JP2002021329A - 建築物施工管理システム及び建築物施工方法 - Google Patents

建築物施工管理システム及び建築物施工方法

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JP2002021329A
JP2002021329A JP2000211408A JP2000211408A JP2002021329A JP 2002021329 A JP2002021329 A JP 2002021329A JP 2000211408 A JP2000211408 A JP 2000211408A JP 2000211408 A JP2000211408 A JP 2000211408A JP 2002021329 A JP2002021329 A JP 2002021329A
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JP
Japan
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building
management system
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type
construction management
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JP2000211408A
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Yoshiaki Nakada
義明 中田
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ARC KOZO KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各建築部材の施工中の位置や部材種類を測定
・検出し、設計データと比較することで、建築部材を設
計通りに施工できるようにする。 【解決手段】 建築部材100に反射シール10を少な
くとも3箇所に取り付ける。反射シール10の位置を送
受光手段20で検出する。この検出結果を解析手段30
に送信する。解析手段30は、反射シール10の位置か
ら建築部材の配置位置を算出し、設計図書に照会し、ず
れを検出して表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木工事・建築物
の建設時に、建築部材を正確に施工する為に用いる建築
物施工管理システムおよび建築部材を正確に施工する建
築物施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】土木工事における橋梁・ダムや建築物
に、設計通りの機能・性能を持たせるには、杭・柱・壁
等の各建築部材を設計通りに施工する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は各建築
部材が確実に設計通りに施工されたか検査することは難
しかった。本発明の課題は、各建築部材の施工中の位置
や部材種類を測定・検出し、設計データと比較すること
で、建築部材を設計通りに施工できるようにすることで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、建築物施工管理システム
(1、2、3)であって、建築部材(100)に付され
る識別手段と、この識別手段の位置を検出して建築部材
の配置位置を算出する位置測定手段と、この位置測定手
段による測定位置と設計データとを比較し、該建築部材
の配置ずれを検出するずれ検出手段(例えば解析手段3
0)と、を備えることを特徴とする。
【0005】請求項1記載の発明によれば、建築部材の
設計位置からのずれを、施工中に、位置測定手段及びず
れ検出手段が検出するため、建築部材のずれを修正でき
る。従って、建築部材を設計通りに施工できる。また、
人手をかけることなく施工管理できるため、コスト削減
・省力化にも寄与できる。ここで、建築部材とは、杭・
基礎・柱・壁・床やこれらに用いる鉄筋等すべての建築
部材(或いは要素)を含む。また、建築物には建物等の
他、ダムや橋梁等も含まれる。
【0006】この建築物施工管理システムのより具体的
な構成例としては、請求項2〜4に記載するシステムが
ある。すなわち、請求項2記載の発明は、請求項1記載
の建築物施工管理システム(1)において、前記建築部
材に向けて電磁波を照射する照射手段(例えば送受光手
段20)と、前記識別手段であり、前記照射手段からの
電磁波を反射する反射手段(例えば反射シール10)
と、を備え、前記位置測定手段(例えば送受光手段2
0)は、前記反射手段による反射波を受信・解析して該
反射手段の位置を検出すること、を特徴とする。請求項
3記載の発明は、請求項1記載の建築物施工管理システ
ムにおいて、前記識別手段である付色手段(41)を備
え、前記位置測定手段として、前記建築部材の画像デー
タを取得する画像データ取得手段(42)と、この画像
データ取得手段による画像データから前記付色手段によ
る色を示すデータを抽出して前記付色手段の位置を検出
する画像データ解析手段(例えば解析手段30)と、を
備えること、を特徴とする。請求項4記載の発明は、請
求項1記載の建築物施工管理システムにおいて、前記識
別手段である信号発信手段(例えば発信チップ50)を
備え、前記位置測定手段(例えば送受信手段60及び解
析手段30)は、前記信号発信手段の信号を受信・解析
して該反射手段の位置を検出すること、を特徴とする。
【0007】ここで、請求項2記載の発明において、電
磁波には、電波の他に、光に分類される波長の電磁波も
当然含む。
【0008】また、請求項3記載の発明によれば、同一
の画像データ中に複数の付色手段が含まれていても、そ
れぞれの位置を検出することができる。従って、一つの
