JP2002023497A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

現像装置および画像形成装置

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JP2002023497A JP2000211529A JP2000211529A JP2002023497A JP 2002023497 A JP2002023497 A JP 2002023497A JP 2000211529 A JP2000211529 A JP 2000211529A JP 2000211529 A JP2000211529 A JP 2000211529A JP 2002023497 A JP2002023497 A JP 2002023497A
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    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/09Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer using magnetic brush
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の現像装置の課題は、感光体ドラムと
現像スリーブとの現像部位に対して下流側で浮遊するト
ナーが感光体ドラムの外周面に移動して付着する事態の
発生を防止することにある。 【解決手段】 画像形成装置における感光体ドラム15
の外周面に形成された静電潜像をトナーを用いて現像す
る装置おいて、外周面に磁性トナーを担持し回転されて
磁性トナーを搬送する現像スリーブ25と、円周方向に
並べて配置された複数の磁極を有し且つ現像スリーブ2
5の内側にこれと平行に配置され回転されて現像スリー
ブ25に担持された磁性トナーを感光体ドラム15の外
周面における現像部位へ移動させるマグネットローラ2
6とを具備し、このマグネットローラ25の中心軸線
が、現像スリーブ25の中心軸線と感光体ドラム15の
現像部位とを結ぶ線に対して現像スリーブ25の回転方
向下流側に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は現像装置、およびこ
の現像装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ、プリンタ、あるいは複写
機などの画像形成装置における感光体ドラムの外周面に
形成された静電潜像を現像する現像装置として、現像ス
リーブとマグネットローラとを組合せて磁性トナーを用
いて現像を行うものがある。
【0003】この現像装置は、図6および図7に示すよ
うに外周面に磁性トナーTを担持し回転されて磁性トナ
ーTを搬送する現像スリーブ1と、円周方向に並べて配
置された複数の磁極2aを有し且つ現像スリーブ1の内
側に配置され回転されて現像スリーブ1に担持された磁
性トナーTを感光体ドラム3の外周面における現像部位
へ移動させるマグネットローラ2とを具備している。な
お、図6は従来の現像装置における現像スリーブおよび
マグネットローラと感光体ドラムを示す説明図、図7は
現像スリーブと感光体ドラムとの間におけるトナーの移
動を示す説明図である。
【0004】現像スリーブ1はその中心軸線O1が感光
体ドラム3の中心軸線O3に対して同じ高さで且つ平行
となるように配設されている。マグネットローラ2はそ
の中心軸線O2が現像スリーブ1の中心軸線O1上に位
置するように配設されている。これら現像スリーブ1、
マグネットローラ2および感光体ドラム3は図示しない
装置本体の内部に配設されている。すなわち、現像スリ
ーブ1とマグネットローラ2が図示矢印方向へ回転する
と、装置本体に溜められた磁性トナーTは現像スリーブ
1の外周面に乗って感光体ドラム3の外周面における現
像部位(現像スリーブ1と感光体ドラム3の各中心軸線
を結ぶ水平な線上)へ移動されて、感光体ドラム3の外
周面に形成された静電潜像を現像する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この現像装置には次に
述べる問題がある。従来の現像装置では、現像スリーブ
1とマグネットローラ2とが同一中心軸線上に配設さ
れ、言換えれば現像スリーブ1とマグネットローラ2と
が同一中心軸線上で回転するようになっている。
【0006】ところで、感光体ドラム3における静電潜
像を現像する部位では、静電潜像の電位と現像スリーブ
1に印加する現像バイアスの電位との間における電位差
