JP2002023598A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002023598A
JP2002023598A JP2000212837A JP2000212837A JP2002023598A JP 2002023598 A JP2002023598 A JP 2002023598A JP 2000212837 A JP2000212837 A JP 2000212837A JP 2000212837 A JP2000212837 A JP 2000212837A JP 2002023598 A JP2002023598 A JP 2002023598A
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image forming
duct
forming apparatus
ventilation plate
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Naoki Kozuka
直樹 小塚
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像形成装置において各種ユニットに対応した
空気の流路を提供できる構成を提案し、装置本体内部の
温度コントロールを容易にさせ、装置の騒音低減や省エ
ネルギー化等を促進する。 【解決手段】本発明は、像担持体上に潜像を形成し、該
潜像を現像して可視像化した後、像担持体上の画像を記
録材に転写し、該記録材に転写された画像を定着して、
記録材上に画像を記録する画像形成装置において、隙間
を持って対向する面部材10A,10Bと該面部材の隙
間を仕切るように設けられた仕切り部材11により構成
されるダクト14を有し、ダクト14の面部材端部側が
外気に開放され、ダクトの面部材壁面に任意の空気穴1
2を有することを特徴とする通風プレート13を備え、
通風プレート13が装置本体内に配置され、該通風プレ
ートを介して装置本体内と外部との空気のやり取りが行
われる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザープリン
タ、複写機、ファクシミリ、プロッタなどの電子写真プ
ロセスを用いて記録材に画像を記録する画像形成装置に
関し、特に、装置内の空冷、自然冷却手段を備えた画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、与えられた画像情報を元に、像担
持体である感光体の表面にその画像情報に応じた潜像を
光学的に記録し、潜像画像に対して現像剤のトナーを付
着させ、別途搬送されてくる記録用紙上にトナーを転写
し、定着することにより、記録用紙上に画像情報を記録
するプロセスを持つ画像形成装置が知られており、レー
ザープリンタ、複写機、ファクシミリ、プロッタなどと
して普及している。このような画像形成装置において
は、機器内部には感光体(像担持体)、帯電部、光学
部、現像部(トナー補給部)、転写部、定着部、クリー
ニング部等の数多くのユニットが装備されるが、それぞ
れのユニットには、その性能を果たすために適切な使用
環境温度が存在する。しかしながら、各ユニットにおい
ては高温に保ちたいものや、逆に冷却を促進したいもの
など多様である他、機器本体の大きさを小さく保つため
に、それぞれのユニットは近接して設置されている。そ
れゆえ画像形成装置本体の内部を如何に効率良く冷却す
るかや保温するかは、装置本体内の空気の流れの制御が
重要になる。そして装置本体内の空気の流れの制御に
は、空気の流入口と空気の排出口を明確に位置付け、そ
の間のパスを設定することが重要となる。しかし、実際
の画像形成装置では、各ユニット間の隙間や外装の隙間
より外気を導入していたり、ファンによる装置内部の空
気の排出に関してもそのパスが明確でなく、装置本体内
部の温度コントロールを困難にしている。
【0003】そこで、上記の問題を解決するため、画像
形成装置本体に冷却用空気導入口を設けた画像形成装置
が提案されており、例えば、実公平7−23822号
公報には、装置内部に外気を導入する空気穴と排気する
ための排気穴を設け、その間を仕切ることにより空気の
流れを制御し、装置本体内部の冷却を促進する技術が開
示されており、また、特開平10−143052号公
報には、作像部の発熱体に近い部位に空気流路を形成
し、この流路上にファンを設置し、ファンによる気流に
より、上記発熱体を冷却する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例,に
記載の技術は、いずれも特定のユニットの温度コントロ
