JP2002023358A - 感光性樹脂組成物 - Google Patents
感光性樹脂組成物Info
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Abstract
用上可能で、さらに塗布性に優れた感光性樹脂組成物を
提供する。 【構成】アルカリ可溶性樹脂およびキノンジアジド基を
含む感光剤を含有する感光性樹脂組成物において、アル
カリ可溶性樹脂として、その重アセトン溶液の 1H−N
MRスペクトルの7.2〜5.6ppmの範囲のピーク
積分値をA、1.3〜0.95ppmの範囲のピーク積
分値をBとした場合にX=B/Aの値が0.01≦X≦
0.13であるアルカリ可溶性樹脂を用いる。この特性
を示すアルカリ可溶性樹脂としては、ノボラック樹脂と
メタクリル酸エステルを単量体成分として用いて得られ
た(共)重合体との混合物などが挙げられる。
Description
物、さらに詳細には半導体デバイス、フラットパネルデ
ィスプレー(FPD)等の製造の際に好適に用いられる
感光性樹脂組成物に関する。
の表示面の製造、サーマルヘッドなどの回路基板の製造
等を初めとする幅広い分野において、微細素子の形成あ
るいは微細加工を行うために、従来からフォトリソグラ
フィー技術が用いられている。フォトリソグラフィー技
術においては、レジストパターンを形成するためにポジ
型またはネガ型感光性樹脂組成物が用いられる。これら
感光性樹脂組成物の内、ポジ型感光性樹脂組成物として
は、アルカリ可溶性樹脂と感光剤としてのキノンジアジ
ド化合物を含有する組成物が広く用いられている。この
組成物は、例えば「ノボラック樹脂/キノンジアジド化
合物」として、特公昭54−23570号公報(米国特
許第3,666,473号明細書)、特公昭56−30
850号公報(米国特許4,115,128号明細
書)、特開昭55−73045号公報、特開昭61−2
05933号公報等多くの文献に種々の組成のものが記
載されている。これらノボラック樹脂とキノンジアジド
化合物を含む組成物は、これまでノボラック樹脂および
感光剤の両面から研究開発が行われてきた。ノボラック
樹脂の観点からは、新しい樹脂の開発は勿論であるが、
従来知られた樹脂の物性などを改善することにより優れ
た特性を有する感光性樹脂組成物を得ることもなされて
いる。例えば、特開昭60−140235号公報、特開
平1−105243号公報には、ノボラック樹脂にある
特有の分子量分布をもたせることにより、また特開昭6
0−97347号公報、特開昭60−189739号公
報、特許第2590342号公報には、低分子量成分を
分別除去したノボラック樹脂を用いることにより、優れ
た特性を有する感光性樹脂組成物を提供する技術が開示
されている。また、ネガ形感光性樹脂組成物では、ノボ
ラック樹脂と架橋剤としてのアルコキシメチル化メラミ
ン、酸発生剤としてハロゲン化トリアジンを組み合せた
もの(特開平5−303196号公報)などが知られて
いる。
積度は、年々高まっており、半導体素子等の製造におい
ては、サブミクロン以下の線幅のパターン加工が要求さ
れ、前記従来技術では十分に対応できなくなってきてい
る。また、液晶ディスプレー(LCD)などの表示面の
製造においては、マザーガラスの大型化とともに、高精
細化も求められている。このような微細な加工が要求さ
れる用途においては、解像力はもとより、良好なパター
ンの再現性も求められ、さらには製造コストの面から、
製造時のスループット(単位時間当たりの収量)の向
上、感光性樹脂組成物の低コスト化が求められている。
このため感光性樹脂組成物の高感度化および低コスト化
は重要な課題となっている。
めには、低分子量の樹脂を用いたり、感光剤の添加量を
減らしたりすることが行われている。しかし、このよう
な方法によると、レジストの耐熱性が低下して、半導体
デバイス等の製造工程において耐エッチング性が低下し
