JP2002022486A - パルス信号発生装置 - Google Patents
パルス信号発生装置Info
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- H03K17/94—Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the way in which the control signals are generated
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- H03K17/95—Proximity switches using a magnetic detector
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- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
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Abstract
ンジャンプを起こしうる磁性素子と、磁性素子に関連し
て配置された検出手段と、磁性素子を間に置き且つ磁極
の向きが互いに反対となるようにして配置された磁石と
ヨークとからなる1対の磁界発生手段とを備え、1対の
磁界発生手段の同じ側の磁極は、被検知物体の順次の接
近に応答して、磁性素子に印加される磁界を変化させ
て、磁性素子に大バルクハウゼンジャンプを生ぜしめ
て、検出手段に大バルクハウゼンジャンプに応じたパル
ス信号を発生せしめるようにする検出部を構成し、磁性
素子は、検出部の側に偏って配置され、磁石とヨークと
の接続体の長さ以下で且つ該長さの半分以上の長さを有
し、1対の磁界発生手段のうちの一方の磁石とヨークと
の接続体には、該接続体の磁軸にそって位置調整されう
る調整ヨークが関連付けられている。 【効果】 パルス信号発生装置の個品単価を安くでき、
装置サイズを小さくでき、短時間で容易に組立て調整で
き、製品性能のバラツキを小さくでき、製品歩留まりを
良くすることができる。
Description
置に関するものである。
に応じたパルス信号を得たり、種々な操作に応じたパル
ス信号を発生したりすることは、自動制御の分野や、電
気および電子機器等の各種の分野において必要とされて
いる。
としては、種々なものが開発され使用されてきている
が、それらの代表的なものうちの一つとして、電磁/光
ピックアップ、ホール/磁気抵抗素子による回転検出装
置がある。しかし、電磁式では、停止から低速回転では
出力が小さいという問題がある。光ピックアップ式で
は、広帯域直流増幅器が必要となり、また、防塵構造と
する必要があった。また、ホール/磁気抵抗式では、複
数の素子と増幅器が必要とされていた。さらにまた、光
ピックアップ/ホール/磁気抵抗式は、素子が温度に敏
感であり、温度変化の激しい環境で使用するには適して
いない。
では、例えば、自動車の分野においてエンジンのクラン
クシャフト、カムシャフトの回転速度や位置を検出する
目的で使用しようとする場合において、極低速から高速
回転までに亘る検出ができないという問題があった。
回転までに亘る検出素子として適したものとして、例え
ば、特開2000−101401号公報に開示されてい
るような大バルクハウゼンジャンプを起こしうる磁性素
子ワイヤを使用したパルス信号発生装置が開発され種々
な分野における用途を見つけ出し始めている。この種の
パルス信号発生装置は、前述したような従来技術の問題
点を解消することのできるものではあるが、実用化にお
いては、なおも種々の問題を解決するための工夫も必要
である。
報に開示された技術では、より良い大バルクハウゼンジ
ャンプを引き起こすに適切な磁界を容易に発生させるよ
うな工夫として、セット状態とリセット状態との間の磁
性素子ワイヤに印加される磁界の変化幅をできるだけ大
きくするという観点から、調整ヨークを磁石の後端面に
付加したり、磁性素子ワイヤの長さを磁石+ヨークの長
さの半分以下にするとか、1対の磁石の強さに強弱を付
けるために磁石の強さや体積や形状等を異ならせると
か、1対の磁石に対する磁性素子ワイヤの相対的な位置