ールを行うために複数の仕切り板を設けたり、ファンを
設置している。このため、いずれの例においても特定の
ユニットに対してのみ効果が存在するが、このコントロ
ールにより他のユニットに対する装置本体内部の空気の
流れが変わり、悪影響を及ぼす場合もある。すなわち、
重要なのは各ユニットに対応した空気の流路、特に外気
導入の確保であり、これが達成できれば各ユニットの温
度コントロールのみならず、空冷の場合は自然冷却効率
を上げることも可能になり、ファンの廃止による騒音や
消費エネルギーの低減へとつながる。
【0005】そこで本発明は、画像形成装置において各
種ユニットに対応した空気の流路を提供できる構成を提
案することで、画像形成装置本体内部の温度コントロー
ルを容易にさせ、装置の騒音低減や省エネルギー化、低
コスト化を促進することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、像担持体上に潜像を形成
し、該潜像を現像して可視像化した後、前記像担持体上
の画像を記録材に転写し、該記録材に転写された画像を
定着して、記録材上に画像を記録する画像形成装置にお
いて、隙間を持って対向する面部材と該面部材の隙間を
仕切るように設けられた仕切り部材により構成されるダ
クトを有し、前記ダクトの面部材端部側が外気に開放さ
れ、前記ダクトの面部材壁面に任意の空気穴を有するこ
とを特徴とする通風プレートを備え、前記通風プレート
が装置本体内に配置され、該通風プレートを介して装置
本体内と外部との空気のやり取りが行われる構成とした
ものである。
【0007】請求項2に係る発明は、像担持体上に潜像
を形成し、該潜像を現像して可視像化した後、前記像担
持体上の画像を記録材に転写し、該記録材に転写された
画像を定着して、記録材上に画像を記録する画像形成装
置において、隙間を持って対向する面部材と該面部材の
隙間を仕切るように設けられた仕切り部材により構成さ
れるダクトを有し、前記ダクトの面部材端部側の一方が
外気に開放され且つ他方の端部が遮蔽され、前記ダクト
の面部材壁面に任意の空気穴を有することを特徴とする
通風プレートを備え、前記通風プレートが装置本体内に
配置され、該通風プレートを介して装置本体内と外部と
の空気のやり取りが行われる構成としたものである。
【0008】請求項3に係る発明は、像担持体上に潜像
を形成し、該潜像を現像して可視像化した後、前記像担
持体上の画像を記録材に転写し、該記録材に転写された
画像を定着して、記録材上に画像を記録する画像形成装
置において、隙間を持って対向する面部材と該面部材の
隙間を仕切るように設けられたお互いに平行でない仕切
り部材により構成されるダクトを有し、前記ダクトの面
部材壁面に任意の空気穴を有することを特徴とする通風
プレートを備え、前記通風プレートが装置本体内に配置
され、該通風プレートを介して装置本体内と外部との空
気のやり取りが行われる構成としたものである。また、
請求項4に係る発明は、請求項3記載の画像形成装置に
おいて、前記通風プレートの対向する仕切り部材が、前
記ダクトの面部材側端部から内部に向けて狭まっている
構成としたものである。
【0009】さらに請求項5に係る発明は、請求項1〜
4のうちの何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記通風プレートの前記ダクトの面部材壁面に設けられ
る空気穴の数が該ダクトに対して1つである構成とした
ものである。また、請求項6に係る発明は、請求項1〜
5のうちの何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記通風プレートの前記ダクトの任意の個所にフィルタ
を設けた構成としたものである。
【0010】さらに請求項7に係る発明は、請求項1〜
6のうちの何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記通風プレートの前記ダクトの内面に吸音部材が取り
付けられている構成としたものである。また、請求項8
に係る発明は、請求項1〜7のうちの何れか一つに記載
の画像形成装置において、前記通風プレートの空気穴が
面部材の両面あるいは側面に選択的に配置される構成と
したものである。
【0011】さらに請求項9に係る発明は、請求項1〜
8のうちの何れか一つに記載の画像形成装置において、
前記通風プレートの内部にダクトとのみ開放された間隙
を持った空間を有する構成としたものである。また、請
求項10に係る発明は、請求項1〜9のうちの何れか一
つに記載の画像形成装置において、前記通風プレートの
少なくとも一部に断熱材料が取り付けられている構成と
したものである。
【0012】さらに請求項11に係る発明は、請求項1
