JP2002020916A - フィルムグローブ、及びこれを用いた複合グローブ - Google Patents
フィルムグローブ、及びこれを用いた複合グローブInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の例えば多孔質PTFEフィルムのみか
らなるフィルムグローブでは、容易に破ける恐れがあ
り、丈夫にするべく布帛で裏打ちすると柔軟性が損なわ
れ使用感が悪くなる。そこで本発明は、柔軟性やフィッ
ト感に優れ、且つ十分な耐久性を示す防水透湿性のフィ
ルムグローブ、またこれを用いた複合グローブを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 防水透湿性フィルム1の片面に耐摩耗性
樹脂製突起物2を設けたフィルム5を用いたフィルムグ
ローブである。突起物2によって防水透湿性フィルム1
が直接摩擦されない様になるから、フィルムグローブの
耐久性が増す。
らなるフィルムグローブでは、容易に破ける恐れがあ
り、丈夫にするべく布帛で裏打ちすると柔軟性が損なわ
れ使用感が悪くなる。そこで本発明は、柔軟性やフィッ
ト感に優れ、且つ十分な耐久性を示す防水透湿性のフィ
ルムグローブ、またこれを用いた複合グローブを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 防水透湿性フィルム1の片面に耐摩耗性
樹脂製突起物2を設けたフィルム5を用いたフィルムグ
ローブである。突起物2によって防水透湿性フィルム1
が直接摩擦されない様になるから、フィルムグローブの
耐久性が増す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムグローブ
及び複合グローブに関するものであり、特に作業用、ス
ポーツ用の防水グローブとして、またクリーンルーム等
で使用される防塵グローブとして好適に用いることので
きる防水透湿性のフィルムグローブ、及び複合グローブ
に関するものである。
及び複合グローブに関するものであり、特に作業用、ス
ポーツ用の防水グローブとして、またクリーンルーム等
で使用される防塵グローブとして好適に用いることので
きる防水透湿性のフィルムグローブ、及び複合グローブ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、用途に応じて様々なグローブが提
供されているが、雨天時の屋外作業や水作業の際、また
自転車やオートバイの運転、スキーやスケート等のウィ
ンタースポーツ、或いは雨天時の登山の際に使用するグ
ローブには、防水性を有することが求められる。この防
水性のグローブは、専ら細かい手作業を行うときに用い
る薄手のフィルムグローブと、専らスキーや登山等のと
きに用いる厚手の複合グローブとに大別される。上記フ
ィルムグローブには従来よりポリエチレン製フィルムや
ゴム製フィルム、塩化ビニルシート等の防水性フィルム
が用いられ、また上記複合グローブにはこれら防水性フ
ィルムを外側グローブと内側グローブに挟み込んだもの
等が用いられている。
供されているが、雨天時の屋外作業や水作業の際、また
自転車やオートバイの運転、スキーやスケート等のウィ
ンタースポーツ、或いは雨天時の登山の際に使用するグ
ローブには、防水性を有することが求められる。この防
水性のグローブは、専ら細かい手作業を行うときに用い
る薄手のフィルムグローブと、専らスキーや登山等のと
きに用いる厚手の複合グローブとに大別される。上記フ
ィルムグローブには従来よりポリエチレン製フィルムや
ゴム製フィルム、塩化ビニルシート等の防水性フィルム
が用いられ、また上記複合グローブにはこれら防水性フ
ィルムを外側グローブと内側グローブに挟み込んだもの
等が用いられている。
【0003】しかし単に防水性が良好なだけでは、グロ
ーブ内が蒸れて不快となることから、近年、防水性と透
湿性を兼ね備えたグローブが求められる様になってき
た。つまり、水がグローブ内に侵入することを防ぐと共
に、着用中に手から発生する汗の水蒸気を、蒸気圧の高
いグローブ内から蒸気圧の低いグローブ外に排出し、こ
れにより蒸れずに快適なグローブ内環境を実現するとい
うものである。
ーブ内が蒸れて不快となることから、近年、防水性と透
湿性を兼ね備えたグローブが求められる様になってき
た。つまり、水がグローブ内に侵入することを防ぐと共
に、着用中に手から発生する汗の水蒸気を、蒸気圧の高
いグローブ内から蒸気圧の低いグローブ外に排出し、こ
れにより蒸れずに快適なグローブ内環境を実現するとい
うものである。
【0004】上記防水性と透湿性を兼備する素材として
は、例えば延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレンフィ
ルム(以下、多孔質PTFEフィルムと称することがあ
る)が挙げられる。該フィルムは80〜95%もの高い
空孔率にすることができ、この様に高空孔率にすること
によって極めて透湿性に優れ、また柔軟なものとなり、
その上、本来ポリテトラフルオロエチレンフィルムは水
をはじく性質があるから、防水性にも優れる。
は、例えば延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレンフィ
ルム(以下、多孔質PTFEフィルムと称することがあ
る)が挙げられる。該フィルムは80〜95%もの高い
空孔率にすることができ、この様に高空孔率にすること
によって極めて透湿性に優れ、また柔軟なものとなり、
その上、本来ポリテトラフルオロエチレンフィルムは水
をはじく性質があるから、防水性にも優れる。
【0005】そこでこの多孔質PTFEフィルムを用い
たフィルムグローブが提案されている(従来例:実開
昭56−31518号公報、実開昭56−123820
号公報)。
たフィルムグローブが提案されている(従来例:実開
昭56−31518号公報、実開昭56−123820
号公報)。
【0006】また強度向上を目的として、上記多孔質P
TFEフィルムに織物や不織布といった布帛を積層した
フィルムグローブや、更にポリアミド製ネット等を積層
したフィルムグローブも提案されている(従来例:同
じく実開昭56−31518号公報、実開昭56−12
3820号公報)。
TFEフィルムに織物や不織布といった布帛を積層した
フィルムグローブや、更にポリアミド製ネット等を積層
したフィルムグローブも提案されている(従来例:同
じく実開昭56−31518号公報、実開昭56−12
3820号公報)。
【0007】複合グローブとしては、上記多孔質PTF
Eフィルムの表面に親水性薄膜を設けて複合フィルムと
し、該複合フィルムを外側グローブ(例えば皮革製やゴ
ム製グローブ)と内側グローブの間に配したものが提案
されている(従来例:実開昭58−140123号公
報)。
Eフィルムの表面に親水性薄膜を設けて複合フィルムと
し、該複合フィルムを外側グローブ(例えば皮革製やゴ
ム製グローブ)と内側グローブの間に配したものが提案
されている(従来例:実開昭58−140123号公
報)。
【0008】また多孔質PTFEフィルムと布帛を積層
し、該積層フィルムを外側グローブ(例えば皮革製や合
成皮革製のグローブ)と内側グローブ(例えばボア等の
保温材製グローブ)の間に配した複合グローブが提案さ
れている(従来例:実開昭59−47620号公
報)。
し、該積層フィルムを外側グローブ(例えば皮革製や合
成皮革製のグローブ)と内側グローブ(例えばボア等の
保温材製グローブ)の間に配した複合グローブが提案さ
れている(従来例:実開昭59−47620号公
報)。
【0009】尚従来例、のようにフィルムグローブ
を内側グローブと外側グローブの間に介挿させる方式
は、一般にグローブインサート方式と呼ばれている。
を内側グローブと外側グローブの間に介挿させる方式
は、一般にグローブインサート方式と呼ばれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に多孔質PT
FEフィルムは透湿性、防水性、及び柔軟性に優れた素
材であるが、強度の点であまり芳しくなく、従って上記
従来例の様に多孔質PTFEフィルムのみからなるグ
ローブでは容易に破けてしまい、グローブ内に水が入る
という問題がある。
FEフィルムは透湿性、防水性、及び柔軟性に優れた素
材であるが、強度の点であまり芳しくなく、従って上記
従来例の様に多孔質PTFEフィルムのみからなるグ
ローブでは容易に破けてしまい、グローブ内に水が入る
という問題がある。
【0011】この点上記従来例では、布帛やネットを
積層することにより強度の向上が図られているが、多孔
質PTFEフィルムの有する柔軟性が損なわれ、グロー
ブの風合いが硬くなってフィット感が悪くなるという問
題がある。特に指先の作業性が要求されるグローブ(例
えば半導体ウエハ製造ラインの作業や食品工場における
食品詰め作業、また医科歯科分野における治療操作等に
用いるグローブ)には、柔軟性やフィット感が極めて重
要な要素である。
積層することにより強度の向上が図られているが、多孔
質PTFEフィルムの有する柔軟性が損なわれ、グロー
ブの風合いが硬くなってフィット感が悪くなるという問
題がある。特に指先の作業性が要求されるグローブ(例
えば半導体ウエハ製造ラインの作業や食品工場における
食品詰め作業、また医科歯科分野における治療操作等に
用いるグローブ)には、柔軟性やフィット感が極めて重
要な要素である。
【0012】加えて従来例では布帛等を裏打ちするこ
