶縁材料
からなり、下主面壁部20A並びに互いに対向する側壁
部21A,22Aと、側壁部23A、24Aを具備して
なり、上部が開口した構成である。当該ケースには、圧
電トランス素子1を収納した際、当該圧電トランス素子
の振動の節に対応する部分に、枕部201A,202A
が形成されている。
【0018】ケースの側壁部21Aにおいて、圧電トラ
ンス素子の入力電極側の側面電極121に対応する領域
には、側壁部の一部が切除された切り欠き部211Aが
形成され、またケースの側壁部22Aにおいて、圧電ト
ランス素子の入力電極側の側面電極111に対応する領
域にも、側壁部の一部が切除された切り欠き部221A
が形成されている。さらに、ケースの側壁部22Aにお
いて、圧電トランス素子の出力電極13の側面に対応す
る領域にも、側壁部の一部が切除された切り欠き部22
2Aが形成されている。
【0019】そして、前記ケースの側壁部に形成された
各切り欠き部には、後述する各リード端子のケース配置
部を係止させる凹部としての溝(係止部)が近接して形
成されている。前記切り欠き部211A、221Aで
は、当該切り欠き部を含む側壁21A、側壁22Aの外
側の側端面に、当該切り欠き部より幅広に形成された溝
212A,223Aを形成し、前記切り欠き部222A
では、当該切り欠き部より中央に隣接して側壁22Aの
外側の側端面に溝224Aを形成している。これらの溝
は、溝底(側壁の内側)の幅寸法を後述するリード端子
のケース配置部の幅寸法とほぼ同一か若干小さく形成さ
れており、当該溝の開口端(側壁の外側)に向かうにし
たがってしだいに幅が狭くなるように形成されている。
このようなケースは所定のケース金型を用いて樹脂モー
ルド成型することにより、極めて容易かつ、安価に作成
することができる。
【0020】リード端子は、入力用リード端子3A,4
Aと出力用リード端子5Aとを有し、当該各リード端子
には、圧電トランス素子と電気的に接続される素子延伸
部と、前記ケースの外側の側端面に沿って配置されるケ
ース配置部とが形成されている。
【0021】入力用リード端子3A,4Aでは、素子延
伸部を前記圧電トランス素子が押圧保持できるようバネ
性を有する湾曲部31A,41Aにより形成し、ケース
配置部を前記ケースの溝212A,223Aに嵌合され
る板状部32A,42Aにより形成している。なお、当
該板状部32A,42Aの一部は、前記ケースの側端面
において露出する構造となっており入力用の外部接続端
子としても機能している。
【0022】出力用リード端子5Aでは、ケースの一方
の短辺側に設けられ、素子延伸部を前記圧電トランス素
子の出力電極に当設するバネ性を有する湾曲部51Aに
より形成し、ケース配置部を前記ケースの溝224Aに
嵌合される板状部52Aにより形成している。なお、当
該板状部52Aの一部は、前記ケースの側端面において
露出する構造となっており出力用の外部接続端子として
も機能し、外部回路基板に導電性接合材を介して接続固
定される。
【0023】これらの各リード端子は、例えばリン青
銅、ベリリウム銅等の金属材料を用いてプレス成形によ
り極めて容易かつ、安価に作成することができる。
【0024】そして、前記入力用リード端子3A,4A
は、当該リード端子の板状部32A,42Aを前記ケー
ス2Aの溝212A,223Aに嵌め込まれることで前
記ケースに一体的に取り付けられており、前記出力用リ
ード端子5Aは、当該リード端子の板状部52Aを前記
ケース2Aの溝224Aに嵌め込まれることで、前記ケ
ースに一体的に取り付けられている。なお、これらの嵌
め込みは、上述したように、前記リード端子の板状部の
幅寸法に対して前記ケース溝の幅寸法をほぼ同一か若干
小さくすることでそれそれが圧接した状態で係止され
る。
【0025】以上のように構成されたケース2Aの下主
面壁部と側壁部で囲まれた収納部に圧電トランス素子1
を収納し、各入力電極と各入力電極用リード端子、出力
電極と出力電極用リード端子とを導電性樹脂接着剤ある
