JP3612686B2 - 回転装飾体の支持構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オルゴール、モータ、時計機構等の駆動源により回転駆動される装飾体を支持する構造に関するものであり、特に、装飾体に負荷がかかった場合に、その負荷が駆動源にまで伝わらないように構成したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のオルゴール、モータ、時計機構等を駆動源として回転駆動される装飾体は、実開昭62−184595号公報に開示されているように、オルゴールのドラムと共に回転するカム等にアーム状の係合体を係合させ、その係合体の揺動等により装飾体を動かすものであった。
【0003】
上記従来技術においては、駆動源によりほぼ直接装飾体を駆動するように構成されていたので、装飾体が静止物に当たったり、外力で無理に動かされると、その際に装飾体にかかる負荷が直接駆動源にかかることになり、駆動源が停止したり、損傷することがあった。
【0004】
そこで、特開平10−39052号公報に開示されているように、モータによって回転される駆動軸と装飾体を回転させる支軸の当接する端面に、軸方向に係合する凹凸からなる係合部をそれぞれ設け、支軸に負荷がかかると駆動軸の回転によって支軸を押し上げるように係合部が乗り越えて係合解除され、駆動軸に負荷がかからないように構成した回転飾りもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術のように、装飾体を支持する支軸を軸方向に逃がすことにより、支軸と駆動軸との係合を解除すれば駆動軸に負荷がかかることを防止することが可能である。しかし、支軸の軸方向から外力や負荷がかかった場合には、支軸が逃げることができなくなり、支軸と駆動軸の係合を解除することができなくなって駆動軸に負荷がかかることになってしまう。
【0006】
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みなされたもので、簡素な構成でしかも装飾体の回転方向や軸方向に負荷がかかった場合でも駆動源に負荷がかからないようにした回転装飾体の支持構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の回転装飾体の支持構造は、駆動源と、該駆動源により回転駆動され上端に第1嵌合部を有する駆動軸と、装飾体と、該装飾体が上端に取り付けられ、下端に前記第1嵌合部に遊嵌する第2嵌合部を有し、該第2嵌合部から径方向に偏心した位置に重心を有する連結軸と、を備え、前記第1嵌合部及び第2嵌合部の一方が管状部からなると共に他方が軸状部からなり、前記管状部及び前記軸状部の一方又は両方に回転方向に係合する係合部が設けられ、前記連結軸の重心位置に従って前記第1嵌合部の軸心に対して前記第2嵌合部の軸心が傾くことにより前記係合部が前記軸状部又は前記管状部に係合して前記駆動軸と共に前記連結軸が回転するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の回転装飾体の支持構造において、駆動源からの回転は、駆動軸と連結軸により装飾体に伝えられる。この駆動軸と連結軸は、駆動軸の上端に設けられた第1嵌合部と連結軸の下端に設けられた第2嵌合部を遊嵌することにより連結されている。この第1嵌合部と第2嵌合部は、一方が有底の管状部、他方が管状部より小径で先端が管状部の底に突き当たる軸状部からなり、これが遊嵌すると共に連結軸の重心が第2嵌合部から径方向に偏心しているため、管状部の軸心に対して軸状部の軸心が傾いた状態になる。
【0009】
上記のような管状部と軸状部の一方又は両方の内周面又は外周面には、切欠やローレット等の凹凸からなる係合部が設けられている。この係合部は管状部と軸状部の軸心が傾くことにより管状部の内面又は軸状部の外面に係合し、これが回転方向に係合することにより、駆動軸の回転が連結軸に伝わって装飾体が回転する。
【0010】
上記のように、駆動軸と連結軸は、管状部と軸状部の軸心が装飾体を含めた連結軸の重心によって傾くことにより係合している。このため、装飾体が静止物に当たったり、外力が連結軸に加わった場合、係合部による係合状態は容易に解除され、連結軸にかかった負荷がそのまま駆動軸に伝わることを防ぐことができる。
【0011】
【実施例】
以下、図面に基いて本発明の実施例を説明する。図1は本発明の一実施例に係る回転装飾体の支持構造の要部断面図、図2は図1に示す支持構造を用いたオルゴール付時計の外観斜視図、図3及び図4は図2に示す駆動軸と駆動源を示す正面図及び側面図、図5は図2に示す連結軸と装飾体を示す側面図である。
【0012】
図2において、2は時計筐体であり、その前面に時刻表示部4が設けられ、側面に後述するオルゴールからの音を放音するスリット状の音孔6が設けられている。この時計筐体2の内部には、時刻表示部4を駆動するムーブメント8と、オルゴールユニット10が収納されている。また、時計筐体2の上方には、装飾体16が設けられている。本実施例においては、オルゴールユニット10のオルゴールを駆動源としてその回転を駆動軸12と連結軸14を介して装飾体16に伝えることにより、装飾体16は回転するように構成されている。
【0013】
図3及び図4に示すように、オルゴールユニット10は、オルゴール18、オルゴール18が取り付けられる木製板からなる共鳴板20及びその共鳴板20の一部に形成され図中下方が開口した箱状の共鳴室22を備えている。オルゴール18は、基板18a上に設けられた音階板18bを、モータ18cにより回転駆動されるドラム18dの周面に設けられた突起で弾くことにより音を発生するものを使用している。尚、モータ18cは、ムーブメント8に設けられた目安機構からのアラーム信号あるいは共鳴板20に固定されたフレーム24上に設けられたモニタースイッチ26の操作に応答して一定時間作動するものとなっている。
