JPH0597028U - 節度機構 - Google Patents
節度機構Info
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- JPH0597028U JPH0597028U JP3711392U JP3711392U JPH0597028U JP H0597028 U JPH0597028 U JP H0597028U JP 3711392 U JP3711392 U JP 3711392U JP 3711392 U JP3711392 U JP 3711392U JP H0597028 U JPH0597028 U JP H0597028U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 操作部材の操作に応じて圧子が節度面部を相
対的に移動する構成のものにおいて、圧子が山部の頂点
付近で止まることを防止でき、しかもこれを操作部材の
操作力をそれ程大きくすることなく達成する。 【構成】 操作部材の操作に応じて圧子31が移動する
節度面部29のうちの、大節度領域35の山部33にお
ける斜面の途中部に変曲点39を設け、この変曲点39
から頂点33aにかけての第1の斜面40の傾斜角度β
1を、変曲点39から谷部34にかけての第2の斜面4
1の傾斜角度β2よりも大きくなるように設定する。こ
れにより、山部33の頂点33a付近における斜面は急
になると共に、谷部34の深さは浅くなる。
対的に移動する構成のものにおいて、圧子が山部の頂点
付近で止まることを防止でき、しかもこれを操作部材の
操作力をそれ程大きくすることなく達成する。 【構成】 操作部材の操作に応じて圧子31が移動する
節度面部29のうちの、大節度領域35の山部33にお
ける斜面の途中部に変曲点39を設け、この変曲点39
から頂点33aにかけての第1の斜面40の傾斜角度β
1を、変曲点39から谷部34にかけての第2の斜面4
1の傾斜角度β2よりも大きくなるように設定する。こ
れにより、山部33の頂点33a付近における斜面は急
になると共に、谷部34の深さは浅くなる。
Description
【0001】
本考案は、スイッチ装置等に用いられる節度機構に関する。
【0002】
例えば自動車のブロアスイッチ装置においては、スイッチボディに操作部材を 回動可能に設けると共に、送風装置をオフと自動運転(AUTO)とに切り換え るための切換スイッチと、風量を弱(LO)と強(HI)との間で多段に切り換 えるための可変抵抗器とを設け、これら切換スイッチと可変抵抗器とを一つの操 作部材で操作する構成のものが考えられている。
【0003】 この場合、操作部材の操作範囲において、切換スイッチを操作するための操作 範囲においては比較的大きな節度感が好ましく、これに対して可変抵抗器を操作 するための操作範囲においては比較的小さな節度感の方が好ましい。
【0004】 そこで、このような節度感を得るための節度機構の構成としては、例えば図8 に示す構成のものが考えられている。なお、この図8は節度面部1を展開した状 態で示しており、その節度面部1は例えばスイッチボディ(図示せず)に円弧状 に形成し、節度面部1に圧縮コイルばね2により圧接されるボールから成る圧子 3は操作部材(図示せず)側に設けるようにする。
【0005】 そして、上記節度面部1は、比較的大きな山部4と谷部5を交互に有する大節 度領域6と、大節度領域6の谷部5よりも小さな谷部7aを多数個有した小節度 領域7と、これら大節度領域6と小節度領域7との間にこれらを連ねるように形 成された斜面8aを有する切換領域8とを含んだ構成となっている。
【0006】 而して、上記構成において、操作部材の回動操作に伴い圧子3が節度面部1の うちの大節度領域6を移動する範囲では、比較的大きな節度感をもって図示しな い切換スイッチが切り換えられ、これにより送風装置が「OFF」,「AUTO 」及び「LO」の3段階に切り換えられる。また、圧子3が切換領域8を通過し て小節度領域7を移動する範囲では、比較的小さな節度感をもって図示しない可 変抵抗器の抵抗値が変化し、これにより送風装置が「LO」と「HI」との間で 多段に切り換えられる。
【0007】
ところで、上記節度面部1のうちの大節度領域6において、山部4の斜面4a の傾斜角度が小さい場合(傾斜が緩い場合)には、山部4を圧子3が乗り越える 際の力が小さくて済むため、操作部材の操作力は小さくて済むが、操作部材やス イッチボディ等の製作精度や摩擦力等により、圧子3が山部4の頂点付近で止ま りやすくなるという問題点がある。
【0008】 一方、山部4の斜面4aの傾斜角度を大きくした場合(傾斜を急にした場合) には、圧子3が山部4の頂点付近で止まることを防止することはできるが、谷部 5が深くなるため、圧子3が山部4を乗り越える際に大きな力が必要となり、操 作部材を操作する際に大きな操作力が必要となる。
【0009】 そこで、本考案の目的は、圧子が山部の頂点付近で止まることを防止でき、し かもこれを操作部材の操作力をそれ程大きくすることなく達成し得る節度機構を 提供するにある。
【0010】
本考案は、ボディ及びこのボディに対して移動操作される操作部材を備え、こ れらボディ及び操作部材のうちの一方に山部と谷部を交互に有した節度面部を設 け、他方にこの節度面部に圧接するように付勢され前記操作部材の移動操作に応 じて節度面部を相対的に移動する圧子を設けたものにおいて、前記節度面部の山 部における斜面の途中部に変曲点を設け、この変曲点から山部の頂点にかけての 斜面の傾斜角度を、変曲点から谷部にかけての斜面の傾斜角度よりも大きくなる ように設定したことを特徴とするものである。
【0011】
山部の頂点付近における斜面の傾斜角度を大きくすることで、圧子が山部の頂 点付近で止まることを防止できる。また、山部において、谷部側の斜面の傾斜角 度を小さくすることで谷部の深さを浅くでき、これに伴い圧子が山部を乗り越え る際の力を、谷部が深い場合に比べて小さくできる。
