JP2002020843A - 衝突吸収性能に優れたオーステナイト系ステンレス鋼 - Google Patents

衝突吸収性能に優れたオーステナイト系ステンレス鋼

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JP2002020843A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、主として鉄道車両及び一般車両の
構造部材や補強材に使用することを目的とし、優れた衝
突吸収性能を有する動的変形特性に優れたオーステナイ
ト系ステンレス鋼を提供する。 【解決手段】 質量%でC:0.020〜0.030%、Si:0.500〜
1.00%、Mn:1.00〜2.00%、P:0.045%以下、S:0.030%以
下、Ni:6.00〜8.00% 、Cr:16.00〜18.00% 、N:0.20% 以
下を含み、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、
5×10-4〜5×10-2 (s-1)の歪速度範囲で変形
した時の3〜10%の相当歪範囲における準静的変形強
度σs と、5×102 〜5×103 (s-1)の歪速度範
囲で変形した時の3〜10%の相当歪範囲における動的
変形強度σd との差(σd −σs )が120MPa以上
を満足することを特徴とする衝突吸収性能に優れたオー
ステナイト系ステンレス鋼。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は、主として鉄道車両
及び一般車両の構造部材や補強材に使用され、優れた衝
突吸収性能を有する動的変形特性に優れたオーステナイ
ト系ステンレス鋼に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の環境対策を背景として、鉄道車両
の軽量化が推進され、普通鋼によるモノコック構造の軽
量車体を起点に無塗装化や腐食対策を中心としたメンテ
ナンスフリー及び軽量化の見地からステンレス鋼を用い
た車両構体が主流である。また、これまで鉄道車両用の
構造部材強度に関しては、静的な強度のみを考慮して車
両設計されており、構造部材の動的な強度は設計時、考
慮されていなかった。
【0003】一方、自動車、鉄道、航空機など、乗り物
を利用する人の安全確保は、いずれの分野においても重
要な問題として取り上げられており、鉄道車両において
も踏み切り事故や列車衝突事故を想定した衝突安全設計
の必要性がとくに在来線通勤車両を対象に高まりつつあ
る。しかしながら、従来の車両用のステンレス鋼は耐腐
食性の向上と共に車両の曲げ剛性に対する静的な強度の
向上を主眼として開発されたものであり、耐衝突安全性
の観点では開発されていなかった。また、鉄道車両に関
しては自動車分野のように法的な衝突安全評価基準も設
けられてないのが実情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えば、車両の全面衝
突においては、車両フレーム部材に高い衝撃吸収能を持
つ材料を適用すれば、この部材が圧潰座屈変形すること
で衝撃エネルギーが吸収され、車両内の人員に与える衝
撃を緩和することができる。材料の衝突吸収性能を考慮
する場合、車両衝突時に各部位が受ける歪速度は103
(s-1)程度に達するため、高歪速度領域での動的変形
特性の解明が必要である。従って、その動的変形特性を
見極めた上で、従来の耐腐食性能を有する動的変形特性
に優れたステンレス鋼の開発が必要となった。
【0005】ところが、高強度ステンレス鋼については
車両衝突時の高歪速度領域での動的変形特性は殆ど解明
されておらず、衝撃エネルギー吸収のための構成部材と
してどのような鋼板の特性に着目し、いかなる基準で材
料選定及び材料開発を行なうべきか従来知られていなか
った。
【0006】特開平9−228000号公報には表面品
質を向上させたオーステナイト系ステンレス鋼板が開示
されているが、衝突安全性能に関連する材料特性につい
ては考慮されていない。また、特開平8−176723
号公報,特開平2000−17385号公報では、耐衝
撃性,衝突安全性に優れた自動車用鋼板が考案されてい
るが、炭素鋼であるため耐腐食性に劣っており、無塗装
での車両部材への適用は不可能である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した問題
