JP2002019498A - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置

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JP2002019498A
JP2002019498A JP2000205151A JP2000205151A JP2002019498A JP 2002019498 A JP2002019498 A JP 2002019498A JP 2000205151 A JP2000205151 A JP 2000205151A JP 2000205151 A JP2000205151 A JP 2000205151A JP 2002019498 A JP2002019498 A JP 2002019498A
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Japan
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engine
control device
vehicle
opening
throttle valve
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JP2000205151A
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English (en)
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Toshio Yoshitome
敏雄 吉留
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】車両の異常時にエンジンの最大出力が制限され
る場合であれ、極悪路等からの脱出をより容易とする車
両の制御装置を提供する。 【解決手段】この車両の制御装置は、アクセルペダルの
操作量(アクセル操作量信号PA)に基いてモータを駆
動してスロットルバルブの開度を調節するとともに、ス
ロットルバルブをモータにより駆動できない異常が生じ
たときにはスロットルバルブを所定開度に固定するスロ
ットル制御装置と、その切替操作(Lレンジ)に伴って
エンジンの出力軸と駆動輪との間の変速比を強制拡大す
るトランスファとを備える。スロットルバルブが所定開
度に固定されたときには、トランスファがLレンジに切
替操作されることに基づいて、エンジンの減筒態様及び
点火時期遅角態様を設定したエンジン出力レベルを速や
かにレベルアップして、アクセル操作量信号PAに対す
るエンジンの出力トルクの増大速度の抑制を緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の異常時に、
例えばスロットルバルブやアクセル操作部材の異常時の
退避走行態様を制御する車両の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車載エンジンの電子スロットル
システムにあっては、アクセルペダルの操作量がアクセ
ルセンサにより検出され、その検出された値に基づいて
スロットルバルブの開度が制御される(特開昭62−2
94741号公報参照)。
【0003】ただし、こうしたスロットル制御装置で
は、アクセルペダルとの機械的なリンクが排除されてい
るために、例えば、スロットルバルブの開度がその制御
目標値に収束されなくなるとき、すなわち、スロットル
フェール時には、スロットルバルブの制御が不能となっ
てしまう。
【0004】そこで従来、こうしたスロットルフェール
時には、機械的な補助機構によってスロットルバルブを
退避走行の可能な所定の開度に固定するとともに、点火
時期の遅角や運転気筒数の減筒等を適宜組み合わせるこ
とでエンジン出力を調節するようにした制御装置が知ら
れている。また通常、このような制御装置では、上記態
様で退避走行性能を確保するとともに、アクセルペダル
の操作量に対するエンジン出力の増大速度を抑制して、
車両の飛び出しを防止するようにもしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、4WD(4
輪駆動)車においては、砂漠や泥濘地等、極悪路を走行
する際に使用されるギヤポジション(トランスファポジ
ション)が設定されているものがある。すなわち、この
トランスファポジションは、エンジンの出力軸に対する
駆動車軸の変速比を強制拡大するために設けられたもの
であり、ギヤポジションが同トランスファポジションに
操作されることで、車両の走行速度は小さくなるもの
の、大きな機関出力を得ることができるようになる。そ
して、例えば車両がスタック(車両の駆動輪が地面を掘
って埋まる現象)したときに急激な発進による前進と後
進とを交互に繰り返してその場から脱出する、いわゆる
「揺り戻し走行」を行う際などにも、こうしたギヤポジ
ションにて走行することでその脱出が容易となる。
【0006】また、こうした4WD車にあっても、その
スロットル制御装置として、上述した電子スロットルシ
ステムが搭載される場合には、そのスロットルフェール
時の退避走行に際しても、概ね上記に準じた態様での車
両制御が行われる。
【0007】ただし、上記従来の制御装置では、スロッ
トルフェール時、スロットルバルブを所定開度に固定し
てエンジンの最大出力を制限するとともに、エンジン出
力の増大速度についてもこれを抑制する処理を行ってい
る。このため、車両の飛び出しが防止されるとはいえ、
上記トランスファポジションにて揺り戻し走行を行う際
には、同走行に不可欠な急速な発進ができなくなり、極
悪路からの脱出が不能となるおそれがある。
【0008】なお、車両異常としては、上述したスロッ
トルフェールに限らない。他に例えば、アクセルペダル
等のアクセル操作部材などであっても、その異常時にエ
ンジン出力の増大速度を抑制する制御を行う装置が搭載
される車両にあっては、こうした実情も概ね共通したも
のとなっている。
【0009】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、車両の異常時にエンジンの最大
出力が制限される場合であれ、極悪路等からの脱出をよ
り容易とする車両の制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。先
ず、請求項1記載の発明は、アクセル操作部材の操作量
に基づき車載エンジンのスロットルバルブ開度を制御す
るスロットル制御装置を備える車両の、前記スロットル
制御装置の異常に際して、前記エンジンの最大出力を制
限しつつ、前記アクセル操作部材の操作量に対する同エ
ンジン出力の増大速度の抑制を行う車両の制御装置にお
いて、前記エンジンの出力軸と車両の駆動輪との間の変
速比を強制拡大する操作が行われることに基づいて前記
アクセル操作部材の操作量に対する前記エンジン出力の
増大速度の抑制を緩和する抑制緩和手段を備えることを
その要旨とする。
【0011】上記構成によれば、スロットル制御装置の
異常時において、エンジン出力の増大速度が抑制される
ときであっても、エンジンの出力軸と車両の駆動輪との
間の変速比を強制拡大する操作が行われているときに
は、エンジン出力の増大速度の抑制が緩和されるように
なる。すなわち、エンジン出力が速やかに増大されるよ
うになる。従って、車両の異常時にエンジンの最大出力
が制限される場合であれ、極悪路等からの脱出もより容