画像に複数の建築部材を含めることで、複数の建築部材
の位置をほぼ同時に検出できる。このため、建築部材の
位置検出効率は向上する。
【0009】請求項5記載の発明は、建築物施工方法で
あって、予め建築部材(100)に識別手段(例えば反
射シール10)を取り付け、この識別手段の位置を検出
して施工中の建築部材の位置を測定し、該測定位置と設
計データとを比較し、施工位置を修正することを特徴と
する。
【0010】請求項5記載の発明によれば、建築部材
を、設計位置と比較・修正しつつ施工できる。従って、
建築物を確実に設計通りに施工できる。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項5記載の建
築物施工方法において、前記識別手段は、各建築部材に
つき3箇所以上に取り付けられることを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明によれば、各部材の3
箇所の位置を正確に把握できるため、各部材の位置のみ
ならずその向きも正確に把握できる。従って、建築物は
さらに確実に設計通りに施工される。
【0013】請求項7記載の発明は、建築物施工管理シ
ステムであって、建築部材(100)の種類毎に種類が
異なり、建築部材に付される識別手段と、この識別手段
の位置及び種類を検出して建築部材の種類を検出する部
材種類検出手段と、この部材種類検出手段が検出した部
材種類と、設計データ中の該当個所の部材種類とを比較
し、該建築部材の正誤を判断する正誤判断手段(例えば
解析手段30)と、を備えることを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明によれば、設計データ
中の部材種類と、施工中の当該箇所の部材種類とを比較
し、その正誤を判断しつつ、施工を進められるため、確
実に設計通りの部材を該当個所に施工できる。
【0015】この建築物施工管理システムのより具体的
な構成例としては、請求項8、9に記載するシステムが
ある。すなわち、請求項8記載の発明は、請求項7記載
の建築物施工管理システム(3)において、前記識別手
段である信号送信手段(例えば発信チップ50)を備
え、前記部材種類検出手段(例えば解析手段30)は、
前記信号送信手段の信号を受信・解析して建築部材の種
類を検出すること、を特徴とする。請求項9記載の発明
は、請求項7記載の建築物施工管理システム(2)にお
いて、前記識別手段である付色手段(41)を備え、前
記部材種類検出手段として、前記建築部材の画像データ
を取得する画像データ取得手段(42)と、この画像デ
ータ取得手段による画像データから前記付色手段による
色を示すデータを抽出して前記付色手段の種類を検出す
る画像データ解析手段(例えば解析手段30)と、を備
えること、を特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕以下、図を
参照して本発明の第1の実施の形態を詳細に説明する。
本実施の形態では、建築物施工管理システム1を用いて
鉄筋コンクリート造の建物を構築する。
【0017】まず、建築物施工管理システム1の構成を
説明する。建築物施工管理システム1は、図1に示すよ
うに、建築部材100に取り付けられる反射シール10
(反射手段)と、光を建築部材100に向けて送光する
とともに反射シール10で反射した反射光を受光して反
射シール10の位置を検出する送受光手段20(照射手
段及び位置測定手段)と、送受光手段20を制御すると
共に送受光手段20からの出力を解析して建築部材10
0の位置・向きを検出する解析手段30(ずれ検出手
段)と、により概略構成される。建築物施工管理システ
ム1は、周知の光学3次元測量法によりターゲットとな
る反射シール10の位置を測定した後、反射シール10
の位置すなわち基準箇所の位置を解析することで、各建
築部材100の3次元位置及び向きを検出するシステム
である。なお、建築物施工管理システム1は、以下に詳
細を説明するように、建築物の設計図書データベース3
22が各種基準に合致しているか否かを検査する機能
や、周知のトータルステーションと同様の光学3次元測
量法により地盤等の土木的な測量を行う機能も備える。
【0018】反射シール10は、例えばアクリル樹脂製
であり、表面を鏡面状態として、裏面に両面テープ等の
取り付け手段を備えた構成である。すなわち、裏面の取
り付け手段で建築部材100に設定された基準箇所に取
り付けられ、表面で送受光手段20からの光を反射す
る。ここで、基準箇所すなわち反射シール10の取り付
け箇所は各建築部材100につき3箇所以上である。
【0019】送受光手段20は、例えば周知のトータル
ステーションと同様の構成であり、所定の波長の光を発
光する発光手段と、反射シール10で反射した反射光を
受光してその受光角度等を検出する受光手段と、この受
光手段の受光結果を処理して反射シール10の位置デー
タを算出する演算手段とを備える。
【0020】解析手段30は、図1に示すように、CP
U31と、記録手段32と、RAM・ROM33、入力
装置34、CRTや液晶等を用いた表示装置35及びプ
リンター等の出力手段36等を備えた構成である。
【0021】CPU31は、後述するプログラム記録部
323内の各種プログラムを実行して解析手段30の各
種機能を担保する他、解析手段30の他の構成部分を制
御する。
【0022】記録手段32は記録媒体を備えているが、
この記録媒体内には、技術基準データベース321、設
計図書データベース322、プログラム記録部323、
結果データベース324が設けられる。
【0023】技術基準データベース321は、国・地方
・各団体の条例・基準で構成されるデータベースであ
る。具体的には、技術基準データベース321は、建築
基準法及びその施行令、地方条例、JASS基準、学会
基準、センター基準等を含む。
