JP2002025178A - 記録可能な光ディスク装置の回転モータ制御装置 - Google Patents

記録可能な光ディスク装置の回転モータ制御装置

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JP2002025178A
JP2002025178A JP2001139586A JP2001139586A JP2002025178A JP 2002025178 A JP2002025178 A JP 2002025178A JP 2001139586 A JP2001139586 A JP 2001139586A JP 2001139586 A JP2001139586 A JP 2001139586A JP 2002025178 A JP2002025178 A JP 2002025178A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 記録開始前までは蛇行同期回転制御による高
速な制御を可能とし、記録中はアドレス同期がとれるよ
うにする。 【解決手段】 記録可能な光ディスク装置における回転
モータ制御装置であり、ディスクの案内溝の蛇行に同期
して回転モータの回転制御を行う蛇行同期回転制御回路
と、案内溝の線方向に所定距離ごとに、案内溝の蛇行と
して配置されているアドレス同期信号を検出する同期信
号検出回路と、アドレス同期信号に同期して回転モータ
の回転制御を行うアドレス同期回転制御回路とを設け、
記録開始アドレスの所定位置だけ手前までは、蛇行同期
回転制御回路により回転モータを駆動し、記録開始アド
レスの所定位置だけ手前から記録動作中にかけては、ア
ドレス同期回転制御回路により回転モータを駆動するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録が可能な光
ディスクを駆動する光ディスク装置(以下、記録可能な
光ディスク装置という)に係り、特に記録可能な光ディ
スク装置の回転モータ制御装置における制御回路および
LSIに関する。
【0002】
【従来の技術】大容量の情報を記録する装置として、光
ディスクが使用されている。ここで、光ディスクとドラ
イブ構成について、概略を説明する。一般的なCD−R
とCD−Eディスクは、書き込みが可能な(記録可能
な)CD(コンパクトディスク)である。前者のCD−
R(CDレコーダブル)は、1回だけ書き込みが可能な
CDである(なお、CD−Write Onceともい
われている)。また、後者のCD−E(CDイレーザブ
ル)は、複数回の書き込みが可能なCDである(なお、
CD−RW:CDリライタブルともいわれている)。こ
れらのCD−RやCD−Eディスク、すなわち、光ディ
スクは、次の図25のようなドライブによって情報の記
録再生が行われる。
【0003】図25は、光ディスクドライブについて、
その要部構成の一例を示す機能ブロック図である。図に
おいて、1は光ディスク、2はスピンドルモータ、3は
光ピックアップ、4はモータドライバ、5はリードアン
プ、6はサーボ手段、7はCDデコーダ、8はATIP
デコーダ、9はレーザコントローラ、10はCDエンコ
ーダ、11はCD−ROMエンコーダ、12はバッファ
RAM、13はバッファマネージャ、14はCD−RO
Mデコーダ、15はATAPI/SCSIインターフェ
ース、16はD/Aコンバータ、17はROM、18は
CPU、19はRAMを示し、LBはレーザ光、Aud
ioはオーディオ出力信号を示す。
【0004】この図25において、矢印はデータが主に
流れる方向を示しており、また、図を簡略化するため
に、図25の各ブロックを制御するCPU18には、太
線のみを付けて各ブロックとの接続を省略している。光
ディスクドライブの構成と動作は、次のとおりである。
光ディスク1は、スピンドルモータ2によって回転駆動
される。このスピンドルモータ2は、モータドライバ4
とサーボ手段5により、線速度が一定になるように制御
される。この線速度は、階段的に変更することが可能で
ある。
【0005】光ピックアップ3は、図示されない半導体
レーザ、光学系、フォーカスアクチュエータ、トラック
アクチュエータ、受光素子およびポジションセンサを内
蔵しており、レーザ光LBを光ディスク1に照射する。
また、この光ピックアップ3は、シークモータによって
スレッジ方向への移動が可能である。これらのフォーカ
スアクチュエータ、トラックアクチュエータ、シークモ
ータは、受光素子とポジションセンサから得られる信号
に基いて、モータドライバ4とサーボ手段5により、レ
ーザ光LBのスポットが光ディスク1上の目的の場所に
位置するように制御される。
【0006】そして、リード時には、光ピックアップ3
によって得られた再生信号が、リードアンプ5で増幅さ
れて2値化された後、CDデコーダ7に入力される。入
力された2値化データは、このCDデコーダ7におい
て、EFM(Eight to Fourteen M
odulation)復調される。なお、記録データ
は、8ビットずつまとめられてEFM変調されており、
このEFM変調では、8ビットを14ビットに変換し、
結合ビットを3ビット付加して合計17ビットにする。
この場合に、結合ビットは、それまでの「1」と「0」
の数が平均的に等しくなるように付けられる。これを
「DC成分の抑制」といい、DCカットされた再生信号
のスライスレベル変動が抑圧される。
【0007】復調されたデータは、デインターリーブと
エラー訂正の処理が行われる。その後、このデータは、
CD−ROMデコーダ14へ入力され、データの信頼性
を高めるために、さらに、エラー訂正の処理が行われ
る。このように2回のエラー訂正の処理が行われたデー
タは、バッファマネージャ13によって一旦バッファR
AM12に蓄えられ、セクタデータとして揃った状態
で、ATAPI/SCSIインターフェース15を介し
て、図示しないホストコンピュータへ一気に転送され
る。なお、音楽データの場合には、CDデコーダ7から
出力されたデータが、D/Aコンバータ16へ入力さ
れ、アナログのオーディオ出力信号Audioとして取
り出される。
【0008】また、ライト時には、ATAPI/SCS
Iインターフェース15を通して、ホストコンピュータ
から送られてきたデータは、バッファマネージャ13に
よって一旦バッファRAM12に蓄えられる。そして、
バッファRAM12内にある程度の量のデータが蓄積さ
れた状態で、ライト動作が開始されるが、この場合に
は、その前にレーザスポットを書き込み開始地点に位置
させる必要がある。この地点は、トラックの蛇行により
予め光ディスク1上に刻まれているウォブル信号によっ
て求められる。
【0009】ウォブル信号には、ATIPと呼ばれる絶
対時間情報が含まれており、この情報が、ATIPデコ
ーダ8によって取り出される。また、このATIPデコ
ーダ8によって生成される同期信号は、CDエンコーダ
10へ入力され、光ディスク1上の正確な位置へのデー
タの書き込みを可能にしている。バッファRAM12の
データは、CD−ROMエンコーダ11やCDエンコー
ダ10において、エラー訂正コードの付加や、インター
リーブが行われ、レーザコントローラ9、光ピックアッ
プ3を介して、光ディスク1に記録される。
【0010】なお、EFM変調されたデータは、ビット
ストリームとしてチャンネルビットレート4.3218
Mbps(標準速)でレーザを駆動する。この場合の記
録データは、588チャンネルビット単位でEFMフレ
ームを構成する。チャンネルクロックとは、このチャン
ネルビットの周波数のクロックを意味する。以上が、図
25の光ディスクドライブの構成と動作の概要である。
【0011】ところで、MD(ミニディスク)や、CD
−R(CDレコーダブル:1回だけ追記が可能なコンパ
クトディスク)、CD−E(CDイレーザブル:消去可
能で、複数回の追記が可能なコンパクトディスク)に
は、らせん状の案内溝が刻まれている。この案内溝は、
CLV(Constant Linear Veloc
ity:線速度一定)の回転制御が可能なように、一定
の空間周波数(例えば17,000cycle/m:1
周期当り59μm)でディスクの径方向に微少量(例え
ば0.03μm程度)蛇行している。駆動装置は、この
蛇行信号周波数が一定(例えば22.05KHz)にな
るように回転モータを駆動すると、一定(例えば1.3
m/s)の線速度でディスクを回転させることができ
る。このように、案内溝は蛇行しており、その蛇行周波
数を検出して、ディスクの回転制御を行うディスク装置
は、従来から知られている(例えば、特開平6−338
066号公報)。
【0012】また、蛇行信号周波数には、アドレス情報
が、FM(周波数変調)されて重畳されている。例え
ば、情報「1」は23.05KHz、情報「0」は2
0.05KHzに変調されている。この情報「1」と
「0」の個数が、平均的には同じになるようにされてい
るので、CLV制御は、実際には、蛇行信号の平均周波
数が22.05KHzになるように設定されている。
【0013】そして、アドレス情報は、ATIP(Ab
solute Time In Pre−groov
e:溝上の絶対時間)と呼ばれている。また、蛇行信号
は、ウォブル(Wobble)信号と呼ばれる。このウ
