JP2002019214A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

Info

Publication number
JP2002019214A
JP2002019214A JP2000205790A JP2000205790A JP2002019214A JP 2002019214 A JP2002019214 A JP 2002019214A JP 2000205790 A JP2000205790 A JP 2000205790A JP 2000205790 A JP2000205790 A JP 2000205790A JP 2002019214 A JP2002019214 A JP 2002019214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
order
data
printing
page
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000205790A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Saito
斎藤  弘幸
Takayuki Murata
隆之 村田
Masao Kato
真夫 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000205790A priority Critical patent/JP2002019214A/ja
Publication of JP2002019214A publication Critical patent/JP2002019214A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷後の印刷物の並べ替えの手間を排除する
ことができるユーザフレンドリな記録装置を提供する。 【解決手段】 各々の前記搬送路上での印刷済みの記録
媒体の頁順序が連続頁となるように記録データの順序を
入れ替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、並設される複数の
搬送路上を搬送される複数の記録媒体を同時に印字可能
な記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタや複写機やファクシミリ
等の記録装置において、複数の用紙を並列に給紙して印
字を行うタイプのものが知られている。このような並列
搬送タイプの記録装置は、様々な大きさの用紙を印字可
能であり、はがきや封筒等の幅狭な用紙を印字する場
合、複数枚の用紙を並列に給紙、搬送、印字することに
より記録速度を向上させることが可能となる。このよう
な並列搬送タイプの記録装置に関する従来技術として、
特開平05−058466号公報、特開平05−058
504号公報、特開平05−162423号公報、特開
平06−135600号公報等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来技術においては、給紙機構、レジスト調整、紙無
し時の処理等は開示されているが、プリントするデータ
あるいは印字頁の順序に関しては何ら開示されていな
い。同じデータを複数部数印字する場合には、各印刷物
に違いはないので、印刷順序がどうであっても問題は発
生しない。
【0004】しかしながら、複数頁のデータを印字する
場合には、頁順にデータを作成しこれらを順次印字する
と、つぎのような問題が発生する。例えば、2列の並列
印字の場合に、頁順にデータを作成しこれらを順次印字
すると、図14に示すように、奇数頁P1、P3、P
5、…は排紙トレイ上の一方の側(右側)に排紙され、
また偶数頁P2、P4、P6は他方の側(左側)に排紙
される。
【0005】このように排紙された印字物をまとめよう
としてそのまま重ねると、図15のように、偶数頁の上
に奇数頁が重ねられ、印字物の頁順序が連続しなくな
る。よって、これを連続頁にするためには、ユーザが並
べ替えなければならず、煩雑であるなどの問題がある。
【0006】この発明はこのような問題を解決すべくな
されたものであり、並送される複数の記録媒体に対する
同時記録が可能な記録装置において、印刷後の印刷物の
並べ替えの手間を排除することができるユーザフレンド
リな記録装置を提供することを解決課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の一形態におい
ては、並設される複数の搬送路上を搬送される複数の記
録媒体を同時に印字可能な記録装置において、各々の前
記搬送路上での印刷済みの記録媒体の頁順序が連続頁と
なるように記録データの順序を入れ替えるデータ順序入
れ替え手段を備えるようにしている。
【0008】各搬送路上で印字出力される印刷物の頁順