【0014】
駆動軸12は、オルゴール18におけるドラム18dの軸に取り付けられており、時計筐体2の上面に設けられた孔2aから上方に突出するように構成されている。この駆動軸12の上端には第1嵌合部12aが設けられている。この第1嵌合部12aは、図1及び図3に示すように、有底の管状部からなり、上端面から軸方向に形成された切欠部12bを有している。また、この第1嵌合部12aには、内方にわずかに突出する切欠部12bのエッジからなる第1係合部12cが設けられている。
【0015】
連結軸14は、図2及び図5に示すように、略クランク状に屈曲しており、その上端に装飾体16が取り付けられており、下端に第2嵌合部14aが設けられている。この第2嵌合部14aの外径は、駆動軸12の第1嵌合部12aの内径よりも小さく、また、先端14bが第1嵌合部12aの底部12dに突き当たったときに第1係合部12cに対面する位置に、細かい凹凸のローレットからなる第2係合部14cを有している。
【0016】
上記構成からなる駆動軸12と連結軸14は、図1に示すように遊嵌されて連結されている。即ち、駆動軸12の第1嵌合部12aの内径より連結軸14の第2嵌合部14aの外径の方が小さいため、第2嵌合部14aを第1嵌合部12aに差し込むと遊びをもった状態で遊嵌する。このときに、連結軸14の軸方向の位置は、その先端14bが第1嵌合部12aの底部12dに突き当たることにより位置決めされており、このときに第1係合部12cと第2係合部14cが対面することになる。
【0017】
上記のように第2嵌合部14aが第1嵌合部12aに遊嵌されているため、その遊びの分だけ第2嵌合部14aは径方向に移動可能な状態となっており、第2嵌合部14aの軸心14eが第1嵌合部12aの軸心12eに対してわずかに傾斜した状態で安定することになる。特に、本実施例のように連結軸14がクランク状をなしていて、第2嵌合部14aの軸心から外れた所に装飾体16が取り付けられていると、その重心位置が第2嵌合部14aから径方向に偏心し、第2嵌合部14aの軸心14eが第1嵌合部12aの軸心12eに対して傾き易い状態となる。
【0018】
上記のように第2嵌合部14aの軸心14eが第1嵌合部12aの軸心12eに対して傾斜すると、このときに対面している第1係合部12cに第2係合部14cが押し付けられる。この第1係合部12cと第2係合部14cは、鋭いエッジ状の凸部あるいはローレット状の細かい凹凸の集合からなるものであるため、当接すると回転方向に対して食い付いたり大きな摩擦を生じさせることになり、このように回転方向に係合することによって駆動軸12の回転が連結軸14に伝達され、装飾体16を回転させることになる。
【0019】
一方、第1係合部12cと第2係合部14cとの係合状態は、連結軸14が傾くことにより保持されているだけであり、装飾体16に外力や負荷がかかって連結軸14の傾き具合が変わると、即座に係合解除されて駆動軸12と連結軸14が別々に回転可能な状態になる。このため、連結軸14に加わる負荷が駆動軸14に直接伝わることがなくなり、駆動源としてのオルゴール18が停止したり損傷することを防止することができる。
【0020】
上記実施例においては、駆動軸12の第1嵌合部12aを管状部で構成し、連結軸14の第2嵌合部14aを軸状部で構成しているが、これを逆にして、第1嵌合部12aを軸状部で構成し、第2嵌合部14aを管状部で構成しても良い。
【0021】
また、上記実施例においては、第1嵌合部12aと第2嵌合部14aにそれぞれ第1係合部12cと第2係合部14cを設けているが、第1係合部12cと第2係合部14cの何れか一方を設けるだけでも良い。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、駆動軸に設けた管状部等からなる第1嵌合部と、連結軸に設けた軸状部等からなる第2嵌合部とを遊嵌させ、その軸心の傾きにより係合する係合部を第1嵌合部と第2嵌合部に設けることにより駆動軸の回転が連結軸に伝わるように構成しているので、外力や負荷が回転方向あるいは軸方向に加わって軸心の傾きがかわると、即座に駆動軸と連結軸の係合状態が解除され、外力や負荷が駆動軸から駆動源に伝わることを防ぐことができる。
【0023】
また、駆動軸と連結軸との連結部分に、他の部品や特殊な連結構造を必要としないため、構成が簡素で、コストも抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る回転装飾体の支持構造の要部断面図である。
【図2】図1に示す支持構造を用いたオルゴール付時計の外観斜視図である。
【図3】図2に示す駆動軸と駆動源を示す正面図である。
【図4】図2に示す駆動軸と駆動源を示す側面図である。
【図5】図2に示す連結軸と装飾体を示す側面図である。
【符号の説明】
10 オルゴールユニット
12 駆動軸
12a 第1嵌合部
12c 第1係合部
14 連結軸
14a 第2嵌合部
14c 第2係合部
16 装飾体
18 オルゴール

Claims (1)

  1. 駆動源と、
    該駆動源により回転駆動され上端に第1嵌合部を有する駆動軸と、
    装飾体と、
    該装飾体が上端に取り付けられ、下端に前記第1嵌合部に遊嵌する第2嵌合部を有し、該第2嵌合部から径方向に偏心した位置に重心を有する連結軸と、を備え、
    前記第1嵌合部及び第2嵌合部の一方が管状部からなると共に他方が軸状部からなり、前記管状部及び前記軸状部の一方又は両方に回転方向に係合する係合部が設けられ、前記連結軸の重心位置に従って前記第1嵌合部の軸心に対して前記第2嵌合部の軸心が傾くことにより前記係合部が前記軸状部又は前記管状部に係合して前記駆動軸と共に前記連結軸が回転することを特徴とする回転装飾体の支持構造。
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