JP2002025794A - リアルタイムパーティクルフィルタを具備したプラズマ処理装置 - Google Patents

リアルタイムパーティクルフィルタを具備したプラズマ処理装置

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稔 山坂
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篤志 天辰
Shu Shii
シュ シー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低圧アーク放電を利用したプラズマ処理装置
において、粒径5μm以下の荷電性粒子と電荷を持たな
い中性粒子に対する効果的な捕獲・除去を図る。 【解決手段】 ターゲット1とストライカ4との間で低
圧アーク放電5が行なわれると、プラズマ11が発生
し、第1の磁場ダクト14,第2の磁場ダクト15内を
通って処理室6内の被処理基板7の表面に照射される。
ここで、第1の磁場ダクト14と第2の磁場ダクト15
との間に、中心部に貫通孔25を有してプラズマ11を
通す防着フィルタ23が設けられ、これにより、プラズ
マ11中に浮遊する中性粒子24が捕獲され、また、第
2の磁場ダクト15と被処理基板7との間に円筒状の電
場フィルタ16が設けられ、これにより、プラズマ11
中に浮遊している負に帯電した荷電性粒子17が捕獲さ
れる。従って、これら中性粒子24,荷電性粒子17が
除かれたプラズマ11が被処理基板7に照射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ処理装置
に係り、特に、陰極アーク放電を用いたプラズマ処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、低圧アーク放電を応用した薄膜形
成技術の研究が盛んに行なわれている。かかる技術は、
カソードとなるターゲット部分に、通常ストライカと呼
ばれている電極を機械的に接触させる、あるいは電子ビ
ーム等を用いることによって数十アンペア程度のアーク
電流を流入させてアーク放電を発生させる。そして、タ
ーゲットの上部空間に発生するプラズマハンプからのイ
オンをカソードに衝突させてカソードからイオンや電子
等を発生させることにより、プラズマを持続させる。こ
れらのイオンや電子を含むプラズマを輸送用磁場ダクト
及び走査用磁場ダクトを用いて効率的に真空反応室に導
き、均一に被処理基板に対して照射させることにより、
薄膜の形成やエッチング等の処理を行なう手法である。
【0003】しかしながら、上記の従来方法において
は、アーク放電によってプラズマを発生させる際、イオ
ンや電子以外にも、電荷を持たない中性の微粒子或いは
荷電粒子が多量に発生し、これらが異物として薄膜の形
成やエッチング等の処理を阻害するという大きな問題を
抱えていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した問題を解決す
る方法として、磁場ダクトの部分に1つ以上の曲率を有
する形状を用いたり、磁場ダクトの内壁部分に発生した
プラズマの進行方向に対して逆テーパとなるリング状の
トラップ機構等を設けたりすることが、PCT/GB9
6/00389公報に開示されている。
【0005】しかしながら、発明者等の実験によって明
らかになったものであるが、上記の従来技術では、光学
顕微鏡で容易に観察可能な粒径を有する中性粒子の除去
に対して効果を奏するが、発生する異物の大部分の粒径
が5μm以下であるような中性粒子は、磁場フィルタの
内壁にトラップされる確率が極端に減少するため、その
除去が困難である。また、粒径が5μm以下の荷電性粒
子についても、その捕獲が困難であって、薄膜の形成や
エッチング等の実用化に際して、新たな解決策を見出す
ことが必要である。
【0006】本発明の目的は、主として上記のような約
5μm以下の粒子に対して、有効な除去を可能とするプ
ラズマ処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、アーク放電に
よって発生するプラズマ中に含まれる粒子を荷電性と中
性の粒子とに大別し、夫々に対して有効な捕獲・除去方
法を提案するものである。
【0008】先ず、プラズマ中に含まれる粒径が約5μ
m以下の荷電性粒子を除去するためには、発生したプラ
ズマをその輸送用の第1の磁場ダクトとプラズマを均一
に被処理基板上に照射させるための第2の磁場フィルタ
とを用いて被処理基板を保持した処理室へ導く際に、プ
ラズマを電圧が印加された少なくとも1つ以上からなる
電場フィルタを通過させることが必要である。
【0009】具体的には、電場フィルタに印加するバイ
アス電圧を設置電圧に対して10Vから90Vの範囲で
設定することにより、プラズマ中の荷電性粒子を効率良
く、しかも、リアルタイムで捕獲することが可能にな
る。これは、プラズマ中に浮遊する個々の荷電性粒子が
約数1000個の電子に覆われて負の電位を有している
ことを利用するものである。
【0010】一方、アーク放電によってカソードのター
ゲットから飛び出す中性粒子をリアルタイムで効率良く
捕獲し、そして、これを除去するためには、第1の磁場
ダクトと被処理基板との間のプラズマが輸送される経路
の中に、少なくとも1つ以上の貫通孔を有する防着フィ
ルタをプラズマの進行方法に対してほぼ垂直な位置に設
け、第1の磁場フィルタを通って輸送されてきたプラズ
マがこの防着フィルタを通過するようにする。
【0011】このとき、貫通孔の断面積の総和が、第1
の磁場フィルタまたは第2の磁場フィルタの断面積に対
して、約40%未満の断面積を有するようにする。
【0012】また、上記の防着フィルタの表面の一部を
高分子からなる有機材料、またはこれらを含む複合材料
を用いて覆うことにより、この防着フィルタの表面に付
着した中性粒子の剥離を防止し、この中性粒子の剥がれ
による二次的な粒子の発生を大幅に減少させることが可
能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて詳細に説明する。図1は本発明によるプラズマ処
理装置の第1の実施形態を示す概略構成図であって、1
はターゲット、2はカソード、3はアーク用電源、4は
ストライカ、5はアーク放電、6は処理室、7は被処理
基板、8はステージ、9は直流電源、10は高周波電
源、11はプラズマ、12は正のカーボンイオン、13
は電子、14は第1の磁場ダクト、15は第2の磁場ダ
クト、16は電場フィルタ、17は荷電性粒子、18,
19,20は直流電源、21は排気ポンプ、22は絶縁
部材、23は防着フィルタ、24は中性粒子、40は第
1の磁場ダクト14の中心軸付近、41は高周波電源で