とにより長さ及び幅方向(XY方向)の強度に優れたも
のになるものの、多孔質PTFEフィルムが露出する箇
所における摩擦、摩耗に対する耐久性に問題がある。更
に積層した上記布帛等により水蒸気透過量が低下し、快
適性が損なわれる懸念がある。
とにより長さ及び幅方向(XY方向)の強度に優れたも
のになるものの、多孔質PTFEフィルムが露出する箇
所における摩擦、摩耗に対する耐久性に問題がある。更
に積層した上記布帛等により水蒸気透過量が低下し、快
適性が損なわれる懸念がある。
【0013】他方、上記従来例、は専らスキーや登
山等の際に用いる厚手のグローブを対象としており、細
かい手作業を行うことを前提としたものではないが、非
常に肉厚である為、風合いが硬く、履き心地が悪いとい
う問題がある。
山等の際に用いる厚手のグローブを対象としており、細
かい手作業を行うことを前提としたものではないが、非
常に肉厚である為、風合いが硬く、履き心地が悪いとい
う問題がある。
【0014】また従来例、は外側グローブが丈夫な
ものであるからグローブ全体として高い強度を示すもの
の、内部の多孔質PTFEフィルムは外側グローブや内
側グローブに摩擦されることになるから、機械的な負荷
の大きい条件下では該多孔質PTFEフィルムが破損
し、防水性が低下する恐れがある。
ものであるからグローブ全体として高い強度を示すもの
の、内部の多孔質PTFEフィルムは外側グローブや内
側グローブに摩擦されることになるから、機械的な負荷
の大きい条件下では該多孔質PTFEフィルムが破損
し、防水性が低下する恐れがある。
【0015】加えて従来例、は構造が複雑で、コス
トが高いという問題もある。
トが高いという問題もある。
【0016】そこで本発明においては、柔軟性やフィッ
ト感に優れ、且つ十分な耐久性を示す防水透湿性のフィ
ルムグローブを提供することを目的とする。また、あま
りコストが高くなく、また風合いが柔らかで比較的履き
心地の良い複合グローブを提供することを目的とする。
ト感に優れ、且つ十分な耐久性を示す防水透湿性のフィ
ルムグローブを提供することを目的とする。また、あま
りコストが高くなく、また風合いが柔らかで比較的履き
心地の良い複合グローブを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフィルムグ
ローブは、防水透湿性フィルムを用いたフィルムグロー
ブであって、該防水透湿性フィルムの片面または両面に
耐摩耗性樹脂製突起物を設けたものであることを要旨と
する。
ローブは、防水透湿性フィルムを用いたフィルムグロー
ブであって、該防水透湿性フィルムの片面または両面に
耐摩耗性樹脂製突起物を設けたものであることを要旨と
する。
【0018】上記耐摩耗性樹脂製突起物が、着用時にグ
ローブに加わる様々な機械的負荷(例えば摩擦、摩耗、
引っ掻き等)から上記防水透湿性フィルムを保護するか
ら、フィルムグローブの耐久性が向上する。しかも上記
耐摩耗性樹脂製突起物と耐摩耗性樹脂製突起物の間は上
記防水透湿性フィルムが露出しているから、防水性や透
湿性が損なわれず、加えてこの突起物−突起物間の存在
により、上記防水透湿性フィルムの柔軟性も損なわれな
い。
ローブに加わる様々な機械的負荷(例えば摩擦、摩耗、
引っ掻き等)から上記防水透湿性フィルムを保護するか
ら、フィルムグローブの耐久性が向上する。しかも上記
耐摩耗性樹脂製突起物と耐摩耗性樹脂製突起物の間は上
記防水透湿性フィルムが露出しているから、防水性や透
湿性が損なわれず、加えてこの突起物−突起物間の存在
により、上記防水透湿性フィルムの柔軟性も損なわれな
い。
【0019】更に従来例の様に布帛等を積層する場合
に比べ、軽量で、また製造工程が簡単である。即ち布帛
を積層する場合は、まず防水透湿性フィルムに接着剤を
塗布した後、布帛を積層して接着するという工程を経る
ことになるが、本発明のフィルムグローブでは上記接着
剤の代わりに上記耐摩耗性樹脂製突起物を設ける工程を
行うだけで良いから、製造工程が簡略化され、従ってコ
ストが低減される。
に比べ、軽量で、また製造工程が簡単である。即ち布帛
を積層する場合は、まず防水透湿性フィルムに接着剤を
塗布した後、布帛を積層して接着するという工程を経る
ことになるが、本発明のフィルムグローブでは上記接着
剤の代わりに上記耐摩耗性樹脂製突起物を設ける工程を
行うだけで良いから、製造工程が簡略化され、従ってコ
ストが低減される。
【0020】また本発明に係るフィルムグローブにおい
ては、前記防水透湿性フィルムが延伸多孔質ポリテトラ
フルオロエチレンフィルム(多孔質PTFEフィルム)
であることが好ましい。前述の如く多孔質PTFEフィ
ルムは、透湿性及び防水性に優れ、柔軟性も良好だから
であり、履き心地の良い防水透湿性に優れたグローブが
得られる。
ては、前記防水透湿性フィルムが延伸多孔質ポリテトラ
フルオロエチレンフィルム(多孔質PTFEフィルム)
であることが好ましい。前述の如く多孔質PTFEフィ
ルムは、透湿性及び防水性に優れ、柔軟性も良好だから
であり、履き心地の良い防水透湿性に優れたグローブが
得られる。
【0021】更に本発明に係るフィルムグローブにおい
ては、前記防水透湿性フィルムが、延伸多孔質ポリテト
ラフルオロエチレンフィルムの片面または両面の全面
に、親水性透湿性樹脂製皮膜を設けたものであることが
好ましい。
ては、前記防水透湿性フィルムが、延伸多孔質ポリテト
ラフルオロエチレンフィルムの片面または両面の全面
に、親水性透湿性樹脂製皮膜を設けたものであることが
好ましい。
【0022】多孔質PTFEフィルムは化学的親和性が
低く、撥水性を示すものの、圧力や温度等の作用によっ
て一旦多孔質PTFEフィルムに汚れが付着、浸透して
しまうと、静電気的な結合力が働いて該汚れを除去する
ことが困難になり、加えて該汚れの多くは親水性を示す
為に、汚染された多孔質PTFEフィルム部分が親水性
となり、防水性が低下するという問題もある。しかし上
記の如く親水性透湿性樹脂製皮膜を積層することによ
り、汚染物は該親水性透湿性樹脂製皮膜により防がれて
多孔質PTFEフィルムに到達せず、多孔質PTFEフ
ィルムの防水性が保たれる。
低く、撥水性を示すものの、圧力や温度等の作用によっ
て一旦多孔質PTFEフィルムに汚れが付着、浸透して
しまうと、静電気的な結合力が働いて該汚れを除去する
ことが困難になり、加えて該汚れの多くは親水性を示す
為に、汚染された多孔質PTFEフィルム部分が親水性
となり、防水性が低下するという問題もある。しかし上
記の如く親水性透湿性樹脂製皮膜を積層することによ
り、汚染物は該親水性透湿性樹脂製皮膜により防がれて
多孔質PTFEフィルムに到達せず、多孔質PTFEフ
ィルムの防水性が保たれる。
【0023】なお上記親水性透湿性樹脂製皮膜として
は、例えば無孔質透湿性樹脂製の皮膜が挙げられる。
は、例えば無孔質透湿性樹脂製の皮膜が挙げられる。
【0024】加えて本発明に係るフィルムグローブにお
いて、前記延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレンフィ
ルムが、その細孔内表面が撥水・撥油性ポリマーにより
被覆されたものであることが好ましい。尚細孔内表面を
被覆するものであるから、多孔質PTFEフィルムの連
続孔は維持されている。
いて、前記延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレンフィ
ルムが、その細孔内表面が撥水・撥油性ポリマーにより
被覆されたものであることが好ましい。尚細孔内表面を
被覆するものであるから、多孔質PTFEフィルムの連
続孔は維持されている。
【0025】該フィルムグローブにおいては、水系、油
系汚染物等が多孔質PTFEフィルムに至るのを上記撥
水・撥油性ポリマーによって防ぐことができ、従って水
系、油系汚染物等の汚染により多孔質PTFEフィルム
の親水化が生じて防水性が低下してしまうという現象を
防ぐことができ、よって良好な防水性を保つことができ
る。
系汚染物等が多孔質PTFEフィルムに至るのを上記撥
水・撥油性ポリマーによって防ぐことができ、従って水
系、油系汚染物等の汚染により多孔質PTFEフィルム
の親水化が生じて防水性が低下してしまうという現象を
防ぐことができ、よって良好な防水性を保つことができ
る。
【0026】また本発明に係るフィルムグローブにおい
ては、前記耐摩耗性樹脂製突起物が、フッ素系樹脂、シ
リコーン系樹脂、ウレタン系樹脂のいずれかによって形
成されたものであることが好ましい。フッ素系樹脂、シ
リコーン系樹脂やウレタン系樹脂は柔軟性が良好で、耐
薬品性や耐熱性に優れるからである。
ては、前記耐摩耗性樹脂製突起物が、フッ素系樹脂、シ
リコーン系樹脂、ウレタン系樹脂のいずれかによって形
成されたものであることが好ましい。フッ素系樹脂、シ
リコーン系樹脂やウレタン系樹脂は柔軟性が良好で、耐
薬品性や耐熱性に優れるからである。
【0027】更に本発明に係るフィルムグローブにおい
ては、前記防水透湿性フィルムの表面の3〜90%が前
記耐摩耗性樹脂製突起物で覆われたものであることが好
ましい。カバー率(フィルム表面に対して耐摩耗性樹脂
製突起物が占める率)が3%未満では、耐摩耗性樹脂製
突起物による耐摩耗性向上効果があまり発揮されない懸
念があり、一方90%を超えると、風合いが硬くなると
共に、水蒸気透過量が低下し、快適性が損なわれる恐れ
があるからである。より好ましくは5〜80%である。
