JP3999932B2 - 現像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機、ファックス等の電子写真方式の画像形成装置に用いられ、感光体上に形成された静電潜像にトナーを現像させて可視像を形成する現像装置に関し、特にトナーと磁性キャリアとからなる2成分現像剤を用いる現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機、プリンタ、ファックス等の電子写真方式を用いた画像形成装置では、感光体表面に帯電電位の差による静電潜像を形成し、この静電潜像を現像剤中のトナーの付着により現像して可視像を形成している。この現像のために使用する装置が現像装置であり、現在までに数々の形態の現像装置が実用化されている。近年では、画像のカラー化および高画質化が要求されており、トナーを小粒径化したり、トナーの帯電制御が容易な2成分現像剤を用いる現像法などが実用化されている。
【0003】
従来の2成分現像剤を用い、現像領域で磁気ブラシ現像を行なう現像装置として、次のものが知られている。図2は、このような現像装置の一例を示す概略構成図である。この現像装置101は、感光体110に近接して設けられており、ハウジング109内に、2成分現像剤を磁気的に吸着して搬送する現像ローラ102と、この現像ローラ102の表面に形成される現像剤層の層厚を一定の厚さに規制する層厚規制部材であるブレード103と、現像ローラ102に現像剤を供給する現像剤供給手段104と、現像剤を現像装置101の長手方向に搬送する外側のチューブミキサ107と現像剤をチューブミキサ107とは逆方向に搬送する内側のオーガー108で構成され現像剤を攪拌混合する二重ミキサ106と、を備えている。
【0004】
現像剤供給手段104は、4枚の羽根を供えた略十字形状の回転体であり、現像ローラ102との対向位置で周面が逆方向に移動するように回転駆動される。この現像剤供給手段104の回転により、現像剤の攪拌と搬送とを行なうことができるようになっている。現像ローラ102は、固定支持された円柱状の磁石ローラ102aと、この磁石ローラ102aのの外側で回転可能に支持された現像スリーブ102bとから構成されるものである。磁石ローラ102aには、現像剤供給手段104と面する位置に、周方向に隣り合う二つの同極性(N極)の磁極を備える。
【0005】
このような現像装置101で用いられる2成分現像剤は、帯電性のトナーと磁性キャリアとを含む現像剤であって、撹拌によってトナーが一定の電荷に帯電される。このような現像剤は、現像剤供給手段104の回転によって現像ローラ102に供給され、磁極を内蔵する現像ローラ102の表面に磁気的に吸着され、磁性キャリアが穂状に連なった磁気ブラシを形成する。円筒状のブレード103の内部には図示しない回転可能な磁石が配置され、この磁石が適切な角度回転することにより、印刷時には現像剤をブレード103と現像スリーブ102bとの間を通過させ、印刷しない時には通過させないように制御している。このようにすることによってある色の現像器が現像した像を他色の現像器の穂で乱すことが避けられるようになっている。一方、現像領域には、感光体110と現像ローラ102との間に、交流が重畳された直流電圧である現像バイアス電圧を印加することによって振動電界が形成されており、現像剤層はこの振動電界内に搬送され、現像剤層中のトナーが静電潜像上に転移し、静電潜像が可視化される。
【0006】
現像後、現像ローラ102上の現像剤は、現像スリーブ102bの回転により同極性(N極)の磁極が配置された位置に搬送され、磁極間の反発力により現像スリーブ102b表面から離脱される。離脱された現像剤は現像剤供給手段104の回転により二重ミキサ106へ搬送される