により生ずる電界と、マグネットローラ2により発生す
る磁界があり、この領域では電界が磁性トナーに対して
感光体ドラム3の静電潜像へ向けて飛翔させる力を作用
させるとともに、磁界が磁性トナーに対してマグネット
ローラ2へ向けて拘束する力を作用させる。ここで、感
光体ドラム3における現像部位では、回転するマグネッ
トローラ2により磁界が交番することになり、磁性トナ
ーTは感光体ドラム3における静電潜像と現像スリーブ
1との間の空間部を往復移動する。
【0007】一般的にマグネットローラ2の半径は感光
体ドラム3の半径に比較して小さく、マグネットローラ
2外周面の曲率が感光体ドラム3に比較して大きい。こ
のため、現像スリーブ1の外周面が、感光体ドラム3に
おける現像部位(現像スリーブ1と感光体ドラム3の各
中心軸線を結ぶ水平な線上に位置する部位)を通過して
現像部位に対して回転方向下流側に移動すると、曲率の
大きいマグネットローラ2では感光体ドラム3の静電潜像
に対する磁力が急激に減少する。これにより感光体ドラ
ム3における静電潜像と現像スリーブ1との間における磁
性トナーの往復移動が弱小となる。そうすると、図7に
示すように感光体ドラム3と現像スリーブ1との間の空
間部で往復移動していた磁性トナーTが浮遊するように
なり、この浮遊する磁性トナーTが電界の力によりへ引
かれて移動し感光体ドラム3の外周面に付着する。この
ため、現像部位を通過した感光体ドラム3の外周面に磁
性トナーTが付着して画像形成に悪影響を与えることが
あり、特に感光体ドラム3の外周面の黒ベタ領域におけ
る未露光部に付着する事態、いわゆる尾引き現象が発生
していた。
【0008】本発明は、感光体ドラムの現像部位に対し
て回転方向下流側でトナーが感光体ドラムの外周面に移
動して付着する事態の発生を防止して良好な画像形成に
寄与する現像装置を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、この現像装置を備えた画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の現像装
置は、画像形成装置における感光体ドラムの外周面に形
成された静電潜像をトナーを用いて現像する現像装置に
おいて、外周面に磁性トナーを担持し回転されて前記磁
性トナーを搬送する現像スリーブと、円周方向に並べて
配置された複数の磁極を有し且つ前記現像スリーブの内
側にこれと平行に配置され回転されて前記現像スリーブ
に担持された前記磁性トナーを感光体ドラムの外周面に
おける現像部位へ移動させるマグネットローラとを具備
し、このマグネットローラの中心軸線が、前記現像スリ
ーブの中心軸線と前記感光体ドラムの現像部位とを結ぶ
線に対して前記現像スリーブの回転方向下流側に位置し
ていることを特徴とする。
【0011】請求項2の発明の現像装置は、画像形成装
置における感光体ドラムの外周面に形成された静電潜像
をトナーを用いて現像する現像装置において、外周面に
磁性トナーを担持し回転されて前記磁性トナーを搬送す
る現像スリーブと、円周方向に並べて配置された複数の
磁極を有し且つ前記現像スリーブの内側にこれと平行に
配置され回転されて前記現像スリーブに担持された前記
磁性トナーを感光体ドラムの外周面における現像部位へ
移動させるマグネットローラとを具備し、前記マグネッ
トローラの半径をrmm、前記感光体ドラムの半径をR
mm、前記マグネットローラの磁極の磁力をGgaus
sとした場合、G・(r/R)≧350の関係にあるこ
とを特徴とする。
【0012】これら請求項1および請求項2の発明の構
成によれば、感光体ドラムにおける現像部位に対して下
流側における磁性トナーに対して、マグネットローラか
ら現像スリーブへの大きな帰還力を作用させて、この磁
性トナーが感光体ドラムへ移動して付着することを抑制
できる。
【0013】請求項3の発明の画像形成装置は、感光体
ドラムと、請求項1または2に記載の現像装置とを具備
することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
1ないし図3を参照して説明する。
【0015】図1は本発明の現像装置を搭載した例えば
プリンタとして用いられる画像形成装置の概略的構成を
示す断面図である。
【0016】図1において11は画像形成装置本体で、
この装置本体11の上面部には記録紙排出部12が設け
られている。13は記録紙を積層して収容する記録紙カ
セット、14は記録紙カセット13に収容された記録紙
を繰出す繰出しローラ、15は感光体ドラム、16は感
光体ドラム15の外周面を帯電する帯電装置、17は感