ては、前記防水透湿性フィルムの表面の3〜90%が前
記耐摩耗性樹脂製突起物で覆われたものであることが好
ましい。カバー率(フィルム表面に対して耐摩耗性樹脂
製突起物が占める率)が3%未満では、耐摩耗性樹脂製
突起物による耐摩耗性向上効果があまり発揮されない懸
念があり、一方90%を超えると、風合いが硬くなると
共に、水蒸気透過量が低下し、快適性が損なわれる恐れ
があるからである。より好ましくは5〜80%である。
【0028】本発明に係る複合グローブは、本発明に係
る前記フィルムグローブを、外側グローブと内側グロー
ブの間に設けたものであることを要旨とする。
る前記フィルムグローブを、外側グローブと内側グロー
ブの間に設けたものであることを要旨とする。
【0029】前述の様に本発明のフィルムグローブを単
体で防水透湿性グローブとして用いても良いが、上記の
如く外側グローブと内側グローブとの間に配置して、グ
ローブインサート方式の複合グローブとして用いても良
い。該複合グローブは、その中に配置されたフィルムグ
ローブ自身の柔軟性が良好であるから、複合グローブ全
体としても比較的柔軟なものとなり、よって風合いが柔
らかで使用感が良い。加えて前述の様に内部のフィルム
グローブは摩擦に対する抵抗性が良好であるから、外側
グローブや内側グローブにより摩擦を受けても破損し難
く、防水性を保ち得る。またフィルムグローブが低コス
トであるから、これを用いた上記複合グローブもあまり
コスト高となることがない。
体で防水透湿性グローブとして用いても良いが、上記の
如く外側グローブと内側グローブとの間に配置して、グ
ローブインサート方式の複合グローブとして用いても良
い。該複合グローブは、その中に配置されたフィルムグ
ローブ自身の柔軟性が良好であるから、複合グローブ全
体としても比較的柔軟なものとなり、よって風合いが柔
らかで使用感が良い。加えて前述の様に内部のフィルム
グローブは摩擦に対する抵抗性が良好であるから、外側
グローブや内側グローブにより摩擦を受けても破損し難
く、防水性を保ち得る。またフィルムグローブが低コス
トであるから、これを用いた上記複合グローブもあまり
コスト高となることがない。
【0030】
【発明の実施の形態】<実施形態1>図1は本発明の実
施形態1に係るフィルムグローブを示す正面図である。
図2の(A)は該実施形態1のフィルムグローブ6に用
いるグローブ用フィルム5の表面を表す斜視図で、図2
の(B)はその断面図である。
施形態1に係るフィルムグローブを示す正面図である。
図2の(A)は該実施形態1のフィルムグローブ6に用
いるグローブ用フィルム5の表面を表す斜視図で、図2
の(B)はその断面図である。
【0031】該グローブ用フィルム5は、防水透湿性フ
ィルム1の片面に耐摩耗性樹脂製の突起物2をドット状
に設けたものである。
ィルム1の片面に耐摩耗性樹脂製の突起物2をドット状
に設けたものである。
【0032】実施形態1のフィルムグローブ6の製造方
法としては、まず上記突起物2を設けた面をグローブ外
側にして上記グローブ用フィルム5を2枚重ね、履き口
を除いた周縁部4を熱融着等により液密にシールし、次
いでグローブ形状にカットする(抜き型によるカット
等)。或いは上記グローブ用フィルム5を2枚重ねにし
た状態でグローブ形状にカットし、次に履き口以外の周
縁部4を融着又は接着しても良い。またカットと融着、
接着を同時に行っても良い。例えば融着による場合は、
融着金型に刃を取付け、融着(熱、高周波、または超音
波等による融着等)とカットを同一工程で行う。また接
着による場合は、下側にくるグローブ用フィルム5の表
面に、接着部の形状に合わせて接着剤を塗布した後、上
側のフィルムを重ね合わせ、圧着とカットを同時に行
う。この様にカットと融着、接着を同時に行えば工程数
が少なくなり、製造が簡便となるので好ましい。
法としては、まず上記突起物2を設けた面をグローブ外
側にして上記グローブ用フィルム5を2枚重ね、履き口
を除いた周縁部4を熱融着等により液密にシールし、次
いでグローブ形状にカットする(抜き型によるカット
等)。或いは上記グローブ用フィルム5を2枚重ねにし
た状態でグローブ形状にカットし、次に履き口以外の周
縁部4を融着又は接着しても良い。またカットと融着、
接着を同時に行っても良い。例えば融着による場合は、
融着金型に刃を取付け、融着(熱、高周波、または超音
波等による融着等)とカットを同一工程で行う。また接
着による場合は、下側にくるグローブ用フィルム5の表
面に、接着部の形状に合わせて接着剤を塗布した後、上
側のフィルムを重ね合わせ、圧着とカットを同時に行
う。この様にカットと融着、接着を同時に行えば工程数
が少なくなり、製造が簡便となるので好ましい。
【0033】上記フィルムグローブ6の外側には上記突
起物2が現れており、隆起した該突起物2により、防水
透湿性フィルム1が直接摩擦されることが防止され、よ
ってグローブ用フィルム5が破け難く強度が向上し、防
水性が保たれる。しまも突起物−突起物間の存在によ
り、良好な透湿性や柔軟性が発揮される。加えて外部に
露出した上記耐摩耗性樹脂製突起物2は、グローブで物
を持つ際に、滑り止めとしての効果も発揮する。
起物2が現れており、隆起した該突起物2により、防水
透湿性フィルム1が直接摩擦されることが防止され、よ
ってグローブ用フィルム5が破け難く強度が向上し、防
水性が保たれる。しまも突起物−突起物間の存在によ
り、良好な透湿性や柔軟性が発揮される。加えて外部に
露出した上記耐摩耗性樹脂製突起物2は、グローブで物
を持つ際に、滑り止めとしての効果も発揮する。
【0034】<実施形態2>図3は本発明の実施形態2
に係るフィルムグローブに用いるフィルム7を示す断面
図であり、本実施形態2のグローブ用フィルム7は、防
水透湿性フィルム1の両面に耐摩耗性樹脂製の突起物2
をドット状に設けたものである。
に係るフィルムグローブに用いるフィルム7を示す断面
図であり、本実施形態2のグローブ用フィルム7は、防
水透湿性フィルム1の両面に耐摩耗性樹脂製の突起物2
をドット状に設けたものである。
【0035】実施形態2のフィルムグローブも上記実施
形態1と同様に製造されるが、実施形態2では耐摩耗性
樹脂製の突起物2がグローブ内側と外側の両方に露出す
る構造となる。従って実施形態2のフィルムグローブに
おいては、グローブ6内側においても上記突起物2によ
って防水透湿性フィルム1が保護され、よってグローブ
内の手の皮膚や爪による摩擦に対しても抵抗性が高く、
より一層強度が向上する。
形態1と同様に製造されるが、実施形態2では耐摩耗性
樹脂製の突起物2がグローブ内側と外側の両方に露出す
る構造となる。従って実施形態2のフィルムグローブに
おいては、グローブ6内側においても上記突起物2によ
って防水透湿性フィルム1が保護され、よってグローブ
内の手の皮膚や爪による摩擦に対しても抵抗性が高く、
より一層強度が向上する。
【0036】<実施形態3>図4は本発明の実施形態3
に係るフィルムグローブに用いるフィルム8を示す断面
図である。該グローブ用フィルム8の防水透湿性フィル
ム1は、多孔質PTFEフィルム10の片面に親水性透
湿性樹脂製皮膜3が設けられたものであり、防水透湿性
フィルム1の多孔質PTFEフィルム10側面に耐摩耗
性樹脂製の突起物2がドット状に設けられている。
に係るフィルムグローブに用いるフィルム8を示す断面
図である。該グローブ用フィルム8の防水透湿性フィル
ム1は、多孔質PTFEフィルム10の片面に親水性透
湿性樹脂製皮膜3が設けられたものであり、防水透湿性
フィルム1の多孔質PTFEフィルム10側面に耐摩耗
性樹脂製の突起物2がドット状に設けられている。
【0037】実施形態3においては、親水性透湿性樹脂
製皮膜3側を内側、突起物2を設けた側を外側にして、
上記実施形態1と同様にフィルムグローブを製造する。
製皮膜3側を内側、突起物2を設けた側を外側にして、
上記実施形態1と同様にフィルムグローブを製造する。
【0038】本実施形態3では、手垢や体脂等の汚染物
が上記親水性透湿性樹脂製皮膜3により防がれて多孔質
PTFEフィルム10に到達せず、よって多孔質PTF
Eフィルム10の防水性が良好に保たれる。
が上記親水性透湿性樹脂製皮膜3により防がれて多孔質
PTFEフィルム10に到達せず、よって多孔質PTF
Eフィルム10の防水性が良好に保たれる。
【0039】<実施形態4>図5は本発明の実施形態4
に係るフィルムグローブに用いるフィルム18を示す断
面図である。該グローブ用フィルム18の防水透湿性フ
ィルム1は、上記実施形態3と同様に、多孔質PTFE
フィルム10の片面に親水性透湿性樹脂製皮膜3が設け
られたものであり、本実施形態4のグローブ用フィルム
18ではこの防水透湿性フィルム1の両面に耐摩耗性樹
脂製の突起物2がドット状に設けられている。
に係るフィルムグローブに用いるフィルム18を示す断
面図である。該グローブ用フィルム18の防水透湿性フ
ィルム1は、上記実施形態3と同様に、多孔質PTFE
フィルム10の片面に親水性透湿性樹脂製皮膜3が設け
られたものであり、本実施形態4のグローブ用フィルム
18ではこの防水透湿性フィルム1の両面に耐摩耗性樹
脂製の突起物2がドット状に設けられている。
【0040】このグローブ用フィルム18の親水性透湿
性樹脂製皮膜3側を内側にして、上記実施形態1と同様
の方法によりフィルムグローブを製造する。
性樹脂製皮膜3側を内側にして、上記実施形態1と同様
