JP2002079408A - 段付きドリル - Google Patents

段付きドリル

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JP2002079408A
JP2002079408A JP2000268807A JP2000268807A JP2002079408A JP 2002079408 A JP2002079408 A JP 2002079408A JP 2000268807 A JP2000268807 A JP 2000268807A JP 2000268807 A JP2000268807 A JP 2000268807A JP 2002079408 A JP2002079408 A JP 2002079408A
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JP
Japan
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drill
small
diameter
diameter portion
stepped
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000268807A
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English (en)
Inventor
Takashi Uejima
隆司 上島
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Moldino Tool Engineering Ltd
Original Assignee
Hitachi Tool Engineering Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 段付きドリルにおいて、小径部はドリルの剛
性が乏しいため、この改善を行い、切削抵抗を減らす事
で、ドリルの折損やチッピングを防止したドリルを提供
することを目的とする。 【構成】 小径部と大径部を有し捩れた切屑排出溝を有
する段付きドリルにおいて、小径部と大径部のドリル径
の比率が2.5倍以上3.5倍以下とし、小径部の捩れ
角を15°以上、大径部の捩れ角を38°以上とし、小
径先端刃を心厚近傍から外周部に向けて凹円弧状とした
こごを特徴とする段付きドリルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非鉄金属や金属の段付
き穴を穿孔するドリルに関し、詳細には、該ドリルの小
径部切れ刃の切削性を高めて、小径部の折損の防止をは
かったものである。
【0002】
【従来の技術】段付きドリルは、小径部と大径部が同一
のリードで溝加工がなされたドリルであり、小径部と大
径部のドリル径の比率が大きい程、小径部の捩れ角は小
さくなり切れ刃が直立状態となり、小径部切れ刃で切削
された切屑はスムーズに掬い面に掬い上げられず、切れ
刃前面に堆積し、切削抵抗の増大をまねきドリルの折損
やチッピングでドリル寿命を短くしている。また、この
ようなトラブル回避のため送り速度を下げて使用されて
いるのが通常である。例えば、特開平7−164225
号公報には、ドリルの小径部の溝幅比を1から1.2と
させ心厚をドリル径の0.25から0.4倍に形成し、
かつ、マージン幅をドリル径の4%から7%幅に設定さ
せるのと共に、ドリル溝の捩れ角を15°以下とさせた
段付きドリルが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−164225号公報記載の段付きドリルでは、切屑
排出性と剛性面より折損防止の改善がはかられている
が、ドリル剛性と切屑排出性は相反する因子であり、特
に小径部のドリル径が3mm以下の段付きドリルにおい
てはドリル剛性が乏しく、これらの改善は講じ難い。こ
のため、切削抵抗を減らす事で、ドリルの折損やチッピ
ングを防止すべく、小径部の捩れ角を15°以上とし
た。また、ドリルの捩れ角は外周から軸心に向かうにし
たがって緩くなる傾向を有しており、それに伴い切削性
能も低下するが、先端刃を凹円弧状とする事で、凹円弧
状の底部までは捩れ角の緩くなる傾向が緩和されると共
に、切屑を外周側から中心側へ巻き込もうとする作用が
働き、切屑の生成をスムーズにし、切削抵抗を低減した
切削性に優れた工具を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、小径部と大径
部を有し捩れた切屑排出溝を有する段付きドリルにおい
て、小径部と大径部のドリル径の比率が2.5倍以上
3.5倍以下とし、小径部の捩れ角を15°以上、大径
部の捩れ角を38°以上とし、前記段付きドリルの軸端
視で、小径先端刃の凹円弧状曲率半径を小径部ドリル直