〜10のうちの何れか一つに記載の画像形成装置におい
て、前記通風プレートの外気開放側または空気穴周辺が
ダクト内部に張り出している構成としたものである。ま
た、請求項12に係る発明は、請求項1〜10のうちの
何れか一つに記載の画像形成装置において、前記通風プ
レートは装置本体内に配置され、その通風プレートの外
気開放部分が、空隙を持って外装によって覆われている
構成としたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成、動作及び作
用を図面を参照して詳細に説明する。まず、図2をもと
に画像形成装置の概要を説明するが、本図は一般的な画
像形成装置の構成例を模式的に示す概略構成図である。
図2において、給紙トレイ4内部に設置されている記録
用紙を必要に応じて一枚ずつ分離し、装置本体に記録用
紙を搬送する機構を持つ給紙構造体5により搬送された
記録用紙は、用紙搬送ガイドを通り、像担持体である感
光体3へと達する。その間には図示していない画像読み
取り部やコントローラーから送られてくる元画像の情報
を、レーザー走査光学系あるいはLEDアレイ光学系等
の光書き込み光学系からなる光学部2により光学的な情
報に変換して感光体3上に潜像を書き込む。その後、現
像手段であるトナー補給部7により感光体3上の潜像に
対してトナーを付加して可視像化した後、感光体3上の
トナー画像は、上記給紙構造体5により転写部(図示せ
ず)に搬送された用紙に転写され、その先の定着部6に
より加熱・圧接されることで、記録用紙上に元画像の複
写イメージが形成され、装置外部の排紙トレイ等へと排
紙される。
【0014】これら一連の制御は電装部8から電力供給
や司令を送ることで実現している。この一連の動作で関
係するユニットは、上記の説明に用いた感光体3、光学
部2、トナー補給部7、定着部6、電装部8の各部位以
外にも、図示を省略した帯電部、転写部、クリーニング
部、除電部等、数多く存在し、それぞれ使用に適した温
度環境が存在する。一例としては、電装部8はマイクロ
コンピュータやメモリ、各種制御回路等からなる中央処
理装置(CPU)や、変圧器、その他の多くの電気部品
が配置されているため、一般的には低温にするために冷
却が行われ、定着部6ではトナーの溶融温度などの制約
があるため一般的には80℃以上の高温を保持する必要
がある。また、現像手段であるトナー補給部7はトナー
が溶融してしまわないように、ある程度低温に保つ必要
がある。そこで一般的な製品では、装置本体内に仕切り
板等を設け、構造的に仕切ることが行われている。
【0015】このような状況下、課題のところでも述べ
たように、画像形成装置本体1の内部の空気の流れは複
雑化し、ときには冷却すべきユニットに暖かい空気が流
れ込むなどの不具合を発生しがちとなっている。一般的
な画像形成装置においては、装置本体内に外気と接触す
る部分(開口部)を設けて、この位置にファンやルーバ
ーを設けて装置本体内の空気と外気とのやり取りを行っ
ている。しかしながら、開口部は、上記以外にも給紙ト
レイ部4、装置本体フレームと外装(カバー)の間、給
・排紙の開口部など複数存在し、装置本体内部の空気の
流れは複雑化し、思ったように装置本体内のユニットの
冷却が行われないのが実状である。従って、保温はとも
かく冷却をスムーズに行うには、冷却を必要とするユニ
ット近傍に外気とのパスを持つ流路を形成するのが望ま
しい。そこで本発明では、上記機能を有する構成の通風
プレートを画像形成装置本体の内部に設置するものであ
る。
【0016】図1に本発明に係る通風プレートの基本構
成を示した。同図(A)は通風プレートの上面と両端面
を同時に示した図であり、同図(B)は(A)のA−
A’線部分の断面図である。本発明に係る通風プレート
13は図1(A),(B)に示すように、隙間を持って
対向する2枚の面部材10A,10Bとその隙間を仕切
るように設けられた複数の仕切り部材11、及び、面部
材10A,10Bと仕切り部材11によって形成された
ダクト14と、そのダクト14に内接する面に設けられ
た空気穴12から構成される。空気穴12は面部材10
A,10Bの端面外周以外は面部材内部に存在して、そ
の形状及びその数は限定されない。図1(A)では、2
枚の面部材10A,10Bに対して図面横外周も塞ぐよ
うに上下方向に6本、横方向に3本の仕切り部材11を
設け、合計8個のダクト14を形成し、それぞれのダク
ト14に空気穴12を1〜5個所設けた通風プレート1
3を示している。このように仕切られた構成の通風プレ
ート13は、図3に示すように外気に接触する部分と空
気穴12A,12Bの間で空気が移動するため、本構成
の通風プレート13を図4や図5に示すように画像形成