光体ドラム15の外周面を露光して静電潜像を形成する
露光装置、18は感光体ドラム15の外周面の静電潜像
が形成された部分にトナーを供給付着させて現像を行い
トナー像を形成する現像装置、19は感光体ドラム15
に形成されたトナー像を記録紙カセット13から繰出さ
れて搬送されてきた記録紙に転写する転写装置、20は
記録紙に転写されたトナー像を定着する定着装置であ
る。定着装置20を通過した記録紙は記録紙排出部12
において装置本体11の外側へ排出される。
【0017】この現像装置は図1に示すように感光体ド
ラム15と対応する長さを有する装置本体21を備え、
この装置本体21は感光体ドラム15に対向してこれと
平行に並べて設けられている。装置本体21は上面開放
部に着脱可能に装着したトナーカートリッジ22から内
部へ磁性トナーTを投入して溜めるようになっており、
内部には溜めた磁性トナーTを攪拌する攪拌器23が設
けてある。また、装置本体21における水平に配設され
た感光体ドラム15と対面する側部は長さ方向に沿い水
平に開放部が形成され、この開放部には現像スリーブ2
5とマグネットローラ26とが組合せて感光体ドラム1
5の軸方向に沿って設けてある。現像スリーブ25は非
磁性材料からなる円筒体で、感光体ドラム15に比して
小さい所定の半径と同じ長さを有している。マグネット
ローラ26は現像スリーブ25に対して小さい所定の半
径を有するもので、その内部には図3に示すように異な
る複数の磁極27が円周方向に交互に並べて設けてあ
る。すなわち、N極の磁極27とS極の磁極27が円周
方向に並べて設けてある。
【0018】図中24は現像スリーブ25の上側に位置
して現像装置18に設けられたトナー層形成用のブレー
ドである。
【0019】図2は現像装置における現像スリーブおよ
びマグネットローラと感光体ドラムを示す説明図、図3
は現像スリーブと感光体ドラムとの間における磁性トナ
ーを示す説明図である。
【0020】そして、装置本体21の開放部において、
現像スリーブ25は、その中心軸線O1が感光体ドラム
15の中心軸線O3と同じ高さの水平位置であって中心
軸線O3に対して平行となる位置に配置され、両方の端
部が中心軸線O1上で図示しない軸受により回転自在に
支持されている。すなわち、現像スリーブ25は中心軸
線O1を回転軸線として回転するように設けられてい
る。
【0021】ここで、現像スリーブ25の中心軸線01
と感光体ドラム15の中心軸線03とを結ぶ直線は水平
な線となり、この水平な線において感光体ドラム15の
外周面と対向する現像スリーブ25の外周面の箇所は、
現像スリーブ25から感光体ドラム15へ磁性トナーT
を供給移動して感光体ドラム15の外周面における静電
潜像をトナー像にする現像部位である。
【0022】マグネットローラ26は現像スリーブ25
の内部に配設される。すなわち、マグネットローラ26
は、その中心軸線O2が、現像スリーブ25の中心軸線
O1と感光体ドラム15の中心軸線O3とを結ぶ水平線
(現像位置)より下側に位置し、さらに現像スリーブ2
5の中心軸線O1を通る垂直線より感光体ドラム15に
近い位置に位置している。すなわち、マグネットローラ
26の中心軸線O2が、現像スリーブ25の中心軸線O
1と感光体ドラム15の中心軸線O3とを結ぶ線に対し
て現像スリーブ25の回転方向下流側に位置している。
マグネットローラ26は両方の端部が中心軸線O2上で
図示しない軸受により回転自在に支持されている。すな
わち、マグネットローラ26は中心軸線O2を中心軸線
として回転するように設けられている。例えば、現像ス
リーブ25の中心軸線O1と感光体ドラム15の回転軸
線O3とを結ぶ線と、現像スリーブ25の中心軸線O1
とマグネットローラ26の中心軸線O2とを結ぶ線とが
なす角度θがO°<θ≦60°をなすようにマグネット
ローラ26を偏心させる。
【0023】なお、現像スリーブ25およびマグネット
ローラ26は画像形成装置本体11に設けた図示しない
回転駆動装置により回転力を附与されて回転される。
【0024】このように構成された現像装置の作動につ
いて説明する。現像スリーブ25とマグネットローラ2
6は夫々図示矢印で示す同じ方向へ回転される。装置本
体21の内部に溜められた磁性トナーTは現像スリーブ
25の回転により現像スリーブ25の外周面に載って搬
送され、ブレード24により均一な層厚に規制された後
に、現像スリーブ25の中心軸線O1と感光体ドラム1
5の中心軸線03とを結ぶ直線上で感光体ドラム15に
おける現像部位へ移動されて付着する。磁性トナーTは
ブレード23を通過することにより摩擦帯電される。マ
グネットローラ26の回転に伴い、現像スリーブの中心