易となる。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の車両の制御装置において、前記抑制緩和手段が参照
する前記エンジンの出力軸と車両の駆動輪との間の変速
比を強制拡大する操作は、前記エンジンの出力軸に連結
される変速機と車両の駆動輪との間にあって変速機出力
軸の変速比を更に強制変換するトランスファ切替装置の
切替操作であることをその要旨とする。
【0013】通常、トランスファ切替装置が搭載されて
いる車両においては、車両が極悪路を走行する際に変速
機出力軸の変速比を強制変換する操作が行われる。この
ため上記構成によれば、こうしたトランスファ切替装置
が搭載される車両にあって、その切替操作をトリガとし
たエンジン出力の速やかな増大を図ることができ、車両
の極悪路での走行性能をより高いものとすることができ
る。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2記載の車両の制御装置において、前記抑制緩和
手段は、前記エンジンの減筒態様及び点火時期遅角態様
の少なくとも一方を緩和して前記アクセル操作部材の操
作量に対する前記エンジン出力の増大速度の抑制を緩和
するものであることをその要旨とする。
【0015】上記構成によれば、エンジンの減筒態様や
点火時期遅角態様の緩和といった、より実用的、且つ安
定した方法によってエンジン出力の速やかな増大を図る
ことができるようになる。
【0016】また、請求項4記載の発明は、請求項1〜
3のいずれかに記載の車両の制御装置において、前記ス
ロットル制御装置の異常は前記スロットルバルブの制御
不能異常であり、前記抑制緩和手段は、前記エンジンの
出力軸と車両の駆動輪との間の変速比を強制拡大する操
作に伴い、任意の機構を通じて、前記スロットルバルブ
の固定退避開度を強制的に開度増大側に操作して前記ア
クセル操作部材の操作量に対する前記エンジン出力の増
大速度の抑制を緩和するものであることをその要旨とす
る。
【0017】前述のように、スロットルバルブの制御不
能異常時には、同スロットルバルブを退避走行可能な開
度に固定して、エンジンの最大出力を制限するととも
に、その出力増大度合を抑制する制御を行う車両があ
る。
【0018】上記構成によれば、こうした車両におい
て、エンジンの出力軸と車両の駆動輪との間の変速比を
強制拡大する操作が行われたときには、上記スロットル
バルブの開度を上記退避走行可能な開度(固定退避開
度)から更に開度増大側に操作するといったメカニカル
な操作を通じてエンジン出力の速やかな増大を図ること
ができるようになる。
【0019】また、請求項5記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の車両の制御装置において、前記スロットル
制御装置の異常は前記アクセル操作部材の信頼性低下異
常であり、前記抑制緩和手段は、前記エンジンの出力軸
と車両の駆動輪との間の変速比を強制拡大する操作に伴
い、前記アクセル操作部材の操作量に対する前記スロッ
トルバルブの開弁感度を高めて同アクセル操作部材の操
作量に対する前記エンジン出力の増大速度の抑制を緩和
するものであることをその要旨とする。
【0020】また、請求項6記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の車両の制御装置において、前記スロットル
制御装置の異常は前記アクセル操作部材の信頼性低下異
常であり、前記抑制緩和手段は、前記エンジンの出力軸
と車両の駆動輪との間の変速比を強制拡大する操作に伴
い、前記エンジンの最大出力の制限を緩和して前記アク
セル操作部材の操作量に対する前記エンジン出力の増大
速度の抑制を緩和するものであることをその要旨とす
る。
【0021】アクセル操作部材の信頼性低下異常時に
は、スロットルバルブの最大開度を制限することでエン
ジンの最大出力を抑制しつつ、例えば、通常2個設けら
れるアクセルセンサの一方がフェールするなど、信頼性
が低下しているアクセル操作部材の操作量に基づき同ス
ロットルバルブの開度を制御するようにした車両があ
る。
【0022】この点、請求項5記載の構成によれば、こ
うした車両において、エンジンの出力軸と車両の駆動輪
との間の変速比を強制拡大する操作が行われたときに
は、アクセル操作部材の操作量に対するスロットルバル
ブの開弁感度を高めて、すなわち同バルブの開度を大き
めに設定することで、やはりエンジン出力の速やかな増
大を図ることができるようになる。
【0023】また、請求項6記載の構成によれば、上記
車両において、エンジンの出力軸と車両の駆動輪との間
の変速比を強制拡大する操作が行われたときには、上記
スロットルバルブの最大開度を大きめに設定するなど、
エンジンの最大出力の抑制を緩和することで、その都度
のエンジン出力についても相対的により速やかな増大を
図ることができるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]図1および
図2に、この発明にかかる車両の制御装置の第1の実施
の形態についてその具体構成を示す。
【0025】はじめに、図1を参照して同実施形態にか
かる車両の制御装置が適用される内燃機関、並びにその
周辺装置の概略構成について説明する。図1において、
車載エンジン1は、例えば直列4気筒の4サイクルエン
ジンとして構成されている。このエンジン1の吸気通路
2には、上流に図示しないエアクリーナが設けられ、同
エアクリーナの下流側には、スロットルバルブ10が設
けられている。このスロットルバルブ10は、電子制御
装置(ECU)20を通じてその駆動が制御されるモー
タ11によって開閉されるもので、同スロットルバルブ
10の開度に応じてエンジン1に供給される空気量が調
量される。
【0026】また、上記スロットルバルブ10には、そ
の周辺機器としてスロットル開度センサ12が設けられ
ており、該スロットル開度センサ12を通じてスロット
ルバルブ10の開度が検出される。この検出信号は、ス
ロットル開度信号TAとしてECU20に取り込まれ
る。
【0027】また、吸気通路2のスロットルバルブ10
の下流には、同エンジン1への吸入空気量(吸気圧)を
検出する吸気圧センサ13が設けられている。この吸気
圧センサ13によって検出される吸入空気量(吸気圧)
は、吸気圧信号PMとして、ECU20に取り込まれ
る。
【0028】さらに、吸気通路2は、インテークマニホ
ールド5を介して同エンジン1の各気筒に接続されてお
り、この吸気通路2から吸入され、上記スロットルバル
ブ10により調量された空気は同インテークマニホール
ド5を経てエンジン1の各気筒に分配供給されるように
なる。
【0029】このインテークマニホールド5には、各気
筒にそれぞれ対応して燃料噴射弁であるインジェクタ5
a,5b,5c,5dが配設されている。それらインジ
ェクタ5a〜5dを通じて噴射供給される燃料は、上記
調量され、分配供給される吸気通路2からの吸入空気と
混合されて、同エンジン1の各気筒に供給される。
【0030】エンジン1の各気筒においては、それら供
給された混合気がそれぞれ点火プラグ6a〜6dの点火
に基づき各燃焼室にて爆発・燃焼され、図示しないクラ
ンクシャフトに駆動力が付与される。燃焼後の排気ガス
は、排気通路3に排出され、更に触媒31を経て浄化さ
れた後、外部に放出される。
【0031】また、上記クランクシャフトの近傍にはそ
の回転角を検出するクランク角センサ24が配設されて
いる。このクランク角センサ24からは、クランクシャ
フトの回転角(クランク角)の所定角度(例えば30