装置本体1の内部の必要な個所に設置することで、目的
とするユニット周辺で空気のやり取りが容易に行えるよ
うになる。
【0017】尚、図1では2枚の面部材10A,10B
はお互いに平行になるように示してあるが、特に平行に
しなくてもよい。また、通風プレート13の作製方法と
しては、 1.樹脂などの一体成形により作製する方法、 2.一方の面部材と仕切り部材を樹脂により一体成形し
たものに、もう一枚の面部材を接着等により固定する方
法、 3.面部材及び仕切り部材をそれぞれ分けて作製した
後、これらの部材を組付けて接着等により固定する方法
等、いずれの構成であってもよい。
【0018】請求項1の構成では通風プレート13のダ
クト14はその両端が開放形状となっており、構成上の
何らかの制約によってダクト開放面の一方が封鎖された
場合でも機能する。一方、請求項2の構成ではダクト1
4の片端を閉鎖することでそれぞれ異なった通風機能を
持たせている。ダクト14の外気開放部の断面面積は広
い方が多くの外気を導入できるため有利ではあるが、数
mm×数mmの面積でもその効果をもち、1つのダクト
14に存在する空気穴の総面積がダクト14の外気開放
部断面積と同じか若干広い方が、流体的な抵抗が小さく
効率がよいが、この条件に当てはまらなくとも機能は実
現できる。また、ダクト当りの空気穴の数は通風プレー
ト自体の用法によって異なる。1つのダクトの内部に複
数の空気穴が存在する場合には、空気穴間での空気の流
れが発生する。したがってユニットへ1個所から集中的
に外気を導入する場合や外気へ排出する場合には、その
効率を上げるように空気穴の数を1つとしている(請求
項5)。
【0019】画像形成装置本体1の内部と外部との空気
の出入りができる構成のダクト14の場合、空気以外に
も騒音がダクト内を通り、ダクト14の外気開放面から
放射され好ましくない場合がある。また、ダクト内を通
過する騒音は、ダクト14が持つ形状や寸法によって決
まる音響共鳴周波数によって左右される部分と、ダクト
内面での音波の反射形態によって左右される部分が存在
する。そこでダクト14を構成する仕切り部材を平行に
した場合には、平行面で音が反射するため拡散せず好ま
しくない。そこで、図6(B)に示すように、ダクト1
4の仕切り部材11によって構成される対面を平行関係
にしないことにより、音が拡散されるようにすることが
できる(請求項3)。また、図6(C)に示すように、
ダクト14の内面に吸音材料15を備えることで、さら
に騒音の吸収を行えるようにすることができる(請求項
7)。この吸音材料15としては、ロックウール、グラ
スウールなどの一般的な吸音材料をダクト14の内面に
張り付けたもの、粘性率が高い材料をダクト14の内面
に塗布したもの、あるいはパンチングメタルのような吸
音構造をダクト14の内面に設けたもの等のいずれであ
っても良い。
【0020】ところで請求項3の構成の場合、ダクト1
4の形状によってはダクト内の空気の流れが乱れ、乱流
音を発生する場合もある。そこで、請求項4の構成とし
て例えば図6(A)に示すように、ダクト14が面部材
の端部から内部に向けて狭まるように構成すれば、空気
の流れはスムーズになり乱流音を発生させない効果を持
たせることが可能になる。一方、ダクト14の音響共鳴
周波数を効果的に使いダクト内部で騒音を低減すること
も可能である。そこで請求項9の構成では、図6(E)
に示すように、通風プレート13の内部に音響通路18
を介してダクト14とのみ開放された間隙を持った空間
(拡張室)17を有する構成とし、騒音低減構造である
ヘルムホルツ吸音器を通風プレート13のダクト14に
適用し、特定の周波数成分を低減させている。
【0021】ここで、図7にヘルムホルツ吸音器の原理
を示す。図7(A)に示すように、断面積がSのダクト
14中に体積Vを持つ拡張室17が断面積Sb を持つ音
響通路18によって繋がっている場合、拡張室17では
体積Vの部分がバネとして作用し、音響通路18内の空
気が質量として作用する共鳴現象を生じる。この共鳴周
波数は上記の体積Vと断面積Sb により一義的に決ま
り、この周波数をfr とすれば、図7(B)に示すよう
に、ダクト内部を通過する各種周波数fの騒音成分のf
r に近いエネルギー成分を拡張室17の共鳴のために消
費するため、結果的にはこの拡張室(共鳴室)17で縦
軸の減衰量ATTに相当する騒音が低減される。その効
果は図7(C)に示す式(1)によって表現される。こ
の式(1)において定数C0は形状定数である。
【0022】また、請求項11の構成では、図10に示
すように、空気穴12または通風プレート13の外気開
放側の形状が、内部に張り出し25を有する構造とする