このような2成分現像剤を用いる現像装置には、磁気ブラシを感光体に接触させて現像する方式のものと、磁気ブラシを感光体と接触させずにトナーを飛翔させて現像させる非接触方式のものとがある。非接触方式の現像装置では、現像領域で感光体と現像剤層とが接触しないので、感光体の非潜像部に現像剤が付着する、いわゆるかぶり現像がほとんどなく、画像のカラー化・高画質化に適したものである。現像剤層を感光体に接触させると、現像剤層と感光体の摩擦のため現像器と感光体の駆動に非接触方式と比べて大きな力が必要なことと、カラー用の現像器では印刷と非印刷時に応じて現像剤層を感光体に接触させたり非接触にしたりを繰り返すのでその都度衝撃が発生する。そのため画像が乱れることも考えられるため非接触方式の方がカラー用の現像器として多用されている。また、現像装置101では、装置を小型化するために現像ローラ102とニ重ミキサ106と現像剤搬送手段104とがほぼ水平に配置されており、現像装置101を複数配置するカラー画像形成装置において装置全体を小型化できるという利点も有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の現像装置101では、現像ローラ102と現像剤供給手段104とがほぼ水平に配置されており、現像ローラ102上の現像剤を回収する際に、現像剤に働く重力を利用して現像剤を現像ローラ102から離脱させることができにくい。そのため、現像ローラ102内に配置した磁極(N極どうし)の反発力により現像剤の離脱を行っているが、このような装置構成では現像ローラ102上の現像剤の開放領域と、現像剤供給手段104から現像ローラ102への現像剤の供給領域とが比較的接近してしまい、離脱領域で滞留した現像剤の一部が現像剤供給手段104へ送られずに再び現像ローラ102に付着して搬送され、いわゆる現像剤の連れ回りが発生することがある。このため、現像装置101内での現像剤の撹拌が不十分となり、連続印刷時に画像に濃度低下等の画像欠陥が発生するという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記問題を解決するために、特開平7−325477号公報に開示された現像装置では、現像ローラ内の隣り合う同極性(N極)の二つの磁極と対向して磁極と異なる極性(S極)の二つの磁極を有する固定支持された磁石体と、この磁石体の外周面を一定方向に回転する周面から張り出した複数枚の羽根を備える回転体とからなる現像剤搬送部材が設けられ、互いに逆方向に現像剤を混合搬送する第一のオーガと第二のオーガが設けられ、現像剤搬送手段には、第一のオーガと対向する位置には磁極は設けられていない構成となっている。
【0009】
このような現像装置では、現像ローラと現像剤搬送手段との間で対向する異なる極性の磁極により、現像ローラから離脱された現像剤の回収と現像剤供給手段から現像ローラへの現像剤の供給とを行なうようになっている。さらに、現像剤供給手段に回収された現像剤は、第一のオーガとの対向位置で、現像剤供給手段の回転により現像剤供給手段の表面から離脱されるようになっている。
【0010】
しかし、このような現像装置では、現像剤供給手段による現像剤の攪拌と搬送が不充分であり、特に高速機では、高濃度画像の連続印刷時に十分な画像特性を連続して得るのが困難である。これは現像剤供給手段の第一のオーガ側の適切な位置に磁極がないために現像剤供給手段と第一のオーガとの間で現像剤の授受が上手く行えず、現像剤供給手段上を現像ローラが現像に使用したトナー濃度の低い現像剤がそのまま連れ回りしてしまうためである。この原因は羽根を持った回転体を回転させるだけでは、その羽根の間に保持されている現像剤を回転体から離脱させかつトナーが補給されてトナー濃度が回復した現像剤の供給を第一のオーガから受けるのは、周囲の現像剤の圧力や第一のオーガの回転による圧力のため速やかに行なうのが困難なためである。
【0011】
これより、特に高速機用の現像装置としては不十分であり、現像剤供給手段と第一のオーガとの間の現像剤の授受を大幅に改善することが必要であるという問題があった。また、このような現像剤搬送手段は現像ローラと同等の構成をしているため、その表面の部材の精度があまり要求されないとしても、樹脂製の部材と比較して非常に高価になるという問題もあった。
【0012】
なお、図2の従来の現像装置を用いて画像の端部と中央部にのみ規定の幅と長さのベタ画像を規定枚数(A4横で30枚)印刷する試験を行なったところ、初期に6%であった印字部と非印字部のトナー濃度は表1に示すような結果となった。表1は、現像ローラ表面、現像剤搬送手段付近、現像剤攪拌手段付近の印刷域と非印刷域のトナー濃度を測定したものである。
