JP2002025473A - 偏向ヨーク及び陰極線管 - Google Patents
偏向ヨーク及び陰極線管Info
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- JP2002025473A JP2002025473A JP2000204999A JP2000204999A JP2002025473A JP 2002025473 A JP2002025473 A JP 2002025473A JP 2000204999 A JP2000204999 A JP 2000204999A JP 2000204999 A JP2000204999 A JP 2000204999A JP 2002025473 A JP2002025473 A JP 2002025473A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 Yh軸ズレ量が大きい場合であっても、可変
抵抗のボリューム位置の微調整によって、Yh軸ズレを
完全に補正することが可能な偏向ヨークを得る。 【解決手段】 偏向ヨーク2は、電子ビームのミスコン
バーゼンスを補正するための補正手段を有している。補
正手段は、一対の磁芯3a,3bにそれぞれ巻装された
コイル4a,4bと、コイル4a,4bが発生する補正
磁界を制御するための補正回路とを有している。補正回
路において、補助コイル13a及び調整コイル14aは
コイル4aに対応し、補助コイル13b及び調整コイル
14bはコイル4bに対応する。また、可変抵抗22は
Yh軸ズレ補正用の可変抵抗である。抵抗31は、補助
コイル13aのインピーダンスと補助コイル13bのイ
ンピーダンスとを整合させるように、コイル13aに直
列に接続されている。
抵抗のボリューム位置の微調整によって、Yh軸ズレを
完全に補正することが可能な偏向ヨークを得る。 【解決手段】 偏向ヨーク2は、電子ビームのミスコン
バーゼンスを補正するための補正手段を有している。補
正手段は、一対の磁芯3a,3bにそれぞれ巻装された
コイル4a,4bと、コイル4a,4bが発生する補正
磁界を制御するための補正回路とを有している。補正回
路において、補助コイル13a及び調整コイル14aは
コイル4aに対応し、補助コイル13b及び調整コイル
14bはコイル4bに対応する。また、可変抵抗22は
Yh軸ズレ補正用の可変抵抗である。抵抗31は、補助
コイル13aのインピーダンスと補助コイル13bのイ
ンピーダンスとを整合させるように、コイル13aに直
列に接続されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CRT等の陰極
線管に用いられる偏向ヨーク、及び該偏向ヨークを備え
る陰極線管に関するものである。
線管に用いられる偏向ヨーク、及び該偏向ヨークを備え
る陰極線管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のCRTの構造を示す斜視
図である。CRT1は、パネル部と、パネル部に繋がる
ファンネル部と、ファンネル部に繋がるネック部とを有
している。ネック部内には、赤色、緑色、青色の3色に
それぞれ対応する電子ビームR,G,Bをパネル部に向
けて発射する、インライン型の電子銃(図示しない)が
配設されている。また、電子銃とパネル部との間のネッ
ク部の外周囲には、電子ビームの軌道を制御するための
偏向ヨーク2が配設されている。
図である。CRT1は、パネル部と、パネル部に繋がる
ファンネル部と、ファンネル部に繋がるネック部とを有
している。ネック部内には、赤色、緑色、青色の3色に
それぞれ対応する電子ビームR,G,Bをパネル部に向
けて発射する、インライン型の電子銃(図示しない)が
配設されている。また、電子銃とパネル部との間のネッ
ク部の外周囲には、電子ビームの軌道を制御するための
偏向ヨーク2が配設されている。
【0003】偏向ヨーク2は、環状の磁芯にそれぞれ巻
装され、一対の垂直偏向コイルと一対の水平偏向コイル
(いずれも図示しない)とを有している。垂直偏向コイ
ルは電子ビームの軌道を垂直方向に偏向するためのコイ
ルであり、水平偏向コイルは電子ビームの軌道を水平方
向に偏向するためのコイルである。また、偏向ヨーク2
は、電子ビームのミスコンバーゼンスを補正するための
