JP2002018621A - 段付きドリル - Google Patents
段付きドリルInfo
- Publication number
- JP2002018621A JP2002018621A JP2000200207A JP2000200207A JP2002018621A JP 2002018621 A JP2002018621 A JP 2002018621A JP 2000200207 A JP2000200207 A JP 2000200207A JP 2000200207 A JP2000200207 A JP 2000200207A JP 2002018621 A JP2002018621 A JP 2002018621A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drill
- diameter portion
- small
- diameter part
- stepped
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Drilling Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】段付きドリルにおいて、小径部はドリルの剛性
が乏しいため、この改善を行い、切削抵抗を減らす事
で、ドリルの折損やチッピングを防止したドリルを提供
することを目的とする。 【構成】小径部と大径部を有し捩れた切屑排出溝を有す
る段付きドリルにおいて、小径部と大径部のドリル径の
比率が2.5倍以上3.5倍以下とし、小径部の捩れ角
を15°以上、大径部の捩れ角を38°以上としたこと
を特徴とする段付きドリルである。
が乏しいため、この改善を行い、切削抵抗を減らす事
で、ドリルの折損やチッピングを防止したドリルを提供
することを目的とする。 【構成】小径部と大径部を有し捩れた切屑排出溝を有す
る段付きドリルにおいて、小径部と大径部のドリル径の
比率が2.5倍以上3.5倍以下とし、小径部の捩れ角
を15°以上、大径部の捩れ角を38°以上としたこと
を特徴とする段付きドリルである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非鉄金属や金属の段付
き穴を穿孔するドリルに関し、詳細には、該ドリルの小
径部切れ刃の切削性を高めて、小径部の折損の防止をは
かったものである。
き穴を穿孔するドリルに関し、詳細には、該ドリルの小
径部切れ刃の切削性を高めて、小径部の折損の防止をは
かったものである。
【0002】
【従来の技術】段付きドリルは、小径部と大径部が同一
のリードで溝加工がなされたドリルであり、小径部と大
径部のドリル径の比率が大きい程、小径部の捩れ角は小
さくなり切れ刃が直立状態となり、小径部切れ刃で切削
された切屑はスムーズに掬い面に掬い上げられず、切れ
刃前面に堆積し、切削抵抗の増大をまねきドリルの折損
やチッピングでドリル寿命を短くしている。また、この
ようなトラブル回避のため送り速度を下げて使用されて
いるのが通常である。例えば、特開平7−164225
号公報には、ドリルの小径部の溝幅比を1から1.2と
させ心厚をドリル径の0.25から0.4倍に形成し、
かつ、マージン幅をドリル径の4%から7%幅に設定さ
せるのと共に、ドリル溝の捩れ角を15°以下とさせた
段付きドリルが提案されている。
のリードで溝加工がなされたドリルであり、小径部と大
径部のドリル径の比率が大きい程、小径部の捩れ角は小
さくなり切れ刃が直立状態となり、小径部切れ刃で切削
された切屑はスムーズに掬い面に掬い上げられず、切れ
刃前面に堆積し、切削抵抗の増大をまねきドリルの折損
やチッピングでドリル寿命を短くしている。また、この
ようなトラブル回避のため送り速度を下げて使用されて
いるのが通常である。例えば、特開平7−164225
号公報には、ドリルの小径部の溝幅比を1から1.2と
させ心厚をドリル径の0.25から0.4倍に形成し、
かつ、マージン幅をドリル径の4%から7%幅に設定さ
せるのと共に、ドリル溝の捩れ角を15°以下とさせた
段付きドリルが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−164225号公報記載の段付きドリルでは、切屑
排出性と剛性面より折損防止の改善がはかられている
が、ドリル剛性と切屑排出性は相反する因子であり、特
に小径部のドリル径が3mm以下の段付きドリルにおい
てはドリル剛性が乏しく、これらの改善は講じ難い。こ
のため、切削抵抗を減らす事で、ドリルの折損やチッピ