いは半田等の導電性接合材bにより接合している。
【0026】尚、上記実施形態では、前記ケース溝への
リード端子の取り付けを、圧接により行ったものを例に
したが、例えば、エポキシ系の樹脂接着剤で接合した構
成であってもよい。上記圧電トランス素子が搭載された
ケースだけをパッケージの形態として外部回路に搭載し
てもよいが、当該ケースの上部に、蓋体を取り付けた形
態としてもよい(図示せず)。また、第1の実施例にお
ける、圧電トランス素子として、積層型のものを例にし
たが、単層型のものにも適用できる。
【0027】第2の実施の形態をλ/2モードで駆動す
る中央駆動型の積層型圧電トランス素子を例にとり説明
する。図3は分解斜視図であり、図4は図2を組み立て
た状態の平面図である。図5は第2の変形例を示す平面
図である。
【0028】圧電トランス素子7はPZT系の圧電磁器
板を材料としており、全体として細長い直方体形状で、
長辺方向中央部付近には駆動部分7Aが、その両側部分
には発電部分7B,7Cが形成された構成である。当該
圧電トランス素子7は圧電素子7aを、例えば9層に積
層した構成であり、前記駆動部分においては前記各圧電
素子間に内部入力電極71a,72aが交互に複数介在
しており、各圧電素子7aは互いに対向する方向に分極
処理が施されている。内部入力電極71aの組はそれぞ
れ共通接続され、一方の入力電極71を構成しており、
内部入力電極72aの組はそれぞれ共通接続され、他方
の入力電極72を構成している。これら両入力電極は一
層おきに側面電極711,721により共通接続され、
一対の入力電極71,72としてそれぞれ独立した電極
を形成している。尚、これら側面電極711,721
は、圧電トランス素子7の一側面の振動節部近傍に形成
されている。
【0029】また、発電部分7B,7Cの長手方向端面
には出力電極73,74が形成されているとともに、中
央部分の駆動部分から当該両端部の出力電極に向かって
各分極処理が施されている。上記各電極は例えば銀ある
いは銀パラジウムからなる。なお、長手方向の分極は逆
に両端部から中央部に向かう方向にとしてもよい。そし
て、前記入力電極に交流電圧を印加すると逆圧電効果に
より強い機械振動が起こり、圧電効果により変圧作用が
得られる。
【0030】ケース2Bはエポキシ樹脂等のエンジニア
リングプラスチック、液晶ポリマ等の難燃性の絶縁材料
からなり、下主面壁部20B、側壁部21B,22B、
23B、24Bを具備してなり、上部が開口した構成で
ある。当該ケースには、圧電トランス素子7を収納した
際、当該圧電トランス素子の振動の節部近傍に対応する
部分に、枕部201B,202Bが形成されている。
【0031】ケースの側壁部21Bにおいて、圧電トラ
ンス素子の入力電極側の側面電極721に対応する領域
には、側壁部の一部が薄肉化された窪み部211Bが形
成され、またケースの側壁部22Bにおいて、圧電トラ
ンス素子の入力電極側の側面電極711に対応する領域
にも、側壁部の一部が薄肉化された窪み部221Bが形
成されている。さらに、ケースの側壁部22Bにおい
て、圧電トランス素子の出力電極73,74の側面に対
応する領域にも、側壁部の一部が薄肉化された窪み部2
22B,223Bが形成されている。
【0032】そして、前記ケースの側壁部に形成された
各窪み部には、後述する各リード端子のケース配置部を
係止させる穴部(係止部)が近接して形成されている。
前記窪み部211B、221Bでは、当該窪み部を含む
側壁21B、側壁22Bの外側の側端部に、当該窪み部
より幅広に形成された穴部212B,224Bを形成
し、前記窪み部222B、223Bでは、当該窪み部よ
り中央に隣接して側壁22Bの外側の側端部に穴部22
5B,226Bを形成している。これらの穴部は、その
幅寸法は後述するリード端子のケース配置部の幅寸法と
ほぼ同一か若干小さくしている。また、これら穴部の上
端部には、後述するリード端子のケース配置部を嵌め込
