JP2002017778A - 使い捨ておむつ用ファスナー、及びこれを用いた使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ用ファスナー、及びこれを用いた使い捨ておむつ

Info

Publication number
JP2002017778A
JP2002017778A JP2000195342A JP2000195342A JP2002017778A JP 2002017778 A JP2002017778 A JP 2002017778A JP 2000195342 A JP2000195342 A JP 2000195342A JP 2000195342 A JP2000195342 A JP 2000195342A JP 2002017778 A JP2002017778 A JP 2002017778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fastener
landing zone
value
diaper
color difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000195342A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Matsumura
賀透 松村
Masanori Sakamoto
真紀 坂本
Kazuki Sato
一樹 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Innovative Properties Co
Original Assignee
3M Innovative Properties Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 3M Innovative Properties Co filed Critical 3M Innovative Properties Co
Priority to JP2000195342A priority Critical patent/JP2002017778A/ja
Publication of JP2002017778A publication Critical patent/JP2002017778A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファスナーを止め付けた後もランディングゾ
ーンのマーキングを視認でき、かつ、リリーステープ上
やランディングゾーン上においてもファスナーの視認が
容易な使い捨ておむつ用のファスナー及び使い捨ておむ
つを提供する。 【解決手段】 ファスナー8と、ファスナー8を止め付
けるためのランディングゾーン7とを組み合わせた使い
捨ておむつ用のファスニングシステムに用いられるファ
スナー8である。ファスナー8の少なくとも一部に、隠
蔽性が60%以下であり、かつ、色差のa値若しくはb
値のいずれか一方が−4以下、或いは+4以上の部分を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、使い捨ておむつ
用のファスニングシステムに用いられるファスナー、及
びこれを用いた使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】 使い捨ておむつ(しばしば「紙おむ
つ」とも称される。)は、使用者と直接接触する液体透
過性のトップシートと、排泄物を吸収保持する吸収体
と、排泄物の漏れを防止する液体非透過性のバックシー
トとを積層した構造を有するおむつであり、使用者に対
しておむつを確実に固定し、或いはおむつの締め具合を
調節するために、何らかのファスニングシステムを備え
ているものが一般的である。
【0003】 使い捨ておむつ用のファスニングシステ
ムは、通常、ファスナーと呼ばれる固定具と、ランディ
ングゾーンと呼ばれる、ファスナーを止め付けるための
部材とを組み合わせてなるものであって、例えば粘着テ
ープを利用したテープファスニングシステム、或いはル
ープとフックとを組み合わせてなるメカニカルファスニ
ングシステム(いわゆる面状ファスナー)等、種々のフ
ァスニングシステムが提案されている。
【0004】 図2(a),(b)に示すおむつ21は
テープファスニングシステムを備えた使い捨ておむつの
一例であるが、大別すると、使用者の腹部側を被包する
前部パネル25と、臀部側を被包する後部パネル26の
2つの構成部分からなり、後部パネル26両側端部には
粘着層を有するテープファスナー28が、バックシート
23の前部パネル25上端近傍にはファスナー28の被
接着体となるランディングゾーン27が、配置されてい
る。おむつ21を使用する際には、おむつ21で使用者
を被包した後、リリーステープ29の剥離面に接着収納
されているテープファスナー28を引き出し、ランディ
ングゾーン27に止め付けることにより、使用者に対し
ておむつを固定することができる。
【0005】 ランディングゾーン27には、ファスナ
ー28を左右対称に、或いは所望の締め具合で、速やか
に止め付けることを補助するため、止め付け位置の目安
となる何らかのマーキングがなされていることが多い。
特に、図3に示すように、乳幼児用のおむつ31にあっ
ては、ランディングゾーン37は上記のような機能的理
由のみならず、マーキング32として、愛らしく、見た
目にも楽しい図柄を付することにより装飾的効果を高め
る、というデザイン的な理由からも、おむつにおいて重
要な役割を果たす部分となっている。