の方法によりフィルムグローブを製造する。
【0041】本実施形態4においても上記実施形態2と
同様にグローブ内外両方の摩擦等に対して抵抗性が高
く、高い強度を示し、また上記実施形態3と同様に多孔
質PTFEフィルム10の防水性が良好に保たれる。
同様にグローブ内外両方の摩擦等に対して抵抗性が高
く、高い強度を示し、また上記実施形態3と同様に多孔
質PTFEフィルム10の防水性が良好に保たれる。
【0042】<実施形態5>図6は本発明の実施形態5
に係るフィルムグローブに用いるフィルム9を示す斜視
図である。該グローブ用フィルム9は、防水透湿性フィ
ルム1の片面に耐摩耗性樹脂製の突起物2を格子状に設
けたものであり、上記実施形態1と同様に、該突起物2
を設けた面を外側にしてグローブを形成する。
に係るフィルムグローブに用いるフィルム9を示す斜視
図である。該グローブ用フィルム9は、防水透湿性フィ
ルム1の片面に耐摩耗性樹脂製の突起物2を格子状に設
けたものであり、上記実施形態1と同様に、該突起物2
を設けた面を外側にしてグローブを形成する。
【0043】<実施形態6>本発明に係る複合グローブ
の一実施形態について述べる。該実施形態6の複合グロ
ーブは、上記実施形態3のフィルムグローブを用いたも
のであり、該フィルムグローブを合成皮革製の外側グロ
ーブと起毛編物からなる内側グローブ間に挟む様に配
し、フィルムグローブの指先先端部と履き口部分で、縫
い付けるか、或いは接着剤または粘着テープで接着す
る。尚指先の先端部を縫い付ける場合には、フィルムグ
ローブの指先の先端部に縫い代を設けておく。
の一実施形態について述べる。該実施形態6の複合グロ
ーブは、上記実施形態3のフィルムグローブを用いたも
のであり、該フィルムグローブを合成皮革製の外側グロ
ーブと起毛編物からなる内側グローブ間に挟む様に配
し、フィルムグローブの指先先端部と履き口部分で、縫
い付けるか、或いは接着剤または粘着テープで接着す
る。尚指先の先端部を縫い付ける場合には、フィルムグ
ローブの指先の先端部に縫い代を設けておく。
【0044】前述の様に実施形態3のフィルムグローブ
が柔軟であるから、これを用いた上記複合グローブも従
来のものに比べて柔軟性が良好なものとなる。複合グロ
ーブはそれ程作業性を要求されるものではないが、上述
の様に柔軟であるから使用感が良い。しかも上述の様に
フィルムグローブは摩擦に対する抵抗性が良好であるか
ら破損し難く、耐久性が良好で、防水性を長期にわたり
保持し得る。またコストも比較的低い。
が柔軟であるから、これを用いた上記複合グローブも従
来のものに比べて柔軟性が良好なものとなる。複合グロ
ーブはそれ程作業性を要求されるものではないが、上述
の様に柔軟であるから使用感が良い。しかも上述の様に
フィルムグローブは摩擦に対する抵抗性が良好であるか
ら破損し難く、耐久性が良好で、防水性を長期にわたり
保持し得る。またコストも比較的低い。
【0045】[防水透湿性フィルムや耐摩耗性樹脂製突
起物の素材等についての説明]以下に上記防水透湿性フ
ィルム、耐摩耗性樹脂製突起物について詳細に説明す
る。
起物の素材等についての説明]以下に上記防水透湿性フ
ィルム、耐摩耗性樹脂製突起物について詳細に説明す
る。
【0046】前記防水透湿性フィルムとしては、防水透
湿性を有するフィルムであればいずれの材料も使用可能
であるが、(a)無孔質透湿性樹脂フィルム、(b)疎
水性多孔質フィルム、(c)高分子多孔質フィルムに無
孔質透湿性樹脂を塗布又は含浸したもの、(d)高分子
多孔質フィルムの細孔内表面を撥水性及び撥油性を有す
る有機ポリマーで被覆し且つ無孔質透湿性樹脂を塗布又
は含浸したものが特に好ましい。
湿性を有するフィルムであればいずれの材料も使用可能
であるが、(a)無孔質透湿性樹脂フィルム、(b)疎
水性多孔質フィルム、(c)高分子多孔質フィルムに無
孔質透湿性樹脂を塗布又は含浸したもの、(d)高分子
多孔質フィルムの細孔内表面を撥水性及び撥油性を有す
る有機ポリマーで被覆し且つ無孔質透湿性樹脂を塗布又
は含浸したものが特に好ましい。
【0047】上記防水透湿性フィルムの透湿度は、30
00g/m2・24hr以上が好ましく、より好ましく
は1万g/m2・24hr以上である(透湿度の試験方
法は、JIS L 1099B−2法(24時間換算)
による)。防水透湿性フィルムの透湿度が前記範囲より
も低いと、手が蒸れ易く、不快となるからである。尚防
水透湿性フィルムの透湿度は、高ければ高いほど快適と
なるため、透湿度の上限は特に限定されるものではな
い。
00g/m2・24hr以上が好ましく、より好ましく
は1万g/m2・24hr以上である(透湿度の試験方
法は、JIS L 1099B−2法(24時間換算)
による)。防水透湿性フィルムの透湿度が前記範囲より
も低いと、手が蒸れ易く、不快となるからである。尚防
水透湿性フィルムの透湿度は、高ければ高いほど快適と
なるため、透湿度の上限は特に限定されるものではな
い。
【0048】次に上記(a)の無孔質透湿性樹脂フィル
ムについて説明する。
ムについて説明する。
【0049】該無孔質透湿性樹脂フィルムの材料として
は、水酸基、カルボキシル基、スルホン酸基、アミノ酸
基等の親水性基を持つ高分子材料であって、水膨潤性で
且つ水不溶性のものが好ましく用いられる。具体的に
は、少なくとも一部が架橋されたポリビニルアルコー
ル、酢酸セルロース、硝酸セルロース等の親水性ポリマ
ーや、ポリアミノ酸、極性官能基を含有するポリウレタ
ン樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂等を例示するこ
とができる。尚耐熱性、耐薬品性、加工性、透湿度等を
考慮すると、ポリウレタン樹脂、フッ素系透湿性樹脂の
使用が特に好ましい。
は、水酸基、カルボキシル基、スルホン酸基、アミノ酸
基等の親水性基を持つ高分子材料であって、水膨潤性で
且つ水不溶性のものが好ましく用いられる。具体的に
は、少なくとも一部が架橋されたポリビニルアルコー
ル、酢酸セルロース、硝酸セルロース等の親水性ポリマ
ーや、ポリアミノ酸、極性官能基を含有するポリウレタ
ン樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂等を例示するこ
とができる。尚耐熱性、耐薬品性、加工性、透湿度等を
考慮すると、ポリウレタン樹脂、フッ素系透湿性樹脂の
使用が特に好ましい。
【0050】上記ポリウレタン樹脂としては、無孔質の
親水性ポリウレタン系樹脂が好ましく用いられる。この
無孔質の親水性ポリウレタン樹脂は、通常親水性の高い
ポリオールとポリイソシアネート化合物を主原料として
反応させて得られる。上記親水性の高いポリオールとし
ては、例えばポリオキシエチレングリコールが挙げられ
るが、透湿性の向上や硬化速度の向上等を目的とした場
合、ポリオキシアルキレンポリオールの使用も有効であ
り、またジオール類を併用することもできる。この反応
により得られたイソシアネート基含有プレポリマーは、
このプレポリマーの硬化剤との組み合わせにより二液型
の組成物として用いることができる。上記硬化剤として
は、ジオールやジアミンが用いられる。又、硬化剤を含
まない一液型の組成物として、空気中の水分などにより
硬化させる様にしても良い。或いは二液型組成物と一液
型組成物を併用しても良い。
親水性ポリウレタン系樹脂が好ましく用いられる。この
無孔質の親水性ポリウレタン樹脂は、通常親水性の高い
ポリオールとポリイソシアネート化合物を主原料として
反応させて得られる。上記親水性の高いポリオールとし
ては、例えばポリオキシエチレングリコールが挙げられ
るが、透湿性の向上や硬化速度の向上等を目的とした場
合、ポリオキシアルキレンポリオールの使用も有効であ
り、またジオール類を併用することもできる。この反応
により得られたイソシアネート基含有プレポリマーは、
このプレポリマーの硬化剤との組み合わせにより二液型
の組成物として用いることができる。上記硬化剤として
は、ジオールやジアミンが用いられる。又、硬化剤を含
まない一液型の組成物として、空気中の水分などにより
硬化させる様にしても良い。或いは二液型組成物と一液
型組成物を併用しても良い。
【0051】上記フッ素系透湿性樹脂としては、極性官
能基を含有するもの、例えばカルボン酸系パーフルオロ
イオン交換樹脂、スルホン酸系パーフルオロイオン交換
樹脂、特開平4−139237号公報に開示されている
含フッ素モノマーと親水基含有モノマーとのコポリマー
等の使用が望ましい。
能基を含有するもの、例えばカルボン酸系パーフルオロ
イオン交換樹脂、スルホン酸系パーフルオロイオン交換
樹脂、特開平4−139237号公報に開示されている
含フッ素モノマーと親水基含有モノマーとのコポリマー
等の使用が望ましい。
【0052】上記(a)の無孔質透湿性樹脂フィルムの
厚さとしては、3〜400μmが好ましく、より好まし
くは5〜100μmである。無孔質透湿性樹脂フィルム
の厚さが厚すぎると水蒸気透過量の低下をもたらし、ま
た風合いが硬くなるから、快適性が不十分となる。従っ
てグローブに必要とされる機械的強度を満足させる範囲
で極力薄い方が好ましい。
厚さとしては、3〜400μmが好ましく、より好まし
くは5〜100μmである。無孔質透湿性樹脂フィルム
の厚さが厚すぎると水蒸気透過量の低下をもたらし、ま
た風合いが硬くなるから、快適性が不十分となる。従っ
てグローブに必要とされる機械的強度を満足させる範囲
で極力薄い方が好ましい。