ある。
【0014】同図において、ここでは、ターゲット1の
材料の一例として、高配向グラファイトカーボンを使用
し、その直径は約50mmである。このターゲット1は
第1の磁場ダクト14内の一方の端部に設けられたカソ
ード2に接合されている。このカソード2は、絶縁部材
22により、第1の磁場ダクト14から絶縁されてい
る。この第1の磁場ダクト14内のターゲット1の近く
に、アーク放電を行なわせるためのストライカ4が設け
られている。この第1の磁場ダクト14の他方の端部に
第2の磁場ダクト15が連結され、さらに、この第2の
磁場ダクト15に絶縁部材22を介して処理室6が連結
されている。
【0015】ターゲット1に、カソード2を介して、ア
ーク用電源3からアーク電流として20〜150A、ア
ーク電圧として約−30Vが印加されるストライカ4を
接触させることにより、ターゲット1とストライカ4と
の間でアーク放電5を行なわせる。
【0016】なお、このストライカ4としては、このア
ーク放電5が不安定になったとき、再びターゲット1の
表面に接触させて定常的にアーク放電5の維持ができる
ような構造を有するのが好ましい。
【0017】また、アーク放電5を開始するときの第1
の磁場ダクト14,第2の磁場ダクト15及び処理室6
の真空度(背圧)は、排気ポンプ21により、例えば、
約5×10-5Pa以下の真空度に保たれ、これにより、
被処理基板7の表面に存在する水分子などの吸着量を減
少させることが可能である。
【0018】処理室6内に配置される被処理基板7を設
置するためのステージ8には、これに正及び負のいずれ
かの電圧を印加するための直流電源9または高周波電源
10などが接続されているが、ここでは、接地電圧に対
してフローティングの状態とした。
【0019】ターゲット1から生成されたプラズマ11
の主要成分である正のカーボンイオン12と電子13と
は、円筒形状を示すプラズマ輸送用の第1の磁場ダクト
14の周囲に配置した磁石(第1の磁場ダクト14の中
心付近において、約500ガウス)に電源18から通電
することにより、サイクロトロン運動をしながら第1の
磁場ダクト14のほぼ中心軸付近40にトラップされて
ビーム状になり、第2の磁場ダクト15へと輸送され
る。
【0020】円筒形状の第2の磁場ダクト15の周囲に
は、第1の磁場ダクト14と同様に、磁石が配置されて
おり、この磁石に電源19から通電することにより、第
1の磁場ダクト14から輸送されてきたビーム状のプラ
ズマ11が揺動して被処理基板7の表面をスキャンし、
これにより、被処理基板7の表面にカーボンの層が均一
に形成される。
【0021】ところで、この第1の実施形態において
は、第2の磁場ダクト15と被処理基板7との間に、例
えば、図2に示すような開口部16aを有する電場フィ
ルタ16がリアルパーティクルフィルタとして、絶縁部
材22によって処理室6との間で電気的絶縁を保って、
設置されている。ここで、図2(a)は円筒状の電場フ
ィルタ16を示すものであって、その開口部16aの直
径はこの電場フィルタ16の外形寸法(第1の磁気ダク
ト14の内径よりも大きい)に近い値となっているもの
である。これにより、被処理基板7が大きくてプラズマ
11の揺動範囲が広くても、このプラズマ11はこの開
口部16aを通ってその流れが電場フィルタ16によっ
て妨げられることはない。これに対し、被処理基板7が
小さい場合には、図2(b)に示すように、電場フィル
タ16の開口部16aの直径を小さくすることができる
が、この場合でも、その直径を第2の磁場ダクト15の
作用によって揺動するプラズマ11の通過を妨げない程
度の大きさとする。
【0022】かかる電場フィルタ16はアルミニウム合
金,ステンレス合金あるいは銅を含む金属で形成されて
おり、その開口部16aの内壁が凹凸状(例えば、蛇腹
形状や螺旋溝を有する形状など)になっている。この電
場フィルタ16に正の電圧が印加されており、これによ
り、この電場フィルタ16を通過するプラズマ11の中
に浮遊している負に帯電している荷電性粒子17がこの
電場フィルタ16に捕獲され、その結果、大部分の荷電
性粒子17が除去されたプラズマ11が被処理基板7の
表面に照射されることになる。
【0023】このように、電場フィルタ16は、第2の
磁場ダクト15から被処理基板7の方に流れる途中の荷
電粒子17を捕獲することになり、プラズマ処理中にリ
アルタイムで荷電粒子17を除くことができる。
【0024】ここで、上記のように、電場フィルタ16
の開口部16aの内壁を凹凸状にすることにより、荷電
性粒子17を捕獲するための有効面積が広くなって荷電
粒子17の捕獲量が向上する効果があるし、また、後述
する中性粒子の捕獲も可能である。
【0025】また、この第1の実施形態においては、第
1の磁場ダクト14の断面形状を、例えば、円形状と
し、その内径が200mmであるのに対して、図2
(a)に示す構成の電場フィルタ16の内径を200m
mまたは第1の磁場ダクトより大きく、例えば、205
mmとするものであり、これにより、輸送されてきたイ
オンや電子を含むプラズマ11を効率良く被処理基板7
の表面に照射することができる。
【0026】なお、図2(b)に示す構成の電場フィル
タ16を同様に用いた場合には、荷電粒子17や後述の
中性粒子がこの電場フィルタ16の表面16bででも捕
獲される。
【0027】図3は図2(a)に示す構成の電場フィル
タ16を用いた場合のこの第1の実施形態での被処理基
板7の表面に飛来する荷電性粒子17の変化量を示す図
である。
【0028】ここでは、直流電源20を用いて、電場フ
ィルタ16の印加電圧を設置電圧に対して−20Vから
100Vまで変化させた場合を示している。また、この
測定は、粒径が1μm以上の荷電粒子について、例え
ば、日立電子エンジニアリング社製のLaser Surface In
spection Device「LS−6000」を用いて行ない、
アーク電流を20A,アーク放電時間を190秒とし
た。
【0029】この結果、図3に示すように、被処理基板
7の表面に飛来する荷電性粒子17の量は、電場フィル
タ16に印加される電圧がマイナスからプラスに変化す
ることによって急激に減少し、更に印加電圧を大きくす
るしていくと、再び増加するようになる。そして、印加
電圧が50V前後であるとき、被処理基板7の表面に飛
来する荷電性粒子17の量を極めて低減させることが可
能になった。
【0030】この実施形態では、一例として、この実験
結果に基づいて、電場フィルタ16に印加する電圧を接
地電圧に対して10Vから90Vの範囲の電圧とし、さ
らに荷電粒子17を低減する場合には、20Vから70
Vの範囲の電圧とし、より好ましくは、40Vから60
Vまでの範囲の電圧とする。図2(b)に示した構成の