【0012】
以下、本考案を自動車のブロアスイッチ装置に適用した一実施例につき図1な いし図7を参照して説明する。まず図2及び図7において、ボディたるスイッチ ボディ11は、前面中央部に挿通孔12aを有した円筒状をなす外ケース12と 、この外ケース12の裏面側に係合爪13aを介して装着された内ケース13と から構成されている。
【0013】 ロータ体14は、外ケース12内に回動可能に配設された第1のロータ15と 、内ケース13内に回動可能に配設された第2のロータ16とから構成されてい る。第1のロータ15にはシャフト17がインサート成形されていて、そのシャ フト17の一端部17aは外ケース12の挿通孔12aを通して外方へ突出し、 他端部17bは内ケース13の中央部に形成された筒部18に挿通されて第2の ロータ16の軸部16aと嵌合により連結されている。
【0014】 上記シャフト17の一端部17aにはスイッチボディ11の外方において操作 ノブ19が取着されていて、該操作ノブ19を回動させることにより、第1及び 第2のロータ15,16、ひいてはロータ体14が回動操作されるようになって いる。ここで、操作ノブ19とロータ体14とにより操作部材20を構成してい る。
【0015】 第1のロータ15の背面側には、可動コンタクト21が該第1のロータ15と 一体に回動するように取着されていると共に、その可動コンタクト21が圧接す るようにして第1の配線基板22が固定状態に設けられている。第1の配線基板 22の前面側には、図5にも示すように、上記可動コンタクト21と切換スイッ チ23を構成する固定コンタクト24a,24b,24cが設けられている。
【0016】 また、第2のロータ16の背面側には、摺動子25が該第2のロータ16と一 体に回動するように取着されていると共に、その摺動子25が圧接するようにし て第2の配線基板26が固定状態に設けられている。第2の配線基板26の前面 側には、図6に示すように、上記摺動子25と可変抵抗器27を構成する抵抗体 28a,28bが設けられている。
【0017】 一方、上記外ケース12の内面には、図3及び図4に示すように、節度面部2 9が円弧状に形成され、これに対し第1のロータ15側には、圧縮コイルばね3 0及びこの圧縮コイルばね30により節度面部29に圧接するように付勢された ボールから成る圧子31が設けられている。
【0018】 これら節度面部29、圧縮コイルばね30及び圧子31により節度機構32を 構成しており、第1のロータ15の回動に伴い圧子31が節度面部29を移動し 、その際に節度感が与えられるようになっている。
【0019】 節度面部29は、比較的大きな山部33と谷部34を有した大節度領域35と 、それよりも小さな多数の凸部36と谷部37を有した小節度領域38とを含ん だ構成となっている。
【0020】 ここで、図1に示すように、大節度領域35の山部33における左右両側の斜 面の途中部には変曲点39を設けていて、この変曲点39から山部33の頂点3 3aにかけての第1の斜面40の基準線Oに対する傾斜角度β1を、変曲点39 から谷部34にかけての第2の斜面41の傾斜角度β2よりも大きくなるように 設定している(β1>β2)。
【0021】 次に上記構成の作用を説明する。操作ノブ20を回動操作すると、第1及び第 2のロータ15,16が一体に回動する。このうち第1のロータ15の回動に伴 い、節度機構32の圧子31が節度面部29を移動すると共に、可動コンタクト 21が第1の配線基板22に対して摺動し、また、第2のロータ16の回動に伴 い摺動子25が第2の配線基板26に対して摺動する。
【0022】 ここで、圧子31が節度面部29の大節度領域35を移動する範囲では、比較 的大きな節度感をもって切換スイッチ23が切り換えられ、この切換スイッチ2 3の切り換えにより図示しない送風装置が「OFF」、「AUTO」及び「LO 」の3つの状態に切り換えられる。
【0023】 このとき、大節度領域35の山部33において、変曲点39から頂点33a側 の第1の斜面40の傾斜角度β1を比較的大きく設定しているから、圧子31が 山部33の頂点33a付近で止まるということを極力防止できる。また、変曲点 39から谷部34側の第2の斜面41の傾斜角度β2は比較的小さく設定してい るから、谷部34の深さを比較的浅くでき、これに伴い圧子31が山部33を越 える際の力を、谷部が深い場合に比べて小さくでき、ひいては操作ノブ19の操 作力を小さくできる。
【0024】 そして、圧子31が節度面部29の小節度領域38を移動する範囲では、比較 的小さな節度感をもって可変抵抗器27の抵抗値が変化し、この抵抗値の変化に より送風装置の風量が「LO」と「HI」との間で多段階に切り換えられる。こ のとき、切換スイッチ23の可動コンタクト21も第1の配線基板22に対して 摺動するが、切換スイッチ23の状態は変化しない。
【0025】 なお、本考案は上記しかつ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく 、例えば節度面部29を第1のロータ15側に設けると共に、その節度面部29 に圧接される圧子31を外ケース12側に設ける構成としても良く、また、操作 部材20が回動操作されるものに代えて、スライド操作されるものにも適用でき るなど要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【0026】
以上の記述にて明らかなように、本考案によれば、操作部材の操作に応じて圧 子が節度面部を相対的に移動する構成のものにおいて、節度面部の山部における 斜面の途中部に変曲点を設け、この変曲点から山部の頂点にかけての斜面の傾斜 角度を、変曲点から谷部にかけての斜面の傾斜角度よりも大きくなるように設定 した構成とすることにより、圧子が山部の頂点付近で止まることを防止でき、し かもこれを操作部材の操作力をそれ程大きくすることなく達成し得るという優れ た効果を奏する。