補正手段を有している。補正手段は、偏向ヨーク2の電
子銃側端部の上下にネック部を挟んで対称的に配置され
たU字状の一対の磁芯3a,3bと、磁芯3a,3bに
それぞれ巻装されたコイル4a,4bと、コイル4a,
4bが発生する補正磁界を制御するための補正回路(図
示しない)とを有している。コイル(4a,4b)と補
正回路とを有する偏向ヨークについては、例えば特開平
8−98193号公報に開示されている。
装され、一対の垂直偏向コイルと一対の水平偏向コイル
(いずれも図示しない)とを有している。垂直偏向コイ
ルは電子ビームの軌道を垂直方向に偏向するためのコイ
ルであり、水平偏向コイルは電子ビームの軌道を水平方
向に偏向するためのコイルである。また、偏向ヨーク2
は、電子ビームのミスコンバーゼンスを補正するための
補正手段を有している。補正手段は、偏向ヨーク2の電
子銃側端部の上下にネック部を挟んで対称的に配置され
たU字状の一対の磁芯3a,3bと、磁芯3a,3bに
それぞれ巻装されたコイル4a,4bと、コイル4a,
4bが発生する補正磁界を制御するための補正回路(図
示しない)とを有している。コイル(4a,4b)と補
正回路とを有する偏向ヨークについては、例えば特開平
8−98193号公報に開示されている。
【0004】図5は、パネル部側から眺めた場合のコイ
ル4a,4bを示す模式図である。電子ビームB及び電
子ビームRは、コイル4a,4bが発生する磁界Hによ
って、それぞれ外向きの力fb,frを受ける。コイル
4a,4bが配置されない場合、図6に示すように、画
面のY軸上にアンダーミスコンバーゼンスが発生する。
これは、垂直偏向コイルにおける、いわゆるピンクッシ
ョン型垂直等方性非点収差に起因して発生するミスコン
バーゼンスで、本明細書においては「Yhミスコンバー
ゼンス」と称呼する。そこで、コイル4a,4bを配置
し、図5に示したように電子ビームR,Bの軌道をオー
バー方向に修正することにより、Y軸上のアンダーミス
コンバーゼンスが補正される。
ル4a,4bを示す模式図である。電子ビームB及び電
子ビームRは、コイル4a,4bが発生する磁界Hによ
って、それぞれ外向きの力fb,frを受ける。コイル
4a,4bが配置されない場合、図6に示すように、画
面のY軸上にアンダーミスコンバーゼンスが発生する。
これは、垂直偏向コイルにおける、いわゆるピンクッシ
ョン型垂直等方性非点収差に起因して発生するミスコン
バーゼンスで、本明細書においては「Yhミスコンバー
ゼンス」と称呼する。そこで、コイル4a,4bを配置
し、図5に示したように電子ビームR,Bの軌道をオー
バー方向に修正することにより、Y軸上のアンダーミス
コンバーゼンスが補正される。
【0005】図7は、偏向ヨーク2の補正手段が有する
補正回路の構成を示す回路図である。図7に示したコイ
ル11は、偏向ヨーク2の有する垂直偏向コイルに対応
する。また、図4,5に示したコイル4aは、図7に示
した補助コイル13a及び調整コイル14aによって構
成されている。即ち、補助コイル13a及び調整コイル
14aを共通の磁芯3aに巻装することにより、コイル
4aが構成されている。また、図4,5に示したコイル
4bは、図7に示した補助コイル13b及び調整コイル
14bによって構成されている。即ち、補助コイル13
b及び調整コイル14bを共通の磁芯3bに巻装するこ
とにより、コイル4bが構成されている。補助コイル1
3a,13b及び可変抵抗21は、上記Yhミスコンバ
ーゼンスを補正することを企図して配設されている。
補正回路の構成を示す回路図である。図7に示したコイ
ル11は、偏向ヨーク2の有する垂直偏向コイルに対応
する。また、図4,5に示したコイル4aは、図7に示
した補助コイル13a及び調整コイル14aによって構
成されている。即ち、補助コイル13a及び調整コイル
14aを共通の磁芯3aに巻装することにより、コイル
4aが構成されている。また、図4,5に示したコイル
4bは、図7に示した補助コイル13b及び調整コイル
14bによって構成されている。即ち、補助コイル13
b及び調整コイル14bを共通の磁芯3bに巻装するこ
とにより、コイル4bが構成されている。補助コイル1
3a,13b及び可変抵抗21は、上記Yhミスコンバ
ーゼンスを補正することを企図して配設されている。
