JP2002091168A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2002091168A
JP2002091168A JP2000283154A JP2000283154A JP2002091168A JP 2002091168 A JP2002091168 A JP 2002091168A JP 2000283154 A JP2000283154 A JP 2000283154A JP 2000283154 A JP2000283154 A JP 2000283154A JP 2002091168 A JP2002091168 A JP 2002091168A
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明裕 高見
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さえ子 戸田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現像後に本来回収されるべき現像剤が再び現像
領域に搬送されるのを防止し、濃度低下のない良好な画
像が得られる現像装置を提供する。 【解決手段】周面を回転駆動される現像スリーブ2bと
その内部に固定支持された磁石ロール2aとからなる現
像ローラ2を設け、この現像ローラ2の対向位置に、複
数の羽根を有する回転体を設け、その羽根の先端に羽根
の長手方向に渡って磁極A,Bとは異なる極性の磁石
C,D,E,Fを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写
機、ファックス等の電子写真方式の画像形成装置に用い
られ、感光体上に形成された静電潜像にトナーを現像さ
せて可視像を形成する現像装置に関し、特にトナーと磁
性キャリアとからなる2成分現像剤を用いる現像装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機、プリンタ、ファック
ス等の電子写真方式を用いた画像形成装置では、感光体
表面に帯電電位の差による静電潜像を形成し、この静電
潜像を現像剤中のトナーの付着により現像して可視像を
形成している。この現像のために使用する装置が現像装
置であり、現在までに数々の形態の現像装置が実用化さ
れている。近年では、画像のカラー化および高画質化が
要求されており、トナーを小粒径化したり、トナーの帯
電制御が容易な2成分現像剤を用いる現像法などが実用
化されている。
【0003】従来の2成分現像剤を用い、現像領域で磁
気ブラシ現像を行なう現像装置として、次のものが知ら
れている。図2は、このような現像装置の一例を示す概
略構成図である。この現像装置101は、感光体110
に近接して設けられており、ハウジング109内に、2
成分現像剤を磁気的に吸着して搬送する現像ローラ10
2と、この現像ローラ102の表面に形成される現像剤
層の層厚を一定の厚さに規制する層厚規制部材であるブ
レード103と、現像ローラ102に現像剤を供給する
現像剤供給手段104と、現像剤を現像装置101の長
手方向に搬送する外側のチューブミキサ107と現像剤
をチューブミキサ107とは逆方向に搬送する内側のオ
ーガー108で構成され現像剤を攪拌混合する二重ミキ
サ106と、を備えている。
【0004】現像剤供給手段104は、4枚の羽根を供
えた略十字形状の回転体であり、現像ローラ102との
対向位置で周面が逆方向に移動するように回転駆動され
る。この現像剤供給手段104の回転により、現像剤の
攪拌と搬送とを行なうことができるようになっている。
現像ローラ102は、固定支持された円柱状の磁石ロー
ラ102aと、この磁石ローラ102aのの外側で回転
可能に支持された現像スリーブ102bとから構成され
るものである。磁石ローラ102aには、現像剤供給手
段104と面する位置に、周方向に隣り合う二つの同極
性(N極)の磁極を備える。
【0005】このような現像装置101で用いられる2
成分現像剤は、帯電性のトナーと磁性キャリアとを含む
現像剤であって、撹拌によってトナーが一定の電荷に帯
電される。このような現像剤は、現像剤供給手段104
の回転によって現像ローラ102に供給され、磁極を内
蔵する現像ローラ102の表面に磁気的に吸着され、磁
性キャリアが穂状に連なった磁気ブラシを形成する。円
筒状のブレード103の内部には図示しない回転可能な
磁石が配置され、この磁石が適切な角度回転することに
より、印刷時には現像剤をブレード103と現像スリー
