JP2002023313A - 写真フィルム用スプール - Google Patents
写真フィルム用スプールInfo
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- JP2002023313A JP2002023313A JP2000211273A JP2000211273A JP2002023313A JP 2002023313 A JP2002023313 A JP 2002023313A JP 2000211273 A JP2000211273 A JP 2000211273A JP 2000211273 A JP2000211273 A JP 2000211273A JP 2002023313 A JP2002023313 A JP 2002023313A
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- Japan
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- film
- wall
- spool
- winding shaft
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- Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 挿入性を損ねることなくフィルム後端を高い
精度で位置決めできるようにし、フィルム後端の取り付
けを確実にし、かつ、金型の寿命の長いフィルム巻き取
り用スプールを提供する。 【解決手段】 フィルム押さえリブ5の水平面位置11
がフィルム係止爪の水平爪部の下面位置10に対して同
面または水平爪部下面の対向面側に位置している写真フ
ィルム用スプール及びその製造方法並びにその金型。
精度で位置決めできるようにし、フィルム後端の取り付
けを確実にし、かつ、金型の寿命の長いフィルム巻き取
り用スプールを提供する。 【解決手段】 フィルム押さえリブ5の水平面位置11
がフィルム係止爪の水平爪部の下面位置10に対して同
面または水平爪部下面の対向面側に位置している写真フ
ィルム用スプール及びその製造方法並びにその金型。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムカートリ
ッジ等に組み込まれるフィルム巻き取り用スプールに関
し、詳しくは、スリットにフィルム後端を挿入すること
で取り付けが完了するフィルム巻き取り用スプールに関
するものである。
ッジ等に組み込まれるフィルム巻き取り用スプールに関
し、詳しくは、スリットにフィルム後端を挿入すること
で取り付けが完了するフィルム巻き取り用スプールに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】135タイプのフィルムパトローネ等に
用いられる35mmフィルム巻き取り用スプール(以
下、スプール)としては、スプール軸方向に幅広に設け
たスリット内に、フィルム後端の係止穴に係合する爪を
設けたものが公知である。このスリットは、フィルム挿
入性を考慮してほぼ一定の幅でフィルム後端よりも若干
広く形成されている。フィルム後端を幅方向からフィル
ム挿入ガイドで高い精度で位置決めしてスリットに挿入
することで、爪と係合孔が確実に係合してフィルム取付
を完了する。
用いられる35mmフィルム巻き取り用スプール(以
下、スプール)としては、スプール軸方向に幅広に設け
たスリット内に、フィルム後端の係止穴に係合する爪を
設けたものが公知である。このスリットは、フィルム挿
入性を考慮してほぼ一定の幅でフィルム後端よりも若干
広く形成されている。フィルム後端を幅方向からフィル
ム挿入ガイドで高い精度で位置決めしてスリットに挿入
することで、爪と係合孔が確実に係合してフィルム取付
を完了する。
【0003】写真フィルム用スプールは、一定幅のフィ
ルムを巻き取るため、仕上がりとしては寸法の精度が高
く、大量生産の可能な形状のものが用いられる。
ルムを巻き取るため、仕上がりとしては寸法の精度が高
く、大量生産の可能な形状のものが用いられる。
【0004】スプールにフィルムを巻き取る時、フィル
ム後端を高い精度で位置決めするにはフィルム挿入ガイ
ドの微妙な調整が必要となり手間がかかる。更に、フィ
ルム挿入ガイドのみで幅方向の位置決めを行うため、ス
プールの寸法バラツキによって挿入不良や係止不良が発
生しやすい。又フィルム後端の幅方向の位置決めを正確
に合わせるためにフィルム挿入ガイドの間隔を狭くする
と、フィルム後端の摩擦が大きくなり、挿入抵抗が高ま
るため、挿入速度を上げることが出来なかった。そこ
で、フィルム後端の幅方向の位置決めを目的として単に
スリットの幅を狭くすると、挿入不良が生じる。
ム後端を高い精度で位置決めするにはフィルム挿入ガイ
ドの微妙な調整が必要となり手間がかかる。更に、フィ
ルム挿入ガイドのみで幅方向の位置決めを行うため、ス
プールの寸法バラツキによって挿入不良や係止不良が発
生しやすい。又フィルム後端の幅方向の位置決めを正確
に合わせるためにフィルム挿入ガイドの間隔を狭くする
と、フィルム後端の摩擦が大きくなり、挿入抵抗が高ま
るため、挿入速度を上げることが出来なかった。そこ
で、フィルム後端の幅方向の位置決めを目的として単に
スリットの幅を狭くすると、挿入不良が生じる。
【0005】一方、係止爪の先端の傾斜部分が押さえリ
ブの一部より突出しており、フィルム挿入時に係止爪が
上部に位置するようにオリエンテーションされるため、
フィルム係止穴の端面が係止爪傾斜面に引っかかること
で係止不良が発生する場合がある。
ブの一部より突出しており、フィルム挿入時に係止爪が
上部に位置するようにオリエンテーションされるため、