ことにより、上記のヘルムホルツ吸音器とは異なった構
成の音響共鳴周波数を利用した騒音低減効果を持たせて
いる。図8にその原理図を示す。図8(A)において、
ダクト14のS2なる面積を持った長さL2の空間にそれ
ぞれ、面積S1,S3、長さL1,L3を持ったパイプ状の
空間をそれぞれLa,Lcの長さだけ挿入した場合、ダク
ト14内部に複数の音響共鳴減少が起こり、ダクト14
内を通過する騒音は同図(B)の式(2)で示されるよ
うな減衰量ATTの分だけ低減する。この減衰量ATT
はダクト14を通過する騒音の周波数によって変化する
が、挿入するパイプのような空間とダクト形状を適切に
設定してやれば、所望の周波数について騒音を低減する
ことができる。
【0023】次に、画像形成装置本体の内部には、トナ
ーの微粉や、潜像にトナーを付着させるときの方式によ
っては発生するオゾンなどの機器外部に排出できないも
のがある。このため一般的な画像形成装置においては、
排気ファンの手前にオゾンフィルタを用いている。本発
明の請求項6の構成においても、図6(D)に示すよう
に、通風プレート13のダクト14を排気用として利用
する場合には、オゾンフィルタのようなフィルタ16を
ダクト14の内部に設置するものであり、また、吸気と
して利用する場合にも防塵効果を持つエアーフィルタな
どの各種フィルタ16をダクト14の内部に設置し、ク
リーンな環境を整えることを可能としている。
【0024】本発明の通風プレート13の画像形成装置
本体内部への配置は、図4及び図5に示すように、装置
本体1の任意の個所かつ任意の方向に配置して利用する
ことができる。また、画像形成装置本体1の内部に配置
する通風プレート13の数は本発明では特に制限してい
ない。画像形成装置本体1の内部に通風プレート13を
設置する場合、通風プレート13に対して冷却・保温し
たいユニットはその両側に位置する場合も多い。そこで
請求項8の構成では、通風プレート13の面部材10の
両面あるいは側面の任意個所に空気穴12を設けること
で、これらの状況に対応している。この請求項8の構成
においては、通常、面部材10の両面の任意の個所に選
択的に空気穴を設けるが、通風プレート13の外周部分
にダクト14を設けた場合には、側面のエッジ部に空気
穴を設けることもできる。
【0025】次に画像形成装置本体の内部に設置された
通風プレート13と外気との位置関係を図9に示す。通
風プレート13は、同図(B)に示すように直接外気に
触れるように設置する構成があるが、この他、請求項1
2の構成、すなわち同図(A)に示すように、通風プレ
ート13の外気開放部分が空隙20を持って外装19に
覆われている構成、あるいは通風プレート13の外気開
放部分が一般流路24を介して外気と触れるような構成
としても良い。本発明の通風プレート13のように穴
(外気開放部分)を持つ部材が直接的に画像形成装置本
体の表面に露出している場合、安全基準上、中に物が入
らないことが要求されるが、請求項12の構成では、外
気開放部分が空隙20を持って外装19に覆われている
ので、この制限を満足する。また、図9(A)の構成の
場合、製品の外観面でも、通風プレート13の外気開放
部分が外装19によって覆われ保護されているため、見
た目も良い製品を構成することができる。その一方、特
に図9(C)に示すように一般流路24と通風プレート
13の外気開放部分を繋ぐ場合、ファン23による強制
排気や強制吸気を利用すれば、外気と装置本体内部の空
気のやり取りが活発に行われ、効果的に空気循環が行わ
れるので、ユニット22の空冷等も効果的に行うことが
できる。
【0026】以上に説明した一連の請求項に係る通風プ
レート13を画像形成装置本体の内部に設置すること
で、各種ユニット周辺の空気と外気とのやり取りが行わ
れるが、特に空冷を必要とするユニットに対しては、例
えば図9に示すように本発明の通風プレート13をユニ
ット22の下部に設置し、その通風プレート13の空気
穴12をユニット22の下方に配置することで、冷たく
重い空気を暖められたユニット22の下方に送り込むこ
とができ、ここに送られてきた空気はユニット22の熱
により暖められ(すなわちユニットが空冷され)、自然
対流としてユニット上方のフレーム21の隙間から抜け
て行く。従って効果的かつ効率的なユニット冷却が可能
になるため、場合によってはファン数の低減による省エ
ネルギー及びコストの低減につながる。さらに請求項1
0の構成では、通風プレート13の少なくとも一部に断
熱材料が取り付けられている構成とし、通風プレート1
3が断熱作用を持つようにすることで、課題である保温
すべきユニットと冷却すべきユニットの機能分離を行え
るようにしている。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜12に