【0053】次に上記(b)の疎水性多孔質フィルムに
ついて説明する。
ついて説明する。
【0054】該疎水性多孔質フィルムとしては、合成樹
脂より得られる公知の疎水性の連続多孔質体、例えばポ
リオレフィン樹脂系の多孔質体、フッ素樹脂系の多孔質
体等が挙げられる。ポリエチレンやポリプロピレン等の
ポリオレフィン樹脂の連続多孔質体を用いる場合は、フ
ッ素系撥水剤やシリコーン系撥水剤等により撥水処理を
付与すると良い。フッ素樹脂系多孔質体としては、ポリ
テトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン/ヘ
キサフルオロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニル、
ポリフッ化ビニリデン等の多孔質体が挙げられる。なか
でもポリテトラフルオロエチレンを延伸処理して得られ
る多孔質PTFEフィルムは、耐薬品性、耐熱性、防水
性、透湿性、柔軟性に優れ、特に好ましい。
脂より得られる公知の疎水性の連続多孔質体、例えばポ
リオレフィン樹脂系の多孔質体、フッ素樹脂系の多孔質
体等が挙げられる。ポリエチレンやポリプロピレン等の
ポリオレフィン樹脂の連続多孔質体を用いる場合は、フ
ッ素系撥水剤やシリコーン系撥水剤等により撥水処理を
付与すると良い。フッ素樹脂系多孔質体としては、ポリ
テトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン/ヘ
キサフルオロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニル、
ポリフッ化ビニリデン等の多孔質体が挙げられる。なか
でもポリテトラフルオロエチレンを延伸処理して得られ
る多孔質PTFEフィルムは、耐薬品性、耐熱性、防水
性、透湿性、柔軟性に優れ、特に好ましい。
【0055】上記疎水性多孔質フィルムの最大孔径(A
STM F−316の規定により最大孔径を測定)とし
ては0.01〜10μmが好ましく、より好ましくは
0.1〜1μmである。疎水性多孔質フィルムの最大孔
径が0.01μmよりも小さいものは、フィルム製造上
の困難性があり、一方10μmを越えると防水性が不十
分となるからである。上記疎水性多孔質フィルムの空孔
率は50〜98%が好ましく、より好ましくは60〜9
5%である。疎水性多孔質フィルムの空孔率が小さ過ぎ
る場合は水蒸気の透過量が少なくなって、快適性が不十
分になり、一方空孔率が大き過ぎるとフィルムの強度が
低下してしまうからである。空孔率は、JIS K 68
85の見掛け密度測定に準拠し、測定した見掛け密度
(ρ)より次式で計算して求めたものである。 空孔率(%)=(2.2−ρ)/2.2×100
STM F−316の規定により最大孔径を測定)とし
ては0.01〜10μmが好ましく、より好ましくは
0.1〜1μmである。疎水性多孔質フィルムの最大孔
径が0.01μmよりも小さいものは、フィルム製造上
の困難性があり、一方10μmを越えると防水性が不十
分となるからである。上記疎水性多孔質フィルムの空孔
率は50〜98%が好ましく、より好ましくは60〜9
5%である。疎水性多孔質フィルムの空孔率が小さ過ぎ
る場合は水蒸気の透過量が少なくなって、快適性が不十
分になり、一方空孔率が大き過ぎるとフィルムの強度が
低下してしまうからである。空孔率は、JIS K 68
85の見掛け密度測定に準拠し、測定した見掛け密度
(ρ)より次式で計算して求めたものである。 空孔率(%)=(2.2−ρ)/2.2×100
【0056】また上記疎水性多孔質フィルムの厚みとし
ては5〜300μmが好ましく、より好ましくは10〜
100μmである。疎水性多孔質フィルムの厚さが薄過
ぎると製造時の取扱い性が悪く、厚過ぎると水蒸気透過
量の低下をもたらし、また風合いが硬くなり、快適性が
不十分となるからである。厚みの測定は、ダイヤルゲー
ジで測定した平均厚さ(テクノロック社製1/1000
mmダイヤルシックネスゲージを用い、本体バネ荷重以
外の荷重をかけない状態で測定した)による。
ては5〜300μmが好ましく、より好ましくは10〜
100μmである。疎水性多孔質フィルムの厚さが薄過
ぎると製造時の取扱い性が悪く、厚過ぎると水蒸気透過
量の低下をもたらし、また風合いが硬くなり、快適性が
不十分となるからである。厚みの測定は、ダイヤルゲー
ジで測定した平均厚さ(テクノロック社製1/1000
mmダイヤルシックネスゲージを用い、本体バネ荷重以
外の荷重をかけない状態で測定した)による。
【0057】次に上記(c)の「高分子多孔質フィルム
に無孔質透湿性樹脂を塗布又は含浸させたもの」ついて
説明する。
に無孔質透湿性樹脂を塗布又は含浸させたもの」ついて
説明する。
【0058】該(c)のものにおける上記高分子多孔質
フィルムとしては、耐熱性、耐腐食性を有するものが好
ましく、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン樹脂の多孔質体、ポリカーボネート、ポリス
チレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエ
ステル等の多孔質体、ポリテトラフルオロエチレン、テ
トラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重
合体、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン等のフ
ッ素系樹脂の多孔質体等が挙げられる。なかでもポリテ
トラフルオロエチレンを延伸処理して得られる多孔質P
TFEフィルムは、耐熱性、耐薬品性、防水性、透湿
性、柔軟性に優れており好ましい。なお、ここで用いる
高分子多孔質フィルムは疎水性でなくても構わない。上
記無効質透湿性樹脂の層により防水性が発揮されるから
である。
フィルムとしては、耐熱性、耐腐食性を有するものが好
ましく、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン樹脂の多孔質体、ポリカーボネート、ポリス
チレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエ
ステル等の多孔質体、ポリテトラフルオロエチレン、テ
トラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重
合体、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン等のフ
ッ素系樹脂の多孔質体等が挙げられる。なかでもポリテ
トラフルオロエチレンを延伸処理して得られる多孔質P
TFEフィルムは、耐熱性、耐薬品性、防水性、透湿
性、柔軟性に優れており好ましい。なお、ここで用いる
高分子多孔質フィルムは疎水性でなくても構わない。上
記無効質透湿性樹脂の層により防水性が発揮されるから
である。
【0059】上記高分子多孔質フィルムの最大孔径とし
ては0.01〜10μmが好ましく、より好ましくは
0.1〜1μmである。最大孔径が小さ過ぎるとフィル
ム製造上の困難性があり、一方大き過ぎると、特に透湿
性樹脂を塗布又は含浸により複合化する場合に透湿性樹
脂の薄層化が困難になるからである。上記高分子多孔質
フィルムの空孔率は50〜98%が好ましく、より好ま
しくは60〜95%である。空孔率が小さ過ぎると水蒸
気透過量が減少し、また大き過ぎると多孔質フィルムの
強度が低下するからである。また高分子多孔質フィルム
の厚みは5〜300μmが好ましく、厚みが薄すぎると
製造時の取扱い性が悪くなり、逆に厚すぎると水蒸気透
過量が低下し、また風合いが硬くなり、快適性が損なわ
れるからである。
ては0.01〜10μmが好ましく、より好ましくは
0.1〜1μmである。最大孔径が小さ過ぎるとフィル
ム製造上の困難性があり、一方大き過ぎると、特に透湿
性樹脂を塗布又は含浸により複合化する場合に透湿性樹
脂の薄層化が困難になるからである。上記高分子多孔質
フィルムの空孔率は50〜98%が好ましく、より好ま
しくは60〜95%である。空孔率が小さ過ぎると水蒸
気透過量が減少し、また大き過ぎると多孔質フィルムの
強度が低下するからである。また高分子多孔質フィルム
の厚みは5〜300μmが好ましく、厚みが薄すぎると
製造時の取扱い性が悪くなり、逆に厚すぎると水蒸気透
過量が低下し、また風合いが硬くなり、快適性が損なわ
れるからである。
【0060】上記高分子多孔質フィルムに塗布又は含浸
させる上記無孔質透湿性樹脂としては、上記(a)の無
孔質透湿性樹脂フィルムに使用される材料と同様のもの
が挙げられる。そのうち特に無孔質の親水性ポリウレタ
ン系樹脂が好ましく用いられる。
させる上記無孔質透湿性樹脂としては、上記(a)の無
孔質透湿性樹脂フィルムに使用される材料と同様のもの
が挙げられる。そのうち特に無孔質の親水性ポリウレタ
ン系樹脂が好ましく用いられる。
【0061】高分子多孔質フィルムに塗布又は含浸させ
た上記無孔質透湿性樹脂の厚みは、1〜50μmが好ま
しく、より好ましくは3〜30μmである。この部分の
厚みが厚すぎると水蒸気透過量の低下をもたらし、快適
性が損なわれるからであり、また薄すぎるとピンホール
が無く均一に製膜を行うことが困難となるからである。
た上記無孔質透湿性樹脂の厚みは、1〜50μmが好ま
しく、より好ましくは3〜30μmである。この部分の
厚みが厚すぎると水蒸気透過量の低下をもたらし、快適
