JP2002021006A - 軌道更換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】作業方向を最小の転換操作で逆転することがで
きる軌道を更換するための装置を提供する。 【解決手段】軌道２を更換するための装置１には、レー
ル下部構造４上に支持可能な機械フレーム５が装備さ
れ、これに、装置の長手方向に互いから距離をおいた２
つの枕木輸送装置１９、２１が連結され、それぞれ、古
い枕木２０を持ち上げ、新しい枕木２２を敷く。これら
の間に、キャタピラ軌道下部構造１７およびバラストグ
レード装置２３が配列される。グレード装置２３は、垂
直軸を中心に１８０度の角度にわたって回転可能である
ように設計される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、軌道を更換するた
めの装置に関し、具体的には、レール下部構造上に支持
可能な機械フレームであって、これに、装置の長手方向
に互いから距離をおいた２つの枕木輸送装置が連結さ
れ、それぞれ、古い枕木を持ち上げ、新しい枕木を敷く
機械フレームと、キャタピラ軌道下部構造と、枕木輸送
装置の間に配列されているバラストグレード装置と、を
具備する軌道を更換するための装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種類の装置は既に欧州特許第ＥＰ０
６２１３７１Ｂ１号から既知である。この装置は、両方
向移動の軌道建設操作のために使用され、一方の方向で
は古い鉄道軌道が新しくされ、反対側の作業方向では、
準備されたフォーメーション上に新しく軌道が敷かれ
る。軌道更換の間に、古いレールおよび枕木を除去した
後に、作業方向で前にあるバラストグレード装置によっ
て古いバラストを取り除くことによって形成されたフォ
ーメーション表面上のキャタピラ軌道下部構造によっ
て、構造隙間内を装置は移動する。キャタピラ軌道下部
構造の後ろに、新しい枕木が敷かれ新しいレールが伸ば
される。新しい軌道を敷くために、装置は、新しい作業
方向に対して、新しい枕木が敷くための装置の前部に、
機械フレームにキャタピラ軌道下部構造を装着すること
によって、逆転されなければならない。キャタピラ軌道
下部構造を再位置決めするのに加えて、新しい枕木を敷
く装置の枕木エレベータは回転し、一方、古い枕木を持
ち上げる装置およびバラストグレード装置は、垂直に調
節されることによって操作から取り除かれる。

【０００３】

【発明の要旨】本発明の目的は、作業方向を最小の転換
操作で逆転することができる軌道を更換するための上記
種類の装置を形成することである。

【０００４】この目的は、グレード装置が垂直軸を中心
に１８０度の角度にわたって回転することができるよう
に設計された特定の種類の装置により達成される。

【０００５】そのように設計された装置で、作業操作中
に、装置に本質的な転換作業を行わずに、実際に作業方
向を逆転することが可能である。これは、たとえば、お
そらく二重軌道が更換されなければならない場合に、大
きな利点でありうる。この場合、装置は、レールの一方
のストランドを更換した後に、骨が折れ且つ複雑でまた
は時間のかかるやり方で向きを変えなければならない装
置全体の設置を必要とせず、他方のストランドの反対方
向に戻って作業をすることができる。さらに、ロジステ
ィクスの観点から、この場合がそうであるように、いず
れの側からも建造現場に近づくことができるというこ
と、または、装置の配向を特に考慮に入れる必要なく作
業を開始することができるということは有利である。そ
うするために、グレード装置が、それぞれの作業方向内
に旋回することができ、簡単に即座に且つ問題なく操作
位置にもたらされることができる。

【０００６】本発明によるさらなる利点は、従属請求項
および図面の記載から明らかになる。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１において、矢印３によって示
される作業方向に軌道２を更換するように設計された装
置１を見ることができる。装置１は、レール下部構造４
上に支持可能な機械フレーム５を具備し、レール下部構
造の端に、運転者またはオペレータのキャブ６が配列さ
れる。その反対側に位置する他端に、機械フレーム５
が、レール下部構造１０によって軌道上を動く枕木運搬
貨車９の貨車フレーム８のジョイント７によって、自在
関節式に支持される。図３に示されるように、エネルギ
ーを装置１へ供給する動力車両１１および多くの枕木積
載貨車１２が、枕木運搬貨車に接続される。ガントリー
クレーン１５が、ジョイント７に近接する機械フレーム
５の領域までずっと上記貨車９、１１、１２に沿って走
行レール１４上を動くように設計される。

【０００８】構造隙間１６の領域において、作業操作中
に機械フレーム５は、垂直に調節可能なキャタピラ軌道
下部構造１７によって、露出フォーメーション１８上に
支持されるか、またはその上を動く。キャタピラ軌道下
部構造１７の前部および後部に、２つの枕木輸送装置１
９、２１形状の作業ユニットが位置し、装置の長手方向
に互いから間隔をおかれ、古い枕木２０を持ち上げるか
または新しい枕木を敷き、同様にバラストグレード装置
２３がその間に配列され、そのすべてが図４（または
５）を参照してより詳細に説明される。