序が連続頁となるので、各搬送路から印字出力される印
刷物の束を適宜重ね合わせるのみで、全ての印刷物の頁
順序を1頁から連続させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施形態を添付図
面に従って詳細に説明する。
【0010】以下の実施形態においては、本発明をイン
クタンク付き記録ヘッド10を搭載したシリアル式イン
クジェットプリンタに適用している。
【0011】(第1の実施形態)図1はシリアル式イン
クジェットプリンタの外観構成を示す図である。この図
1のプリンタは、上面印刷方式の2列並列搬送方式を採
用している。
【0012】同図において、記録ヘッド10は、インク
タンクを搭載しており、不図示の駆動手段によって、両
端がシャーシ11に固定されたガイド軸12に沿って往
復移動する。
【0013】シャーシ11の後方には、給紙装置15が
設けられている。給紙装置15は複数の記録媒体1を2
列に並べて積載することができるよう、並列給紙ガイド
16が設けられている。今回は2列の並列搬送のため、
並列給紙ガイド16は1つだけでよいが、n列の並列搬
送の場合にはn−1個の並列給紙ガイド16が必要とな
る。
【0014】給紙装置15にセットされた2列の記録媒
体1は、不図示の給紙ローラにより同時に給紙され、そ
の後搬送ローラ17によって搬送される。搬送ローラ1
7は、搬送モータ18を駆動源としており、搬送モータ
18の駆動力が搬送ギア19を介して伝達されることに
よって駆動される。
【0015】記録ヘッド10には、記録媒体と対向する
面に、記録媒体の搬送方向に並設された複数個のインク
吐出口が形成されている。記録ヘッド10には、この複
数個の吐出口のそれぞれに連通してインク路が設けら
れ、それぞれのインク路に対応して、インク吐出のため
の熱エネルギーを発生する電気熱変換体(発熱体)が設
けられている。電気熱変換体は、駆動データに応じて電
気パルスが印加されることによって熱を発生し、これに
よりインクに膜沸騰を生じさせ、その膜沸騰による気泡
の生成に伴なって上記吐出口からインクを吐出させる。
各インク路には、これらに共通に連通する共通液室が設
けられており、この共通液室はインクタンクに接続され
ている。
【0016】すなわち、このシリアルプリンタにおいて
は、記録ヘッド10の往復スキャンおよび記録媒体の搬
送によって、記録媒体上に画像が形成される。画像形成
が終了すると、搬送ローラ17と排紙手段(不図示)に
よって、排紙トレイ20上に印刷済みの記録媒体が排出
される。
【0017】図2は、インクジェット記録装置の制御系
の構成例を示すものである。
【0018】この制御システムは、情報処理装置として
のホストコンピュータ30と、記録装置としてのインク
ジェット記録装置50とを備えている。
【0019】図2において、ホストコンピュータ30
は、CPUと、メモリと、ハードディスクなどの外部記
憶部と、キーボード,マウスなどの入力部と、プリンタ
装置50とのインターフェースなどを備えている。ま
た、外部記憶部には、各種アプリケーションプラグラム
(ソフトウェア)31および印刷プログラムとしてのプ
リンタドライバ32が記憶されている。そして、アプリ
ケーションプラグラム31によって印刷指令が出力され
ると、元画像データに対してプリンタドライバ32が後
述する処理を実行することにより、並列搬送記録用の記
録データを作成し、該作成した記録データをインクジェ
ット記録装置50に送信する。
【0020】ホストコンピュータ30から送信された記
録すべき文字や画像のデータ(以下記録データという)
は、記録装置50の受信バッファ51に入力される。受
信バッファ51に入力されたデータは、制御部52の管
理のもとで、制御部52内のメモリに一次的に記憶され
る。
【0021】記録ヘッドコントロール部53は、制御部
52からの指令に基づいて記録ヘッド10の各発熱体を
駆動制御する。
【0022】アクチュエータコントロール部54は、制
御部52からの指令に基づいて各種モータ等の各種アク
チュエータ55を駆動する。
【0023】次に、このような上面印刷の2列搬送方式
のインクジェット記録装置において、印刷物の頁順序が
連続するように排出させるためのデータ並べ替え手順に
ついて説明する。図3に従って6枚の印字を行う場合を
例にとって説明する。
【0024】図3において、P1は第1頁の記録データ
が印刷される記録媒体、P2は第2頁の記録データが印
刷される記録媒体、P3は第3頁の記録データが印刷さ
れる記録媒体、P4は第4頁の記録データが印刷される
記録媒体、P5は第5頁の記録データが印刷される記録
媒体、P6は第6頁の記録データが印刷される記録媒体
であるとする。
【0025】連続した6頁分の印字データの印字命令が
入力された場合、図1または図6に示すように、結果的
に、第1回目の印刷においては、最終頁P6が左側搬送
