JP2002023339A - 固形写真処理剤用容器及び固形写真処理剤容器の収納方法 - Google Patents

固形写真処理剤用容器及び固形写真処理剤容器の収納方法

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JP2002023339A
JP2002023339A JP2000204777A JP2000204777A JP2002023339A JP 2002023339 A JP2002023339 A JP 2002023339A JP 2000204777 A JP2000204777 A JP 2000204777A JP 2000204777 A JP2000204777 A JP 2000204777A JP 2002023339 A JP2002023339 A JP 2002023339A
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container
processing agent
photographic processing
solid photographic
flange
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JP2000204777A
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English (en)
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Akira Nogami
野上  彰
Makoto Sekiguchi
誠 関口
Hiroshi Yoshimoto
博 吉本
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形写真処理剤を輸送中等のトラブルから損
失することなく、また、ケースからの取出し等の取り扱
いが容易であり、固形写真処理剤を使用する装置への設
置及び工程処理を確実に行える容器とその収納方法を提
供するものである。 【解決手段】 固形写真処理剤を収納し、上端に開口部
を有する収納部材と、この収納部材の開口部を密封する
シール部材とを有する容器であって、前記開口部外周に
フランジ部が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固形写真処理剤の容
器と、固形写真処理剤を入れた容器の収納に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】これまで現像液や定着液等の写真処理剤
は、処理剤の生産工場等から写真を現像する事業所等へ
ボトル等に納めた液状の状態で、数リットルから数10
リットル単位で輸送していたが、運搬時の体積や重量等
を軽減するために、錠剤や顆粒等の固形化した状態で輸
送することが行われるようになった。固形化した写真処
理剤は腐食性や重量等の点から樹脂製の容器に納められ
ている。また、この容器は複数個づつ段ボール箱等に収
納されて取引されている。
【0003】従来、固形写真処理剤用容器は、重量を軽
量化するために容器を薄肉に形成できる真空成型製法に
よって樹脂加工していた。図7は従来の容器1を示す概
略図である。図7(A)は容器1の斜視図であり、図7
(B)は図示されない内容物を充填後、シールフィルム
6を用いて密封した容器1の縦断面図である。容器1は
略直方体をしており、容器1上端には開口部3を有し、
開口部3周囲には開口部3を補強する突起部2を備えて
いる。底面部4は開口部3よりも小さく、側面5a、5
b、5c、5dは上辺に比べ底辺が短い台形を成すよう
にして、持ち運び等の取扱いを容易にしている。容器1
に図示されない固形写真処理剤を入れた後、図7(B)
に示すように開口部3上界から、開口部3より大きなシ
ールフィルム6(ヒートシール性を有するラミネートフ
ィルム)を被せ、突起部2側方を覆うように折り曲げて
ヒートシール(接着)する。このようにして密封された
容器1は、複数の容器1を重ねて収納するとシールフィ
ルム6の上に他の容器1の底面部4を重ねて載せること
になり、シールフィルム6が重ねた容器1の重量に耐え
られず破れてしまうことや、容器1が薄肉のため変形し
たり、輸送中の振動等で破損するおそれがあった。図8
の斜視図はケース7をフラップ(蓋の部位)の開いた状
態で示したものであり、このように密封した容器1は水
平に並べて納められる。各容器は互いに接触による破損
を防ぐため位置決め板8(あるいは同様の作用効果を有