を解決すべく提案されたもので、具体的手段は以下に示
すとおりである。 1) 質量%で C :0.020〜0.030%、 Si:0.500〜1.00%、 Mn:1.00〜2.00%、 P :0.045%以下、 S :0.030%以下、 Ni:6.00〜8.00%、 Cr:16.00〜18.00%、 N :0.20%以下 を含み、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、5
×10-4〜5×10-2(s-1)の歪速度範囲で変形した
時の3〜10%の相当歪範囲における準静的変形強度σ
s と、5×102 〜5×103 (s-1)の歪速度範囲で
変形した時の3〜10%の相当歪範囲における動的変形
強度σd との差(σd −σs )が120MPa以上を満
足することを特徴とする衝突吸収性能に優れたオーステ
ナイト系ステンレス鋼。 2) 質量%で C :0.040〜0.080%、 Si:0.40〜1.00%、 Mn:0.90〜2.00%、 P :0.045%以下、 S :0.030%以下、 Ni:8.00〜10.50%、 Cr:18.00〜20.00% を含み、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、5
×10-4〜5×10-2(s-1)の歪速度範囲で変形した
時の3〜10%の相当歪範囲における準静的変形強度σ
s と、5×102 〜5×103 (s-1)の歪速度範囲で
変形した時の3〜10%の相当歪範囲における動的変形
強度σd との差(σd −σs )が100MPa以上を満
足することを特徴とする衝突吸収性能に優れたオーステ
ナイト系ステンレス鋼。 3) 5×10-4〜5×10-2(s-1)の歪速度範囲で
変形した時の3〜10%の相当歪範囲における最大静的
強度σs max と5×102 〜5×103 (s-1)の歪速
度範囲で変形した時の3〜10%の相当歪範囲における
最大動的強度σ d max の比σd max /σs max で表わす
静動比が1.2以上であることを特徴とする前記1)又
は2)に記載の衝突吸収性能に優れたオーステナイト系
ステンレス鋼。 4) 5×10-4〜5×10-2(s-1)の歪速度範囲で
変形した時の3〜10%の相当歪範囲における加工硬化
指数が0.3以上を満足することを特徴とする前記1)
乃至3)の何れか1項に記載の衝突吸収性能に優れたオ
ーステナイト系ステンレス鋼。 5) 5×10-4〜5×10-2(s-1)の歪速度範囲で
変形した時の引張強度(MPa)×全伸び(%)≧30
000を満足することを特徴とする、前記1)乃至4)
の何れか1項に記載の衝突吸収性能に優れたオーステナ
イト系ステンレス鋼。 6) 下記(1)式に示すオーステナイト安定度Md30
が0℃〜60℃であることを特徴とする前記1)乃至
5)の何れか1項に記載の衝突吸収性能に優れたオース
テナイト系ステンレス鋼。 Md30 =413−462・(%C+%N)−9.2・%Si−8.1・%Mn −13.7・%Cr−9.5・%Ni−18.5・%Mo …(1)
【0008】尚、準静的変形強度σs と動的変形強度σ
d との差(σd −σs )は、5×10-4〜5×10
-2(s-1)の歪速度範囲で変形した時の3〜10%の相
当歪範囲における歪0.1%毎の準静的変形強度の平均
値σs と、5×102 〜5×10 3 (s-1)の歪速度範
囲で変形した時の3〜10%の相当歪範囲における歪
0.1%毎の動的変形強度の平均値σd との差と定義す
る。
【0009】最大静的強度σs max と最大動的強度σ
d max の比σd max /σs max で表わす静動比は、5×
10-4〜5×10-2(s-1)の歪速度範囲で変形した時
の3〜10%の相当歪範囲における最大静的強度σ
s max と5×102 〜5×103 (s-1)の歪速度範囲
で変形した時の3〜10%の相当歪範囲における最大動
的強度σd max の比と定義する。
【0010】加工硬化指数とは、下記(2)式に示すn
乗硬化式(ステンレス協会編ステンレス鋼便覧記載のHo
llomonの式)で定義されるn値であり、5×10-4〜5
×10-2(s-1)の歪速度範囲で変形した時の3〜10
%の相当歪範囲における加工硬化指数と定義する。 σ=C・εn ………(2) ここで、σ:真応力,ε:真歪み,n:加工硬化指数,
C:定数 尚、n値は引張り試験で得られた真応力真歪み曲線を
