JP4113844B2 - 電子源装置 - Google Patents

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本発明は、電子源から放出されて加速された電子ビームを180度以上回転させてルツボ内の物質に照射して加熱し、対向して配置した基板上に当該物質を蒸着させる電子源装置に関するものである。
従来、電子源装置を構成する電子源から加速された電子ビームを180度、あるいは更に回転させてルツボ内の試料に照射して当該試料を加熱・溶解して蒸発させ、対向した配置した基板上に蒸着することが行われている。この際、電子源から加速された電子ビームを180度、あるいは更に回転させてルツボ内の試料に照射するために、当該電子ビームと鎖交するように磁界を電子源とルツボのほぼ中央の可及的に上部の部分に生成するために磁性材料で作成したポールピースを設けていた。このため、当該ポールピースには、ルツボ内で電子ビームによって加熱・溶解された物質が付着する。この付着した物質は、被導電性があり電荷を蓄積したり放電したりして当該電子ビームの照射位置を不安定にしたり、剥離したものがルツボあるいは近傍に落ちて再蒸発して試料に不純物として付着したりするため、メンテナンス清掃を行っていた。メンテナンス清掃は、ポールピースに付着した物質をショットブラストで機械的に削り落とすと当該ポールビースも一緒に削られてしまってその形状が変化してひいては電子ビームのルツボ内の照射位置がずれてしまうので、当該ショットブラストができず、時間をかけてナイロンブラシなどでポールピースに付着した物質のみを除去したり、ポールピースの磁性材料を痛めない薬品により清掃を行った後に付着した薬品を洗浄したり、時間と手間をかけて清掃していた。
上述したように、従来は、電子源装置のポールピースに付着した物質をナイロンブラシなどで除去したり、薬品を使って除去した後に当該薬品を洗浄したりして綺麗にし、電子ビームの放電や不安定性が発生しないようにしていいたため、当該ポールピースに付着した物質の清掃に時間と多くの手間が必要となるという問題があった。
本発明は、これらの問題を解決するため、電子装置の電子源から放出された電子ビームを180度、あるいは更に回転させてルツボ内の試料に照射する際に、電子ビームに鎖交するように磁界を印加するポールピースに、電子ビームがルツボ内の物質を照射して加熱・溶解して対向して配置した基板に蒸着する開口を可及的に大きくした形状の非磁性体のカバーを設けるようにしている。
従って、電子源装置の電子源から放出された電子ビームを回転させてルツボ内の物質に照射して加熱・溶解し対向して配置した基板上に蒸着する際に、ポールピースの部分に対する蒸着物質の付着による汚れを簡易かつ迅速に清掃し、かつ蒸着時の基板に対する開口を小さしないようにすることが可能となる。
本願発明は、電子源装置の電子源から放出された電子ビームを回転させてルツボ内の物質に照射して加熱・溶解し対向して配置した基板上に蒸着する際に、ポールピースに蒸着時の開口を可及的に小さくしない形状の非磁性体のカバーを設ける構成を採用しているため、ポールピースの部分に対する蒸着物質の付着による汚れを簡易かつ迅速に清掃し、かつ蒸着時の基板に対する開口を小さしないようにすることが可能となる。
本発明は、電子源装置の電子源から放出された電子ビームを回転させてルツボ内の物質に照射して加熱・溶解し対向して配置した基板上に蒸着する際に、ポールピースに蒸着時の開口を可及的に小さくしない形状の非磁性体のカバーを設けることで、ポールピースの部分に対する蒸着物質の付着による汚れを簡易かつ迅速に清掃し、かつ蒸着時の基板に対する開口を小さしないようにすることを実現した。
図1は、本発明の1実施例構造図を示す。
図1の(a)は上面図を示し、図1の(b)は正面図を示す。