【0006】このように、Yhミスコンバーゼンスを補
正することを企図して補助コイル13a,13b及び可
変抵抗21が設けられているのであるが、画面上部偏向
時と画面下部偏向時とで補助コイル13a,13bに流
れる電流がアンバランスを生じた場合や、管軸を中心に
して補助コイル13a,13bの配置関係が非対称であ
った場合には、補助コイル13aのインピーダンスと補
助コイル13bのインピーダンスとの間に不整合が生
じ、新たなミスコンバーゼンス(本明細書においては
「Yh軸ズレ」と称呼する)が発生する。そこで、補助
コイル13a,13bのインピーダンスの不整合を解消
し、上記Yh軸ズレを補正することを企図して、調整コ
イル14a,14b及び可変抵抗22が配設されてい
る。即ち、補助コイル13a,13bのインピーダンス
の不整合をキャンセルするように、調整コイル14a,
14bのインピーダンスを可変抵抗22のボリューム位
置によって微調整することにより、コイル4a,4b全
体としてインピーダンスの整合を図るものである。
正することを企図して補助コイル13a,13b及び可
変抵抗21が設けられているのであるが、画面上部偏向
時と画面下部偏向時とで補助コイル13a,13bに流
れる電流がアンバランスを生じた場合や、管軸を中心に
して補助コイル13a,13bの配置関係が非対称であ
った場合には、補助コイル13aのインピーダンスと補
助コイル13bのインピーダンスとの間に不整合が生
じ、新たなミスコンバーゼンス(本明細書においては
「Yh軸ズレ」と称呼する)が発生する。そこで、補助
コイル13a,13bのインピーダンスの不整合を解消
し、上記Yh軸ズレを補正することを企図して、調整コ
イル14a,14b及び可変抵抗22が配設されてい
る。即ち、補助コイル13a,13bのインピーダンス
の不整合をキャンセルするように、調整コイル14a,
14bのインピーダンスを可変抵抗22のボリューム位
置によって微調整することにより、コイル4a,4b全
体としてインピーダンスの整合を図るものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の偏向ヨークによると、補助コイル13a,1
3bのインピーダンスの不整合の度合いが大きい場合に
は、可変抵抗22のボリューム位置を最大にしても、補
助コイル13a,13bのインピーダンスの不整合を完
全にはキャンセルすることができず、Yh軸ズレを完全
には補正できないという問題がある。これは、インピー
ダンスの不整合によって、コイル4aに流れる電流とコ
イル4bに流れる電流とが互いに異なると、コイル4
a,4bがそれぞれ発生する補正磁界の強度も互いに相
違することになるためである。
うな従来の偏向ヨークによると、補助コイル13a,1
3bのインピーダンスの不整合の度合いが大きい場合に
は、可変抵抗22のボリューム位置を最大にしても、補
助コイル13a,13bのインピーダンスの不整合を完
全にはキャンセルすることができず、Yh軸ズレを完全
には補正できないという問題がある。これは、インピー
ダンスの不整合によって、コイル4aに流れる電流とコ
イル4bに流れる電流とが互いに異なると、コイル4
a,4bがそれぞれ発生する補正磁界の強度も互いに相
違することになるためである。
【0008】図8は、かかる問題を詳細に説明するため
のグラフである。図8において、グラフの横軸は可変抵
抗22のボリューム位置である。「Center」は、ボリュ
ームが中立の位置であり、「Maxa」及び「Max
b」は、それぞれマイナス方向及びプラス方向における
ボリュームの最大位置である。また、グラフの縦軸はY
h軸ズレ量である。補助コイル13a,13bのインピ
ーダンスの不整合に起因して発生するYh軸ズレ量が大
きく、可変抵抗22のボリューム調整による補正特性が
カーブ51aで表されるような場合、可変抵抗22のボ
リューム位置を「Maxa」に調整しても、なおYh軸
ズレ量dが残存する。従って、このような場合は、可変
抵抗22のボリューム位置の微調整によっては、Yh軸
ズレを完全には補正できないこととなる。
のグラフである。図8において、グラフの横軸は可変抵
抗22のボリューム位置である。「Center」は、ボリュ
ームが中立の位置であり、「Maxa」及び「Max
b」は、それぞれマイナス方向及びプラス方向における