度)毎にパルス信号が出力され、この出力されたパルス
信号が、同機関1の回転速度に対応した回転速度信号N
EとしてECU20に取り込まれる。
【0032】また、上記クランクシャフトに駆動連結さ
れているこれも図示しないカムシャフトには、その近傍
にカム角センサ25が設けられている。このカム角セン
サ25は通常、気筒判別センサとして用いられ、例えば
第1気筒#1の圧縮上死点(TDC)に対応して適宜の
パルス信号を出力する。この出力されるパルス信号は、
カム角信号(気筒判別信号)CAとして同様にECU2
0に取り込まれる。
【0033】一方、図示しない車両の車室内にはアクセ
ルペダル51が設けられており、その操作量(踏込量)
が、2つのアクセルセンサ21a,21bによって検出
される。これら検出信号は、アクセル操作量信号PA
a,PAbとしてECU20にそれぞれ取り込まれる。
そして、上記ECU20により、これらアクセル操作量
信号PAa,PAbが適宜比較されて、その異常若しく
は信頼性の低下が判定される構成となっている。なお、
便宜上、以下では、これらアクセル操作量信号PAa,
PAbを「アクセル操作量信号PA」という。
【0034】ECU20は、例えばマイクロコンピュー
タを有して構成され、上記取り込まれる吸気圧信号PM
や回転速度信号NE等に基づいてインジェクタ5a〜5
dの駆動を制御するとともに、上記取り込まれるスロッ
トル開度信号TAやアクセル操作量信号PA等に基づい
てスロットルバルブ10を開閉制御する。
【0035】また、このECU20は、上記各燃焼室に
導入された混合気に点火する点火タイミング(点火時
期)も上記回転速度信号NEや吸気圧信号PMに基づい
て演算しており、この点火タイミングを指示する信号
(点火信号)をイグナイタ61に出力している。イグナ
イタ61は、こうして入力される点火信号を、その内部
に設けられた点火コイル62によって、上記各点火プラ
グ6a,6b,6c,6dの点火駆動が可能な電力に変
換する装置である。これにより、エンジン1の各気筒内
に供給された混合気が上記演算された点火タイミングで
着火され、爆発・燃焼されるようになる。
【0036】また一方、エンジン1には、車両の変速態
様を切り替える自動変速機52が連結されている。そし
てこの自動変速機52には、そのシフト位置(変速位
置)を検出するシフト位置センサ22が設けられてい
る。このシフト位置センサ22は主に、同自動変速機5
2のシフト位置がN(ニュートラル)レンジにあるか、
あるいはD(ドライブ)レンジにあるかを検出してお
り、その検出される内容がシフト位置情報としてECU
20に取り込まれる。
【0037】更に、上記自動変速機52には、同自動変
速機52から図示しない車両の駆動輪に伝達される回転
の変速比(自動変速機の出力軸の回転速度/駆動輪の回
転速度)を切り換えるトランスファ53が連結されてい
る。このトランスファ53は、その操作レンジとして、
通常の路面状態にて車両が走行する際に操作されるHレ
ンジと、例えば、砂漠や泥濘地、急な坂道といった路面
状態(極悪路)にて車両が走行する際に操作されるLレ
ンジとを有している。
【0038】具体的には、上記トランスファ53がHレ
ンジに操作されるときには、上記変速比が「1.0」に
設定され、上記自動変速機52と駆動輪とが略直結され
るような態様で連結される。その一方、上記トランスフ
ァ53がLレンジに操作されるときには、上記Hレンジ
における変速比と比較して、大きな変速比(例えば
「2.5」)に設定される。すなわち、上記操作レンジ
がHレンジに操作されているときと比較して、車両の走
行速度は小さくなるものの、大きな出力トルクを得るこ
とができるように設定されている。
【0039】また更に、上記トランスファ53には、操
作レンジの位置を検出するトランスファ位置センサ23
が設けられている。このトランスファ位置センサ23
は、上記トランスファ53がHレンジに操作されている
か、あるいはLレンジに操作されているかを検出し、そ
の検出される内容がトランスファ位置情報としてECU
20に取り込まれる。
【0040】本実施形態にあっては、これらシフト位置
情報やトランスファ位置情報も、後述するエンジン1の
出力トルク調整処理に際して参照される。次に、上述し
たスロットルバルブ10を制御するスロットル制御装
置、並びにその周辺構造について、図2を参照して詳述
する。
【0041】図2に示されるように、モータ11からの
動力がスロットルバルブ10に伝達されるとともに、そ
の動力がスロットル開度センサ12にも直接伝達され
る。そして、スロットルバルブ10の開度がこのスロッ
トル開度センサ12に直接反映されるようになってい
る。モータ11は上述のように、同図においては図示を
割愛したECU20(図1)によってその駆動が制御さ
れる。
【0042】一方、このスロットルバルブ10には、ば
ね機構を利用した補助機構40が設けられており、同ス
ロットルバルブ10をモータ11によって駆動できない
異常が生じたとき、すなわちスロットルフェール時に
は、この補助機構40を通じてスロットルバルブ10が
所定開度Wd1に固定される。
【0043】すなわちこの補助機構40において、スロ
ットルバルブ10に連結されたバルブレバー44には、
付勢力F2をもってスロットルバルブ10を開弁方向に
付勢する退避走行用スプリング42が設けられている。
また、このバルブレバー44とは独立して運動可能なバ
ルブリターンレバー43には、付勢力F1をもってバル
ブレバー44をスロットルバルブ10の閉弁方向に付勢
するバルブリターンスプリング41が設けられている。
【0044】ここで、上記バルブリターンスプリング4
1の付勢力F1と上記退避走行用スプリング42の付勢
力F2とは、 F1>F2 といった関係に設定されている。ただし、バルブリター
ンレバー43に対しては中間ストッパ46が設けられて
いるために、スロットルフェール時等、モータ11の非
通電時には、バルブリターンレバー43とバルブレバー
44との位置関係、すなわちスロットルバルブ10の開
度は、同図2に示される態様で固定される。この固定さ
れるスロットルバルブ10の開度が上記所定開度Wd1
であり、中間ストッパ46の位置設定を通じて、通常
は、アイドル運転時に要求される同スロットルバルブ1
0の開度よりもやや開き側の開度に設定される。
【0045】そして、スロットルバルブ10の正常時、
同バルブ10をモータ11を通じて開弁方向に駆動する
際には、バルブリターンスプリング41の付勢力F1に
抗してバルブレバー44およびバルブリターンレバー4
3が図2中において矢印F3方向に押し下げられる。そ
して、バルブリターンレバー43が全開ストッパ47に
当接したところでスロットルバルブ10が全開となる。
【0046】また、スロットルバルブ10の正常時、同
バルブ10をモータ11を通じて閉弁方向に駆動する際
には、退避走行用スプリング42の付勢力F2に抗して
バルブレバー44が図2中において矢印F4方向に押し
上げられ、バルブレバー44が全閉ストッパ45に当接
したところでスロットルバルブ10が全閉となる。
【0047】スロットルフェールとなった場合であれ、
こうしてスロットルバルブ10の開度が上記所定開度W
d1に固定されることにより、退避走行性能が確保され
る。そして更に、本実施形態の車両の制御装置では、図
3に示すエンジンの出力トルク調節処理を通じて、上述
したスロットルフェール時における極悪路からの脱出性
能を向上させるようにしている。
【0048】以下、図3を参照して、この出力トルク調