たり、現像性が悪化し、スカム(現像残り)が生じた
り、残膜率が低下するなどの問題が生じる。これまで
に、特定のフェノール化合物から誘導されたノボラック
樹脂混合物の分子量範囲を特定した混合樹脂を用いる技
術(特開平7−271024号公報)、特定のフェノー
ル化合物から誘導されたノボラック樹脂で、分子量範
囲、分散度が特定され、さらにフェノール性水酸基を有
するポリヒドロキシ化合物を含有する技術(特開平8−
184963号公報)、トリヒドロキシベンゾフェノン
のナフトキノンジアジドスルホン酸エステルとトリヒド
ロキシベンゾフェノンをある一定の割合で混合した感光
成分を用いる技術(特開平8−82926号公報)など
が提案されている。しかしながら前記全ての要件が十分
に満たされたものはなく、このため前記要件を同時に満
足させうる感光性樹脂組成物、すなわち高感度で、良好
な現像性を有し、残膜性に優れた感光性樹脂組成物が望
まれている。また、感光性樹脂組成物の低コスト化のた
め、単価の高い感光剤の添加量を減らすことも望まれて
いる。通常ノボラック樹脂を用いるキノンジアジド系感
光性樹脂組成物においては、キノンジアジド系感光剤を
ノボラック樹脂100重量部に対し25重量部程度用い
ることが必要とされ、感光剤の添加量を減らすと上記し
たような問題が発生する。
み、本発明は、感光性樹脂組成物に含有される感光剤を
従来より少量にしてもなお、高残膜性および高感度化を
両立させることが実用上可能で、現像性、塗布性にも優
れ、かつ良好なパターンを形成することができる感光性
樹脂組成物を提供することを目的とするものである。
究、検討を行った結果、アルカリ可溶性樹脂およびキノ
ンジアジド基を有する感光剤を含有する感光性樹脂組成
物において、アルカリ可溶性樹脂として、該樹脂の重ア
セトン溶液の1H−NMRスペクトルの7.2〜5.6
ppmの範囲のピーク積分値をA、1.3〜0.95p
pmの範囲のピーク積分値をBとした場合に、B/Aの
値Xが0.01≦X≦0.13であるものを用いること
により、上記目的を達成することができることを見出
し、本発明に至ったものである。
およびキノンジアジド基を有する感光剤を含有する感光
性樹脂組成物において、アルカリ可溶性樹脂の重アセト
ン溶液の1H−NMRスペクトルの7.2〜5.6pp
mの範囲のピーク積分値をA、1.3〜0.95ppm
の範囲のピーク積分値をBとした場合に、B/Aの値X
が0.01≦X≦0.13であることを特徴とする感光
性樹脂組成物を提供するものである。
い場合には、感光性樹脂組成物の高感度化を図ることが
できず、また残膜性を向上させることもできない。一
方、B/Aの値Xが0.13より大きい場合には、残膜
性は良くなるものの溶解性が極端に悪くなるため、高感
度化を達成することができない。
発明においては、アルカリ可溶性樹脂は上記特性を有す
るものであればいずれのものでもよい。このような特性
を有するアルカリ可溶性樹脂は、例えばノボラック樹脂
とメタクリル酸系ポリマーの混合など、二種以上のポリ
マーの混合により容易に得ることができる。このような
樹脂混合物として、次の(1)〜(5)の樹脂混合物を
好ましいものとして挙げることができる。 (1)ノボラック樹脂と、ポリメタクリル酸エステルの
少なくとも一種との混合物。 (2)ノボラック樹脂と、ポリメタクリル酸エステルの
少なくとも一種と、ポリアクリル酸エステルの少なくと
も一種との混合物。 (3)ノボラック樹脂と、メタクリル酸エステルの少な
くとも一種およびアクリル酸エステルの少なくとも一種
から得られる共重合体との混合物。 (4)ノボラック樹脂と、ポリメタクリル酸エステル
と、カルボキシル基あるいはカルボン酸無水物基を有す
る有機酸単量体の重合体との混合物。 (5)ノボラック樹脂と、メタクリル酸エステルおよび
カルボキシル基あるいはカルボン酸無水物基を有する有
機酸単量体から得られる共重合体との混合物。
混合物において、樹脂混合物のXを0.01≦X≦0.