フィルム係止穴の端面が係止爪傾斜面に引っかかること
で係止不良が発生する場合がある。
【0006】フィルムは35mm幅にスリットされたも
のをロール状に巻き付けられているため、所定長さに定
尺したとき、巻癖カールを有している。従って、フィル
ム挿入時フィルム後端部がカールを有しているため、ス
プールスリットの係止爪側のフィルム挿入方向と反対側
の壁にぶつかり挿入不良が発生する場合がある。
のをロール状に巻き付けられているため、所定長さに定
尺したとき、巻癖カールを有している。従って、フィル
ム挿入時フィルム後端部がカールを有しているため、ス
プールスリットの係止爪側のフィルム挿入方向と反対側
の壁にぶつかり挿入不良が発生する場合がある。
【0007】巻軸に正規に巻かれたフィルムをパトロー
ネに詰め、実際に手巻き式のカメラに装填し、撮影終了
後に巻き戻すときに、カメラの巻き戻しレバーを正規の
巻き戻し方向とは逆方向に誤って廻してしまうことがあ
り、しかも、その巻き戻しが冬期のような低温下で行わ
れた場合にはフィルム部分に折損が生ずるおそれがある
ため、このフィルム当接部の形状を円弧状にしたが、ス
リット全幅でこれを形成するとその背面側よりヒケ防止
穴を形成しなくてはならないため、金型の構造が複雑で
制作費が高くなるばかりでなく、金型の寿命も短くな
る。
ネに詰め、実際に手巻き式のカメラに装填し、撮影終了
後に巻き戻すときに、カメラの巻き戻しレバーを正規の
巻き戻し方向とは逆方向に誤って廻してしまうことがあ
り、しかも、その巻き戻しが冬期のような低温下で行わ
れた場合にはフィルム部分に折損が生ずるおそれがある
ため、このフィルム当接部の形状を円弧状にしたが、ス
リット全幅でこれを形成するとその背面側よりヒケ防止
穴を形成しなくてはならないため、金型の構造が複雑で
制作費が高くなるばかりでなく、金型の寿命も短くな
る。
【0008】スプールはフィルムパトローネ包装機内に
フランジをガイドとして供給されるため、フランジに倒
れ等が生ずるとスプールの供給不良を発生することがあ
る。また、フィルムを正常に巻き取ることができない巻
き取り不良や、フィルムエッジ部にフランジが強く押し
つけられることによる圧力カブリが発生する場合があ
る。
フランジをガイドとして供給されるため、フランジに倒
れ等が生ずるとスプールの供給不良を発生することがあ
る。また、フィルムを正常に巻き取ることができない巻
き取り不良や、フィルムエッジ部にフランジが強く押し
つけられることによる圧力カブリが発生する場合があ
る。
【0009】スプールハブとパトローネキャップの間に
はスプール軸が回転するために必要な隙間が設けられて
いるが、この隙間部分より光が進入し、フィルムエッジ
部分を露光してしまう場合がある。
はスプール軸が回転するために必要な隙間が設けられて
いるが、この隙間部分より光が進入し、フィルムエッジ
部分を露光してしまう場合がある。
【0010】使用する樹脂の歩留まりを向上させ、成形
サイクルを短縮させることで、生産性を向上する目的
で、ホットランナーを用いることがあるが、ゲートの位
置をハブ側やフランジ側にした場合、ホットランナーを
用いる金型構造上その部分の金型寿命が短くなるという
欠点があった。
サイクルを短縮させることで、生産性を向上する目的
で、ホットランナーを用いることがあるが、ゲートの位
置をハブ側やフランジ側にした場合、ホットランナーを
用いる金型構造上その部分の金型寿命が短くなるという
欠点があった。
【0011】ホットランナー方式としては、オープンタ
イムのホットランナー方式の射出成形があるが、この場
合、ゲートからの糸引きを無くすために、ゲート径を小
さくして、ゲート部の樹脂の固化時間を短くしようとす
ると、ゲート抵抗が大きくなるので樹脂流動性を高める
ため、樹脂溶融温度を高くし、射出圧力を大きくしなけ
ればならなくなる。射出温度を高めると、冷却時間が長
くなり、ハイサイクル化を阻害することになる。
イムのホットランナー方式の射出成形があるが、この場
合、ゲートからの糸引きを無くすために、ゲート径を小
さくして、ゲート部の樹脂の固化時間を短くしようとす
ると、ゲート抵抗が大きくなるので樹脂流動性を高める
ため、樹脂溶融温度を高くし、射出圧力を大きくしなけ
ればならなくなる。射出温度を高めると、冷却時間が長
くなり、ハイサイクル化を阻害することになる。
【0012】射出圧力を大きくすると成形品の残留歪み
が大きくなり、成形後の環境変化等による変形特にフラ
ンジの倒れの問題が出てくる。又、射出圧力を高めると
型の耐久性が悪くなったり、成形品の寸法精度が保たれ
なくなり金型の寿命も短くなる。
が大きくなり、成形後の環境変化等による変形特にフラ
ンジの倒れの問題が出てくる。又、射出圧力を高めると
型の耐久性が悪くなったり、成形品の寸法精度が保たれ
なくなり金型の寿命も短くなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、挿入
性を損ねることなくフィルム後端を高い精度で位置決め
できるようにし、フィルム後端の取り付けを確実にし、
かつ、成形用金型の寿命の長いフィルム巻き取り用スプ
ールを提供することにある。
性を損ねることなくフィルム後端を高い精度で位置決め
できるようにし、フィルム後端の取り付けを確実にし、
かつ、成形用金型の寿命の長いフィルム巻き取り用スプ
ールを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、フ
ィルム押さえリブの水平面位置がフィルム係止爪の水平
爪部の下面位置に対して同面または水平爪部下面の対向
面側に位置していることを特徴とする写真フィルム用ス
プールにより達成された。
ィルム押さえリブの水平面位置がフィルム係止爪の水平
爪部の下面位置に対して同面または水平爪部下面の対向