電場フィルタ16についても同様である。
【0031】ところで、カーボン原子と化学反応して強
力な密着性を示す高分子有機材料(具体的には、例え
ば、ポリイミドフィルム)を、電場フィルタ16の開口
部16aの内壁面に張り付けることにより、電場フィル
タ16の表面に堆積する荷電粒子からなる膜の剥がれの
防止効果が増大する。例えば、このような高分子有機材
料を張り付けた電場フィルタ16に高周波電源41を用
いて発生する約50Vの直流電圧成分を印加することに
より、安定なアーク放電を維持することができ、しか
も、プラズマ11中に含まれる荷電粒子17を、上記し
た場合と同様に、効率良く捕獲することができるばかり
でなく、電場フィルタ16の表面に堆積した荷電粒子1
7からなる膜が不用意に剥離することを防止する効果の
あることが確かめられた。
【0032】なお、図2(b)に示した構成の電場フィ
ルタ16では、その開口部16a以外の表面16bにも
同様の高分子有機材料を設けることにより、そこに堆積
する電荷粒子17や後述する中性粒子からなる膜の剥が
れの防止効果が増大する。
【0033】また、電場フィルタ16の開口部の内壁面
が導電面である場合には、直流電源20から電場フィル
タ16に上記の電圧範囲の直流電圧が印加されるが、こ
の内壁面にポリイミドフィルムなどの電気的絶縁性の高
分子有機材料を含む部材が設けられているときには、高
周波電源41を用いて発生する上記の電圧範囲の直流電
圧成分が電場フィルタ16に印加される。
【0034】図4は本発明によるプラズマ処理装置の第
2の実施形態を示す概略構成図であって、23は防着フ
ィルタであり、図1に対応する部分には同一符号を付け
て重複する説明を省略する。
【0035】同図において、アーク放電5によって生成
させたプラズマ11を第1の磁場ダクト14及び第2の
磁場ダクト15を通過させて、被処理基板7を設置した
ステージ8を有する処理室6内へ輸送させることは、第
1の実施形態である場合と同様であるが、この第2の実
施形態では、第1の磁場ダクト14と被処理基板7との
間にリアルタイムパーティクルフィルタとしての防着フ
ィルタ23を配置し、プラズマ処理のために輸送されて
くるプラズマ11の中に浮遊する中性粒子24をリアル
タイムで捕獲し、除去するようにしたものであり、ここ
では、板状のこの防着フィルタ23をプラズマ11の進
行方向に対して略直交するように配置している。
【0036】この防着フィルタ23は、第1の磁場ダク
ト14の内部断面積に比較して小さい開口断面積を有す
る貫通孔25を1つ以上備えており、その素材として
は、例えば、表面をブラスト処理したステンレス合金を
用いて作製され、電気的には、第1の磁場ダクト14と
同電位に設定されている。
【0037】かかる防着フィルタ23を用いることによ
り、プラズマ11の中に浮遊する中性粒子24を捕獲す
ることができる。その様子を図5に示した。
【0038】図5(a)は防着フィルタ23の断面を示
すものであって、斜線の部分は貫通孔25である。この
第2の実施形態では、1つの貫通孔25を防着フィルタ
23のほぼ中央に設けたものであるが、貫通孔25の位
置はこれのみに限定されるものでなく、周囲に複数個設
けてもよいことは言うまでもない。
【0039】図5(b)は被処理基板7に到達する中性
粒子24の量と防着フィルタ23の貫通孔25の開口断
面積との関係を示すものであって、これからも明らかの
ように、第1の磁場ダクト14の断面積に比較して貫通
孔25の開口断面積が小さくなると、被処理基板7の表
面に到達する中性粒子24の量が減少する。特に、貫通
孔25の開口断面積が第1の磁場ダクト14の内部断面
積の約40%以下になると、中性粒子24が急激に減少
し、さらに、約25%以下では、中性粒子24の量が激
減する。
【0040】発明者等の検討結果によれば、貫通孔25
の形状や配置に関して、上記の例に比較してより小径の
貫通穴25を多数有する多孔形状、或いはそれらを防着
フィルタ23の周辺部(第1の磁場ダクト内の内壁周辺
部)に配置した場合についても、図5(b)と同様の結
果を得ることができ、この貫通孔25の開口断面積の総
和を第1の磁場ダクト14の内部断面積の約40%以下
になると、中性粒子24が急激に減少し、さらに、約2
5%以下では、中性粒子24の量が激減する。
【0041】更にまた、図6に示す第3の実施形態のよ
うに、防着フィルタ23の形状が板状ではなく、防着フ
ィルタ23の表面での貫通孔25の周りに円筒状部材2
6を設けた形状であっても、同様の効果を得ることが可
能である。
【0042】図7は本発明によるプラズマ処理装置の第
4の実施形態を示す概略構成図であって、図4に対応す
る部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0043】同図において、この第4の実施形態は、図
4に示した第2の実施形態に対し、プラズマ11が輸送
される第1の磁場ダクト14の内部にも、貫通孔25の
開口部面積の異なる複数の防着フィルタ23を装着した
ものである。ここでは、防着フィルタ23を第1の磁場
ダクト14の内部に2ヶ所と第1の磁場ダクト14,第
2の磁場ダクト15間との合計3ヶ所に設置したもので
あるが、これら3ヶ所に設置した防着フィルタ23夫々
について、その貫通孔25の開口断面積の総和が第1の
磁場ダクト14の内部断面積の約40%以下とした。
【0044】かかる構成について、上記の図4の場合と
同様の実験を行なったところ、プラズマ11中に浮遊す
る中性粒子24を効率良く捕獲することができた。これ
は、ランダムな軌道で移動する中性粒子24を夫々の防
着フィルタ23が捕獲するからであり、最初の防着フィ
ルタ23で捕獲されない中性粒子24が次の2番目の防
着フィルタ23で捕獲され、これら2つの防着フィルタ
23で捕獲されない次の3番目の防着フィルタ23で捕
獲されるからである。そして、更に、これら防着フィル
タ23夫々毎の貫通孔25の開口断面積の総和を第1の
磁場ダクト14の内部断面積の約25%以下にすること
により、中性粒子24の捕獲効率が更に向上することが
確かめられた。
【0045】なお、ここでは、防着フィルタ23が3ヶ
所に設けられたものであったが、2ヶ所あるいは4ヶ所
以上設けるようにしてもよく、これら防着フィルタ23
毎の貫通孔25の開口断面積の総和を上記のように設定
することにより、上記と同様の効果が得られる。
【0046】一方、図4,図6及び図7に示す実施形態
において、図8(a)に示すように、プラズマ11の輸
送方向27にほぼ直交するように設けられた防着フィル
タ23でのプラズマ11が流れ込んでくる側の面全体
に、高分子有機材料からなる部材29を設けた。ここで
は、防着フィルタ23を、一例として、グラスファイバ