13とするために必要とされる他の樹脂の量は、他の樹
脂としてどのような樹脂を用いるかにより異なるため、
一般的な範囲を示すことはできないが、通常ノボラック
樹脂100重量部に対し他の樹脂を0.1〜10.0重
量部とすることによりXの範囲を上記範囲とすることが
できることが多い。上記樹脂は、互いに混練されるか、
溶剤に溶解されるなどして予め均一混合物とされ、本発
明のアルカリ可溶性樹脂成分として用いることが望まし
い。
好ましく用いられるノボラック樹脂としては、アルカリ
可溶性樹脂とキノンジアジド基を有する感光剤とを含有
する従来公知の感光性樹脂組成物において用いられるノ
ボラック樹脂であれば何れのものでもよく、特に限定さ
れるものではない。本発明において好ましく用いること
ができるノボラック樹脂は、種々のフェノール類の単独
あるいはそれらの複数種の混合物をホルムアルデヒドな
どのアルデヒド類で重縮合することによって得られる。
としては、例えばフェノール、p−クレゾール、m−ク
レゾール、o−クレゾール、2,3−ジメチルフェノー
ル、2,4−ジメチルフェノール、2,5−ジメチルフ
ェノール、2,6−ジメチルフェノール、3,4−ジメ
チルフェノール、3,5−ジメチルフェノール、2,
3,4−トリメチルフェノール、2,3,5−トリメチ
ルフェノール、3,4,5−トリメチルフェノール、
2,4,5−トリメチルフェノール、メチレンビスフェ
ノール、メチレンビスp−クレゾール、レゾルシン、カ
テコール、2−メチルレゾルシン、4−メチルレゾルシ
ン、o−クロロフェノール、m−クロロフェノール、p
−クロロフェノール、2,3−ジクロロフェノール、m
−メトキシフェノール、p−メトキシフェノール、p−
ブトキシフェノール、o−エチルフェノール、m−エチ
ルフェノール、p−エチルフェノール、2,3−ジエチ
ルフェノール、2,5−ジエチルフェノール、p−イソ
プロピルフェノール、α−ナフトール、β−ナフトール
などが挙げられ、これらは単独でまたは複数の混合物と
して用いることができる。
デヒドの他、パラホルムアルデヒデド、アセトアルデヒ
ド、ベンズアルデヒド、ヒドロキシベンズアルデヒド、
クロロアセトアルデヒドなどが挙げられ、これらは単独
でまたは複数の混合物として用いることができる。
れるノボラック樹脂の好ましい重量平均分子量は、ポリ
スチレン換算で2,000〜50,000、より好まし
くは3,000〜40,000、さらに好ましくは4,
000〜30,000である。
おいてノボラック樹脂と組み合わせて用いられる、
(a)ポリメタクリル酸エステル、(b)ポリアクリル
酸エステル、(c)メタクリル酸エステルの少なくとも
一種とアクリル酸エステルの少なくとも一種から得られ
る共重合体、(d)カルボキシル基あるいはカルボン酸
無水物基を有する有機酸単量体の重合体、および(e)
メタクリル酸エステルおよびカルボキシル基あるいはカ
ルボン酸無水物基を有する有機酸単量体から得られる共
重合体としては、各々次に示すようなものが好ましいも
のとして挙げられる。
ト、ポリn−プロピルメタクリレート、ポリn−ブチル
メタクリレート、ポリn−ヘキシルメタクリレート、ポ
リイソプロピルメタクリレート、ポリイソブチルメタク
リレート、ポリt−ブチルメタクリレート、ポリシクロ
ヘキシルメタクリレート、ポリベンジルメタクリレー
ト、ポリフェニルメタクリレート、ポリ1−フェニルエ
チルメタクリレート、ポリ2−フェニルエチルメタクリ
レート、ポリフルフリルメタクリレート、ポリジフェニ
ルメチルメタクリレート、ポリペンタクロルフェニルメ
タクリレート、ポリナフチルメタクリレート、あるいは
これらの共重合体など
リn−プロピルアクリレート、ポリn−ブチルアクリレ
ート、ポリn−ヘキシルアクリレート、ポリイソプロピ
ルアクリレート、ポリイソブチルアクリレート、ポリt
−ブチルメタクリレート、ポリベンジルアクリレート、
ポリ2−クロルエチルアクリレート、ポリメチル−α−
クロルアクリレート、ポリフェニルα−ブロモアクリレ
ート、あるいはこれらの共重合体など
一種およびアクリル酸エステルの少なくとも一種から得
られる共重合体 上記ポリメタクリル酸エステルを構成するメタクリル酸
エステルの少なくとも一種、および、上記ポリアクリル
酸エステルを構成するアクリル酸エステルの少なくとも
一種から得られる共重合体
無水物基を有する有機酸単量体の重合体 ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリイタコン酸、
ポリ無水マレイン酸、ポリ−2−アクリロイルハイドロ
ジェンフタレート、ポリ−2−アクリロイルオキシプロ
ピルハイドロジェンフタレート、あるいはこれらの共重
合体など