ォブル信号は、ATIPのキャリア信号になっている。
蛇行溝の搬送波が一定になるように回転制御することに
よって、CLV制御を行い、蛇行溝の搬送波変調成分に
よって、アドレス信号を得る装置も知られている(例え
ば、特開平5−225580号公報)。
【0014】さらに、このような光ディスクドライブ、
例えばCD−Rドライブで使用する1チップLSIが、
すでに市販されている(例えば、三洋電機株式会社製の
LC89590およびその解説と応用の資料)。以上の
ように、従来の技術として、ウォブル信号に同期して、
CLV制御をかける回路と、ATIPのアドレス同期信
号(ATIPSYNC)に同期して、CLV制御をかけ
る回路は周知である。しかし、これら従来の技術では、
再生信号用ディスクを再生する時の回転制御回路と、記
録用ディスクを回転する時の回転制御回路との関係は、
開示されていない。また、記録用ディスクに一部記録さ
れたデータ領域での回転制御に関する開示もない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】先に従来の技術で説明
したように、ウォブル信号に同期して、CLV制御をか
ける回路と、ATIPのアドレス同期信号(ATIPS
YNC)に同期して、CLV制御をかける回路は周知で
ある。ところが、記録用ディスクにデータが記録された
領域では、ウォブル信号が、記録されたデータによって
乱されるため、正確に検出できない場合があり、連続し
てウォブル信号による回転制御を続けると、不安定にな
りやすい、という問題がある。また、ウォブル信号は、
S/N比を良くするために、一般に狭帯域のバンドパス
フィルタ(BPF)を通して検出しなければならない
が、アクセス時や、回転立ち上げ時など、目標線速度に
達していない時は、バンドパスフィルタの通過帯域から
ズレた状態になるので、ウォブル信号を正確に検出でき
ない。したがって、このような場合にも、回転制御が不
安定になりやすい、という問題が生じる。
【0016】さらに、アドレス同期信号(ATIPSY
NC)に同期して回転制御をするモードを設定すること
も知られている(前出の三洋電機株式会社製のLC89
590の解説と応用の資料)。このモードは、ウォブル
信号の制御では、ビットスリップなどによってアドレス
情報との完全な同期をとることができないので、付加さ
れている。しかし、アドレス同期信号(ATIPSYN
C)は、75Hzという低い周波数であるから、回転制
御を高帯域にすることができず、精密な制御をすること
が難かしい、という不都合がある。
【0017】その上、以上に述べたような制御では、再
生ディスクの制御モードや、ウォブル信号による制御モ
ード、アドレス同期信号(ATIPSYNC)による制
御モード等の切り換えは、一般にCPU(マイクロコン
ピュータ)からの指令、あるいは外付け回路によって行
わなければならないので、プログラミングが困難であっ
たり、外付け回路によるコストアップなど多くの問題が
あった。この発明では、これら多数のモードを効果的か
つ自動的に切り換えることによって、常に安定で精密な
回転制御が可能な光ディスクの回転モータ制御装置を実
現することを課題とする。また、低コストで、プログラ
ミング負担の少ないモータ制御装置を提供することを課
題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、記
録可能な光ディスク装置における回転モータ制御装置で
あり、ディスクの案内溝の蛇行に同期して回転モータの
回転制御を行う蛇行同期回転制御回路と、案内溝の線方
向に所定距離ごとに、案内溝の蛇行として配置されてい
るアドレス同期信号を検出する同期信号検出回路と、ア
ドレス同期信号に同期して回転モータの回転制御を行う
アドレス同期回転制御回路とを設け、記録開始アドレス
の所定位置だけ手前までは、蛇行同期回転制御回路によ
り回転モータを駆動し、記録開始アドレスの所定位置だ
け手前から記録動作中にかけては、アドレス同期回転制
御回路により回転モータを駆動するようにしている。
【0019】請求項2の発明では、請求項1の回転モー
タ制御装置において、アドレス同期回転制御回路は、ア
ドレス同期信号と基準クロック信号との位相を比較する
位相比較器と、位相比較器の比較結果に応じた周波数を
出力する可変周波数発振器とを設け、可変周波数発振器
の出力を基準入力として、これに案内溝の蛇行が同期す
るように回転モータの回転制御を行うよう蛇行同期回転
制御回路を接続するようにしている。
【0020】請求項3の発明では、請求項1の回転モー
タ制御装置において、記録終了後に、蛇行同期回転制御
回路により回転モータを駆動するようにしている。
【0021】請求項4の発明では、請求項1から請求項
3の回転モータ制御装置を備えた記録可能な光ディスク
装置であって、記録されたデータ信号に同期して回転モ
ータの回転制御を行うデータ同期回転制御回路と、デー
タ信号に位相同期する位相同期回路と、位相同期回路が
同期状態にあることを検出してロック信号を出力する同
期検出回路とを、第1のデジタル信号処理LSIに内蔵
させ、その他の処理手段は、第2のデジタル信号処理L
SIに内蔵させるようにしている。
【0022】
【発明の実施の形態】最初に、この発明の記録可能な光
ディスク装置の回転モータ制御装置が収納される1チッ
プLSI、すなわち、記録可能な光ディスクであるCD
−Rディスクのドライブ装置のための機能が集積された
1チップLSIについて説明する。
【0023】図2と図3は、CD−Rディスクのドライ
ブ装置のための機能が集積された1チップLSIについ
て、その要部構成の一例を示す機能ブロック図である。
図における符号は図25と同様であり、インターフェー
スには同じ符号にaを付けて示し、20は回転モータ制
御装置、21はクロックジェネレータ、22はクロック
シンセサイザ、23はCIRCエンコーダ、24はサブ
コードオペレータ、25はセクタプロセッサ、26aは
CD−DAインターフェース、27aはRAMインター
フェース、28aはDRAMインターフェースを示す。
【0024】この図2と図3に示したCD−Rディスク
のドライブ装置のための機能を有する1チップLSI
は、先の図25に示した光ディスクドライブの機能ブロ
ックの内、主としてEFMエンコード機能とCD−RO
Mエンコード/デコード機能のブロック、およびモータ
ドライバ4の駆動を制御する回転モータ制御装置20に
関するブロックをLSI化したものである。その全体的
な構成と基本的な動作原理は、従来の各ブロックと同様
であるが、以下、第1から第14の実施の形態で説明す
るように、モータドライバ4の駆動を制御する回転モー
タ制御装置20に特徴を有している。
【0025】ここでは、この発明の回転モータ制御装置
を含む1チップLSIについて、全体的な説明をする。
この図2と図3で、サブコードインターフェース24
a、CD−DAインターフェース26a、CDエンコー
ダ10、バッファマネージャ13、セクタプロセッサ2
5、DRAMインターフェース28a、ATAPIイン
ターフェース15a、システムコントローラインターフ
ェース18aは、リード/ライト・データ処理回路を構
成している。システムコントローラインターフェース1
8aには、図25に示したCPU18から1チップLS
Iに対する指令を書き込んだり、1チップLSIの内部
状態を読み出したりするレジスタ群が内蔵されている。
この発明の回転モータ制御装置は、この図2のブロック
で、下方に示した回転モータ制御装置20に集積されて
いる。関連を有するピンのアサイン(モータ制御のイン
ターフェース信号)は、次の図4に詳しく示す。
【0026】図4は、図2に示した回転モータ制御装置
20において、そのインターフェース信号を示す図であ
る。
【0027】REVDET信号は、モータが逆転したこ
とを示す信号である。DPLOCK信号は、CD−DS
P(CDデジタル信号処理回路)のPLLのロック状態
を示す信号である。FGIN信号は、モータの回転数に
比例した周波数をもつ信号である。TON信号は、光ビ
ームがディスクのトラックを追跡中であることを示す信
号である。MPWM信号は、モータ制御出力信号で、M
PWMPとMPWMNは、その正負の信号である。
【0028】DMCON信号は、この図2と図3に示し
た1チップLSIのCD−DSPサーボの切り換え信号
である。MON信号は、モータドライバのオン信号であ
る。SBRK信号は、モータのコイルをショートさせ
て、モータにブレーキをかけるための信号である。とこ
ろで、この回転モータ制御装置20に関する指令、ステ
ータスレジスタについては、次の図5から図8に説明す
るが、レジスタは8ビット構成のものが必要な数だけ
(全体では例えば13個)設けられている。その内、特
に実施の形態で説明するサーボコントロールレジスタ
は、アドレス0x80から0x84(0xは16進表記
の意味を示している)。
【0029】図5は、TON信号とDPLMSK信号レ
ジスタの一例を示す図である。
【0030】まず、TON信号レジスタは、そのアドレ
ス0x80で、そのビット7に格納される。そして、ト
ラッキングサーボがオンの時は、このビット7が「1」
に、オフの時は「0」に設定される。例えば、トラッキ