節処理にかかる詳細を説明する。なお、この出力トルク
調節処理は、スロットルフェール時においてエンジン1
の運転全般を制御する周知のエンジン制御の前処理とし
て実行されるもので、例えば上記クランク角センサ24
を通じて検出されるクランクシャフトの所定角度毎の割
り込み処理として、ECU20によって実行される。
【0049】さて、この処理にあっては、そのステップ
S110の処理において、スロットルフェールフラグが
セットされているか否かが判断される。ここで、スロッ
トルフェールフラグは、スロットルバルブ10がモータ
11によって駆動できない異常が生じたときにセットさ
れるフラグであって、図示しない別途のルーチンよっ
て、例えば実際にスロットル開度センサ12により検出
されるスロットル開度信号TAがその要求開度に収束さ
れなくなったこと、あるいは電気的な回路異常が発生し
たこと等を条件にセットされる。そして、こうしたスロ
ットルフェールフラグがセットされていないと判断され
る場合には(ステップS110で「NO」)、前記周知
のエンジン制御メインルーチンに移行する。
【0050】一方、スロットルフェールフラグがセット
されていると判断される場合には(ステップS110で
「YES」)、ステップS120以降の処理にて、スロ
ットルフェール時におけるエンジン出力を調節する処理
を実行する。
【0051】すなわち、先ず、ステップS120の処理
として、前記シフト位置情報に基づいて、前記自動変速
機52のシフト位置が「N」レンジに操作されているか
否かが判断される。そして、シフト位置が「N」レンジ
に操作されていると判断される場合には(ステップS1
20で「YES」)、ステップS130の処理に移行す
る。そして、ステップS130の処理として、自動変速
機52が「N」レンジにあるときにおいて適切になるよ
うにエンジン出力トルクが調節され、本処理が一旦終了
される。
【0052】一方、シフト位置が「N」レンジに操作さ
れていないと判断される場合には(ステップS120で
「NO」)、ステップS140の処理に移行して、更に
前記トランスファ位置情報に基づいて、上記トランスフ
ァ53がLレンジに操作されているか否かが判断され
る。
【0053】そして、Lレンジに操作されていないと判
断される場合には(ステップS140で「NO」)、ス
テップS150の処理に移行する。そして、アクセル操
作量信号PAに基づいて、制御アクセル操作量TPAを
算出する。なお、このときにおける制御アクセル操作量
TPAは、 ・アクセルペダル51を全開に操作したときにおけるア
クセル操作量信号PAを「100%」として、その操作
割合を算出する。 ・その値の増大速度の上限を増大上限速度Lm1(例え
ば、25%毎秒)とする。といった態様にて算出され
る。なお、この増大上限速度Lm1は、アクセルペダル
51の操作量、すなわちアクセル操作量信号PAに対す
る出力トルクの増大速度を抑制して、車両の「飛び出
し」を防止することのできる速度に設定される。
【0054】一方、Lレンジに操作されていると判断さ
れる場合には(ステップS140で「YES」)、ステ
ップS160に移行する。そして、ステップS160の
処理として、アクセル操作量信号PAに基づいて、制御
アクセル操作量TPAが算出される。なお、このときに
おける制御アクセル操作量TPAは、 ・アクセルペダル51を全開に操作したときを「100
%」として、その操作割合を算出する。 ・その値の増大速度の上限を上記増大上限速度Lm1よ
りも大きな速度である増大上限速度Lm2(例えば、5
0%毎秒)とする。といった態様にて算出される。な
お、上述のようにトランスファ53がLレンジに操作さ
れるときには、車両の走行速度が小さくなるものの、大
きな出力トルクを得ることができるようになっている。
このため、上記増大上限速度Lm2は、車両の飛び出し
を防止することのできる増大上限速度Lm1を超える速
度に設定されるとはいえ、このとき、上記「飛び出し」
が問題となるほどの走行速度の上昇はない。
【0055】こうして、上記ステップS140の処理で
の判断に応じて、ステップS150若しくはステップS
160の処理にて制御アクセル操作量TPAを算出した
後、ステップS170の処理に移行する。
【0056】そして、ステップS170の処理として、
上記制御アクセル操作量TPAに基づいて、エンジン出
力レベルが、 ・制御アクセル操作量TPAが「20%」未満のときに
はレベル「1」に設定する。 ・制御アクセル操作量TPAが「20%」以上「40
%」未満のときにはレベル「2」に設定する。 ・制御アクセル操作量TPAが「40%」以上「60
%」未満のときにはレベル「3」に設定する。 ・制御アクセル操作量TPAが「60%」以上「80
%」未満のときにはレベル「4」に設定する。 ・制御アクセル操作量TPAが「80%」以上のときに
はレベル「5」に設定する。 といった態様にて決定される。
【0057】そしてその後、ステップS180の処理と
して、上記エンジン出力レベルに基づいて、マップから
エンジン1の運転条件が設定される。なお、上記マップ
は、上記設定されたエンジン出力レベルに基づいて、同
マップから運転気筒数及びエンジン1の点火時期を設定
するためのマップであり、具体的には、図4に示すよう
に、 (イ)エンジン出力レベル「1」に対応しては、エンジ
ン1の運転気筒数を「2」、すなわち2気筒を減筒して
エンジン1を運転する。また併せて、点火時期を通常制
御での点火時期よりも遅角してエンジン1を運転する。
なお、図5に示すように、点火時期によってもエンジン
出力は変化する。ここでは、エンジン回転速度信号NE
と吸気圧信号PMとによって求まる通常点火時期よりも
25°CA(クランク角)だけ遅角する。 (ロ)エンジン出力レベル「2」に対応しては、エンジ
ン1の運転気筒数を「3」、すなわち1気筒を減筒して
エンジン1を運転する。また併せて、点火時期を通常点
火時期よりも30°CAだけ遅角する。 (ハ)エンジン出力レベル「3」に対応しては、エンジ
ン1の運転気筒数を「4」、すなわち全気筒運転する。
また併せて、この場合も点火時期を通常点火時期よりも
30°CAだけ遅角する。 (二)エンジン出力レベル「4」に対応しては、上記
(ハ)と同様にエンジン1を全気筒運転する。また併せ
て、この場合には点火時期を通常点火時期より25°C
Aだけ遅角する。 (ホ)エンジン出力レベル「5」に対応しては、上記
(ハ)および(ニ)と同様にエンジン1を全気筒運転す
る。また併せて、点火時期を通常点火時期に設定してエ
ンジン1を運転する。といった態様で、エンジン1の運
転条件が設定される。このような態様でエンジン1の運
転条件を設定・制御することにより、制御アクセル操作
量TPAの増大に応じて、順次エンジン出力が高められ
るようになる。
【0058】図6は、本実施の形態の装置における出力
トルク調節処理についてその具体例を示したものであ
り、以下、この図6を参照して、上述したエンジンの出
力トルクの調節がどのように行われるかを更に詳述す
る。
【0059】なお、この図6において、図6(a)はア
クセル操作量信号PAの推移を示し、図6(b)は制御
アクセル操作量TPAを示し、図6(c)はエンジン出
力レベルの設定状況の推移を示している。
【0060】図6(a)に示されるように、スロットル
フェール時(ステップS110で「YES」)にアクセ
ルペダル51が未操作である状態(操作量=0)から一
気に全開に操作されると、その後において制御アクセル
操作量TPAが徐々に増大するようになる(図6中のタ
イミングt11)。
【0061】そして、図6(b)に示されるように、こ