む際の抑止部として機能する幅広部2121B,224
1B,2251B,2261Bが形成されている。この
ようなケースは所定のケース金型を用いて樹脂モールド
成型することにより、極めて容易かつ、安価に作成する
ことができる。
【0033】リード端子は、入力用リード端子3B,4
Bと出力用リード端子5B,6Bとを有し、当該各リー
ド端子には、圧電トランス素子と電気的に接続される素
子延伸部と、前記ケースの外側の側端部に沿って配置さ
れるケース配置部とが形成されている。
【0034】入力用リード端子3B,4Bでは、素子延
伸部を前記圧電トランス素子が押圧保持できるようバネ
性を有する湾曲部31B,41Bにより形成し、ケース
配置部を前記ケースの穴部212B,224Bに嵌合さ
れる板状部32B,42Bにより形成している。また、
当該板状部32B,42Bの上端部分には、嵌め込む際
の抑止部として機能する突起部321B、421Bが形
成されている。
【0035】出力用リード端子5B,6Bでは、ケース
の両方の短辺側に設けられ、素子延伸部を前記圧電トラ
ンス素子の出力電極に当設するバネ性を有する湾曲部5
1B,61Bにより形成し、ケース配置部を前記ケース
の穴部225B,226Bに嵌合される板状部52B,
62Bにより形成している。また、当該板状部52B,
62Bの上端部分には、嵌め込む際の抑止部として機能
する突起部521B、621Bが形成されている。
【0036】これらの各リード端子は、例えばリン青
銅、ベリリウム銅等の金属材料を用いてプレス成形によ
り極めて容易かつ、安価に作成することができる。
【0037】そして、前記入力用リード端子3B,4B
は、当該リード端子の板状部32B,42Bを前記ケー
ス2Bの穴部212B,224Bに嵌め込まれることで
前記ケースに一体的に取り付けられており、前記出力用
リード端子5B,6Bは、当該リード端子の板状部52
B,62Bを前記ケース2Bの穴部225B,226B
に嵌め込まれることで、前記ケースに一体的に取り付け
られている。そして、これらの嵌め込みは前記リード端
子の板状部の幅寸法に対して前記ケース穴部の幅寸法を
若干小さくすることでそれそれが圧接した状態で係止さ
れる。なお、前記リード端子3B,4B,5B,6Bの
板状部32B,42B,52B,62Bの一部は、前記
ケースの側端部の下側に形成されたリード端子露出部R
1〜R4(一部のみ図示)において、露出され入出力用
の外部接続端子としても機能している。
【0038】以上のように構成されたケース2Bの下主
面壁部と側壁部で囲まれた収納部に圧電トランス素子7
を収納し、各入力電極と各入力電極用リード端子、出力
電極と出力電極用リード端子とを導電性樹脂接着剤ある
いは半田等の導電性接合材bにより接合している。
【0039】尚、上記実施形態では、前記ケース穴部へ
のリード端子の取り付けを、圧接により行ったものを例
にしたが、例えば、エポキシ系の樹脂接着剤で接合した
構成であってもよい。上記圧電トランス素子が搭載され
たケースだけをパッケージの形態として外部回路に搭載
してもよいが、当該ケースの上部に、蓋体を取り付けた
形態としてもよい(図示せず)。また、第2の実施例に
おける、圧電トランス素子として、積層型のものを例に
したが、単層型のものにも適用できる。
【0040】また、第2の実施形態の変形例について、
図5とともに説明する。上述の第2の実施形態では、出
力用のリード端子5B,6Bを個別に取り付けた構成と
したが、図5に示すように、前記入力用リード端子3
B,4Bを、ケースの側壁部21B側に取り付け、前記
出力用リード端子5B,6Bを一体的に形成した出力共
通リード端子56Bを、ケースの側壁部22B側に取り
付けた構成としている。この構成により、同相にて出力
される出力用のリード端子が共通接続されているため、
中央駆動型の圧電トランスで必要とされていた外部回路
基板上で共通接続する電極パターンを形成する必要がな
くなり、外部回路基板の回路パターン設計の自由度を向