ブ102bとの間を通過させ、印刷しない時には通過さ
せないように制御している。このようにすることによっ
てある色の現像器が現像した像を他色の現像器の穂で乱
すことが避けられるようになっている。一方、現像領域
には、感光体110と現像ローラ102との間に、交流
が重畳された直流電圧である現像バイアス電圧を印加す
ることによって振動電界が形成されており、現像剤層は
この振動電界内に搬送され、現像剤層中のトナーが静電
潜像上に転移し、静電潜像が可視化される。
【0006】現像後、現像ローラ102上の現像剤は、
現像スリーブ102bの回転により同極性(N極)の磁
極が配置された位置に搬送され、磁極間の反発力により
現像スリーブ102b表面から離脱される。離脱された
現像剤は現像剤供給手段104の回転により二重ミキサ
106へ搬送されるこのような2成分現像剤を用いる現
像装置には、磁気ブラシを感光体に接触させて現像する
方式のものと、磁気ブラシを感光体と接触させずにトナ
ーを飛翔させて現像させる非接触方式のものとがある。
非接触方式の現像装置では、現像領域で感光体と現像剤
層とが接触しないので、感光体の非潜像部に現像剤が付
着する、いわゆるかぶり現像がほとんどなく、画像のカ
ラー化・高画質化に適したものである。現像剤層を感光
体に接触させると、現像剤層と感光体の摩擦のため現像
器と感光体の駆動に非接触方式と比べて大きな力が必要
なことと、カラー用の現像器では印刷と非印刷時に応じ
て現像剤層を感光体に接触させたり非接触にしたりを繰
り返すのでその都度衝撃が発生する。そのため画像が乱
れることも考えられるため非接触方式の方がカラー用の
現像器として多用されている。また、現像装置101で
は、装置を小型化するために現像ローラ102とニ重ミ
キサ106と現像剤搬送手段104とがほぼ水平に配置
されており、現像装置101を複数配置するカラー画像
形成装置において装置全体を小型化できるという利点も
有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
現像装置101では、現像ローラ102と現像剤供給手
段104とがほぼ水平に配置されており、現像ローラ1
02上の現像剤を回収する際に、現像剤に働く重力を利
用して現像剤を現像ローラ102から離脱させることが
できにくい。そのため、現像ローラ102内に配置した
磁極(N極どうし)の反発力により現像剤の離脱を行っ
ているが、このような装置構成では現像ローラ102上
の現像剤の開放領域と、現像剤供給手段104から現像
ローラ102への現像剤の供給領域とが比較的接近して
しまい、離脱領域で滞留した現像剤の一部が現像剤供給
手段104へ送られずに再び現像ローラ102に付着し
て搬送され、いわゆる現像剤の連れ回りが発生すること
がある。このため、現像装置101内での現像剤の撹拌
が不十分となり、連続印刷時に画像に濃度低下等の画像
欠陥が発生するという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記問題を解決するた
めに、特開平7−325477号公報に開示された現像
装置では、現像ローラ内の隣り合う同極性(N極)の二
つの磁極と対向して磁極と異なる極性(S極)の二つの
磁極を有する固定支持された磁石体と、この磁石体の外
周面を一定方向に回転する周面から張り出した複数枚の
羽根を備える回転体とからなる現像剤搬送部材が設けら
れ、互いに逆方向に現像剤を混合搬送する第一のオーガ
と第二のオーガが設けられ、現像剤搬送手段には、第一
のオーガと対向する位置には磁極は設けられていない構
成となっている。
【0009】このような現像装置では、現像ローラと現
像剤搬送手段との間で対向する異なる極性の磁極によ
り、現像ローラから離脱された現像剤の回収と現像剤供
給手段から現像ローラへの現像剤の供給とを行なうよう
になっている。さらに、現像剤供給手段に回収された現
像剤は、第一のオーガとの対向位置で、現像剤供給手段
の回転により現像剤供給手段の表面から離脱されるよう
になっている。
【0010】しかし、このような現像装置では、現像剤
供給手段による現像剤の攪拌と搬送が不充分であり、特
に高速機では、高濃度画像の連続印刷時に十分な画像特
性を連続して得るのが困難である。これは現像剤供給手
段の第一のオーガ側の適切な位置に磁極がないために現
像剤供給手段と第一のオーガとの間で現像剤の授受が上
手く行えず、現像剤供給手段上を現像ローラが現像に使
用したトナー濃度の低い現像剤がそのまま連れ回りして
しまうためである。この原因は羽根を持った回転体を回
転させるだけでは、その羽根の間に保持されている現像