の制御アクセル操作量TPAの増大は、前記トランスフ
ァ53の操作態様に応じて、 ・トランスファ53がHレンジに操作されているときに
は(図3のステップS140で「NO」)、増大上限速
度Lm1をもって増大する(同図6(b)中の一点鎖線
部参照)。 ・トランスファ53がLレンジに操作されているときに
は(図3のステップS140で「YES」)、増大上限
速度Lm2をもって増大する。といった態様でそれぞれ
増大する。
【0062】これら増大上限速度Lm1,Lm2との関
係は、「Lm1<Lm2」となるように設定されてい
る。このため、図6(c)に示されるように、上記トラ
ンスファ53がLレンジに操作されているときには、H
レンジに操作されているときと比較して、エンジン出力
レベルが速やかにレベル「5」にまで移行するようにな
る。すなわち、エンジン1の出力トルクが速やかに増大
するようになる。
【0063】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、以下に記載する効果が得られるようになる。 (1)スロットルフェール時において、トランスファ5
3がLレンジに操作されるときにおける制御アクセル操
作量TPAの増大上限速度Lm2を、Hレンジに操作さ
れるときにおける増大上限速度Lm1よりも大きな速度
に設定するようにした。このため、エンジン1の出力ト
ルクの増大速度を抑制する処理が行われる場合であって
も、トランスファ53がLレンジに操作されるときに
は、アクセルペダル51の全開操作に応じた同出力トル
クの速やかな増大を図ることができるようになる。従っ
て、車両の異常時にエンジンの最大出力が制限される場
合であれ、極悪路等からの脱出もより容易となる。
【0064】(2)また、トランスファ53がLレンジ
に操作されることにより、増大上限速度Lm2をもって
制御アクセル操作量TPAを増大させるようにしたため
に、車両の極悪路走行時には、的確にエンジン1の出力
トルクの速やかな増大を図ることができようになる。
【0065】(3)更に、制御アクセル操作量TPAの
増大に伴って、レベル「1」から「5」に移行するエン
ジン出力レベルを設定し、このエンジン出力レベルの移
行に応じてエンジン1の減筒数と点火時期の遅角量とを
適宜制御してエンジン出力を増大させるようにした。こ
のため、エンジンの減筒態様や点火時期遅角態様の緩和
といった、より実用的、且つ安定した方法によってエン
ジン出力の速やかな増大を図ることができるようにな
る。
【0066】[第2の実施の形態]次に、この発明にか
かる車両の制御装置の第2の実施の形態について、図7
〜図9を参照して説明する。なお、この実施の形態の制
御装置において、スロットル制御装置以外の構成につい
ては、前述した第1の実施の形態のものと同一の構成の
ものを想定しており、それら構成についての重複する説
明は割愛する。
【0067】図7に、この実施の形態にかかるスロット
ル制御装置、並びにその周辺構造を示す。ただし、この
図7に示す実施の形態のスロットル制御装置及びその周
辺構造において、先の図2に示した第1の実施の形態の
スロットル制御装置及びその周辺構造と同一の構成には
同一の符号を付して示しており、これら構成についての
重複する説明についてもこれを割愛する。
【0068】同図7に示されるように、この第2の実施
の形態にかかるスロットル制御装置は、例えば入力され
る制御信号に応じてその主軸のストローク量を選択的に
切り換えることのできるシリンダ等にて構成されるアク
チュエータ46’を更に備えている。
【0069】このアクチュエータ46’は、スロットル
フェール時であって、且つ前記トランスファ53がLレ
ンジに操作されるときには、前記中間ストッパ46に当
接しているバルブリターンレバー43を、同ストッパ4
6から離間する方向(同図7中のF3方向)に操作する
ことができるように配設されている。
【0070】そして、この実施の形態にあっては、スロ
ットルフェール時等、モータ11の非通電時であって、
且つ上記トランスファ53がHレンジに操作されている
ときには、前記第1の実施の形態のスロットル制御装置
と同様に、前記中間ストッパ46にバルブリターンレバ
ー43が当接するといった態様にてスロットルバルブ1
0が固定される。すなわち、スロットルバルブ10の開
度が、前記中間ストッパ46の位置設定を通じて、アイ
ドル運転時に要求される同スロットルバルブ10の開度
よりもやや開き側の開度(所定開度Wd1)に設定され
る。
【0071】一方、同じくスロットルフェール時におい
て、前記トランスファ53がLレンジに操作されると、
上記アクチュエータ46’が駆動され、上記中間ストッ
パ46に当接しているバルブリターンレバー43が、バ
ルブリターンスプリング41の付勢力F1に抗して、同
ストッパ46から離間する方向に押し下げられる。更
に、この動作に伴って、前記バルブレバー44が前記退
避走行用スプリング42の付勢力F2によって押し下げ
られるようになる。すなわち、このときのスロットルバ
ルブ10の開度は、上記所定開度Wd1と比較して、よ
り開き側の開度(所定開度Wd2)に設定される(同図
7中の一点鎖線部参照)。なお、上記アクチュエータ4
6’は、前記トランスファ位置情報に基づいて、前記E
CU20によりその駆動が制御される。
【0072】本実施の形態の車両の制御装置では、図8
に示すエンジンの出力トルク調節処理を通じて、こうし
たスロットルバルブ10の固定態様を切り換えることに
より、上述したスロットルフェール時における極悪路か
らの脱出性能の向上を図るようにしている。
【0073】以下、図8を参照して、こうした出力トル
ク調節処理にかかる詳細を説明する。なお、この出力ト
ルク調節処理も、スロットルフェール時においてエンジ
ン1の運転全般を制御する周知のエンジン制御の前処理
として実行されるもので、例えば前記クランク角センサ
24を通じて検出されるクランクシャフトの所定角度毎
の割り込み処理として、ECU20によって実行され
る。また、同処理におけるステップS110〜S14
0、S170、S180の処理については、先の図3に
示した第1の実施の形態にかかる出力トルク調節処理に
おけるステップS110〜S140、S170、S18
0の処理と同様の処理であり、その重複する説明は割愛
する。
【0074】さて、この処理においては、スロットルフ
ェール時であって(ステップS110で「YES」)、
且つシフト位置が「N」レンジに操作されていると判断
される場合には(ステップS120で「YES」)、ス
テップS125の処理に移行する。そして、ステップS
125の処理として、上記アクチュエータ46’が駆動
されず、上記スロットルバルブ10が所定開度Wd1に
て固定された後、ステップS130の処理に移行する。
そして、ステップS130の処理として、自動変速機5
2が「N」レンジにあるときにおいて適切になるように
エンジン出力トルクが調節され、本処理が一旦終了され
る。
【0075】一方、スロットルフェール時であって(ス
テップS110で「YES」)、シフト位置が「N」レ
ンジに操作されておらず(ステップS120で「N
O」)、且つトランスファ53がLレンジに操作されて
いないと判断される場合には(ステップS140で「N
O」)、ステップS250の処理に移行する。そして、
ステップS250の処理として、この場合にも上記アク
チュエータ46’が駆動されず、上記スロットルバルブ
10が所定開度Wd1に設定される。
【0076】他方、スロットルフェール時であって(ス