上させ、外部回路基板の省スペース化、高密度実装化が
行える。なお、上記構成を採用する場合、当該各リード
端子の取り付け位置に応じて、前記ケースの窪み部の位
置、穴部の位置以外にも、圧電トランス素子に形成され
る入力側面電極の形成位置等についても、適宜設計変更
する必要がある。
【0041】第3の実施の形態をλ/2モードで駆動す
る中央駆動型の積層型圧電トランス素子を例にとり説明
する。図6は分解斜視図であり、図7は図6を組み立て
た状態の底面図である。
【0042】圧電トランス素子7はPZT系の圧電磁器
板を材料としており、全体として細長い直方体形状で、
長辺方向中央部付近には駆動部分7Aが、その両側部分
には発電部分7B,7Cが形成された構成である。当該
圧電トランス素子7は圧電素子7aを、例えば9層に積
層した構成であり、前記駆動部分においては前記各圧電
素子間に内部入力電極71a,72aが交互に複数介在
しており、各圧電素子7aは互いに対向する方向に分極
処理が施されている。内部入力電極71aの組はそれぞ
れ共通接続され、一方の入力電極71を構成しており、
内部入力電極72aの組はそれぞれ共通接続され、他方
の入力電極72を構成している。これら両入力電極は一
層おきに側面電極711,721により共通接続され、
一対の入力電極71,72としてそれぞれ独立した電極
を形成している。尚、これら側面電極711,721
は、圧電トランス素子7の一側面の振動節部近傍に形成
されている。
【0043】また、発電部分7B,7Cの長手方向端面
には出力電極73,74が形成されているとともに、中
央部分の駆動部分から当該両端部の出力電極に向かって
各分極処理が施されている。上記各電極は例えば銀ある
いは銀パラジウムからなる。なお、長手方向の分極は逆
に両端部から中央部に向かう方向にとしてもよい。そし
て、前記入力電極に交流電圧を印加すると逆圧電効果に
より強い機械振動が起こり、圧電効果により変圧作用が
得られる。
【0044】ケース2Cはエポキシ樹脂等のエンジニア
リングプラスチック、液晶ポリマ等の難燃性の絶縁材料
からなり、上主面壁部20C、側壁部21C,22C、
23C、24Cを具備してなり、下部が開口した伏せ型
構成である。当該ケースには、圧電トランス素子7を収
納した際、当該圧電トランス素子の振動の節部近傍に対
応する部分に、枕部201C,202Cが形成されてい
る。
【0045】ケースの側壁部21Cにおいて、圧電トラ
ンス素子の入力電極側の側面電極711に対応する領域
には、側壁部の一部が切除された切り欠き部211Cが
形成され、またケースの側壁部22Cにおいて、圧電ト
ランス素子の入力電極側の側面電極721に対応する領
域にも、側壁部の一部が切除された切り欠き部221C
が形成されている。さらに、ケースの側壁部21Cにお
いて、圧電トランス素子の出力電極73,74の側面に
対応する領域にも、側壁部の一部が切除された切り欠き
部212C,213Cが形成されている。
【0046】そして、前記ケースの側壁部に形成された
各切り欠き部には、後述する各リード端子のケース配置
部を係止させる凸部(係止部)、ならびに溝(係止部)
が近接して形成されている。前記切り欠き部211C、
221Cでは、当該切り欠き部を含むの側壁21C、側
壁22Cの外側の側端面に凸部214C,222Cを形
成し、前記切り欠き部212C、213Cでは、当該切
り欠き部より中央に隣接して側壁21Cの外側の側端面
に溝215C,216Cを形成している。これらの凸
部、ならびに溝は、その幅寸法は後述するリード端子の
ケース配置部の幅寸法とほぼ同一としている。このよう
なケースは所定のケース金型を用いて樹脂モールド成型
することにより、極めて容易かつ、安価に作成すること
ができる。
【0047】リード端子は、入力用リード端子3C,4
Cと出力用リード端子5C,6Cとを有し、当該各リー
ド端子には、圧電トランス素子と電気的に接続される素
子延伸部と、前記ケースの外側の側端部に沿って配置さ