(2)式で最小2乗法等により近似することにより計算
されうる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の詳細について説
明する。車両衝突時の衝撃は、構造部材に対して加えら
れる可能性が高く、部材自身が高い衝撃吸収能を有して
いることが必要である。しかし、現在までのところ歪速
度上昇による変形応力の上昇を考慮して、実部材として
の衝撃吸収特性に優れた高強度ステンレス鋼材を提供す
る試みはなされておらず、実設計においても鉄道車両用
の構造部材強度に関しては、静的な強度のみを考慮して
車両設計されており、構造部材の動的な強度は考慮され
ていなかったことは前述した通りである。
【0012】車両用の構造部材は通常、角筒に似た断面
形状をなしており、このような部材での高速圧潰変形を
解析した結果、吸収エネルギーの8割程度は10%以下
の歪領域で吸収されていることが判明し、衝突吸収能お
よび動的変形特性の指標として歪領域3〜10%の範囲
の平均応力σを用いた。通常、静的な強度σs が適度に
小さいと必要な部材形状に加工し易く、動的な強度σd
は大きいほど衝突吸収能に優れる。
【0013】従って、5×10-4〜5×10-2(s-1
の歪速度範囲で変形した時の3〜10%の相当歪範囲に
おける準静的変形強度σs と、5×102 〜5×103
(s -1)の歪速度範囲で変形した時の3〜10%の相当
歪範囲における動的変形強度σd との差(σd −σs
が大きいほど静的には成形性に優れ、動的には高い衝突
吸収能に優れ,更に5×10-4〜5×10-2(s-1)の
歪速度範囲で変形した時の3〜10%の相当歪範囲にお
ける最大強度σs max と5×102 〜5×10
3 (s-1)の歪速度範囲で変形した時の3〜10%の相
当歪範囲における最大強度σd max の比σd max /σ
s max の値(静動比)も大きいほど静的には成形性に優
れ、動的には高い衝突吸収能に優れる材料として好まし
いといえる。また、一般的な材質の指標として、加工硬
化指数と、成形性と耐衝撃性のバランス(引張強度と伸
びのバランス)である引張強度(MPa)×全伸び
(%)も衝突吸収特性を評価する指標として用いた。
【0014】前記の材料特性指標に基づいて検討を行な
った結果、優れた衝突吸収特性を有する鋼材として常温
で加工誘起変態が生ずる所定の成分を有するオーステナ
イト系ステンレス鋼が最も適していることを見出した。
オーステナイト系ステンレス鋼の加工誘起変態による加
工硬化の大きさはオーステナイトの安定度に起因してい
る。CrとNi等の添加量を調整し、オーステナイトの
安定度を適度に減少させることにより、常温で加工力を
受けた場合、金属組織中のオーステナイト相がマルテン
サイト相に変態する加工誘起変態が適度に生ずるように
なり、そのことを利用して高い動的変形応力を確保する
ことができる。
【0015】尚、オーステナイトの安定度Md30 は下記
(1)式に示す算出式(ステンレス協会編ステンレス鋼
便覧記載)に基づき、計算することができ、Md30
0.3の引張り真歪みを与えたとき、50%のマルテン
サイト変態を生じる温度を意味する。この(1)式を用
いて衝突吸収性能を評価したところ、本発明の範囲に規
定することにより良好な衝突吸収性能が得られることが
わかった。 オーステナイト安定度Md30 =413-462・(%C+%N)-9.2・%Si-8.1・%Mn-13.7・%Cr -9.5・%Ni-18.5・%Mo ・・・・(1)
【0016】最終的に、前述した材料特性指標,オース
テナイト安定度算出式,各元素の作用効果を総合的に鑑
み、種々の実験を重ねた結果、本発明を完成した。ま
ず、前記1)の発明について説明する。Cは強度を得る
のに必要な元素であり0.02%以上の添加が必要であ
る。一方、多量に添加すると成形性や溶接性が劣化する
ため0.030%以下とする。
【0017】Siは固溶強化元素であり、0.50%以
上の添加が必要である。一方、添加量が多くなると成形
性が劣化し静動比を低下させるため1.00%以下とす
る。
【0018】Mnは固溶強化元素であり、1.00%以
上の添加が必要である。一方、Si添加と同様に添加量
が多くなると成形性が劣化し静動比を低下させるため、
2.00%以下とする。
【0019】Pは不純物であり含有量が多くなると粒界
が弱くなり、耐衝撃性,成形性が劣化するため0.04
5%以下とした。
【0020】Sも不純物であり含有量が多くなると成形
