JP2002026378A - 発光ダイオードおよびledアレーヘッド - Google Patents
発光ダイオードおよびledアレーヘッドInfo
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Abstract
ダイオードを提供する。 【解決手段】単結晶基板1上に半導体緩衝層2を島状に
形成し、この半導体緩衝層2上に一導電型半導体層3と
逆導電型半導体層4と個別電極6とを順次積層した発光
ダイオードであって、逆導電型半導体層4の端面周囲
に、単結晶基板1に対し90°以下の傾斜角となるよう
に勾配を設けた。
Description
発光ダイオードに関し、特にページプリンタ用にて感光
ドラムの露光用光源などに用いられる指向性が求められ
る発光ダイオードに関するものである。さらに、かかる
発光ダイオードを複数個アレー状に配列してなるLED
アレーヘッドに関する。
に示す。図10は発光ダイオードの平面図であり、図1
1は図10における切断面線F−F‘の断面図である。
21の上に矩形状の半導体緩衝層22を島状に形成し、
この半導体緩衝層22の上に矩形状の一導電型半導体層
23と矩形状の逆導電型半導体層24とを順次積層し、
さらに逆導電型半導体層24の表面のほぼ中央部に一方
の電極を、単結晶基板21の裏面に他方の対向電極を形
成する。
などに使用する場合には、一方の電極が個別電極26と
なり、他方の対向電極が共通電極27となる。
囲、および逆導電型半導体層24における個別電極26
の非成膜面上に絶縁膜25を設ける。
電極26と共通電極27との間に電圧を印加し電流を流
すことで発光し、その照射光が逆導電型半導体層24を
通して個別電極26の非成膜面より指向性をもって出射
する。
光ダイオードによれば、矩形状の逆導電型半導体層24
の端面の単結晶基板21の面に対する傾斜角度は、その
端面によって異なるが、その理由は、結晶方位に依存す
るためである。
の端面の傾斜角度が、対向する傾斜A'−傾斜B'および
傾斜C'−傾斜D'に二分した場合には、傾斜A'―傾斜
B'は単結晶基板21に対して90°を超える勾配があ
る。
個別電極26の断線を防ぐ必要があることから、その勾
配を緩やかにしているが、その半面、傾斜A'−傾斜B'
においては、単結晶基板21に対し90°を超えるよう
な勾配になる。
て、単結晶基板21に対し90°を超えるような勾配に
したことで、逆導電型半導体層24で発光した光は、傾
斜A'、B'にて反射され、これにより、発光部内の発光
が不均一となり、その結果、発光ダイオードの指向性を
著しく低下していた。
配列してなるLEDアレーヘッドににおいては、それを
プリンターに用いるにしても、各発光ダイオードの間に
て発光が不均一となり、そのために露光ビーム形が不均
一となり、この結果、印画品質の低下を招いていた。
晶基板21に対し90°を超えるような勾配に形成する
場合には、その形状をコントロールするためには、エッ
チングをおこなう必要がある。
の成膜との双方に対し、ガリウム砒素などを基本とした
化合物半導体でもって構成した場合には、エッチングの
選択性がなく、これによってエッチング液の自由度が小
さくなるという課題がある。
り、その目的は発光体内の発光の指向性を高めた高性能
な発光ダイオードを提供することにある。
ッチングするために使用するエッチング液の選択自由度
を高め、これによって、製造コストを下げるとともに、
発光の指向性を高めた発光ダイオードを提供することに
ある。
を改善し、露光ビーム形の均一化を図って印画品質の向
上させた高品質なLEDアレーヘッドを提供することに
ある。
は、単結晶基板上に半導体緩衝層を島状に形成し、この
半導体緩衝層上に一導電型半導体層と逆導電型半導体層
と電極とを順次積層し、そして、この逆導電型半導体層
の端面周囲に、単結晶基板に対し90°以下の傾斜角と
なるように勾配を設けたことを特徴とする。
うな本発明の発光ダイオードに使用する単結晶基板がシ
リコンからなることを特徴とする。
発明の発光ダイオードを複数個アレイ状に配列してなる
ことを特徴とする。
に説明する。図1は本発明の発光ダイオードの一実施形
態を示す平面図であり、図2は図1における切断面線E
−E'による断面図である。
に矩形状の半導体緩衝層2を島状に形成し、この半導体
緩衝層2の上に矩形状の一導電型半導体層3と矩形状の
逆導電型半導体層4とを順次積層する。さらに逆導電型
半導体層4の表面のほぼ中央部に一方の電極を、単結晶
基板1の裏面に他方の対向電極を形成する。
などに使用する場合には、一方の電極が個別電極6とな
り、他方の対向電極が共通電極7となる。
および逆導電型半導体層4における個別電極6の非成膜
面上に絶縁膜5を設ける。
Si基板が使用されるが、好適には(100)面を<0
11>方向に2〜7°オフさせたSi基板がよい。
半導体不純物を1×1016〜1018原子/cm3 含有す
るガリウム砒素(GaAs)などにて構成し、2〜4μ
m程度の厚みにて形成するとよい。
と半導体層との格子定数の不整合に基づくミスフィット
転位を防止するために設ける。
どの一導電型半導体不純物を1×1016〜1019原子/
cm3含有するアルミニウムガリウム砒素(AlGaA
s)などで構成し、0.2〜1.0μm程度の厚みに形
成するとよい。
逆導電型半導体不純物を1×1019〜1021原子/cm
3 程度含有するアルミニウムガリウム砒素(AlGaA
s)などで構成し、0.1〜1.0μm程度の厚みに形