ボリュームの最大位置である。また、グラフの縦軸はY
h軸ズレ量である。補助コイル13a,13bのインピ
ーダンスの不整合に起因して発生するYh軸ズレ量が大
きく、可変抵抗22のボリューム調整による補正特性が
カーブ51aで表されるような場合、可変抵抗22のボ
リューム位置を「Maxa」に調整しても、なおYh軸
ズレ量dが残存する。従って、このような場合は、可変
抵抗22のボリューム位置の微調整によっては、Yh軸
ズレを完全には補正できないこととなる。
【0009】本発明はかかる問題を解決するために成さ
れたものであり、補助コイルのインピーダンスの不整合
に起因して発生するYh軸ズレ量が大きい場合であって
も、Yh軸ズレ補正用の可変抵抗のボリューム位置を微
調整することによって、Yh軸ズレを完全に補正するこ
とが可能な偏向ヨーク及び該偏向ヨークを備える陰極線
管を得ることを目的とするものである。
れたものであり、補助コイルのインピーダンスの不整合
に起因して発生するYh軸ズレ量が大きい場合であって
も、Yh軸ズレ補正用の可変抵抗のボリューム位置を微
調整することによって、Yh軸ズレを完全に補正するこ
とが可能な偏向ヨーク及び該偏向ヨークを備える陰極線
管を得ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
に記載の偏向ヨークは、電子ビームの軌道を制御するた
めの垂直偏向コイル及び水平偏向コイルと、電子ビーム
のミスコンバーゼンスを補正するための、対を成す第1
及び第2の補助コイルと、第1及び第2の補助コイルが
発生する磁界を制御するための補正回路とを備え、補正
回路は、第1及び第2の補助コイルの少なくとも一方に
直列あるいは並列に接続された抵抗を有することを特徴
とするものである。
に記載の偏向ヨークは、電子ビームの軌道を制御するた
めの垂直偏向コイル及び水平偏向コイルと、電子ビーム
のミスコンバーゼンスを補正するための、対を成す第1
及び第2の補助コイルと、第1及び第2の補助コイルが
発生する磁界を制御するための補正回路とを備え、補正
回路は、第1及び第2の補助コイルの少なくとも一方に
直列あるいは並列に接続された抵抗を有することを特徴
とするものである。
【0011】また、この発明のうち請求項2に記載の偏
向ヨークは、電子ビームの軌道を制御するための垂直偏
向コイル及び水平偏向コイルと、電子ビームのミスコン
バーゼンスを補正するための、対を成す第1及び第2の
補助コイルとを備え、第1及び第2の補助コイルの線径
が互いに異なることを特徴とするものである。
向ヨークは、電子ビームの軌道を制御するための垂直偏
向コイル及び水平偏向コイルと、電子ビームのミスコン
バーゼンスを補正するための、対を成す第1及び第2の
補助コイルとを備え、第1及び第2の補助コイルの線径
が互いに異なることを特徴とするものである。
【0012】また、この発明のうち請求項3に記載の陰
極線管は、パネル部と、電子ビームを発射する電子銃
と、パネル部と電子銃との間に配置された、請求項1又
は2に記載の偏向ヨークとを備えるものである。
極線管は、パネル部と、電子ビームを発射する電子銃
と、パネル部と電子銃との間に配置された、請求項1又
は2に記載の偏向ヨークとを備えるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図4に示した従来
の陰極線管と同様に、本発明の実施の形態1に係る陰極
線管は、パネル部と、パネル部に繋がるファンネル部
と、ファンネル部に繋がるネック部とを有している。ネ
ック部内にはインライン型の電子銃が配設されており、
また、ネック部の外周囲には偏向ヨーク2が配設されて
いる。
の陰極線管と同様に、本発明の実施の形態1に係る陰極
線管は、パネル部と、パネル部に繋がるファンネル部
と、ファンネル部に繋がるネック部とを有している。ネ
ック部内にはインライン型の電子銃が配設されており、
また、ネック部の外周囲には偏向ヨーク2が配設されて
いる。
【0014】また、図4に示した従来の陰極線管と同様
に、偏向ヨーク2は、環状の磁芯にそれぞれ巻装され
た、一対の垂直偏向コイルと一対の水平偏向コイルとを
有している。また、偏向ヨーク2は、電子ビームのミス
コンバーゼンスを補正するための補正手段を有してい
る。補正手段は、一対の磁芯3a,3bと、磁芯3a,