する緩衝材等)で各容器を仕切ってケース7に納めら
れ、各容器を積み重ねないようにして出荷していた。ま
た、ケース7から容器1を取出し易くするために各容器
間に隙間を設ける必要があり、そのためケース7の外寸
は相当大きくなり、広い保管スペースを必要とした。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】固形写真処理剤を輸送
中等のトラブルから損失することなく、また、ケースか
らの取出し等の取り扱いが容易であり、固形写真処理剤
を使用する装置へのセット及び装置が工程処理を確実に
行える容器を提供するものである。また、固形写真処理
剤用容器の在庫保管スペースをより縮小し、かつ輸送に
利便で前記容器を損傷しない収納方法を提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
固形写真処理剤を収納し、上端に開口部を有する収納部
材と、この収納部材の開口部を密封するシール部材とを
有する容器であって、前記開口部外周にフランジ部が形
成されていることを特徴とする。
【0006】請求項2に係る発明は、前記固形写真処理
剤用容器は、前記収納部材底面外周から前記収納部材側
面に保持用凹部が設けられていることを特徴とする請求
項1の発明に係るものである。
【0007】請求項3に係る発明は、前記フランジ部の
外周に前記収納部材の底面側に突出した少なくとも1対
のリブを有することを特徴とする請求項1の発明に係る
ものである。
【0008】請求項4に係る発明は、前記固形写真処理
剤用容器は、前記フランジ部に設けられたリブの方向を
指し示す標示が設けられていることを特徴とする請求項
3の発明に係るものである。
【0009】請求項5に係る発明は、前記フランジ部の
外周に前記収納部材の底面側に突出した突起部を有する
ことを特徴とする請求項1の発明に係るものである。
【0010】請求項6に係る発明は、前記固形写真処理
剤用容器は、ポリオレフィン系樹脂を射出成型により一
体形成してなることを特徴とする請求項1乃至請求項5
のいずれかの発明に係るものである。
【0011】請求項7に係る発明は、前記フランジ部を
有する固形写真処理剤用容器をケース内に上下2段に重
ねて複数収納する方法であって、少なくとも1組は、各
容器のシール部材が重ねられた状態で積層されることを
特徴とする。
【0012】請求項8に係る発明は、前記隣り合う2組
の積層体間に仕切り部材を設けたことを特徴とする請求
項7の発明に係るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】(固形写真処理剤用容器)本発明
に係る固形写真処理剤用容器を説明する。写真定着液と
なる固形写真処理剤は、液状としたときに10リットル
できるように容器1パック当たりに収納する固形写真処
理剤は2.3kgの内容量としている。図1は固形写真
処理剤用容器を示す概略図であり、図1(A)は容器1
0の斜視図、図1(B)は容器10を密封した状態の縦
断面図である。図1に示した容器10は汎用性が高く、
安価でリサイクルし易いポリプロピレン、ポリエチレン
等のポリオレフィン系樹脂を使用して射出成型方法によ
って、図1(A)に示した形状に一体形成される。その
ため、真空成型によって樹脂を形成した場合に比べて肉
厚で多様な形状が形成可能であり、容器全体の剛性を確
保できる。容器10の収納部材は略直方体をしており、
容器10上端の開口部11は容器10下端の略平面状の
底面部12より大きく、側面15a、15b、15c、
15dは、それぞれ底辺より上辺が長い台形をしてい
る。ここで例示したものは側面が台形状であり、底面部
12が略長方形であるが、側面は長方形、正方形等であ
ってもよく、また、底面部12の形状も四辺を有する正
方形等の形状に限られず、楕円形等でもよく、また、容
器10を平坦な場所に置いたときに容易に倒れない程度
に凹凸等を有していてもよい。
【0014】前記開口部11は、その外周に底面部12
と平行に張り出したフランジ13を有している。図1に
示すフランジ13は四辺を有し、その外周には補強材と
しても機能する底面部12側に突出した突起部14を備
える。フランジ13は、複数の容器10を密接して並べ
た場合に指が入る隙間を生じるように、その外周の四つ
角を湾曲させている。また、フランジ13の少なくとも
1対の対面する2辺には、前記突起部14近傍にガイド
リブ16を備える。ここで例示した容器10は、フラン
ジ片13bと、フランジ片13dの外周2か所にガイド
