JP2002019380A - ペンスタンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】台座に対しペンを保持するペン保持部材を回転
自在に取付けたペンスタンドにおいて、所望する角度で
固定可能とし、ペン（筆記具）を挿着した状態中に、角
度が変わることのないように確実にペン保持部材を台座
に固定できるようにする。 【解決手段】ペン挿入部を有したペン保持部材を、該ペ
ン保持部材と連動して回転する軸体を介して台座に回転
可能かつ軸体の軸心方向に移動可能に装着する。軸体の
端面に円周状につめ部を形成する。台座の軸受部に、前
記つめ部とかみ合うかみ合いつめ部を端面に有する角度
維持部材を回転することなく設ける。軸体のつめ部と角
度維持部材のかみ合いつめ部をかみ合わせることにより
ペン保持部材の台座に対する角度が固定されるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、台座に対しペンを
保持するペン保持部材を回転自在に取付け、所望する角
度で固定可能としたペンスタンドに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ペンスタンドについて各種の構造
のものが提案されており、そうした中、ペンの挿入角度
を所望する角度に自由に変えられるようにして使用にあ
たり便利とした、台座に対しペンを保持するペン保持部
材を回転自在に取付けてなるペンスタンドが提案されて
いる。例えば、実公昭３８−１４５２１号「ペンスタン
ド」の公報に記載されているような、「ペンを挿入して
置く挿入筒とそれを固定する吸着盤の結合からなるもの
で、挿入筒の下部を小円球状にして、吸着盤に設けた前
記小円球状に良く合致する嵌合部に、嵌着させる。」の
ような構造のものがある。また、実公昭３８−２６２５
５号「ペンホルダー」の公報に記載されているような、
「断面ほぼコ字形をした板ばね製の挾持体の上部に支持
体を固定し、この支持体にペン挿入体を枢着して成るも
の。」のような構造のものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記したような構造の
ものは、小円球状と嵌合部とのあるいは軸と孔との嵌合
力（接触面の摩擦力）により、挿入筒やペン挿入体を所
望する角度に維持するものであり、元々大きな嵌合力は
得られない。従って、重目のペン（筆記具）を挿入した
場合に、ペンスタンドを載置した例えば机にぶつかる等
してペンスタンドに衝撃が加わると、挿入筒やペン挿入
体の角度が変更してしまうという問題があった。また、
使用頻度が高くなるにともない嵌合している部分が摩耗
したりして嵌合力が低下し、所望する角度に挿入筒を位
置させても、角度を維持できないといった問題が生じて
しまう。

【０００４】本発明はこうした現実問題に鑑み、台座に
対しペンを保持するペン保持部材を回転自在に取付けた
ペンスタンドにおいて、所望する角度で固定可能とし、
ペン（筆記具）の重み等により、また使用頻度の高さか
らくる台座とペン保持部材の嵌合部分の摩耗により、嵌
合力の低下等により、ペン（筆記具）を挿着した状態中
に角度が変わることのないように確実にペン保持部材を
台座に固定できるペンスタンドを得ることを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、ペン挿入部を
有したペン保持部材を、該ペン保持部材と連動して回転
する軸体を介して、底面に吸盤又は磁石を取付けた台座
に回転可能かつ軸体の軸心方向に移動可能に装着したペ
ンスタンドであって、軸体の端面に円周状につめ部を形
成し、軸体を保持する台座の軸受部に前記つめ部とかみ
合うかみ合いつめ部を端面に有する角度維持部材を回転
不能に設け、軸体のつめ部と角度維持部材のかみ合いつ
め部をかみ合わせることによりペン保持部材の台座に対
する角度が固定され、軸体又は角度維持部材を軸芯に沿
った方向に移動してつめ部とかみ合いつめ部のかみ合わ
せを解除することによりペン保持部材を所望する角度に
変更可能となり、つめ部とかみ合いつめ部をかみ合わせ
ることにより前記角度に固定できることを特徴とするペ
ンスタンドである。

【０００６】本発明におけるペン挿入部を有したペン保
持部材は、平板状の基板に突部を形成し、該突部にペン
を挿入する挿入孔を設けて挿入部としてなるものでも良
いし、円錐筒をペン保持部材としてなるものでも良く、
その形状は限定されない。また、軸体の端面や角度維持
部材に設けるつめ部とかみ合いつめ部における形状も特
に限定されず、確実にかみ合う形状であれば良い。