性が劣化するため0.030%以下とした。
【0021】Ni添加量を増せば非酸化性の環境に対し
ても耐食性を示すので、Niは6.00%以上含有する
ものとする。一方、高価なNiの添加量を極力抑え、金
属組織をオーステナイト単相に保つため、8.00%以
下とする。
【0022】Crの添加量を増せば耐食性が著しく向上
するので、Crは16.00%以上含有するものとす
る。一方18.00%を超えると金属組織をオーステナ
イト単相に保つためさらに高価なNiを添加せねばなら
ず、前記の範囲に限定する。
【0023】不純物であるNは静動比向上に寄与する
が、0.20%を超えて含有すると成形性を劣化させる
と共に粒界腐食を起こす恐れがあるため、0.20%以
下とする。静動比を向上させるためには0.002%以
上含有することが好ましい。
【0024】上記の成分系において,5×10-4〜5×
10-2(s-1)の歪速度範囲で変形した時の3〜10%
の相当歪範囲における準静的変形強度σs と、5×10
2 〜5×103 (s-1)の歪速度範囲で変形した時の3
〜10%の相当歪範囲における動的変形強度σd との差
(σd −σs )は大きい値ほど衝突吸収構造部材用とし
て好ましいが、種々の材料試験を重ねた結果、σd −σ
s が120MPa以上であれば、前記の材料組成で安定
してその特性を示すことが判明したため、σd−σs
120MPa以上と限定する。σd −σs の上限は特に
定めることなく本発明の効果を得ることができる。
【0025】次に前記2)の発明について説明する。
尚、前記2)の発明についてはコスト性を重視して、調
質圧延を施さない前提で材料設計を行なった。Cは強度
を得るのに必要な元素であり0.040%以上の添加が
必要である。一方、多量に添加すると成形性や溶接性が
劣化するため、0.080%以下とする。
【0026】Ni添加量を増せば非酸化性の環境に対し
ても耐食性を示すので、Niは8.00%以上含有する
ものとする。一方、高価なNiの添加量を極力抑え、金
属組織をオーステナイト単相に保つため、10.50%
以下とする。
【0027】Crの添加量を増せば耐食性が著しく向上
するので、Crは18.00%以上含有するものとす
る。一方20.00%を超えると金属組織をオーステナ
イト単相に保つためさらに高価なNiを添加せねばなら
ず、前記の範囲に限定する。
【0028】Si,Mn,P,Sの限定理由は前記1)
の発明と同様である。
【0029】上記の成分系において,5×10-4〜5×
10-2(s-1)の歪速度範囲で変形した時の3〜10%
の相当歪範囲における準静的変形強度σs と、5×10
2 〜5×103 (s-1)の歪速度範囲で変形した時の3
〜10%の相当歪範囲における動的変形強度σd との差
(σd −σs )は大きい値ほど衝突吸収構造部材用とし
て好ましいが、種々の材料試験を重ねた結果、σd −σ
s が100MPa以上であれば、前記の材料組成で安定
してその特性を示すことが判明したため、σd −σs
100MPa以上と限定する。σd −σs の上限は特に
定めることなく、本発明の効果を得ることができるので
上限値は定めない。
【0030】次に前記3)の発明について説明する。5
×10-4〜5×10-2(s-1)の歪速度範囲で変形した
時の3〜10%の相当歪範囲における最大静的強度σs
と、5×102 〜5×103 (s-1)の歪速度範囲で変
形した時の3〜10%の相当歪範囲における最大動的強
度σd max の比σd max /σs max で表わす静動比は大
きい値ほど衝突吸収構造部材用として好ましいが、種々
の材料試験を重ねた結果、σd max /σs max が1.2
以上であれば、前記の材料組成で安定してその特性を示
すことが判明したため、静動比σd max /σs max
1.2以上と限定する。静動比の上限は特に定めること
なく、本発明の効果を得ることができるので上限値は定
めない。
【0031】次に前記4)の発明について説明する。5
×10-4〜5×10-2(s-1)の歪速度範囲で変形した
時の3〜10%の相当歪範囲における加工硬化指数は大
きい値ほど衝突吸収構造部材用として好ましいが、種々
の材料試験を重ねた結果、加工硬化指数が0.3以上で
あれば、前記の材料組成で安定してその特性を示すこと
が判明したため、加工硬化指数を0.3以上と限定す
る。前記2)の成分系においては調質圧延を施さない前
提で加工性を重視した成分なので、加工硬化指数を0.