関係を異ならせるとか、1対の磁石の一方の側縁から磁
性素子ワイヤまでの距離と他方の側縁からの磁性素子ワ
イヤまでの距離とを異ならせるとか、1対の磁石の軸方
向における相対的位置または磁軸の平行度を可変とする
とか、1対の磁石に対する磁性素子ワイヤの置き方を変
えるとか、等の種々な方法を提案している。
実用化においては、如何にすれば個品単価を極限まで安
くできるか、如何にすれば装置サイズを極限まで小さく
できるか、如何にすれば短時間で容易に組立て調整でき
るか、如何にすれば製品性能のバラツキを小さくできる
か、如何にすれば製品歩留まりを良くすることができる
か、等が問われるところである。しかし、特開2000
−101401号公報に開示された技術は、それらの種
々な手段を被検知物体の形状や、大きさ等に応じて適宜
組み合わせることで所与の効果を達成することができる
とするにとどまるもので、前述したような実用化に際し
て要求される課題に対する解決策を示すものではない。
際して要求される課題に充分に応えうるようなパルス信
号発生装置を提供することである。
れば、パルス信号発生装置は、大バルクハウゼンジャン
プを起こしうる磁性素子と、該磁性素子に関連して配置
された検出手段と、前記磁性素子を間に置き且つ磁極の
向きが互いに反対となるようにして配置された磁石とヨ
ークとからなる1対の磁界発生手段とを備えており、前
記1対の磁界発生手段の同じ側の磁極は、被検知物体の
順次の接近に応答して、前記磁性素子に印加される磁界
を変化させて、前記磁性素子に大バルクハウゼンジャン
プを生ぜしめて、前記検出手段に該大バルクハウゼンジ
ャンプに応じたパルス信号を発生せしめるようにする検
出部を構成し、前記磁性素子は、前記検出部の側に偏っ
て配置され、前記磁石と前記ヨークとの接続体の長さ以
下で且つ該長さの半分以上の長さを有しており、前記1
対の磁界発生手段のうちの一方の磁石とヨークとの接続
体には、該接続体の磁軸にそって位置調整されうる調整
ヨークが関連付けられていることを特徴とする。
生装置は、大バルクハウゼンジャンプを起こしうる磁性
素子と、該磁性素子に関連して配置された検出手段と、
前記磁性素子を間に置き且つ磁極の向きが互いに反対と
なるようにして配置された磁石とヨークとからなる1対
の磁界発生手段とを備えており、前記1対の磁界発生手
段の同じ側の磁極は、被検知物体の順次の接近に応答し
て、前記磁性素子に印加される磁界を変化させて、前記
磁性素子に大バルクハウゼンジャンプを生ぜしめて、前
記検出手段に該大バルクハウゼンジャンプに応じたパル
ス信号を発生せしめるようにする検出部を構成し、前記
磁性素子は、前記検出部の側に偏って配置され、前記磁
石と前記ヨークとの接続体の長さ以下で且つ該長さの半
分以上の長さを有しており、前記磁性素子の配置位置
は、前記1対の磁界発生手段のうちの一方の磁石とヨー
クとの接続体までの距離と、他方の磁石とヨークとの接
続体までの距離とが異なるように可変とされていること
を特徴とする。
クハウゼンジャンプを起こしうる磁性素子と、該磁性素
子に関連して配置された検出手段と、前記磁性素子を間
に置き且つ磁極の向きが互いに反対となるようにして配
置された磁石とヨークとからなる1対の磁界発生手段と
を備えており、前記1対の磁界発生手段の同じ側の磁極
は、被検知物体の順次の接近に応答して、前記磁性素子
に印加される磁界を変化させて、前記磁性素子に大バル
クハウゼンジャンプを生ぜしめて、前記検出手段に該大
バルクハウゼンジャンプに応じたパルス信号を発生せし
めるようにする検出部を構成し、前記磁性素子は、前記
検出部の側に偏って配置され、前記磁石と前記ヨークと
の接続体の長さ以下で且つ該長さの半分以上の長さを有
しており、前記磁性素子の配置位置は、前記1対の磁界
発生手段の磁石とヨークとの接続体の一方の側縁までの
距離と、他方の側縁までの距離とが異なるように可変と
されていることを特徴とする。
明の実施の形態および実施例について、本発明をより詳
細に説明する。
クハウゼンジャンプを起こしうる磁性素子を使用したパ
ルス信号発生装置の構成を概略的に示している。図1の
パルス信号発生装置は、ワイヤ状素子である磁性素子1