テップS110で「YES」)、シフト位置が「N」レ
ンジに操作されておらず(ステップS120で「N
O」)、且つトランスファ53がLレンジに操作されて
いると判断される場合には(ステップS140で「YE
S」)、ステップS260の処理に移行する。そして、
ステップS260の処理として、上記アクチュエータ4
6’が駆動されて、上記スロットルバルブ10が所定開
度Wd2に設定される。
【0077】こうして、トランスファ53の操作態様に
応じて、ステップS250若しくはステップS260の
処理において、上記スロットルバルブ10の固定態様が
設定された後、ステップS265の処理に移行する。そ
して、ステップS265の処理として、アクセル操作量
信号PAに基づいて、制御アクセル操作量TPAを算出
した後、ステップS170の処理に移行する。なお、こ
のときにおける制御アクセル操作量TPAは、・アクセ
ルペダル51を全開に操作したときにおけるアクセル操
作量信号PAを「100%」として、その操作割合を算
出する。 ・その値の増大速度の上限を前記増大上限速度Lm1と
する。といった態様にて算出される。
【0078】その後、ステップS170の処理におい
て、上記算出された制御アクセル操作量TPAに基づい
てエンジン出力レベルが設定される。そしてその後、ス
テップS180の処理として、同エンジン出力レベルに
基づいて、前記マップからエンジン1の運転条件(運転
気筒数及び点火時期)が設定される。すなわち、制御ア
クセル操作量TPAの増大に応じて、順次エンジン出力
が高められるようになる。
【0079】図9は、本実施の形態の装置における出力
トルク調節処理についてその具体例を示したものであ
り、以下、この図9を参照して、上述したエンジンの出
力トルクの調節がどのように行われるかを更に詳述す
る。
【0080】なお、この図9において、図9(a)はア
クセル操作量信号PAの推移を示し、図9(b)は制御
アクセル操作量TPAを示し、図9(c)はエンジン出
力レベルの設定状況の推移を示し、図9(d)はエンジ
ン1の出力トルクの推移を示し、図9(e)はスロット
ルバルブ10の開度の設定態様を示している。
【0081】図9(a)に示されるように、アクセルペ
ダル51が、スロットルフェール時(ステップS110
で「YES」)に未操作である状態(操作量=0)から
一気に全開に操作されると、その後において制御アクセ
ル操作量TPAが徐々に増大するようになる(同図9中
のタイミングt21)。すなわち、図9(b)に示され
るように、制御アクセル操作量TPAは、増大上限速度
Lm1をもって増大するようになる(同図9中のタイミ
ングt21〜t22)。
【0082】また、図9(c)に示されるように、この
ときにおける上記エンジン出力レベルは、制御アクセル
操作量TPAの増大に伴って、順次「1」から「5」ま
で移行する。そして、このエンジン出力レベルの移行に
応じて、エンジン1の出力トルクが順次増大するように
なる。
【0083】更に、図9(e)に示されるように、この
ときにおけるスロットルバルブ10の開度は、トランス
ファ53の操作態様に基づいて、 ・トランスファ53がHレンジに操作されている場合に
は、所定開度Wd1に設定する。 ・トランスファ53がLレンジに操作されている場合に
は、上記所定開度Wd1よりも開き側の開度である所定
開度Wd2に設定する。といった態様にて設定される。
【0084】ここで通常、エンジン1の出力トルクの増
大は、先ずアクセルペダル51の操作量の増大に応じて
スロットルバルブ10の開度を大きく(吸入空気量を増
量)設定した後、この吸入空気量の増量に応じて、前記
インジェクタ5a〜5dにより噴射供給される燃料量
等、各種のパラメータを設定することにより行われる。
【0085】このため、スロットルバルブ10の開度が
上記所定開度Wd1,Wd2に固定される際には、エン
ジン1の最大出力トルクが、これら固定されるスロット
ルバルブ10の開度により自ずと設定されるようにな
る。
【0086】すなわち、図9(d)に示されるように、
上記トランスファ53がLレンジに操作されているとき
における最大出力トルクTWd1が、Lレンジに操作さ
れているときにおける最大出力トルクTWd2と比較し
て、より大きな出力トルクに設定される。
【0087】更に、本実施の形態の制御装置においてス
ロットルフェール時には、上述のように最大出力トルク
(TWd1,TWd2)が設定されるとともに、上記エ
ンジン出力レベルの設定状況に応じて点火時期の遅角や
運転気筒数の減筒等を適宜組み合わせてエンジン1の出
力トルクが調節される。
【0088】このため、図9(d)に示されるように、
エンジン1の出力トルクは、制御アクセル操作量TPA
の徐々の増大に伴うエンジン出力レベルの設定状況の推
移に応じて、 ・トランスファ53がHレンジに操作されているときに
は、最大出力トルクTWd1まで徐々に増大する。 ・トランスファ53がLレンジに操作されているときに
は、上記最大出力トルクTWd1と比較して、大きな出
力トルクである最大出力トルクTWd2まで徐々に増大
する(同図9(d)中の一点鎖線部参照)。といった態
様にて順次増大されるようになる。
【0089】従って、トランスファ53がLレンジに操
作されている場合には、Hレンジに操作されている場合
と比較して、エンジン1の出力トルクが速やかに増大す
るようになる。
【0090】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、以下に記載する効果が得られるようになる。 (1)スロットルフェール時におけるスロットルバルブ
10の開度について、トランスファ53がLレンジに操
作されるときの開度(所定開度Wd2)を、Hレンジに
操作されるときの開度(所定開度Wd1)よりも更に開
度増大側の開度に設定するようにした。このため、エン
ジン1の出力トルクの増大速度を抑制する処理が行われ
る場合であっても、トランスファ53がLレンジに操作
されるときには、アクセルペダル51の全開操作に応じ
た同出力トルクの速やかな増大を図ることができる。従
って、車両の異常時にエンジンの最大出力が制限される
場合であれ、極悪路等からの脱出もより容易となる。
【0091】(2)また、トランスファ53がLレンジ
に操作されることにより、スロットルバルブ10の開度
を、更に開度増大側の開度に切り換えるようにしたため
に、車両の極悪路走行時には、的確にエンジン1の出力
トルクの速やかな増大を図ることができるようになる。
【0092】(3)更に、スロットルバルブ10を開度
増大側の開度に設定する操作をアクチュエータ46’の
駆動を通じて行うようにしたために、こうしたメカニカ
ルな操作を通じてエンジン出力の速やかな増大を図るこ
とができるようになる。
【0093】[第3の実施の形態]次に、この発明にか
かる車両の制御装置の第3の実施の形態について、図1
0を参照して説明する。なお、この実施の形態の制御装
置の構成については、前述した第1の実施の形態のもの
と同一の構成のものを想定しており、それら構成につい
ての重複する説明は割愛する。
【0094】先の図1に示したように、前記アクセルペ
ダル51の操作量が2つのアクセルセンサ21a,21
bによって検出され、これら検出信号がアクセル操作量
信号PAa,PAbとして前記ECU20にそれぞれ取
り込まれている。
【0095】また、前述したように、同ECU20によ
って、これらアクセル操作量信号PAa,PAbが適宜
比較されて、その異常若しくは信頼性の低下が判定され
ている。そして、例えばこれらアクセルセンサ21a,