【0006】 上述のようにランディングゾーンは、機
能的にも、デザイン的にも重要な部分であるため、ファ
スナーを止め付けた後もマーキングを視認できることが
好ましい。従って、従来の使い捨ておむつにおいては、
図3に示すような、無色透明のファスナー38が用いら
れてきた(特表平5−507753号公報、特開平9−
285492号公報)。例えば、特開平9−28549
2号公報に記載の無色透明ファスナーは、透明な印がエ
ンボスされておりリリーステープから引き出された後ラ
ンディングゾーンに止め付けられるまでの間において、
ファスナーを視認し易いような工夫もなされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記
のファスナー38は、リリーステープ39上、或いはラ
ンディングゾーン37上にある場合にエンボスが実質的
に隠れてしまうため、ファスナー38自体を視認し難い
という点において更に改善の余地を残していた。
【0008】 即ち、作業者は、使用済みのおむつを外
し、新しいおむつを装着するという交換作業においてフ
ァスナー38の脱着を複数回行う必要があり、また、一
旦装着した後も排泄の有無を確認するために頻繁にファ
スナー38の脱着を行わなければならない。このような
状況においてファスナー38が視認し難い場合には、リ
リーステープ39上やランディングゾーン37上のファ
スナー38を探し出すのに時間を要し、速やかなファス
ナー38の脱着やおむつの交換を妨げる点において好ま
しくない。特に乳幼児が泣いている場合等には、可能な
限り速やかにおむつを交換したいという意識が働くた
め、作業者に精神的な負担を強いることにもなる。
【0009】 また、ファスナー38とランディングゾ
ーン37との位置関係が認識し難いため、ファスナー3
8がランディングゾーン37の望ましい位置に止め付け
られたか否かが確認し難い点においても問題であった。
図4に示すように、練り込みや印刷により着色を施せば
ファスナー48の視認が容易となり、上記の問題点は解
決される一方で、ファスナー48の隠蔽性が増加するた
め、ファスナー48を止め付けた後のマーキング42の
視認を妨げることになる。
【0010】 本発明は、このような従来技術の問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、ファスナーを止め付けた後もランディングゾーンの
マーキングを視認でき、かつ、リリーステープ上やラン
ディングゾーン上においてもファスナーの視認が容易な
使い捨ておむつ用のファスナー及び使い捨ておむつを提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】 本発明者らが鋭意検討
した結果、ファスナーの隠蔽性及び色差を所定の範囲内
に制御することにより、上記従来技術の問題点を解決で
きることを見出して本発明を完成した。
【0012】 即ち、本発明によれば、ファスナーと、
当該ファスナーを止め付けるためのランディングゾーン
とを組み合わせた使い捨ておむつ用のファスニングシス
テムに用いられるファスナーであって、前記ファスナー
の少なくとも一部に、隠蔽性が60%以下であり、か
つ、色差のa値若しくはb値のいずれか一方が−4以
下、或いは+4以上の部分を有することを特徴とするフ
ァスナーが提供される。
【0013】 本発明のファスナーは、ファスナーの少
なくとも一部に、隠蔽性が50%以下の部分を有するも
のが好ましく、ファスナーの少なくとも一部に、色差の
a値若しくはb値のいずれか一方が−6以下、或いは+
6以上の部分を有するものが好ましい。本発明のファス
ナーは、粘着層を有するテープファスナー、フック若し
くはループを有するメカニカルファスナーのいずれにも
好適に用いることができる。
【0014】 また、本発明によれば、ファスナーと、
当該ファスナーを止め付けるためのランディングゾーン
とを組み合わせてなるファスニングシステムを備えた使
い捨ておむつであって、前記ファスナーが、既述のいず
れかのファスナーであることを特徴とする使い捨ておむ
つが提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】 本発明のファスナーは、ファス
ナーの隠蔽性及び色差を所定の範囲内に制御したもので
あり、ファスナーを止め付けた後もランディングゾーン
のマーキングを視認できることに加え、リリーステープ
上やランディングゾーン上においてもファスナーの視認
が容易である。以下、本発明のファスナーについて詳細
に説明する。
【0016】(1)本発明の特徴 本発明の第1の特徴は、ファスナーの隠蔽性を所定の範
囲内に制御した点にある。具体的には、ファスナーの隠
蔽性を60%以下とすることにより、図1(a)に示す
ようにファスナー8を止め付けた後もランディングゾー
ン7のマーキング2を視認できる。但し、ファスナー8
がランディングゾーン7から若干浮いた位置にある場合
にもマーキング2の視認を容易とするためにはファスナ
ー8の隠蔽性を50%以下とすることが好ましい。
【0017】 本発明の第2の特徴は、ファスナーの色
差を所定の範囲内に制御した点にある。具体的には、フ
ァスナーの色差のa値若しくはb値のいずれか一方を−
4以下、或いは+4以上とすることにより、図1(b)
に示すように白色や淡色を基調とするおむつ1にあって
もリリーステープ9上やランディングゾーン7上のファ
スナー8の視認が容易となる。ファスナー8の視認をよ
り容易にするためには、ファスナー8の色差のa値若し
くはb値のいずれか一方を−6以下、或いは+6以上と
することが好ましい。