と、この複合磁性素子1の周りに巻回された検出コイル
2と、磁性素子1を間に置き且つ磁極の向きが互いに反
対となるようにして配置された1対の永久磁石3および
4と、一方の永久磁石3の一方の磁極側、すなわち、S
極側に接続された磁性体で形成されたヨーク6と、他方
の永久磁石4の一方の磁極側、すなわち、N極側に接続
された磁性体で形成されたヨーク7と、一方の永久磁石
3とヨーク6とに対して位置調整しうるように配置され
た磁性体で形成された調整ヨーク8とを備えている。こ
れら1対の磁石3および4の他方の側の磁極3Aおよび
4Aは、例えば、歯車5の歯部5A、5B、……5Xで
ある被検知物体の順次の接近に応答して、磁性素子1に
印加される磁界を変化させて、磁性素子1に大バルクハ
ウゼンジャンプを生ぜしめて、検出手段としての検出コ
イル2に該大バルクハウゼンジャンプに応じたパルス信
号を発生せしめるようにする検出部を構成している。な
お、ここで使用している磁性素子1の詳細構造および動
作については、前述の特開2000−101401号公
報等に開示されたように公知のことであるので、ここで
はこれ以上詳述しない。
4並びにヨーク6および7は、磁性素子1の延在方向と
一致した方向に磁軸を有しており、磁性素子1の長さL
0は、(磁石+ヨーク)の長さL以下でL/2以上とし
ている。調整ヨーク8は、長さLに比べて短い磁性体の
ブロック片にて形成されていて、後述するような磁性素
子1に作用する磁界を調整するため、磁軸にそって位置
調整されうるものとされている。この実施例では、調整
ヨーク8は、磁性体ブロックとしたのであるが、永久磁
石のブロック片でもよい。
のような構成を有するパルス信号発生装置の動作につい
て説明する。先ず、動作原理を分かり易くするために、
調整ヨーク8が設けられていない場合について説明して
おく。図1の状態においては、歯車5の歯部5Aが一方
の永久磁石3のN極3Aに丁度対面した位置にあり、先
行する歯部5Xは、他方の永久磁石4のS極4Aとの対
面位置から既に外れた位置にあり、この状態で、このパ
ルス信号発生装置は、セット状態になっている。歯車5
は、矢印方向に移動しているとし、図2は、歯車5が移
動して、歯車5の歯部5Aが他方の永久磁石4のS極4
Aと丁度対面する位置にきて、後続の歯部5Bが一方の
永久磁石3のN極3Aに未だ対面した位置とはなってい
ない状態を示している。図2の状態で、このパルス信号
発生装置は、リセット状態となり、磁性素子1に大バル
クハウゼンジャンプを生ぜしめて、検出コイル2に1つ
のパルス信号を発生せしめる。以後、歯車5の歯部が1
対の永久磁石3および4の同じ側の磁極3Aおよび4A
の近傍を通過する毎に、そのことを示すパルス信号が検
出コイル2に発生されていく。
装置によれば、磁性素子1において発生する大バルクハ
ウゼンジャンプによる磁化状態の変化を、検出コイル2
にて電磁誘導作用によるパルス電圧として検出するもの
である。したがって、被検知物体である歯車5の歯部5
A、5B等の速度に関係なく、その歯部の存在、不存在
に応じて磁性素子1に大バルクハウゼンジャンプが確実
に起こされ、それに応じて確実にパルス信号を発生させ
ることができるのである。このように、本発明によれ
ば、被検知物体の速度が極めて遅い場合でも、検出が可
能である。パルス信号として発生されるパルス電圧は、
常に、一定の電圧、位相関係を保つ。すなわち、本発明
によって発生されるパルス電圧の振幅は、被検知物体の
速度に関係なく、所定の一定レベルを保ち得るのであ
る。
がないとして本発明のパルス信号発生装置の動作につい
て、概略的に前述したのであるが、次に、その動作原理
について、より詳細に説明する。図3から図6は、この
ような動作原理を説明するための概略図であり、図3
は、歯車の歯部のような被検知物体が無い時における、
1対の永久磁石3および4並びにヨーク6および7の間
に配置された磁性素子1に及ぼされる磁界を矢印を用い
て示している。図3に示す状態において、上側の永久磁
石3と下側の永久磁石4との間に挟まれた磁性素子1が
2つの永久磁石の丁度中心に配置されていて、且つ上側
と下側の永久磁石の大きさ、強さが同じである場合に
は、磁性素子1上の磁界は0(零)になる。何故なら