ングサーボのオン/オフによって、後述するFG/DE
CまたはFD/WBLオートモードによる自動切り換え
が行われる。また、このトラッキングサーボのオンによ
って、ATIPデコードの強制サーチがスタートし、同
期検出時に、CDエンコーダのタイミングがイニシャラ
イズされる。
【0031】次に、DPLMSK信号レジスタは、同じ
アドレス0x80で、そのビット2に格納される。この
DPLMSK信号は、オートモード時の切り換え判定条
件として、DPLOCK信号を入れる否かを設定するビ
ットである。このビットを「1」にすると、オートモー
ド時の切り換え判定条件に、DPLOCK信号が入れな
いよう設定され、DECモードを含むオートモード(F
G/DECモードまたはFG/WBL/DECモード)
で有効となり、TON信号のみを切り換え条件とされ
る。なお、このビットを「0」に設定すると、DPLO
CK信号が判定条件とされることになる。
【0032】図6は、SVMODE信号レジスタの一例
を示す図で、(1)はスピンドルサーボモード、(2)
はマニュアルモード、(3)はオートモードを示す。
【0033】このSVMODE信号レジスタは、この図
6(1)に示すように、そのアドレス0x81で、ビッ
ト7〜4である。その詳細は、マニュアルモードについ
ては図6(2)に、オートモードについては図6(3)
に、それぞれ示している。オートモードの場合には、図
6(3)に示したように、8つのモードが設定可能であ
り、ここでは6つのモードを設定した場合について示し
ている。SVMODE信号レジスタで、ビット7〜4に
設定された内容が「1000」の時は、キックモードか
らFGモードへの自動切り換えが行われる。また、その
設定が「1001」の時は、ブレーキモードから停止モ
ードへの自動切り換えが行われる。その他についても、
各モードが設定されるが、それぞれの実施の形態で詳し
く説明する。
【0034】図7は、KICDAT信号レジスタの一例
を示す図である。
【0035】このKICDAT信号のレジスタは、その
アドレス0x82で、そのビット7〜0に格納される。
このKICDAT信号のレジスタは、キックモード時と
ブレーキモード時のキックデータを設定するレジスタで
ある。
【0036】図8は、FGMTH信号とFGMTL信号
レジスタの一例を示す図で、(1)はFGMTH信号レ
ジスタ、(2)はFGMTL信号レジスタを示す。
【0037】FGMTH信号レジスタは、図8(1)に
示すように、ビット4〜0に設定された場合を示してい
る。また、FGMTL信号レジスタについては、図8
(2)に示している。詳細な説明は、後出の実施の形態
で説明する。以上の図5から図8に示したように、図2
の1チップLSIに設けられた回転モータ制御装置20
に関する指令、ステータスレジスタについて、それぞれ
のビット7〜0に設定することができる。次に、この発
明の光ディスクの回転モータ制御装置について、ハード
構成と機能の概略を説明する。
【0038】図1は、この発明の光ディスクの回転モー
タ制御装置について、その要部構成の実施の形態の一例
を示す機能ブロック図である。図における符号は図2お
よび図3と同様であり、31はモータ制御回路、32は
CD−DSP LSI、32aはデコードPLL、32
bは周波数制御部、32cはEFM同期ロック部、32
dはCLV制御部、33はモータドライバ、34はフィ
ルタ、35はスイッチ、36は途中スイッチ、Cはコン
デンサ、RとR1は抵抗器を示す。
【0039】図1の左上のCD−DSP LSI32
は、再生分CDおよび記録可能なCDの記録された部分
の再生時に、ディスクからのデータEFMを入力してデ
ータを解読する機能を備えている。なお、以下には、C
D−DSP LSI32は、その機能を重視する観点か
ら、CD−DSPと略称する。このCD−DSPは、ま
た、ディスクの線速度を一定に保つCLV制御機能も有
している。このCLV制御機能は、再生データ信号EF
Mに位相同期するPLL(デコードPLL)回路の出力
するクロックと、基準周波数信号を位相・周波数比較し
て、その結果により回転モータを駆動することによって
実現される。あるいは、再生データ信号EFMに含まれ
る特定の同期パターンの周期が基準周波数の周期に一致
するように、回転モータを駆動してもよい。さらには、
再生データ信号EFMの最大反転間隔がある周期(11
T:標準速度で約2.5μs)であることを利用して、
最大反転間隔が基準周波数の周期に一致するようにモー
タを駆動してもよい。要するに、ディスクに記録された
データ信号に同期して、回転モータを制御する構成であ
れば十分である。このようなCD−DSP LSI32
は、すでに市販されており、このLSIの入手は可能で
ある。
【0040】この図1では、CD−DSPによる回転モ
ータ駆動出力は、その「CLV」ブロックであるCLV
制御部32dから出力され、モータドライバ33に入力
される。途中スイッチ36と、抵抗器R・コンデンサC
があるが、この抵抗器R・コンデンサCは、一般に、C
D−DSPからの出力が、PWM(Pulse Wid
th Modulation)で変調されたデジタル信
号であるから、この信号を、抵抗器R・コンデンサCで
構成された低域フィルタによってアナログ信号に直すた
めに付加されている。
【0041】そして、途中スイッチ36は、モータ制御
回路31からのDMCON(Decoder Moto
r Control ON)信号によってオン/オフ制
御される。この途中スイッチ36がオンの時は、CD−
DSPのCLV出力によってモータドライバ33を駆動
し、また、オフの時は、モータ制御出力MPWMによっ
てモータドライバ33を駆動する。この場合に、途中ス
イッチ36がオンになる時は、モータ制御出力MPWM
はハイインピーダンスになり、CD−DSPの制御出力
とぶつからないように設定されている。
【0042】CD−DSPからは、データEFM信号に
同期するPLLがロックしていることを示すDPLOC
K(Decoder PLL Lock)信号が出力さ
れ、この信号がモータ制御回路31へ入力される。モー
タ制御回路31では、このDPLOCK信号によって、
モータ制御モードを切り換える。DPLOCK信号は、
例えば、データEFMに含まれる同期パターンが連続的
に検出できる時、アクティブになるように設計される。
SBRK信号は、モータのコイルをショートさせて、モ
ータにブレーキをかけるための信号で、モータドライバ
33に入力される。FGIN信号は、モータの回転数に
比例した周波数をもつ信号で、一般にモータドライバ3
3から出力される。REVDET信号は、モータが逆転
したことを示す信号で、この信号も、一般にモータドラ
イバ33から出力される。
【0043】ところで、一般に、CD−ROMやCD−
R装置では、回転モータに3相ブラシレスモータが使用
されている。この3相ブラシレスモータは、駆動コイル
が3相になっており、これらのコイルに3相電流を順次
流すことによって、回転トルクを発生する。この電流切
り換えのために、モータの回転角をホール素子等で検出
するように構成されており、このホール素子等からは、
モータの回転数に比例した周波数の信号が得られる。こ
の信号は、FG(Frequency Generat
or)信号と呼ばれており、このFG信号が入力される
信号が、FGINである。このFGIN信号は、FG信
号をドライバICで波形整形したものが一般的に用いら
れる。また、モータの3相コイル端を全て接続(ショー
ト)すると、モータは止まろうとする。これがショート
ブレーキである。さらに、ホール素子等は、一般に2個
か3個取り付けられて、その出力の位相関係によって、
回転方向が検出される。これを利用した信号が、REV
DETである。その他の信号については、この発明の回
転モータ制御装置と直接関連を有していないので、説明
は省略する。
【0044】以上が、図1に示したこの発明の光ディス
クの回転モータ制御装置31の構成と機能の概略であ
る。次に、この発明の回転モータ制御装置31におい
て、設定可能な制御モードを説明する。スピンドルモー
タのサーボモードの設定は、先の図6(1)に示したS
VMODE信号レジスタで行う。すなわち、そのアドレ
ス0x81のビット7〜4に設定される。
【0045】図9は、スピンドルモータのサーボモード
について、マニュアルモードの設定の一例を示す図であ
る。
【0046】マニュアルモードの設定は、この図9に示
すように8種類が可能で、モータ停止モードSTOPで
は、DMCON=L(スイッチオフ)、MPWM=Z
(ハイインピーダンス)となり、モータは駆動されな
い。キック加速モードKICKでは、モータを所定のパ
ワーで加速する。この場合の所定のパワーは、レジスタ
0x82(図7のKICDAT)で指定できる。ブレー
キモードBRAKEでは、モータを所定のパワーで減速
する。この場合の所定のパワーも、レジスタ0x82
(図7のKICDAT)で設定されたものが使用され
る。FGモードは、FGIN信号のパルス入力を使用し
たCAV(Constant Angular Vel
ocity)制御によって、FGIN信号の周期と目標
周期との差に応じて、モータ制御出力信号MPWMを出
力することにより、FGIN周期が目標周期と一致する
ように制御する。