軸線O1と感光体ドラム15の中心軸線03とを結ぶ直
線上における現像部位でマグネットローラ26のN極お
よびS極の各磁極27と、磁力の弱い各磁極27の間の
部分が交互に通過する。
【0025】ここで、感光体ドラム15の外周面におけ
る静電潜像の電位と、現像スリーブ25に印加される現
像バイアス電圧との電位差により生ずる電界から、摩擦
帯電された磁性トナーTが受ける力をF電界とし、マグ
ネットローラ26の磁極27により着磁した磁性トナー
Tが受け力をF磁界とする。これにより現像部位におい
てマグネットローラ26の各磁極27が通過すると、F
電界<F磁界となり、磁性トナーTに対して現像スリー
ブ25へ帰還させる帰還力が働く。現像部位においてマ
グネットローラ26における各磁極27の間の部分が通
過すると、F電界>F磁界となり、磁性トナーTに対し
て感光体ドラム15の静電潜像へ飛翔させる飛翔させる
力が働く。これにより回転するマグネットローラ26に
より磁界が交番することになり、磁性トナーTは感光体
ドラム15における静電潜像と現像スリーブ25との間
の空間部を往復移動する。
【0026】ここで、マグネットローラ26の半径は感
光体ドラム15の半径に比較して小さく、外周面の曲率
が大きい。このため、現像スリーブ25の外周面が、感
光体ドラム15における現像部位(現像スリーブ25と
感光体ドラム15の各中心軸線O1、O3上に位置する
部位)を通過して現像部位に対して回転方向下流側(転
写装置19側)に移動すると、曲率の大きいマグネット
ローラ26では感光体ドラム15の静電潜像に対する磁
力が急激に減少する。これにより感光体ドラム15と現
像スリーブ25との間における磁性トナーTの往復移動
が弱小となる。
【0027】そこで、この実施の形態では、マグネット
ローラ26を、その中心軸線O2が、現像スリーブ35
の中心軸線O1と感光体ドラム15の中心軸線O3とを
結ぶ水平線より下側に位置し、さらに現像スリーブ35
の中心軸線O1を通る垂直線より感光体ドラム15に近
い位置に位置するように設けている。すなわち、マグネ
ットローラ26は、その中心軸線O2が、現像スリーブ
25の中心軸線O1と感光体ドラム15の中心軸線O3
(現像部位)とを結ぶ線に対して現像スリーブ25の回
転方向下流側(転写装置19側)に位置するように設け
ている。
【0028】このため、マグネットローラ26の半径が
一定であることを前提として、そのマグネットローラ2
6を中心軸線O2が現像スリーブ25の中心軸線O1と
同じ位置にして配設した場合に比較して、現像スリーブ
25の中心軸線O1と感光体ドラム15の中心軸線O3
(現像部位)とを結ぶ線に対して現像スリーブ25の回
転方向下流側において、マグネットローラ26の外周面
が現像スリーブ25の内周壁に大変接近した状態とな
る。従って、現像スリーブ25の中心軸線O1と感光体
ドラム15の中心軸線O3(現像部位)とを結ぶ線に対
して現像スリーブ25の回転方向下流側において、マグ
ネットローラ26の各磁極27の磁界が磁性トナーTに
対して現像スリーブ25へ帰還させるように作用する帰
還力が、マグネットローラ26の各磁極27が現像部位
を通過する時の帰還力に対して低下する度合いが大変小
さく、マグネットローラ26の各磁極27が現像部位を
通過する時と同様に大きな帰還力を維持することができ
る。これによりマグネットローラ26が現像スリーブ2
5の中心軸線O1と感光体ドラム15の中心軸線O3
(現像部位)とを結ぶ線に対して現像スリーブ25の回
転方向下流側において、現像スリーブ25と感光体ドラ
ム15との間の空間部に存在する磁性トナーTに対して
依然として強い帰還力を作用させ、マグネットローラ2
6を中心軸線O2が現像スリーブ25の中心軸線O1と
同じ位置にして配設した場合に比較して、この磁性トナ
ーTが感光体ドラム15の電界により感光体ドラム15
の外周面に付着する現象を大幅に低減できる。
【0029】このようにこの実施の形態では、マグネッ
トローラ26の中心軸線O2が、現像スリーブ25の中
心軸線O1と感光体ドラム15の中心軸線O3とを結ぶ
線に対して現像スリーブ25の回転方向下流側に位置し
ているので、感光体ドラム15と現像スリーブ15との
現像部位に対して下流側で発生する浮遊トナーに対し
て、マグネットローラ26から現像スリーブ25の大き
な帰還力を作用させて、この磁性トナーTが感光体ドラ
ム15へ移動して付着することを防止でき、良好な画像
形成に寄与できる。
【0030】表1は、マグネットローラ26を現像スリ
ーブ25に対して偏心して配設し、現像スリーブ25の
中心軸線O1と感光体ドラム15の回転軸線O3とを結
ぶ線と、現像スリーブ25の中心軸線O1とマグネット