図1において、ポールピース5は、公知であって、図示外の永久磁石により磁界を電子ビーム3の通路に鎖交するように発生させ、フィラメント2から放出されて加速された電子ビーム3を図示の矢印のように180度、あるいは更に回転させてルツボ21内の被照射材料面上を垂直でほぼ中央を中心に照射させるための磁界を形成するものである。当該ポールピース5を設けて電子ビーム3に鎖交するように磁界を形成して図示の矢印のように当該電子ビーム3を回転させることで、ルツボ21の被照射材料面を可及的に上方向(ここでは、フィラメント2などから構成される電子銃およびそれを覆う台の面とほぼ同じ面あるいは更に上方向に位置させ、ルツボ21内から蒸発した被照射材料が当該台に付着しないようにして放電などの発生を低減することを可能にしたものである。
フィラメント2は、電子ビームを放出するものであって、例えばタングステン線をヘアピン型に形成して通電加熱して電子を放出するものである。ここでは、図示しないが、フィラメント2から放出された電子は図示外の電圧を印加した中央に孔のある1つあるいは複数の電極により加速されて図示の矢印の軌跡を走行し、ルツボ21内の被照射材料を照射して電子ビーム加熱するためのものである。
電子ビーム3は、フィラメント2から放出されて加速され、ポールピース5により形成された磁界により図示の矢印の軌跡を走行し、ルツボ21内の被照射材料を照射し、加熱するものである。
Yスキャンコイル4は、電子ビーム3をルツボ21内をY方向に走査して所定範囲を均一に電子ビーム加熱するためのものである。
Xスキャンコイル6は、電子ビーム3をルツボ21内をX方向に走査して所定範囲を均一に電子ビーム加熱するためのものである。
カバー11,12,13,14は、ポールピース5を、図示外の被照射材料を蒸発して蒸着する基板に対する開口αを可及的に大きく保った状態で覆うものであって、電子ビーム3がルツボ21内の被照射材料を照射したときに蒸発した被照射材料(物質)がポールピース5に付着しないように設けたカバーであり、被磁性体のカバーである(図2を用いて後述する)。カバー11,12,13,14を設けたことで、従来はポールピース5に付着していた被照射材料が被磁性体の当該カバー11,12,13,14に付着するので、当該被磁性体のカバー11,12,13,14をショットブラストなどで簡易かつ短時間に除去して清掃することができ、かつポールピース5の先端部分などを削り取って磁界分布を変えてしまってルツボ21内の電子ビーム加熱領域を所望領域外にずれてしまう事態を無くすことが可能となった。
ビス15は、カバー11,12,13,14を台に留めるビスである。
ルツボ21は、被照射材料を入れ、電子ビーム3で所定領域を走査加熱して溶解させて蒸発させるためのもの(耐熱性のルツボ)である。
αは、ルツボ21に対向して設けた図示外の基板に対する蒸発物質の分布する範囲(開口)であって、可及的に大きく保持する必要があるものである。ポールピース5にカバー11,12,13,14を設けたことで、当該開口αが可及的に小さくならないようにする必要がある(図3を用いて後述する)。
以上の構成により、フィラメント2から放出されて加速された電子ビーム3をポールピース5によって発生された磁界により図示のように、電子ビーム3の軌跡(中心O)を上方向に移動させ、当該電子ビーム3がルツボ21内の被照射材料を照射する位置を可及的に上方向(ここでは、台とほぼ同一あるいは更に上方向)にした状態で、ルツボ21内から蒸発した物質が磁性体のポールピース5を覆った非磁性体のカバー11,12,13,14に付着し、当該ポールピース5に付着することをなくし、被磁性体のカバー11,12,13,14をショットブラストなどで簡易かつ短時間に付着物を除去する清掃が可能となり、磁性体のポールピース5を傷つけたりすることがなくなった。
図2は、本発明のカバー例を示す。
図2の(a)は組み立てたカバーの斜視図を示し、図2の(b),(c)は薄板を曲げて作成したカバーのそれぞれの斜視図を示す。これは、既述した図1のカバー11,12,13,14の1例である。
図2において、カバー22は、図2の(b)に示すように、銅の薄板を曲げて作成し、ビスで台に留める穴24を2個設けたものである。
カバー23は、図2の(c)に示すように、銅の薄板を曲げて作成し、ビスで台に留める穴25を2個設けたものである。