ば、図3に矢印で示す上側の永久磁石3によって磁性素
子1に及ぼされる正方向磁界と、下側の永久磁石4によ
って磁性素子1に及ぼされる負方向磁界とは、大きさが
同じであり、互いに相殺し合うからである。
ており、被検知物体である歯車5の歯部5Aが上側の永
久磁石3のN極3Aに丁度対面している時における、1
対の永久磁石3および4並びにヨーク6および7の間に
配置された磁性素子1に及ぼされる磁界を矢印を用いて
示している。図4のセット状態においては、上側の永久
磁石3によって磁性素子1に及ぼされる正方向磁界の大
きさは、永久磁石3からの磁束の相当部分が磁性体であ
る被検知物体である歯部5Aの方へと流れて分路されて
しまうことにより、矢印で示すように小さくなる。一
方、下側の永久磁石4のS極4Aには、被検知物体であ
る歯部5Xは対面した状態となっていないので、永久磁
石4によって磁性素子1に及ぼされる負方向磁界の大き
さは、図3に示した状態と実質的に変わらない。したが
って、図4に示すセット状態においては、磁性素子1に
は、全体として負方向磁界が印加されていることにな
る。この負方向磁界を、ここでは、第二磁界という。
しており、被検知物体である歯車5の歯部5Aが上側の
永久磁石3のN極3Aとの対面状態から外れ、下側の永
久磁石4のS極4Aに丁度対面するようになった時にお
ける、1対の永久磁石3および4並びにヨーク6および
7の間に配置された磁性素子1に及ぼされる磁界を矢印
を用いて示している。図5のリセット状態においては、
下側の永久磁石4によって磁性素子1に及ぼされる負方
向磁界の大きさは、永久磁石4からの磁束の相当部分が
磁性体である被検知物体である歯部5Aの方へと流れて
分路されてしまうことにより、矢印で示すように小さく
なる。一方、上側の永久磁石3のN極3Aには、被検知
物体である歯部5Bは対面した状態から外れているの
で、永久磁石3によって磁性素子1に及ぼされる正方向
磁界の大きさは、図3に示した状態の場合と実質的に変
わらない。したがって、図5に示すリセット状態におい
ては、磁性素子1には、全体として正方向磁界が印加さ
れることになる。この正方向磁界を、ここでは、第一磁
界という。
した状態において、磁性素子に印加される磁界をグラフ
で示すと、図6のようになる。このように第二磁界、第
一磁界の順で磁性素子に磁界を与えることにより、磁性
素子に大バルクハウゼンジャンプが起きて、パルス信号
を発生させることができるのである。図6のように第一
磁界、第二磁界を設定する(調整ヨーク8が無い場合)
と、第一磁界:第二磁界=1:1であり、より良い大バ
ルクハウゼンジャンプを起こすためには、この関係を
N:1とすることが必要である(ここで、Nは1以外の
数)。このような関係を作り出すために、本発明のこの
実施例では、調整ヨーク8と磁性素子1の位置を限定
し、また、調整ヨーク8の位置変更を行えるようにして
いる。この実施例の如く、調整ヨーク8を、永久磁石3
とヨーク6との接続体の長手側面にそって位置変更でき
るようにしたことにより、磁性素子1に及ぼす磁界の変
化を大きくすることができる(調整部材を磁石の後端に
付けるより調整幅が広い)ので、調整時間を短縮でき、
ひいては製作時間を短くでき、製品の歩留まりも向上さ
せることができる。
に、前述の特開2000−101401号公報に開示さ
れた技術においては、磁性素子1を永久磁石の前側(被
検知物体側に偏らせて配置するのがより良い大バルクハ
ウゼンジャンプを起こさせるために好ましいとしてい
る。その理由付けについて、図7、図8および図9を参
照して説明するに、先ず、この型のパルス信号発生装置
においては、正負の交番磁界が必要である。図7および
図8に略示するように、被検知物体が移動すると、磁石
の中心に置かれた磁性素子上の磁界は、図9に示すよう
に変化する。図7、図8の磁性素子の長さは異なってい
るが、図9の磁界分布は、図7のように置いた時のもの
である。また、図9において、0点の磁界幅がL点に比
べて大きいのは、被検知物体に近いためである。磁性素
子を図7のように置くと、0〜L/2までは、正負の交
番磁界を使うことができるが、L/2〜Lの部分は、負
正の交番磁界を使うことになり、磁性素子内で磁界がぶ
つかり合う状況となる。前方か後方のどちらか半分に磁