ーからなる板状部材28(板厚が約1mm)の表面に高分
子有機材料としてポリイミドの部材を設けた複合材料3
0でもって形成した。
【0047】かかる構成の防着フィルタ23を用いた上
記の実施形態について、図4または図7に示した場合と
同様の実験を行なったところ、図9に示す結果が得られ
た。この結果から明らかのように、被処理基板7の表面
上に飛来する中性粒子24はアーク放電の継続時間と共
に増加の傾向にあるが、その量を、防着フィルタ23に
上記の複合部材30を用いない場合(図9のグラフ3
1)と比較して、複合部材30を用いる場合(図9のグ
ラフ32)には、減少させることができる。
【0048】即ち、プラズマ11が第1の磁場ダクト1
4内を輸送される際に、この複合材料30は、プラズマ
11中に浮遊する中性粒子24を効率良く捕獲するばか
りでなく、複合部材30を装着しない場合に比較して、
複合部材29の表面に堆積した中性粒子24からなる膜
の剥離を効果的に防止する役割も果たしていることが確
認された。
【0049】なお、図8(a)に示す防着フィルタ23
は、プラズマ11が流れ込んでくる側の面全体に高分子
有機材料からなる部材29を設けたものであったが、こ
の面の一部、例えば、図8(b)に示すように、貫通孔
25の周りの所定の幅の領域に高分子有機材料からなる
部材29を設けるようにしてもよい。
【0050】図10は本発明によるプラズマ処理装置の
第5の実施形態を示す概略構成図であって、図6に対応
する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略す
る。
【0051】同図において、この第5の実施形態では、
図6に示した第3の実施形態において、第2に磁場ダク
ト15と被処理基板7との間に電場フィルタ16を配置
し、従って、第1の磁場ダクト14と第2の磁場ダクト
15との間に防着フィルタ23を、第2に磁場ダクト1
5と被処理基板7との間に、絶縁部材22によって処理
室6との間で電気的絶縁が保たれながら、電場フィルタ
16を配置したものである。
【0052】防着フィルタ23は、図8に示したような
複合部材30(板厚約1mm)からなり、また、電場フ
ィルタ16には、直流電源20から約50Vの電圧が印
加されている。そして、ターゲット1とストライカ4と
の間に、アーク用電源3からアーク電流として20〜1
50A、アーク電圧として約−30Vを印加して、アー
ク放電を行なった。
【0053】これによって発生したプラズマ11は、第
1の磁場ダクト14及び第2の磁場ダクト15の内部を
輸送されて被処理基板7の表面に照射されるが、その過
程で、プラズマ11の中に浮遊する中性粒子24が防着
フィルタ23により、また、荷電性粒子17が電場フィ
ルタ16により、夫々効果的に捕獲される。その結果、
少なくとも約1μm以上の大きさを有する異物粒子が大
幅に除去されたプラズマ11のみが被処理基板7の表面
に照射されることになる。
【0054】なお、防着フィルタ23としては、図8
(a)に示したものが図4に示すように1つ設けられて
いてもよいし、また、図7で示したように、複数設けら
れていてもよい。この場合、かかる防着フィルタ23と
しては、図8に示したような複合部材30でなくともよ
いが、かかる複合部材30とすることにより、上記の効
果がより顕著に得られることになることはいうまでもな
い。
【0055】図11は本発明によるプラズマ処理装置の
第6の実施形態を示す概略構成図であって、33は第1
の磁場ダクト、34はバッフル、35は遮蔽板(シャッ
タ)であり、前出図面に対応する部分に同一符号を付け
て重複する説明を省略する。
【0056】同図において、この第6の実施形態では、
第1の磁場ダクト33が屈曲された形状をなし、また、
この第1の磁場ダクト33の内壁面には、プラズマ11
の進行方向に対して逆テーパ形状になるようなバッフル
34が設けられている。そして、この第1の磁場ダクト
33と第2の磁場ダクト15との間に防着フィルタ23
が、第2の磁場ダクト34と被処理基板7との間に図1
0に示した実施形態と同様にして電場フィルタ16が夫
々配置されている。
【0057】アーク放電によって発生した荷電粒子や中
性粒子は、第1の磁場ダクト33ないをランダムな方向
に進むが、第1の磁場ダクト33が屈曲していることに
より、これまで第1の磁場ダクト33の中心軸に進んで
きたこれら粒子もその内壁面の方向に向かうことにな
り、その内壁面に設けられているバッフル34に捕獲さ
れることになる。
【0058】防着フィルタ23の構成は、図6に示した
第3の実施形態に用いられているものと同様にしたが、
図8に示したような複合部材30の構成とし、そこに設
けられた貫通孔の開口断面積は第2の磁場ダクト15の
断面積の約4%程度とした。そして、電場フィルタ16
と被処理基板7との間に、開閉可能な遮蔽板35が設置
されている。
【0059】図12は、図11に示した第6の実施形態
において、アーク放電の継続時間経過と処理室6内に浮
遊する荷電性粒子及び中性粒子の量との関係を示すもの
である。
【0060】図12からも明らかのように、アーク放電
が開始され、発生したプラズマ11が処理室6の方へ輸
送される時間を経過した後、処理室6の内部に浮遊する
粒子の量が急激に増加し、その後の時間経過に伴って徐
々に減少する。そして、アーク放電が停止されると、若
干の時間経過後、処理室6の内部に浮遊する粒子の量が
再び増加し、その後、処理室6の内部が排気されるに伴
って粒子の量が減少を始める。即ち、アーク放電による
プラズマ生成の場合、アーク放電の開始時及び終了時に
極めて多くの粒子が発生することが明らかになった。
【0061】従って、アーク放電を利用したプラズマ処
理の場合には、アーク放電の開始及び終了時にプラズマ
に含まれる粒子が被処理基板7の表面に飛来しないよう
な工夫が必要である。
【0062】図11における開閉可能な遮蔽板35(ス
テンレス合金製)は、上記の機能を果たすためのもので
あって、例えば、アーク放電の開始から数秒乃至数十秒
の間、そして、アーク放電の終了前の数秒乃至数十秒の
間、被処理基板7を覆い隠すように作動させる。これに
より、これら期間に発生した荷電粒子や中性粒子が遮蔽
板35に捕獲される。また、この遮蔽板35は処理室6
に対して電気的に絶縁の状態を保つようにし、必要に応
じて電圧の印加を可能とした。遮蔽板35に印加する電
圧に対する荷電粒子の低減効果の傾向も図3と同様であ
り、従って、この印加電圧も、例えば、10Vから90
Vまでの範囲に設定し、好ましくは40Vから60Vま
での範囲に設定する。
【0063】表1に、被処理基板7上の異物となる粒子
の数と電場フィルタ16及び防着フィルタ23との関係
をまとめて示したものである。
【0064】