【0018】 なお、特開平9−285492号公報に
おいて、無色透明ファスナーに少量の着色剤が含まれて
いてもよい旨が記載されているが、着色剤を単に隠蔽性
の増加因子として認識している点において本発明とは基
本的に技術的思想を異にする。即ち、同公報においては
透明性を確保するため、着色剤の存在に気付かない程度
に極力添加を少なくするべき旨が記載されたに過ぎず、
ファスナー自体の見易さを向上させるために色差を制御
するという本発明の技術的思想を認識するには至ってい
ないからである。
【0019】 本発明のファスナーにあっては、マーキ
ングやファスナー自体の視認が可能である限りにおい
て、必ずしもファスナー全体の隠蔽性や色差を制御する
必要はなく、ファスナーの平面方向の少なくとも一部に
隠蔽性や色差が制御された部分を有していれば足りる。
ランディングゾーンに付されるマーキングの形状等によ
っては、ファスナーの一部の隠蔽性を制御するのみでマ
ーキングの視認が容易となる場合があり、また、ファス
ナーの一部(例えばファスナーの縁端部など)の色差が
制御されていればリリーステープ上やランディングゾー
ン上のファスナーを探し出すことが容易になる場合もあ
るからである。
【0020】 なお、隠蔽性についてはマーキングの視
認を可能とするという観点から、光の透過方向となるフ
ァスナーの厚み方向全体として60%以下とする必要が
ある点に留意すべきである。即ち、ファスナーを複層体
として構成したり、或いはファスナーを複数の部材を積
層して構成した場合には、全ての層、全ての部材全体と
して隠蔽性の条件を満たしている必要がある。一方、色
差についても、隠蔽性と同様に全ての層、全ての部材全
体として色差の条件を満たしていればよい。
【0021】 本発明にいう隠蔽性、色差は、いずれも
色彩色差計(例えばミノルタ社製CR300等)により
測定したものである。色彩色差計によれば、標準白色パ
ネル上、標準黒色パネル上において測定したL値、a
値、b値から、隠蔽性及び色差を算出することができ
る。
【0022】 本発明のファスナーは白色又は淡色を基
調とするおむつに利用されるため、色差のa値、b値は
標準白色パネル上でのa値、b値をそのまま利用するこ
とができ、隠蔽性については下記式(1)により算出す
ることができる。 H=LB/LW×100 …(1) (但し、H:隠蔽性(%)、LB:標準黒色パネル上に
おけるL値、LW:標準白色パネル上におけるL値)
【0023】(2)ファスナーの構成 隠蔽性、色差が所定の範囲内に制御されている限りにお
いて、本発明のファスナーの材質、形状、ファスニング
の方式等は特に限定されない。材質としては、通常、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレ
ート、ナイロン等の合成樹脂が用いられるが、場合によ
っては各種繊維で構成された織布・不織布、紙等も利用
できる。
【0024】 形状としては、例えば帯状のもの等が挙
げられ、使用可能な強度、及びランディングゾーンへの
止め付けが容易な柔軟性を確保するという観点から、8
0〜200μm程度の薄膜状とすることが一般的であ
る。ファスニングの方式についても特に限定されない
が、粘着層を有するテープファスナー、或いはフック若
しくはループを有するメカニカルファスナーに好適に用
いることができる。
【0025】(3)製造方法 本発明のファスナーを製造する際には、ファスナーの隠
蔽性、色差を制御することが必要である。通常は、隠蔽
性の低い無色透明の基材に何らかの方法で適度の着色を
施すことにより、ファスナーの隠蔽性、色差を本発明の
範囲内に制御することができる。例えば、基材への顔料
・染料の練り込みの他、無色透明の基材を用意し、基材
の染色、基材表面への印刷、基材への着色層の貼着・ラ
ミネート加工等を行うことにより色差を制御する方法な
どが挙げられる。
【0026】 ファスナーの隠蔽性、色差を制御するこ
とを除いては、従来公知のファスナーの製造方法に準じ
て製造することができる。例えば、テープファスナーで
あれば、合成樹脂、紙、不織布等からなる帯状の基材の
一方の表面に粘着剤組成物を塗布することにより、粘着
層を形成すれば良い。粘着剤組成物は、粘着剤に当該技
術分野で一般的に使用される添加剤(例えば粘着付与
剤、軟化剤、充填剤、老化防止剤等)を配合したものを
用いることができる。塗工量は、粘着剤組成物の種類に
よっても異なるが、20〜80g/m 2)程度とするこ
とが一般的である。
【0027】 粘着剤としては、ゴム系粘着剤、アクリ
ル系粘着剤、エポキシ系粘着剤、シリコーン系粘着剤等
が挙げられるが、本発明のファスナーはおむつに使用す
るものであるため、ゴム系粘着剤、或いはアクリル系粘
着剤が好ましい。溶剤を使用せずに調製でき、衛生用品
にも多く使用されていることに加え、肌を荒らさないか
らである。
【0028】 ゴム系粘着剤のゴム成分としてはラテッ
クス等の天然ゴム、スチレン−イソプレン−スチレン共
重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレン共
重合体(SBS)、スチレンブタジエンゴム(SBR)
等の合成ゴムを単独で或いは混合して用いることができ
る。アクリル系粘着剤のアクリル成分としてはアクリル
酸エステル樹脂、メタクリル酸エステル樹脂等のアクリ
ル樹脂を用いることが好ましい。
【0029】 メカニカルファスナーは、無数の微小突
起を有するフックと、これと噛み合うループとの組み合
わせによりファスニングを行うため、ファスナーにはフ
ック若しくはループのいずれを形成してもよい。他方を
