JP2002021869A - 溝付きピン - Google Patents

溝付きピン

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JP2002021869A
JP2002021869A JP2000207111A JP2000207111A JP2002021869A JP 2002021869 A JP2002021869 A JP 2002021869A JP 2000207111 A JP2000207111 A JP 2000207111A JP 2000207111 A JP2000207111 A JP 2000207111A JP 2002021869 A JP2002021869 A JP 2002021869A
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JP
Japan
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pin
press
groove
circumferential direction
diameter
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JP2000207111A
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English (en)
Inventor
Nobuyasu Shioda
展康 塩田
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Nitto Seiko Co Ltd
Original Assignee
Nitto Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で正確な求心性を有し且つ安価な溝
付きピンを得る。 【解決手段】山部11と谷部12とからなる条溝10が
複数形成され、山部11の稜線を結ぶ軌跡円が軸部2の
直径より大きく、谷部12の底を結ぶ軌跡円が軸部2の
直径より小さいピンにおいて、条溝10が複数形成され
た軸部2の等分位置に条溝10より長いガイド溝20を
形成し、ガイド溝20の両側に山部11の稜線を結ぶ軌
跡円より大きいガイド峰21を有しているとともにガイ
ド溝20の底部を結ぶ軌跡円が軸部2の直径より小さい
溝付きピンであるので、圧入穴にピンを圧入する際に、
ピンが傾きにくく、そのため、ピンと圧入穴との中心が
常時一致し易い。また、圧入穴にピンが所定量確実に圧
入され、ピンが圧入穴に対して浮き上がった状態とはな
らない。更に、ピンが傾斜した状態で圧入されることが
なくなり、部品に過大な圧入力が作用せず、部品の破損
も減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に電機部品等に
使用されるダイヤルの回転軸あるいは押し釦スイッチ等
の軸において、一端にその軸やスイッチを操作するダイ
ヤルあるいはつまみ等の部品に圧入固定される溝付きピ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、このような部品を軸に固定する
場合、軸の一端が圧入された部品を接着剤を介して固定
するか、あるいはこの軸の一端の外周に山部と谷部が多
数形成されたローレット部を設け、このローレット部を
部品にあらかじめ形成されている圧入穴(図示せず)に
圧入して部品と軸とを一体にすることが通常よく行われ
ている。しかし、最近では、軸と部品との組立に要する
コストを低減するためにローレットが施された軸状のピ
ンを部品に圧入して固定しているのがほとんどである。
一方、このようなローレット部を有するピンは所望長さ
の素材(図示せず)を別工程であらかじめ得てから、別
置された転造機(図示せず)で前記素材の所望位置にロ
ーレット加工を施してローレット付きピンが製造される
ようになっている。このようにして製造されたピン10
1は図5あるいは図6に示すような形状になっており、
その使用目的に応じてピン101の形状は異なっている
が、ローレット部110は軸部全体に形成されている
か、軸部102の一端に形成されているかの違いがある
だけで、ローレット部110そのものの形状は同じとな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなローレット付きのピンは軸部の所望位置の周囲に転
造機で転造してローレットを形成しただけであり、この
ローレットの山部の稜線を円周方向に結ぶ軌跡円の直径
が前記軸部の直径より僅かに大きくなっているだけであ
るので、ピンと部品との固定においてその作用は何らの
支障もないが、部品の圧入穴にこのピンを圧入する際
に、圧入穴に対してそのピンが傾きを生じ易く、ピンと
圧入穴との中心が一致しにくく、所謂、求心性が得られ