【0024】設計図書データベース322は、敷地の測
量結果図や地盤調査図等、建築物の設計時に用いた各種
データから成る計画図面データベース325と、建築物
の具体的構造を示す構造図面データベース326を含ん
でいる。
【0025】より具体的には、計画図面データベース3
25は、切土構造の他、図2に示すように、平面・高低
測量図325a(隣地境界線及び道路橋回線を含む)、
建物配置図325b(配置寸法、GL設定、1FL高さ
を含む)、外構図325c(外構物名称及び配置寸法を
含む)、給排水配管系統図325d(排水流末接続位置
を含む)、雨水排水計画図325e(雨水排水流末接続
位置を含む)、地質調査書325f(地質データ)が含
まれる。
【0026】また、構造図面データベース326には、
図3に示すように、構造設計仕様326a、鉄筋コンク
リート造標準仕様326b、鉄骨造標準仕様326c、
鉄骨鉄筋コンクリート造標準仕様326d、壁式構造標
準仕様326e、杭伏図326f、基礎伏図326g、
各階柱壁326h・梁床伏図326i、各通軸組図32
6j、柱伏図326k、杭リスト326l、基礎リスト
326m、大梁リスト326n、小梁リスト326o、
壁リスト326p、床スラブリスト326qが含まれ
る。構造設計仕様326aには主体構造の使用材料(コ
ンクリート、鉄筋、鉄骨等)、杭の使用材料(コンクリ
ート、鉄筋等)、コンクリートの調合計画(調合表等)
が含まれる。鉄筋コンクリート造標準仕様326bに
は、鉄筋間隔、被り、定着長、鉄筋形状等が含まれる。
鉄骨造標準仕様326cには溶接仕様や効力ボルト・柱
脚形式等が含まれる。鉄骨鉄筋コンクリート造標準仕様
326dには鉄筋間隔、被り、定着長、鉄筋形状、溶接
仕様や効力ボルト・柱脚形式等が含まれる。壁式構造標
準仕様326eには鉄筋コンクリート造標準仕様326
bと同様の内容が含まれる。杭伏図326fには杭符号
(後述する通し番号の一部に相当)、杭芯距離及び杭長
が含まれる。基礎伏図326gには基礎符号(後述する
追尾番号の一部に相当)及び偏芯形式が含まれる。各階
柱壁・梁床伏図326hには柱壁・梁床符号(後述する
追尾番号の一部に相当)及び接合形式が含まれる。各通
軸組図326iには、前述した柱壁・梁床符号、接合形
式及び壁開口の有無が含まれる。柱伏図326jには、
柱符号(後述する追尾番号の一部に相当)及び返り寸法
が含まれる。杭リスト326kには杭径、主筋の径・間
隔・本数、フープ径の間隔、杭頭脚の区分位置が含まれ
る。基礎リスト326lには、基礎サイズ・主筋の径及
び本数・袴筋の本数が含まれる。柱リスト326mに
は、柱サイズ・主筋の径及び本数・フープ径間隔が含ま
れる。大梁リスト326nには大梁サイズ・上下筋の径
及び本数・スターラップの径及び間隔・腹筋の径及び本
数が含まれる。小梁リスト326oには小梁サイズ・上
下筋の径及び本数・スターラップの径及び間隔・腹筋の
径及び本数が含まれる。壁リスト326pには壁厚・縦
筋の径及び間隔・横筋の径及び間隔が含まれる。床スラ
ブリスト326gにはスラブ厚・主筋の径及び間隔・横
筋の径及び間隔が含まれる。
【0027】ここで、構造図面データベース326内の
各建築部材100(杭・基礎・柱・壁・床やこれらに用
いる鉄筋等)には予め部材番号及び追尾番号が振られて
いる。部材番号は建築部材の種類毎に割り当てられた番
号であり、同一の番号を有する建築部材100が複数あ
る場合もある。追尾番号は、後述する建築物施工管理シ
ステム1による測定の際に用いられる番号であり、各建
築部材100に固有の番号である。また、各建築部材1
00には予め基準箇所が3箇所以上設定され、その位置
がデータとして構造図面データベース326内に格納さ
れている。
【0028】プログラム記録部323は、後述する各種
動作を行うために必要なプログラムを格納する部分であ
る。具体的には、計画図面データベース325・構造図
面データベース326等を技術基準データベース321
に照会して技術基準に適合しない部分を抽出するプログ
ラム、送受光手断20を制御するプログラム、送受光手
段20が検出した基準箇所の位置から各建築部材100
の位置及び向きを検出するプログラム、検出した各建築
部材100の位置および向きを構造図面データベース3
26に照会して設計からのずれを抽出するプログラム等
が格納される。
【0029】結果データベース324は、CPU31が
検出した各建築部材100の位置等を格納するデータベ
ースである。詳細には、各建築部材100の追尾番号及
び実測による位置座標データが含まれる。ただし、結果
データベース324内のデータを表示装置35に表示す
る場合には、図4(A)・(B)に例示するように、構
造図面データベース326内に格納されている部材番号
及び設計データによる位置座標データと共に表示され
る。なお、図4(A)は、建築部材100が鉄筋の場合
であり、図4(B)は建築部材100がコンクリート打
設により形成される場合である。
【0030】次に、建築物施工管理システム1を用いた
建物の構築方法をフローチャートを用いて説明する。各
作業の概略は、図5に示す通りである。すなわち、設計
図面データベース325・構造図面データベース326
等からなる設計データベース322を作成し(ステップ
S1)、それを技術基準データベース321に照会し
(ステップS2)、適合しない部分を抽出してその修正
を行い(ステップS3)、施工前の作業を終了する。そ
して、施工に入ると、現場状況則ち敷地の実際の状況及
び各建築部材100の位置および向きを検出し(ステッ
プS4)、それを設計データベース322に照会し(ス
テップS5)、検出されたずれを修正する(ステップS
6)。
【0031】次に、施工前の作業すなわちステップS1
〜S3について図6のフローチャートを用いて詳細に説
明する。まず、原案となる設計データベース322を、
技術基準を参照しながら作成し(ステップS11)、こ
の設計データベース322を解析手段30を用いて技術