21bのうちの一方の検出信号が異常となる等、アクセ
ル操作量信号PAの信頼性が低下していると判定される
ことをもって信頼性低下異常(アクセルフェール)が判
定される構成となっている。
【0096】図10に、本実施の形態にかかる出力トル
クの調節態様を示す。同図10に示されるように、アク
セルフェール時には、その信頼性が低下しているとはい
え、制御が不能なほどではないとして、 ・前記スロットルバルブ10の最大開度を、前記所定開
度Wd1に制限することでエンジンの最大出力を抑制す
る。 ・両アクセル操作量信号PAa,PAbのうち信頼性の
高い信号を選択的に用いるとともに、スロットルバルブ
10を、同信号に比例してその開度が増大するように調
節し、且つ当該信号が最大(アクセルペダル51が全
開)になったときにその開度が所定開度Wd1になるよ
うに調節する(同図10(b)中の一点鎖線部参照)。
といった態様で車両を運転することにより、その退避走
行性能を確保するようにしている。
【0097】ところが、このように、そのアクセルフェ
ール時にアクセルペダル51の操作量に応じてスロット
ルバルブ10の開度が調節される場合であって、出力ト
ルクの立ち上がりを遅延する制御が行われていない場合
であっても、アクセルペダル51が緩やかに操作されれ
ば、出力トルクが緩やかに増大することとなって、やは
り極悪路からの脱出が困難になる。
【0098】そこで、本実施の形態の制御装置では、前
記トランスファ53がLレンジに操作されるときには、
アクセルペダル51の操作量に対するスロットルバルブ
10の開弁感度を上げ、同アクセルペダル51が全開に
なる以前(例えば、50%の操作量)にて所定開度Wd
1にするようにしている。すなわち、アクセルペダル5
1の操作量に対するスロットルバルブ10の開度を、上
記トランスファ53がHレンジに操作されている場合と
比較して、Lレンジに操作されている場合により大きく
設定するようにしている。
【0099】従って、アクセルペダル51が緩やかに操
作される場合であっても、トランスファ53がLレンジ
に操作されている場合には、Hレンジに操作されている
場合と比較して、エンジン1の出力トルクが速やかに増
大するようになる。
【0100】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、以下に記載する効果が得られるようになる。 (1)アクセルフェール時において、トランスファ53
がLレンジに操作されるときにおけるアクセルペダル5
1の操作量に対するスロットルバルブ10の開度を、H
レンジに操作されるときにおける開度よりも大きくなる
ように設定した。このため、アクセルペダル51が緩や
かに操作される場合であっても、トランスファ53がL
レンジに操作されるときには、エンジン1の出力トルク
の速やかな増大を図ることができる。従って、車両の異
常時にエンジンの最大出力が制限される場合であれ、極
悪路等からの脱出をより容易とすることができる。
【0101】(2)また、トランスファ53がLレンジ
に操作されることにより、アクセルペダル51の操作量
に対するスロットルバルブ10の開度の開弁感度を上げ
るようにしたために、車両の極悪路走行時には、的確に
エンジン1の出力トルクの速やかな増大を図ることがで
きるようになる。
【0102】なお、上記各実施の形態は、以下のように
変更して実施することもできる。 ・上記第1の実施の形態では、スロットルフェール時に
おいて、トランスファ53がLレンジに操作されている
ときにおける制御アクセル操作量TPAの増大上限速度
Lm2を、Hレンジに操作されているときの増大上限速
度Lm1と比較して大きな速度に設定して、エンジン1
の出力トルクの速やかな増大を図るようにした。これに
代えて、トランスファ53がLレンジに操作されている
ときには、こういった出力トルクの増大の抑制を解除、
すなわち抑制に対する最大限の緩和を図るようにしても
よい。こうした構成によれば、トランスファ53のLレ
ンジへの操作に基づいてエンジン1の出力トルクを一気
に増大させることができるようになる。
【0103】・上記第1及び第2の実施の形態では、エ
ンジン出力レベルとして5段階のレベル(レベル「1」
〜レベル「5」)を設定するとともに、制御アクセル操
作量TPAが20%増大する毎にエンジン出力レベルを
出力トルク増大側に移行させるようにした。しかし、こ
れら各エンジン出力レベルの設定態様、並びに同エンジ
ン出力レベルに対する制御アクセル操作量TPAの比率
等は任意である。
【0104】・同じく上記第1及び第2の実施の形態で
は、エンジン1の点火時期の遅角量や運転気筒数の減筒
数を可変設定することでエンジン1の出力トルクを調節
するようにしたが、これら点火時期遅角態様及び運転気
筒数の減筒態様についても任意である。要は、車両の退
避走行時において好適にエンジン1の出力トルクを調節
することができる態様であれば、どのような態様に設定
するようにしてもよい。なお、上記可変設定することの
できるパラメータとしては他に、燃料噴射量等がある。
【0105】・上記第3の実施の形態では、スロットル
バルブ10について、その開度をアクセル操作量信号P
Aと比例して増大するように設定するとともに、そのア
クセル操作量信号PAに対する開度をトランスファ53
がHレンジに操作されているときと比較して、Lレンジ
に操作されているときにより大きくなるように設定し
た。これに代えて、図11に示されるように、上記トラ
ンスファ53がLレンジに操作されているときの、上記
アクセル操作量信号PAに対するスロットルバルブ10
の開弁度合を、アクセル操作量信号PAが小さいときほ
ど大きく、且つ同アクセル操作量信号PAが大きくなる
につれて徐々に小さくなるように設定してもよい。こう
した構成によっても、アクセルペダル51の操作(踏
込)開始直後においてはエンジン1の出力トルクを速や
かに増大させることはできる。
【0106】・上記第3の実施の形態では、トランスフ
ァ53の操作態様にかかわらず、スロットルバルブ10
の最大開度を所定開度Wd1に抑制するようにしたが、
他に例えば、図12に示すように、同トランスファ53
がLレンジに操作されるときには、この最大開度の抑制
を上記所定開度Wd1よりも大きな開度である所定開度
Wd2まで緩和するようにしてもよい。こうした構成に
よれば、アクセルフェール時におけるアクセル操作量信
号PAに対するスロットルバルブ10の開度について、
同トランスファ53がLレンジに操作されているときに
おける開度を、Hレンジに操作されているときの同開度
と比較して、相対的に大きくなるように設定することが
できるようになる。
【0107】・上記第1〜第3の実施の形態の構成を、
適宜組み合わせて実施するようにしてもよい。 ・上記各実施の形態では、トランスファ53を通じて変
速比の強制拡大が行われるようにしたが、変速比を強制
拡大することができる変速機を備える車両であればどの
ような車両に本発明にかかる制御装置を適用するように
してもよい。こうした構成によっても、同変速比が強制
拡大されるときに、上記各実施の形態にかかる出力トル
クの調節を行うことで、同各実施の形態に記載した効果
と同様の効果を奏することができるようになる。
【0108】・上記各実施の形態では、吸気通路2内に
燃料を噴射するエンジン1に本発明の制御装置を適用す
る場合について示したが、燃焼室内に直接燃料を噴射す
るエンジン、いわゆる直噴エンジンについても、本発明
の制御装置は同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる車両の制御装置の第1の実施