【0047】WBLモードは、CD−Rディスクの案内
溝の蛇行信号であるウォブル信号に同期して回転モータ
を回転させるモードである。AXモードは、ウォブル信
号にFM変調されているATIP信号(アドレス情報信
号)に一定周期で含まれる同期信号(ATIP Syn
c)に位相同期して回転モータを回転させるモードであ
る。DECモードは、先に述べたCD−DSPのCLV
制御(ディスクの線速度を一定に保持する制御)機能に
よって、回転モータを回転させるモードである。なお、
HOLDは、前値ホールドであるが、この発明の回転モ
ータ制御装置とは直接関係がないので、説明は省略す
る。以上が、スピンドルモータのサーボモードにおける
マニュアルモードの内容である。
【0048】図10は、スピンドルモータのサーボモー
ドについて、オートモードの設定の一例を示す図であ
る。
【0049】KICK to FGは、キック加速モー
ドKICKからFGモードへの自動切り換えを行うモー
ドである。BRAKE to STOPは、ブレーキモ
ードBRAKEから停止モードSTOPへの自動切り換
えを行うモードである。FG/DECは、FG/DEC
モード間の自動切り換えを行うモードで、一定の条件に
よって両モードの切り換えが実行される。
【0050】FG/WBLは、FG/WBLモード間の
自動切り換えを行うモードで、一定の条件によって両モ
ードの切り換えが実行される。FG/WBL/DEC
は、FG/WBL/DECモード間の自動切り換えを行
うモードである)。WBL/AXは、WBL/AXモー
ド間の自動切り換えを行うモードで、一定の条件によっ
て両モードの切り換えが実行される。これらのサーボモ
ードの設定は、CPUからマニュアルによって設定する
ことにより、それぞれのモードでモータ回転を制御する
ことができるが、この発明ではさらに、これらのモード
の切り換えを自動モードで設定可能とすることによっ
て、プログラミングの簡略化と制御動作の安定性向上と
を図った点に特徴を有している。
【0051】第1の実施の形態 この第1の実施の形態は、先の図10に示したFG/D
EC/WBLモードの内、DECモードとWBLモード
(正確にいえば、先の図10に示したように全てオート
モードであるが、適宜モードと略称する)の自動切り換
えに関する動作に特徴を有している。
【0052】DECモードは、CD−DSPの機能によ
るモータ制御を行うモードで、モータ制御出力信号であ
るMPWM信号、その正負の信号MPWMP,MPWM
Nは、図5に示したサーボコントロールレジスタのビッ
ト5を「1」にすると、ハイインピーダンスとなり、
「0」にすると、ループフィルタの出力が一定値のPW
M信号となる。モータドライバとの接続切り換え制御信
号DMCOMは「H」になる。WBLモードは、ウォブ
ル信号とエンコーダEFMフレームシンク信号(EEF
S)の速度比較信号、位相比較信号を加算した結果を、
PWM信号として出力する。最初に、記録データがある
場合のFG/DEC/WBLモードの動作について説明
する。
【0053】図11は、この発明の回転モータ制御装置
について、記録データがある場合のFG/DEC/WB
Lモードの動作を説明するタイムチャートである。図の
各波形に付けた符号は図1の符号位置に対応している。
【0054】この場合のモードの自動切り換え動作は、
DPLOCK信号がアクティブの時は、DECモード、
インアクティブの時は、WBLモードとなる。すなわ
ち、CD−DSPのデコーダPLLがロック状態にある
時は、安定したデータ同期がとれているので、回転モー
タ制御を記録データに基いて行う。また、CD−DSP
のデコーダPLLがロックしていない時は、回転モータ
制御をウォブル信号に基いて行う。このような動作は、
記録済みの部分と未記録部分とが混在する状態のCD−
RやCD−RW(書き換え可能なCD:CDリライタブ
ル)の回転制御時に有効である。
【0055】記録済み部分では、ウォブル信号がデータ
によって乱されてS/N比が低くなるため、安定して検
出するのが困難になる。したがって、そのままウォブル
信号で回転制御を続けると、ノイズによって不安定にな
ってしまう。この第1の実施の形態では、このような場
所では、記録されたデータ(EFM)に基いて制御する
方が安定である、という点に着目し、CD−DSPのデ
コーダPLLがロック状態にある時は、回転モータ制御
を記録データに基いて行うようにしている。ところが、
未記録部分では、データ(EFM)が存在していないた
め、データ(EFM)に基いて制御するのは不可能であ
る。そのため、ウォブル信号によって回転制御する必要
がある。ここで、WBLモードの回路の構成について説
明する。
【0056】図12は、WBLモードの回路について、
その要部構成の実施の形態の一例を示す機能ブロック図
である。図における符号は図1と同様であり、41はデ
バウンス回路、42はウォブルPLL、43は速度差検
出器、44は位相差検出器、45はPWM出力回路、4
6と47はアンプ、48は加算器を示す。
【0057】この図12に示すように、WBLモードの
回路では、ウォブル信号入力WBLINと、エンコーダ
EFMフレームシンク信号EEFSとを速度差検出器4
3によって比較して、速度比較信号を求め、同じくウォ
ブル信号入力WBLINと、エンコーダEFMフレーム
シンク信号EEFSとを位相差検出器44によって比較
して、位相比較信号を求める。そして、速度比較信号と
位相比較信号とを加算器48によって加算し、その加算
した結果をPWM出力回路45へ入力して、MPWM,
MPWMP,MPWMN信号を生成する。したがって、
WBLモードでは、CD−Rディスクの案内溝の蛇行信
号であるウォブル信号に同期して回転モータを回転させ
ることができる。
【0058】このような切り換え動作をCPUによって
行うためには、かなり頻繁にDPLOCK信号をモニタ
しなければならず、CPUの負担が大きくなり、高速で
回転させるのは難しい。その結果、ドライブ装置の記録
再生スピードを上げるのが困難になる。これに対して、
この第1の実施の形態では、CPUによるモニタなし
で、自動的に制御モードが切り換わるので、ドライブ装
置の高速化が可能になる。
【0059】なお、このモードは、図11に示すよう
に、光ビームがディスクのトラックを追跡中であること
を示すTON信号と、DPLOCK信号の両方がアクテ
ィブで、かつ一定時間(例えば、256EFMフレー
ム)経った時に、初めてDECモードに移行するように
構成すれば、さらに好ましい。ここで、EFMフレーム
とは、ディスク上のデータの1単位のことで、CDの標
準速度の場合、約136μsである。時間をフレームで
数えることによって、標準速度(1倍速)より速い2倍
速や4倍速、8倍速のようなスピードで制御している時
は、自動的に短い時間設定になるので、高速化に好適で
ある。
【0060】また、TON信号を条件に入れることによ
って、トラック追跡状態にあることが保証され、アクセ
ス時など過渡的にトラック追跡でない状態の時、データ
再生が正常でないために、データ同期回転制御が不安定
になる、という不都合が回避される。なお、図11に示
したタイミングチャートは、後出の図13に示すFG/
WBLモードの動作に加えて、TON信号とDPLOC
K信号の「H」期間がサーボゲインレジスタ(図示せ
ず)での設定値以上続いた場合に、DECモードに自動
的に切り換わることになる。以上のように、この第1の
実施の形態は、FG/DEC/WBLモードの内、DE
CモードとWBLモードとの自動切り換えに関する制御
である。
【0061】そのために、記録されたデータ信号に同期
して回転モータの回転制御を行うデータ同期回転制御回
路と、ディスクの案内溝の蛇行に同期して回転モータの
回転制御を行う蛇行同期回転制御回路と、データ信号に
位相同期する位相同期回路と、位相同期回路が同期状態
にあることを検出してロック信号を出力する同期検出回
路とを設け、ロック信号が得られた時は、データ同期回
転制御回路により回転モータを駆動し、ロック信号が得
られない時は、蛇行同期回転制御回路により回転モータ
を駆動するようにしている。したがって、コントローラ
を構成するCPUに負担なしに、蛇行同期回転制御モー
ドとデータ同期回転制御モードとが自動的に切り換えら
れ、記録済みの部分と未記録部分とが混在していても、
安定な制御モードが得られる。しかも、CPUの負担が
ないので、ファームウエアのコードサイズを小さくする
ことができ、コストダウンと共に、高速回転化も容易に
実現される。なお、以上の条件に加えて、さらに、FG
制御モードを組み合わせた動作については、後述の第7
の実施の形態で詳しく説明する。
【0062】第2の実施の形態 先の第1の実施の形態では、FG/DEC/WBLモー
ドの内、DECモードとWBLモードとの自動切り換え
に関する制御について説明した。この第2の実施の形態
では、FG/DECモードの内、DECモードに切り換
わる条件として、先の第1の実施の形態で述べたDPL
OCK信号が入る動作である。ここで、FG/DECオ
ートモードの動作について説明する。
【0063】図13は、この発明の回転モータ制御装置
について、FG/DECオートモードの動作を説明する
タイムチャートである。図の各波形に付けた符号は図1