記載の画像形成装置においては、何れの場合も通風プレ
ートを介して装置本体内と外部との空気のやり取りが行
われるので、装置本体内部の空気と外気との交換による
熱交換を、通風プレートによって容易かつ適材適所に行
うことが可能となり、装置本体内部の各種ユニットの動
作安定を期待でき、製品の安定性向上を図ることができ
る。また、通風プレートにより自然空冷の効果があるた
め、空冷用ファンの数の減少を期待でき、画像形成装置
の省エネルギー化と待機時の騒音低減、及び製造コスト
の低減に役立つ。
【0028】さらに請求項2,5または8に記載の画像
形成装置においては、ユニットの配置に応じたダクト分
割ができるようになり、ユニットの要求する必要容量の
外気を設計時に確保することが可能となる。また、請求
項3,4,7,9または11に記載の画像形成装置おい
ては、装置本体内部の騒音が外部に漏れる量を低減で
き、熱交換性能に加えて騒音低減効果を得られるため、
音の静かな画像形成装置を提供することができる。特に
請求項9,11に記載の画像形成装置においては、特定
の騒音周波数成分をダクト内部で吸収するため、装置固
有の騒音成分に吸収周波数を合わせることで、画像形成
装置のより一層の低騒音化に役立つ。
【0029】さらに、請求項6に記載の画像形成装置に
おいては、装置本体内部と外気との熱交換の際に、外気
と交換してはならない余分な物質をフィルタにより除去
することができ、画像形成装置の安定動作及び、装置使
用環境の保護に役立つ。また、請求項10に記載の画像
形成装置においては、少なくとも一部に断熱材料が取り
付けられている通風プレートを用いているので、装置本
体内部のユニットに対応した熱交換が更に押し進めら
れ、保温すべきユニットに対してマイナス影響を与えず
に他のユニットの熱交換を可能にすることができる。さ
らにまた、請求項12に記載の画像形成装置において
は、通風プレートの外気開放部分が、空隙を持って外装
によって覆われているので、美観の良い製品を提供でき
るほか、ファンによる強制送風と一緒に用いることによ
り、一段と熱交換性能の高い通風プレートを備えた画像
形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置に適用される通風プ
レートの基本構成を示す図であって、(A)は通風プレ
ートの上面と両端面を同時に示した図、(B)は(A)
のA−A’線部分の断面図である。
【図2】一般的な画像形成装置の構成例を模式的に示す
概略構成図である。
【図3】図1(B)に示す断面構造の通風プレートにお
ける空気の移動の一例を示す図である。
【図4】本発明に係る画像形成装置における通風プレー
トの配置位置の一例を示す図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置における通風プレー
トの配置位置の別の例を示す図である。
【図6】(A)〜(E)は本発明に係る通風プレートの
ダクトの断面構造例をそれぞれ示す図である。
【図7】本発明に係る通風プレートのダクトに適用され
るヘルムホルツ吸音器の原理の説明図である。
【図8】本発明に係る通風プレートのダクトにヘルムホ
ルツ吸音器とは異なった構成の音響共鳴周波数を利用し
た騒音低減効果を持たせた場合の原理の説明図である。
【図9】本発明に係る画像形成装置の本体内部に配置さ
れた通風プレートの外気開放部分と、装置本体外部の外
気及び外装との位置関係を説明するための図である。
【図10】本発明に係る通風プレートの空気穴または外
気開放部分に、内部への張り出しを設けた例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1:画像形成装置本体 2:光学部 3:感光体(像担持体) 4:給紙トレイ 5:給紙構造体 6:定着部 7:トナー補給部 8:電装部 10A,10B:面部材 11:仕切り部材 12(12A,12B):空気穴 13:通風プレート 14:ダクト 15:吸音材料 16:フィルタ 17:拡張室 18:音響通路 19:外装 20:空隙 21:フレーム 22:ユニット 23:ファン 24:一般流路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上に潜像を形成し、該潜像を現像
    して可視像化した後、前記像担持体上の画像を記録材に
    転写し、該記録材に転写された画像を定着して、記録材
    上に画像を記録する画像形成装置において、 隙間を持って対向する面部材と該面部材の隙間を仕切る
    ように設けられた仕切り部材により構成されるダクトを
    有し、前記ダクトの面部材端部側が外気に開放され、前