【表1】 尚、実験におけるアーク放電の条件を、図1に示した第
1の実施形態と同様とし、また、遮蔽板35を接地電圧
に対してフローティングの状態に保ち、アーク放電の開
始後10秒間及び終了前の10秒間は遮蔽板35を作動
させて被処理基板7の表面を覆うようにした。また、被
処理基板7の面積は約100cm2である。
【0065】この結果、電場フィルタ16及び防着フィ
ルタ23のいずれも使用しない場合には、粒径1μm以
上の異物となる粒子(荷電性粒子や中性粒子)が極めて
多量に被処理基板7上に輸送されている。これに対し、
防着フィルタ23を用いると、これによって中性粒子が
除去されることにより、被処理基板7上に付着する粒子
(大部分が荷電性粒子)は、上記の場合の1/10以下
に激減させることができる。そして、更に、電場フィル
タ16を用いることにより、その量を1/100以下に
低減させることが可能であることが明らかになった。
【0066】換言すれば、アーク放電を利用したプラズ
マ処理において、生成させるプラズマ11中に含まれる
荷電性粒子は電場フィルタ16を用いて、また、中性粒
子は防着フィルタ23を用いて夫々除去することがで
き、これにより、薄膜形成などの場合、デバイスにとっ
て悪影響をもたらす異物粒子が排除された極めてクリー
ンなプラズマを用いて処理を行なうことができることで
ある。
【0067】なお、遮蔽板35としては、電場フィルタ
16と同様の金属材料で形成してもよいし、また、その
粒子捕獲面に上記の電気的絶縁性の高分子有機材料を設
けるようにしてよい。そして、この粒子捕獲面が導電面
であるときには、遮蔽板35は直流電源20から直流電
圧が、この粒子捕獲面に高分子有機材料が設けられてい
るときには、遮蔽板35は高周波電源41を用いて発生
する直流電圧成分が夫々印加される。
【0068】図13は本発明によるプラズマ処理装置の
第7の実施形態を示す概略構成図であって、38は集塵
用基板、39は直流電源、42は高周波電源であり、図
11に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明
を省略する。
【0069】同図において、この第7の実施形態は、図
11に示した第6の実施形態において、遮蔽板35の代
りに、被処理基板7とは異なる位置に集塵用基板38を
配置したものである。
【0070】この第7の実施形態では、アーク放電の開
始から数秒乃至数十秒の間及びアーク放電の終了前数秒
乃至数十秒の間、第2の磁場ダクト15の磁界を制御す
ることにより、第1の磁場ダクト14を通過したプラズ
マ11の進む方向を集塵用基板38に変化させる。これ
により、異物粒子が大量に発生し易い時間を避けてプラ
ズマ処理を実行することができる。
【0071】尚、集塵用基板38は被処理基板7と同一
の構造体のものでよく、必要に応じて所定の電圧を印加
することも可能である。また、集塵用基板38の表面を
ポリイミドなどによる処理を施すことにより、集塵用基
板38の表面から剥がれた異物粒子が再び処理室6の内
部に浮遊し、それが被処理基板7の処理中に悪影響を及
ぼすことを抑制することができる。
【0072】なお、集塵用基板38の表面が導電面であ
るときには、集塵用基板38は直流電源39から直流電
圧が、集塵用基板38の表面に高分子有機材料が設けら
れているときには、集塵用基板38は高周波電源42を
用いて発生する直流電圧成分が夫々印加される。
【0073】また、集塵用基板38の印加電圧に対する
異物粒子の低減効果も、先の図3と同様の傾向にあり、
従って、集塵用基板38に印加する電圧も、さきに説明
した電場フィルタ16や遮蔽板35(図11)の場合と
同様である。
【0074】図13に示したこの第7の実施形態と同様
な効果を得る方法として、ステージ8を回転可能な構造
にして、このステージ8上に被処理基板7と集塵用基板
38とが併置するようにしてもよい。そして、アーク放
電の開始時及び終了時には、このステージ8を回転させ
てプラズマ11の進行方向と集塵用基板38の位置とを
一致させる。このような方法によっても、上記した場合
と同様の効果を得ることが可能である。
【0075】次に、電場フィルタ16及び中性フィルタ
23によって除去される異物粒子の素性について調べた
結果を説明する。
【0076】図14(a)に示す被処理基板7上に付着
した大きな粒子36(約2.5×7μm)を良く知られ
た顕微ラマン分光法を用いて解析した。
【0077】図14(b)はこの結果得られたラマン分
光スペクトルの一例を示すものであるが、そのラマンス
ペクトルは波数が1580cm-1及び1350cm-1
近傍に観察されることから、この異物23がグラファイ
トカーボンに近い粒子であることが確認された。
【0078】また、図15(a)は粒径が1μm程度の
粒子37を示すものであり、そのラマン分光スペクトル
は、図15(b)に示すように、図14(b)の場合と
比較して、その強度が減少しただけであって、スペクト
ルの波数は同じである。従って、この粒子37もグラフ
ァイトカーボンに近い粒子である。
【0079】図16〜図18は、大きさの異なる粒子に
ついて、良く知られたエネルギー分散X線分光法を用い
て成分分析を行なった結果を示すものである。
【0080】図16及び図17に併記した電子顕微鏡写
真の形状から判断すると、その粒子の形状が鋭角的な面
を有していることから、中性粒子であるものと考えられ
る。そして、その成分分析の結果から、これらの粒子は
カーボンからなる粒子であるということができる。但
し、成分分析のスペクトルに現れるシリコンに帰属した
ピークは、下地基板として使用したシリコンウエハから
の信号である。
【0081】一方、図18に示した異物は、その形状が
丸みを帯びていることから、プラズマ雰囲気中で成長
し、そして、その周りに数千個の電子を帯電した状態で
被処理基板上に輸送された荷電性粒子であると推察され
る。そして、その成分分析の結果、この粒子も、また、
カーボンで構成されていることが判明した。
【0082】上記したように、アーク放電によって生成
したプラズマ中に浮遊する異物粒子はグラファイトカー
ボンに近い粒子であって、電荷を帯びている粒子と電気
的には中性の粒子とが存在する。そして、これらはいず
れも被処理基板上に堆積されて、例えば、薄膜としての
利用価値が低く、かつ結晶学的にも劣る構造体であるた
め、その除去が不可欠である。
【0083】なお、以上の各実施形態では、ターゲット
1としてカーボンを用いたが、例えば、タングステンな
どの融解点の高い金属であっても、アーク放電の可能な
材料であれば、限定されない。
【0084】また、上記各実施形態では、電場フィルタ
16を1つ用いるものであったが、2個以上をプラズマ
11の流れ方向に並べて配置するようにしてもよい。こ