の符号位置に対応している。
【0064】この図13には、トラックジャンプ時の動
作を示している。トラッキングサーボがオン状態の時、
TON信号、DPLOCK信号から得られるデータEF
Mの同期状態を示す入力信号に基いて、FGモードとD
ECモードとの間の自動切り換えが行われる。図13に
示したように、DPLOCK信号がアクティブの時、D
ECモードで、CD−DSPの制御となり、DPLOC
K信号がインアクティブの時は、FGモードとなる。
【0065】DPLOCK信号がアクティブの時は、C
D−DSPのデコーダPLLがロックしており、CLV
制御は、データEFMに同期してかけることができる。
これに対して、DPLOCK信号がインアクティブの時
は、データEFM信号が正常でないか、あるいはアクセ
ス時等で線速度がPLL引き込み可能な範囲まで落ち着
いていない場合である。そこで、この場合には、FGモ
ードとして、FG制御を行う。
【0066】ここで、FGモードの回路とCDエンコー
ダのインターフェース回路の構成について説明する。
【0067】図14は、FGモードの回路について、そ
の要部構成の実施の形態の一例を示す機能ブロック図で
ある。図における符号は図1と同様であり、51はデバ
ウンス回路、52は周期検出器、53はフル加減速パル
ス発生回路、54はPWM出力回路、55はパルス切り
換え回路を示す。
【0068】この図14に示すFGモードの回路は、周
期検出器52によって、FGIN信号の周期と、目標周
期との差を検出する。この場合には、エンコーダEFM
フレームシンクパルス(EEFS)でカウントする。フ
ル加減速パルス発生回路53からは、目標周期と検出周
期との差にゲインをかけたパルスが発生される。PWM
出力回路54からは、ループフィルタデータ演算結果に
応じたPWMパルスが出力される。出力端子からは、フ
ル加減速パルス発生部分からの出力パルス発生期間中
は、そのパルスが出力され、非発生期間中は、PWM出
力回路54からのPWMパルス出力部分からのパルスが
出力される。
【0069】図15は、CDエンコーダのインターフェ
ース回路について、その要部構成の実施の形態の一例を
示す機能ブロック図である。図における符号は図1と同
様であり、61はカウンタ、62は1/N分周器、63
はサーボデコードEFSカウントレジスタを示す。
【0070】この図15に示したCDエンコーダのイン
ターフェース回路は、ディスク線速を検出する機能を有
しており、CDエンコーダのEFMフレームシンク(D
EFS)とサーボデコードFGレジスタ(図示せず)の
内部FG信号が1パルス/1回転となる値を設定するこ
とによって、CDエンコーダのEFMフレームシンク
(DEFS)数/1回転の値を、サーボデコードEFS
カウントレジスタ63から読み出すことができる。この
値に基いて、ディスク線速を算出することができる。
【0071】以上のように、この第2の実施の形態で
は、記録されたデータ信号に同期して回転モータの回転
制御を行うデータ同期回転制御回路と、データ信号に位
相同期する位相同期回路と、位相同期回路が同期状態に
あることを検出してロック信号を出力する同期検出回路
と、回転モータの回転数に比例した周波数を有するFG
信号を出力する周波数発生手段と、FG信号に応じてモ
ータを所定の回転数に制御するFG回転制御回路とを設
け、ロック信号が得られた時は、データ同期回転制御回
路により回転モータを駆動し、ロック信号が得られない
時は、FG回転制御回路により回転モータを駆動するよ
うにしている。したがって、アクセス時の変速等で過渡
的にデータ同期がとれない場合には、自動的にFG制御
モードが選択され、データ同期がとれた時は、データ同
期回転制御モードになると共に、先の第1の実施の形態
の場合と同様の効果も得られる。
【0072】第3の実施の形態 先の第2の実施の形態では、FG/DECモードにおい
て、DECモードに切り換わる条件として、先の第1の
実施の形態で説明したFG/DEC/WBLモードの
内、DECモードとWBLモードとの自動切り換えに関
する制御について説明した。この第3の実施の形態で
は、先の第1の実施の形態で説明したFG/DEC/W
BLモードの内、FG/DECモードの切り換え動作に
係わり、特に、DECモードに切り換わる条件として、
先の第1の実施の形態で述べたTON信号が入る動作で
ある。TON信号がアクティブであれば、光ビームはト
ラック追跡状態にあるため、データEFMは安定して得
られる。
【0073】DPLOCK信号は、図5に示した0x8
0レジスタのDPLMSK信号を「1」にすることで、
DECへの移行条件に入れないようにすることができ
る。また、DPLOCK信号ではなく、TON信号を条
件にする理由は、次のとおりである。アクセス時など、
トラックをジャンプしている時は、たまたま光ビームが
トラック上にある場合に、ある期間だけデータEFMが
得られるため、PLLがロックすることがある。しか
し、この状態では、光ビームはトラック追跡はしていな
いので、この状態は長続きしない。このような場合に
は、ずっとFG制御を続ける方が安定であるケースも多
いことが想定される。
【0074】そこで、この第3の実施の形態では、記録
されたデータ信号に同期して回転モータの回転制御を行
うデータ同期回転制御回路と、回転モータの回転数に比
例した周波数を有するFG信号を出力する周波数発生手
段と、FG信号に応じてモータを所定の回転数に制御す
るFG回転制御回路とを設け、光ディスク装置の光ビー
ムが、ディスクのトラックを追跡するトラッキング状態
にある時は、データ同期回転制御回路により回転モータ
を駆動し、それ以外の時は、FG回転制御回路により回
転モータを駆動するようにしている。したがって、アク
セス時でも、安定なデータが得られてからデータ同期回
転制御に自動的に移行することができると共に、先の第
1の実施の形態の場合と同様の効果も得られる。
【0075】第4の実施の形態 先の第3の実施の形態では、DECモードに切り換わる
条件として、先の第1の実施の形態で述べたTON信号
が入る動作について説明した。この第4の実施の形態で
は、DECモードに切り換わる条件として、DPLOC
K信号、かつ、TON信号とした。このように、モード
の自動切り換え条件を設定することによって、記録され
たデータ(EFM)信号が完全に安定して得られてか
ら、DECモードに移行することができるので、先の第
3の実施の形態の場合に比べて、より安定した動作が可
能になる。
【0076】第5の実施の形態 先の第1の実施の形態では、FG/DEC/WBLモー
ドの内、DEC/WBLモードの自動切り換えについ
て、また、第2から第4の実施の形態では、FG/DE
Cモードの自動切り換えについて、それぞれ説明した。
この第5の実施の形態では、FG/WBLモードの自動
切り換えに関する動作である。FG/WBLオートモー
ドの動作については、先の図13にその一例を示して説
明した。ここでは、記録データがない場合のFG/WB
Lモードの動作を説明する。
【0077】図16は、この発明の回転モータ制御装置
について、記録データがない場合のFG/WBLモード
の動作を説明するタイムチャートである。図の各波形に
付けた符号は図1の符号位置に対応している。
【0078】この図16では、トラッキングサーボがオ
ン状態を示すTON信号と、FGサーボ系検出回転数が
目標回転数の±30%以内に入ったことを検出するFG
LOCK信号とに基いて、FGモードとWBLモードと
の間で自動切り換えを行う場合を示している。このFG
/WBLモードでは、FG信号による回転制御と、ウォ
ブル信号による回転制御との切り換えを行う。WBLモ
ードへの移行の条件としては、例えば、FG制御時の目
標回転数の±30%以内に入ったことにしている。この
ようにする理由は、先に述べたように、ウォブル信号
は、S/N比を良くするために、一般に狭帯域のバンド
パスフィルタ(BPF)を通して検出するので、目標回
転数から大きくズレていると、ウォブル信号周波数がバ
ンドパスフィルタの通過帯域をはずれてしまい、検出で
きなくなってしまうことがあるからである。
【0079】そこで、第5の実施の形態では、FG制御
をかけて目標回転の所定範囲内(例えば±30%)に入
ってから、WBL制御に移行するようにしている。しか
し、このような動作を、CPUのマニュアル動作で実現
しようとすると、FGの周期測定や、この周期が所定範
囲に入ったことの判定を頻繁に行う必要があるので、C
PUの負担が大きくなり、高速で回転させるのは難し
い。その結果、ドライブ装置の記録再生スピードを上げ
るのが困難になる。これに対して、この第5の実施の形
態では、自動制御を採用しているので、CPUの負担が
軽減されると共に、容易に高速化も実現される。
【0080】そのために、第5の実施の形態では、ディ
スクの案内溝の蛇行に同期して回転モータの回転制御を
行う蛇行同期回転制御回路と、回転モータの回転数に比
例した周波数を有するFG信号を出力する周波数発生手
段と、FG信号に応じてモータを所定の回転数に制御す
るFG回転制御回路とを設け、FG信号の周波数が所定
範囲外の時は、FG回転制御回路により回転モータを駆
動し、所定範囲内の時は、蛇行同期回転制御回路により
回転モータを駆動するようにしている。したがって、記