【０００７】本発明では、ペン保持部材に軸体を設ける
が、軸体をペン保持部材と一体に形成して設けたもので
も良いし、ペン保持部材の側面に孔を形成し別体の軸体
を挿入し、固定して設けたものでも良い。また、軸体
は、ペン保持部材の片方の側面だけに突出させたもので
も良いし、両側面から突出させたものでも良い。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用い
て説明する。同じ部材、同じ箇所を示すものは同じ符号
を付す。ペンスタンド１は、図１〜図５に示すように、
ペン挿入部２を有するペン保持部材３と台座４とで構成
される。ペン保持部材３は平板状で、該平板の略中央部
にペン挿入部２を設けてある。ペン挿入部２は、裏面に
突出した突出部５を設け、該突出部５にペンの先端部を
挿入する挿入孔６を設けた構造としてある。また、ペン
保持部材３には、貫通孔７を有した小幅の軸体取付部８
を設けてある。

【０００９】台座４は、図３に示すように、側片９ａ、
９ｂとペン保持部材３を回転自在に保持する保持部１０
とからなるコ字型状の形状としてある。保持部１０に
は、ペン保持部材３の軸体取付部８を配置するために凹
部１１を設けてある。保持部１０の凹部１１の両側面１
１ａ、１１ｂには、貫通孔１２、１３を形成してあり、
該貫通孔１２、１３を軸受部１４、１５としてある。

【００１０】凹部１１にペン保持部材３の軸体取付部８
を、該軸体取付部８の貫通孔７と台座４の軸受部１４、
１５の貫通孔１２、１３が一直線上になるように配置
し、各貫通孔１３、７、１２に軸体１６を挿入すること
により、台座４にペン保持部材３を装着してある。軸体
１６は、貫通孔１２、１３に対しては回転自在に、貫通
孔７に対しては、図示していないがねじ等によりペン保
持部材３に固定して回転することのないようにしてあ
る。これにより、ペン保持部材３は、台座４に対し回転
可能にかつ軸体１６の軸心に沿った方向に移動可能に取
付けてある。

【００１１】軸体１６の一方の端面には、突状のつめを
円周状に形成してなるつめ部１７を設けてある。つめ部
１７を設けた軸体１６の端部を挿入する前記貫通孔１２
内には、つめ部１７とかみ合うかみ合いつめ部１８を有
する角度維持部材１９を、軸心に沿った方向に移動可能
に配設してある。角度維持部材１９は、かみ合いつめ部
１８を有する円筒部分２０と、直方体状に突出した突出
部２１とで構成されている。突出部２１は、貫通穴１２
の外方に開口する開口部１２ａに螺着した角度維持部材
固定用栓２２に設けた係合穴２３に係合してあり、角度
維持部材１９が回転しないようにしてある。角度維持部
材固定用栓２２の外方に露出した端面には、回転させ易
い用にねじ回し用の溝２４を設けてある。もう一方の軸
受部１５の貫通穴１３には、軸体１６の端部１６ｂの端
面を軸受部１４側へ付勢するようにスプリング２５を配
して、外方に開口する開口部１３ａにスプリング押さえ
栓２６を螺着してある。

【００１２】軸体１６はスプリング２５により角度維持
部材１９側へ付勢されているので、軸体１６のつめ部１
７は角度維持部材１９のかみ合いつめ部１８にかみ合
い、角度維持部材１９は固定されているので、軸体１６
は回転することがない。したがって、軸体１６のつめ部
１７を角度維持部材１９のかみ合いつめ部１８に所望す
る位置でかみ合わせることにより、ペン保持部材３は台
座４に対し、所望する角度で固定することができる。角
度を変更する場合は、軸体１６をスプリング２５を有す
る貫通孔１３側へ移動させ、軸体１６のつめ部１７の角
度維持部材１９のかみ合いつめ部１８とのかみ合わせを
解除し、ペン保持部材３を台座４に対し所望する角度と
なるように回転させ、前記移動させるのに要するの力を
弱めれば、スプリング２５の付勢力により、軸体１６の
つめ部１７は角度維持部材１９のかみ合いつめ部１８と
かみ合い所望する角度に設定することができる。

【００１３】台座４の底面２７には、吸盤又は磁石２８
を取付けてあり、冷蔵庫等のスチール面にペンスタンド
１を設置できるようにしてある。

【００１４】図６〜図７は他の実施の形態を示すもの
で、ペンスタンド５１は、前記実施の形態のペンスタン
ド１と同様に、ペン挿入部２を有するペン保持部材５２
と台座５３とで構成され、ペン保持部材５２は平板状
で、該平板の略中央部に設けられたペン挿入部２は、前
記ペンスタンド１と同様な構造としてある。