性素子を図8のように置くと磁界がぶつかり合うという
ことはなくなり、また、前方に置いた方が交番磁界の幅
が大きくなるので、より良い大バルクハウゼンジャンプ
を得ることができる。これを数値で説明すると、前方の
磁界の大きさ(絶対値)を5、後方の磁界の大きさ(絶
対値)を2とすると、前方だけに磁性素子を置いた場合
は±5の交番磁界、後方だけに磁性素子を置いた場合は
±2の交番磁界、全体においた場合には、前方−後方で
±3の交番磁界を受けることになる。したがって、磁性
素子は、前方(被検知物体側)に偏らせる方が有利であ
る。
が上がることと、被検知物体に作用する部分が増えるこ
とになり、図10に矢印で示すように磁界の大きさ(絶
対値)が大きくなる。すなわち、交番磁界の幅が広がる
ので、さらに良い大バルクハウゼンジャンプを得ること
ができるようになる。
性素子を(磁石+ヨーク)の長さ以下、該長さの半分以
上に置くことにより、より良い大バルクハウゼンジャン
プを起こしうるものとすることができ、そのため、製品
の大きさを小さくでき、個品単価を下げることが可能と
なるのである。
クの構造について、図11を参照して詳述すると、図1
1の上側に示すように、磁石とヨークをつなぐと、ヨー
クの開放端に極が現われ、一本の磁石のようになる。し
たがって、磁石とヨークの接続体の側面にそって点線の
矢印で示すような側面磁界が発生する。次に、図11の
下側に示すように、短めの磁石とヨークをつなぐと、同
じように側面の磁界が得られるが、極同志が接近してい
るため、実線の矢印で示すようにより強い磁界を得るこ
とができる。ここで、磁性素子の体積は、そのままパワ
ー源と考えてよく、またその最適値もある。換言する
と、磁性素子の長さは一定ということになる。これらの
ことを図12を参照して説明する。図12において、点
線で示す曲線は、長い磁石が作った交番磁界を示し、実
線で示す曲線は、短い磁石が作った交番磁界を示してい
る。図12のように配置された磁性素子は、点線で示す
交番磁界についてはその磁界を有効に使っているという
ことができ、実線で示す交番磁界についてはその強い磁
界を使っているということができる。点線で示す交番磁
界の絶対値を3と1と置き、実線で示す交番磁界の絶対
値を5と2と置くと、磁性素子は、点線で示す交番磁界
については3−0で3の交番磁界を利用し、実線で示す
交番磁界については5−2で3の交番磁界を利用すると
いうことになり、どちらも変わらないことになる。
よびヨーク6と永久磁石4およびヨーク7との間の離間
距離Dは、固定のものとして説明したが、この離間距離
Dは、可変のものとしておくこともできる。離間距離D
を可変としておくことにより、例えば、歯車の歯部のピ
ッチ等が異なる被検知物体にも容易に対応させて、それ
らに応じたパルス信号を正確に発生することができるよ
うに調整することができる。
してワイヤ状素子を使用したのであるが、本発明は、こ
れに限らず、種々な形の磁性素子を使用することがで
き、例えば、薄膜状、厚膜状または板状の磁性素子を使
用することもできる。このように、磁性素子として薄膜
状、厚膜状または板状素子を使用した場合には、検出コ
イル2も平面コイルとすることも考えられる。さらにま
た、前述したような磁性素子に代えて、単層の磁性素子
を使用することもできる。
段は、コイルとしたのであるが、これは、ホール素子、
MR素子、共振回路等、他の同様の手段に置き換えるこ
とができる。
子に良好な大バルクハウゼンジャンプを引き起こせしめ
るに適切な磁界を作用させるために、調整ヨークを用い
たのであるが、本発明は、これに限らず、次のような手
段にて同様の効果を得ることができる。
4およびヨーク7とに対する磁性素子1の相対的な位置
関係を異ならせる。図13に示すように、磁石3から磁
性素子1までの距離Aと磁石4から磁性素子1までの距
離Bとを異ならせ、しかも、これらAおよびBを可変な
ものとできるようにしておく。
ヨーク6並びに磁石4およびヨーク7の一方の側縁から
磁性素子1までの距離C、磁石3およびヨーク6並びに
磁石4およびヨーク7の他方の側縁から磁性素子1まで
の距離D、磁性素子1の端部とヨーク6、7の端部との
間の距離Eを可変とすることができるようにしておく。