基準データベース321に照会する(ステップS1
2)。ここで、要検討箇所すなわち適合しない部分が存
在した場合は解析手段30が検討すべき箇所の出力を行
う(ステップS13)ため、その出力結果を用いて要検
討箇所の調整(修正を含む)をして(ステップS1
4)、ステップS11に戻る。また、要検討箇所が存在
しない場合は、解析手段30は、すべての部材のデータ
チェックが終了したことを確認した後(ステップS1
5)、最終的な設計データベース322として設計図書
データベース322にデータ格納を行い(ステップS1
6)、作業を終了する。
【0032】次に、施工現場での作業すなわちステップ
S4〜S6について、図7〜図23を用いて説明する。
【0033】まず、図7に示すように、構築物施工管理
システム1による周知の測量方法により、敷地200の
実測を行い(ステップS21)、引き続き建物の配置予
定位置200aの実測を行う(ステップS21a)。実
測結果がデータ通りであれば図7のステップS23に進
み(ステップS22)、データと異なる場合は、データ
の修正を行ってステップS22に戻る。
【0034】ここで、ステップS21〜S22の詳細は
図9に示すとおりである。すなわち、敷地200の平面
実測を行い(ステップS211)、設計図書データベー
ス322内の平面測量図と照会し、平面測量図の修正を
行う。(ステップS221)。この平面実測において、
反射シール10は所定の設置用部材に貼り付けられ、図
10に示すように敷地の周辺角部に設置され、周知のト
ータルステーションのターゲットとして使用される。
【0035】この実測と、設計図書データベース322
への照会・設計図書データベース322の修正とを、敷
地の高低(ステップS212及びステップS222)、
建物基準点の配置(ステップS213及びステップS2
23)、流末接続ポイントすなわち雨水・汚水配管系統
図(ステップS214及びステップS224)、外構配
置ポイントすなわち外構図(ステップS215及びステ
ップS225)に対しても行った後、基準線の決定を行
う(ステップS216)。
【0036】そして、図8のステップS23において切
土を行う。この際、図11に示すように、シートパイル
111やH型鋼112等の山止部材の基準箇所に反射シ
ール10を貼り付け、以下のように各山止部材が設計通
りの位置に配置されたか測定する。すなわち、反射シー
ル10の位置つまり基準箇所を送受光手段20及び解析
手段30を用いて追尾番号順に測定し、解析手段30を
用いて山止部材の位置及び向きを検出する。この際、建
築物施工管理システム1は予め振られた追尾番号順に測
定を行う。そして、解析手段30を用いて、追尾番号を
基に、山止部材の位置及び向きを、計画図面データベー
ス325内の切土構造のデータに照会する。解析手段3
0は山止部材のずれや変形を検出する。そして、施工者
はその検出値を基に修正等の対応をとる。ここで、反射
シール10は、シートパイル111に対しては各上端に
取り付けられる。また、H型鋼112においては、図1
1に示すように両端及び中央部に取り付けられる他、方
づえと呼ばれる補強部材112aを連結した部分に対し
ても取り付けられる。
【0037】そして、図8のステップS24において、
建物が直接基礎か杭基礎かを判断する。杭基礎の場合
は、杭の配筋を行い(ステップS25)、コンクリート
打設を行う(ステップS26)。そして、すべての杭の
施工が終了した後(ステップS27)、基礎(フーチン
グ)の配筋を行う(ステップS28)。また、直接基礎
の場合は、ステップS24から直接ステップS28に進
んで基礎(フーチング)の施工を行う。
【0038】ここで、ステップS25・S26の詳細
は、図12の通りである。
【0039】すなわち、建築物施工管理システム1を用
いた周知の測量方法により杭中心位置則ち杭配置の実測
を行い(ステップS251)、その測定結果を構造図面
データベース326等内の杭伏図326fへ照会し、杭
伏図326fとのずれを検出して補正を行う(ステップ
S251a)。そして、建築物施工管理システム1を用
いた周知の方法により先端深度を測定しつつ掘削孔を掘
削する(S252)。この際、先端深度を設計図面デー
タベース325内の地質調査書325fに照会し、支持
層までの距離を確認しつつ(ステップS252a)掘削
を進める。
【0040】また、これとは別個に、地上で予め杭主筋
及びフープ筋を組み立てる。この組立の詳細は以下の通
りである。
【0041】まず、杭主筋の配筋を行い、建築物施工管
理システム1を用いて各杭主筋の間隔や被り等を実測す
る(ステップS253)。すなわち、配筋の際に、各杭
主筋の基準箇所に反射シール10を貼り付け、この反射
シール10の位置つまり基準箇所を送受光手段20及び
解析手段30を用いて追尾番号順に測定し、解析手段3
0を用いて杭主筋の位置及び向きを検出する。この際、
建築物施工管理システム1は予め振られた追尾番号順に
測定を行う。そして、解析手段30を用いて、追尾番号
を基に、杭主筋の間隔や被り等を、構造図面データベー
ス326に含まれる構造設計仕様326a、鉄筋コンク
リート標準仕様326b及び杭リスト326k内のデー
タに照会する。解析手段30はずれを検出してその修正
方法及び修正値と共に出力する(ステップS253
a)。そして、施工者はその出力を基に修正を行う。な
お、これらの照会の際に、解析手段30は、鉄筋材質等
の構造図面データベース326内の各種データを表示装
置35に表示する。これにより、鉄筋材質等の確認は容
易になる。
【0042】そして、フープ筋の配筋を行い、杭主筋と
同様の手順により(ステップS254・S254a)、
フープ筋の間隔や被り等のずれを検出してその修正を行
う。
【0043】これら杭主筋およびフープ筋への反射シー
ル10の貼り付け方法の一例を、図13及び図14を用
いて説明する。図13(A)に例示する杭120の鉄筋
は、図13(D)に例示する下杭120a、同図(C)