ローラ26の中心軸線O2とを結ぶ線とがなす角度θを
種々変更させて、画像記録後の画像における尾引きの状
態を評価した結果を示している。これによると現像スリ
ーブ25の中心軸線O1と感光体ドラム15の回転軸線
O3とを結ぶ線と、現像スリーブ25の中心軸線O1と
マグネットローラ26の中心軸線O2とを結ぶ線とがな
す角度θが0°<θ≦60°をなすようにマグネットロ
ーラ26を偏心させた場合に良好な画像記録が行われた
ことが判った。好ましくは20°<θ≦60°が良いこ
とが判った。従って、この範囲でマグネットローラ26
を偏心させて設けることが良いことが判る。
【0031】
【表1】
【0032】そして、この実施の形態の画像形成装置
は、感光体ドラム15における現像部位に対して下流側
で発生する浮遊した磁性トナーが感光体ドラム15の外
周面に移動して付着する事態の発生を防止して良好な画
像形成に寄与する優れた現像装置を備えた装置となる。
【0033】図4および図5は現像装置18における他
実施の形態を示すもので、図4は現像装置における現像
スリーブおよびマグネットローラと感光体ドラムを示す
説明図、図5は現像スリーブと感光体ドラムとの間にお
ける磁性トナーの移動状態を示す説明図である。図4お
よび図5において図2および図3と同じ分部は同じ符号
を付して示している。
【0034】なお、現像スリーブ25の中心軸線O1と
マグネットローラ26の中心軸線O2は同軸線上にあ
る。
【0035】すなわち、この実施の形態では、マグネッ
トローラ26の半径をrmm、前記感光体ドラム15の
半径をRmm、マグネットローラ26の磁極の磁力をG
gaussとした場合、これらをG・(r/R)≧35
0の関係になるように設定したものである。すなわち、
マグネットローラ26の各磁極27の磁界が磁性トナー
Tに対して現像スリーブ25へ帰還させる帰還力がマグ
ネットローラ26の各磁極27が現像部位を通過する時
と同様に大きな値に維持できるように、感光体ドラム1
5の半径Rに近づけてマグネットローラ26の半径Rを
大きくしている。
【0036】このため、従来に比較して、現像スリーブ
25の中心軸線O1と感光体ドラム15の中心軸線O3
(現像部位)とを結ぶ線に対して現像スリーブ25の回
転方向下流側において、マグネットローラ26の外周面
が感光体ドラム15の外周面に接近した状態となる。従
って、現像スリーブ25の中心軸線O1と感光体ドラム
15の中心軸線O3(現像部位)とを結ぶ線に対して現
像スリーブ25の回転方向下流側(転写装置19側)に
おいて、マグネットローラ26の各磁極27の磁界が磁
性トナーTに対して現像スリーブ25へ帰還させるよう
に作用する帰還力が、マグネットローラ26の各磁極2
7現像部位を通過する時の帰還力に対して低下する度合
が大変小さくグネットローラ26の各磁極27が現像部
位を通過する時と同様に大きな帰還力を維持することが
できる。これによりマグネットローラ26が現像スリー
ブ25の中心軸線O1と感光体ドラム15の中心軸線O
3(現像部位)とを結ぶ線に対して現像スリーブ25の
回転方向下流側において、現像スリーブ25と感光体ド
ラム15との間の空間部に存在する磁性トナーTに対し
て依然として強い帰還力を作用させ、従来に比較して磁
性トナーTが感光体ドラム15の電界により感光体ドラ
ム15の外周面に付着することを大幅に低減できる。
【0037】このようにこの実施の形態では、マグネッ
トローラ26の半径と感光体ドラム15の半径とマグネ
ットローラ26の磁極の磁力とをある特定の関係に設定
することにより、感光体ドラム15と現像スリーブ15
との現像部位に対して下流側で発生する浮遊トナーに対
して、マグネットローラ26から現像スリーブ25の大
きな帰還力を作用させて、この磁性トナーTが感光体ド
ラム15へ移動して付着することを防止でき、良好な画
像形成に寄与できる。
【0038】表2は、マグネットローラ26の直径を種
々変更させて、画像記録後の画像における尾引きの状態
を評価した結果を示している。これによるとマグネット
ローラ26の半径をrmm、前記感光体ドラム15の半
径をRmm、マグネットローラ26の磁極の磁力をGg
aussとした場合、これらをG・(r/R)≧350
の関係になるように設定した場合に良好な画像記録が行
われたことが判る。好ましくはG・(r/R)≧400
が良い。
【0039】
【表2】
【0040】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されず、種々変形して実施することができる。例えば前
述した実施の形態に示した2個の形態を組合せても良