一種およびカルボキシル基あるいはカルボン酸無水物基
を有する有機酸単量体少なくとも一種から得られる共重
合体 上記ポリメタクリル酸エステルを構成する単量体の少な
くとも一種と、上記カルボキシル基あるいはカルボン酸
無水物基を有する有機酸単量体の重合体を構成する単量
体の少なくとも一種から得られる共重合体 これら(a)〜(e)として例示された重合体および共
重合体は、各々単独で用いられてもよいし、二種以上の
併用であってもよい。
るキノンジアジド基を有する感光剤としては、従来公知
のキノンジアジド基を有する感光剤の何れのものをも用
いることができるが、例えば1,2−ナフトキノンジア
ジド−4−スルホン酸クロライドや1,2−ナフトキノ
ンジアジド−5−スルホン酸クロライドなどのナフトキ
ノンジアジドスルホン酸クロライドやベンゾキノンジア
ジドスルホン酸クロライドのようなキノンジアジドスル
ホン酸ハライド類と、この酸ハライドと縮合反応可能な
官能基を有する低分子化合物または高分子化合物とを反
応させることによって得られるものが好ましい。ここで
酸ハライドと縮合可能な官能基としては水酸基、アミノ
基等があげられるが、特に水酸基が好適である。水酸基
を含む低分子化合物としては、例えばハイドロキノン、
レゾルシン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,4,
6−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,4,4’−ト
リヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4’−テト
ラヒドロキシベンゾフェノン、2,2,4,4’−テト
ラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,3,4,6’
−ペンタヒドロキシベンゾフェノン等があげられ、水酸
基を含む高分子化合物としては、ノボラック樹脂、ポリ
ヒドロキシスチレン等があげられる。これらキノンジア
ジド基を有する感光剤は、本発明においては、感光性樹
脂組成物中の樹脂成分100重量部に対し、1〜25重
量部、好ましくは5〜25重量部用いられる。
解させる溶剤としては、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等の
エチレングリコールモノアルキルエーテル類;エチレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレング
リコールモノエチルエーテルアセテート等のエチレング
リコールモノアルキルエーテルアセテート類;プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノエチルエーテル等のプロピレングリコールモノア
ルキルエーテル類;プロピレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエ
ーテルアセテート等のプロピレングリコールモノアルキ
ルエーテルアセテート類;乳酸メチル、乳酸エチル等の
乳酸エステル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類;メチルエチルケトン、2−ヘプタノン、シクロヘ
キサノン等のケトン類;N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N−メチルピロリドン等のアミド類;γ−ブチロラ
クトン等のラクトン類等を挙げることができる。これら
の溶剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用するこ
とができる。
じ染料、接着助剤および界面活性剤等を配合することが
できる。染料の例としては、メチルバイオレット、クリ
スタルバイオレット、マラカイトグリーン等が、接着助
剤の例としては、アルキルイミダゾリン、酪酸、アルキ
ル酸、ポリヒドロキシスチレン、ポリビニルメチルエー
テル、t−ブチルノボラック、エポキシシラン、エポキ
シポリマー、シラン等が、界面活性剤の例としては、非
イオン系界面活性剤、例えばポリグリコール類とその誘
導体、すなわちポリプロピレングリコール、またはポリ
オキシエチレンラウリルエーテル、フッ素含有界面活性
剤、例えばフロラード(商品名、住友3M社製)、メガ
ファック(商品名、大日本インキ化学工業社製)、スル
フロン(商品名、旭ガラス社製)、または有機シロキサ
ン界面活性剤、例えばKP341(商品名、信越化学工
業社製)がある。
脂の重アセトン溶液の1H−NMRスペクトルの7.2
〜5.6ppmの範囲のピーク積分値A、1.3〜0.