に例示する中杭120b、同図(B)に例示する上杭1
20cの順に組み立てられる。図13及び図14の各図
に示すように、各主筋121には上端部に反射シール1
0が貼り付けられる。図13(B)・(C)・(D)に
例示するように、フープ筋122には、一つずつ反射シ
ール10が貼り付けられる。
【0044】そして、クレーン等を用いて組み立てた主
筋及びフープ筋を掘削坑内に降ろした後、コンクリート
の打設を行う(ステップS26)。この際、コンクリー
トの調合表を、構造設計仕様326a内の調合表データ
に照会し、性能確認を行う(ステップS26a)。
【0045】また、ステップS28の詳細は、図15の
通りである。
【0046】すなわち、建築物施工管理システム1を用
いた周知の測量手法により、基礎配置予定位置の実測を
行い(ステップS281)、その測定結果を構造図面デ
ータベース326内の基礎伏図326gへ照会し、基礎
伏図326gとのずれを検出して補正を行う(ステップ
S281a)。
【0047】そして、建築物施工管理システム1を用い
た周知の方法により基礎底深度を測定しつつ基礎となる
部分を掘削する(S282)。この際、底部の深度を計
画図面データベース321内の地質調査書325fに照
会して支持層までの深さを確認しつつ(ステップS28
2a)掘削を進める。
【0048】そして、基礎下端の主筋の配筋を行い、建
築物施工管理システム1を用いて、上述した杭主筋と同
様の手法により基礎下端主筋の間隔及び被りを実測する
(ステップS283)。そして、解析手段30を用い
て、追尾番号を基に、基礎下端主筋の間隔及び被りを設
計図書データベース322内の構造設計仕様326a・
鉄筋コンクリート造標準仕様326b内及び基礎リスト
326l内のデータに照会し、ずれを検出して、その修
正を行う(ステップS283a)。
【0049】そして、基礎下端の配力筋の配筋を行い、
杭主筋と同様の手順により(ステップS284・S28
4a)配力筋の間隔及び被りのずれを検出してその修正
を行う。
【0050】そして、袴筋の配筋を行い、杭主筋と同様
の手順により(ステップS285・S285a)袴筋の
間隔及び被りのずれを検出してその修正を行う。
【0051】これら、基礎の主筋・配力筋・袴筋への反
射シール10の貼り付け方法の一例を、図16を用いて
説明する。主筋131に対しては、図16(A)に示す
ように上端に反射シール10を貼り付ける。配力筋13
2及び袴筋133に対しては、図16(B)・(C)に
示すように、鉄筋同士が交差しており、かつ、外周部に
露出している部分132aに反射シール10を貼り付け
る。
【0052】そして、基礎に関するすべての鉄筋の配置
が終了したら(ステップS29)、図8のステップS3
0に示すように1階の柱脚部の配筋を行う。
【0053】ここで、ステップS30の詳細は図17に
示す通りである。すなわち、建築物施工管理システム1
を用いた周知の測量手法により、柱配置予定位置の実測
を行い(ステップS301)、その測定結果を構造図面
データベース326内の柱伏図326jへ照会し、柱伏
図326jとのずれを検出して補正を行う(ステップS
301a)。
【0054】そして、柱脚部の主筋の配筋を行い、建築
物施工管理システム1を用いて、上述した杭主筋と同様
の手法により柱主筋の間隔及び被りを実測する(ステッ
プS302)。そして、解析手段30を用いて、追尾番
号を基に、柱主筋の間隔及び被りを設計図書データベー
ス322内の構造設計仕様326a・鉄筋コンクリート
造標準仕様326b内及び柱リスト326m内のデータ
に照会し、ずれを検出して、その修正を行う(ステップ
S302a)。
【0055】そして、柱脚部のフープ筋の配筋を行い、
主筋と同様の手順によりフープ筋の間隔及び被りのずれ
を検出してその修正を行う(ステップS303・S30
3a)。
【0056】これら柱主筋及びフープ筋への反射シール
10の貼り付け方法の一例を、図18の各図を用いて説
明する。図18の各図に示すように、各主筋141には
上端部141a及び下端部141bに反射シール10が
貼り付けられる。図18(B)に例示するように、フー
プ筋142には一つずつ反射シール10が貼り付けられ
る。
【0057】そして、柱に関するすべての鉄筋の配置が
終了したら(ステップS304)、図8のステップS3
2に示すように1階の大梁の鉄筋の配筋を行う。この
際、ダクト等を貫通させるための貫通部を予め設けてお
く(ステップS31)。
【0058】このうち、大梁の鉄筋配置の詳細は図19
に示すとおりである。すなわち、建築物施工管理システ
ム1を用いた周知の測量手法により、大梁配置予定位置
の実測を行い(ステップS311)、その測定結果を構
造図面データベース326内の各階柱壁・梁床伏図32
6hへ照会し、各階柱壁・梁床伏図326hとのずれを
検出して補正を行う(ステップS311a)。
【0059】そして、梁の左端主筋の配筋を行い、建築
物施工管理システム1を用いて、上述した杭主筋と同様
の手法により左端主筋の間隔及び被りを実測する(ステ
ップS312)。そして、解析手段30を用いて、追尾
番号を基に、左端主筋の間隔及び被りを設計図書データ
ベース322の構造設計仕様326a・鉄筋コンクリー
ト造標準仕様326b内及び大梁リスト326n内のデ
ータに照会し、ずれを検出して、その修正を行う(ステ
ップS312a)。
【0060】同様のことを、中央主筋(ステップS31
3・S313a)及び右端主筋(ステップS314・S
314a)、スターラップすなわち肋筋(ステップS3
15・S315a)に関しても行う。
【0061】これら梁の鉄筋への反射シール10の貼り
付け方法の一例を、図20の各図を用いて説明する。図
20(A)に示すように、主筋151に対しては、柱
(点線で図示)と梁との交差部151aと、端部151
bとに貼り付ける。肋筋152に対してはすべてではな
く、一定間隔毎に反射シール10を貼り付ける。この結