ない。また、これにより、この部品の圧入穴にピンが所
定量確実に圧入されず、ピンが所定位置より浮き上がっ
た状態になることがあり、ピンの高さが不揃いになって
いた。更に、僅かに傾斜した状態で部品の圧入穴にピン
を圧入すると、部品には過大な圧入力が作用することに
なり、部品を破損する等の課題を有している。
【0004】本発明の目的は、このような課題を解消す
るとともに簡単な構成で正確な求心性を有し且つ安価な
溝付きピンを得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、軸部2
の周囲に軸線と平行な山部11と谷部12とからなる条
溝10が複数形成され、この山部11の稜線を円周方向
に結ぶ軌跡円が僅かに軸部2の直径より大きく、谷部1
2の底を円周方向に結ぶ軌跡円が僅かに軸部2の直径よ
り小さいピンにおいて、前記条溝10が複数形成された
軸部2の円周方向における等分された位置に前記条溝1
0より軸方向に長いガイド溝20を形成した溝付きピン
を提供することで達成される。また、この目的は、この
構成におけるガイド溝20が軸線に沿い平行であって、
条溝10が形成された軸部2の円周方向においてこれの
三等分された位置に形成されている溝付きピンを提供す
ることによっても達成される。更に、前記目的は、これ
ら構成のガイド溝20がその両側に前記山部11の稜線
を円周方向に結ぶ軌跡円より大きいガイド峰21を有し
ているとともにガイド溝20の底部を円周方向に結ぶ軌
跡円が僅かに軸部2の直径より小さい溝付きピンを提供
することでも達成される。その上、前記目的は、円周方
向においてガイド溝20とガイド溝20との間に少なく
とも1個以上の条溝10を有する軸部2を持つ溝付きピ
ンの提供によっても達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図4に基づき説明する。図1は本発明を示す溝付き
ピン1の正面図であり、ピン1の一端には軸線に沿い山
部11と谷部12とが交互に形成された条溝10が設け
られている。この条溝10は図2に示すように、これの
山部11の稜線を円周方向において結ぶ軌跡円の直径が
ピン1の軸部2の直径より僅かに大径となっており、こ
の山部11の間に形成されている谷部12の底部を円周
方向に結ぶ軌跡円の直径は前記軸部2の直径より僅かに
小径となっている。この実施の形態においては、ピン1
の軸部2の一端の周面上に条溝10を形成しているが、
その用途に応じてピン1の必要箇所に条溝10を形成す
るものであって、この条溝10は軸部2の中程であって
もそれ以外の位置であってもよい。
【0007】また、この条溝10が形成された位置から
条溝10のない軸部2にかけては軸線に平行なガイド溝
20が前記軸部2の円周方向において三等分された位置
に前記条溝10より長く、例えば、通常は前記条溝10
の2倍程度の長さに形成してあり、このガイド溝20の
両側にはこれに平行なガイド峰21が形成されている。
このガイド溝20の底部を円周方向において結ぶ軌跡円
の直径は前記条溝10の谷部12の軌跡円直径より小径
であり、しかも、ガイド峰21を円周方向に結ぶ軌跡円
の直径は前記山部11の稜線を円周方向に結ぶ軌跡円よ
り更に大径となっている。一方、このガイド溝20は円
周方向を三等分した位置に形成されているが、これに限
定されずに円周上に複数条等分された位置に形成されて
いてもよい。更に、この条溝10が形成されているピン
1の先端は円弧形状の端面3となっており、前記ガイド
溝20とガイド峰21の一端はこの端面3に達してい
る。
【0008】尚、この実施の形態以外にも次のようなも
のもある。即ち、円周方向の三等分された位置にあるこ
れらガイド溝20とガイド溝20との間には少なくとも
前記条溝10が図3に示すように、1個だけ形成してあ
ってもよく、この条溝10も前記ガイド溝20の長さの
半分程度の位置にその端部が位置しており、条溝の長さ
はガイド溝の1/3程度であってもよい。また、この条
溝20は2個あるいは3個またはそれ以上であってもか
まわない。
【0009】このような構成の溝付きピン1において、
図4に示すように、ワークとしての部品4の圧入穴5に
対してこの溝付きピン1を圧入すると、最初にガイド溝
20とがイド峰21の先端が圧入穴5に作用する。この
時、この圧入穴5にはガイド峰21が接触することで、
ピン1は圧入穴5に対して中心が一致するようになり、
ピン1は圧入穴5に対して傾くことなく平行に圧入され
る。このようにして圧入穴5にピン1のガイド溝20と
ガイド峰21が圧入され、続いて、条溝10も圧入穴5
に挿入される。これにより、この条溝10とガイド溝2
0には部品4の肉が嵌まり込むことになり、ピン1と部
品4とは一体となる。
【0010】
【発明の効果】本発明は以上説明した実施の形態から明
らかなように、軸部2に軸線と平行な山部11と谷部1