面側に位置していることを特徴とする写真フィルム用ス
プールにより達成された。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1の写真フィルム
用スプールの発明について説明する。図1(a)におい
て、フィルムの末端を係止し、かつフィルムを巻き付け
るための巻軸2と、巻軸2に巻き付けられたフィルムの
巻軸軸方向への動きを規制するための一対のフランジ
1、1′とを有する写真フィルム用スプールで、巻軸の
両フランジ間にフィルム挿入口3を設け、フィルム挿入
口3の上下壁の一方の壁において他方の壁と対向する部
分に巻軸の軸方向に離間して2つのフィルム係止爪4、
4′を設けるとともに他方の壁と一方の壁との対向する
部分には2つのフィルム係止爪4、4′の間にフィルム
係止爪幅より狭い幅を有するフィルム押さえリブ5を設
けた。図1(b)はA−A′断面図であり、図1(c)
はA−A′面と直交する面の断面図である。また、図1
(d)は図1(a)の左側面図である。
用スプールの発明について説明する。図1(a)におい
て、フィルムの末端を係止し、かつフィルムを巻き付け
るための巻軸2と、巻軸2に巻き付けられたフィルムの
巻軸軸方向への動きを規制するための一対のフランジ
1、1′とを有する写真フィルム用スプールで、巻軸の
両フランジ間にフィルム挿入口3を設け、フィルム挿入
口3の上下壁の一方の壁において他方の壁と対向する部
分に巻軸の軸方向に離間して2つのフィルム係止爪4、
4′を設けるとともに他方の壁と一方の壁との対向する
部分には2つのフィルム係止爪4、4′の間にフィルム
係止爪幅より狭い幅を有するフィルム押さえリブ5を設
けた。図1(b)はA−A′断面図であり、図1(c)
はA−A′面と直交する面の断面図である。また、図1
(d)は図1(a)の左側面図である。
【0016】各フィルム係止爪4、4′は図2に示すよ
うに、フィルムの挿入方向に沿って次第に他方の壁に近
づくように傾斜する傾斜部6と、傾斜部に連なる水平爪
部7とを有し、水平爪部7はフィルムの末端に形成され
たほぼ長円形状の係止穴の一部と一致した形状でかつ一
方の壁に向かってフィルム挿入側に傾斜し、一方の壁と
の間にフィルムの厚さに対して1.5〜5.0倍の大き
さの間隙を有するフィルム係止部8を形成し、フィルム
押さえリブ5はフィルム挿入方向に沿って次第に一方の
壁に近づくように傾斜する傾斜面6、6′と、傾斜面に
連なる水平面とを有する写真フィルム用スプールA(以
下この構成のものを写真フィルム用スプールAという)
において、フィルム押さえリブ5の水平面位置11がフ
ィルム係止爪の水平爪部の下面位置10に対して同面ま
たは水平爪部下面の対向面側に位置しているのが請求項
1の写真フィルム用スプールの発明である。
うに、フィルムの挿入方向に沿って次第に他方の壁に近
づくように傾斜する傾斜部6と、傾斜部に連なる水平爪
部7とを有し、水平爪部7はフィルムの末端に形成され
たほぼ長円形状の係止穴の一部と一致した形状でかつ一
方の壁に向かってフィルム挿入側に傾斜し、一方の壁と
の間にフィルムの厚さに対して1.5〜5.0倍の大き
さの間隙を有するフィルム係止部8を形成し、フィルム
押さえリブ5はフィルム挿入方向に沿って次第に一方の
壁に近づくように傾斜する傾斜面6、6′と、傾斜面に
連なる水平面とを有する写真フィルム用スプールA(以
下この構成のものを写真フィルム用スプールAという)
において、フィルム押さえリブ5の水平面位置11がフ
ィルム係止爪の水平爪部の下面位置10に対して同面ま
たは水平爪部下面の対向面側に位置しているのが請求項
1の写真フィルム用スプールの発明である。
【0017】本発明の請求項2の写真フィルム用スプー
ルの発明は、上述した写真フィルム用スプールAにおい
て、フィルム挿入反対側でフィルム係止爪を有する壁9
が、図2に示すように、フィルム係止側からフィルム挿
入方向に沿って対向する他方の壁との間隔が広がってい
ることを特徴とする。
ルの発明は、上述した写真フィルム用スプールAにおい
て、フィルム挿入反対側でフィルム係止爪を有する壁9
が、図2に示すように、フィルム係止側からフィルム挿
入方向に沿って対向する他方の壁との間隔が広がってい
ることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項3の写真フィルム用スプー
ルの発明は、上述した写真フィルム用スプールAにおい
て、フィルム係止爪4、4′は水平爪部7の上面位置1
7のほぼ先頭部分17′よりフィルム挿入反対側に向か
って形成されている台上に形成されていることを特徴と
する。
ルの発明は、上述した写真フィルム用スプールAにおい
て、フィルム係止爪4、4′は水平爪部7の上面位置1
7のほぼ先頭部分17′よりフィルム挿入反対側に向か
って形成されている台上に形成されていることを特徴と
する。
【0019】本発明の請求項4の写真フィルム用スプー
ルの発明は、上述した写真フィルム用スプールAにおい
て、押さえリブ5のフィルム挿入口側の外縁と押さえリ
ブ設置側の壁面に連接するフィルム当接面を連続する円
弧状リブ12(図3参照)を形成し、かつ対向するフィ
ルム係止爪4、4′側でもフィルム係止爪のフィルム挿
入口側の外縁とフィルム係止爪設置側の壁面に連接する
フィルム当接面を連続する円弧状に形成し、かつ、これ
らの円弧状リブ12はフィルム挿入口を形成する上下壁
及び上下壁に対し、垂直にフィルム巻軸部まで伸ばされ
た垂直壁とほぼ同じ厚みを有した複数個の壁として設置
されていることを特徴とする。
ルの発明は、上述した写真フィルム用スプールAにおい
て、押さえリブ5のフィルム挿入口側の外縁と押さえリ
ブ設置側の壁面に連接するフィルム当接面を連続する円
弧状リブ12(図3参照)を形成し、かつ対向するフィ
ルム係止爪4、4′側でもフィルム係止爪のフィルム挿