性が損なわれるからであり、また薄すぎるとピンホール
が無く均一に製膜を行うことが困難となるからである。
【0062】上記高分子多孔質フィルムに上記無孔質透
湿性樹脂を塗布又は含浸させる方法としては、例えば以
下のような方法が挙げられる。つまり上記無孔質透湿性
樹脂がポリウレタン系樹脂の場合には、ポリオールとポ
リイソシアネートの2成分を混合し硬化反応が終了する
前の流動性がある状態で塗布した後、加熱硬化させる方
法を用いることができる。上記無孔質透湿性樹脂がフッ
素系樹脂の場合には、アルコール、ケトン、エステル、
アミドあるいは炭化水素のような有機溶媒中に溶解させ
た溶液を塗布した後、脱溶剤する方法が挙げられる。上
記無孔質透湿性樹脂がシリコーン樹脂の場合には、トル
エン等の有機溶媒中に溶解させ、その溶液を塗布した
後、脱溶媒する方法が挙げられる。その他にも、樹脂が
液状化する方法であれば適宜使用可能であり、例えばホ
ットメルト接着剤を加熱して流動化させ塗布した後、硬
化させる方法や、ディスパージョン溶液を塗布した後、
加熱硬化させる方法等を用いることができる。上記にお
いて塗布を行う具体的な方法としては、グラビアロー
ル、リバースロール、ドクターロール、キスロール等を
用いた方法や、ディッピング法、スプレー法等が挙げら
れる。
湿性樹脂を塗布又は含浸させる方法としては、例えば以
下のような方法が挙げられる。つまり上記無孔質透湿性
樹脂がポリウレタン系樹脂の場合には、ポリオールとポ
リイソシアネートの2成分を混合し硬化反応が終了する
前の流動性がある状態で塗布した後、加熱硬化させる方
法を用いることができる。上記無孔質透湿性樹脂がフッ
素系樹脂の場合には、アルコール、ケトン、エステル、
アミドあるいは炭化水素のような有機溶媒中に溶解させ
た溶液を塗布した後、脱溶剤する方法が挙げられる。上
記無孔質透湿性樹脂がシリコーン樹脂の場合には、トル
エン等の有機溶媒中に溶解させ、その溶液を塗布した
後、脱溶媒する方法が挙げられる。その他にも、樹脂が
液状化する方法であれば適宜使用可能であり、例えばホ
ットメルト接着剤を加熱して流動化させ塗布した後、硬
化させる方法や、ディスパージョン溶液を塗布した後、
加熱硬化させる方法等を用いることができる。上記にお
いて塗布を行う具体的な方法としては、グラビアロー
ル、リバースロール、ドクターロール、キスロール等を
用いた方法や、ディッピング法、スプレー法等が挙げら
れる。
【0063】上記高分子多孔質フィルムに上記無孔質透
湿性樹脂を塗布又は含浸させた複合フィルム(防水透湿
性フィルム)をフィルムグローブに用いる場合におい
て、上記無孔質透湿性樹脂側を内側(手側)に用いるの
が好ましい。無孔質透湿性樹脂側を内側に用いると、手
から発生する体脂や汗等の汚染物を上記無孔質透湿性樹
脂層で遮断でき、よって高分子多孔質フィルムがこれら
の汚染物で汚染され、防水性が低下するのを防ぐことが
できる。
湿性樹脂を塗布又は含浸させた複合フィルム(防水透湿
性フィルム)をフィルムグローブに用いる場合におい
て、上記無孔質透湿性樹脂側を内側(手側)に用いるの
が好ましい。無孔質透湿性樹脂側を内側に用いると、手
から発生する体脂や汗等の汚染物を上記無孔質透湿性樹
脂層で遮断でき、よって高分子多孔質フィルムがこれら
の汚染物で汚染され、防水性が低下するのを防ぐことが
できる。
【0064】また上記多孔質高分子フィルムとして多孔
質PTFEフィルム等の様に熱融着できない樹脂フィル
ムを使用した場合においてグローブを作製する際には、
グローブの内側に設けた上記無孔質透湿性樹脂を溶かし
て周縁部を熱融着することができる。
質PTFEフィルム等の様に熱融着できない樹脂フィル
ムを使用した場合においてグローブを作製する際には、
グローブの内側に設けた上記無孔質透湿性樹脂を溶かし
て周縁部を熱融着することができる。
【0065】次に上記(d)の「高分子多孔質フィルム
の細孔内表面を撥水性及び撥油性を有する有機ポリマー
で被覆し且つ、無孔質透湿性樹脂を塗布又は含浸したも
の」について説明する。
の細孔内表面を撥水性及び撥油性を有する有機ポリマー
で被覆し且つ、無孔質透湿性樹脂を塗布又は含浸したも
の」について説明する。
【0066】該(d)のものにおける高分子多孔質フィ
ルムとしては、上記(c)と同様のものを用いることが
できる。この場合にいおいて上記高分子多孔質フィルム
の細孔内表面を被覆する有機ポリマーとしては、撥水性
及び撥油性を有する有機ポリマーであれば特に限定され
ない。尚例えば、フッ素化有機側鎖を繰り返し現れるペ
ンダント基として有するポリマーを好適に用いることが
できる。
ルムとしては、上記(c)と同様のものを用いることが
できる。この場合にいおいて上記高分子多孔質フィルム
の細孔内表面を被覆する有機ポリマーとしては、撥水性
及び撥油性を有する有機ポリマーであれば特に限定され
ない。尚例えば、フッ素化有機側鎖を繰り返し現れるペ
ンダント基として有するポリマーを好適に用いることが
できる。
【0067】この様なポリマー及びそれを多孔質高分子
フィルムに複合化する方法の詳細についてはWO94/
22928公報等に開示されており、その一例を下記に
示す。
フィルムに複合化する方法の詳細についてはWO94/
22928公報等に開示されており、その一例を下記に
示す。
【0068】
【化1】
【0069】(式中、nは3〜13の整数、RはH又は
CH3である。)
CH3である。)
【0070】上記化学式で表されるフルオロアルキルア
クリレート及びフルオロアルキルメタクリレートを重合
して得られるポリマー(フッ素化アルキル部分は6〜1
6の炭素原子を有することが好ましい。)の水性マイク
ロエマルジョン(平均粒径0.01〜0.5μm)をフ
ッ素化界面活性剤(例えば、アンモニウムペルフルオロ
オクタノエート)を用いて形成し、これを高分子多孔質
フィルムに適用し、加熱する。すると水とフッ素化界面
活性剤が除去されるとともに、フッ素化ポリマーが溶融
して多孔質基材の細孔内表面を被覆し、且つ、連続孔を
維持した目的の撥水性・撥油性多孔質フィルムが得られ
る。
クリレート及びフルオロアルキルメタクリレートを重合
して得られるポリマー(フッ素化アルキル部分は6〜1
6の炭素原子を有することが好ましい。)の水性マイク
ロエマルジョン(平均粒径0.01〜0.5μm)をフ
ッ素化界面活性剤(例えば、アンモニウムペルフルオロ
オクタノエート)を用いて形成し、これを高分子多孔質
フィルムに適用し、加熱する。すると水とフッ素化界面
活性剤が除去されるとともに、フッ素化ポリマーが溶融
して多孔質基材の細孔内表面を被覆し、且つ、連続孔を
維持した目的の撥水性・撥油性多孔質フィルムが得られ
る。
【0071】また他の有機ポリマーとして、パーフルオ
ロ-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソールとテトラフルオロエ
チレンのコポリマー(商品名:AFポリマー デュポン
社製)、等も使用できる。これらの有機ポリマーを高分
子多孔質フィルムの細孔内表面に被覆するには、例えば
パーフルオロカーボン(商品名:フロリナート 3M社
製)等の不活性溶剤にこれらのポリマーを溶解させ、高
分子多孔質フィルムに含浸させた後、溶剤を蒸発除去す
る等の方法で行うと良い。
ロ-2,2-ジメチル-1,3-ジオキソールとテトラフルオロエ
チレンのコポリマー(商品名:AFポリマー デュポン
社製)、等も使用できる。これらの有機ポリマーを高分
子多孔質フィルムの細孔内表面に被覆するには、例えば
パーフルオロカーボン(商品名:フロリナート 3M社
製)等の不活性溶剤にこれらのポリマーを溶解させ、高
分子多孔質フィルムに含浸させた後、溶剤を蒸発除去す
る等の方法で行うと良い。
【0072】前述の様に水系、油系の様々な汚染物で上
記高分子多孔質フィルムが汚染されると、親水化して防
水性が低下するという現象が起こるが、上述の様に上記
高分子多孔質フィルムの細孔内表面を、撥水性及び撥油
性を有する有機ポリマーで被覆することにより、この防
水性低下現象を防ぐことができる。
記高分子多孔質フィルムが汚染されると、親水化して防
水性が低下するという現象が起こるが、上述の様に上記
高分子多孔質フィルムの細孔内表面を、撥水性及び撥油
性を有する有機ポリマーで被覆することにより、この防
水性低下現象を防ぐことができる。
【0073】上記高分子多孔質フィルムに塗布又は含浸
させる無孔質透湿性樹脂としては、上記(a)の無孔質
透湿性樹脂フィルムに使用される材料と同様のものを用
いることができる。尚特に無孔質の親水性ポリウレタン
系樹脂が好ましく用いられる。
させる無孔質透湿性樹脂としては、上記(a)の無孔質
透湿性樹脂フィルムに使用される材料と同様のものを用
いることができる。尚特に無孔質の親水性ポリウレタン
系樹脂が好ましく用いられる。
【0074】次に前記耐摩耗性樹脂製突起物について説
明する。
明する。
【0075】該耐摩耗性樹脂製の突起物としては、フッ
素系、ウレタン系、シリコーン系、エステル系、アミド
系樹脂等の様に、液状で塗布した後、その場所で硬化す
る樹脂であればいずれのものも使用可能である。特にフ
ッ素系ゴムやシリコーン系ゴム、ウレタン系樹脂等は、
柔軟性、耐薬品性、耐熱性が良好であるから好ましく用
いられる。中でもゴム弾性を有するものがより好ましく
用いられる。
素系、ウレタン系、シリコーン系、エステル系、アミド
系樹脂等の様に、液状で塗布した後、その場所で硬化す
る樹脂であればいずれのものも使用可能である。特にフ