径の0.35Dから1.2Dとしたことを特徴とする段
付きドリルであり、より詳細には、小径部のドリル径が
3mm以下である段付きドリルである。
【0005】
【作用】図1に示すような小径部と大径部を有し、捩れ
た切屑排出溝を有する段付きドリルの正面視において、
小径部捩れ角を15°以上とさせたので、小径部切れ刃
の切削性が格段に向上し、さらに小径先端刃を凹円弧状
としたことで、凹円弧状の底部までは、捩れ角の緩くな
る傾向が緩和されることで、切削性能が改善され、ま
た、切屑を外周側から中心側へ巻き込もうとする作用が
働き、切屑は小さくカールし、切削された切屑は刃先近
傍に堆積することなくスムーズに掬い面に掬い上げら
れ、溝中に導かれて排出され、切削抵抗が低く、ドリル
剛性を超えて折損に至らない。また、刃溝中に小径部か
ら大径部へと滑らかに繋ぐため、同リードで加工するた
め大径部の捩れ角は38°以上とした。また、小径先端
刃の凹円弧状曲率半径を小径部ドリル直径の0.35D
から1.2Dとしたのは、0.35D未満では小径先端
刃外周部が鋭利になりチッピングが発生。1.2Dを超
えると捩れ角の緩くなる傾向が緩和できず、切屑を外周
側から中心側へ巻き込む作用が減少するため0.35D
から1.2Dの範囲とした。以下、実施例に基づき本発
明を具体的に説明する。
【0006】
【実施例】本発明例として、図1、図2、図3に示すよ
うな超微粒子超硬合金製の段付きドリル(小径部直径=
1.0mm、大径部ドリル直径=3.0mm、小径部ド
リル捩れ角18.4°、大径部ドリル捩れ角45.0
°、小径部段長さ=4.0mm)を10本を用いて、切
削速度=180m/min、1回転当りの送り量=0.
02mm/rev、加工深さ=5mm(貫通)、湿式切
削の条件で、DAC10を穴明け加工した。試験は折損
に至るまでに加工した穴の数で示す。穴明け加工ドリル
の折損状況の調査した結果を表1に示す。尚、比較のた
め、従来品の段付きドリル(小径部直径=1.0mm、
大径部ドリル直径=3.0mm、小径部ドリル捩れ角1
3.1°、大径部ドリル捩れ角35.0°、小径部段長
さ=4.0mm、小径先端刃=直径)も同様に試験を1
0本行い、その結果も表1に併記する。
【0007】
【表1】 注)○:10,000穴加工しても折損しなかったドリ
ルを示す。 ×:加工途中で折損したドリル、数値は折損までの加工
穴数を示す。
【0008】表1より、本発明例のドリルでは10本
中、10本とも10000穴加工することが出来たが、
切屑が捩れたり切屑排出溝に掬い上げられてスムーズに
排出されるため良好な切削状態を示したのに対し、従来
例では小径部の折損により寿命となった。
【0009】
【発明の効果】本願発明を適用することにより、捩れ切
屑排出溝を有する段付きドリルの小径部捩れ角を大きく
し、切屑をスムーズに生成出来るため、ドリルの折損が
極端に少なくなり安定した切削性能が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明例のドリルの正面図を示す。
【図2】図2は、図1の先端視を示す。
【図3】図3は、図2の拡大視を示す。
【符号の説明】
1 小径部 2 大径部 3 切屑排出溝 4 小径部ドリル径 5 大径部の外径 6 小径部の捩れ角 7 大径部の捩れ角 8 掬い面 9 小径先端刃の凹状曲率半径 10 心厚 11 小径先端刃外周部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小径部と大径部を有し捩れた切屑排出溝
    を有する段付きドリルにおいて、小径部と大径部のドリ
    ル径の比率が2.5倍以上3.5倍以下とし、小径部の
    捩れ角を15°以上、大径部の捩れ角を38°以上と
    し、前記段付きドリルの軸端視で小径先端刃を心厚近傍
    から外周部に向けて、凹円弧状としたことを特徴とする
    段付きドリル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の段付きドリルにおいて、
    該小径部のドリル径が、3mm以下であることを特徴と
    する段付きドリル。
  3. 【請求項3】 請求項1、2記載の段付きドリルにおい
    て、該小径先端刃の凹円弧状曲率半径を、小径部ドリル
    直径の0.35Dから1.2Dとしたことを特徴とする
    段付きドリル。
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Cited By (5)

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WO2021005946A1 (ja) * 2019-07-09 2021-01-14 京セラ株式会社 回転工具及び切削加工物の製造方法

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