入口側の外縁とフィルム係止爪設置側の壁面に連接する
フィルム当接面を連続する円弧状に形成し、かつ、これ
らの円弧状リブ12はフィルム挿入口を形成する上下壁
及び上下壁に対し、垂直にフィルム巻軸部まで伸ばされ
た垂直壁とほぼ同じ厚みを有した複数個の壁として設置
されていることを特徴とする。
【0020】本発明の請求項5の写真フィルム用スプー
ルの発明は、上述した写真フィルム用スプールAにおい
て、図1(d)に示すように、巻軸2の両フランジ1、
1′の「フィルム規制面と反対側の面」で軸の両端部に
ある「ハブ」内の「キー」を基準に放射状に4つ以上の
凸リブ13を設け、またフランジの最外周部とハブの間
にも同心円状の1つ以上の凸リブ14を設けたことを特
徴とする。
ルの発明は、上述した写真フィルム用スプールAにおい
て、図1(d)に示すように、巻軸2の両フランジ1、
1′の「フィルム規制面と反対側の面」で軸の両端部に
ある「ハブ」内の「キー」を基準に放射状に4つ以上の
凸リブ13を設け、またフランジの最外周部とハブの間
にも同心円状の1つ以上の凸リブ14を設けたことを特
徴とする。
【0021】本発明の請求項6の写真フィルム用スプー
ルの発明は、上述した写真フィルム用スプールAにおい
て、フィルム係止爪4、4′は水平爪部7の上面位置1
7のほぼ先頭部分よりフィルム挿入反対側に向かって形
成されている台上に形成されていることを特徴とする。
ルの発明は、上述した写真フィルム用スプールAにおい
て、フィルム係止爪4、4′は水平爪部7の上面位置1
7のほぼ先頭部分よりフィルム挿入反対側に向かって形
成されている台上に形成されていることを特徴とする。
【0022】本発明の請求項7の写真フィルム用スプー
ルの発明は、上述した写真フィルム用スプールAにおい
て、フィルム挿入反対側でフィルム係止爪4、4′を有
する壁9がフィルム係止側から開口面に向かって対向す
る他方の壁と間隔が広がっており、かつ、フィルム係止
爪4、4′は水平爪部7の上面位置17のほぼ先頭部分
よりフィルム挿入反対側に向かって形成されている台上
に形成されていることを特徴とする。
ルの発明は、上述した写真フィルム用スプールAにおい
て、フィルム挿入反対側でフィルム係止爪4、4′を有
する壁9がフィルム係止側から開口面に向かって対向す
る他方の壁と間隔が広がっており、かつ、フィルム係止
爪4、4′は水平爪部7の上面位置17のほぼ先頭部分
よりフィルム挿入反対側に向かって形成されている台上
に形成されていることを特徴とする。
【0023】本発明の請求項8の写真フィルム用スプー
ルの発明は、上述した請求項6又は7の発明の写真フィ
ルム用スプールにおいて、押さえリブ5のフィルム挿入
口側の外縁と押さえリブ設置側の壁面に連接するフィル
ム当接面を連続する円弧状リブ12を形成し、かつ対向
するフィルム係止爪4、4′側でもフィルム係止爪のフ
ィルム挿入口3側の外縁とフィルム係止爪設置側の壁面
に連接するフィルム当接面を連続する円弧状に形成し、
かつ、これらの円弧状リブ12はフィルム挿入口を形成
する上下壁15、15′及び上下壁に対し、垂直にフィ
ルム巻軸部まで伸ばされた垂直壁とほぼ同じ厚みを有し
た複数個の壁として設置されていることを特徴とする。
ルの発明は、上述した請求項6又は7の発明の写真フィ
ルム用スプールにおいて、押さえリブ5のフィルム挿入
口側の外縁と押さえリブ設置側の壁面に連接するフィル
ム当接面を連続する円弧状リブ12を形成し、かつ対向
するフィルム係止爪4、4′側でもフィルム係止爪のフ
ィルム挿入口3側の外縁とフィルム係止爪設置側の壁面
に連接するフィルム当接面を連続する円弧状に形成し、
かつ、これらの円弧状リブ12はフィルム挿入口を形成
する上下壁15、15′及び上下壁に対し、垂直にフィ
ルム巻軸部まで伸ばされた垂直壁とほぼ同じ厚みを有し
た複数個の壁として設置されていることを特徴とする。
【0024】本発明の請求項9の写真フィルム用スプー
ルの発明は、上述した請求項6又は7の発明の写真フィ
ルム用スプールにおいて、巻軸2の両フランジ1、1′
のフィルム規制面と反対側の面で軸の両端部にあるハブ
内のキーを基準に放射状に4つ以上の凸リブ13を設
け、またフランジの最外周部とハブの間にも同心円状の
1つ以上の凸リブ14を設けたことを特徴とする。
ルの発明は、上述した請求項6又は7の発明の写真フィ
ルム用スプールにおいて、巻軸2の両フランジ1、1′
のフィルム規制面と反対側の面で軸の両端部にあるハブ
内のキーを基準に放射状に4つ以上の凸リブ13を設
け、またフランジの最外周部とハブの間にも同心円状の
1つ以上の凸リブ14を設けたことを特徴とする。
【0025】本発明の請求項10の写真フィルム用スプ
ールの発明は、上述した請求項6又は7の発明の写真フ
ィルム用スプールにおいて、押さえリブ5のフィルム挿
入口3側の外縁と押さえリブ5設置側の壁面に連接する
フィルム当接面に連続する円弧状リブ12を形成し、か
つ対向するフィルム係止爪側でもフィルム係止爪のフィ
ルム挿入口側の外縁とフィルム係止爪設置側の壁面に連
接するフィルム当接面に連続する円弧状リブ12を形成
し、かつ、これらの円弧状リブ12はフィルム挿入口を
形成する上下壁15、15′(図4参照)及び上下壁に
対し、垂直にフィルム巻軸部まで伸ばされた垂直壁とほ
ぼ同じ厚みを有した複数個の壁として設置され、かつ、
巻軸2の両フランジ1、1′のフィルム規制面と反対側
の面で軸の両端部にあるハブ内のキーを基準に放射状に
4つ以上の凸リブ13を設け、またフランジの最外周部
とハブの間にも同心円状の1つ以上の凸リブ14を設け
たことを特徴とする。
ールの発明は、上述した請求項6又は7の発明の写真フ
ィルム用スプールにおいて、押さえリブ5のフィルム挿
入口3側の外縁と押さえリブ5設置側の壁面に連接する
