JP2002017610A

JP2002017610A - トイレットペーパーの保持具

Info

Publication number: JP2002017610A
Application number: JP2000245333A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Fuchimoto; 浩泓本
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2000-07-09
Filing date: 2000-07-09
Publication date: 2002-01-22

Abstract

(57)【要約】【課題】ロール巻きしたトイレットペーパーを片方の手
で引き出し、所定の方向に切断操作することで容易に切
断できるようにすること。【解決手段】ロール巻きしたトイレットペーパー２の周
面の一部に対して所定の圧力でもって接当する押さえ板
３を、その一端を枢着して回動自在に設け、且つ、該押
さえ板３の遊端側部３ａにペーパー切断部４を形成し、
前記押さえ板３の遊端側部３ａに、前記トイレットペー
パー２の軸芯と平行なスリット５を形成し、前記トイレ
ットペーパー２の端部を、前記スリット５を通して前記
押さえ板３の裏側から表側に引き出すように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ロール巻きしたトイレ
ットペーパーを装填、保持するところのトイレットペー
パーの保持具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来において、ロール巻きしたトイレッ
トペーパーを装填、保持するところのトイレットペーパ
ーの保持具としては、一般に、該トイレットベーパーを
保持具フレームに回転自在に装填し、該トイレットペー
パーの周面の一部に対して、スプリング或いはその自重
による所定の圧力でもって接当する押さえ板を、その一
端を枢着して回動自在に設け、且つ、該押さえ板の遊端
側部にノコ歯状のペーパー切断部（単に平坦な縁に形成
したものもある）を形成してあるものが普及している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って、この種のトイ
レットペーパーの保持具は、ロール巻きしたトイレット
ペーパーの遊端部を撮んで所要長さだけ巻戻し、その
後、該押さえ板の遊端側部にノコ歯状のペーパー切断部
に当て付け、上方に引き上げて切断し、使用することに
なる。しかし乍ら、ペーパー切断に際し、この遊端部を
持ち上げると、前記押さえ板が、その回動中心で回動
（揺動）してしまって、容易に切れ難く、その為、前記
押さえ板を上方をから押さえておく必要があった。或
いは、前記ペーパー切断部を利用せずに、ペーパーの所
要部を両手で持ち、引き千切るようにして切断する方法
を採っていた。

【０００４】何れの方法を採るにしても、両方の手を使
用しなければならず、不便であると共に、後者の如き両
手を使って引き千切る方法を採った場合には、切断位置
が皺寄り、握り後が残ることになって、後に使用する者
が見た時に不潔感を与えるという問題もあった。また、
所定長さ引きだしたペーパーを切断した後は、その端部
が押さえ板の下側（内側）に隠れることとなって、次回
の引きだしに際して、その端部を撮み難いという問題も
あった。

【０００５】本発明は、かかる問題に鑑み、トイレット
ペーパーを片方の手で引き出し、所定の方向に切断操作
することで容易に切断できるようにすることを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明にかかるトイレッ
トペーパーの保持具は、上記目的を達成するべく、ロー
ル巻きしたトイレットペーパー２を保持具フレーム１に
回転自在に装填し、該トイレットペーパー２の周面の一
部に対して所定の圧力でもって接当する押さえ板３を、
その一端を枢着して回動自在に設け、且つ、該押さえ板
３の遊端側部３ａにペーパー切断部４を形成してあるト
イレットペーパーの保持具であって、前記押さえ板３の
遊端側部３ａに、前記トイレットペーパー２の軸芯と平
行なスリット５を形成し、前記トイレットペーパー２の
端部を、前記スリット５を通して前記押さえ板３の裏側
から表側に引き出すように構成した、という手段を講じ
たものである。

【０００７】本発明において、前記押さえ板３の内側面
３ｂに、前記トイレットペーパー２の周面に接当する少
なくとも一個の球面突起部７が形成されているのが好ま
しい。

【０００８】また、本発明において、前記押さえ板３の
スリット５は、その一方端が側方に開口３ｃされている
のが好ましい。

【０００９】更に、本発明において、前記押さえ板３の
前縁部３ｂに撮み切り欠き８が形成されているのが好ま
しい。

【００１０】

【発明の実施の態様】本発明によれば、押さえ板３の遊
端側部３ａに、トイレットペーパー２の軸芯と平行なス
リット５を形成し、トイレットペーパー２の端部を、前
記スリット５を通して前記押さえ板３の裏側から表側に
引き出すように構成したので、引き出したトイレットペ
ーパー２の遊端部を片手で掴んで所定長さを引き出し、
これを切断する時に、トイレットペーパー２を押さえ板
３のペーパー切断部４（力点）に向けて片手で引き操作
すると、前記スリット５の開口付近（球面突起部７）が
作用点となって、且つ、この押さえ板３の枢着部（枢
軸）を中心としてトイレットペーパー２の周面を押圧す
る押さえ力が生じ、この押さえ板３を浮き上がらされる
ことなく、寧ろ、逆にトイレットペーパー２の周面を押
さえ付けながら確実に切断することが出来る。