【0013】
【表1】
Figure 0003999932
【0014】
表1のように印字部のトナー濃度が低下すると、印字部の画像濃度の低下に繋がる。本実験でも初期に1.6あった画像濃度がA4横30枚の端部印刷後には、0.9まで低下した。
【0015】
表1のような現像ローラ102上の印字部のトナー濃度の低下は、マグローラ102と現像剤搬送手段104との間、及び現像剤搬送手段104と二重ミキサ106との間の現像剤の授受が不充分なため発生したと考えられ、複数の羽根状の部材を有する回転体を回転させるだけでは現像剤の混合攪拌はほとんど行なわれないことも判明した。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記のような現像後の本来回収されるべき現像剤が再び現像領域に搬送される、いわゆる現像剤の連れ回りを防止し、濃度低下のない良好な画像が得られる現像装置とすることを目的とするものである。
【00017】
具体的には、内部に固定支持された円筒形状でありかつ円周方向に沿って複数の磁極を有する磁石ロールと、該磁石ロールの外側でかつ前記磁石ロールと非接触に回転可能に支持された中空円筒状の非磁性部材であって外周面にトナーと磁性キャリアからなる2成分現像剤を回転方向に搬送し、対向する感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像し、前記感光体上に可視像を形成する現像スリーブと、を備えた現像ローラと、前記現像剤を収納する現像槽内で、前記現像剤を撹拌混合する現像剤撹拌手段と、前記現像槽内で前記現像ローラと前記現像剤撹拌手段との間に設けられ、前記現像剤撹拌手段で混合撹拌された現像剤を前記現像スリーブに付与し、かつ前記現像スリーブから現像に供した使用済み現像剤を回収する作用を有する現像剤搬送手段と、を有する現像装置において、前記現像剤搬送手段は、回転駆動される長手方向に形成された複数の略板状の羽根を有する回転体であり、前記羽根の先端に羽根の長手方向に渡って板状の磁石を設ける現像装置、あるいは前記現像剤搬送手段は、回転駆動される略円筒状の回転体であり、該回転体の長手方向に渡って全体又は一部が埋設されて配置された複数枚の板状の磁石を設け、さらに、前記磁石ロールの前記現像剤搬送手段と対向する位置の上流側及び下流側には同極性の磁極が設けられている現像装置としたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる現像装置の実施例を、図に基づいて具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施例であるカラー画像形成装置内の現像装置を示す概略構成図である。なお、現像装置は、感光体11の周辺に4個配設され、イエロー・マゼンタ・シアン・ブラックを現像可能となるが、本実施例ではその内の1つの現像装置のみについて説明する。
【0019】
現像装置1は、上方にトナー収容部12を設け、感光体11と近接して設けられており、ハウジング10内には、2成分現像剤を収容する現像剤収容部9と、感光体11との対向位置で表面に2成分現像剤を磁気的に吸着して搬送する円筒状の現像ローラ2と、この現像ローラ2表面に形成される現像剤層を規制する円筒状の層厚規制部材3と、現像ローラ2に現像剤を供給するとともに現像ローラ2上の現像剤を回収して搬送する現像剤搬送手段4と、この現像剤搬送手段4に対して現像ローラ2の反対の位置で現像剤を軸方向に搬送しながら攪拌する外側のチューブミキサ7と内側のオーガ8で構成される二重ミキサ6とを有している。
【0020】
現像ローラ2は、位置を固定して支持された円柱状の磁石ローラ2aと、この磁石ローラ2aの外側で磁石ローラ2aに非接触で軸線回りに回転可能に支持された現像スリーブ2bとで主要部が構成されている。磁石ローラ2aには、複数の磁極が周面に沿って設けられ、現像剤供給手段4と対向する位置の上流側及び下流側には、周方向に隣り合う二つの同極性(本実施例ではN極)の磁極A、Bを備えている。現像スリーブ2bは、感光体11との対向位置で周面が同方向に移動するように回転駆動される。
【0021】