ランディングゾーンに形成することにより、ファスニン
グが可能となるからである。
【0030】(4)用途 本発明のファスナーは、ファスナーと、当該ファスナー
を止め付けるためのランディングゾーンとを組み合わせ
てなるファスニングシステムを備えた使い捨ておむつに
好適に利用できる。ファスナーは、使用者の臀部側を被
包する後部パネルの両側端部に配置され、使用者の腹部
側を被包する前部パネル上端近傍に配置されたランディ
ングゾーンに止め付けることにより、ファスニングを行
う態様が一般的である。
【0031】
【実施例】 以下、本発明を実施例に基づいて説明す
る。但し、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0032】(サンプル作製)評価用サンプルは、以下
のようにして作製した。材質としては、未延伸ポリプロ
ピレン(表中「CPP」と表記した。)、延伸ポリプロ
ピレン(表中「OPP」と表記した。)、ポリエチレン
テレフタレート(表中「PET」と表記した。)の合成
樹脂の他、予め染色された市販のセロファン紙、和紙を
使用した。
【0033】 合成樹脂の隠蔽性、色差は、基材裏面へ
のベタ印刷、若しくは顔料の練り込みにより制御した。
顔料の練り込みは、ポリプロピレンとポリエチレンとを
60:40の質量比で混合してなるベースレジン(表中
「BR」と表記した。)と、ポリプロピレンに表1に記
載の質量比で顔料を混合してなるマスターバッチ(表中
「MB」と表記した。)とを、表2〜5に記載の質量比
で混合することにより行った。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】 サンプルは、Tダイ押出機で押出成形す
ることにより表2〜5に記載の厚みを有するフィルム状
に成形した。サンプルの表面は、従来公知の方法に従っ
て、鏡面、なし地面(微細なマット面、いわゆるつや消
し)、マット面のいずれかに加工した。例えば鏡面の場
合には、押し出したシートを表面が鏡面である金属ロー
ル上に流延することにより加工した。
【0040】 一部のサンプルについては、基材の一方
の表面に粘着層を形成した。粘着層は、SISをベース
とし、軟化剤、粘着付与剤、酸化防止剤を配合した粘着
剤組成物を、塗工量40g/m2で塗布することにより
形成した。
【0041】(評価)A.隠蔽性、色差 各サンプルの隠蔽性、色差については、ミノルタ社製の
色彩色差計CR−300を使用し、ハンターカラーモー
ドで標準白色パネル上、標準黒色パネル上におけるL
値、a値、b値を各々測定することにより行った。な
お、粘着層を有するサンプルについては、粘着層を厚さ
16μmの透明PETフィルムでマスキングした状態で
測定を行った。
【0042】 本実施例においてはおむつが白色又は淡
色を基調とすることに鑑み、色差のa値、b値は標準白
色パネル上でのa値、b値をそのまま利用した。隠蔽性
については下記式(1)により算出した。 H=LB/LW×100 …(1) (但し、H:隠蔽性(%)、LB:標準黒色パネル上に
おけるL値、LW:標準白色パネル上におけるL値)
【0043】 なお、表2〜5においては、隠蔽性が5
0%以下の場合には◎、60%以下の場合には○、60
%超の場合には×として表記した。色差については、a
値、b値のいずれか一方が+6以上、若しくは−6以下
である場合は◎、a値、b値のいずれか一方が+4以
上、若しくは−4以下である場合は○、a値、b値のい
ずれも−4超、+4未満の範囲にある場合は×として表
記した。
【0044】 各サンプルについては、市販の使い捨て
おむつとの関係で実際にマーキングやファスナーが見易
いか否かを感応評価した。使い捨ておむつとしては、お
むつA(商品名:ムーニー、ユニチャーム社製)、おむ
つB(商品名:パンパース、プロクターアンドギャンブ
ル社製)の2種を使用した。
【0045】B.感応評価1(マーキングの見易さ) 各サンプルを、ランディングゾーン上に載置した場
合、或いはランディングゾーン上3mmの位置に配置
した場合に、サンプルを透過してランディングゾーンに
付されたマーキングを認識できるか否かで評価した。
,の双方を満足する場合は◎、,のいずれか一
方を満足する場合は○、,のいずれも満足しない場
合は×として表記した。
【0046】C.感応評価2(ファスナーの見易さ) 各サンプルを、ランディングゾーン上に載置した場
合、おむつのバックシート、トップシート上に載置し
た場合に、サンプルの位置を明確に認識できるか否かで
評価した。,の双方で明確に認識できる場合は◎、
,のいずれか一方で明確に認識できる場合は○、
,のいずれも不明確である場合には×として評価し
た。
【0047】 表2〜5で明らかなように、隠蔽性と色
差が本発明の範囲内に制御された実施例1〜48のファ
スナーは、マーキングの見易さ、ファスナーの見易さの
双方で良好な結果を示しており、特に、隠蔽性が50%
以下、色差のa値、b値のいずれか一方が+6以上、若
しくは−6以下という条件を満たす実施例のファスナー
については極めて良好な結果を示した。
【0048】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明のファス
ナーは、ファスナーの隠蔽性及び色差を所定の範囲に制
御したので、ファスナーを止め付けた後もランディング
ゾーンのマーキングを視認できることに加え、リリース
テープ上やランディングゾーン上においてもファスナー
の視認が容易である。従って、本発明のファスナーを備
えた使い捨ておむつは、頻繁に行われるファスナーの脱
着作業やおむつの交換作業を極めて容易に、かつ、速や