果、図20(A)中X−X断面、Y−Y断面、Z−Z断
面においては、それぞれ図20(B)・(C)・(D)
に示すように、反射シール10は各主筋151と肋筋1
52の交差部にそれぞれ貼り付けられることになる。
【0062】そして、大梁に関するすべての鉄筋および
肋筋の配置が終了したら(ステップS316)、図8の
ステップS33に進み、底版の配筋を行う。この底版の
配筋の際にも、建築物施工管理システム1を用いて配置
ずれの修正を行う。底版においては、各鉄筋の両端に反
射シール10を取り付ける。そして、1階の壁の配筋を
行う(ステップS35)。この際、ダクト等を貫通させ
るための貫通部を予め設けておく(ステップS34)。
【0063】このステップS35の詳細は図21に示す
とおりである。すなわち、建築物施工管理システム1を
用いた周知の測量手法により、壁配置予定位置の実測を
行い(ステップS351)、その測定結果を構造図面デ
ータベース326内の各階柱壁・梁床伏図326hへ照
会し、各階柱壁・梁床伏図326hとのずれを検出して
補正を行う(ステップS351a)。
【0064】そして、壁の下部縦筋の配筋を行い、建築
物施工管理システム1を用いて、上述した杭主筋と同様
の手法により縦筋の間隔及び被りを実測する(ステップ
S352)。ここで、反射シール10は、各縦筋の両端
にそれぞれ取り付けられる。そして、解析手段30を用
いて、追尾番号を基に、縦筋の径・間隔及び被りを、設
計図書データベース322の構造設計仕様326a・鉄
筋コンクリート造標準仕様326b内及び壁リスト32
6p内のデータに照会し、そのずれを検出して修正を行
う(ステップS352a)。
【0065】同様のことを、壁の下部横筋に対しても行
う(ステップS353・S353a)。
【0066】そして、壁の下部鉄筋の配置が終了したら
(ステップS354)、図8のステップS36に進み、
基礎コンクリートの打設を行う。このコンクリート打設
の際は、図22に示すように、構造図面データベース3
26内の構造設計仕様326内のコンクリートの調合表
に照会し(ステップS36a)、設計通りの調合となる
ようにする。
【0067】そして、基礎コンクリートの打設が終了す
ると(ステップS361)、図8のステップS37に示
すように床スラブの配筋を行う。ステップS37での作
業の詳細は図23に示す通りである。すなわち、建築物
施工管理システム1を用いた周知の測量手法により、床
スラブ配置予定位置の実測を行い(ステップS37
1)、その測定結果を構造図面データベース326内の
各階柱壁・梁床伏図326hへ照会し、各階柱壁・梁床
伏図326hとのずれを検出して補正を行う(ステップ
S371a)。
【0068】そして、床スラブの主筋の配筋を行い、建
築物施工管理システム1を用いて、上述した杭主筋と同
様の手法により主筋の間隔及び被りを実測する(ステッ
プS372)。そして、解析手段30を用いて、追尾番
号を基に、縦筋の径・間隔及び被りを、設計図書データ
ベース322の構造設計仕様326a・鉄筋コンクリー
ト造標準仕様326b内及び床スラブリスト326q内
のデータに照会し、そのずれを検出して修正を行う(ス
テップS372a)。
【0069】同様のことを、床スラブの配力筋に対して
も行う(ステップS373・S373a)。
【0070】そして、床スラブの鉄筋の配置が終了した
ら(ステップS374)、図8のステップS38に進
み、床スラブのコンクリート打設を行う。このコンクリ
ート打設は、上述したステップS36と同様に図22に
従って行う。
【0071】そして、柱の鉄筋の残部の配筋を、上述し
たステップS30と同様に図17に従って行う(ステッ
プS39)。そして、壁の鉄筋の残部の配筋を、上述し
たステップS35と同様の手順により図21に従って行
う(ステップS41)。この際、ダクトを通すための貫
通部を設けておく(ステップS40)。そして、上階の
大梁の配筋を、上述したステップS31と同様に図19
に従って行う(ステップS43)。この際、ダクトを通
すための貫通部を設けておく(ステップS42)。そし
て、上階の床スラブの配筋を、上述したステップS37
と同様に図23に従って行う(ステップS44)。そし
て、残りの部分のコンクリート打設を、図22に従って
行う(ステップS45)。
【0072】上述したステップS39〜S45までの作
業を最上階まで行い、建物の構築を終了する。
【0073】以上より、本実施の形態によれば、建築物
施工管理システム1を用いることにより、各建築部材1
00の位置及び向きを実測して設計図書データベース3
22に照会し、修正を加えつつ施工を進めるので、確実
に設計通りに建物を構築できる。この際、建築物施工管
理システム1が修正方法及び修正量を出力するため、修
正に人手はかからない。また、コンクリート打設の際に
もコンクリートの調合表を設計図書データベース322
に照会するので、確実に設計通りのコンクリート強度を
得られる。
【0074】〔第2の実施の形態〕第2の実施の形態
は、建築物施工管理システム2を用いて鉄筋コンクリー
ト造の建物を構築するものである。建築物施工管理シス
テム3は、図24に示すように、建築物施工管理システ
ム1と概略同様の構成であるが、反射シール10の代わ
りに付色手段41を備え、送受光手段20の代わりに、
画像データ取得手段42を備え、解析手段30(ずれ検
出手段、画像データ解析手段、部材種類検出手段、正誤
判断手段)に画像処理機能を持たせた構成である。
【0075】付色手段41は、例えばシールやペンキで
あり、建築部材100の種類によって表示色が異なる。
【0076】画像データ取得手段42は、例えば周知の
デジタルカメラと同様の構成であり、画像をデジタルデ
ータに変換して解析手段30に出力する。
【0077】また、建築物施工管理システム2におい
て、解析手段30のプログラム記録部323内には、送
受光手段20の受光結果を解析するプログラムの代わり