以上のような形状のカバー22,23を作成し、図2の(a)に示すように組み立てて図1のカバー11,12,13,14に示すように台にビス15で固定し、ポールピース5を非磁性体のカバー22,23で覆うことが可能となる。ルツボ21内の被照射材料が電子ビーム5で照射加熱されて蒸発して被照射材料が当該カバー22,23に付着したときは、ビス15を取り外してカバー22,23を取り出し、図示外のショットブラスト装置で付着物を綺麗に除去して掃除し、再び、ビス15でカバー22,23を元の位置に固定することにより、当該非磁性体のカバー22,23に清掃時に傷が付いても磁性体のポールピース5による磁界分布に影響を与えず、高安定に電子ビーム3をルツボ21内の被照射材料に照射して加熱蒸発させることが可能となる。
図3は、本発明の他の実施例構造図を示す。これは、ポールピース5を覆う非磁性体のカバー16,17が開口αを小さくしてしまうようなときに、当該カバー16.17の開口αを小さくする部分を円弧状、あるいは直線状に切断し、ルツボ21から対向して配置した基板への蒸発する領域を可及的に小さくしないように(開口αを小さくしないように)したカバー16,17の例を示す。ここで、2、4、5、6、21は、図1の同一番号と同じであるので説明を省略する。
図3において、カバー16,17は、ルツボ21から対向した配置した図示外の基板への蒸発物の蒸着する領域(図示の開口α)を可及的に大きくして小さくならないように、円弧状(あるいは直線状)にカットする例を示したものである。
以上のように、カバー16,17の開口αを小さくする部分をカットした形状にすることにより、ルツボ21内の被照射材料から蒸発した被照射材料(物質)が図示外の基板上で大きな領域に蒸着することが可能となる。
尚、本実施例では、カバー16,17などは、ポールピース5毎にそれぞれ独立に設けたが、両者を一体に形成してビスなどで簡易に固定できるようにしてもよい。
本発明は、、電子源装置の電子源から放出された電子ビームを回転させてルツボ内の物質に照射するポールピースに、蒸着時の開口を可及的に小さくしない形状の非磁性体のカバーを設けることで、ポールピースの部分に対する蒸着物質の付着による汚れを簡易かつ迅速に清掃し、かつ蒸着時の基板に対する開口を小さしないようにすることが可能となる。
本発明の1実施例構造図である。 本発明のカバー例である。 本発明の他の実施例構造図である。
符号の説明
1:電子源装置
2:フィラメント
3:電子ビーム
4:Yスキャンコイル
5:ポールピース
6:Xスキャンコイル
11,12,13,14,16,17,22,23:カバー
15:ビス
21:ルツボ
25:穴

Claims (5)

  1. 電子源から放出されて加速された電子ビームを180度以上回転させてルツボ内の物質を照射して加熱し、対向して配置した基板上に当該物質を蒸着させる電子源装置において、
    前記電子源から前記ルツボに向かう電子ビームの経路の途中に設け、当該電子ビームに鎖交して磁界を印加し、当該電子ビームを前記180度以上回転させてルツボ内の被照射材料面上を垂直に照射させるための磁界を形成し、ルツボの被照射材料面を電子銃を覆う台の面と同じ又は上方向に位置させるための、前記電子銃を覆う台の上面に設けられた、磁石から磁性材料で接続されたポールピースと、
    前記ルツボ内で電子ビームにより加熱した物質が対向して配置した基板に向かう開口を可及的に大きくした形状で、前記ポールピースを覆った、非磁性のカバ
    を備えたことを特徴とする電子源装置。
  2. 前記カバーの、前記ルツボから対向して配置した基板に向かう開口を妨げないように当該カバーの対応する部分を直線状に形成あるいは円弧状に形成したことを特徴とする請求項1記載の電子源装置。
  3. 前記カバーを、非磁性体の板を曲げて作成したことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の電子源装置。
  4. 前記カバーを、銅で作成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子源装置。
  5. 前記ポールピースにそれぞれ独立の前記カバーを設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子源装置。
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