フィルム当接面に連続する円弧状リブ12を形成し、か
つ対向するフィルム係止爪側でもフィルム係止爪のフィ
ルム挿入口側の外縁とフィルム係止爪設置側の壁面に連
接するフィルム当接面に連続する円弧状リブ12を形成
し、かつ、これらの円弧状リブ12はフィルム挿入口を
形成する上下壁15、15′(図4参照)及び上下壁に
対し、垂直にフィルム巻軸部まで伸ばされた垂直壁とほ
ぼ同じ厚みを有した複数個の壁として設置され、かつ、
巻軸2の両フランジ1、1′のフィルム規制面と反対側
の面で軸の両端部にあるハブ内のキーを基準に放射状に
4つ以上の凸リブ13を設け、またフランジの最外周部
とハブの間にも同心円状の1つ以上の凸リブ14を設け
たことを特徴とする。
【0026】本発明の請求項11の写真フィルム用スプ
ールの製造方法の発明は、上述した写真フィルム用スプ
ールAの製造方法において、スプールのキャビティ16
とスライドコア21を備えた射出成形用金型(図5に部
分断面図で示す)を用いて、キャビティ内に位置するフ
ィルム挿入反対側の押さえリブ5を形成する壁面上に樹
脂注入口18を設け、樹脂の注入方式はホットランナー
形式であることを特徴とする。
ールの製造方法の発明は、上述した写真フィルム用スプ
ールAの製造方法において、スプールのキャビティ16
とスライドコア21を備えた射出成形用金型(図5に部
分断面図で示す)を用いて、キャビティ内に位置するフ
ィルム挿入反対側の押さえリブ5を形成する壁面上に樹
脂注入口18を設け、樹脂の注入方式はホットランナー
形式であることを特徴とする。
【0027】本発明の請求項12の写真フィルム用スプ
ールの製造方法の発明は、上述した写真フィルム用スプ
ールAの製造方法において、樹脂注入口18のゲート径
が0.5〜3mmのバルブゲート方式のホットランナー
20を通して樹脂材が射出されることを特徴とする。
ールの製造方法の発明は、上述した写真フィルム用スプ
ールAの製造方法において、樹脂注入口18のゲート径
が0.5〜3mmのバルブゲート方式のホットランナー
20を通して樹脂材が射出されることを特徴とする。
【0028】本発明の請求項13の写真フィルム用スプ
ールの製造方法の発明は、上述した写真フィルム用スプ
ールAの製造方法において、ホットランナー部と両端の
フランジを形成するキャビティの間に冷却用水管26を
設けた射出成形用金型を用いたことを特徴とする。
ールの製造方法の発明は、上述した写真フィルム用スプ
ールAの製造方法において、ホットランナー部と両端の
フランジを形成するキャビティの間に冷却用水管26を
設けた射出成形用金型を用いたことを特徴とする。
【0029】本発明の請求項14の写真フィルム用スプ
ールの発明は、上述した請求項1〜10のいずれか1項
記載の写真フィルム用スプールを、請求項13記載の製
造方法により樹脂材が射出成形されて製造されたことを
特徴とする。
ールの発明は、上述した請求項1〜10のいずれか1項
記載の写真フィルム用スプールを、請求項13記載の製
造方法により樹脂材が射出成形されて製造されたことを
特徴とする。
【0030】本発明の請求項15の発明は、写真フィル
ム用スプールの射出成形用金型が、固定型22と、可動
型23と、これら固定型及び可動型内でスライド可能に
収納されているスライドコア21を備え、これら固定型
22、可動型23、スライドコア21の合わせ面にキャ
ビティ16を形成し、樹脂注入口18が固定側キャビテ
ィ内に設けられかつその方式をゲート径が0.5〜3m
mのバルブゲート方式であり、スプールフランジの形成
とゲートが位置するキャビティ金型内にフランジとゲー
トの間に冷却用水管26を設けたことを特徴とする写真
フィルム用スプール射出成形用金型である。
ム用スプールの射出成形用金型が、固定型22と、可動
型23と、これら固定型及び可動型内でスライド可能に
収納されているスライドコア21を備え、これら固定型
22、可動型23、スライドコア21の合わせ面にキャ
ビティ16を形成し、樹脂注入口18が固定側キャビテ
ィ内に設けられかつその方式をゲート径が0.5〜3m
mのバルブゲート方式であり、スプールフランジの形成
とゲートが位置するキャビティ金型内にフランジとゲー
トの間に冷却用水管26を設けたことを特徴とする写真
フィルム用スプール射出成形用金型である。
【0031】本発明の請求項15の発明は、請求項11
記載の写真フィルム用スプールの製造方法で用いられる
金型が、金型が開き、製品を離型させるための突き出し
ピン24がフィルム挿入口の上下の垂直壁のフィルム挿
入側に設けられた円弧状リブ12の垂直壁を間に挟み、
背面側を突き出す位置に設けられたことを特徴とする。
記載の写真フィルム用スプールの製造方法で用いられる
金型が、金型が開き、製品を離型させるための突き出し
ピン24がフィルム挿入口の上下の垂直壁のフィルム挿
入側に設けられた円弧状リブ12の垂直壁を間に挟み、
背面側を突き出す位置に設けられたことを特徴とする。
【0032】本発明者は、請求項10記載の35mm用
の写真フィルム用スプールを、請求項16の金型を用い
請求項13の製造方法で製造した。得られた写真フィル
ム用スプールを用い、90日間に亘り、毎日20本宛、
35mm用の写真フィルムの係止実験を行い結果を、係
止異常発生率推移グラフとして図7に示す。比較とし
て、従来品を用い同様に行った結果は、係止異常発生率
推移グラフとして図6に30日間のデータを示した。従
来の35mm用の写真フィルム用スプールの係止異常発
生率は、30日でも、0.029%も発生したのに対
し、本発明の35mm用の写真フィルム用スプールでは
90日に亘っても係止異常発生率は、0.001%であ
った。
の写真フィルム用スプールを、請求項16の金型を用い
請求項13の製造方法で製造した。得られた写真フィル