95ppmの範囲のピーク積分値Bは次のようにして測
定され、その値を用いてX=B/Aは算出される。すな
わち、まず、アルカリ可溶性樹脂をプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテートに溶解し、この溶液を
回転塗布により基板上に塗布して薄膜を形成する。この
薄膜を重アセトンに溶解することによりNMRスペクト
ル測定試料を調製し、この試料を用いて1H−NMRス
ペクトル測定を行い、得られたチャートから、7.2〜
5.6ppmの範囲のピーク積分値を算出してAとし、
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの
溶剤ピークを除く1.3〜0.95ppmの範囲のピー
ク積分値を算出してBとし、B/Aの値Xを算出する。
的に説明するが、本発明の態様はこれらの実施例に限定
されるものではない。
組成物の調整およびその評価) (樹脂のNMR測定)重量平均分子量がポリスチレン換
算で10,000のノボラック樹脂と重量平均分子量が
ポリスチレン換算で13,000のポリn−ブチルメタ
クリレートを100:3の混合比(重量)で混合したア
ルカリ可溶性樹脂の重アセトン溶液の 1H−NMRスペ
クトル測定を上記測定法に従って行った。得られたチャ
ートから、7.2〜5.6ppmの範囲のピーク積分値
Aと、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ートの溶剤ピークを除く1.3〜0.95ppmの範囲
のピーク積分値Bを算出し、B/Aの値Xを求めたとこ
ろ、Xは0.042であった。なお、測定に際し、アル
カリ可溶性樹脂薄膜にかえ、以下で調製する感光性樹脂
組成物を用いて得られたレジストフィルムから測定用試
料を作成し、NMRスペクトル測定を行ったところ、ア
ルカリ可溶性樹脂によるX値の測定結果と同じ結果が得
られた。
合物からなるアルカリ可溶性樹脂100重量部、および
2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンと
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルフォニルクロ
ライドのエステル化物18重量部をプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテートに溶解し、回転塗布の
際にレジスト膜上にできる放射線状のしわ、いわゆるス
トリエーションを防止するために、更にフッ素系界面活
性剤、フロラード−472(住友3M社製)を300p
pm添加して攪拌した後、0.2μmのフィルターでろ
過して、本発明の感光性樹脂組成物を調製した。
れた感光性樹脂組成物を4インチシリコンウェハー上に
回転塗布し、100℃、90秒間ホットプレートにてベ
ーク後、1.5μm厚のレジスト膜を得た。このレジス
ト膜にニコン社製g線ステッパー(FX−604F)に
てラインとスペース幅が1:1となった種々の線幅がそ
ろったテストパターンを露光し、2.38重量%水酸化
テトラメチルアンモニウム水溶液で23℃、60秒間現
像した。そして、5μmのライン・アンド・スペースが
1:1に解像されている露光エネルギー量を感度として
観察を行った。また、この時現像前の膜厚(L1)およ
び現像後の膜厚(L2)を各々測定し、これにより残膜
率[(L2/L1)×100]を算出した。さらに、上
記感光性樹脂組成物をクロム膜付ガラス基板(360m
m×465mm)上に塗布し、100℃、90秒間ホッ
トプレートにてベーク後、1.5μm厚のレジスト膜を
得、次いで、面内の600点の膜厚測定を行い、面内最
大膜厚差(r)および標準偏差(σ)を測定して、塗布
性(膜厚均一性)を確認した。結果を表1に示す。
量がポリスチレン換算で13,000のポリ(メチルメ
タクリレート−co−n−ブチルメタクリレート)[7
0:30]を用いること以外は実施例1と同様に行い、
表1の結果を得た。
量がポリスチレン換算で13,000のポリ(メチルメ
タクリレート−co−n−ブチルメタクリレート−co
−アクリル酸)[70:29:1]を用いること以外は
実施例1と同様に行い、表1の結果を得た。
量がポリスチレン換算で13,000のポリメチルメタ
クリレートとポリn−ブチルメタクリレートの混合物
(70:30)を用いること以外は実施例1と同様に行
い、表1の結果を得た。
組成物の調整およびその評価) 重量平均分子量がポリスチレン換算で10,000のノ
ボラック樹脂の重アセトン溶液の1H−NMRスペクト
ル測定を行ったところ、7.2〜5.6ppmの範囲の
ピーク積分値Aと1.3〜0.95ppmの範囲のピー
ク積分値Bの比B/Aの値Xは0であった。上記の樹脂
を100重量部とし、2,3,4,4’−テトラヒドロ
キシベンゾフェノンと1,2−ナフトキノンジアジド−
5−スルフォニルクロライドのエステル化物23重量部
をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
に溶解した後は、実施例1と同様に行い、感度、残膜
率、塗布性の評価を行った。結果を表1に示す。