かに行うことができ、作業者の精神的な負担を緩和する
ことにも資する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のファスナーの一の実施例を示す概略
図であって、(a)はランディングゾーンに止め付けた
状態、(b)リリーステープに収納された状態を示す。
【図2】 使い捨ておむつの一般的な態様を示す概略図
であって、(a)はバックシート側から見た図、(b)
はトップシート側から見た図である。
【図3】 従前のファスナーの一の実施例を示す概略図
であって、(a)はランディングゾーンに止め付けた状
態、(b)リリーステープに収納された状態を示す。
【図4】 従前のファスナーの他の実施例を示す概略図
であって、(a)はランディングゾーンに止め付けた状
態、(b)リリーステープに収納された状態を示す。
【符号の説明】
1…おむつ、2…マーキング、5…前部パネル、6…後
部パネル、7…ランディングゾーン、8…ファスナー、
9…リリーステープ、21…おむつ、22…トップシー
ト、23…バックシート、24…吸収体、25…前部パ
ネル、26…後部パネル、27…ランディングゾーン、
28…ファスナー、29…リリーステープ、31…おむ
つ、32…マーキング、35…前部パネル、36…後部
パネル、37…ランディングゾーン、38…ファスナ
ー、39…リリーステープ、41…おむつ、42…マー
キング、45…前部パネル、46…後部パネル、47…
ランディングゾーン、48…ファスナー、49…リリー
ステープ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 一樹 神奈川県相模原市南橋本3−8−8 住友 スリーエム株式会社内 Fターム(参考) 3B029 BD01 BD07 4C098 AA09 CC01 CE06 CE07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファスナーと、当該ファスナーを止め付
    けるためのランディングゾーンとを組み合わせた使い捨
    ておむつ用のファスニングシステムに用いられるファス
    ナーであって、 前記ファスナーの少なくとも一部に、隠蔽性が60%以
    下であり、かつ、色差のa値若しくはb値のいずれか一
    方が−4以下、或いは+4以上の部分を有することを特
    徴とするファスナー。
  2. 【請求項2】 ファスナーの少なくとも一部に、隠蔽性
    が50%以下の部分を有する、請求項1に記載のファス
    ナー。
  3. 【請求項3】 ファスナーの少なくとも一部に、色差の
    a値若しくはb値のいずれか一方が−6以下、或いは+
    6以上の部分を有する、請求項1又は2に記載のファス
    ナー。
  4. 【請求項4】 粘着層を有するテープファスナーであ
    る、請求項1〜3のいずれか一項に記載のファスナー。
  5. 【請求項5】 フック若しくはループを有するメカニカ
    ルファスナーである、請求項1〜3のいずれか一項に記
    載のファスナー。
  6. 【請求項6】 ファスナーと、当該ファスナーを止め付
    けるためのランディングゾーンとを組み合わせてなるフ
    ァスニングシステムを備えた使い捨ておむつであって、 前記ファスナーが、請求項1〜5のいずれか一項に記載
    のファスナーであることを特徴とする使い捨ておむつ。
JP2000195342A 2000-06-28 2000-06-28 使い捨ておむつ用ファスナー、及びこれを用いた使い捨ておむつ Pending JP2002017778A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000195342A JP2002017778A (ja) 2000-06-28 2000-06-28 使い捨ておむつ用ファスナー、及びこれを用いた使い捨ておむつ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000195342A JP2002017778A (ja) 2000-06-28 2000-06-28 使い捨ておむつ用ファスナー、及びこれを用いた使い捨ておむつ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002017778A true JP2002017778A (ja) 2002-01-22

Family

ID=18694017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000195342A Pending JP2002017778A (ja) 2000-06-28 2000-06-28 使い捨ておむつ用ファスナー、及びこれを用いた使い捨ておむつ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002017778A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1839634A1 (en) * 2005-01-19 2007-10-03 Livedo Corporation Disposable pants
JP2009034524A (ja) * 2002-02-20 2009-02-19 Procter & Gamble Co 容易で直感的な交換を助けるように設計された使い捨て吸収性物品
JP2012115359A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Kao Corp 使い捨ておむつ