現像剤供給手段4は、回転駆動される四枚の羽根を有する略十字状の部材であって、四枚の羽根はその先端に羽根の長手方向にわたって板状の磁石C,D,E,Fがそれぞれ設けられている。磁石C,D,E,Fは,その極性が磁石ローラ2aの隣り合う同極性(N極)の磁極A,Bと異なる極性(S極)であり、その磁極の向きが現像剤搬送手段4の中心から外側に向かう方向である。現像剤搬送手段4の回転方向は、現像ローラ2との対向位置で現像スリーブ2bの移動方向と逆方向に移動するように設定されている。
【0022】
層厚規制部材3は、ハンジング10に固定支持された円柱状の部材であり、現像スリーブ2bと近接して配設されている。この層厚規制部材3は、現像スリーブ2bの回転方向における現像領域の上流側であって、現像剤供給手段4との対向位置の下流側に配設されている。本実施例では、層厚規制部材3は非磁性金属により形成されており、その内部に回転可能な磁石Hを有し、磁石Hの回転によって現像時には感光体11と対抗する部分の現像スリーブ上に現像剤層を形成し、現像を行なわないときには感光体11と対抗する部分の現像スリーブ上に現像剤層を形成しないように設定されている。層厚規制部材3と現像スリーブ2bとの間隙を適切に設定することにより、現像領域で必要な現像剤量が得られるように現像剤の層厚が調節される。本実施例では、層厚規制部材3と現像スリーブ2b表面との間隙が0.65mmに設定されており、約500μmの層厚の現像剤層が得られる。
【0023】
二重ミキサ6を構成するチューブミキサ7とその内部のオーガ8は、互いに逆方向に現像剤を搬送するように回転駆動されるようになっており、現像剤を攪拌するとともに軸方向に搬送するものである。
【0024】
現像装置1は、現像スリーブ2b上の現像剤層を感光体11表面に接触させない非接触現像方式のものであり、現像スリーブ2bと感光体11との間隙を適切に設定し、現像剤層の厚さを感光体11に接触しない範囲でなるべく厚くすることが望ましい。
【0025】
また、本実施例の現像剤は、摩擦帯電制御が容易で交番電界内での現像剤の制御を効果的に行なうことができる点を考慮し、トナーと磁性キャリアを混合した2成分現像剤を使用した。本実施例では、トナー粒子の摩擦帯電をより的確に制御してトナーの凝集を起こりにくくするため、磁性キャリアの平均粒径が60μm、トナーの平均粒径が9μmである現像剤を使用した。
【0026】
このような現像装置1では、感光体11と現像スリーブ2bとの間にバイアス電源(図示せず)から直流成分に交流成分を重畳したバイアス電圧(交流成分のピーク間値が1.4KV、周波数が3.6kHz,直流成分が+200V)が印可されており、ここで生じる交番電界によって両者の対向部分に現像領域が形成される。なお、本実施例では、感光体11は、図中に示す矢印の方向に140mm毎秒で回転し、帯電器(図示せず)によって+350V(現像位置において)に一様に帯電された後、画像書き込み装置により露光されて画像部の電位が+30Vとなるように設定されている。
【0027】
次に、現像装置1の動作について説明する。このような現像装置1では、トナーと磁性キャリアとは、ハウジング10内において、二重ミキサ6によって十分に混合攪拌される。これにより、現像剤中のトナーの分布が均一に維持されるとともに、トナーと磁性キャリアに所定の電化が付与される。
【0028】
攪拌された現像剤は、現像剤搬送手段4の羽根が回転することにより現像剤の搬送が行なわれるとともに、現像剤搬送手段4の羽根の先端にある磁石C,D,E,Fの磁力により二重ミキサ6上の現像剤を磁気的吸引力により磁石上に吸引する。そして現像剤搬送手段4の回転に伴って、磁石C,D,E,Fが磁石ローラ2aの磁極Bに近接すると、磁石C,D,E,Fと磁極Bの磁気的吸引力により現像スリーブ2b上に引き付けられる。この作用を実現するため、二重ミキサ6と現像剤搬送手段4との間の距離は現像剤搬送手段4と現像ローラ2との間の距離より広く設定されている。本実施例では、現像剤搬送手段4の羽根の先端にある磁石C,D,E,Fの磁力を600ガウスとし、現像剤搬送手段4と二重ミキサ6の間隔をが2mm、現像剤搬送手段4と現像ローラの間の距離が4mmとした。このようにして、現像剤は、現像スリーブ2b表面に供給され、現像スリーブ2b上に磁気的に吸着されてブラシ状の現像剤層が形成される。この現像剤層は、現像スリーブ2bの回転に伴って層厚規制部材3との対向位置を通過し、現像剤吸着量が規制される。さらに、この現像剤層は、現像スリーブ2bが回転することにより現像領域に搬送される。現像領域では、現像スリーブ2bと感光体11との間に交番電界が形成されており、現像剤中のトナーが現像スリーブ2bから飛翔し、感光体11上の静電潜像に付着して現像が行なわれる。