の場合、各電場フィルタ16の開口部の直径を全て等し
くしてもよいし、また、適宜異ならせてもよい。勿論、
これら電場フィルタ16に印加する電圧を互いに等しく
してもよいし、また、適宜異ならせるようにしてもよ
い。例えば、図1に示した実施形態において、電場フィ
ルタ16を2個以上中心軸40に沿って配置する場合、
被処理基板7側の電場フィルタ16に対し、第2の磁場
フィルタ15側の電場フィルタ16ほどその開口部の直
径を大きくしてもよいし、小さくしてもよい。
【0085】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明によれ
ば、アーク放電によって発生したプラズマの輸送経路に
貫通孔を有する防着フィルタと電圧印加の可能電磁フィ
ルタを配置させることにより、中性粒子及び荷電性粒子
を低減させたプラズマを被処理基板に照射することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプラズマ処理装置の第1の実施形
態を示す概略構成図である。
【図2】図1における電場フィルタの一具体例を示す斜
視図及び断面図である。
【図3】図1に示す実施形態での電場フィルタに印加さ
れる電圧と被処理基板に到達する異物粒子との関係を示
す図である。
【図4】本発明によるプラズマ処理装置の第2の実施形
態を示す概略構成図である。
【図5】図4における防着フィルタの一具体例とこの防
着フィルタに設けた貫通孔の開口断面積と被処理基板に
到達する異物粒子との関係を示す図である。
【図6】本発明によるプラズマ処理装置の第3の実施形
態を示す概略構成図である。
【図7】本発明によるプラズマ処理装置の第4の実施形
態を示す概略構成図である。
【図8】図7における防着フィルタの一具体例を示す概
略構造図である。
【図9】図8に示した複合材料の防着フィルタの効果を
示す図である。
【図10】本発明によるプラズマ処理装置の第5の実施
形態を示す概略構成図である。
【図11】本発明によるプラズマ処理装置の第6の実施
形態を示す概略構成図である。
【図12】図11に示した第6の実施形態でのアーク放
電の過程と発生する異物粒子との関係を示す説明図であ
る。
【図13】本発明によるプラズマ処理装置の第7の実施
形態を示す概略構成図である。
【図14】プラズマ処理する被処理基板に付着した異物
粒子の一例の(サイズ2.5×7μm程度)のラマン分
光スペクトルを示す図である。
【図15】プラズマ処理する被処理基板に付着した異物
粒子の他の例(粒径1μm程度)のラマン分光スペクト
ルを示す図である。
【図16】異物粒子のエネルギー分散X線分光法による
成分分析結果の第1の具体例を示す図である。
【図17】異物粒子のエネルギー分散X線分光法による
成分分析結果の第2の具体例を示す図である。
【図18】異物粒子のエネルギー分散X線分光法による
成分分析結果の第3の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1 ターゲット 2 カソード電極 3 アーク電源 4 ストライカ 5 アーク放電領域 6 処理室 7 被処理基板 8 ステージ 9 直流電源 10 高周波電源 11 プラズマ 12 イオン 13 電子 14 第1の磁場ダクト 15 第2の磁場ダクト 16 電場フィルタ 17 荷電性粒子 18,19,20 直流電源 21 排気ポンプ 22 絶縁部材 23 防着フィルタ 24 中性粒子 25 貫通孔 26 円筒部 28 グラスファイバー 29 ポリイミド 30 複合部材 33 第1の磁場ダクト 34 バッフル 35 遮蔽板 38 集塵用基板 39 直流電源 40 第1の磁場ダクトの中心付近 41,42 高周波電源 42 集塵基板用高周波電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/3065 H01L 21/302 A (72)発明者 稲葉 宏 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 佐々木 新治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 平野 真也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 古澤 賢司 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 山坂 稔 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 天辰 篤志 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 シー シュ シンガポール国 730356 ウッドランド アベニュー 5,#02−402,ビーエルケ ー 356 Fターム(参考) 4G075 AA24 BC01 BC06 CA17 CA42 CA47 CA65 EB01 EB21 EB22 4K029 CA03 DA09 DD06 4K057 DA01 DB06 DD01 DJ03 DM03 DM19 DM24 DM40 DN01 5F004 AA01 AA06 BA11 5F103 AA08 BB23 DD30 RR06

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極アーク放電によるプラズマ発生部
    と、プラズマを輸送するための第1の磁場ダクトと、第
    2の磁場ダクトと、被処理基板を保持するステージを有
    する処理室とを備え、 該プラズマ発生部で生成したプラズマが該第1の磁場ダ
    クト及び該第2の磁場ダクトを通って該処理室の該被処
    理基板に照射されるように、該第1,第2の磁場ダクト
    と該処理室とが配置されて、かつ該第1,第2の磁場ダ
    クトと該処理室とが真空に保持されてなり、 該第1の磁場ダクトと該被処理基板との間に電圧を印加
    可能な1つ以上の電場フィルタが該処理室に対して電気
    的な絶縁を保って設置され、該電場フィルタが該プラズ
    マ中に含まれる荷電性粒子を捕獲し、除去させるように
    したことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記電場フィルタは少なくとも前記プラ
    ズマが通過する開口部を有し、かつ該開口部は前記プラ
    ズマの流れに対して同心円状に配置されてなることを特
    徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記電場フィルタの開口部の内径が前記
    第1の磁場ダクトの内径に等しい、もしくは大なること