3bにそれぞれ巻装されたコイル4a,4bと、コイル
4a,4bが発生する補正磁界を制御するための補正回
路とを有している。
に、偏向ヨーク2は、環状の磁芯にそれぞれ巻装され
た、一対の垂直偏向コイルと一対の水平偏向コイルとを
有している。また、偏向ヨーク2は、電子ビームのミス
コンバーゼンスを補正するための補正手段を有してい
る。補正手段は、一対の磁芯3a,3bと、磁芯3a,
3bにそれぞれ巻装されたコイル4a,4bと、コイル
4a,4bが発生する補正磁界を制御するための補正回
路とを有している。
【0015】図1は、本発明の実施の形態1に係る補正
回路の構成を示す回路図である。垂直偏向コイル11の
一端は、接続点N1を介してコイル12の一端に接続さ
れている。コイル12の他端は、抵抗32の一端に接続
されている。抵抗32の他端は、接続点N6,N7を介
して、調整コイル14aの一端及び可変抵抗22の一端
に接続されている。また、垂直偏向コイル11の一端
は、接続点N1,N2を介して、ダイオード41aのア
ノード及びダイオード41bのカソードに接続されてい
る。ダイオード41aのカソードは、接続点N3を介し
て、抵抗31の一端及び可変抵抗21の一端に接続され
ている。
回路の構成を示す回路図である。垂直偏向コイル11の
一端は、接続点N1を介してコイル12の一端に接続さ
れている。コイル12の他端は、抵抗32の一端に接続
されている。抵抗32の他端は、接続点N6,N7を介
して、調整コイル14aの一端及び可変抵抗22の一端
に接続されている。また、垂直偏向コイル11の一端
は、接続点N1,N2を介して、ダイオード41aのア
ノード及びダイオード41bのカソードに接続されてい
る。ダイオード41aのカソードは、接続点N3を介し
て、抵抗31の一端及び可変抵抗21の一端に接続され
ている。
【0016】抵抗31の他端は補助コイル13aの一端
に接続されており、補助コイル13aの他端は、接続点
N5〜N7を介して、調整コイル14aの一端及び可変
抵抗22の一端に接続されている。ダイオード41bの
アノードは、接続点N4を介して、可変抵抗21の他端
及び補助コイル13bの一端に接続されている。補助コ
イル13bの他端は、接続点N5を介して補助コイル1
3aの他端に接続されるとともに、接続点N5〜N7を
介して、調整コイル14aの一端、及び可変抵抗22の
一端に接続されている。調整コイル14aの他端は、接
続点N8を介して、調整コイル14bの一端に接続され
ている。調整コイル14bの他端は、接続点N9を介し
て、可変抵抗22の他端に接続されている。
に接続されており、補助コイル13aの他端は、接続点
N5〜N7を介して、調整コイル14aの一端及び可変
抵抗22の一端に接続されている。ダイオード41bの
アノードは、接続点N4を介して、可変抵抗21の他端
及び補助コイル13bの一端に接続されている。補助コ
イル13bの他端は、接続点N5を介して補助コイル1
3aの他端に接続されるとともに、接続点N5〜N7を
介して、調整コイル14aの一端、及び可変抵抗22の
一端に接続されている。調整コイル14aの他端は、接
続点N8を介して、調整コイル14bの一端に接続され
ている。調整コイル14bの他端は、接続点N9を介し
て、可変抵抗22の他端に接続されている。
【0017】従来技術の説明で述べたように、補助コイ
ル13a及び調整コイル14aは、図4に示したコイル
4aに対応し、補助コイル13b及び調整コイル14b
は、図4に示したコイル4bに対応する。また、コイル
12は、垂直偏向コイル11と同一の環状磁芯に巻装さ
れた反転補正コイルである。可変抵抗21は、Yhミス
コンバーゼンス補正用の可変抵抗であり、例えば1〜1
0Ωの範囲で抵抗値を設定可能である。また、可変抵抗
22は、Yh軸ズレ補正用の可変抵抗であり、例えば0
〜50Ωの範囲で抵抗値を設定可能である。また、本実
施の形態1において、補助コイル13a及び補助コイル
13bの線径(直径)は、いずれも例えば0.34mm
である。
ル13a及び調整コイル14aは、図4に示したコイル
4aに対応し、補助コイル13b及び調整コイル14b
は、図4に示したコイル4bに対応する。また、コイル
12は、垂直偏向コイル11と同一の環状磁芯に巻装さ
れた反転補正コイルである。可変抵抗21は、Yhミス
コンバーゼンス補正用の可変抵抗であり、例えば1〜1