路を使い、全頁数の半分の頁P3が右側搬送路を使っ
て、これらP3,P6が同時に印字されるようにする。
つぎに、第2回目の印刷においては、(最終−1)頁P
5が左側搬送路を使い、(半分−1)頁P2が右側搬送
路を使って、これらP2,P5が同時に印字されるよう
にする。そして、第3回目の印刷においては、(最終−
2)頁P4が左側搬送路を使い、(半分−12頁P1が
右側搬送路を使って、これらP1,P4が同時に印字さ
れるようにする。
【0026】このような印刷を行えば、印字終了時に
は、排紙トレイ20の右側には、上から順にP1,P
2,P3が積載され、排紙トレイ20の左側には、上か
ら順にP4,P5,P6が積載される。この状態で、図
3に示すように、ユーザが左側の記録媒体の束の上に右
側の記録媒体の束を重ねれば、印刷物は、上から順にP
11〜P6まで頁順が連続することになる。
【0027】このような頁の並べ替えをホストコンピュ
ータ30で行うことにより、印字終了後の印字物の並べ
替えという面倒なユーザの手間を省くことができ、ユー
ザフレンドリーなプリンタを提供することができる。こ
のようなプリント順序の変更には何ら特別なハード構成
の変更を必要としない。
【0028】つぎに、ホストコンピュータ30で行われ
る記録データの頁順序の入れ替え手順について説明す
る。
【0029】ユーザがアプリケーションソフト31で作
成した6頁の印字データをプリンタドライバ32が受け
取りると、プリンタドライバ32は次のように動作す
る。
【0030】プリンタドライバ32は、まず全印字頁数
とその半分の頁数を判定する。
【0031】そして、この判定結果に基づいて次のよう
にしてプリントイメージを作成する。
【0032】まず、全頁数の半分の頁番号(この場合P
3)のイメージデータを作成し、つぎに最終頁の頁番号
(この場合P6)のイメージデータを作成し、これらの
イメージデータをプリンタ50に送信する。
【0033】つぎに、プリンタドライバ32は、(全頁
数の半分の頁番号−1)の頁番号(この場合P2)のイ
メージデータを作成し、さらに(最終頁番号−1)の頁
番号(この場合P5)のイメージデータを作成し、これ
らのイメージデータをプリンタ50に送信する。
【0034】つぎに、プリンタドライバ32は、(全頁
数の半分の頁番号−2)の頁番号(この場合P1)のイ
メージデータを作成し、さらに(最終頁番号−2)の頁
番号(この場合P4)のイメージデータを作成し、これ
らのイメージデータをプリンタ50に送信する。
【0035】プリンタドライバ32では、このように処
理を送信すべきイメージデータがなくなるまで、繰り返
す。
【0036】このように、プリンタドライバ32は、記
録媒体の印字面を上にして記録媒体を排紙する場合は、
各々の搬送路上での印刷済みの記録媒体の頁順序がそれ
ぞれ降順の連続頁となるよう記録データの順序を入れ替
えるようにする。
【0037】一方、上記6ページ分のイメージデータを
受信したプリンタ50では、つぎのように動作する。
【0038】プリンタ50で受信された第1回目の印刷
用のイメージデータ(この場合P3およびP6)は、プ
リンタ50内のプリントバッファ51に格納され、ここ
で制御部52に制御によって当該プリンタ50で印字可
能な記録データに変換される。その後、制御部52は、
ヘッドコントロール部53およびアクチュエータコント
ロール部54を制御、管理することにより、記録ヘッド
10および各種アクチュエータ55を駆動して、受信さ
れた第1回目の印刷用のイメージデータP3およびP6
の印字を行う。この場合は、先に受信したイメージデー
タP3の方を右側搬送路を使って印字し、後で受信した
イメージデータP6を左側搬送路を使って印字するよう
にしている。
【0039】上記の処理を第2回目の印刷用のイメージ
データ(この場合P2およびP5)および第3回目の印
刷用のイメージデータ(この場合P1およびP4)につ
いても同様に行うことで、これらイメージデータを印字
する。
【0040】このように、本実施形態においては、プリ
ンタドライバ32において、左右の各搬送路上での印刷
済みの記録媒体の頁順序が夫々連続頁となるように記録
データの順序を入れ替えるようにしているので、コスト
アップなどはほとんど発生しない。
【0041】なお、上記の例では、偶数頁分(6頁)の
印字データの処理について述べたが、奇数頁分の印字デ
ータ、例えば5頁の印字データの場合には、つぎのよう
な処理を行うようにすればよい。
【0042】図4〜図9は、給紙装置15が左右独立し
て給紙できる構成のプリンタ50を用いる場合の、ペー
ジ入れ替え態様を各種示すものである。給紙装置15が
左右独立して給紙できるので、奇数ページ分の並列印刷
を行う際、適宜の搬送時において、一方の搬送路の用紙
のみを給紙、搬送し、他方の搬送路の用紙は給紙しない
ようにしている。
【0043】図4の場合は、第1回目の印刷時には第3