ッ素系ゴムやシリコーン系ゴム、ウレタン系樹脂等は、
柔軟性、耐薬品性、耐熱性が良好であるから好ましく用
いられる。中でもゴム弾性を有するものがより好ましく
用いられる。
【0076】上記耐摩耗性樹脂製突起物を前記防水透湿
性フィルム表面に敷設する方法としては、スクリーン印
刷、グラビア印刷(グラビアパターンを施したロールで
樹脂を転写する方法)、スプレー塗布等の公知の方法を
採用することができる。
性フィルム表面に敷設する方法としては、スクリーン印
刷、グラビア印刷(グラビアパターンを施したロールで
樹脂を転写する方法)、スプレー塗布等の公知の方法を
採用することができる。
【0077】尚前述の様に、上記耐摩耗性樹脂製突起物
を防水透湿性フィルム表面に敷設する場合の樹脂面積
(カバー率)は3〜90%が好ましく、より好ましくは
5〜80%である。
を防水透湿性フィルム表面に敷設する場合の樹脂面積
(カバー率)は3〜90%が好ましく、より好ましくは
5〜80%である。
【0078】上記耐摩耗性樹脂製突起物の形状として
は、耐摩耗性樹脂が防水透湿性フィルム表面をカバーで
きるものでれば特に限定されるものではなく、例えば上
記の如くドット状、格子状等が挙げられる。
は、耐摩耗性樹脂が防水透湿性フィルム表面をカバーで
きるものでれば特に限定されるものではなく、例えば上
記の如くドット状、格子状等が挙げられる。
【0079】なお、本発明のフィルムグローブに用いる
耐摩耗性樹脂製突起物付き防水透湿性フィルム(以下、
フィルム地と称することがある)(例えば、実施形態1
〜5で示すフィルム5、7〜9、18等)を帽子に用い
ても良く、即ち例えば該フィルム地を外側帽子と内側帽
子の間に介挿させる様にしても良い。該帽子は前記複合
グローブと同様に、防水性、透湿性が良好で、しかも柔
軟で着け心地の良いものとなる。加えて内部の上記フィ
ルム地は前述の様に摩擦に対する抵抗性が良好であるか
ら、外側帽子や内側帽子により摩擦を受けても破損し難
い。また上述と同様に上記フィルム地はコストがあまり
高くないから、帽子としてもあまり高価なものとならな
い。尚この様な帽子に用いる上記フィルム地は、前述の
本発明に係るフィルムグローブに用いるフィルム地と何
ら変わりなく、同様の素材、特性のものを用いることが
できる。
耐摩耗性樹脂製突起物付き防水透湿性フィルム(以下、
フィルム地と称することがある)(例えば、実施形態1
〜5で示すフィルム5、7〜9、18等)を帽子に用い
ても良く、即ち例えば該フィルム地を外側帽子と内側帽
子の間に介挿させる様にしても良い。該帽子は前記複合
グローブと同様に、防水性、透湿性が良好で、しかも柔
軟で着け心地の良いものとなる。加えて内部の上記フィ
ルム地は前述の様に摩擦に対する抵抗性が良好であるか
ら、外側帽子や内側帽子により摩擦を受けても破損し難
い。また上述と同様に上記フィルム地はコストがあまり
高くないから、帽子としてもあまり高価なものとならな
い。尚この様な帽子に用いる上記フィルム地は、前述の
本発明に係るフィルムグローブに用いるフィルム地と何
ら変わりなく、同様の素材、特性のものを用いることが
できる。
【0080】また本発明のフィルムグローブに用いるフ
ィルム地を、上記複合グローブや上記帽子以外の用途に
用いても良く、該フィルム地は、耐久性の改善された防
水透湿性フィルムとして広く利用できる。
ィルム地を、上記複合グローブや上記帽子以外の用途に
用いても良く、該フィルム地は、耐久性の改善された防
水透湿性フィルムとして広く利用できる。
【0081】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。
説明する。
【0082】<実施例1>上記防水透湿性フィルムとし
て、厚さ30μm、最大孔径約0.2μm、空孔率85
%の多孔質PTFEフィルムを用いた。
て、厚さ30μm、最大孔径約0.2μm、空孔率85
%の多孔質PTFEフィルムを用いた。
【0083】上記親水性透湿性樹脂製皮膜の原料液とし
て、オキシエチレン基を質量比で60〜65%含むポリ
エーテルポリウレタン100質量部と、3官能トリレン
ジイソシアナートアダクト体5質量部とを、下記混合溶
剤に溶解させた液を用いた(以下、皮膜原料液と称す
る)。尚上記ポリエーテルポリウレタンは、ジフェニル
メタンジイソシアナートとポリオールからなるポリウレ
タンであり、上記混合溶剤は、50質量部のジメチルホ
ルムアミドと50質量部のキシレンを混合したものであ
る。
て、オキシエチレン基を質量比で60〜65%含むポリ
エーテルポリウレタン100質量部と、3官能トリレン
ジイソシアナートアダクト体5質量部とを、下記混合溶
剤に溶解させた液を用いた(以下、皮膜原料液と称す
る)。尚上記ポリエーテルポリウレタンは、ジフェニル
メタンジイソシアナートとポリオールからなるポリウレ
タンであり、上記混合溶剤は、50質量部のジメチルホ
ルムアミドと50質量部のキシレンを混合したものであ
る。
【0084】また上記耐摩耗性樹脂製突起物の原料液と
しては、フッ素ゴム(商品名;ダイエルG501 ダイ
キン社製)100質量部をMIBK(イソブチルメチル
ケトン)300質量部に溶解し、この溶解液100質量
部と下記硬化液8質量部とを混合した液を用いた(以
下、突起物用原料液と称する)。上記硬化液は、硬化剤
(商品名;エポメートF100 油化シェルエポキシ社
製)1質量部を、MEK(メチルエチルケトン)9質量
部とメタノール17質量部で希釈したものである。
しては、フッ素ゴム(商品名;ダイエルG501 ダイ
キン社製)100質量部をMIBK(イソブチルメチル
ケトン)300質量部に溶解し、この溶解液100質量
部と下記硬化液8質量部とを混合した液を用いた(以
下、突起物用原料液と称する)。上記硬化液は、硬化剤
(商品名;エポメートF100 油化シェルエポキシ社
製)1質量部を、MEK(メチルエチルケトン)9質量
部とメタノール17質量部で希釈したものである。
【0085】上記多孔質PTFEフィルムの一方の面
に、ロールコーターを用いて上記皮膜原料液を塗布し、
次いで100℃で5分間乾燥し、その後160℃で10
分間熱処理した(以下、これを複合フィルムと称す
る)。
に、ロールコーターを用いて上記皮膜原料液を塗布し、
次いで100℃で5分間乾燥し、その後160℃で10
分間熱処理した(以下、これを複合フィルムと称す
る)。
【0086】次に上記多孔質PTFEフィルムの他方の
面(上記複合フィルムのうちの、親水性透湿性樹脂製皮
膜が形成されていない面)に、グラビアロールを用いて
上記突起物用原料液をドット状に塗布し、次いで130
℃のヒートロールで加熱硬化させた。
面(上記複合フィルムのうちの、親水性透湿性樹脂製皮
膜が形成されていない面)に、グラビアロールを用いて
上記突起物用原料液をドット状に塗布し、次いで130
℃のヒートロールで加熱硬化させた。
【0087】得られたグローブ用フィルムは、一方の面
に親水性透湿性樹脂製皮膜が設けられ、他方の面にフッ
素ゴム(耐摩耗性樹脂製突起物)がドット状に設けられ
たものであり、このフッ素ゴムドットのカバー率は40
%であった。
に親水性透湿性樹脂製皮膜が設けられ、他方の面にフッ
素ゴム(耐摩耗性樹脂製突起物)がドット状に設けられ
たものであり、このフッ素ゴムドットのカバー率は40
%であった。
【0088】<比較例1>上記実施例1と同様の多孔質
PTFEフィルム(厚さ30μm、最大孔径約0.2μ
m、空孔率85%)を用い、該多孔質PTFEフィルム
の一方の面に、上記実施例1と同様の上記皮膜原料液
を、ロールコーターを用いて塗布した。次いで100℃
で5分間乾燥し、その後160℃で10分間熱処理し
た。
PTFEフィルム(厚さ30μm、最大孔径約0.2μ
m、空孔率85%)を用い、該多孔質PTFEフィルム
の一方の面に、上記実施例1と同様の上記皮膜原料液
を、ロールコーターを用いて塗布した。次いで100℃
で5分間乾燥し、その後160℃で10分間熱処理し
た。
【0089】得られたグローブ用フィルムは多孔質PT
FEフィルムの片面に親水性透湿性樹脂製皮膜が形成さ
れたものである。
FEフィルムの片面に親水性透湿性樹脂製皮膜が形成さ
れたものである。
【0090】<比較例2>厚さ29μmのポリエチレン
フィルムを比較例2のグローブ用フィルムとした。尚該
比較例2は具体的にはSANSYO社製 サニメント手
袋を分解し、フィルムを採取したものである。
フィルムを比較例2のグローブ用フィルムとした。尚該
比較例2は具体的にはSANSYO社製 サニメント手
袋を分解し、フィルムを採取したものである。
【0091】[実施例1と比較例1の評価]上記実施例
1と比較例1について、透湿度、耐摩耗性、及び防水性
について試験を行った。これらの試験方法は下記の通り
である。またこれらの試験結果を下記表1に示す。
1と比較例1について、透湿度、耐摩耗性、及び防水性
について試験を行った。これらの試験方法は下記の通り
である。またこれらの試験結果を下記表1に示す。
【0092】・透湿度試験 JIS L 1099 B−2法により透湿度を測定し
た。測定値を24時間換算で表している。
た。測定値を24時間換算で表している。
【0093】・摩耗試験(耐摩耗性) JIS L 1096 A法(ユニバーサル法)により耐
摩耗性を評価した。即ち試験片をゴム膜の上に載せ、研
磨紙(NORTON EMERY A621 #0)で多
方向に摩擦し、10回摩擦毎に目視で試験片の状態を確