ングを防止すべく、小径部の捩れ角を15°以上とし切
屑の生成をスムーズにし、切削抵抗を低減した切削性に
優れた工具を提供するものである。
7−164225号公報記載の段付きドリルでは、切屑
排出性と剛性面より折損防止の改善がはかられている
が、ドリル剛性と切屑排出性は相反する因子であり、特
に小径部のドリル径が3mm以下の段付きドリルにおい
てはドリル剛性が乏しく、これらの改善は講じ難い。こ
のため、切削抵抗を減らす事で、ドリルの折損やチッピ
ングを防止すべく、小径部の捩れ角を15°以上とし切
屑の生成をスムーズにし、切削抵抗を低減した切削性に
優れた工具を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、小径部と大径
部を有し捩れた切屑排出溝を有する段付きドリルにおい
て、小径部と大径部のドリル径の比率が2.5倍以上
3.5倍以下とし、小径部の捩れ角を15°以上、大径
部の捩れ角を38°以上としたことを特徴とする段付き
ドリルであり、より詳細には、小径部のドリル径が3m
m以下である段付きドリルである。
部を有し捩れた切屑排出溝を有する段付きドリルにおい
て、小径部と大径部のドリル径の比率が2.5倍以上
3.5倍以下とし、小径部の捩れ角を15°以上、大径
部の捩れ角を38°以上としたことを特徴とする段付き
ドリルであり、より詳細には、小径部のドリル径が3m
m以下である段付きドリルである。
【0005】
【作用】図1に示すような小径部と大径部を有し、捩れ
た切屑排出溝を有する段付きドリルの正面視において、
小径部捩れ角を15°以上とさせたので、小径部切れ刃
の切削性が格段に向上し、切削された切屑は刃先近傍に
堆積することなくスムーズに掬い面に掬い上げられ、溝
中に導かれて排出され、切削抵抗が低く、ドリル剛性を
超えて折損に至らない。また、刃溝中に小径部から大径
部へと滑らかに繋ぐため、同リードで加工するため大径
部の捩れ角は38°以上とした。以下、実施例に基づき
本発明を具体的に説明する。
た切屑排出溝を有する段付きドリルの正面視において、
小径部捩れ角を15°以上とさせたので、小径部切れ刃
の切削性が格段に向上し、切削された切屑は刃先近傍に
堆積することなくスムーズに掬い面に掬い上げられ、溝
中に導かれて排出され、切削抵抗が低く、ドリル剛性を
超えて折損に至らない。また、刃溝中に小径部から大径
部へと滑らかに繋ぐため、同リードで加工するため大径
部の捩れ角は38°以上とした。以下、実施例に基づき
本発明を具体的に説明する。
【0006】
【実施例】本発明例として、図1、図2に示すような超
微粒子超硬合金製の段付きドリル(小径部直径=1.0
mm、大径部ドリル直径=3.0mm、小径部ドリル捩
れ角18.4°、大径部ドリル捩れ角45.0°、小径
部段長さ4.0mm)を10本を用いて、切削速度18
0m/min、1回転当りの送り量=0.02mm/r
ev、加工深さ=5mm(貫通)、湿式切削の条件で、
DAC10を穴明け加工した。試験は折損に至るまでに
加工した穴の数で示す。穴明け加工ドリルの折損状況の
調査した結果を表1に示す。尚、比較のため、従来品の
段付きドリル(小径部直径=1.0mm、大径部ドリル
直径=3.0mm、小径部ドリル捩れ角13.1°、大
径部ドリル捩れ角35.0°、小径部段長さ4.0m
m)も同様に試験を10本行い、その結果も表1に併記
する。
微粒子超硬合金製の段付きドリル(小径部直径=1.0
mm、大径部ドリル直径=3.0mm、小径部ドリル捩
れ角18.4°、大径部ドリル捩れ角45.0°、小径
部段長さ4.0mm)を10本を用いて、切削速度18
0m/min、1回転当りの送り量=0.02mm/r
ev、加工深さ=5mm(貫通)、湿式切削の条件で、
DAC10を穴明け加工した。試験は折損に至るまでに
加工した穴の数で示す。穴明け加工ドリルの折損状況の
調査した結果を表1に示す。尚、比較のため、従来品の
段付きドリル(小径部直径=1.0mm、大径部ドリル
直径=3.0mm、小径部ドリル捩れ角13.1°、大
径部ドリル捩れ角35.0°、小径部段長さ4.0m
m)も同様に試験を10本行い、その結果も表1に併記
する。
【0007】
【表1】
【0008】表1より、本発明例のドリルでは10本
中、10本とも10000穴加工することができたが、
切り屑が捻れた切り屑排出溝に掬い上げられてスムーズ
に排出されるため良好な切削状態を示したのに対し、従
来例では小径部の折損により寿命となった。
中、10本とも10000穴加工することができたが、
切り屑が捻れた切り屑排出溝に掬い上げられてスムーズ