リブ16を備える。ガイドリブ16は、近傍の前記突起
部14(即ち、フランジ片13b、及びフランジ片13
dの外周)に平行であり、底面部12側に前記突起部1
4より高く突出するように形成されている。また、ガイ
ドリブ16は他の容器等と接触、あるいは衝突しても変
形や損傷を受けない強度及び剛性を有している。
【0015】容器10に図示されない内容物である固形
写真処理剤が所定量充填されると、フランジ13を覆い
隠す大きさのシール部材(シールフィルム17)を開口
部11上界から被せ、容器10を密封する。このシール
フィルム17は、ヒートシール性を有するラミネートフ
ィルムであり、ナイロン等に、好ましくはアルミニウム
やEVOH等のバリヤー素材を含む素材が使用される。
フィルムの厚さは50〜200ミクロンであるが、取扱
いの容易性や強度等から70〜120ミクロンの厚さが
好ましい。このようなシールフィルム17をフランジ1
3へヒートシール(接着)する。シールフィルム17は
フランジ13に接着されるため、十分な接着面積を得る
ことができる。図1(B)に図示したシールフィルム1
7は、前記説明のようにフランジ13のみに接着した状
態であるが、さらにシールフィルム17外周を突起部1
4を覆うように巻き込んで接着してもよい。
【0016】図2は容器10の底面部12を上向きにし
た斜視図である。容器10は内容物を入れたまま、底面
部12を上にして平坦な場所に置いた場合でも、底面と
なるフランジ13は十分な面積を有してしるので、容器
10を倒れないように支えることができる。また、固形
写真処理剤を入れたまま、このような状態にしても容器
各部位は変形することがない。図2に示した容器10
は、側面15b側のフランジ片13b、及び側面15d
側のフランジ片13dにそれぞれガイドリブ16を2つ
備えているが、ガイドリブ16の設置個数及び設置方向
等は、後述する固形写真処理剤の溶液を製造する装置へ
セットする向きや容器形状等によっては、例えばフラン
ジ四辺すべてに備えてもよく、ここで例示したものに限
られない。矢印18は前記固形写真処理剤の溶液を製造
する装置へセットする容器10の向きを指し示す標示で
あり、底面部12に刻印されている。矢印18は対面す
る2つのガイドリブ16間に設けられ、一方のガイドリ
ブ16を指し示すように標示される。
【0017】図3は各側面から底面にかけて凹部を形成
した容器10aの斜視図である。容器10aは凹部を設
けた他は形状、及び材質について前記容器10と同様で
ある。凹部20は少なくとも一対の対面する側面に設け
られる。ここで例示した容器10aは全側面(4面)に
各々凹部20を(計4か所)形成したものである。凹部
20は底面部22外周から各側面中央近傍にかけて形成
され、その形状は、底面部22外周では成人の指に適合
する形状(略半楕円)に湾曲し、各側面では底面部22
側を開いたV字状になり、底面部22からフランジ23
に向けて徐々に幅、及び深さ共に小さくなるように延設
されている。この凹部20は、図示したように底面部2
2を上に向けた状態で、容器10aを底面部12上方か
ら手で保持し易くするためのものである。
【0018】次に、固形写真処理剤の溶液を製造する装
置への固形写真処理剤容器のセットを説明する。ここで
は容器10を用いて説明するが、前記容器10aを用い
た場合も同様である。図4は固形写真処理剤の溶液を製
造する装置30を示す概略図である。
【0019】ガイド部31は装置30上面に備えられ、
そこに置かれた容器10の移動を誘導するコの字状の溝
である。ガイド部31のスタート部31aには、容器1
0のフランジ13外周の突起部14に接触して、ガイド
部31のエンド部31bまで容器10を移動させる押動
手段32を備える。また、ガイド部31のエンド部31
b近傍には、固形写真処理剤を容器10から取り出し、
溶液製造手段34に投入する投入口33が設けてある。
この投入口33には容器10のシールフィルム17を開
封するコの字状のカッター35が備えられている。
【0020】図5は、容器10の移動方向に直交したガ
イド部31の断面を示す概略図である。ガイド部31の
底面31cは前記容器10が滑動可能に滑らかな平面と
なっている。また、底面31cに、容器10との接触面
積を少なくして滑動を容易にするためにリブ等を容器1
0の移動方向に延設してもよい。ガイド部31の幅、即
ち、内壁31d1から内壁31d2までの距離は、前記
容器10のフランジ片13b(あるいはフランジ片13
d)の長さ、即ち、フランジ片13a外周からフランジ
片13c外周までの距離よりわずかに広い。容器10