ム用スプールを用い、90日間に亘り、毎日20本宛、
35mm用の写真フィルムの係止実験を行い結果を、係
止異常発生率推移グラフとして図7に示す。比較とし
て、従来品を用い同様に行った結果は、係止異常発生率
推移グラフとして図6に30日間のデータを示した。従
来の35mm用の写真フィルム用スプールの係止異常発
生率は、30日でも、0.029%も発生したのに対
し、本発明の35mm用の写真フィルム用スプールでは
90日に亘っても係止異常発生率は、0.001%であ
った。
【0033】
【発明の効果】本発明により、挿入性を損ねることなく
フィルム後端を高い精度で位置決めできるようにし、フ
ィルム後端の取り付けを確実にし、かつ、金型の寿命の
長いフィルム巻き取り用スプール提供することができ
た。
フィルム後端を高い精度で位置決めできるようにし、フ
ィルム後端の取り付けを確実にし、かつ、金型の寿命の
長いフィルム巻き取り用スプール提供することができ
た。
【図1】本発明の写真フィルム用スプールの構成を示す
図である。
図である。
【図2】本発明の写真フィルム用スプールのフィルム係
止爪の構造を示す部分断面図である。
止爪の構造を示す部分断面図である。
【図3】本発明の写真フィルム用スプールの斜視図であ
る。
る。
【図4】本発明の写真フィルム用スプールの側面図であ
る。
る。
【図5】本発明の写真フィルム用スプール射出成形用金
型の構造を示す図である。
型の構造を示す図である。
【図6】従来の35mm写真フィルム用スプールの係止
異常発生率推移グラフである。
異常発生率推移グラフである。
【図7】本発明の35mm写真フィルム用スプールの係
止異常発生率推移グラフである。
止異常発生率推移グラフである。
1、1′ フランジ 2 巻軸 3 フィルム挿入口 4、4′ フィルム係止爪 5 フィルム押さえリブ 6、6′ 傾斜部 7 水平爪部 8 フィルム係止部 9 壁 10 フィルム係止爪の水平爪部の下面位置 11 フィルム押さえリブの水平面位置 12 円弧状リブ 13 放射状の凸リブ 14 同心円状の凸リブ 15、15′ フィルム挿入口を形成する上下壁 16 キャビティ 17 フィルム係止爪の水平爪部の上面位置 18 樹脂注入口 20 ホットランナー 21 スライドコア 22 固定型 23 可動型 24 突き出しピン 25 アンギュラーピン 26 冷却用水管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/30 G03B 17/30 // B29L 31:00 B29L 31:00
Claims (16)
- 【請求項1】 フィルムの末端を係止し、かつフィルム
を巻き付けるための巻軸と、巻軸に巻き付けられたフィ
ルムの巻軸軸方向への動きを規制するための一対のフラ
ンジとを有する写真フィルム用スプールで、巻軸の両フ
ランジ間にフィルム挿入口を設け、フィルム挿入口の上
下壁の一方の壁に、他方の壁と対向する部分に巻軸の軸
方向に離間して2つの係止爪を設けるとともに、前記他
方の壁には前記2つの係止爪位置の間に係止爪幅より狭
い幅を有するフィルム押さえリブを設け、各係止爪はフ
ィルムの挿入方向に沿って次第に該他方の壁に近づくよ
うに傾斜する傾斜部と、該傾斜部に連なる水平爪部とを
有し、水平爪部はフィルムの末端に形成された長円形状
の係止穴の一部と一致した形状でかつ前記一方の壁に向
かってフィルム挿入側に傾斜し、一方の壁との間にフィ
ルムの厚さに対して1.5〜5.0倍の大きさの間隙を
有するフィルム係止部を形成し、フィルム押さえリブは
フィルム挿入方向に沿って次第に一方の壁に近づくよう
に傾斜する傾斜面と、傾斜面に連なる水平面とを有する
写真フィルム用スプールにおいて、フィルム押さえリブ
の水平面位置がフィルム係止爪の水平爪部の下面位置に
対して同面または水平爪部下面の対向面側に位置してい
ることを特徴とする写真フィルム用スプール。 - 【請求項2】 フィルムの末端を係止し、かつフィルム
を巻き付けるための巻軸と、巻軸に巻き付けられたフィ
ルムの巻軸軸方向への動きを規制するための一対のフラ
ンジとを有する写真フィルム用スプールで、巻軸の両フ
ランジ間にフィルム挿入口を設け、フィルム挿入口の上
下壁の一方の壁に、他方の壁と対向する部分に巻軸の軸
方向に離間して2つの係止爪を設けるとともに、前記他
方の壁には前記2つの係止爪位置の間に係止爪幅より狭
い幅を有するフィルム押さえリブを設け、各係止爪はフ
ィルムの挿入方向に沿って次第に該他方の壁に近づくよ
うに傾斜する傾斜部と、該傾斜部に連なる水平爪部とを
有し、水平爪部はフィルムの末端に形成された長円形状
の係止穴の一部と一致した形状でかつ前記一方の壁に向
かってフィルム挿入側に傾斜し、一方の壁との間にフィ
ルムの厚さに対して1.5〜5.0倍の大きさの間隙を
有するフィルム係止部を形成し、フィルム押さえリブは
フィルム挿入方向に沿って次第に一方の壁に近づくよう
に傾斜する傾斜面と、傾斜面に連なる水平面とを有する
写真フィルム用スプールにおいて、フィルム挿入反対側
で係止爪を有する壁がフィルム係止側からフィルム挿入
方向に沿って対向する他方の壁との間隔が広がっている
ことを特徴とする写真フィルム用スプール。 - 【請求項3】 フィルムの末端を係止し、かつフィルム
を巻き付けるための巻軸と、巻軸に巻き付けられたフィ
ルムの巻軸軸方向への動きを規制するための一対のフラ
ンジとを有する写真フィルム用スプールで、巻軸の両フ
ランジ間にフィルム挿入口を設け、フィルム挿入口の上
下壁の一方の壁に、他方の壁と対向する部分に巻軸の軸
方向に離間して2つの係止爪を設けるとともに、前記他
方の壁には前記2つの係止爪位置の間に係止爪幅より狭
い幅を有するフィルム押さえリブを設け、各係止爪はフ
ィルムの挿入方向に沿って次第に該他方の壁に近づくよ
うに傾斜する傾斜部と、該傾斜部に連なる水平爪部とを