2とからなる条溝10が複数形成され、山部11の稜線
を円周方向に結ぶ軌跡円が僅かに軸部2の直径より大き
く、谷部12の底を円周方向に結ぶ軌跡円が僅かに軸部
2の直径より小さいピンにおいて、条溝10が複数形成
された軸部2の円周方向における等分された位置に条溝
10より軸方向に長いガイド溝20を形成し、これの両
側に山部11の稜線を円周方向に結ぶ軌跡円より大きい
ガイド峰21を有しているとともにガイド溝20の底部
を円周方向に結ぶ軌跡円が僅かに軸部2の直径より小さ
い溝付きピンであるので、部品の圧入穴にこのピンを圧
入する際に、圧入穴に対してピンの傾きが生じにくくな
り、そのため、ピンと圧入穴との中心が常時一致し易
く、所謂、圧入穴に対するピンの求心性が得られる。ま
た、この作用により、圧入穴にピンが所定量確実に圧入
されることになり、ピンが部品の圧入穴に対して浮き上
がった状態とはならずに部品に対するピンの高さが一定
となる。更に、ピンが僅かに傾斜した状態で圧入穴に圧
入されることがほとんどなくなり、そのため、部品に過
大な圧入力が作用することがなく、部品の破損も減少す
る。
【0011】また、ガイド溝20が軸線に沿い平行であ
って、条溝10が形成された軸部2の円周方向において
これの三等分された位置に形成された溝付きピンである
ので、ピンの圧入時において部品の圧入穴の中心とピン
の軸心とが常時一致して傾斜することが減少するので、
安定した圧入作用が得られるとともにローレット部と協
働して部品とピンが強固に固定される。更に、三等分さ
れた位置に形成されているガイド溝の間に少なくとも1
個以上の条溝が形成されているので、転造によるこれら
溝付きピンの製造が容易になるから今までより安価な溝
付きピンを提供できる。
【0012】その上、円周方向のガイド溝20とガイド
溝20との間に少なくとも1個以上の条溝10をガイド
溝20の半分以下の長さで形成しているので、この条溝
が溝付きピン圧入時に求心性を損なう等の悪影響を与え
ることがなく、一方、溝付きピンを転造作業で製造する
のに優れた製造上の作用を与える等の特有の効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す溝付きピンの正面図
である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す溝付きピンの正
面図である。
【図4】部品とピンとの圧入状態を示す拡大断面図であ
る。
【図5】ローレット付ピンの従来例を示す正面図であ
る。
【図6】ローレット付ピンのもう一つの従来例を示す正
面図である。
【符号の説明】
1 溝付きピン 2 軸部 3 端面 4 部品 5 圧入穴 10 条溝 11 山部 12 谷部 20 ガイド溝 21 ガイド峰

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部(2)の周囲に軸線と平行な山部
    (11)と谷部(12)とからなる条溝(10)が複数
    形成され、この山部の稜線を円周方向に結ぶ軌跡円が僅
    かに軸部の直径より大きく、谷部の底を円周方向に結ぶ
    軌跡円が僅かに軸部の直径より小さいピンにおいて、 前記条溝が複数形成された軸部の円周方向における等分
    された位置に前記条溝より軸方向に長いガイド溝(2
    0)を形成したことを特徴とする溝付きピン。
  2. 【請求項2】 ガイド溝は軸線に沿い平行であって、条
    溝が形成された軸部の円周方向においてこれの三等分さ
    れた位置に形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の溝付きピン。
  3. 【請求項3】 ガイド溝はその両側に前記山部の稜線を
    円周方向に結ぶ軌跡円より大きいガイド峰を有している
    とともにガイド溝の底部を円周方向に結ぶ軌跡円が僅か
    に軸部の直径より小さいことを特徴とする請求項1又は
    2に記載の溝付きピン。
  4. 【請求項4】 軸部はその円周方向においてガイド溝と
    ガイド溝との間に少なくとも1個以上の条溝を有してい
    ることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の溝付き
    ピン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008208831A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 General Electric Co <Ge> ブレードシムを組立てるための方法及び装置
CN112648268A (zh) * 2017-04-19 2021-04-13 喜利得股份公司 固定方法和固定系统

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