録可能なディスクでのアクセス時の回転制御が常に安定
に行えると共に、先の第1の実施の形態の場合と同様の
効果も得られる。
【0081】第6の実施の形態 先の第1の実施の形態では、FG/DEC/WBLモー
ドの内、DEC/WBLモードの自動切り換えについ
て、また、第2から第4の実施の形態では、FG/DE
Cモードの自動切り換えについて、さらに、先の第5の
実施の形態では、FG/WBLモードの自動切り換えに
関する動作についてそれぞれ説明した。この第6の実施
の形態では、先の第5の実施の形態において、FGモー
ドとWBLモードで、ループフィルタを共通化した点に
特徴を有している。
【0082】図17は、FGモードにおけるゲイン補正
回路について、その要部構成の実施の形態の一例を示す
機能ブロック図である。図における符号は図1と同様で
あり、71は周期検出器、72は第1のゲイン設定部、
73はパルス発生器、74は第2のゲイン設定部、75
はループフィルタ、76はゲイン補正部、77は総合ゲ
イン設定部、78はクリップ回路、79はPWM(パル
ス幅変調)器、80は加算器を示し、KF,KFL,K
L,K1,K2は設定されるゲインを示す。
【0083】この図17に示したゲイン設定、第1のゲ
イン設定部72への設定ゲインKFや、第2のゲイン設
定部74への設定ゲインKFLは、サーボゲイン第1レ
ジスタ(図示せず)への設定によって行われる。また、
ゲイン補正部76への設定ゲインKLや、総合ゲイン設
定部77への設定ゲインK1,K2は、それぞれサーボ
ゲイン第2レジスタ(図示せず)、サーボゲイン第3レ
ジスタ(図示せず)への設定によって行われる。なお、
破線で囲んだ積算部(ループフィルタ)は、FGモード
系とWBLモード系とで共用しており、積算中の積算デ
ータも、各モード間で継承される。
【0084】そして、FGモードにおいては、図17に
示したように、FGIN周期と目標周期との差を求め
る。この差と、この差を積算してゲインをかけた結果と
に応じて、モータ制御出力MPWMを出力する。このよ
うに、周期の差(周波数差)を積算することによって、
回転制御ループの低域ゲインを高くすることができ、精
密な制御が可能になる。なお、この積算部は、特に、ル
ープフィルタと呼ぶことがある。
【0085】図18は、WBLモードにおけるゲイン補
正回路について、その要部構成の実施の形態の一例を示
す機能ブロック図である。図における符号は図1および
図17と同様であり、81は速度差検出部、82は第2
のゲイン補正部、83はクリップ回路、84は位相差検
出部、85は第3のゲイン補正部、86はクリップ回
路、87と88は加算器を示し、NとKpは設定される
ゲインを示す。
【0086】この図18に示すように、WBLモードで
は、第2のゲイン補正部82への設定ゲインNや、第3
のゲイン補正部85への設定ゲインKpは、それぞれサ
ーボゲイン第2レジスタ(図示せず)、サーボゲイン第
3レジスタ(図示せず)への設定によって行われる。そ
して、このWBLモードでも、先の図17のループフィ
ルタを共通に使用する。WBLモードでは、ウォブル信
号(WBLIN)の周波数(回転速度)と位相とを基準
パルス(ESFS:エンコーダEFMフレームシンク)
のそれと比較する。基準パルスESFSは、一般に基準
発振器から生成される。
【0087】比較された速度差と位相差は、それぞれゲ
インをかけて加算される。積算部(ループフィルタ)で
は、速度差系と位相差系を加算した結果を積算する。こ
の積算出力と、元の加算結果とをさらに加算し、ゲイン
をかけて、モータ制御出力MPWMを出力する。このW
BLモードのループゲイン特性は、次の図19のように
なる。
【0088】図19は、WBLモードにおけるループゲ
イン特性の一例を示す図である。
【0089】この図19にはボード線図を示している。
この図19に示すように、速度系の低域を位相系が増幅
し、さらに、その低域をループフィルタ系が増幅する特
性になる。このループフィルタによって、低域の制御特
性が改善される。このように、第6の実施の形態では、
FGモードとWBLモードにおいて、積算ループフィル
タを共通に使用するので、回路を簡略にして、いずれの
モードでも、精密な制御特性が得られる。さらに、積算
値を引き継ぐので、モード切り換え時の制御にも乱れが
生じず、スムースな移行が可能になる。
【0090】以上のように、この第6の実施の形態で
は、先の第5の実施の形態で説明した回転モータ制御装
置において、FG信号の周波数とFG回転制御回路の目
標周波数とを比較する周波数比較器と、蛇行信号の位相
と蛇行同期回転制御回路の基準信号の位相とを比較する
位相比較器と、2つの比較器の比較結果の内、いずれか
一方の比較結果を積算する積算器とを設け、FG回転制
御回路により回転モータを駆動する時は、周波数比較器
の出力と、この出力を積算器によって積算した結果とに
応じて回転モータを駆動し、蛇行同期回転制御回路によ
り回転モータを駆動する時は、位相比較器の出力と、こ
の出力を積算器によって積算した結果とに応じて回転モ
ータを駆動するようにしている。したがって、2つの制
御モードで共通のループフィルタの使用が可能になり、
回路コストの低下に加えて、積算値の引き継ぎもできる
ので、切り換え時の制御も安定される。
【0091】第7の実施の形態 この第7の実施の形態は、先の第5の実施の形態で説明
したFG/WBLモードに加えて、DECモードへの移
行も可能にした点に特徴を有している。記録データがあ
る場合のFG/DEC/WBLモードの動作について
は、先の図11によって説明した。ここでは、記録デー
タがない場合のFG/DEC/WBLモードの動作につ
いて説明する。
【0092】図20は、この発明の回転モータ制御装置
について、記録データがない場合のFG/DEC/WB
Lモードの動作を説明するタイムチャートである。図の
各波形に付けた符号は図1の符号位置に対応している。
【0093】この図20と、先の図11に示したよう
に、DPLOCK信号がアクティブの時は、DECモー
ドとなり、DPLOCK信号がインアクティブで、FG
信号が目標周期の所定範囲(例えば±30%)以内の時
は、WBLモードに、さらに、DPLOCK信号がイン
アクティブで、FG信号が目標周期の所定範囲(例えば
±30%)外の時は、FGモードに切り換える。この自
動モード切り換えによって、記録済みの部分と未記録部
分とが混在するディスクでも、常に安定な制御が自動的
に選択されて設定されるので、CPUの負担が軽減され
る。したがって、高速化が可能になる。
【0094】第8の実施の形態 この第8の実施の形態では、加速当初において、まず、
キック加速モードを設定して、回転モータを所定のパワ
ーで加速し、FGパルスが数発(例えば2発)得られた
時点で、FGモード(キック加速モードからFGモー
ド)に切り換えるようにした点に特徴を有している。こ
のキック加速モードからFGモードへの自動切り換えモ
ード(KICK to FGオートモード)の設定につ
いては、先の図10で説明した。
【0095】このように、加速当初にキック加速モード
を設定する理由は、もし、最初からFGモードに設定す
ると、FGパルスが得られない間は、FG周期を測定す
ることができず、加速することができないからである。
また、この動作を、CPUで行うとすると、FGパルス
がきたかどうかをソフトウエアでモニタしなければなら
ず、CPUの負担が大きくなり、高速で回転させるのが
困難になる。
【0096】以上のように、この第8の実施の形態で
は、先の第2から第7の実施の形態で説明した回転モー
タ制御装置において、回転モータを所定パワーで加速す
るキックモードを設定するキックモード設定手段を設
け、回転モータの停止状態から、キックモードによって
回転モータを加速し、FG信号パルスが所定回転数に達
した時、FG回転制御回路により回転モータを制御する
ようにしている。したがって、第2から第7の実施の形
態による効果に加えて、CPUの負担を増加させること
なく、安定したスタートが可能になる。
【0097】第9の実施の形態 この第9の実施の形態は、モータが回転している状態か
ら減速する場合の制御であり、回転モータの回転状態
で、ブレーキモードを設定して、所定パワーで減速し、
REVDET信号を入力させることによって、逆転が検
出されると自動的に停止モード(ブレーキモードから停
止モード)に移行するに点に特徴を有している。このブ
レーキモードから停止モードへの自動切り換えモード
(BRAKE to STOPオートモード)の設定に
ついても、先の図10で説明した。この第9の実施の形
態によれば、回転モータの回転状態で、ブレーキモード
を設定して、所定パワーで減速し、REVDET信号を
入力させることによって、逆転が検出されると自動的に
停止モードへの自動切り換えを行うので、先の第2から
第8の実施の形態による効果に加えて、CPUで行う場
合には負担が大きい、という不都合が解消されると共
に、安定に停止させることができる。
【0098】第10の実施の形態 この第10の実施の形態では、FG信号の周波数が目標
値より所定範囲だけ高い時、ショートブレーキ信号を出
力して、モータを減速させる点に特徴を有している。
【0099】先に述べたFGモードや、FG/WBLモ