有し、水平爪部はフィルムの末端に形成された長円形状
の係止穴の一部と一致した形状でかつ前記一方の壁に向
かってフィルム挿入側に傾斜し、一方の壁との間にフィ
ルムの厚さに対して1.5〜5.0倍の大きさの間隙を
有するフィルム係止部を形成し、フィルム押さえリブは
フィルム挿入方向に沿って次第に一方の壁に近づくよう
に傾斜する傾斜面と、傾斜面に連なる水平面とを有する
写真フィルム用スプールにおいて、係止爪は水平爪部上
面のほぼ先頭部分よりフィルム挿入反対側に向かって形
成されている台上に形成されていることを特徴とする写
真フィルム用スプール。 - 【請求項4】 フィルムの末端を係止し、かつフィルム
を巻き付けるための巻軸と、巻軸に巻き付けられたフィ
ルムの巻軸軸方向への動きを規制するための一対のフラ
ンジとを有する写真フィルム用スプールで、巻軸の両フ
ランジ間にフィルム挿入口を設け、フィルム挿入口の上
下壁の一方の壁に、他方の壁と対向する部分に巻軸の軸
方向に離間して2つの係止爪を設けるとともに、前記他
方の壁には前記2つの係止爪位置の間に係止爪幅より狭
い幅を有するフィルム押さえリブを設け、各係止爪はフ
ィルムの挿入方向に沿って次第に該他方の壁に近づくよ
うに傾斜する傾斜部と、該傾斜部に連なる水平爪部とを
有し、水平爪部はフィルムの末端に形成された長円形状
の係止穴の一部と一致した形状でかつ前記一方の壁に向
かってフィルム挿入側に傾斜し、一方の壁との間にフィ
ルムの厚さに対して1.5〜5.0倍の大きさの間隙を
有するフィルム係止部を形成し、フィルム押さえリブは
フィルム挿入方向に沿って次第に一方の壁に近づくよう
に傾斜する傾斜面と、傾斜面に連なる水平面とを有する
写真フィルム用スプールにおいて、押さえリブのフィル
ム挿入口側の外縁と押さえリブ設置側の壁面に連接する
フィルム当接面に連続する円弧状リブを形成し、かつ対
向する係止爪側でも係止爪のフィルム挿入口側の外縁と
係止爪設置側の壁面に連接するフィルム当接面に連続す
る円弧状リブを形成し、かつ、これらの円弧状リブはフ
ィルム挿入口を形成する上下壁及び上下壁に対し、垂直
にフィルム巻軸部まで伸ばされた垂直壁とほぼ同じ厚み
を有した複数個の壁として設置されたことを特徴とする
写真フィルム用スプール。 - 【請求項5】 フィルムの末端を係止し、かつフィルム
を巻き付けるための巻軸と、巻軸に巻き付けられたフィ
ルムの巻軸軸方向への動きを規制するための一対のフラ
ンジとを有する写真フィルム用スプールで、巻軸の両フ
ランジ間にフィルム挿入口を設け、フィルム挿入口の上
下壁の一方の壁に、他方の壁と対向する部分に巻軸の軸
方向に離間して2つの係止爪を設けるとともに、前記他
方の壁には前記2つの係止爪位置の間に係止爪幅より狭
い幅を有するフィルム押さえリブを設け、各係止爪はフ
ィルムの挿入方向に沿って次第に該他方の壁に近づくよ
うに傾斜する傾斜部と、該傾斜部に連なる水平爪部とを
有し、水平爪部はフィルムの末端に形成された長円形状
の係止穴の一部と一致した形状でかつ前記一方の壁に向
かってフィルム挿入側に傾斜し、一方の壁との間にフィ
ルムの厚さに対して1.5〜5.0倍の大きさの間隙を
有するフィルム係止部を形成し、フィルム押さえリブは
フィルム挿入方向に沿って次第に一方の壁に近づくよう
に傾斜する傾斜面と、傾斜面に連なる水平面とを有する
写真フィルム用スプールにおいて、巻軸の両フランジの
フィルム規制面と反対側の面で軸の両端部にあるハブ内
のキーを基準に放射状に4つ以上の凸リブを設け、また
フランジの最外周部とハブの間にも同心円状の1つ以上
の凸リブを設けたことを特徴とする写真フィルム用スプ
ール。 - 【請求項6】 係止爪は水平爪部上面のほぼ先頭部分よ
りフィルム挿入反対側に向かって形成されている台上に
形成されていることを特徴とする請求項1記載の写真フ
ィルム用スプール。 - 【請求項7】 フィルム挿入反対側で係止爪を有する壁
がフィルム係止側から開口面に向かって対向する他方の
壁と間隔が広がっており、かつ、係止爪は水平爪部上面
のほぼ先頭部分よりフィルム挿入反対側に向かって形成
されている台上に形成されていることを特徴とする請求
項1記載の写真フィルム用スプール。 - 【請求項8】 押さえリブのフィルム挿入口側の外縁と
押さえリブ設置側の壁面に連接するフィルム当接面を連
続する円弧状リブを形成し、かつ対向する係止爪側でも
係止爪のフィルム挿入口側の外縁と係止爪設置側の壁面
に連接するフィルム当接面を連続する円弧状に形成し、
かつ、これらの円弧状リブはフィルム挿入口を形成する
上下壁及び上下壁に対し、垂直にフィルム巻軸部まで伸
ばされた垂直壁とほぼ同じ厚みを有した複数個の壁とし
て設置されたことを特徴とする請求項6又は7記載の写
真フィルム用スプール。 - 【請求項9】 巻軸の両フランジのフィルム規制面と反
対側の面で軸の両端部にあるハブ内のキーを基準に放射
状に4つ以上の凸リブを設け、またフランジの最外周部
とハブの間にも同心円状の1つ以上の凸リブを設けたこ
とを特徴とする請求項6又は7記載の写真フィルム用ス
プール。 - 【請求項10】 押さえリブのフィルム挿入口側の外縁
と押さえリブ設置側の壁面に連接するフィルム当接面に
連続する円弧状リブを形成し、かつ対向する係止爪側で
も係止爪のフィルム挿入口側の外縁と係止爪設置側の壁
面に連接するフィルム当接面に連続する円弧状リブを形
成し、かつ、これらの円弧状リブはフィルム挿入口を形
成する上下壁及び上下壁に対し、垂直にフィルム巻軸部
まで伸ばされた垂直壁とほぼ同じ厚みを有した複数個の
壁として設置され、かつ、巻軸の両フランジのフィルム
規制面と反対側の面で軸の両端部にあるハブ内のキーを
基準に放射状に4つ以上の凸リブを設け、またフランジ
の最外周部とハブの間にも同心円状の1つ以上の凸リブ