【０００９】図２は、図１と同一の装置を示すが、矢印
１３にしたがって反対作業方向の操作を示す。後に図５
を参照して説明されるように、枕木輸送装置１９は、今
は新しい枕木を敷くように作用しており、一方、枕木輸
送装置２１は、古い枕木２０を持ち上げるのに使用され
ている。１８０度の角度にわたって回転可能なバラスト
グレード装置２３が、今は、矢印１３にしたがって新し
い作業位置に配向されている。

【００１０】図４から明白になるように、垂直軸２９を
中心にドライブ４８の助けで回転可能であるバラストグ
レード装置２３は、エンドレスクリアリングチェーン２
６として設計されており、これは、軌道２に対して傾斜
した平面２７でドライブ２８によって回転可能であり、
さらなるドライブ３０によって垂直に調節可能である。
垂直方向で軌道２から距離をおいたバラスト排出領域３
２のクリアリングチェーン２６に横方向コンベヤベルト
３１が連結して、軌道の長手方向に対して垂直に延在
し、軌道肩に向けてクリアリングチェーン２６によって
取られたバラストを運搬する（図６を参照）。第２の横
方向コンベヤベルト３３が、軌道の長手方向に、わずか
に高い位置で、横方向コンベヤベルト３１のすぐ後ろに
配列され、バラストを反対側の軌道肩に排出するように
意図される。２つの横方向コンベヤベルト３１、３３
は、装置の横方向に対して互い違いになるように配列さ
れ、そのため、軌道の中心に位置するそれぞれのバラス
ト受取端３４または３５は、クリアリングチェーン２６
のバラスト排出領域３２の下に位置決めされる。２つの
横方向コンベヤベルト３１、３３は、共通の支持フレー
ム３６に配列され、その助けで、グレード装置２３に接
続された平行四辺形のリンク装置３７を通って、装置の
長手方向に垂直に延在する軸３８を中心に垂直調節を行
なうためにグレード装置２３に装着される。

【００１１】図４に示された作業操作のために、装置１
は、垂直調節可能な補助下部構造３９の助けで構造隙間
１６の位置にもたらされ、キャタピラ軌道下部構造１７
上に支持される。装置が矢印３の方向に前進する間に、
軌道２の古いレール４０は古い枕木２０から上げられ、
適切なレールガイド装置４１（図１）によって除去され
る。その後、古い枕木２０は、枕木輸送装置１９によっ
てオペレータキャブ４２の領域で軌道２のバラスト床４
３から持ち上げられ、枕木運搬貨車９（図３）を経由し
て作業方向へ輸送され、そこで、層に集合される。古い
枕木２０のこの層は、次いで、ガントリークレーン１５
によって、運び去られるべき枕木積載貨車１２にもたら
される。

【００１２】その後、バラスト床４３の表面は、フォー
メーション１８を作るために、バラストグレード装置２
３によって、または、むしろクリアリングチェーン２６
によって、粉砕され、このようにして除去されたバラス
トは、軌道２の肩へ向けて横方向コンベヤベルト３１ま
たは３３によって排出される（図６）。平行四辺形のリ
ンク装置３７の補助で横方向コンベヤベルト３１、３３
を軸３８を中心に旋回することによって、２つの横方向
コンベヤベルト３１または３３のいずれが、クリアリン
グチェーン２６の排出領域３２内のバラスト受取端３４
または３５とともに位置決めされるか、すなわち、取り
上げられたバラストがどちらの軌道側に対して、排出さ
れるかを選ぶことが可能である。

【００１３】作業方向（矢印３）に従う垂直に調節可能
なキャタピラ軌道下部構造１７は、新しく形成されたフ
ォーメーション１８上を回り、同時にこれを固定させ
る。キャタピラ軌道下部構造１７の両側に、垂直シール
ド４４が固定され、これは、垂直軸４５を中心に旋回可
能であり、横方向コンベヤベルト３１または３３によっ
て側方向に排出されるバラストが、軌道の長手方向に従
う枕木輸送装置２１によって新しい枕木２２が敷かれる
前に、フォーメーション１８に流れ戻るのを防止する
（図６参照）。新しいレールを新しい枕木２２に伸ばす
ことは、その後、図示されていない追加装置によって実
行される。

【００１４】図５に表された状況による作業操作のため
に、矢印１３の方向で、バラストグレード装置２３（こ
れに支持された横方向コンベヤベルト３１および３３を
含む）は、垂直軸２９を中心に１８０度の角度にわたっ
て回転しなければならない。現在前部にある枕木輸送装
置２１は、今は軌道２の古い枕木２０を持ち上げるため
に使用され、この目的のために枕木フォーク４６がこの
位置に装着される。軌道または作業方向の長手方向に従
うキャタピラ軌道下部構造１７は、今はバラスト床４３
上を回り、古い枕木２０から取り除かれ、これは、後ク
リアリングチェーン２６によって部類分けされる。この
ようにして新しく形成されたフォーメーション１８は、
枕木輸送装置１９の助けで新しい枕木２２を敷く前に、
装着された垂直に調節可能な固定装置４７によって、圧
縮される（上記固定装置４７は、図４に示され、作動し
ない位置内へ上方に旋回される）。シールド４４も同様
に、枕木輸送装置１９に装着される。古い枕木２０また
は新しい枕木２２の輸送および分配は、ガントリークレ
ーン１５の助けで、図４（または、図１および３）にし
たがって既に述べられた変形例に類似して実行される。