    記ダクトの面部材壁面に任意の空気穴を有することを特
    徴とする通風プレートを備え、 前記通風プレートが装置本体内に配置され、該通風プレ
    ートを介して装置本体内と外部との空気のやり取りが行
    われることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】像担持体上に潜像を形成し、該潜像を現像
    して可視像化した後、前記像担持体上の画像を記録材に
    転写し、該記録材に転写された画像を定着して、記録材
    上に画像を記録する画像形成装置において、 隙間を持って対向する面部材と該面部材の隙間を仕切る
    ように設けられた仕切り部材により構成されるダクトを
    有し、前記ダクトの面部材端部側の一方が外気に開放さ
    れ且つ他方の端部が遮蔽され、前記ダクトの面部材壁面
    に任意の空気穴を有することを特徴とする通風プレート
    を備え、 前記通風プレートが装置本体内に配置され、該通風プレ
    ートを介して装置本体内と外部との空気のやり取りが行
    われることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】像担持体上に潜像を形成し、該潜像を現像
    して可視像化した後、前記像担持体上の画像を記録材に
    転写し、該記録材に転写された画像を定着して、記録材
    上に画像を記録する画像形成装置において、 隙間を持って対向する面部材と該面部材の隙間を仕切る
    ように設けられたお互いに平行でない仕切り部材により
    構成されるダクトを有し、前記ダクトの面部材壁面に任
    意の空気穴を有することを特徴とする通風プレートを備
    え、 前記通風プレートが装置本体内に配置され、該通風プレ
    ートを介して装置本体内と外部との空気のやり取りが行
    われることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の画像形成装置において、 前記通風プレートの対向する仕切り部材が、前記ダクト
    の面部材側端部から内部に向けて狭まっていることを特
    徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のうちの何れか一つに記載の
    画像形成装置において、 前記通風プレートの前記ダクトの面部材壁面に設けられ
    る空気穴の数が該ダクトに対して1つであることを特徴
    とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のうちの何れか一つに記載の
    画像形成装置において、 前記通風プレートの前記ダクトの任意の個所にフィルタ
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のうちの何れか一つに記載の
    画像形成装置において、 前記通風プレートの前記ダクトの内面に吸音部材が取り
    付けられていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のうちの何れか一つに記載の
    画像形成装置において、 前記通風プレートの空気穴が面部材の両面あるいは側面
    に選択的に配置されることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のうちの何れか一つに記載の
    画像形成装置において、 前記通風プレートの内部にダクトとのみ開放された間隙
    を持った空間を有することを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のうちの何れか一つに記載
    の画像形成装置において、 前記通風プレートの少なくとも一部に断熱材料が取り付
    けられていることを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のうちの何れか一つに記
    載の画像形成装置において、 前記通風プレートの外気開放側または空気穴周辺がダク
    ト内部に張り出していることを特徴とする画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】請求項1〜10のうちの何れか一つに記
    載の画像形成装置において、 前記通風プレートは装置本体内に配置され、その通風プ
    レートの外気開放部分が、空隙を持って外装によって覆
    われていることを特徴とする画像形成装置。
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