    を特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記電場フィルタの開口部の内径が前記
    第2の磁場ダクトによって揺動する前記プラズマを妨げ
    ない程度の大きさとしたことを特徴とする請求項2に記
    載のプラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記電場フィルタに印可させる電圧が少
    なくとも直流電源を用いて発生する直流電圧または高周
    波電源を用いて発生する直流電圧成分であって、前記電
    圧の値が接地電圧に対して10Vから90Vの範囲で設
    定されてなることを特徴とする請求項1に記載のプラズ
    マ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記電場フィルタに印可させる電圧が少
    なくとも直流電源を用いて発生する直流電圧または高周
    波電源を用いて発生する直流電圧成分であって、前記電
    圧の値が接地電圧に対して20Vから70Vの範囲で設
    定されてなることを特徴とする請求項1に記載のプラズ
    マ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記電場フィルタに印可させる電圧が少
    なくとも直流電源を用いて発生する直流電圧または高周
    波電源を用いて発生する直流電圧成分であって、前記電
    圧の値が接地電圧に対して40Vから60Vの範囲で設
    定されてなることを特徴とする請求項1に記載のプラズ
    マ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記電場フィルタの開口部の内壁が凹凸
    形状を備えてなることを特徴とする請求項2に記載のプ
    ラズマ処理装置。
  9. 【請求項9】 前記電場フィルタの開口部の内壁の少な
    くとも一部の表面が少なくとも高分子有機物を含む物質
    によって覆われてなることを特徴とする請求項2または
    8に記載のプラズマ処理装置。
  10. 【請求項10】 前記電場フィルタが少なくともアルミ
    ニウム合金,ステンレス合金または銅を含む金属からな
    ることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装
    置。
  11. 【請求項11】 陰極アーク放電によるプラズマ発生部
    と、プラズマを輸送するための第1の磁場ダクトと、第
    2の磁場ダクトと、被処理基板を保持するステージを有
    する処理室とを備え、 該プラズマ発生部で生成したプラズマが該第1の磁場ダ
    クト及び該第2の磁場ダクトを通って該処理室の該被処
    理基板に照射されるように、該第1,第2の磁場ダクト
    と該処理室とが配置されて、かつ該第1,第2の磁場ダ
    クトと該処理室とが真空に保持されてなり、 該第2の磁場ダクトと該被処理基板との間に1つ以上の
    電場フィルタが該処理室に対して電気的な絶縁を保って
    設置され、かつ該電場フィルタに接地電圧に対して40
    Vから60Vの範囲の少なくとも直流電源を用いて発生
    する直流電圧または高周波電源を用いて発生する直流電
    圧成分が印加されてなることを特徴とするプラズマ処理
    装置。
  12. 【請求項12】 陰極アーク放電によるプラズマ発生部
    と、プラズマを輸送するための第1の磁場ダクトと、第
    2の磁場ダクトと、被処理基板を保持するステージを有
    する処理室とを備え、 該プラズマ発生部で生成したプラズマが該第1の磁場ダ
    クト及び該第2の磁場ダクトを通って該処理室の該被処
    理基板に照射されるように、該第1,第2の磁場ダクト
    と該処理室とが配置されて、かつ該第1,第2の磁場ダ
    クトと該処理室とが真空に保持されてなり、 該第1の磁場ダクトと該被処理基板との間に貫通孔を有
    する防着フィルタが1つ以上設置され、該防着フィルタ
    が該プラズマ中に含まれる中性粒子を捕獲し、除去させ
    るようにしたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  13. 【請求項13】 前記防着フィルタは前記貫通孔を1つ
    以上有し、夫々の該防着フィルタについて、前記貫通孔
    の開口断面積の総和が前記第1の磁場ダクトの断面積の
    40%以下であることを特徴とする請求項12に記載の
    プラズマ処理装置。
  14. 【請求項14】 前記防着フィルタは前記貫通孔を1つ
    以上有し、夫々の該防着フィルタについて、前記貫通孔
    の開口断面積の総和が前記第1の磁場ダクトの断面積の
    25%以下であることを特徴とする請求項12に記載の
    プラズマ処理装置。
  15. 【請求項15】 前記貫通孔の形状または開口断面積の
    少なくともいずれかが異なる防着フィルタを1つ以上備
    えたことを特徴とする請求項12に記載のプラズマ処理
    装置。
  16. 【請求項16】 前記防着フィルタの表面の少なくとも
    一部が少なくとも高分子有機物を含む物質によって覆わ
    れていることを特徴とする請求項12に記載のプラズマ
    処理装置。
  17. 【請求項17】 陰極アーク放電によるプラズマ発生部
    と、プラズマを輸送するための第1の磁場ダクトと、第
    2の磁場ダクトと、被処理基板を保持するステージを有
    する処理室とを備え、 該プラズマ発生部で生成したプラズマが該第1の磁場ダ
    クト及び該第2の磁場ダクトを通って該処理室の該被処
    理基板に照射されるように、該第1,第2の磁場ダクト
    と該処理室とが配置されて、かつ該第1,第2の磁場ダ
    クトと該処理室とが真空に保持されてなり、 該第1の磁場ダクトの内部に1つ以上の貫通孔を有する
    防着フィルタが1つ以上配置され、かつ夫々の該防着フ
    ィルタについて、該貫通孔の開口断面積の総和が該第1
    の磁場ダクトの断面積の40%以下であることを特徴と
    するプラズマ処理装置。
  18. 【請求項18】 陰極アーク放電によるプラズマ発生部
    と、プラズマを輸送するための第1の磁場ダクトと、第
    2の磁場ダクトと、被処理基板を保持するステージを有
    する処理室とを備え、 該プラズマ発生部で生成したプラズマが該第1の磁場ダ
    クト及び該第2の磁場ダクトを通って該処理室の該被処
    理基板に照射されるように、該第1,第2の磁場ダクト