4以上とすることが更に好ましい。加工硬化指数の上限
は特に定めることなく、本発明の効果を得ることができ
るのでので上限値は定めない。
【0032】次に前記5)の発明について説明する。5
×10-4〜5×10-2(s-1)の歪速度範囲で変形した
時の引張強度(MPa)×全伸び(%)は成形性と耐衝
撃性のバランス(引張強さと伸びのバランス)であり、
大きい値ほど衝突吸収構造部材用として好ましいが、種
々の材料試験を重ねた結果、引張強度(MPa)×全伸
び(%)≧30000であれば、前記の材料組成で安定
してその特性を示すことが判明したため、引張強度(M
Pa)×全伸び(%)≧30000と限定する。前記
2)の成分系においては調質圧延を施さない前提で加工
性を重視した成分なので、引張強度(MPa)×全伸び
(%)≧40000を満足することが好ましい。引張強
度(MPa)×全伸び(%)の上限は特に定めることな
く、本発明の効果を得ることができるので上限値は定め
ない。
【0033】次に前記6)の発明について説明する。オ
ーステナイト系ステンレス鋼の加工誘起変態による加工
硬化の大きさはオーステナイトの安定度に起因してい
る。CrとNi等の添加量を調整し、オーステナイトの
安定度を適度に減少させることにより、常温で加工力を
受けた場合、金属組織中のオーステナイト相がマルテン
サイト相に変態する加工誘起変態が適度に生ずるように
なり、そのことを利用して高い動的変形応力を確保する
ことができる。尚、オーステナイトの安定度は前記
(1)式に示す算出式に基づき、計算することができ
る。
【0034】(1)式に示すオーステナイト安定度M
d30 は、常温で加工力,衝撃力を受けた場合、金属組織
中のオーステナイト相がマルテンサイト相に変態する加
工誘起変態を発現させ、高い動的変形応力を確保するた
め、0℃以上とし、加工温度を考慮し好ましくは10℃
以上とする。又、過剰な加工硬化による変形時の割れ等
を防ぐため、(1)式に示すオーステナイト安定度を6
0℃以下とし、好ましくは40℃以下とする。
【0035】このような成分の鋼を鋳造し、得られた熱
片スラブまたは熱片ビレットを直接または加熱した後、
あるいは冷片を再加熱して熱間圧延,熱間押し出し等に
より、衝突吸収性能に優れたオーステナイト系ステンレ
ス鋼材を製造する。尚、前記1)の発明については、調
質圧延を施している。尚、本発明の鋼は上記の他に、A
l、Nb、Mo及びTi等の1種又は2種以上を合計で
0.03質量%以下含有することができる。
【0036】
【実施例】以下に本発明を実施例により、具体的に説明
するが、本発明の技術的範囲は本実施例に限定されるも
のではない。下記に示す種々の化学成分のオーステナイ
ト系ステンレス鋼を実機で鋳造熱延して試作した。 [鋼種1] 質量%で C :0.030%、 Si:1.00%、 Mn:2.00%、 P :0.045%、 S :0.030%、 Ni:7.00%、 Cr:17.00%、 N :0.20% を含み、残部がFeおよび不可避的不純物(3〜10%
平均応力の静動差:138MPa,引張強さ:1106
MPa) [鋼種2] 質量%で C :0.080%、 Si:1.00%、 Mn:2.00%、 P :0.045%、 S :0.030%、 Ni:9.50%、 Cr:19.00% を含み、残部がFeおよび不可避的不純物(3〜10%
平均応力の静動差:125MPa,引張強さ:716M
Pa)
【0037】以上の鋼種の板状試験片を用いて、JIS
5号試験片を用いて静的引張試験及び動的引張試験を実
施した。図1は鋼種1の歪速度10-3(s-1)における
応力ひずみ曲線と歪速度103 (s-1)における応力ひ
ずみ曲線を示したものであり、図2は鋼種2の歪速度1
-3(s-1)における応力ひずみ曲線と歪速度10
3(s-1)における応力ひずみ曲線を示したものであ
る。
【0038】図1の鋼種1の応力ひずみ線図を詳細に分
析すると、10-3(s-1)の歪速度で3〜10%の相当
歪範囲における準静的変形強度σs と、103 (s-1