に排出されるため良好な切削状態を示したのに対し、従
来例では小径部の折損により寿命となった。
【0009】
【発明の効果】本願発明を適用することにより、捩れ切
屑排出溝を有する段付きドリルの小径部捩れ角を大きく
し、切屑をスムーズに生成出来るため、ドリルの折損が
極端に少なくなり安定した切削性能が可能となった。
屑排出溝を有する段付きドリルの小径部捩れ角を大きく
し、切屑をスムーズに生成出来るため、ドリルの折損が
極端に少なくなり安定した切削性能が可能となった。
【図1】図1は、本発明例のドリルの正面図を示す。
【図2】図2は、図1の先端視を示す。
【符号の説明】 1 小径部 2 大径部 3 切り屑排出溝 4 小径部ドリル径 5 大径部の外径 6 小径部のねじれ角 7 大径部のねじれ角 8 掬い面
Claims (2)
- 【請求項1】 小径部と大径部を有し捩れた切屑排出溝
を有する段付きドリルにおいて、小径部と大径部のドリ
ル径の比率が2.5倍以上3.5倍以下とし、小径部の
捩れ角を15°以上、大径部の捩れ角を38°以上、と
したことを特徴とする段付きドリル。 - 【請求項2】 請求項1記載の段付きドリルにおいて、
該小径部のドリル径が3mm以下であることを特徴とす
る段付きドリル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000200207A JP2002018621A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | 段付きドリル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000200207A JP2002018621A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | 段付きドリル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002018621A true JP2002018621A (ja) | 2002-01-22 |
Family
ID=18698105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000200207A Pending JP2002018621A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | 段付きドリル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002018621A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005297124A (ja) * | 2004-04-12 | 2005-10-27 | Nachi Fujikoshi Corp | ドリル |
JP2010131736A (ja) * | 2008-12-08 | 2010-06-17 | Kyowa Seiko Kk | 穿孔ドリル及び穿孔ドリルの加工方法 |
JP2014037008A (ja) * | 2012-08-10 | 2014-02-27 | Tochigi Prefecture | 穿孔用ドリル |
JP2014054680A (ja) * | 2012-09-11 | 2014-03-27 | Nachi Fujikoshi Corp | 段付きドリル |
-
2000
- 2000-06-30 JP JP2000200207A patent/JP2002018621A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005297124A (ja) * | 2004-04-12 | 2005-10-27 | Nachi Fujikoshi Corp | ドリル |
JP2010131736A (ja) * | 2008-12-08 | 2010-06-17 | Kyowa Seiko Kk | 穿孔ドリル及び穿孔ドリルの加工方法 |
JP2014037008A (ja) * | 2012-08-10 | 2014-02-27 | Tochigi Prefecture | 穿孔用ドリル |
JP2014054680A (ja) * | 2012-09-11 | 2014-03-27 | Nachi Fujikoshi Corp | 段付きドリル |
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