剤を回転体から離脱させかつトナーが補給されてトナー
濃度が回復した現像剤の供給を第一のオーガから受ける
のは、周囲の現像剤の圧力や第一のオーガの回転による
圧力のため速やかに行なうのが困難なためである。
【0011】これより、特に高速機用の現像装置として
は不十分であり、現像剤供給手段と第一のオーガとの間
の現像剤の授受を大幅に改善することが必要であるとい
う問題があった。また、このような現像剤搬送手段は現
像ローラと同等の構成をしているため、その表面の部材
の精度があまり要求されないとしても、樹脂製の部材と
比較して非常に高価になるという問題もあった。
【0012】なお、図2の従来の現像装置を用いて画像
の端部と中央部にのみ規定の幅と長さのベタ画像を規定
枚数(A4横で30枚)印刷する試験を行なったとこ
ろ、初期に6%であった印字部と非印字部のトナー濃度
は表1に示すような結果となった。表1は、現像ローラ
表面、現像剤搬送手段付近、現像剤攪拌手段付近の印刷
域と非印刷域のトナー濃度を測定したものである。
【0013】
【表1】
【0014】表1のように印字部のトナー濃度が低下す
ると、印字部の画像濃度の低下に繋がる。本実験でも初
期に1.6あった画像濃度がA4横30枚の端部印刷後
には、0.9まで低下した。
【0015】表1のような現像ローラ102上の印字部
のトナー濃度の低下は、マグローラ102と現像剤搬送
手段104との間、及び現像剤搬送手段104と二重ミ
キサ106との間の現像剤の授受が不充分なため発生し
たと考えられ、複数の羽根状の部材を有する回転体を回
転させるだけでは現像剤の混合攪拌はほとんど行なわれ
ないことも判明した。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような現
像後の本来回収されるべき現像剤が再び現像領域に搬送
される、いわゆる現像剤の連れ回りを防止し、濃度低下
のない良好な画像が得られる現像装置とすることを目的
とするものである。
【0017】具体的には、内部に固定支持された円筒形
状でありかつ円周方向に沿って複数の磁極を有する磁石
ロールと、該磁石ロールの外側でかつ前記磁石ロールと
非接触に回転可能に支持された中空円筒状の非磁性部材
であって外周面にトナーと磁性キャリアからなる2成分
現像剤を回転方向に搬送し、対向する感光体上に形成さ
れた静電潜像をトナーで現像し、前記感光体上に可視像
を形成する現像スリーブと、を備えた現像ローラと、前
記現像剤を収納する現像槽内で、前記現像剤を撹拌混合
する現像剤撹拌手段と、前記現像槽内で前記現像ローラ
と前記現像剤撹拌手段との間に設けられ、前記現像剤撹
拌手段で混合撹拌された現像剤を前記現像スリーブに付
与し、かつ前記現像スリーブから現像に供した使用済み
現像剤を回収する作用を有する現像剤搬送手段と、を有
する現像装置において、前記現像剤搬送手段は、回転駆
動される長手方向に形成された複数の略板状の羽根を有
する回転体であり、前記羽根の先端に羽根の長手方向に
渡って板状の磁石を設ける現像装置、あるいは前記現像
剤搬送手段は、回転駆動される略円筒状の回転体であ
り、該回転体の長手方向に渡って全体又は一部が埋設さ
れて配置された複数枚の板状の磁石を設ける現像装置と
したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる現像装置の
実施例を、図に基づいて具体的に説明する。図1は、本
発明の一実施例であるカラー画像形成装置内の現像装置
を示す概略構成図である。なお、現像装置は、感光体1
1の周辺に4個配設され、イエロー・マゼンタ・シアン
・ブラックを現像可能となるが、本実施例ではその内の
1つの現像装置のみについて説明する。
【0019】現像装置1は、上方にトナー収容部12を
設け、感光体11と近接して設けられており、ハウジン
グ10内には、2成分現像剤を収容する現像剤収容部9
と、感光体11との対向位置で表面に2成分現像剤を磁
気的に吸着して搬送する円筒状の現像ローラ2と、この
現像ローラ2表面に形成される現像剤層を規制する円筒
状の層厚規制部材3と、現像ローラ2に現像剤を供給す
るとともに現像ローラ2上の現像剤を回収して搬送する
現像剤搬送手段4と、この現像剤搬送手段4に対して現
像ローラ2の反対の位置で現像剤を軸方向に搬送しなが
ら攪拌する外側のチューブミキサ7と内側のオーガ8で
構成される二重ミキサ6とを有している。
【0020】現像ローラ2は、位置を固定して支持され
た円柱状の磁石ローラ2aと、この磁石ローラ2aの外
側で磁石ローラ2aに非接触で軸線回りに回転可能に支