の歪速度で3〜10%の相当歪範囲における動的変形強
度σd との差(σd −σs )は138MPaであり、1
-3(s-1)の歪速度で変形した時の3〜10%の相当
歪範囲における最大静的強度σs max と103 (s-1
の歪速度範囲で変形した時の3〜10%の相当歪範囲に
おける最大動的強度σd max の比σd max /σ s max
表わす静動比は1.2であり、10-3(s-1)の歪速度
における3〜10%の相当歪範囲における加工硬化指数
が0.32であり、10-3(s-1)の歪速度における引
張強度(MPa)×全伸び(%)は43000であっ
た。
【0039】一方、図2の鋼種2の応力ひずみ線図を詳
細に分析すると、10-3(s-1)の歪速度で3〜10%
の相当歪範囲における準静的変形強度σs と、10
3 (s-1)の歪速度で3〜10%の相当歪範囲における
動的変形強度σd との差(σd −σs )は125MPa
であり、10-3(s-1)の歪速度で変形した時の3〜1
0%の相当歪範囲における最大静的強度σs max と10
3 (s-1)の歪速度範囲で変形した時の3〜10%の相
当歪範囲における最大動的強度σd max の比σd ma x
σs max で表わす静動比は1.26であり、10-3(s
-1)の歪速度における3〜10%の相当歪範囲における
加工硬化指数が0.48であり、10-3(s -1)の歪速
度における引張強度(MPa)×全伸び(%)は460
00であった。いずれも、高い動的強度を示している。
【0040】因みにまた、図3は本発明によるオーステ
ナイト系ステンレス鋼とTRIP(Transformation-ind
uced Plasticity )鋼をはじめとする従来の高強度鋼の
動的強度を比較した図である。TRIP鋼の成分を表1
に、従来鋼の成分表2に示した。
【0041】動的応力と静的応力の差である静動差(σ
d −σs )即ち、応力の歪速度依存性は一般的に鋼材の
静的な強度の上昇と共に低下する傾向があるが、鋼種
1,鋼種2は高い静的強度と静動差を有した車両構造部
材として理想的な鋼材である。
【0042】また、衝突吸収エネルギー性能を確認する
ため、鋼材1とTRIP鋼(表1のNo.1を引用)で
図4に示す角筒部材11を製作し、部材の長さ方向(矢印
10の方向)に質量400kgの錘を速度15m/秒で衝
突させる落重圧潰試験解析を実施した。図5は圧潰試験
時の座屈変形過程における角筒部材の反力と変形量をプ
ロットした荷重−変位線図で、図6は座屈変形過程にお
ける各変形時点での累積された吸収エネルギー量をプロ
ットした吸収エネルギー−変位線図である。図5におい
ては、鋼種1は最大荷重経過後、TRIP鋼より高い荷
重値を保っていると共に図6では、各変位過程において
鋼種1はTRIP鋼より約1.2倍の吸収エネルギーを
示しており、本発明のオーステナイト系ステンレス鋼が
高い吸収エネルギー性能を有していることが判明した。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明により、衝突吸収性
能に優れたオーステナイト系ステンレス鋼を、鉄道車両
をはじめとする車両用の衝突吸収部材として提供するこ
とができたと同時に、本発明のオーステナイト系ステン
レス鋼により、従来考慮されていなかった鉄道車両の衝
突吸収設計を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋼種1の歪速度10-3(s-1)における応力ひ
ずみ曲線と歪速度103 (s-1)における応力ひずみ曲
線を示したものである。
【図2】鋼種2の歪速度10-3(s-1)における応力ひ
ずみ曲線と歪速度103 (s-1)における応力ひずみ曲
線を示したものである。
【図3】本発明によるオーステナイト系ステンレス鋼と
TRIP(Transformation-induced Plasticity )鋼を
はじめとする従来の高強度鋼の動的強度を比較した図で
ある。
【図4】落重圧潰試験用の角筒部材を示した図である。