【００１５】クリアリングチェーンの代わりに、バラス
トグレード装置２３は、たとえば、Ｖ字形バラストプラ
ウ（別個に図示せず）として設計されてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 反対方向に作業するために各ケースに適合さ
れた軌道更換装置の高度に概略化された側面図である。

【図２】 反対方向に作業するために各ケースに適合さ
れた軌道更換装置の高度に概略化された側面図である。

【図３】 装置に連結された枕木運搬または積載貨車の
側面図である。

【図４】 装置のグレード装置の領域の詳細側面図であ
る。

【図５】 装置のグレード装置の領域の詳細側面図であ
る。

【図６】 図４のセクション線ＶＩによる断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 軌道更換装置 ２ 軌道 ３ 矢印 ４ レール下部構造 ５ 機械フレーム ６ キャブ ７ ジョイント ８ 貨車フレーム ９ 枕木運搬貨車 １０ レール下部構造 １１ 動力車両 １２ 枕木積載貨車 １３ 矢印 １４ 走行レール １５ ガントリークレーン １６ 構造隙間 １７ キャタピラ軌道下部構造 １８ 露出フォーメーション １９ 枕木輸送装置 ２０ 古い枕木 ２１ 枕木輸送装置 ２２ 新しい枕木 ２３ バラストグレード装置 ２６ エンドレスクリアリングチェーン ２７ 平面 ２８ ドライブ ２９ 垂直軸 ３０ ドライブ ３１ 横方向コンベヤベルト ３２ バラスト排出領域 ３３ 横方向コンベヤベルト ３４、３５ バラスト受取端 ３６ 支持フレーム ３７ リンク装置 ３８ 軸 ３９ 補助下部構造 ４０ 古いレール ４１ レールガイド装置 ４２ オペレータキャブ ４３ バラスト床 ４４ 垂直シールド ４５ 垂直軸 ４６ 枕木フォーク ４７ 固定装置 ４８ ドライブ

フロントページの続き (72)発明者 ヨーゼフ・トイラー オーストリア、アー−1010ヴィーン、ヨハ ネスガッセ３番 (72)発明者 マンフレート・ブルニンガー オーストリア、アー−4203アルテンベル ク、ベルクヴェーク10番 Ｆターム(参考） 2D057 BA03 BA13 BA18 CB06

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 レール下部構造（４）上に支持可能な機
   械フレーム（５）であって、これに、装置の長手方向に
   互いから距離をおいた２つの枕木輸送装置（１９、２
   １）が連結され、それぞれ、古い枕木（２０）を持ち上
   げ、新しい枕木（２２）を敷く機械フレーム（５）と、
   キャタピラ軌道下部構造（１７）と、該枕木輸送装置の
   間に配列されているバラストグレード装置（２３）と、
   を具備する、軌道（２）を更換するための装置（１）に
   おいて、該グレード装置（２３）は、垂直軸（２９）を
   中心に１８０度の角度にわたって回転可能であるように
   設計されることを特徴とする装置。
2. 【請求項２】 前記グレード装置（２３）は、前記軌道
   （２）に対して傾斜した平面（２７）にドライブ（２
   ８）によって回転可能であるエンドレスクリアリングチ
   ェーン（２６）として設計され、前記装置の長手方向に
   垂直に延在する横方向コンベヤベルト（３１）が、垂直
   方向に該軌道（２）から距離をおいたバラスト排出領域
   （３２）で該クリアリングチェーンに連結されることを
   特徴とする請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 前記横方向コンベヤベルト（３１）は、
   前記グレード装置（２３）に接続された平行四辺形のリ
   ンク装置（３７）を通って、前記装置の長手方向に垂直
   に延在する軸（２８）を中心にして垂直調節のために装
   着されることを特徴とする請求項２記載の装置。
4. 【請求項４】 ２つの横方向コンベヤベルト（３１、３
   ３）が、互いにしたがって前記装置の長手方向に対して
   配列され、該装置の横方向に対して互い違いに配置さ
   れ、そのため、前記軌道の中心に位置するそれぞれのバ
   ラスト受取端（３４、３５）が、前記クリアリングチェ
   ーン（２６）の前記バラスト排出領域（３２）の下に位
   置することを特徴とする請求項２または３に記載の装
   置。
5. 【請求項５】 前記グレード装置（２３）は、Ｖ字形バ
   ラストプラウとして設計されることを特徴とする請求項
   １記載の装置。