持された現像スリーブ2bとで主要部が構成されてい
る。磁石ローラ2aには、複数の磁極が周面に沿って設
けられ、現像剤供給手段4と対向する位置の上流側及び
下流側には、周方向に隣り合う二つの同極性(本実施例
ではN極)の磁極A、Bを備えている。現像スリーブ2
bは、感光体11との対向位置で周面が同方向に移動す
るように回転駆動される。
【0021】現像剤供給手段4は、回転駆動される四枚
の羽根を有する略十字状の部材であって、四枚の羽根は
その先端に羽根の長手方向にわたって板状の磁石C,
D,E,Fがそれぞれ設けられている。磁石C,D,
E,Fは,その極性が磁石ローラ2aの隣り合う同極性
(N極)の磁極A,Bと異なる極性(S極)であり、そ
の磁極の向きが現像剤搬送手段4の中心から外側に向か
う方向である。現像剤搬送手段4の回転方向は、現像ロ
ーラ2との対向位置で現像スリーブ2bの移動方向と逆
方向に移動するように設定されている。
【0022】層厚規制部材3は、ハンジング10に固定
支持された円柱状の部材であり、現像スリーブ2bと近
接して配設されている。この層厚規制部材3は、現像ス
リーブ2bの回転方向における現像領域の上流側であっ
て、現像剤供給手段4との対向位置の下流側に配設され
ている。本実施例では、層厚規制部材3は非磁性金属に
より形成されており、その内部に回転可能な磁石Hを有
し、磁石Hの回転によって現像時には感光体11と対抗
する部分の現像スリーブ上に現像剤層を形成し、現像を
行なわないときには感光体11と対抗する部分の現像ス
リーブ上に現像剤層を形成しないように設定されてい
る。層厚規制部材3と現像スリーブ2bとの間隙を適切
に設定することにより、現像領域で必要な現像剤量が得
られるように現像剤の層厚が調節される。本実施例で
は、層厚規制部材3と現像スリーブ2b表面との間隙が
0.65mmに設定されており、約500μmの層厚の
現像剤層が得られる。
【0023】二重ミキサ6を構成するチューブミキサ7
とその内部のオーガ8は、互いに逆方向に現像剤を搬送
するように回転駆動されるようになっており、現像剤を
攪拌するとともに軸方向に搬送するものである。
【0024】現像装置1は、現像スリーブ2b上の現像
剤層を感光体11表面に接触させない非接触現像方式の
ものであり、現像スリーブ2bと感光体11との間隙を
適切に設定し、現像剤層の厚さを感光体11に接触しな
い範囲でなるべく厚くすることが望ましい。
【0025】また、本実施例の現像剤は、摩擦帯電制御
が容易で交番電界内での現像剤の制御を効果的に行なう
ことができる点を考慮し、トナーと磁性キャリアを混合
した2成分現像剤を使用した。本実施例では、トナー粒
子の摩擦帯電をより的確に制御してトナーの凝集を起こ
りにくくするため、磁性キャリアの平均粒径が60μ
m、トナーの平均粒径が9μmである現像剤を使用し
た。
【0026】このような現像装置1では、感光体11と
現像スリーブ2bとの間にバイアス電源(図示せず)か
ら直流成分に交流成分を重畳したバイアス電圧(交流成
分のピーク間値が1.4KV、周波数が3.6kHz,
直流成分が+200V)が印可されており、ここで生じ
る交番電界によって両者の対向部分に現像領域が形成さ
れる。なお、本実施例では、感光体11は、図中に示す
矢印の方向に140mm毎秒で回転し、帯電器(図示せ
ず)によって+350V(現像位置において)に一様に
帯電された後、画像書き込み装置により露光されて画像
部の電位が+30Vとなるように設定されている。
【0027】次に、現像装置1の動作について説明す
る。このような現像装置1では、トナーと磁性キャリア
とは、ハウジング10内において、二重ミキサ6によっ
て十分に混合攪拌される。これにより、現像剤中のトナ
ーの分布が均一に維持されるとともに、トナーと磁性キ
ャリアに所定の電化が付与される。
【0028】攪拌された現像剤は、現像剤搬送手段4の
羽根が回転することにより現像剤の搬送が行なわれると
ともに、現像剤搬送手段4の羽根の先端にある磁石C,
D,E,Fの磁力により二重ミキサ6上の現像剤を磁気
的吸引力により磁石上に吸引する。そして現像剤搬送手
段4の回転に伴って、磁石C,D,E,Fが磁石ローラ
2aの磁極Bに近接すると、磁石C,D,E,Fと磁極
Bの磁気的吸引力により現像スリーブ2b上に引き付け
られる。この作用を実現するため、二重ミキサ6と現像
剤搬送手段4との間の距離は現像剤搬送手段4と現像ロ
ーラ2との間の距離より広く設定されている。本実施例
では、現像剤搬送手段4の羽根の先端にある磁石C,
D,E,Fの磁力を600ガウスとし、現像剤搬送手段