頁および第5頁を印刷し、第2回目の印刷時には第2頁
および第4頁を印刷する。第3回目の印刷時には右側搬
送路で第1頁を印刷し、左側搬送路には給紙を行わな
い。
【0044】図5の場合は、第1回目の印刷時には右側
搬送路で第3頁を印刷し、左側搬送路には給紙を行わな
い。第2回目の印刷時には第2頁および第5頁を印刷
し、第3回目の印刷時には第1頁および第4頁を印刷す
る。
【0045】図6の場合は、第1回目の印刷時には左側
搬送路で第5頁を印刷し、右側搬送路には給紙を行わな
い。第2回目の印刷時には第2頁および第4頁を印刷
し、第3回目の印刷時には第1頁および第3頁を印刷す
る。
【0046】図7の場合は、第1回目の印刷時には第2
頁および第5頁を印刷し、第2回目の印刷時には第1頁
および第4頁を印刷する。第3回目の印刷時には左側搬
送路で第3頁を印刷し、右側搬送路には給紙を行わな
い。
【0047】図8の場合は、第1回目の印刷時には第3
頁および第5頁を印刷する。第2回目の印刷時には右側
搬送路で第2頁を印刷し、左側搬送路には給紙を行わな
い。第3回目の印刷時には第1頁および第4頁を印刷す
る。
【0048】図9の場合は、第1回目の印刷時には第2
頁および第5頁を印刷する。第2回目の印刷時には左側
搬送路で第4頁を印刷し、右側搬送路には給紙を行わな
い。第3回目の印刷時には第1頁および第3頁を印刷す
る。
【0049】ホストコンピュータ30のプリンタドライ
バ32では、このような図4〜図9に示したようなペー
ジ順に印刷が行われるように、アプリケーションソフト
31から出力される複数頁分の印字データの出力順を入
れ替える処理を実行する。なお、その際には、印字処理
等の条件に応じて印字処理が最も早い等の利点があるも
のを選択するのが好ましい。
【0050】図10および図11は、給紙装置15が左
右共通に給紙するタイプのプリンタ50を用いて奇数ペ
ージ分を印字する場合の、ページ入れ替え態様を示すも
のである。給紙装置15が共通にしか給紙できないの
で、ある用紙搬送時において、両方の搬送路に用紙を搬
送させ、かつ一方の搬送路の用紙は空印字させるように
している。空印字は、ヌルデータ(ブランクデータ)を
インク吐出のための電気熱変換体に供給することで、記
録ヘッドからインクを吐出させないようにして実現す
る。
【0051】図10の場合は、第1回目の印刷時には、
右側搬送路で第3頁を印刷し、左側搬送路で空印字を行
う。第2回目の印刷時には左側搬送路で第5頁を印刷
し、右側搬送路で第2頁を印字する。第3回目の印刷時
には第1頁および第4頁を印刷する。
【0052】図11の場合は、第1回目の印刷時には、
右側搬送路で第2頁を印刷し、左側搬送路で第5頁を印
刷する。第2回目の印刷時には左側搬送路で第4頁を印
刷し、右側搬送路で第1頁を印字する。第3回目の印刷
時には左側搬送路で第3頁を印刷し、右側搬送路で空印
字を行う。
【0053】ホストコンピュータ30のプリンタドライ
バ32では、このような図10あるいは図11に示した
ようなページ順に印刷および空印字が行われるように、
アプリケーションソフト31から出力される複数頁分の
印字データの出力順を入れ替える処理を実行するととも
に、空印字用のコマンドデータをプリンタ50に送信す
る。
【0054】なお、上記実施形態においては、左右独立
した給紙装置を有する場合、左右の印字束が略半分とな
るように左右いずれの搬送路で印字を行うかを決定する
ようにしたが、各左右の搬送路上での印刷済みの記録媒
体の頁順序がそれぞれ連続頁となるのであれば、略半分
に限らず任意の分け目で分割するようにしてもよい。
【0055】(第2の実施形態)図12は本発明の第2
の実施形態で用いるシリアル式インクジェットプリンタ
の外観構成を示す図である。この図12のプリンタも上
面印刷方式の2列並列搬送方式を採用している。
【0056】この図12に示すシリアルプリンタは、給
紙系、用紙搬送系、排紙系の各々が左右独立に駆動でき
るタイプのものである。
【0057】給紙系には、図1と同様、記録媒体を2列
に並べて積載することができるよう、並列給紙ガイド1
6が設けられている。不図示の給紙ローラは、これら並
列に載置される2列の記録媒体1をそれぞれ独立に駆動
できるよう分割されている。
【0058】搬送系は、左側搬送モータ19a、左側搬
送ギア(不図示)、および左側搬送ローラ17aを有す
る左側搬送系と、右側搬送モータ19b、右側搬送ギア
18bおよび右側搬送ローラ17bを有する右側搬送系
とを備え、左右独立に駆動することができる。
【0059】排紙系も、搬送される2列の記録媒体1を
それぞれ独立に排紙できるよう分割されている。
【0060】この第2の実施形態においては、上記した
ような左右独立の用紙搬送系を用い、複数頁の印刷物の
左右の頁の分かれ目を、上記したような頁数で決定する
のではなく、印字データ量で決定するようにしている。
【0061】すなわち、ホストコンピュータ30のプリ