【００１５】ペン保持部材５２の軸体取付部５４の側面
には穴５５が形成してあり、端部５６ａを突出させた軸
体５６を圧入して、接着剤などにより固着し、ペン保持
部材５２と一体に回転するようにしてある。軸体５６の
ペン保持部材５２より突出した端面には、前記実施の形
態のペンスタンド１と同様に突状のつめを円周状に形成
してなるつめ部１７を設けてある。

【００１６】台座５３は、図７に示すように、ペン保持
部材５２の軸体取付部５４を配する側に位置する側片５
７と、該側片５７に対し直角に延びた軸体５６を保持す
る保持部５８とからなる形状である。保持部５８には、
図６に示すように、ペン保持部材５２の軸体取付部５４
を配置するために切欠部５９を設けてある。ペン保持部
材５２の軸体取付部５４の側面５４ａから突出した軸体
５６の端部を保持する軸受部６０の側面６０ａには、前
記軸体５６の端部が挿入する貫通孔６１が設けてあり、
該貫通孔６１に軸体５６の端部を挿入して、ペン保持部
材５２を台座５３に対し回転可能にかつ軸体５６の軸心
方向に移動可能に取付けてある。

【００１７】つめ部１７を設けた軸体５６の端部を挿入
する前記貫通孔６１内には、前記実施の形態のペンスタ
ンド１と同様に、つめ部１７とかみ合うかみ合いつめ部
１８を有した角度維持部材１９を配設してあり、角度維
持部材１９の突出部２１を、貫通穴６１の外方に開口す
る開口部６１ａに螺着した角度維持部材固定用栓２２に
設けた係合穴２３に係合して、角度維持部材１９が回転
しないようにしてある。

【００１８】前記ペンスタンド１と同様に、軸体５６の
つめ部１７を角度維持部材１９のかみ合いつめ部１８に
かみ合わせると、角度維持部材１９は固定されているの
で、軸体５６は回転することがない。したがって、軸体
５６のつめ部１７を角度維持部材１９のかみ合いつめ部
１８に所望する位置でかみ合わせることにより、ペン保
持部材５２は台座５３に対し、所望する角度で固定する
ことができる。角度を変更する場合は、軸体５６をスラ
イドさせて軸体５６のつめ部１７と角度維持部材１９の
かみ合いつめ部１８とのかみ合わせを解除し、ペン保持
部材５２を台座５３に対し所望する角度となるように回
転させ、再度軸体５６のつめ部１７と角度維持部材１９
のかみ合いつめ部１８とをかみ合わせれば、所望する角
度に設定することができる。

【００１９】台座５３の底面６２には、前記実施の形態
のペンスタンド１と同様に、吸盤又は磁石２８を取付け
てある。

【００２０】

【発明の効果】本発明のペンスタンドは前述したような
構造なので、台座に対しペンを保持するペン保持部材を
所望する角度で固定でき、ペンの重み等により角度が変
更してしまうことがなく、確実に設定した角度でペン保
持部材を台座に固定できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示す、ペンスタンドの要
部を断面とした図である。

【図２】図１におけるペンスタンドの側面図である。

【図３】図１におけるペンスタンドの平面図である。

【図４】図１における角度維持部材の拡大斜視図であ
る。

【図５】図１における角度維持部材固定用栓の拡大斜視
図である。

【図６】他の実施の形態を示す、ペンスタンドの要部を
断面とした図である。

【図７】図６におけるペンスタンドの平面図である。

【符号の説名】

１ ペンスタンド ２ ペン挿入部 ３ ペン保持部材 ４ 台座 １４、１５ 軸受部 １６ 軸体 １７ つめ部 １８ かみ合いつめ部 １９ 角度維持部材 ２７ 底面 ２８ 磁石 ５１ ペンスタンド ５２ ペン保持部材 ５３ 台座 ５６ 軸体 ６０ 軸受部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ペン挿入部を有したペン保持部材を、該ペ
   ン保持部材と連動して回転する軸体を介して、底面に吸
   盤又は磁石を取付けた台座に回転可能かつ軸体の軸心方
   向に移動可能に装着したペンスタンドであって、軸体の
   端面に円周状につめ部を形成し、軸体を保持する台座の
   軸受部に前記つめ部とかみ合うかみ合いつめ部を端面に
   有する角度維持部材を回転不能に設け、軸体のつめ部と
   角度維持部材のかみ合いつめ部をかみ合わせることによ
   りペン保持部材の台座に対する角度が固定され、軸体又
   は角度維持部材を軸芯に沿った方向に移動してつめ部と
   かみ合いつめ部のかみ合わせを解除することによりペン
   保持部材を所望する角度に変更可能となり、つめ部とか
   み合いつめ部をかみ合わせることにより前記角度に固定
   できることを特徴とするペンスタンド。