【0029】
現像後、現像領域を通過した現像スリーブ2b上の現像剤は、現像スリーブ2bの回転により隣り合う同極性(N極)の磁極A,Bが配設された位置に搬送され、磁極間の反発力により現像スリーブ2b表面から離脱される。さらにこの現像剤は、磁石ロール2aの磁極Aと回転する現像剤搬送部材4の羽根の先端に取り付けられた磁石C,D,E,Fとの間の磁気的吸引力により、現像剤搬送手段4の羽根の先端にある磁石C,D,E,Fに引き付けられる。こうして現像剤は、現像剤供給手段4に回収され、現像剤搬送部材4の回転より二重ミキサ6との対向位置に搬送される。この位置では、現像剤搬送手段4の羽根の先端にある磁石C,D,E,Fに吸引された現像後の現像剤は磁石C,D,E,F上に穂立ちしているが、二重ミキサ6に接触することで二重ミキサ6に受け渡される。そして、二重ミキサ6を構成するチューブミキサ7とその内側に配設されたオーガ8により現像剤は現像剤収容部8の二重ミキサ6の近傍で十分に混合攪拌され、再度現像剤供給手段4により現像ローラ2へ送られる。
【0030】
本実施例による現像装置1で現像剤搬送手段4の性能を、用紙の端部と中央部に3cm幅のベタ画像連続30枚印刷させ、印刷後の現像装置各部の現像剤中のトナー濃度を測定したところ、印字前の6%に対し、従来の表1と比較して表2のような良好な結果が得られた。
【0031】
【表2】
Figure 0003999932
【0032】
なお、本実施例では、現像剤搬送手段4として回転駆動される複数枚の略板状の羽根を有する回転体を設け、羽根の先端に長手方向に渡って板状の磁石を設けた場合について説明したが、図3に示すように、現像剤搬送手段14が略円筒状の回転体であり、その周上に沿って円筒の長手方向に渡って配置された複数枚の板状の磁石C,D,E,Fを設けても同様の効果が得られ、しかも羽根の間の現像剤が不要になるため高価な二成分現像剤の量を節約できるためコストダウンが可能になる。但し、現像剤搬送手段14が保持する現像剤量が少なくなるので、現像剤搬送手段14を現像剤搬送手段4の場合と比較して高速で回転させる必要がある。または、現像剤搬送手段14の表面を荒らしたり、長手方向にわたって細かい溝を多数設けることで現像剤の搬送性能を高めることも可能である。なお、
磁石C,D,E,Fは、現像剤搬送手段14の表面に全体又は一部が埋設されて配置されるようにすることが好ましいが、現像剤搬送手段14の表面に貼付ことも考えられる。
【0033】
このような現像装置では、現像剤供給部材4,14から現像ローラ2への現像剤の供給と、現像ローラ2から現像剤搬送部材4,14への現像剤の回収とを行なう際に、現像剤の授受が円滑に行なわれ、現像ローラ2から離脱された現像剤が再び現像ローラ2に付着するのを防止することができ、現像剤の連れ回りによる画像濃度低下等の画質劣化が防止され、良好な画像が得られるようになる。
【0034】
なお、本実施例では、磁石ローラ2aの磁極A、B間の距離、現像剤搬送手段4の羽根の数、磁石がある羽根の数、現像スリーブ2bと現像剤搬送手段4との間隙、現像剤搬送手段4と現像剤混合攪拌手段6との間隙等は、現像剤の回収及び供給が円滑に行なえるように適宜に設定すればよい。また、現像剤搬送手段14に取り付ける磁石の数、磁石が円筒状部材である現像剤搬送手段14の表面から突き出しているかどうかについても、現像剤の回収及び供給が円滑に行なえるように適宜に設定すればよい。さらに、磁石の磁力及び磁石の大きさ等は現像剤の回収及び供給が円滑に行なえるように適宜に設定すればよい。