ンタドライバ32では、印刷するイメージデータの印字
データが存在する部分のデータ量Sm(ブランク(ヌ
ル)部分を除いたデータ量)をカウントして判定し、こ
のデータ量Smがほぼ半分となるところで左右の印字束
の分かれ目を決定する。
【0062】たとえば、図12および図13の場合は、
6頁分のデータのうち第1および第2頁の印字データ量
が多く、全印字データSmの半分をこの2枚が占めるの
で、左側ではP6、P5、P4、P3をこの順に記録
し、右側ではP2、P1をこの順に記録するようにして
いる。
【0063】この結果、左右の搬送路で印刷物の頁順序
が連続するように排出されるとともに、ほぼ同時に左右
の印字が終了し、印字時間を短縮することもできる。
【0064】なお、シリアルプリンタにおいては、印字
データの所要キャリッジスキャン数(ヌルスキップ分を
除いたスキャン数)をカウントし、このキャリッジスキ
ャン数がほぼ半分となるところで左右の印字束の分かれ
目を決定するようにしてもよい。
【0065】ところで、印字速度をさらに向上させるた
めには、印字データの頁の連続性を保つための記録デー
タを入れ替えを排除してもよい。すなわち、複数の独立
した給紙、搬送、排紙装置を設けた場合において、印字
データ量もしくはキャリッジスキャン数が各搬送列で等
しくなるような制御のみを行うようにすれば、通し頁を
必要としない場合には、さらなる高速印字も達成でき
る。
【0066】なお、上記実施形態では、左側の印字束に
右側の印字束を重ねることで印刷頁が頁順に連続するよ
うにイメージデータの出力順を入れ替えるようにした
が、印字データを左右逆にして右側の印字束に左側の印
字束を重ねることで印刷頁が頁順に連続するようにデー
タの出力順を入れ替えるようにしてもよい。
【0067】また、上記実施形態は、2列の並列搬送に
ついて説明したが、3個以上の任意の個数の並列搬送を
行うプリンタに本発明を適用するようにしてもよい。
【0068】さらに、上記実施形態では上面印刷を例に
挙げたが、下面印刷の場合は、印刷開始順序を逆にする
のみで対応することができる。すなわち、記録媒体の印
字面を下にして記録媒体を排紙する場合は、各々の搬送
路上での印刷済みの記録媒体の頁順序がそれぞれ昇順の
連続頁となるよう記録データの順序を入れ替えるように
すればよい。
【0069】また、上記実施形態では、本発明をインク
ジェット記録装置に適用するようにしたが、感熱プリン
タ、レーザビームプリンタなどの他の記録装置に本発明
を適用するようにしてもよい。
【0070】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0071】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0072】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0073】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0074】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0075】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0076】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0077】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0078】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
複数の記録媒体を記録媒体の搬送方向と直交する方向に
並べて同時に印字可能な記録装置において、複数の印字
束が重ね合わされたときに通し頁となるように各々の印
字束に対応する記録データの順序を入れ替えるようにし
たので、ユーザは印刷後に印刷物を並べ替える手間がな
くなり、ユーザフレンドリな記録装置を提供することが
できる。
【0080】しかも、ハードウェアの変更を必要としな
いので、コストアップなしで実現できる。さらには、印
字データ量もしくはキャリッジスキャン数が各搬送列で
等しくなるように印字頁を分けるようにすれば、印字時
間を短縮することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を適用するインクジェ
ットプリンタの外観構成を示す斜視図である。
【図2】インクジェットプリンタの制御系の構成例を示
すブロック図である。
【図3】この発明の第1の実施形態における記録媒体の
印字順番を概念的に示す図である。
【図4】この発明の第1の実施形態が左右独立給紙構造
に適用される場合の、記録媒体の印字順番の変形例を示
す概念図である。
【図5】この発明の第1の実施形態が左右独立給紙構造