れるケース配置部と、外部回路基板の電極パッドに電気
的に接続される外部端子部とが形成されている。
【0048】入力用リード端子3C,4Cでは、素子延
伸部を前記圧電トランス素子が押圧保持できるようバネ
性を有する湾曲部31C,41Cにより形成し、ケース
配置部を前記ケースの凸部214C,222Cに嵌合さ
れるコ字状部32C,42Cにより形成するとともに、
外部端子部を外部回路基板の電極パッドに面接触できる
よう直角に屈曲されたL字状部33C,43Cにより形
成している。
【0049】出力用リード端子5C,6Cでは、ケース
の両方の短辺側に設けられ、素子延伸部を前記圧電トラ
ンス素子の出力電極に当設するバネ性を有する湾曲部5
1C,61Cにより形成し、ケース配置部を前記ケース
の溝215C,216Cに嵌合される板状部52C,6
2Cにより形成するとともに、外部端子部を外部回路基
板の電極パッドに面接触できるよう直角に屈曲されたL
字状部53C,63Cにより形成している。
【0050】これらの各リード端子は、例えばリン青
銅、ベリリウム銅等の金属材料を用いてプレス成形によ
り極めて容易かつ、安価に作成することができる。
【0051】そして、前記入力用リード端子3C,4C
は、当該リード端子のコ字状部32C,42Cを前記ケ
ース2Cの凸部214C,222Cに嵌め込まれること
で前記ケースに一体的に取り付けられ、前記出力用リー
ド端子5C,6Cは、当該リード端子の板状部52C,
62Cを前記ケース2Cの溝215C,216Cに嵌め
込まれることで前記ケースに一体的に取り付けられてい
る。
【0052】以上のように構成されたケース2Cの上主
面壁部と側壁部で囲まれた収納部に圧電トランス素子7
を収納し、各入力電極と各入力電極用リード端子、出力
電極と出力電極用リード端子とを導電性樹脂接着剤ある
いは半田等の導電性接合材bにより接合している。
【0053】尚、上記実施形態では、前記ケース凸部、
あるいはケース溝へのリード端子の取り付けを、嵌め込
みにより行ったものを例にしたが、例えば、エポキシ系
の樹脂接着剤で接合した構成であってもよい。第3の実
施例における、圧電トランス素子として、積層型のもの
を例にしたが、単層型のものにも適用できる。
【0054】
【発明の効果】本発明により、ケース体とリード端子と
を別々に製造する事ができるため、ケースの樹脂部のみ
の成形が可能となり、材料の加工費用、材料の加工装置
費用などの飛躍的なコスト低減が可能となる。さらに、
最終的にケース組立はリード端子をケース側端部分の係
止部に嵌め込むことで、極めて容易かつ安価に作成でき
る。そして、ケ−ス本体の樹脂部とリード端子の金属部
は、ケースの側端部分に沿わせて係止させるのみで一体
化させることが可能となり、ケース全体として低背化、
小型化が可能となる。
【0055】従って、ケース組立にともなうコスト低減
が行え、ケースの低背化、小型化が容易な圧電トランス
を提供することができる。
【0056】特許請求項2により、上述の作用効果に加
えて、ケースの樹脂部からリード端子が抜け落ちること
がより一層なくなり、製品信頼性を向上させる。また、
ケースの係止部にリード端子を嵌め込む際に、嵌め込み
の位置決めとしても機能するため、製品の組立精度・組
立作業性を飛躍的に向上させる。
【0057】特許請求項3により、上述の作用効果に加
えて、リード端子係止部としてのケース側端面の凸部、
または凹部、またはケースの側端部の穴部は、樹脂成形
により極めて容易かつ安価に作成でき、ケースへのリー
ド端子の嵌め込みも極めて容易に行える。そして、ケ−
ス本体の樹脂部とリード端子の金属部は、ケースの側端
のみに沿わせて嵌合し、一体化させているため、ケース
の確実な低背化が行える。
【0058】特許請求項4により、上述の作用効果に加
えて、リード端子の外部回路基板への取り出し領域を拡
大することがないため、ケースの外部回路基板への搭載
面積を縮小化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示す分解斜視図。