【図5】圧潰試験時の座屈変形過程における角筒部材の
反力と変形量をプロットした荷重−変位線図である。
【図6】座屈変形過程における各変形時点での累積され
た吸収エネルギー量をプロットした吸収エネルギー−変
位線図である。
【符号の説明】
10 角筒部材 11 圧潰方向矢印

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%で C :0.020〜0.030%、 Si:0.500〜1.00%、 Mn:1.00〜2.00%、 P :0.045%以下、 S :0.030%以下、 Ni:6.00〜8.00%、 Cr:16.00〜18.00%、 N :0.20%以下 を含み、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、5
    ×10-4〜5×10-2(s-1)の歪速度範囲で変形した
    時の3〜10%の相当歪範囲における準静的変形強度σ
    s と、5×102 〜5×103 (s-1)の歪速度範囲で
    変形した時の3〜10%の相当歪範囲における動的変形
    強度σd との差(σd −σs )が120MPa以上を満
    足することを特徴とする衝突吸収性能に優れたオーステ
    ナイト系ステンレス鋼。
  2. 【請求項2】 質量%で C :0.040〜0.080%、 Si:0.40〜1.00%、 Mn:0.90〜2.00%、 P :0.045%以下、 S :0.030%以下、 Ni:8.00〜10.50%、 Cr:18.00〜20.00% を含み、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、5
    ×10-4〜5×10-2(s-1)の歪速度範囲で変形した
    時の3〜10%の相当歪範囲における準静的変形強度σ
    s と、5×102 〜5×103 (s-1)の歪速度範囲で
    変形した時の3〜10%の相当歪範囲における動的変形
    強度σd との差(σd −σs )が100MPa以上を満
    足することを特徴とする衝突吸収性能に優れたオーステ
    ナイト系ステンレス鋼。
  3. 【請求項3】 5×10-4〜5×10-2(s-1)の歪速
    度範囲で変形した時の3〜10%の相当歪範囲における
    最大静的強度σs max と5×102 〜5×10
    3 (s-1)の歪速度範囲で変形した時の3〜10%の相
    当歪範囲における最大動的強度σd max の比σd max
    σs max で表わす静動比が1.2以上であることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の衝突吸収性能に優れたオ
    ーステナイト系ステンレス鋼。
  4. 【請求項4】 5×10-4〜5×10-2(s-1)の歪速
    度範囲で変形した時の3〜10%の相当歪範囲における
    加工硬化指数が0.3以上を満足することを特徴とする
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の衝突吸収性能に優
    れたオーステナイト系ステンレス鋼。
  5. 【請求項5】 5×10-4〜5×10-2(s-1)の歪速
    度範囲で変形した時の引張強度(MPa)×全伸び
    (%)≧30000を満足することを特徴とする請求項
    1乃至4の何れか1項に記載の衝突吸収性能に優れたオ
    ーステナイト系ステンレス鋼。
  6. 【請求項6】 下記(1)式に示すオーステナイト安定
    度Md30 が0℃〜60℃であることを特徴とする請求項
    1乃至5の何れか1項に記載の衝突吸収性能に優れたオ
    ーステナイト系ステンレス鋼。 Md30 =413−462・(%C+%N)−9.2・%Si−8.1・%Mn −13.7・%Cr−9.5・%Ni−18.5・%Mo …(1)
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