を設けたことを特徴とする請求項6又は7記載の写真フ
ィルム用スプール。 - 【請求項11】 フィルムの末端を係止し、かつフィル
ムを巻き付けるための巻軸と、巻軸に巻き付けられたフ
ィルムの巻軸軸方向への動きを規制するための一対のフ
ランジとを有する写真フィルム用スプールで、巻軸の両
フランジ間にフィルム挿入口を設け、フィルム挿入口の
上下壁の一方の壁に他方の壁と対向する部分に巻軸の軸
方向に離間して2つの係止爪を設けるとともに前記他方
の壁の前記2つの係止爪位置の間に係止爪幅より狭い幅
を有するフィルム押さえリブを設け、各係止爪はフィル
ムの挿入方向に沿って次第に他方の壁に近づくように傾
斜する傾斜部と、傾斜部に連なる水平爪部とを有し、水
平爪部はフィルムの末端に形成された長円形状の係止穴
の一部と一致した形状でかつ前記一方の壁に向かってフ
ィルム挿入側に傾斜し、一方の壁との間にフィルムの厚
さに対して1.5〜5.0倍の大きさの間隙を有するフ
ィルム係止部を形成し、フィルム押さえリブはフィルム
挿入方向に沿って次第に一方の壁に近づくように傾斜す
る傾斜面と、傾斜面に連なる水平面とを有する写真フィ
ルム用スプールの製造方法において、スプールのキャビ
ティとスライドコアを備えた射出成形用金型を用いて、
キャビティ内に位置するフィルム挿入反対側の押さえリ
ブを形成する壁面上に樹脂注入口を設け、樹脂の注入方
式はホットランナー形式であることを特徴とする写真フ
ィルム用スプールの製造方法。 - 【請求項12】 ゲート径が0.5〜3mmのバルブゲ
ート方式のホットランナーを通して樹脂材が射出される
ことを特徴とする請求項11記載の写真フィルム用スプ
ールの製造方法。 - 【請求項13】 ホットランナー部と両端のフランジを
形成するキャビティの間に冷却用水管を設けた射出成形
用金型を用いたことを特徴とする請求項12記載の写真
フィルム用スプールの製造方法。 - 【請求項14】 請求項13記載の製造方法により樹脂
材が射出成形されて製造されたことを特徴とする請求項
1〜10のいずれか1項記載の写真フィルム用スプー
ル。 - 【請求項15】 写真フィルム用スプールの射出成形用
金型において、固定型と、可動型と、これら固定型及び
可動型内でスライド可能に収納されているスライドコア
を備え、これら固定型、可動型、スライドコアの合わせ
面にキャビティを形成し、樹脂注入口が固定側キャビテ
ィ内に設けられかつその方式をゲート径が0.5〜3m
mのバルブゲート方式であり、スプールフランジの形成
とゲートが位置するキャビティ金型内にフランジとゲー
トの間に冷却用水管を設けたことを特徴とする写真フィ
ルム用スプール射出成形用金型。 - 【請求項16】 請求項11記載の写真フィルム用スプ
ールの製造方法で用いられる金型が、金型が開き、製品
を離型させるための突き出しピンがフィルム挿入口の上
下の垂直壁のフィルム挿入側に設けられた円弧状リブの
垂直壁を間に挟み、背面側を突き出す位置に設けられた
ことを特徴とする請求項15記載の写真フィルム用スプ
ール射出成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000211273A JP2002023313A (ja) | 2000-07-12 | 2000-07-12 | 写真フィルム用スプール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000211273A JP2002023313A (ja) | 2000-07-12 | 2000-07-12 | 写真フィルム用スプール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002023313A true JP2002023313A (ja) | 2002-01-23 |
Family
ID=18707405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000211273A Pending JP2002023313A (ja) | 2000-07-12 | 2000-07-12 | 写真フィルム用スプール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002023313A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013022753A (ja) * | 2011-07-15 | 2013-02-04 | Stanley Electric Co Ltd | バルブゲート式金型装置 |
JP2021109411A (ja) * | 2020-01-15 | 2021-08-02 | 日本ウレタンエンジニアリング株式会社 | ウレタン厚み確認ピンの製造方法および製造装置 |
-
2000
- 2000-07-12 JP JP2000211273A patent/JP2002023313A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013022753A (ja) * | 2011-07-15 | 2013-02-04 | Stanley Electric Co Ltd | バルブゲート式金型装置 |
JP2021109411A (ja) * | 2020-01-15 | 2021-08-02 | 日本ウレタンエンジニアリング株式会社 | ウレタン厚み確認ピンの製造方法および製造装置 |
JP7102009B2 (ja) | 2020-01-15 | 2022-07-19 | 日本ウレタンエンジニアリング株式会社 | ウレタン厚み確認ピンの製造方法および製造装置 |
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