0Ωの範囲で抵抗値を設定可能である。また、可変抵抗
22は、Yh軸ズレ補正用の可変抵抗であり、例えば0
〜50Ωの範囲で抵抗値を設定可能である。また、本実
施の形態1において、補助コイル13a及び補助コイル
13bの線径(直径)は、いずれも例えば0.34mm
である。
【0018】抵抗31は、後に詳述するように、インピ
ーダンスを調整するための抵抗である。図1では、抵抗
31が補助コイル13aのみに接続される例について示
したが、補助コイル13aではなく、補助コイル13b
のみに接続される場合もある。また、補助コイル13
a,13bに、抵抗値の異なる抵抗31をそれぞれ接続
してもよい。また、直列に接続するのではなく、抵抗3
1は、補助コイル13a,13bに並列に接続してもよ
い。即ち、インピーダンス調整という機能を発揮し得る
限りにおいて、抵抗31は、補助コイル13a及び補助
コイル13bの少なくとも一方に、直列あるいは並列に
接続されればよい。
ーダンスを調整するための抵抗である。図1では、抵抗
31が補助コイル13aのみに接続される例について示
したが、補助コイル13aではなく、補助コイル13b
のみに接続される場合もある。また、補助コイル13
a,13bに、抵抗値の異なる抵抗31をそれぞれ接続
してもよい。また、直列に接続するのではなく、抵抗3
1は、補助コイル13a,13bに並列に接続してもよ
い。即ち、インピーダンス調整という機能を発揮し得る
限りにおいて、抵抗31は、補助コイル13a及び補助
コイル13bの少なくとも一方に、直列あるいは並列に
接続されればよい。
【0019】図2は、図1に示した補正回路の出力電流
を示すグラフである。グラフの横軸は時間tであり、縦
軸は電流値Iである。また、図2中の「1T」は、垂直
走査波形の1周期を表しており、破線の特性は垂直入力
電流、実線の特性は出力電流を表している。電流値Iが
正の領域は、表示画面上半分の走査領域を表しており、
電流値Iが負の領域は、表示画面下半分の走査領域を表
している。
を示すグラフである。グラフの横軸は時間tであり、縦
軸は電流値Iである。また、図2中の「1T」は、垂直
走査波形の1周期を表しており、破線の特性は垂直入力
電流、実線の特性は出力電流を表している。電流値Iが
正の領域は、表示画面上半分の走査領域を表しており、
電流値Iが負の領域は、表示画面下半分の走査領域を表
している。
【0020】図3は、本実施の形態1に係る偏向ヨーク
及び陰極線管による効果を説明するためのグラフであ
る。図1に示したように本実施の形態1に係る偏向ヨー
ク及び陰極線管によれば、インピーダンス調整用の抵抗
31を補助コイル13aに直列に接続したことにより、
少なくとも微調整用の可変抵抗22によってYh軸ズレ
を補正可能な程度に、抵抗31と補助コイル13aとの
合成インピーダンスと、補助コイル13bのインピーダ
ンスとを整合させることができる。換言すれば、図3に
示すように、可変抵抗22のボリューム位置の調整によ
る補正特性を、従来のカーブ51aからカーブ51bに
シフトすることができる。カーブ51bは、「Max
a」から「Maxb」までの範囲内において、少なくと
もYh軸ズレ量がゼロの点を有していればよい。
及び陰極線管による効果を説明するためのグラフであ
る。図1に示したように本実施の形態1に係る偏向ヨー
ク及び陰極線管によれば、インピーダンス調整用の抵抗
31を補助コイル13aに直列に接続したことにより、
少なくとも微調整用の可変抵抗22によってYh軸ズレ
を補正可能な程度に、抵抗31と補助コイル13aとの
合成インピーダンスと、補助コイル13bのインピーダ
ンスとを整合させることができる。換言すれば、図3に
示すように、可変抵抗22のボリューム位置の調整によ
る補正特性を、従来のカーブ51aからカーブ51bに
シフトすることができる。カーブ51bは、「Max
a」から「Maxb」までの範囲内において、少なくと
もYh軸ズレ量がゼロの点を有していればよい。
【0021】なお、可変抵抗22のボリューム位置の微
調整による補正機能を最大限に確保するためには、図3
に示すように、可変抵抗22のボリュームが中立の位置
においてYh軸ズレ量がゼロになるように、抵抗31の
抵抗値を適切に選択することが望ましい。ここでは、抵
抗31の抵抗値を0.17Ωとしている。