成するとよい。
ために、シングルへテロ構造もしくはダブルヘテロ構造
にするとよく、そのためにアルミニウムガリウム砒素の
化合物の混晶比を違えた層にして形成してもよい。
とえば厚み3000Å程度に形成される。
積層などにて構成し、共通電極7は金/アンチモン(A
u/Sb)の積層などにて構成し、双方とも厚み1μm
程度にて形成するとよい。
ように、個別電極6と共通電極7との間に電圧を印加
し、双方間に電流を流すことによって発光させることが
できる。
であり、長尺状の単結晶基板1の上に半導体緩衝層2を
複数個配列し、個々の半導体緩衝層2上に一導電型半導
体層3と逆導電型半導体層4と個別電極6とを順次積層
し、さらに単結晶基板1の裏面に共通電極7を形成した
構造である。
イ状にN個配列形成することで、ページプリンタ用感光
ドラムの露光用光源となる。
は、図1および図2に示すように、逆導電型半導体層4
の端面周囲に、単結晶基板1に対し90°以下の傾斜角
となるように勾配を設けることが特徴である。
おいては、端面周囲を単結晶基板1に対して勾配を設け
るが、その際、対向した傾斜Aと傾斜B、ならびに対向
した傾斜Cと傾斜Dとは、いずれも単結晶基板1に対し
90°以下の傾斜角となるように勾配を設ける。
しては、双方とも図2に示すように単結晶基板1に対し
90°以下の傾斜角となるように勾配を設けてもよい。
これによって、逆導電型半導体層4の下層である部分が
なだらかな順メサ形状とすることができるために、素子
の欠けが発生し難い構造を形成し易いという点で好適で
ある。
く、少なくとも一端面において、単結晶基板1に対し9
0°を超える傾斜角となるように勾配を設けてもよい上
記構成の発光ダイオードによれば、図4に示すような光
路になる。同図に示すように、逆導電型半導体層4の端
面周囲を単結晶基板1に対して90°以下の傾斜角とな
るように勾配を設けたことで、光の出射面が小さくな
り、さらにその端面に至る光は逆導電型半導体層4の内
部にて反射されながら、最後には、その小さい出射面が
発光され、これにより、発光が絞られ、その結果、発光
の指向性が顕著に向上する。
度分布を示す。横軸は切断面線E−E'に対応し、縦軸
は光強度を示す。
レー状に並べて、個々の発光ダイオードのビーム形状を
測定したものである。なお、白部分は発光強度が大き
く、黒部分は発光強度が小さくなっていることを示す。
に示すような光路になる。
て、逆導電型半導体層4の端面周囲を単結晶基板1に対
して90°を超える傾斜角となるように勾配を設けたこ
とで、光の出射面が大きくなり、さらにその端面に至る
光は外に反射され、これにより、発光が放散され、その
結果、発光の指向性が劣る。
分布を示す。横軸は切断面線F−F'に対応し、縦軸は
光強度を示す。また、図9は従来の発光ダイオードをア
レー状に並べて、個々の発光ダイオードのビーム形状を
測定したものである。
発光ダイオードによれば、発光が絞られ、図5や図6に
示されるように、発光の指向性が向上しているが、これ
に対する従来の発光ダイオードにおいては、図8と図9
に示されるように発光の指向性が劣っていることがわか
る。
Dアレーヘッドの作製方法を述べる。
と一導電型半導体層3と逆導電型半導体層4とを順次積
層し、そして、周知のエッチング方法によって半導体緩
衝層2と一導電型半導体層3と逆導電型半導体層4から
成る島状半導体層を形成し、この逆導電型半導体層4の
上に個別電極6を接続形成し、さらに単結晶基板1の裏
面に共通電極7を接続形成する。
ッチング液を用いたウェットエッチングやCCl2 F2
ガスを用いたドライエッチングなどがある。
導体層3と逆導電型半導体層4から成る島状半導体層
は、MOCVD法などで順次積層して形成する。
3と逆導電型半導体層4を形成するには、基板温度を4
00〜500℃に設定し、アモルファス状のガリウム砒
素膜を200〜2000Åの厚みにて形成し、その後、
基板温度を600〜900℃にまで上げることで得られ
る。
スとしてはTMG((CH3)3 Ga)、TEG((C2
H5)3Ga)、アルシン(AsH3)、TMA((C
H3)3Al)、TEA((C2 H5 )3 Al)などが用
いられる。
ラン(SiH4 )、セレン化水素(H2 Se)、TMZ
((CH3 )3 Zn)などが用いられ、キャリアガスと
しては、H2などがある。
4を単結晶基板1に対して勾配を90°以下に形成する
ことから、硫酸、過酸化水素の比率を変化させること
で、所望の形状を制御する。あるいはドライエッチング
でもって異方性エッチングしてもよい。
基板1に対しSi基板を用いるとよく、これにより、硫
酸過酸化水素のウエットエッチングまたはドライエッチ
ングでも、ガリウム砒素や、アルミニウムガリウム砒素
との選択エッチング性が高くなり、その結果、半導体基
板を不用にエッチングされることが防止され、高い精度
でもって所要とおりの形状にできる。
(SiH4 )とアンモニアガス(NH 3 )を用いて窒化
シリコンから成る絶縁膜5を被覆し、パターニングす
る。
u、AuGeなどを蒸着法やスパッタリング法で形成し
てパターニングする。
グ等の方法にて切断し、分離する。そして、各LED素
子に対しダイボンディング、ワイヤーボンディング、エ
ポエシ樹脂のコートをおこなう。
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で
種々の変更や改良等はなんら差し支えない。たとえば、