ード、FG/DECモード、ブレーキモードから停止モ
ードにおいて、モータを減速する時、モータドライバに
は逆回転方向のモータ制御出力MPWMが入力され、モ
ータには逆回転方向の電流が流れる。しかし、モータ
は、一般に回転している時は、回転数に比例した逆向き
の起電力(逆起電力)を発生しており、逆回転方向に電
流を流すと、逆起電力によって発生する逆回転方向の電
流が加算されて、大きな電流が流れてしまう。その結
果、消費電力が大きくなり、モータコイルやモータドラ
イバの発熱も大きくなる。
【0100】従来は、モータコイル端を互いにショート
させることによって、自己ブレーキをかける制御方法が
一般的に用いられている。しかし、減速制御は、単にモ
ータを停止させる時だけでなく、光ヘッドを外周方向に
アクセスさせる時、CLV回転させるためにも必要であ
る。この第10の実施の形態は、あるゆる減速時に、シ
ョートブレーキをかけることができる。なお、アクセス
を伴う減速時には、目標となるFG制御の回転数が設定
されているので、ショートブレーキをかけて目標回転数
に近づいた時点で、ショートブレーキを解除すればよ
い。
【0101】以上のように、この第10の実施の形態で
は、先の第2から第9の実施の形態で説明した回転モー
タ制御装置において、回転モータのコイルをショートさ
せるブレーキ信号を発生させるショートブレーキ信号出
力手段を設け、FG信号の周波数が目標値より所定範囲
だけ高い時、ショートブレーキ信号を出力するようにし
ている。したがって、先の第2から第9の実施の形態に
よる効果に加えて、CPUの負担を増加させることな
く、電力消費の少ない減速制御が実現される。
【0102】第11の実施の形態 この第11の実施の形態は、請求項1の発明に対応して
いるが、請求項2と請求項3の発明にも関連している。
先に述べた第1から第10の実施の形態では、FG/D
EC/WBLモードの切り換えについて説明した。この
第11の実施の形態は、WBLモードとAXモードに関
連している。
【0103】AXモードでは、ATIP信号をデコード
して得られるATIP同期信号(ASYNC)と、基準
信号ESFS(標準速で75Hz)との位相比較を行
い、この出力によって回転モータを駆動する。ATIP
同期信号(ASYNC)は、ウォブル信号をFM変調し
てディスクの蛇行溝に埋め込まれており、標準速では7
5Hzの周波数をもっている。したがって、このAXモ
ードでは、ATIP同期信号(ASYNC)と、基準信
号ESFSとが位相同期して回転制御が行われる。そこ
で、基準信号ESFSを書き込みデータの基準タイミン
グ信号に設定しておけば、書き込みデータとディスク上
の位置とを完全に一致させた書き込みが可能になる。
【0104】図21は、AXモードの回路について、そ
の要部構成の実施の形態の一例を示す機能ブロック図で
ある。図における符号は図1と同様であり、91は位相
比較器(PD)、92は位相補正器(DCO)、93は
切り換えスイッチ、94はWBLモード系回路を示す。
【0105】図22は、AXモードの回路構成につい
て、その要部構成の他の実施の形態の一例を示す機能ブ
ロック図である。図における符号は図21と同様であ
り、95はアンプ、96は1/3分周器、97は位相比
較器(PD)を示す。
【0106】WBLモードでは、エンコーダEFMフレ
ームシンク信号(EEFS)を基準クロックとして使用
し、AXモードでは、エンコーダサブコードシンク信号
(ESFS)と検出されたATIPシンク信号(ASY
NC)との位相差に応じて、基準クロックの位相を変化
させる。ディスク上のATIPシンク信号から検出され
たATIPシンク信号までは、FSK復調器、ATIP
シンク検出回路によるディレイが生じるので、ディレイ
値を設定すればよい。
【0107】図23は、書き込み開始時におけるFG/
WBLモードの動作を説明するたるのタイムチャートで
ある。図の各波形に付けた符号は図21の符号位置に対
応している。
【0108】図24は、書き込み終了時におけるFG/
WBLモードの動作を説明するたるのタイムチャートで
ある。図の各波形に付けた符号は図21の符号位置に対
応している。
【0109】この第11の実施の形態では、WBL/A
Xモードの切り換えは、書き込みを開始する位置(アド
レス)の少し手前(例えば1セクタ手前)までは、WB
Lモードとし、少し手前になった時点で、AXモードに
移行する。その理由は、WBLモードの方が、ウォブル
信号の周波数が高い(22KHz)分だけ高速な制御が
可能で、速やかな整定が行えるからであり、まず、WB
Lモードにおいて、完全に回転数をウォブル信号に同期
させておく。そして、書き込み開始直前になったら、A
Xモードに移行して、書き込みを開始する。この第11
の実施の形態でも、WBLモードとAXモードとの切り
換えを、CPUで行う場合には、CPUは現在のアドレ
スを頻繁に監視して、書き込み開始アドレスの手前の所
定数になったかどうかを判定しなければならないので、
負担が大きく、高速化に限界がある、という不都合が解
消される。すなわち、記録開始前までは蛇行同期回転制
御による高速な制御が可能となり、記録中はアドレス同
期がとれるので、精密な記録制御を行うことができると
共に、先の第1の実施の形態と同様の効果も得られる。 第12の実施の形態 この第12の実施の形態は、請求項2の発明に対応して
いるが、請求項1の発明にも関連している。先の第11
の実施の形態では、WBL/AXモードの切り換えにつ
いて説明した。この第12の実施の形態は、AXモード
自体の改良である。
【0110】この第12の実施の形態では、ATIP同
期信号(ASYNC)と、基準信号ESFS(標準速で
75Hz)との位相比較を行い、この比較結果に基いて
周波数を可変する可変周波数発振器を設け、その出力を
WBLモード系の基準信号とする点に特徴を有してい
る。
【0111】この場合に使用する可変周波数発振器は、
デジタル回路であるから、この実施の形態では、DCO
(Digital Controlled Oscil
ator)という。このように構成することにより、D
COから出力される基準信号の周波数が、ATIP同期
信号(ASYNC)と基準信号ESFSとの位相比較結
果に応じて変化するので、結果的に、ATIP同期信号
(ASYNC)と基準信号ESFSの位相同期回転制御
が可能になる。そして、WBLモードに移行する時は、
DCO出力に代りに、WPLモード系基準信号EEFS
(エンコーダEFMフレームシンク信号:標準速度で
7.35KHz)をWBLモード系の基準信号にすれば
よい。このような切り換えは、単なるスイッチによって
実現できる。以上のように、この第12の実施の形態に
よれば、WBLモード系を共通に使用して、AXモード
を実現することができる。また、AXモード中も、WB
Lモード系がウォブル信号に同期して閉じているため、
高帯域な制御も可能である。 第13の実施の形態 この第13の実施の形態は、請求項3の発明に対応して
いるが、請求項1の発明にも関連している。
【0112】この第13の実施の形態では、WBL/A
Xモードにおいて、記録終了後に、自動的にWBLモー
ドへ移行する点に特徴を有している。その理由は、先の
第11の実施の形態で説明したAXモードは、記録中以
外は不要なモードであるので、記録が終った時は、速や
かにWBLモードにするのが好ましいからである。この
ように、記録終了後は、自動的にWBLモードへ移行さ
せることにより、CPUに負担を与えることなく、WB
Lモードに復帰させることができる。 第14の実施の形態 先の第1から第13の実施の形態では、FG/DEC/
WBL/AXモードの自動切り換え動作に関連して、オ
ートモードの遷移により、CPUの負担を軽減させる場
合について説明した。これらの各実施の形態によれば、
実装されるソフトウエア(実際にはROMに内蔵される
ので、ファームウエアと呼ばれる)のコードサイズを小
さくすることが可能になり、小容量のROMの使用によ
って、コストダウンも実現される。この第14の実施の
形態は、以上のような動作を行うドライブ装置のLSI
チップの切り分けに関する。
【0113】記録データに同期して回転制御を行う回路
や、記録データに位相同期するPLL、PLLのロック
状態(信号DPLOCK)を出力する回路は、一般にC
D−DSPに内蔵されている。このチップは、CD−R
OM装置で広く使用されており、非常に大量に生産され
るので、コストは安い。また、それ以外のFG,WB
L,AXオートモード等を、CD−R専用にチップ化す
る。このように構成することにより、DECモードの制
御自体は、CD−DSPに任せることができ、CD−R
チップ側に内蔵しなくてもよいので、CD−R用制御チ
ップのコストの低減化が実現される。したがって、トー
タルとして、低コストのCD−Rドライブが得られる。
【0114】
【発明の効果】請求項1の光ディスクの回転モータ制御
装置では、記録可能な光ディスク装置における回転モー
タ制御装置であり、ディスクの案内溝の蛇行に同期して
回転モータの回転制御を行う蛇行同期回転制御回路と、
案内溝の線方向に所定距離ごとに、案内溝の蛇行として
配置されているアドレス同期信号を検出する同期信号検
出回路と、アドレス同期信号に同期して回転モータの回