は、壁31d1、及び内壁31d2にフランジ片13a
外周の突起部14、フランジ片13c外周の突起部14
がそれぞれ接して移動方向を誘導され、ガイド部31を
移動する。
【0021】容器10は、シールフィルム17を付けた
まま、フランジ13を下にして装置30のガイド部31
へ置く。このとき、容器10の底面部12の矢印18の
向きとガイド部31上を移動する方向を合わせてセット
する。ガイド部31にセットする容器10は単数でも複
数であってもよい。図4には40リットルの溶液を製造
する場合を例示する。溶液10リットルにつき容器10
を1パック必要とするので、ガイド部31に4パックの
容器10を矢印18の向きを揃え、夫々のフランジ13
が重ならないように並べる。矢印18の向きに合わせて
容器10を並べることで、容器10の移動方向に直交す
るようにガイドリブ16が備わり、隣り合う容器10の
ガイド16リブどうしが向かい合う。
【0022】最もスタート部31aに近い容器10は、
押動手段32によってフランジ13外周の突起部14を
押されてエンド部31bへ向かって移動する。押動手段
32の移動によって、順次隣合う容器10の突起部14
どうしが接触し、ガイド部31上にある全ての容器10
が連結されてエンド部31bへ移動する。投入口33上
方に容器10の開口部11が位置したところで、図示さ
れない検知手段により容器10の位置を検知し、押動手
段32の押動を停止する。容器10が停止したところで
投入口33下方より、カッター35が上昇し、容器10
のシールフィルム17を開封し、内容物である固形写真
処理剤が溶液製造手段34に投入され、写真処理液(現
像液、定着液等)が製造される。固形写真処理剤の投入
は、前記説明のようにして容器10の開封、処理剤投
入、全容器10の移動、停止、次の容器10の開封…の
工程が順次行われる。
【0023】前記説明のように、隣合う容器10を連結
して押動していることから、各容器の接触部位であるフ
ランジ13が重なり合うおそれがある。フランジ13が
重なり合った状態では、投入口33上方に容器10の開
口部11を停止させることが困難になり、処理剤投入が
正常に行えず、装置30が異常を察知し停止してしま
う。隣り合う双方の容器10に突起部14及びガイドリ
ブ16を備えることで、相互に突起部14及びガイドリ
ブ16が接触して、隣の容器10のフランジ13が乗り
上げてこないようにして重なり合いを防ぎ、前記装置3
0への処理剤投入を正常に行えるようにしている。
【0024】(固形写真処理剤用容器の収納方法)これ
まで説明した固形写真処理剤を入れて密封した容器10
(及び容器10a)は、段ボール等の外箱ケースに納め
て輸送、在庫等を行う。本発明は、フランジ部分を有す
る複数の容器を同一のケースに納めることで発生する、
輸送中の振動や衝撃、在庫の等の積み上げなどによる損
傷等の障害を生じにくいようにしながら収納スペースを
コンパクトにするものである。
【0025】図6は外箱(ケース)に複数の容器を収納
した状態を示す概略図である。図6(A)はケース40
の縦断面図であり、開口部41を開いた状態を示してい
る。このケース40は前記開口部41を封鎖すると略直
方体をしており、底部40cの4辺には側面部40bが
それぞれ連設され、計4面となる側面部40bのうち、
対面する2面上端には、ケース40の開口部41を封鎖
する天板40aが連設される。ここでは、開口部41中
央近傍で接触する2つの天板40aを備えたものを例示
したが、開口部41全体を一枚の天板で封鎖するように
してもよい。また、天板の枚数は各側面部に連設した4
枚を重ねるものでもよく、側面部40bに連設すること
にとらわれることなく、開口部41を隙間なく閉じるこ
とができるものであれば、どのようなものでもよい。ま
た、ケース40は容器10を納めることができる形状で
あれば、略直方体に限定されるものではない。
【0026】図6(A)に示すケース40は、容器10
を計4個収納しており、上下2段に容器10を重ねた積
層体2組を並べて収納する。下段42に納められる2つ
の容器10は、フランジ13を上方にして、容器10の
長手方向の側面、例えば一方(A列)の容器10の側面
15bと、他方(B列)の容器10の側面15dとを向
かい合わせて並べる。次に上下2段の積層について説明
する。下段42に納められた1個の容器10について1
個の容器10を積み重ねて上段43に納める。上段43
に収納する容器10はフランジ13を下に(底面部12
を上に向けて)してそれぞれのシールフィルム17を重
ね合わせ、前記下段42に納めた容器10のフランジ1