に適用される場合の、記録媒体の印字順番の変形例を示
す概念図である。
【図6】この発明の第1の実施形態が左右独立給紙構造
に適用される場合の、記録媒体の印字順番の変形例を示
す概念図である。
【図7】この発明の第1の実施形態が左右独立給紙構造
に適用される場合の、記録媒体の印字順番の変形例を示
す概念図である。
【図8】この発明の第1の実施形態が左右独立給紙構造
に適用される場合の、記録媒体の印字順番の変形例を示
す概念図である。
【図9】この発明の第1の実施形態が左右独立給紙構造
に適用される場合の、記録媒体の印字順番の変形例を示
す概念図である。
【図10】この発明の第1の実施形態が左右独立給紙構
造に適用される場合の、記録媒体の印字順番の一例を示
す概念図である。
【図11】この発明の第1の実施形態が左右独立給紙構
造に適用される場合の、記録媒体の印字順番の変形例を
示す概念図である。
【図12】本発明の第2の実施形態を適用するインクジ
ェットプリンタの外観構成を示す斜視図である。
【図13】この発明の第2の実施形態における記録媒体
の印字順番を概念的に示す図である。
【図14】従来の並列搬送を説明するための概略図であ
る。
【図15】従来の記録媒体の印字順序及びそれらの重ね
合せ結果を示す図である。
【符号の説明】
1 記録媒体 10 記録ヘッド 11 シャーシ 12 ガイド軸 15 給紙装置 16 並列給紙ガイド 17 搬送ローラ 18 搬送モータ 19 搬送ギア 20 排紙トレイ 30 ホストコンピュータ 31 アプリケーションプラグラム(ソフトウェア) 32 プリンタドライバ 50 記録装置(インクジェットプリンタ) 51 受信バッファ 52 制御部 53 記録ヘッドコントロール部 54 アクチュエータコントロール部 55 各種アクチュエータ P1 第1頁の印刷物 P2 第2頁の印刷物 P3 第3頁の印刷物 P4 第4頁の印刷物 P5 第5頁の印刷物 P6 第6頁の印刷物
フロントページの続き (72)発明者 加藤 真夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA01 EC69 HA28 2C087 AB05 AC05 AC07 AC08 BA03 BD46 CA05 5B021 AA01 FF00 KK06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並設される複数の搬送路上を搬送される
    複数の記録媒体を同時に印字可能な記録装置において、 各々の前記搬送路上での印刷済みの記録媒体の頁順序が
    連続頁となるように記録データの順序を入れ替えるデー
    タ順序入れ替え手段を備えることを特徴とする記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記データ順序入れ替え手段は、前記記
    録媒体の印字面を上にして記録媒体を排紙する場合は、
    各々の前記搬送路上での印刷済みの記録媒体の頁順序が
    それぞれ降順の連続頁となるよう記録データの順序を入
    れ替えることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記データ順序入れ替え手段は、前記記
    録媒体の印字面を下にして記録媒体を排紙する場合は、
    各々の前記搬送路上での印刷済みの記録媒体の頁順序が
    それぞれ昇順の連続頁となるよう記録データの順序を入
    れ替えることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記データ順序入れ替え手段は、各々の
    搬送路からほぼ等枚の記録媒体が出力されるように前記
    記録データの順序を入れ替えることを特徴とする請求項
    1から3の何れかに記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録装置は、前記各々の搬送路毎に
    独立して記録媒体を給紙、搬送および排紙する記録媒体
    給排手段を更に備え、 前記データ順序入れ替え手段は、前記各々の搬送路で印
    字される印字データ量がほぼ等しくなるように前記記録
    データの順序を入れ替えることを特徴とする請求項1か
    ら3の何れかに記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録装置は、前記各々の搬送路毎に
    独立して記録媒体を給紙、搬送および排紙する記録媒体
    給排手段を更に備え、 前記データ順序入れ替え手段は、前記各々の搬送路で印
    字に必要なキャリッジスキャン数がほぼ等しくなるよう
    に前記記録データの順序を入れ替えることを特徴とする
    請求項1から3の何れかに記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録装置がシリアルプリンタである