転制御を行うアドレス同期回転制御回路とを設け、記録
開始アドレスの所定位置だけ手前から記録動作中にかけ
ては、蛇行同期回転制御回路により回転モータを駆動
し、記録開始アドレスの所定位置だけ手前からは、アド
レス同期回転制御回路により回転モータを駆動するよう
にしている。したがって、記録開始前までは蛇行同期回
転制御による高速な制御が可能となり、記録中はアドレ
ス同期がとれるので、精密な記録制御を行うことができ
ると共に、先の請求項1の回転モータ制御装置と同様の
効果も得られる。
【0115】請求項2の光ディスクの回転モータ制御装
置では、請求項1の回転モータ制御装置において、アド
レス同期回転制御回路は、アドレス同期信号と基準クロ
ック信号との位相を比較する位相比較器と、位相比較器
の比較結果に応じた周波数を出力する可変周波数発振器
とを設け、可変周波数発振器の出力を基準入力として、
これに案内溝の蛇行が同期するように回転モータの回転
制御を行うよう蛇行同期回転制御回路を接続するように
している。したがって、請求項1の回転モータ制御装置
による効果に加えて、蛇行同期回転制御モードの高速制
御性を保ったまま、アドレス同期制御が行うことができ
る。
【0116】しかも、WBLモード系を共通に使用し
て、AXモードを実現することができると共に、AXモ
ード中も、WBLモード系がウォブル信号に同期して閉
じているため、高帯域な制御も可能になる。
【0117】請求項3の光ディスクの回転モータ制御装
置では、請求項1の回転モータ制御装置において、記録
終了後に、蛇行同期回転制御回路により回転モータを駆
動するようにしている。したがって、請求項1の回転モ
ータ制御装置による効果に加えて、記録終了後は、CP
Uに負担を与えることなく、自動的にWBLモードに復
帰させることができる。
【0118】請求項4の光ディスクの回転モータ制御装
置では、請求項1から請求項3の回転モータ制御装置を
備えた記録可能な光ディスク装置であって、記録された
データ信号に同期して回転モータの回転制御を行うデー
タ同期回転制御回路と、データ信号に位相同期する位相
同期回路と、位相同期回路が同期状態にあることを検出
してロック信号を出力する同期検出回路とを、第1のデ
ジタル信号処理LSIに内蔵させ、その他の処理手段
は、第2のデジタル信号処理LSIに内蔵させるように
している。したがって、DECモードの制御自体は、C
D−DSPに任せることができ、CD−Rチップ側に内
蔵しなくてもよいので、CD−R用制御チップのコスト
の低減化が達成される。また、制御モードの自動切り換
えによって、常に安定な回転制御ができると共に、切り
換えに伴うCPUの負担も増加しないので、ファームウ
エアサイズの小型化、低コスト化、さらに、光ディスク
装置の全体のコストダウンと、高速な装置が実現され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光ディスクの回転モータ制御装置に
ついて、その要部構成の実施の形態の一例を示す機能ブ
ロック図である。
【図2】CD−Rディスクのドライブ装置のための機能
が集積された1チップLSIについて、その要部構成の
一例を示す機能ブロック図である。
【図3】CD−Rディスクのドライブ装置のための機能
が集積された1チップLSIについて、その要部構成の
一例を示す機能ブロック図である。
【図4】図2に示した回転モータ制御装置20におい
て、そのインターフェース信号を示す図である。
【図5】TON信号とDPLMSK信号レジスタの一例
を示す図である。
【図6】SVMODE信号レジスタの一例を示す図であ
る。
【図7】KICDAT信号レジスタの一例を示す図であ
る。
【図8】FGMTH信号とFGMTL信号レジスタの一
例を示す図である。
【図9】スピンドルモータのサーボモードについて、マ
ニュアルモードの設定の一例を示す図である。
【図10】スピンドルモータのサーボモードについて、
オートモードの設定の一例を示す図である。
【図11】この発明の回転モータ制御装置について、記
録データがある場合のFG/DEC/WBLモードの動
作を説明するタイムチャートである。
【図12】WBLモードの回路について、その要部構成
の実施の形態の一例を示す機能ブロック図である。
【図13】この発明の回転モータ制御装置について、F
G/DECオートモードの動作を説明するタイムチャー
トである。
【図14】FGモードの回路について、その要部構成の
実施の形態の一例を示す機能ブロック図である。
【図15】CDエンコーダのインターフェース回路につ
いて、その要部構成の実施の形態の一例を示す機能ブロ
ック図である。
【図16】この発明の回転モータ制御装置について、記
録データがない場合のFG/WBLモードの動作を説明
するタイムチャートである。
【図17】FGモードにおけるゲイン補正回路につい
て、その要部構成の実施の形態の一例を示す機能ブロッ
ク図である。
【図18】WBLモードにおけるゲイン補正回路につい
て、その要部構成の実施の形態の一例を示す機能ブロッ
ク図である。
【図19】WBLモードにおけるループゲイン特性の一
例を示す図である。
【図20】この発明の回転モータ制御装置について、記
録データがない場合のFG/DEC/WBLモードの動
作を説明するタイムチャートである。
【図21】AXモードの回路について、その要部構成の
実施の形態の一例を示す機能ブロック図である。
【図22】AXモードの回路構成について、その要部構
成の他の実施の形態の一例を示す機能ブロック図であ
る。
【図23】書き込み開始時におけるFG/WBLモード
の動作を説明するたるのタイムチャートである。
【図24】書き込み終了時におけるFG/WBLモード
の動作を説明するたるのタイムチャートである。
【図25】光ディスクドライブについて、その要部構成
の一例を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
20 回転モータ制御装置 21 クロックジェネレータ 22 クロックシンセサイザ 23 CIRCエンコーダ 24 サブコードオペレータ 25 セクタプロセッサ 31 モータ制御回路 32 CD−DSP LSI 32a デコードPLL 32b 周波数制御部 32c EFM同期ロック部 32d CLV制御部 33 モータドライバ 34 フィルタ 35 スイッチ 36 途中スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録可能な光ディスク装置における回転
    モータ制御装置であり、 ディスクの案内溝の蛇行に同期して回転モータの回転制
    御を行う蛇行同期回転制御回路と、 前記案内溝の線方向に所定距離ごとに、案内溝の蛇行と
    して配置されているアドレス同期信号を検出する同期信
    号検出回路と、 前記アドレス同期信号に同期して前記回転モータの回転
    制御を行うアドレス同期回転制御回路とを備え、 記録開始アドレスの所定位置だけ手前までは、前記蛇行
    同期回転制御回路により前記回転モータを駆動し、記録
    開始アドレスの所定位置だけ手前から記録動作中にかけ
    ては、前記アドレス同期回転制御回路により回転モータ
    を駆動することを特徴とする回転モータ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の回転モータ制御装置におい
    て、 アドレス同期回転制御回路は、 アドレス同期信号と基準クロック信号との位相を比較す
    る位相比較器と、 前記位相比較器の比較結果に応じた周波数を出力する可
    変周波数発振器とを備え、 前記可変周波数発振器の出力を基準入力として、これに
    案内溝の蛇行が同期するように回転モータの回転制御を
    行うよう蛇行同期回転制御回路を接続することを特徴と
    する回転モータ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の回転モータ制御装置におい
    て、 記録終了後に、蛇行同期回転制御回路により回転モータ
    を駆動することを特徴とする回転モータ制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3の回転モータ制御
    装置を備えた記録可能な光ディスク装置であって、 記録されたデータ信号に同期して回転モータの回転制御
    を行うデータ同期回転制御回路と、 前記データ信号に位相同期する位相同期回路と、 前記位相同期回路が同期状態にあることを検出してロッ
    ク信号を出力する同期検出回路とが、第1のデジタル信
    号処理LSIに内蔵され、 その他の処理手段は、第2のデジタル信号処理LSIに
    内蔵されていることを特徴とする光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100971439B1 (ko) 2002-07-22 2010-07-21 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 정보를 기록하기 위한 회전속도 제어

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