装置の個品単価を安くでき、装置サイズを小さくでき、
短時間で容易に組立て調整でき、製品性能のバラツキを
小さくでき、製品歩留まりを良くすることができる等の
効果を得ることができる。
の構成を概略的に示し、セット状態にあるところを示す
図である。
るところを示す図1と同様の概略図である。
ークがないものとして説明するための原理図である。
ークがないものとして説明するための図1に対応する原
理図である。
ークがないものとして説明するための図2に対応する原
理図である。
磁性素子に印加される磁界を示す図である。
るに好ましい磁性素子の配置位置について説明するため
の図である。
るに好ましい磁性素子の配置位置について説明するため
の図である。
図である。
大きくなることを説明するための図である。
側面磁界の強さについて説明するための図である。
じる側面磁界を示す図である。
整手段を説明するための図である。
別の調整手段を説明するための図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 大バルクハウゼンジャンプを起こしうる
磁性素子と、該磁性素子に関連して配置された検出手段
と、前記磁性素子を間に置き且つ磁極の向きが互いに反
対となるようにして配置された磁石とヨークとからなる
1対の磁界発生手段とを備えており、前記1対の磁界発
生手段の同じ側の磁極は、被検知物体の順次の接近に応
答して、前記磁性素子に印加される磁界を変化させて、
前記磁性素子に大バルクハウゼンジャンプを生ぜしめ
て、前記検出手段に該大バルクハウゼンジャンプに応じ
たパルス信号を発生せしめるようにする検出部を構成
し、前記磁性素子は、前記検出部の側に偏って配置さ
れ、前記磁石と前記ヨークとの接続体の長さ以下で且つ
該長さの半分以上の長さを有しており、前記1対の磁界
発生手段のうちの一方の磁石とヨークとの接続体には、
該接続体の磁軸にそって位置調整されうる調整ヨークが
関連付けられていることを特徴とするパルス信号発生装
置。 - 【請求項2】 大バルクハウゼンジャンプを起こしうる
磁性素子と、該磁性素子に関連して配置された検出手段
と、前記磁性素子を間に置き且つ磁極の向きが互いに反
対となるようにして配置された磁石とヨークとからなる
1対の磁界発生手段とを備えており、前記1対の磁界発
生手段の同じ側の磁極は、被検知物体の順次の接近に応
答して、前記磁性素子に印加される磁界を変化させて、
前記磁性素子に大バルクハウゼンジャンプを生ぜしめ
て、前記検出手段に該大バルクハウゼンジャンプに応じ
たパルス信号を発生せしめるようにする検出部を構成
し、前記磁性素子は、前記検出部の側に偏って配置さ
れ、前記磁石と前記ヨークとの接続体の長さ以下で且つ
該長さの半分以上の長さを有しており、前記磁性素子の
配置位置は、前記1対の磁界発生手段のうちの一方の磁
石とヨークとの接続体までの距離と、他方の磁石とヨー
クとの接続体までの距離とが異なるように可変とされて
いることを特徴とするパルス信号発生装置。 - 【請求項3】 大バルクハウゼンジャンプを起こしうる
磁性素子と、該磁性素子に関連して配置された検出手段
と、前記磁性素子を間に置き且つ磁極の向きが互いに反
対となるようにして配置された磁石とヨークとからなる
1対の磁界発生手段とを備えており、前記1対の磁界発
生手段の同じ側の磁極は、被検知物体の順次の接近に応
答して、前記磁性素子に印加される磁界を変化させて、
前記磁性素子に大バルクハウゼンジャンプを生ぜしめ
て、前記検出手段に該大バルクハウゼンジャンプに応じ
たパルス信号を発生せしめるようにする検出部を構成
し、前記磁性素子は、前記検出部の側に偏って配置さ
れ、前記磁石と前記ヨークとの接続体の長さ以下で且つ
該長さの半分以上の長さを有しており、前記磁性素子の
配置位置は、前記1対の磁界発生手段の磁石とヨークと
の接続体の一方の側縁までの距離と、他方の側縁までの
距離とが異なるように可変とされていることを特徴とす
るパルス信号発生装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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