い。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明の現像装置によれば、マ
グネットローラの中心軸線が、現像スリーブの中心軸線
と感光体ドラムの現像部位とを結ぶ線に対して現像スリ
ーブの回転方向下流側に位置しているので、感光体ドラ
ムと現像スリーブとの現像部位に対して下流側で浮遊す
る磁性トナーに対して、マグネットローラから現像スリ
ーブへの大きな帰還力を作用させて、この磁性トナーが
感光体ドラムへ移動して付着することを防止でき良好な
画像形成に寄与できる。
【0042】請求項2の発明の現像装置によれば、マグ
ネットローラの半径と感光体ドラムの半径とマグネット
ローラの磁極の磁力とをある特定の関係に設定すること
により、感光体ドラムと現像スリーブとの現像部位に対
して下流側で浮遊する磁性トナーに対して、マグネット
ローラから現像スリーブへの大きな帰還力を作用させ
て、この磁性トナーが感光体ドラムへ移動して付着する
ことを防止でき良好な画像形成に寄与できる。
【0043】請求項3の発明によれば、感光体ドラムと
現像スリーブとの現像部位に対して下流側で発生する浮
遊トナーが感光体ドラムの外周面に移動して付着する事
態の発生を防止して良好な画像形成を得ることができる
優れた現像装置を備えた画像形成装置を得ることができ
るとともに、浮遊したトナーによって画像形成装置内部
が汚れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における画像形成装置の
概略的構成を示す断面図。
【図2】同実施の形態における現像装置の現像スリーブ
およびマグネットローラと感光体ドラムを示す説明図。
【図3】同実施の形態における現像装置の現像スリーブ
と感光体ドラムとの間における磁性トナーの動きを示す
説明図。
【図4】同実施の形態における現像装置の現像スリーブ
およびマグネットローラと感光体ドラムを示す説明図。
【図5】同実施の形態における現像装置の現像スリーブ
と感光体ドラムとの間における磁性トナーの動きを示す
説明図。
【図6】従来の形態における現像装置の現像スリーブお
よびマグネットローラと感光体ドラムを示す説明図。
【図7】従来の形態における現像装置の現像スリーブと
感光体ドラムとの間における磁性トナーの動きを示す正
面図。
【符号の説明】
11…画像形成装置本体、 13…現像装置、 15…感光体ドラム、 21…現像装置本体、 24…ブレード、 25…現像スリーブ、 26…マグネットローラ、 T…磁性トナー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置における感光体ドラムの外
    周面に形成された静電潜像をトナーを用いて現像する現
    像装置において、 外周面に磁性トナーを担持し回転されて前記磁性トナー
    を搬送する現像スリーブと、円周方向に並べて配置され
    た複数の磁極を有し且つ前記現像スリーブの内側にこれ
    と平行に配置され回転されて前記現像スリーブに担持さ
    れた前記磁性トナーを感光体ドラムの外周面における現
    像部位へ移動させるマグネットローラとを具備し、この
    マグネットローラの中心軸線が、前記現像スリーブの中
    心軸線と前記感光体ドラムの中心軸線とを結ぶ線に対し
    て前記現像スリーブの回転方向下流側に位置しているこ
    とを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 画像形成装置における感光体ドラムの外
    周面に形成された静電潜像をトナーを用いて現像する現
    像装置において、 外周面に磁性トナーを担持し回転されて前記磁性トナー
    を搬送する現像スリーブと、円周方向に並べて配置され
    た複数の磁極を有し且つ前記現像スリーブの内側にこれ
    と平行に配置され回転されて前記現像スリーブに担持さ
    れた前記磁性トナーを感光体ドラムの外周面における現
    像部位へ移動させるマグネットローラとを具備し、前記
    マグネットローラの半径をrmm、前記感光体ドラムの
    半径をRmm、前記マグネットローラの磁極の磁力をG
    gaussとした場合、G・(r/R)≧350の関係
    にあることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 感光体ドラムと、請求項1または請求項
    2に記載の現像装置とを具備することを特徴とする画像
    形成装置。
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