に、以下のプログラムが格納されている。すなわち、画
像データ取得手段42からのデジタルデータを処理し、
付色手段41の色相と同等の色相の位置を検出するプロ
グラムと、付色手段41の位置を基に建築部材100の
位置を把握するプログラムと、検出した色相から建築部
材100の種類を把握するプログラムと、把握された建
築部材100の種類を設計図書データベース322内の
該当建築部材100のデータに照会してその種類の正誤
を判断して表示装置35に表示するプログラムである。
【0078】すなわち、建築物施工管理システム2は、
反射シール10の代わりに付色手段41の位置を検出す
ることで、建築物施工管理システム1と同等の機能を発
揮する。従って、建築物施工管理システム2によれば、
建築物施工管理システム1と同様の効果を得るほか、同
一画像中の複数の付色手段41の位置を検出することが
できるため、付色手段41の位置検出効率すなわち建築
部材100の位置測定効率は格段に向上する。また、付
色手段41の色を基に、画像処理手段43及び解析手段
30が建築部材100の種類の正誤を判断して表示装置
35に表示するため、確実に設計通りの種類の建築部材
100を施工できる。
【0079】〔第3の実施の形態〕第3の実施の形態
は、建築物施工管理システム3を用いて鉄筋コンクリー
ト造の建物を構築するものである。建築物施工管理シス
テム3は、図25に示すように、建築部材100の基準
箇所に取り付けられる発信チップ50(信号発信手段)
と、発信チップ50とデータを無線通信する送受信手段
60と、解析手段30(ずれ検出手段、部材種類検出手
段、正誤判断手段、位置測定手段の一部)とにより概略
構成される。すなわち、建築物施工管理システム3は基
準箇所の位置を発信チップ50から無線発信する位置信
号から検出するシステムである。
【0080】ここで、発信チップ50は、無線通信手段
の他、記録素子や制御素子を備える。記録素子には、自
身の位置を解析するために必要な位置信号を発信するた
めのプログラムが格納されるほか、取り付け先の建築部
材100の各種データ(部材番号、材質、製造業者、加
工業者等)が記録されている。すなわち、発信チップ5
0からは、位置信号の他、建築部材100の各種データ
を示すデータ信号も発信される。
【0081】また、解析手段30のプログラム記録部3
23内には、送受光手段20の受光結果を解析するプロ
グラムの代わりに、位置信号を解析して基準箇所の位置
を検出するプログラムが含まれている。また、プログラ
ム記録部323には、発信チップ50からのデータ信号
を解析して設計図書データベース322内の該当建築部
材のデータに照会して誤りを抽出するプログラムも格納
されている。
【0082】次に、建築物施工管理システム3を用いた
建物の構築方法について説明する。この構築方法は前述
した建築物施工管理システム1を用いた建物の構築方法
と概略同じである。ただし、発信チップ50からの信号
にはデータ信号が含まれ、またプログラム記録部323
には上述したデータ信号解析等のプログラムが格納され
ているため、建築物施工管理システム3は施工された建
築部材100が設計通りの種類かどうかを判断して表示
する。
【0083】従って、建築物施工管理システム3を用い
ることで、建築物施工管理システム1を用いた場合と同
様の効果を得るほか、確実に設計通りの種類の建築部材
を施工できる。
【0084】なお、本発明は上述した各実施の形態例に
限定されるものではな例えば、建築物施工管理システム
3において、発信チップ50内にコンクリート等の劣化
を検出する素子を含ませ、その検出結果を発信させるこ
とで、建物の劣化を正確に把握することができる。その
他、各構成要素は発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変
更可能である。
【0085】
【発明の効果】請求項1、2、4記載の発明によれば、
建築部材の設計位置からのずれを、施工中に、位置測定
手段及びずれ検出手段が検出して、建築部材のずれを修
正できるため、建築部材を設計通りに施工できる。ま
た、人手をかけることなく施工管理できるため、コスト
削減・省力化にも寄与できる。
【0086】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果を得るほか、一つの画像に複数の
建築部材を含めることで、複数の建築部材の位置をほぼ
同時に検出できるため、建築部材の位置検出効率を向上
できる。
【0087】請求項5記載の発明によれば、建築部材
を、設計位置と比較・修正しつつ施工できる。従って、
建築物を確実に設計通りに施工できる。請求項6記載の
発明によれば、各部材の位置のみならずその向きも正確
に把握できるため、建築物はさらに確実に設計通りに施
工される。
【0088】請求項7〜9記載の発明によれば、設計デ
ータ中の部材種類と、施工中の当該箇所の部材種類とを
比較し、その正誤を判断しつつ、施工を進められるた
め、確実に設計通りの部材を該当個所に施工できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態の建築物施
工管理システムの構成を示す概略図である。
【図2】図1の建築物施工管理システムの記録手段内に
格納されるデータベースの構成を示す図である。
【図3】図1の建築物施工管理システムの記録手段内に
格納される他のデータベースの構成を示す図である。
【図4】図1の建築物施工管理システムの表示手段に表
示されるデータの例を示す図である。
【図5】図1の建築物施工管理システムの全体の動作の
概略を示すフローチャートである。
【図6】図5のステップS1〜S3の詳細を示すフロー
チャートである。
【図7】図5のステップS4〜S6の詳細を示すフロー
チャートである。
【図8】図7の続きの処理を示すフローチャートであ
る。
【図9】図8のステップS21〜S22の処理の詳細を
示すフローチャートである。