【図2】図1を組み立てた状態の平面図。
【図3】第2の実施形態を示す分解斜視図。
【図4】図3を組み立てた状態の平面図。
【図5】第2の変形の実施形態を示す平面図。
【図6】第3の実施形態を示す分解斜視図。
【図7】図6を組み立てた状態の底面図。
【符号の説明】
1,7・・・圧電トランス素子 11,12,71,72・・・入力電極 13,73,74・・・出力電極 2A,2B,2C・・・ケース 3A,4A,3B,4B,3C,4C・・・入力電極用
リード端子 5A,5B,6B,5C,6C・・・出力電極用リード
端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直方体形状の圧電トランス素子と、その
    圧電トランス素子を収容する絶縁性樹脂のケースと、上
    記圧電トランス素子の入力電極、出力電極をそれぞれ前
    記ケースの外部に導くとともに当該ケースに形成されて
    なる複数の可撓性板バネ状リード端子とを備えてなる圧
    電トランスであって、 前記リード端子は、圧電トランス素子と電気的に接続さ
    れる素子延伸部と、前記ケースの側端部に沿って配置さ
    れ、かつ外部回路に接続されるケース配置部とを少なく
    とも具備し、当該リード端子は、前記ケース配置部が前
    記ケースの側端部分に形成されたリード端子係止部に嵌
    め込まれ、前記ケースに一体的に取り付けられてなるこ
    とを特徴とする圧電トランス。
  2. 【請求項2】 前記リード端子のケース配置部と前記ケ
    ースのリード端子係止部には、お互いを嵌め込む際の抑
    止部が前記ケース配置部、前記リード端子係止部のうち
    のいずれか一方、または両方に形成されてなることを特
    徴とする特許請求項1記載の圧電トランス。
  3. 【請求項3】 前記リード端子係止部として、ケースの
    側端面のみに形成された凸部、または凹部、またはケー
    スの側端部のみに形成された穴部により構成してなり、
    前記リード端子のケース配置部を前記凸部、または凹
    部、または穴部に嵌合させて、ケースに一体的に取り付
    けられてなることを特徴とする特許請求項1,2記載の
    圧電トランス。
  4. 【請求項4】 前記リード端子のケース配置部では、前
    記ケースの側端部に沿って配置される部分と、外部回路
    基板に接続固定される部分とが同一であることを特徴と
    する特許請求項1,2,3いずれか一項記載の圧電トラ
    ンス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108604631A (zh) * 2016-02-15 2018-09-28 埃普科斯股份有限公司 用于产生大气压等离子体的装置
US11094874B2 (en) 2015-09-10 2021-08-17 Murata Manufacturing Co., Ltd. Piezoelectric vibration device

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CN108604631A (zh) * 2016-02-15 2018-09-28 埃普科斯股份有限公司 用于产生大气压等离子体的装置
US10531552B2 (en) 2016-02-15 2020-01-07 Epcos Ag Device for generating an atmospheric-pressure plasma
US10856399B2 (en) 2016-02-15 2020-12-01 Epcos Ag Device for generating an atmospheric-pressure plasma

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