認し、試験片が破壊したときの回数をもって耐摩耗性の
程度とした(回数が多いほど耐摩耗性が良好である)。
尚上記研磨紙は50回摩擦毎に交換した。
摩耗性を評価した。即ち試験片をゴム膜の上に載せ、研
磨紙(NORTON EMERY A621 #0)で多
方向に摩擦し、10回摩擦毎に目視で試験片の状態を確
認し、試験片が破壊したときの回数をもって耐摩耗性の
程度とした(回数が多いほど耐摩耗性が良好である)。
尚上記研磨紙は50回摩擦毎に交換した。
【0094】・耐水度試験(防水性) JIS L 1092 B法(高水圧法)に準拠して試験
を行った。即ち試験片の外面(外側として使用する面)
を接水する側にして試験用筒に該試験片を取り付け、上
記接水側の水圧を上昇させて行き、上記試験片の内面
(反接水面側)から3箇所以上の漏水が発生した時点の
水圧(kgf/cm2)をもって耐水度とした。但し、上記試
験片が水圧により変形して破裂するのを防ぐ為に、直径
8mmの孔が10.5mmのピッチで69個開いたパンチン
グプレートを、接水面の反対側に配置して試験を行っ
た。
を行った。即ち試験片の外面(外側として使用する面)
を接水する側にして試験用筒に該試験片を取り付け、上
記接水側の水圧を上昇させて行き、上記試験片の内面
(反接水面側)から3箇所以上の漏水が発生した時点の
水圧(kgf/cm2)をもって耐水度とした。但し、上記試
験片が水圧により変形して破裂するのを防ぐ為に、直径
8mmの孔が10.5mmのピッチで69個開いたパンチン
グプレートを、接水面の反対側に配置して試験を行っ
た。
【0095】
【表1】
【0096】表1から分かる様に、実施例1のものは比
較例1と遜色のない防水性(耐水度)及び透湿性を示
し、しかも耐摩耗性が非常に向上しおり、比較例2のポ
リエチレンフィルムに近い値となっている。比較例2の
ポリエチレンフィルムは、耐摩耗性には優れているもの
の、透湿度が低く、蒸れ易いことが分かる。
較例1と遜色のない防水性(耐水度)及び透湿性を示
し、しかも耐摩耗性が非常に向上しおり、比較例2のポ
リエチレンフィルムに近い値となっている。比較例2の
ポリエチレンフィルムは、耐摩耗性には優れているもの
の、透湿度が低く、蒸れ易いことが分かる。
【0097】以上の様に本発明に係るフィルムグローブ
及び複合グローブに関して具体的に説明したが、本発明
はもとより上記例に限定される訳ではなく、前記の趣旨
に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも
可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包
含される。
及び複合グローブに関して具体的に説明したが、本発明
はもとより上記例に限定される訳ではなく、前記の趣旨
に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも
可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包
含される。
【0098】
【発明の効果】以上の如く本発明に係るフィルムグロー
ブは、外部からのストレスが耐摩耗性樹脂製突起物によ
り減じられるから、防水透湿性フィルム表面が傷つく恐
れを低減でき、よって耐久性に優れ、良好な防水性を保
持し得る。しかも、従来の様に布帛等を積層したものに
比べ、防水透湿性フィルムの柔軟性(風合い)や透湿性
が損なわれないから、グローブのフィット性や履き心
地、快適性に優れる。また従来の布帛等を積層する場合
に比べて低コストである。
ブは、外部からのストレスが耐摩耗性樹脂製突起物によ
り減じられるから、防水透湿性フィルム表面が傷つく恐
れを低減でき、よって耐久性に優れ、良好な防水性を保
持し得る。しかも、従来の様に布帛等を積層したものに
比べ、防水透湿性フィルムの柔軟性(風合い)や透湿性
が損なわれないから、グローブのフィット性や履き心
地、快適性に優れる。また従来の布帛等を積層する場合
に比べて低コストである。
【0099】また本発明に係る複合グローブは、柔軟で
透湿性、防水性、耐久性に優れた上記フィルムグローブ
をインサートしたものであるから、該複合グローブ全体
としても従来のものに比べ柔軟で透湿性、防水性に優
れ、しかも耐久性に優れる。またコストも比較的高いも
のとはならない。
透湿性、防水性、耐久性に優れた上記フィルムグローブ
をインサートしたものであるから、該複合グローブ全体
としても従来のものに比べ柔軟で透湿性、防水性に優
れ、しかも耐久性に優れる。またコストも比較的高いも
のとはならない。
【図1】本発明の実施形態1に係るフィルムグローブを
示す正面図。
示す正面図。
【図2】(A)は実施形態1のフィルムグローブに用い
るフィルムの表面を表す斜視図、(B)はその断面図。
るフィルムの表面を表す斜視図、(B)はその断面図。
【図3】本発明の実施形態2に係るフィルムグローブに
用いるフィルムを示す断面図。
用いるフィルムを示す断面図。
【図4】本発明の実施形態3に係るフィルムグローブに
用いるフィルムを示す断面図。
用いるフィルムを示す断面図。
【図5】本発明の実施形態4に係るフィルムグローブに
用いるフィルムを示す断面図。
用いるフィルムを示す断面図。
【図6】本発明の実施形態5に係るフィルムグローブに
用いるフィルムを示す斜視図。
用いるフィルムを示す斜視図。
1 防水透湿性フィルム 2 耐摩耗性樹脂製突起物 3 親水性透湿性樹脂製皮膜 4 周縁部 5、7、8、9、18 グローブ用フィルム 6 フィルムグローブ
Claims (7)
- 【請求項1】 防水透湿性フィルムを用いたフィルムグ
ローブであって、 該防水透湿性フィルムの片面または両面に耐摩耗性樹脂
製突起物を設けたものであることを特徴とするフィルム
グローブ。 - 【請求項2】 前記防水透湿性フィルムが、延伸多孔質
ポリテトラフルオロエチレンフィルムである請求項1に
記載のフィルムグローブ。 - 【請求項3】 前記防水透湿性フィルムが、延伸多孔質
ポリテトラフルオロエチレンフィルムの片面または両面
の全面に、親水性透湿性樹脂製皮膜を設けたものである
請求項1に記載のフィルムグローブ。 - 【請求項4】 前記延伸多孔質ポリテトラフルオロエチ
レンフィルムは、その細孔内表面が撥水・撥油性ポリマ
ーにより被覆されたものである請求項2または3に記載
のフィルムグローブ。 - 【請求項5】 前記耐摩耗性樹脂製突起物が、フッ素系
樹脂、シリコーン系樹脂、ウレタン系樹脂のいずれかに
よって形成されたものである請求項1〜4のいずれかに
記載のフィルムグローブ。 - 【請求項6】 前記防水透湿性フィルムの表面の3〜9
0%が前記耐摩耗性樹脂製突起物で覆われたものである
請求項1〜5のいずれかに記載のフィルムグローブ。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のフィル
ムグローブを、外側グローブと内側グローブの間に設け
たものであることを特徴とする複合グローブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000210325A JP2002020916A (ja) | 2000-07-11 | 2000-07-11 | フィルムグローブ、及びこれを用いた複合グローブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000210325A JP2002020916A (ja) | 2000-07-11 | 2000-07-11 | フィルムグローブ、及びこれを用いた複合グローブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002020916A true JP2002020916A (ja) | 2002-01-23 |
Family
ID=18706608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000210325A Withdrawn JP2002020916A (ja) | 2000-07-11 | 2000-07-11 | フィルムグローブ、及びこれを用いた複合グローブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002020916A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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WO2007067588A1 (en) * | 2005-12-08 | 2007-06-14 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Cut resistant glove and apparel |
KR101120579B1 (ko) | 2009-12-04 | 2012-03-09 | 오경선 | 장갑 중간피의 테두리부 접착방법 |
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-
2000
- 2000-07-11 JP JP2000210325A patent/JP2002020916A/ja not_active Withdrawn
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