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルフォニルクロ
ライドのエステル化物を18重量部にすること以外は比
較例1と同様に行った。結果を表1に示す。
1〜2の結果から、本発明の感光性樹脂組成物にあって
は、キノンジアジド感光剤の添加量が従来の添加量(比
較例1)に比べ少量でよく、しかもこの少量の添加によ
って従来の感光性樹脂組成物に比べ高感度の感光性樹脂
組成物を得ることができる上、残膜率、塗布性において
も従来の感光性樹脂組成物に比べ改善された感光性樹脂
組成物が得られることが分かる。
クリレートの混合比を重量比で100:10とし、2,
3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンと1,
2−ナフトキノンジアジド−5−スルフォニルクロライ
ドのエステル化物の量を12重量部とすること以外は実
施例1と同様に行い、感度、残膜率の評価を行った。結
果を表2に示す。
量がポリスチレン換算で13,000のポリ(メチルメ
タクリレート−co−n−ブチルメタクリレート)[7
0:30]を用いること以外は実施例5と同様に行い、
表2の結果を得た。
量がポリスチレン換算で13,000のポリ(メチルメ
タクリレート−co−n−ブチルメタクリレート−co
−アクリル酸)[70:29:1]を用いること以外は
実施例5と同様に行い、表2の結果を得た。
量がポリスチレン換算で13,000のポリメチルメタ
クリレートとポリn−ブチルメタクリレートの混合物
(70:30)を用いること以外は実施例5と同様に行
い、表2の結果を得た。
施例5と同様に行い、表2の結果を得た。
いては、従来ではフォトレジスト材料として機能しない
少量の感光剤量でも、残膜率が100%を示すことが分
かる。したがって、本発明では、幅広く組成を構成可能
とでき、また大幅なコストダウンを可能にすることがで
きることが分かる。
クリレートの混合比を重量比で100:0.25とし、
2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンと
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルフォニルクロ
ライドのエステル化物を23重量部とすること以外は実
施例5と同様に行い、表3の結果を得た。
子量がポリスチレン換算で13,000のポリ(メチル
メタクリレート−co−n−ブチルメタクリレート)
[70:30]を用いること以外は実施例9と同様に行
い、表3の結果を得た。
子量がポリスチレン換算で13,000のポリ(メチル
メタクリレート−co−n−ブチルメタクリレート−c
o−アクリル酸)[70:29:1]を用いること以外
は実施例9と同様に行い、表3の結果を得た。
も、感度および残膜率の向上が可能であり、また感度向
上の可能性もあることが分かる。
脂:アクリルポリマー=100:10の混合樹脂フィル
ム試料の1H−NMRスペクトル測定で得られたチャー
トと、この混合樹脂をアルカリ可溶性樹脂として用いて
作成されたレジストフィルム試料の1H−NMRスペク
トル測定で得られたチャートを示す。これらのチャート
に示されるように、混合樹脂フィルム試料から得られる
チャートとレジストフィルム試料から得られるチャート
では、試料中に含有される成分の違いに基づく若干のス
ペクトル差が見られるものの、7.2〜5.6ppmの
範囲のピーク積分値Aとプロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテートの溶剤ピークを除いた1.3〜
0.95ppmの範囲のピーク積分値Bとの比であるB
/Aの値Xには両者ほとんど差はない。このことは、図
示されたチャートを得るために用いられている樹脂組成
に限られるものでなく、上記各実施例の樹脂組成につい
ても同様である。実施例1にはこのことについて具体的
に記載したが、それ以外の実施例の樹脂組成について
も、各々の実施例の樹脂フィルム試料とレジストフィル
ム試料により得られたXの値は実質的に同じ値を示す。
膜性および高感度化を同時に満たす感光性樹脂組成物を
得ることができる上、さらに本発明の感光性樹脂組成物
は、塗布性も改善され、また従来よりも組成構成の幅を
広く選択することができ、特に感光剤量の低減により、
大幅なコストダウンを図ることができる。
10の混合樹脂フィルム試料の1H−NMRスペクトル
測定で得られたチャート。
いて作成されたレジストフィルム試料の1H−NMRス
ペクトル測定で得られたチャート。
Claims (1)
- 【請求項1】アルカリ可溶性樹脂およびキノンジアジド
基を有する感光剤を含有する感光性樹脂組成物におい
て、アルカリ可溶性樹脂の重アセトン溶液の1H−NM
Rスペクトルの7.2〜5.6ppmの範囲のピーク積
分値をA、1.3〜0.95ppmの範囲のピーク積分
値をBとした場合に、B/Aの値Xが0.01≦X≦
0.13であることを特徴とする感光性樹脂組成物。
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