【図10】反射シールの敷地への配置例を示す平面概略
図である。
【図11】反射シールの山止部材への取付配置例を示す
平面概略図である。
【図12】図8のステップS25の処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図13】反射シールの杭主筋・フープ筋への取付配置
例を示す正面概略図であり、(A)は全体図、(B)は
上杭図、(C)は中杭図、(D)は下杭図である。
【図14】杭筋の上面概略図であり、(A)は上杭図、
(B)は中杭図、(C)は下杭図である。
【図15】図8のステップS28の処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図16】反射シールの基礎主筋・配力筋・袴筋への取
付配置例を示す概略図であり、(A)は上部正面図、
(B)は下部上面図、(C)は下部断面図である。
【図17】図8のステップS30の処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図18】反射シールの柱主筋・フープ筋への取付配置
例を示す概略図であり、(A)は上方から見た図、
(B)は正面図、(C)は下方から見た図である。
【図19】図8のステップS31の処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図20】反射シールの梁主筋・肋筋への取付配置例を
示す概略図であり、(A)は正面図、(B)は(A)の
X−X断面図、(C)は(A)のY−Y断面図、(D)
は(A)のZ−Z断面図、である。
【図21】図8のステップS35の処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図22】図8のステップS36の処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図23】図8のステップS37の処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図24】本発明を適用した第2の実施の形態の建築物
施工管理システムの構成を示す概略図である。
【図25】本発明を適用した第3の実施の形態の建築物
施工管理システムの構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1、2、3 建築物施工管理システム 10 反射シール(反射手段) 20 送受光手段(照射手段及び位置
測定手段) 30 解析手段(ずれ検出手段、画像
データ解析手段、部材種類検出手段、正誤判断手段、位
置測定手段の一部) 41 付色手段 42 画像データ取得手段 50 発信チップ(信号発信手段) 60 送受信手段60(位置測定手段
の一部) 100 建築部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築部材に付される識別手段と、 この識別手段の位置を検出して建築部材の配置位置を算
    出する位置測定手段と、 この位置測定手段による測定位置と設計データとを比較
    し、該建築部材の配置ずれを検出するずれ検出手段と、 を備えることを特徴とする建築物施工管理システム。
  2. 【請求項2】前記建築部材に向けて電磁波を照射する照
    射手段と、 前記識別手段であり、前記照射手段からの電磁波を反射
    する反射手段と、 を備え、 前記位置測定手段は、前記反射手段による反射波を受信
    ・解析して該反射手段の位置を検出すること、 を特徴とする請求項1記載の建築物施工管理システム。
  3. 【請求項3】前記識別手段である付色手段を備え、 前記位置測定手段として、前記建築部材の画像データを
    取得する画像データ取得手段と、この画像データ取得手
    段による画像データから前記付色手段による色を示すデ
    ータを抽出して前記付色手段の位置を検出する画像デー
    タ解析手段と、を備えること、 を特徴とする請求項1記載の建築物施工管理システム。
  4. 【請求項4】前記識別手段である信号発信手段を備え、 前記位置測定手段は、前記信号発信手段の信号を受信・
    解析して該反射手段の位置を検出すること、 を特徴とする請求項1記載の建築物施工管理システム。
  5. 【請求項5】予め建築部材に識別手段を取り付け、この
    識別手段の位置を検出して施工中の建築部材の位置を測
    定し、該測定位置と設計データとを比較し、施工位置を
    修正することを特徴とする建築物施工方法。
  6. 【請求項6】前記識別手段は、各建築部材につき3箇所
    以上に取り付けられることを特徴とする請求項5記載の
    建築物施工方法。
  7. 【請求項7】建築部材の種類毎に種類が異なり、建築部
    材に付される識別手段と、 この識別手段の位置及び種類を検出して建築部材の種類
    を検出する部材種類検出手段と、 この部材種類検出手段が検出した部材種類と、設計デー
    タ中の該当個所の部材種類とを比較し、該建築部材の正
    誤を判断する正誤判断手段と、 を備えることを特徴とする建築物施工管理システム。
  8. 【請求項8】前記識別手段である信号送信手段を備え、 前記部材種類検出手段は、前記信号送信手段の信号を受
    信・解析して建築部材の種類を検出すること、 を特徴とする請求項7記載の建築物施工管理システム。
  9. 【請求項9】前記識別手段である付色手段を備え、 前記部材種類検出手段として、前記建築部材の画像デー
    タを取得する画像データ取得手段と、この画像データ取
    得手段による画像データから前記付色手段による色を示
    すデータを抽出して前記付色手段の種類を検出する画像
    データ解析手段と、を備えること、 を特徴とする請求項7記載の建築物施工管理システム。
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