US8251970B2 (en) * 2002-05-17 2012-08-28 The Procter & Gamble Company Diaper closure system
WO2013039219A1 (ja) * 2011-09-16 2013-03-21 ユニ・チャーム株式会社 止着部材及び止着片
WO2013115346A1 (ja) * 2012-02-01 2013-08-08 ユニ・チャーム株式会社 使い捨ておむつ
JP2016501613A (ja) * 2012-12-21 2016-01-21 エスセーアー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー 吸収物品の体液テスト装置
WO2020054864A1 (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品
US11083646B2 (en) 2002-02-20 2021-08-10 The Procter & Gamble Company Disposable absorbent article designed to facilitate an easy change

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05507753A (ja) * 1990-07-26 1993-11-04 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー 透明な印をエンボスしたフィルム
JPH0722727U (ja) * 1993-10-08 1995-04-25 十條キンバリー株式会社 使い捨ておむつ用結合テープ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05507753A (ja) * 1990-07-26 1993-11-04 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー 透明な印をエンボスしたフィルム
JPH0722727U (ja) * 1993-10-08 1995-04-25 十條キンバリー株式会社 使い捨ておむつ用結合テープ

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11083646B2 (en) 2002-02-20 2021-08-10 The Procter & Gamble Company Disposable absorbent article designed to facilitate an easy change
JP2009034524A (ja) * 2002-02-20 2009-02-19 Procter & Gamble Co 容易で直感的な交換を助けるように設計された使い捨て吸収性物品
US8251970B2 (en) * 2002-05-17 2012-08-28 The Procter & Gamble Company Diaper closure system
EP1839634A4 (en) * 2005-01-19 2009-09-02 Livedo Corp DISPOSABLE SLIPS
US7608068B2 (en) 2005-01-19 2009-10-27 Livedo Corporation Disposable pants
EP1839634A1 (en) * 2005-01-19 2007-10-03 Livedo Corporation Disposable pants
JP2012115359A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Kao Corp 使い捨ておむつ
WO2013039219A1 (ja) * 2011-09-16 2013-03-21 ユニ・チャーム株式会社 止着部材及び止着片
JP2013063165A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Unicharm Corp 止着部材及び止着片
US9820536B2 (en) 2011-09-16 2017-11-21 Unicharm Corporation Fastening member and fastening segment
CN103796622A (zh) * 2011-09-16 2014-05-14 尤妮佳股份有限公司 固定构件及固定片
CN103796622B (zh) * 2011-09-16 2015-11-25 尤妮佳股份有限公司 固定构件及固定片
EA027020B1 (ru) * 2011-09-16 2017-06-30 Юничарм Корпорейшн Застёгивающий элемент и зона застёгивания предмета одежды
TWI569787B (zh) * 2011-09-16 2017-02-11 優你 嬌美股份有限公司 Fixed mounting member and fixed mounting piece
US9561140B2 (en) 2012-02-01 2017-02-07 Unicharm Corporation Disposable diaper
TWI565454B (zh) * 2012-02-01 2017-01-11 優你 嬌美股份有限公司 Disposable disposable diaper