【図1】本考案の一実施例を示すもので、節度面部を展
開状態で示す要部の拡大断面図
開状態で示す要部の拡大断面図
【図2】縦断側面図
【図3】図2中X−X線に沿う断面図
【図4】節度面部を展開状態で示す断面図
【図5】第1の配線基板の平面図
【図6】第2の配線基板の平面図
【図7】分解斜視図
【図8】従来構成を示す図4相当図
11はスイッチボディ(ボディ)、19は操作ノブ、2
0は操作部材、23は切換スイッチ、27は可変抵抗
器、29は節度面部、30は圧縮コイルばね、31は圧
子、32は節度機構、33は山部、33aは頂点、34
は谷部、39は変曲点、40は第1の斜面、41は第2
の斜面である。
0は操作部材、23は切換スイッチ、27は可変抵抗
器、29は節度面部、30は圧縮コイルばね、31は圧
子、32は節度機構、33は山部、33aは頂点、34
は谷部、39は変曲点、40は第1の斜面、41は第2
の斜面である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ボディ及びこのボディに対して移動操作
される操作部材を備え、これらボディ及び操作部材のう
ちの一方に山部と谷部を交互に有した節度面部を設け、
他方にこの節度面部に圧接するように付勢され前記操作
部材の移動操作に応じて節度面部を相対的に移動する圧
子を設けたものにおいて、 前記節度面部の山部における斜面の途中部に変曲点を設
け、この変曲点から山部の頂点にかけての斜面の傾斜角
度を、変曲点から谷部にかけての斜面の傾斜角度よりも
大きくなるように設定したことを特徴とする節度機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3711392U JP2560473Y2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 節度機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3711392U JP2560473Y2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 節度機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0597028U true JPH0597028U (ja) | 1993-12-27 |
JP2560473Y2 JP2560473Y2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=12488549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3711392U Expired - Fee Related JP2560473Y2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 節度機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560473Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0631104U (ja) * | 1992-09-29 | 1994-04-22 | アルプス電気株式会社 | スイッチ付き回転操作型電気部品のクリック機構 |
EP2101339A2 (en) | 2008-03-11 | 2009-09-16 | Hosiden Corporation | Push-button switch |
JP2019114383A (ja) * | 2017-12-22 | 2019-07-11 | マツダ株式会社 | スイッチ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101673332B1 (ko) | 2014-10-22 | 2016-11-07 | 현대자동차 주식회사 | 노브 어셈블리 및 이를 포함하는 차량용 제어장치 |
-
1992
- 1992-06-02 JP JP3711392U patent/JP2560473Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
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EP2101339A2 (en) | 2008-03-11 | 2009-09-16 | Hosiden Corporation | Push-button switch |
CN101533730A (zh) * | 2008-03-11 | 2009-09-16 | 星电株式会社 | 按钮开关 |
JP2009218100A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Hosiden Corp | 押しボタンスイッチ |
JP4613217B2 (ja) * | 2008-03-11 | 2011-01-12 | ホシデン株式会社 | 押しボタンスイッチ |
JP2019114383A (ja) * | 2017-12-22 | 2019-07-11 | マツダ株式会社 | スイッチ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2560473Y2 (ja) | 1998-01-21 |
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Legal Events
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