3からはみ出さないように積層する。上下2つの容器1
0は互いにフランジ13の四辺が重なり、この部位によ
って下段42に納めた容器10は上段43に納めた容器
10を支える。こうして、2つの容器がシールフィルム
17を重ねて積層させて、2列(A列とB列)並べてケ
ース40に収納すると、図6(A)に示すように各容器
のフランジ13は同じ高さで隣り合うことになる。輸送
中等の衝撃等によって隣り合ったA列とB列のフランジ
13が接触し損傷や変形等を起こさないようにするた
め、間仕切り板44をA列とB列の積層体間に挿入す
る。この間仕切り板44は緩衝機能を有する仕切り部材
であればよいので、段ボール板等の板状に限定されず、
スポンジ等で形成された様々な形状の部材でもよい。
【0027】また、図6(A)に示す収納方法は、下段
42に収納される容器10のフランジ13が、ケース4
0の底部40cに接していないので、収納された容器1
0の形状からケース40内部の下端付近に相当の空間が
生じ、万一、物流中にケース40を落下させ、ケース4
0を変形させてしまうような衝撃が加わった場合でも、
前記空間がクラッシュペースとなり、ケース40の変形
による容器10、特にフランジ13の破損を防止するこ
とができ、特に好ましい収納方法である。
【0028】前記説明のようにケース40に容器10を
収納すると、上段43に収納された容器10は底面部1
2外周を手で保持してケース40から取り出すことがで
きる。前記説明で図3に示した容器10aは、底面部1
2外周に溝20を複数形成しているので、このように収
納した場合の取扱いが容易になる。また、下段42に収
納した容器10を取り出すには、間仕切り板44をケー
ス40から取り出すと若干隙間が生じ、また、前記説明
にある図2、あるいは図3で示したようにフランジ13
の四つ角を湾曲させて、隣り合った容器のフランジ間に
指を入れ易くしているので、この隙間に指を入れフラン
ジ13を保持して取り出す。
【0029】図6(B)はケース45の断面図であり、
開口部48を開いた状態を示している。ケース45は前
記開口部48を封鎖すると前記ケース40と同様の形状
をしており、底部45c、側面部45bを有し、計4面
となる側面部45bのうち、対面する2面上端には、ケ
ース45の開口部48を封鎖する天板45aが連設され
ている。また、ケース45は前記ケース40同様に、こ
こに例示したものに限られない。
【0030】ケース45bに積層収納される容器10
は、1組は図6(A)に示したようにシールフィルム1
7を重ね合わせ、もう一組は底面どうしを重ね合わせて
容器を積層させて収納した状態を示している。D列に収
納した各容器の上下の向き以外は前記図6(A)で説明
したものと同様である。C列の下段46に収納された容
器10はフランジ13を上にし、C列上段47に収納さ
れている容器10は底面部12を上に向けて、シールフ
ィルム17を重ね合わせている。また、D列下段46に
はフランジ13を下にして容器10を収納し、上向きに
なっている底面部12にD列上段47に収納する容器1
0を積層する。このとき、容器10(及び図5に示す容
器10a)は図4に示すように開口部11が底面部12
より大きいため、下段46の上向きになっている底面部
12へ、上段47の容器10を下向きにしてシールフィ
ルム17を重ねると、このシールフィルム17が上段4
7の容器10を支えることになり、シールフィルム17
は上段47の容器10の重量に耐えきれず破損する場合
がある。そのため、D列では上下の各容器10の底面部
12を重ね合わせて積層している。
【0031】このように各容器を積層すると、C列の各
容器10のフランジ13とD列の各容器10のフランジ
13が位置する高さが異なり、接触することがなくな
る。そのため、C列のフランジとD列のフランジは、互
いに接触による破損や変形を起こすことがなくなり、図
6(A)に示した間仕切り板44等が不要になる。この
間仕切り板44等がなくなることで、C列とD列の積層
体間を接近させることができ、ケース45は前記ケース
40に比べて小さくすることができる。
【0032】図6(A)、(B)では1つのケースに4
個の容器10を収納する場合を例示して説明したが、前
記説明のように容器10を積層させて収納する個数は、
ここで例示したものに限定されない。
【0033】
【発明の効果】固形写真処理剤用容器にフランジ部を備
えたことで、容器を密封するシール部材の接着面積を十
分確保でき、シール性を向上させることができる。ま
た、前記容器を使用することで固形写真処理剤の溶液を