    と該処理室とが配置されて、かつ該第1,第2の磁場ダ
    クトと該処理室とが真空に保持されてなり、 該第1の磁場ダクトと該被処理基板との間に、電圧を印
    加可能でかつ可動する遮蔽板が該処理室に対して電気的
    な絶縁を保って設置され、少なくとも該アーク放電の開
    始するときまたは終了するときに該遮蔽板が該プラズマ
    を遮蔽することを特徴とするプラズマ処理装置。
  19. 【請求項19】 陰極アーク放電によるプラズマ発生部
    と、プラズマを輸送するための第1の磁場ダクトと、第
    2の磁場ダクトと、被処理基板を保持するステージを有
    する処理室とを備え、 該プラズマ発生部で生成したプラズマが該第1の磁場ダ
    クト及び該第2の磁場ダクトを通って該処理室の該被処
    理基板に照射されるように、該第1,第2の磁場ダクト
    と該処理室とが配置されて、かつ該第1,第2の磁場ダ
    クトと該処理室とが真空に保持されてなり、 該第1の磁場ダクトと該被処理基板との間に、電圧を印
    加可能でかつ可動する遮蔽板が該処理室に対して電気的
    な絶縁を保って設置され、該アーク放電の開始時から所
    定時間経過するまで、または所定時間経過して該アーク
    放電が終了するまでの間、該遮蔽板が該プラズマを遮蔽
    することを特徴とするプラズマ処理装置。
  20. 【請求項20】 前記遮蔽板に印可させる電圧が少なく
    とも直流電源を用いて発生する直流電圧または高周波電
    源を用いて発生する直流電圧成分であって、該電圧の値
    が接地電圧に対して10Vから90Vの範囲で設定され
    てなることを特徴とする請求項18または19に記載の
    プラズマ処理装置。
  21. 【請求項21】 陰極アーク放電によるプラズマ発生部
    と、プラズマを輸送するための第1の磁場ダクトと、第
    2の磁場ダクトと、被処理基板を保持するステージを有
    する処理室とを備え、 該プラズマ発生部で生成したプラズマが該第1の磁場ダ
    クト及び該第2の磁場ダクトを通って該処理室の該被処
    理基板に照射されるように、該第1,第2の磁場ダクト
    と該処理室とが配置されて、かつ該第1,第2の磁場ダ
    クトと該処理室とが真空に保持されてなり、 該処理室の内部には、該被処理基板と異なる位置に集塵
    用基板が配設され、かつ少なくとも該アーク放電の開始
    時から所定時間経過するまで、または所定時間経過して
    該アーク放電が終了するまでの間、該第2の磁場ダクト
    に印加される磁場を制御して該プラズマを前記集塵用基
    板に照射することを特徴とするプラズマ処理装置。
  22. 【請求項22】 陰極アーク放電によるプラズマ発生部
    と、プラズマを輸送するための第1の磁場ダクトと、第
    2の磁場ダクトと、被処理基板及び集塵用基板を保持す
    る回転ステージを有する処理室とを備え、 該プラズマ発生部で生成したプラズマが該第1の磁場ダ
    クト及び該第2の磁場ダクトを通って該処理室の該被処
    理基板に照射されるように、該第1,第2の磁場ダクト
    と該処理室とが配置されて、かつ該第1,第2の磁場ダ
    クトと該処理室とが真空に保持されてなり、 少なくとも該アーク放電の開始時から所定時間経過する
    まで、または所定時間経過して該アーク放電が終了する
    までの間、該プラズマが該集塵用基板に照射されるよう
    に該回転ステージが制御されることを特徴とするプラズ
    マ処理装置。
  23. 【請求項23】 陰極アーク放電によるプラズマ発生部
    と、プラズマを輸送するための第1の磁場ダクトと、第
    2の磁場ダクトと、被処理基板を保持するステージを有
    する処理室とを備え、 該プラズマ発生部で生成したプラズマが該第1の磁場ダ
    クト及び該第2の磁場ダクトを通って該処理室の該被処
    理基板に照射されるように、該第1,第2の磁場ダクト
    と該処理室とが配置されて、かつ該第1,第2の磁場ダ
    クトと該処理室とが真空に保持されてなり、 該第1の磁場ダクトと該被処理基板との間に、電圧を印
    加可能な1つ以上の電場フィルタが該処理室に対して電
    気的絶縁を保って設置され、かつ貫通孔を有する防着フ
    ィルタが1つ以上設置されてなることを特徴とするプラ
    ズマ処理装置。
  24. 【請求項24】 前記電場フィルタに接地電圧に対して
    40Vから60Vの範囲の少なくとも直流電源を用いて
    発生する直流電圧または高周波電源を用いて発生する直
    流電圧成分が印加され、 かつ前記防着フィルタが前記貫通孔を1つ以上有し、前
    記防着フィルタ夫々について、前記貫通孔の開口断面積
    の総和が前記第1の磁場ダクトの断面積の40%以下で
    あることを特徴とする請求項23に記載のプラズマ処理
    装置。
  25. 【請求項25】 陰極アーク放電によるプラズマ発生部
    と、プラズマを輸送するための第1の磁場ダクトと、第
    2の磁場ダクトと、被処理基板を保持するステージを有
    する処理室とを備え、 該プラズマ発生部で生成したプラズマが該第1の磁場ダ
    クト及び該第2の磁場ダクトを通って該処理室の該被処
    理基板に照射されるように、該第1,第2の磁場ダクト
    と該処理室とが配置されて、かつ該第1,第2の磁場ダ
    クトと該処理室とが真空に保持されてなり、 該第1の磁場ダクトと該処理室との間に貫通孔を有する
    防着フィルタが1つ以上設置され、かつ該第2の磁場ダ
    クトと該被処理基板との間に、電圧を印加可能な1つ以
    上の電場フィルタと可動する遮蔽板とが該処理室に対し
    て電気的な絶縁を保って設置され、 少なくとも該アーク放電の開始時から所定時間経過する
    までの間、または所定時間経過して該アーク放電が終了
    するまでの間、該遮蔽板が該プラズマを遮蔽することを
    特徴とするプラズマ処理装置。
  26. 【請求項26】 前記防着フィルタは前記貫通孔を1つ
    以上有し、前記防着フィルタ夫々について、前記貫通孔
    の開口断面積の総和が前記第1の磁場ダクトの断面積の
    40%以下であって、かつ前記電場フィルタまたは前記
    遮蔽板に接地電圧に対して40Vから60Vの範囲の少
    なくとも直流電源を用いて発生する直流電圧または高周
    波電源を用いて発生する直流電圧成分が印加されてなる
    ことを特徴とする請求項25に記載のプラズマ処理装
    置。
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