また、本発明は、非接触現像方式の現像装置に限らず、磁気ブラシを感光体表面に接触させる方式の現像装置にも適用することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、磁石ローラに配設された磁極と回転する現像剤搬送手段の羽根の先端、または円筒上に設けられた磁石を設けることにより、容易な構成追加であるためにコストダウンとなり、かつ現像剤供給用の磁気吸引力と現像剤回収用の磁気吸引力とが別個に形成されるので、現像剤の供給領域と回収領域とを確実に分離して、現像剤の搬送を円滑に行なうことができ、小型化された現像装置の欠点である現像剤の連れ回りが防止され、カラー画像を連続して印刷する場合にも濃度低下のない良好な画像を得る現像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の概略構成図である。
【図2】従来の現像装置を示す概略構成図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 現像装置
2 現像ローラ
2a 磁石ローラ
2b 現像スリーブ
3 層厚規制部材
4 現像剤供給手段
6 二重ミキサ
7 チューブミキサ
8 オーガ
9 現像剤収容部
11 感光体

Claims (5)

  1. 内部に固定支持された円筒形状でありかつ円周方向に沿って複数の磁極を有する磁石ロールと、該磁石ロールの外側でかつ前記磁石ロールと非接触に回転可能に支持された中空円筒状の非磁性部材であって外周面にトナーと磁性キャリアからなる2成分現像剤を回転方向に搬送し、対向する感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像し、前記感光体上に可視像を形成する現像スリーブと、を備えた現像ローラと、
    前記現像剤を収納する現像槽内で、前記現像剤を撹拌混合する現像剤撹拌手段と、
    前記現像槽内で前記現像ローラと前記現像剤撹拌手段との間に設けられ、前記現像剤撹拌手段で混合撹拌された現像剤を前記現像スリーブに付与し、かつ前記現像スリーブから現像に供した使用済み現像剤を回収する作用を有する現像剤搬送手段と、を有する現像装置において、
    前記現像剤搬送手段は、回転駆動される長手方向に形成された複数の略板状の羽根を有する回転体であり、前記羽根の先端に羽根の長手方向に渡って板状の磁石を設け
    前記磁石ロールの前記現像剤搬送手段と対向する位置の上流側及び下流側には同極性の磁極が設けられていることを特徴とする現像装置。
  2. 内部に固定支持された円筒形状でありかつ円周方向に沿って複数の磁極を有する磁石ロールと、該磁石ロールの外側でかつ前記磁石ロールと非接触に回転可能に支持された中空円筒状の非磁性部材であって外周面にトナーと磁性キャリアからなる2成分現像剤を回転方向に搬送し、対向する感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像し、前記感光体上に可視像を形成する現像スリーブと、を備えた現像ローラと、
    前記現像剤を収納する現像槽内で、前記現像剤を撹拌混合する現像剤撹拌手段と、
    前記現像槽内で前記現像ローラと前記現像剤撹拌手段との間に設けられ、前記現像剤撹拌手段で混合撹拌された現像剤を前記現像スリーブに付与し、かつ前記現像スリーブから現像に供した使用済み現像剤を回収する作用を有する現像剤搬送手段と、を有する現像装置において、
    前記現像剤搬送手段は、回転駆動される略円筒状の回転体であり、該回転体の長手方向に渡って全体又は一部が埋設されて配置された複数枚の板状の磁石を設け、
    前記磁石ロールの前記現像剤搬送手段と対向する位置の上流側及び下流側には同極性の磁極が設けられていることを特徴とする現像装置。
  3. 前記板状の磁石は磁極が前記現像剤搬送手段の中心から外側に向くように取り付けられ、前記磁石の磁性は前記現像剤搬送手段と最近接位置にある前記磁石ロールの磁石の極性と異なることを特徴とする請求項1または2記載の現像装置。
  4. 前記現像剤搬送手段の回転方向は、前記現像ローラとの対向位置で現像スリーブの移動方向とは逆であることを特徴とする請求項1または2記載の現像装置。
  5. 前記磁石の極性は同一であることを特徴とする請求項1または2記載の現像装置。
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