4と二重ミキサ6の間隔をが2mm、現像剤搬送手段4
と現像ローラの間の距離が4mmとした。このようにし
て、現像剤は、現像スリーブ2b表面に供給され、現像
スリーブ2b上に磁気的に吸着されてブラシ状の現像剤
層が形成される。この現像剤層は、現像スリーブ2bの
回転に伴って層厚規制部材3との対向位置を通過し、現
像剤吸着量が規制される。さらに、この現像剤層は、現
像スリーブ2bが回転することにより現像領域に搬送さ
れる。現像領域では、現像スリーブ2bと感光体11と
の間に交番電界が形成されており、現像剤中のトナーが
現像スリーブ2bから飛翔し、感光体11上の静電潜像
に付着して現像が行なわれる。
【0029】現像後、現像領域を通過した現像スリーブ
2b上の現像剤は、現像スリーブ2bの回転により隣り
合う同極性(N極)の磁極A,Bが配設された位置に搬
送され、磁極間の反発力により現像スリーブ2b表面か
ら離脱される。さらにこの現像剤は、磁石ロール2aの
磁極Aと回転する現像剤搬送部材4の羽根の先端に取り
付けられた磁石C,D,E,Fとの間の磁気的吸引力に
より、現像剤搬送手段4の羽根の先端にある磁石C,
D,E,Fに引き付けられる。こうして現像剤は、現像
剤供給手段4に回収され、現像剤搬送部材4の回転より
二重ミキサ6との対向位置に搬送される。この位置で
は、現像剤搬送手段4の羽根の先端にある磁石C,D,
E,Fに吸引された現像後の現像剤は磁石C,D,E,
F上に穂立ちしているが、二重ミキサ6に接触すること
で二重ミキサ6に受け渡される。そして、二重ミキサ6
を構成するチューブミキサ7とその内側に配設されたオ
ーガ8により現像剤は現像剤収容部8の二重ミキサ6の
近傍で十分に混合攪拌され、再度現像剤供給手段4によ
り現像ローラ2へ送られる。
【0030】本実施例による現像装置1で現像剤搬送手
段4の性能を、用紙の端部と中央部に3cm幅のベタ画
像連続30枚印刷させ、印刷後の現像装置各部の現像剤
中のトナー濃度を測定したところ、印字前の6%に対
し、従来の表1と比較して表2のような良好な結果が得
られた。
【0031】
【表2】
【0032】なお、本実施例では、現像剤搬送手段4と
して回転駆動される複数枚の略板状の羽根を有する回転
体を設け、羽根の先端に長手方向に渡って板状の磁石を
設けた場合について説明したが、図3に示すように、現
像剤搬送手段14が略円筒状の回転体であり、その周上
に沿って円筒の長手方向に渡って配置された複数枚の板
状の磁石C,D,E,Fを設けても同様の効果が得ら
れ、しかも羽根の間の現像剤が不要になるため高価な二
成分現像剤の量を節約できるためコストダウンが可能に
なる。但し、現像剤搬送手段14が保持する現像剤量が
少なくなるので、現像剤搬送手段14を現像剤搬送手段
4の場合と比較して高速で回転させる必要がある。また
は、現像剤搬送手段14の表面を荒らしたり、長手方向
にわたって細かい溝を多数設けることで現像剤の搬送性
能を高めることも可能である。なお、磁石C,D,E,
Fは、現像剤搬送手段14の表面に全体又は一部が埋設
されて配置されるようにすることが好ましいが、現像剤
搬送手段14の表面に貼付ことも考えられる。
【0033】このような現像装置では、現像剤供給部材
4,14から現像ローラ2への現像剤の供給と、現像ロ
ーラ2から現像剤搬送部材4,14への現像剤の回収と
を行なう際に、現像剤の授受が円滑に行なわれ、現像ロ
ーラ2から離脱された現像剤が再び現像ローラ2に付着
するのを防止することができ、現像剤の連れ回りによる
画像濃度低下等の画質劣化が防止され、良好な画像が得
られるようになる。
【0034】なお、本実施例では、磁石ローラ2aの磁
極A、B間の距離、現像剤搬送手段4の羽根の数、磁石
がある羽根の数、現像スリーブ2bと現像剤搬送手段4
との間隙、現像剤搬送手段4と現像剤混合攪拌手段6と
の間隙等は、現像剤の回収及び供給が円滑に行なえるよ
うに適宜に設定すればよい。また、現像剤搬送手段14
に取り付ける磁石の数、磁石が円筒状部材である現像剤
搬送手段14の表面から突き出しているかどうかについ
ても、現像剤の回収及び供給が円滑に行なえるように適
宜に設定すればよい。さらに、磁石の磁力及び磁石の大
きさ等は現像剤の回収及び供給が円滑に行なえるように
適宜に設定すればよい。また、本発明は、非接触現像方
式の現像装置に限らず、磁気ブラシを感光体表面に接触
させる方式の現像装置にも適用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、磁石ローラに配設
された磁極と回転する現像剤搬送手段の羽根の先端、ま