EA027051B1 (ru) * 2012-02-01 2017-06-30 Юничарм Корпорейшн Одноразовый подгузник
JP2013158371A (ja) * 2012-02-01 2013-08-19 Unicharm Corp 使い捨ておむつ
WO2013115346A1 (ja) * 2012-02-01 2013-08-08 ユニ・チャーム株式会社 使い捨ておむつ
US9675503B2 (en) 2012-12-21 2017-06-13 Sca Hygiene Products Ab Body fluid test arrangement for an absorbent article
JP2016501613A (ja) * 2012-12-21 2016-01-21 エスセーアー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー 吸収物品の体液テスト装置
WO2020054865A1 (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品
JP2020096784A (ja) * 2018-09-13 2020-06-25 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品
JP2020096785A (ja) * 2018-09-13 2020-06-25 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品
JP2020096786A (ja) * 2018-09-13 2020-06-25 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品
CN112689495A (zh) * 2018-09-13 2021-04-20 王子控股株式会社 吸收性物品
WO2020054864A1 (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品
JP7347052B2 (ja) 2018-09-13 2023-09-20 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品
JP7347051B2 (ja) 2018-09-13 2023-09-20 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品
JP7423946B2 (ja) 2018-09-13 2024-01-30 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU644885B2 (en) Transparent indicia embossed film
US6045543A (en) Alignment indicators for use with personal care articles
JP4493315B2 (ja) 締結要素及び使い捨ておむつ
JP5502136B2 (ja) 三次元印刷された物品
US6524294B1 (en) Z-fold diaper fastener
KR970009758A (ko) 일회용 기저귀
US20070048503A1 (en) Solvatochromic visual indicator and the use of the same
US9592167B2 (en) Fastening tag for disposable absorbent article
JP2002017778A (ja) 使い捨ておむつ用ファスナー、及びこれを用いた使い捨ておむつ
MXPA05005753A (es) Articulo absorbente que tiene una hoja posterior pigmentada de color e impresa.
MX2007007710A (es) Prenda absorbente que tiene una senal sensorial para linea de debilidad.
JP5155003B2 (ja) 吸収性物品
US20020065503A1 (en) Absorbent product
JP2003290286A (ja) 使い捨ておむつ
CN106413657B (zh) 使用延伸的手指提拉的封闭组件
WO1997004729A1 (en) Adhesive taping panel
JPS62195073A (ja) 医療用粘着テープもしくはシートの製造方法
JP2006305377A (ja) 使い捨ておむつ
JPH105277A (ja) 使い捨ておむつ
JP2013535278A (ja) しるしを備えるファスナーを作製する方法
JPH01118604A (ja) つかいすておむつ
WO2022112946A1 (en) Article including microporous film and colored adhesive and process of making the same
WO2002041819A1 (en) Absorbent product with fastening means made visible in the dark
EP3761935A1 (en) Adhesive tape assemblies
SE523712C2 (sv) Absorberande alster

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100323