半導体緩衝層2、一導電型半導体層3および逆導電型半
導体層4を矩形状に形成したが、これに代えて、これら
各層を六角形、八角形などの多角形にしてもよい。
によれば、単結晶基板上に半導体緩衝層を島状に形成
し、この半導体緩衝層上に一導電型半導体層と逆導電型
半導体層と電極とを順次積層し、そして、この逆導電型
半導体層の端面周囲に、単結晶基板に対し90°以下の
傾斜角となるように勾配を設けたことで、発光体内の発
光の指向性を高め、これによって高性能な発光ダイオー
ドが提供できた。
は、上記の単結晶基板をシリコンにて構成したことで、
所要とおりに形状にエッチングでき、これにより、エッ
チング液の選択自由度を高め、その結果、製造コストを
下げるとともに、発光の指向性を高めた発光ダイオード
が提供できた。
光ダイオードを用いたことで、発光の不均一性を改善
し、露光ビーム形の均一化を図って印画品質の向上させ
た高品質なLEDアレーヘッドが提供できた。
面図である。
ある。
を示す図である。
図である。
る。
示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】単結晶基板上に半導体緩衝層を島状に形成
し、この半導体緩衝層上に一導電型半導体層と逆導電型
半導体層と電極とを順次積層した発光ダイオードであっ
て、前記逆導電型半導体層の端面周囲に、単結晶基板に
対し90°以下の傾斜角となるように勾配を設けたこと
を特徴とする発光ダイオード。 - 【請求項2】請求項1の発光ダイオードに使用する単結
晶基板がシリコンからなることを特徴とするLEDアレ
ーヘッド。 - 【請求項3】請求項1または請求項2の発光ダイオード
を複数個にてアレイ状に配列してなるLEDアレーヘッ
ド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000203959A JP2002026378A (ja) | 2000-07-05 | 2000-07-05 | 発光ダイオードおよびledアレーヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000203959A JP2002026378A (ja) | 2000-07-05 | 2000-07-05 | 発光ダイオードおよびledアレーヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002026378A true JP2002026378A (ja) | 2002-01-25 |
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ID=18701294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000203959A Pending JP2002026378A (ja) | 2000-07-05 | 2000-07-05 | 発光ダイオードおよびledアレーヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002026378A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100691497B1 (ko) | 2005-06-22 | 2007-03-09 | 서울옵토디바이스주식회사 | 발광 소자 및 이의 제조 방법 |
US7723737B2 (en) | 2005-06-22 | 2010-05-25 | Seoul Opto Device Co., Ltd. | Light emitting device |
-
2000
- 2000-07-05 JP JP2000203959A patent/JP2002026378A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7723737B2 (en) | 2005-06-22 | 2010-05-25 | Seoul Opto Device Co., Ltd. | Light emitting device |
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US8704246B2 (en) | 2005-06-22 | 2014-04-22 | Seoul Opto Device Co., Ltd. | Light emitting device and method of manufacturing the same |
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US9627435B2 (en) | 2005-06-22 | 2017-04-18 | Seoul Viosys Co., Ltd. | Light emitting device |
US9929208B2 (en) | 2005-06-22 | 2018-03-27 | Seoul Vlosys Co., Ltd. | Light emitting device |
US10340309B2 (en) | 2005-06-22 | 2019-07-02 | Seoul Viosys Co., Ltd. | Light emitting device |
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