調整による補正機能を最大限に確保するためには、図3
に示すように、可変抵抗22のボリュームが中立の位置
においてYh軸ズレ量がゼロになるように、抵抗31の
抵抗値を適切に選択することが望ましい。ここでは、抵
抗31の抵抗値を0.17Ωとしている。
【0022】実施の形態2.上記実施の形態1に係る偏
向ヨーク及び陰極線管では、補助コイル13aに抵抗3
1を実際に接続した。しかしながら、抵抗31を実際に
接続するのではなく、補助コイル13a及び補助コイル
13bの線径を互いに異ならせることによっても、上記
と同様の効果を得ることができる。
向ヨーク及び陰極線管では、補助コイル13aに抵抗3
1を実際に接続した。しかしながら、抵抗31を実際に
接続するのではなく、補助コイル13a及び補助コイル
13bの線径を互いに異ならせることによっても、上記
と同様の効果を得ることができる。
【0023】例えば、補助コイル13aのインピーダン
スが補助コイル13bのインピーダンスよりも小さい場
合には、補助コイル13aよりも補助コイル13bの線
径を太くするとよい。コイルのインピーダンスは線径の
2乗に反比例するため、これにより、補助コイル13b
のインピーダンスは小さくなる。このことは、図1にお
いて、補助コイル13aに抵抗31を直列に接続したこ
とに等しい。なお、本実施の形態2では、補助コイル1
3aの線径を0.28mm、補助コイル13bの線径を
0.34mmとした。
スが補助コイル13bのインピーダンスよりも小さい場
合には、補助コイル13aよりも補助コイル13bの線
径を太くするとよい。コイルのインピーダンスは線径の
2乗に反比例するため、これにより、補助コイル13b
のインピーダンスは小さくなる。このことは、図1にお
いて、補助コイル13aに抵抗31を直列に接続したこ
とに等しい。なお、本実施の形態2では、補助コイル1
3aの線径を0.28mm、補助コイル13bの線径を
0.34mmとした。
【0024】このように本実施の形態2に係る偏向ヨー
ク及び陰極線管によれば、補助コイル13a,13bの
線径を相対的に異ならせることによってインピーダンス
の整合をとることができるため、補助コイル13a,1
3bの少なくとも一方に実際に抵抗素子を接続すること
なく、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができ
る。
ク及び陰極線管によれば、補助コイル13a,13bの
線径を相対的に異ならせることによってインピーダンス
の整合をとることができるため、補助コイル13a,1
3bの少なくとも一方に実際に抵抗素子を接続すること
なく、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができ
る。
【0025】
【発明の効果】この発明のうち請求項1に係るものによ
れば、抵抗を接続することによって補助コイルのインピ
ーダンスを調整することができ、少なくとも微調整用の
可変抵抗によってミスコンバーゼンスを補正可能な程度
に、第1の補助コイルのインピーダンスと第2の補助コ
イルのインピーダンスとを整合させることが可能とな
る。その結果、対を成す補助コイルのインピーダンスの
不整合に起因して発生するYh軸ズレを完全に補正する
ことができる。
れば、抵抗を接続することによって補助コイルのインピ
ーダンスを調整することができ、少なくとも微調整用の
可変抵抗によってミスコンバーゼンスを補正可能な程度
に、第1の補助コイルのインピーダンスと第2の補助コ
イルのインピーダンスとを整合させることが可能とな
る。その結果、対を成す補助コイルのインピーダンスの
不整合に起因して発生するYh軸ズレを完全に補正する
ことができる。
【0026】また、この発明のうち請求項2に係るもの
によれば、線径によって補助コイルのインピーダンスを
調整することができ、少なくとも微調整用の可変抵抗に
よってミスコンバーゼンスを補正可能な程度に、第1の
補助コイルのインピーダンスと第2の補助コイルのイン
ピーダンスとを整合させることができる。その結果、対
を成す補助コイルのインピーダンスの不整合に起因して
発生するYh軸ズレを完全に補正することが可能とな
る。
によれば、線径によって補助コイルのインピーダンスを
調整することができ、少なくとも微調整用の可変抵抗に
よってミスコンバーゼンスを補正可能な程度に、第1の