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の記
    録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録装置は、熱エネルギーを利用し
    て吐出口からインクを吐出させることにより記録を行う
    インクジェット記録装置であることを特徴とする請求項
    1から7のいずれかに記載の記録装置。
JP2000205790A 2000-07-06 2000-07-06 記録装置 Pending JP2002019214A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000205790A JP2002019214A (ja) 2000-07-06 2000-07-06 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000205790A JP2002019214A (ja) 2000-07-06 2000-07-06 記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002019214A true JP2002019214A (ja) 2002-01-23

Family

ID=18702820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000205790A Pending JP2002019214A (ja) 2000-07-06 2000-07-06 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002019214A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1350631A3 (en) * 2002-04-04 2004-01-14 Noritsu Koki Co., Ltd. Image recording apparatus
JP2015071254A (ja) * 2013-10-03 2015-04-16 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1350631A3 (en) * 2002-04-04 2004-01-14 Noritsu Koki Co., Ltd. Image recording apparatus
US6773180B2 (en) 2002-04-04 2004-08-10 Noritsu Koki Co., Ltd. Image recording apparatus
JP2015071254A (ja) * 2013-10-03 2015-04-16 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7431426B2 (en) Recording apparatus and recording method thereof, and program
JP2005349660A (ja) 記録装置及び記録方法
JP2002103584A (ja) プラテンを汚すことなく印刷用紙の端部まで行う印刷
JP2732780B2 (ja) 画像形成装置
JPH05185661A (ja) 記録装置
JPH04278361A (ja) インクジェット記録装置
JP2002019214A (ja) 記録装置
JP2003305855A (ja) 記録システム、プリンタドライバ、及び記録方法
JP3535846B2 (ja) プリント装置
JPH11179890A (ja) 記録装置及びその制御方法
JP2817985B2 (ja) 記録装置および記録ヘッドの駆動方法
JPH06143743A (ja) 記録装置
JP2009220304A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2005193393A (ja) 画像記録装置
JP3244752B2 (ja) 画像形成装置
JP2002027226A (ja) 記録データ作成方法および記録装置
JP3014232B2 (ja) 記録装置
JPH08290586A (ja) 記録装置
JPH07242036A (ja) インクジェット記録装置
JPH0516476A (ja) ロール紙カートリツジおよび該ロール紙カートリツジを備えた記録装置
JP2000127532A (ja) 記録装置
JP2002254718A (ja) 記録装置
JP3749014B2 (ja) ヘッド・データ作成装置およびヘッド・データ作成方法
JP2023070924A (ja) 記録装置、及び、記録装置を制御するための方法
JP2002166531A (ja) 記録装置