たは円筒上に設けられた磁石を設けることにより、容易
な構成追加であるためにコストダウンとなり、かつ現像
剤供給用の磁気吸引力と現像剤回収用の磁気吸引力とが
別個に形成されるので、現像剤の供給領域と回収領域と
を確実に分離して、現像剤の搬送を円滑に行なうことが
でき、小型化された現像装置の欠点である現像剤の連れ
回りが防止され、カラー画像を連続して印刷する場合に
も濃度低下のない良好な画像を得る現像装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の概略構成図である。
【図2】従来の現像装置を示す概略構成図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 現像装置 2 現像ローラ 2a 磁石ローラ 2b 現像スリーブ 3 層厚規制部材 4 現像剤供給手段 6 二重ミキサ 7 チューブミキサ 8 オーガ 9 現像剤収容部 11 感光体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H031 AA01 AA12 AA14 AB03 AB09 AC04 AC08 AC11 AC13 AC17 AE01 BA05 BA09 EA03 2H077 AA12 AA20 AA37 AB03 AB14 AB15 AC03 AC12 AC16 AD02 AD06 BA08 EA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に固定支持された円筒形状でありかつ
    円周方向に沿って複数の磁極を有する磁石ロールと、該
    磁石ロールの外側でかつ前記磁石ロールと非接触に回転
    可能に支持された中空円筒状の非磁性部材であって外周
    面にトナーと磁性キャリアからなる2成分現像剤を回転
    方向に搬送し、対向する感光体上に形成された静電潜像
    をトナーで現像し、前記感光体上に可視像を形成する現
    像スリーブと、を備えた現像ローラと、 前記現像剤を収納する現像槽内で、前記現像剤を撹拌混
    合する現像剤撹拌手段と、 前記現像槽内で前記現像ローラと前記現像剤撹拌手段と
    の間に設けられ、前記現像剤撹拌手段で混合撹拌された
    現像剤を前記現像スリーブに付与し、かつ前記現像スリ
    ーブから現像に供した使用済み現像剤を回収する作用を
    有する現像剤搬送手段と、を有する現像装置において、 前記現像剤搬送手段は、回転駆動される長手方向に形成
    された複数の略板状の羽根を有する回転体であり、前記
    羽根の先端に羽根の長手方向に渡って板状の磁石を設け
    ることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】内部に固定支持された円筒形状でありかつ
    円周方向に沿って複数の磁極を有する磁石ロールと、該
    磁石ロールの外側でかつ前記磁石ロールと非接触に回転
    可能に支持された中空円筒状の非磁性部材であって外周
    面にトナーと磁性キャリアからなる2成分現像剤を回転
    方向に搬送し、対向する感光体上に形成された静電潜像
    をトナーで現像し、前記感光体上に可視像を形成する現
    像スリーブと、を備えた現像ローラと、 前記現像剤を収納する現像槽内で、前記現像剤を撹拌混
    合する現像剤撹拌手段と、 前記現像槽内で前記現像ローラと前記現像剤撹拌手段と
    の間に設けられ、前記現像剤撹拌手段で混合撹拌された
    現像剤を前記現像スリーブに付与し、かつ前記現像スリ
    ーブから現像に供した使用済み現像剤を回収する作用を
    有する現像剤搬送手段と、を有する現像装置において、 前記現像剤搬送手段は、回転駆動される略円筒状の回転
    体であり、該回転体の長手方向に渡って全体又は一部が
    埋設されて配置された複数枚の板状の磁石を設けること
    を特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】前記板状の磁石は磁極が前記現像剤搬送手
    段の中心から外側に向くように取り付けられ、前記磁石
    の磁性は前記現像剤搬送手段と最近接位置にある前記磁
    石ロールの磁石の極性と異なることを特徴とする請求項
    1または2記載の現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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