の形態についてそのシステム構成を示すブロック図。
【図2】同装置に採用されるスロットル制御装置及びそ
の周辺構造を模式的に示す略図。
【図3】同実施の形態の出力トルク調節処理の処理手順
を示すフローチャート。
【図4】出力トルク調節処理に用いられるマップのマッ
プ構造を示す略図。
【図5】点火時期とエンジン出力との関係を示すグラ
フ。
【図6】同実施の形態による出力トルク調節態様を示す
タイミングチャート。
【図7】この発明にかかる車両の制御装置の第2の実施
の形態についてこれに採用されるスロットル制御装置及
びその周辺構造を模式的に示す略図。
【図8】同実施の形態の出力トルク調節処理の処理手順
を示すフローチャート。
【図9】同実施の形態による出力トルク調節態様を示す
タイミングチャート。
【図10】この発明にかかる車両の制御装置の同第3の
実施の形態についてその制御態様を示すタイミングチャ
ート。
【図11】本発明にかかる車両の制御装置の他の実施の
形態についてその制御態様を示すタイミングチャート。
【図12】本発明にかかる車両の制御装置の他の実施の
形態についてその制御態様を示すグラフ。
【符号の説明】
1…エンジン、2…吸気通路、3…排気通路、5…イン
テークマニホールド、5a〜5d…インジェクタ、6a
〜6d…点火プラグ、10…スロットルバルブ、11…
モータ、12…スロットル開度センサ、13…吸気圧セ
ンサ、20…ECU、21a,21b…アクセルセン
サ、22…シフト位置センサ、23…トランスファ位置
センサ、24…クランク角センサ、25…カム角セン
サ、31…触媒、40…補助機構、41…バルブリター
ンスプリング、42…退避走行用スプリング、43…中
間ストッパ、43’…アクチュエータ、44…バルブレ
バー、45…全閉ストッパ、46…中間ストッパ、47
…全開ストッパ、51…アクセルペダル、52…自動変
速機、53…トランスファ、61…イグナイタ、62…
点火コイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 11/10 F02D 11/10 K 3G093 17/02 17/02 Z 3G301 29/02 311 29/02 311J 311C 311G 311H 41/22 310 41/22 310E 43/00 301 43/00 301B 301K 301Y 301Z 45/00 345 45/00 345F F02P 5/15 F02P 5/15 L Fターム(参考) 3D041 AA30 AA48 AA73 AA74 AA79 AB01 AC01 AC16 AC18 AD02 AD04 AD05 AD10 AD31 AE03 AE07 AE09 AE30 AF01 3G022 AA03 BA01 DA01 DA02 DA04 EA08 FA06 GA01 GA07 GA08 GA20 3G065 AA04 CA34 CA38 CA39 DA05 DA06 DA15 EA07 FA08 GA01 GA10 GA31 GA41 GA46 HA21 HA22 JA04 JA09 JA11 KA02 KA15 KA16 KA33 3G084 AA03 BA00 BA05 BA17 BA32 EB09 FA00 FA06 FA10 FA11 FA38 FA39 3G092 AA01 AA14 BA01 BA09 CA03 DC01 EA03 EA15 EC10 HA05Z HA06Z HE03Z HE05Z HF09Z HF12Z 3G093 AA01 AA05 DA01 DA03 DA06 DB00 DB11 EA08 EA09 EA13 EB03 FA10 FB01 3G301 HA01 HA07 LA00 LA01 NC04 NE01 NE11 PA07Z PA11Z PE03Z PE05Z PF03Z PF07Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクセル操作部材の操作量に基づき車載エ
    ンジンのスロットルバルブ開度を制御するスロットル制
    御装置を備える車両の、前記スロットル制御装置の異常
    に際して、前記エンジンの最大出力を制限しつつ、前記
    アクセル操作部材の操作量に対する同エンジン出力の増
    大速度の抑制を行う車両の制御装置において、 前記エンジンの出力軸と車両の駆動輪との間の変速比を
    強制拡大する操作が行われることに基づいて前記アクセ
    ル操作部材の操作量に対する前記エンジン出力の増大速
    度の抑制を緩和する抑制緩和手段を備えることを特徴と
    する車両の制御装置。
  2. 【請求項2】前記抑制緩和手段が参照する前記エンジン
    の出力軸と車両の駆動輪との間の変速比を強制拡大する
    操作は、前記エンジンの出力軸に連結される変速機と車
    両の駆動輪との間にあって変速機出力軸の変速比を更に
    強制変換するトランスファ切替装置の切替操作である請
    求項1記載の車両の制御装置。
  3. 【請求項3】前記抑制緩和手段は、前記エンジンの減筒
    態様及び点火時期遅角態様の少なくとも一方を緩和して
    前記アクセル操作部材の操作量に対する前記エンジン出
    力の増大速度の抑制を緩和するものである請求項1また
    は2記載の車両の制御装置。
  4. 【請求項4】前記スロットル制御装置の異常は前記スロ
    ットルバルブの制御不能異常であり、前記抑制緩和手段
    は、前記エンジンの出力軸と車両の駆動輪との間の変速
    比を強制拡大する操作に伴い、任意の機構を通じて、前
    記スロットルバルブの固定退避開度を強制的に開度増大
    側に操作して前記アクセル操作部材の操作量に対する前
    記エンジン出力の増大速度の抑制を緩和するものである
    請求項1〜3のいずれかに記載の車両の制御装置。
  5. 【請求項5】前記スロットル制御装置の異常は前記アク
    セル操作部材の信頼性低下異常であり、前記抑制緩和手
    段は、前記エンジンの出力軸と車両の駆動輪との間の変
    速比を強制拡大する操作に伴い、前記アクセル操作部材
    の操作量に対する前記スロットルバルブの開弁感度を高
    めて同アクセル操作部材の操作量に対する前記エンジン
    出力の増大速度の抑制を緩和するものである請求項1ま
    たは2記載の車両の制御装置。
  6. 【請求項6】前記スロットル制御装置の異常は前記アク
    セル操作部材の信頼性低下異常であり、前記抑制緩和手
    段は、前記エンジンの出力軸と車両の駆動輪との間の変
    速比を強制拡大する操作に伴い、前記エンジンの最大出
    力の制限を緩和して前記アクセル操作部材の操作量に対
    する前記エンジン出力の増大速度の抑制を緩和するもの
    である請求項1または2記載の車両の制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011219023A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Nissan Motor Co Ltd 車両の駆動力制御装置
JP2013170513A (ja) * 2012-02-21 2013-09-02 Denso Corp スロットル制御システム、スロットルバルブ制御装置、スロットル装置、およびスロットルバルブ制御方法

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