補助コイルのインピーダンスと第2の補助コイルのイン
ピーダンスとを整合させることができる。その結果、対
を成す補助コイルのインピーダンスの不整合に起因して
発生するYh軸ズレを完全に補正することが可能とな
る。
【0027】また、この発明のうち請求項3に係るもの
によれば、Yh軸ズレが完全に補正された陰極線管を得
ることができる。
によれば、Yh軸ズレが完全に補正された陰極線管を得
ることができる。
【図1】 本発明の実施の形態1に係る補正回路の構成
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図2】 図1に示した補正回路の出力電流を示すグラ
フである。
フである。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る偏向ヨーク及び
陰極線管による効果を説明するためのグラフである。
陰極線管による効果を説明するためのグラフである。
【図4】 従来のCRTの構造を示す斜視図である。
【図5】 パネル部側から眺めた場合の補助コイルを示
す模式図である。
す模式図である。
【図6】 補助コイルが配置されない場合の、Yh軸ズ
レを説明するための図である。
レを説明するための図である。
【図7】 従来の補正回路の構成を示す回路図である。
【図8】 従来技術の問題を説明するためのグラフであ
る。
る。
【符号の説明】 1 CRT、2 偏向ヨーク、4a,4b コイル、1
3a,13b 補助コイル、14a,14b 調整コイ
ル、22 可変抵抗。
3a,13b 補助コイル、14a,14b 調整コイ
ル、22 可変抵抗。
Claims (3)
- 【請求項1】 電子ビームの軌道を制御するための垂直
偏向コイル及び水平偏向コイルと、 前記電子ビームのミスコンバーゼンスを補正するため
の、対を成す第1及び第2の補助コイルと、 前記第1及び第2の補助コイルが発生する磁界を制御す
るための補正回路とを備え、 前記補正回路は、前記第1及び第2の補助コイルの少な
くとも一方に直列あるいは並列に接続された抵抗を有す
ることを特徴とする偏向ヨーク。 - 【請求項2】 電子ビームの軌道を制御するための垂直
偏向コイル及び水平偏向コイルと、 前記電子ビームのミスコンバーゼンスを補正するため
の、対を成す第1及び第2の補助コイルとを備え、 前記第1及び第2の補助コイルの線径は互いに異なるこ
とを特徴とする偏向ヨーク。 - 【請求項3】 パネル部と、 電子ビームを発射する電子銃と、 前記パネル部と前記電子銃との間に配置された、請求項
1又は2に記載の偏向ヨークとを備える陰極線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000204999A JP2002025473A (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | 偏向ヨーク及び陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000204999A JP2002025473A (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | 偏向ヨーク及び陰極線管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002025473A true JP2002025473A (ja) | 2002-01-25 |
Family
ID=18702163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000204999A Pending JP2002025473A (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | 偏向ヨーク及び陰極線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002025473A (ja) |
-
2000
- 2000-07-06 JP JP2000204999A patent/JP2002025473A/ja active Pending
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