製造する装置の工程動作を確実に実行することができ
る。
【0034】また、前記容器の側面に凹部を複数備える
ことで、前記容器の底面を上方に向けた状態での保持を
容易にすることができる。
【0035】また、前記容器にフランジを形成したこと
で、容器を密封するシールフィルムを重ね合わせて積層
すると、上側に積み上げた容器は下側の容器のフランジ
で支えることになり、各容器の変形や損傷を防ぐことが
できる。また、前記説明のように容器を積層することで
有効に収納スペースを利用でき、収納ケースの縮小化が
図れ、積載スペース、及び在庫スペースの縮小化による
輸送、及び保管の低コスト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施の形態の固形写真処理剤用容
器を示す概略図である。
【図2】図1に示す固形写真処理剤用容器の斜視図であ
る。
【図3】凹部を備えた固形写真処理剤用容器の斜視図で
ある。
【図4】固形写真処理剤用容器を用いる溶液製造装置を
示す構成図である。
【図5】溶液製造装置のガイド部を示す概略図である。
【図6】固形写真処理剤用容器の収納状態を示す概略図
である。
【図7】従来の固形写真処理剤用容器を示す概略図であ
る。
【図8】従来の固形写真処理剤用容器の収納状態を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1、10、10a 容器 2、14 突起部 3、11、41、48 開口部 4、12、22 底面部 6、17 シールフィルム 7、40、45 ケース 8 位置決め板 13、23 フランジ 16 ガイドリブ 18 矢印 20 凹部 30 装置 31 ガイド部 32 押動手段 33 投入口 34 溶液製造手段 35 カッター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H016 AA00 2H112 AA11 AA13 EA12 EA13 3E033 AA09 AA10 BA14 DA06 DA08 DD01 DE01 FA02 GA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形写真処理剤を収納し、上端に開口部
    を有する収納部材と、この収納部材の開口部を密封する
    シール部材とを有する容器であって、前記開口部外周に
    フランジ部が形成されていることを特徴とする固形写真
    処理剤用容器。
  2. 【請求項2】 前記固形写真処理剤用容器は、前記収納
    部材底面外周から前記収納部材側面に保持用凹部が設け
    られていることを特徴とする請求項1に記載の固形写真
    処理剤用容器。
  3. 【請求項3】 前記フランジ部の外周に前記収納部材の
    底面側に突出した少なくとも1対のリブを有することを
    特徴とする請求項1に記載の固形写真処理剤用容器。
  4. 【請求項4】 前記固形写真処理剤用容器は、前記フラ
    ンジ部に設けられたリブの方向を指し示す標示が設けら
    れていることを特徴とする請求項3に記載の固形写真処
    理剤用容器。
  5. 【請求項5】 前記フランジ部の外周に前記収納部材の
    底面側に突出した突起部を有することを特徴とする請求
    項1に記載の固形写真処理剤用容器。
  6. 【請求項6】 前記固形写真処理剤用容器は、ポリオレ
    フィン系樹脂を射出成型により一体形成してなることを
    特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の固
    形写真処理剤用容器。
  7. 【請求項7】 前記フランジ部を有する固形写真処理剤
    用容器をケース内に上下2段に重ねて複数収納する方法
    であって、少なくとも1組は、各容器のシール部材が重
    ねられた状態で積層されることを特徴とする固形写真処
    理剤用容器の収納方法。
  8. 【請求項8】 前記隣り合う2組の積層体間に仕切り部
    材を設けたことを特徴とする請求項7に記載の固形写真
    処理剤用容器の収納方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007055657A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Chuo Kagaku Co Ltd 包装用容器

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