【００１１】そして、本発明において、前記押さえ板３
の内側面３ｂに、前記トイレットペーパー２の周面に接
当する少なくとも一個の球面突起部７が形成されている
場合には、この球面突起部７の部分でトイレットペーパ
ー２の周面を押圧することになり、スプリングが敷設さ
れている場合のバネ力、或いは押さえ板３の自重のみで
トイレットペーパー２の周面を押圧する場合の圧力が、
この球面突起部７に集中し、面圧を高めることができ
て、トイレットペーパー２を押さえる作用が確実に得ら
れることになり、従って、トイレットペーパー２の引っ
張り作用に際してトイレットペーパー２の回転を確実に
阻止して、切断を行い易くすることができる。

【００１２】また、前記押さえ板３のスリット５は、そ
の一方端が側方に開口３ｃされている場合には、最初に
トイレットペーパー２を保持具に装填する際に、このト
イレットペーパー２の遊端を、前記押さえ板３の側方の
開口３ｃから挿入することで、このトイレットペーパー
２を前記スリット５に容易に位置させることが出来る。

【００１３】尚、実施例に示す如く、前記押さえ板３の
遊端側部３ａが湾曲されて凹部６に形成し、トイレット
ペーパー２の所定箇所をペーパー切断部４で切断した
後、次の引きだしに際して、前記凹部６によって前記押
さえ板３の表面からトイレットペーパー２の遊端近傍位
置を浮き上がらせることができ、以て、この浮き上がり
部の下側にに指を入れてることでトイレットペーパー２
の遊端部を容易に撮むことが出来て、次回の引き出しを
行い易くすることが出来る。

【００１４】

【実施例】本発明にかかるトイレットペーパーの保持具
の好適実施例について、以下、図面に基づいて詳述す
る。図１乃至図３に示すように、このトイレットペーパ
ーの保持具は、基本的な構成としては、ロール巻きした
トイレットペーパー２に支持軸（図外）を挿通し、該支
持軸（図外）と共に保持具フレーム１に横軸回りに回転
自在に装填し（縦軸回りに回転自在んみ装填してもよ
い）、該トイレットペーパー２の周面の一部に対して所
定の圧力（自重による）でもって接当する押さえ板３
を、その一端を枢着して回動自在に設け、且つ、該押さ
え板３の遊端側部３ａにノコ歯状のペーパー切断部４を
形成して構成されている。ここでは、前記押さえ板３
は、一枚板のプレス加工で構成されているが、プラスチ
ック成形によって構成されてもよい。

【００１５】そして、前記押さえ板３の遊端側部３ａ
に、前記トイレットペーパー２の軸芯と平行なスリット
５を形成し、前記トイレットペーパー２の端部を、前記
スリット５を通して前記押さえ板３の裏側から表側に引
き出すように構成してある。図３は、トイレットペーパ
ー２の使用が進行し、ロール径が小さくなった状態でト
イレットペーパー２を引き出した状態を示し、この場
合、トイレットペーパー２がスリット５の縁部に接当
し、引き出し方向が小径のトイレットペーパー２のロー
ルの接線方向に向くように、押さえ板３をその自重に抗
して自動的に適宜持ち上げ、浮かした状態でスムースな
引き出しが行われる。

【００１６】更に、前記押さえ板３の内側面３ｂに、前
記トイレットペーパー２の周面に接当する少なくとも一
個、この実施例では３個の球面突起部７が、前記トイレ
ットペーパー２の軸線方向に所定の間隔を隔てて形成さ
れている。この球面突起部７は、前記押さえ板３のプレ
ス加工時にダボによって形成することができる。この
球面突起部７の役目は、トイレットペーパー２の切断を
目的としたペーパー切断部４に向けた押し引きに対し、
この押し引き圧と押さえ板３の自重でトイレットペーパ
ー２の周面を押圧する圧力が、この球面突起部７に集中
し、面圧を高めてトイレットペーパー２を押さえる作用
が確実に得、以て、トイレットペーパー２の引っ張り作
用に際してトイレットペーパー２の回転を確実に阻止し
て、切断を行い易くする。

【００１７】図４に示すのは、上記押さえ板３の一部を
改変した別の態様を示すもので、ここでは、最初にトイ
レットペーパー２を保持具に装填する際に、このトイレ
ットペーパー２の遊端を、前記押さえ板３の側方から挿
入することで、このトイレットペーパー２を前記スリッ
ト５に容易に位置させることが出来るようにする為に、
前記押さえ板３のスリット５は、その一方端が側方に開
口３ｃされている。

【００１８】更に、図４において、前記押さえ板３の前
縁部３ｂに撮み切り欠き８が形成されている。この撮
み切り欠き８の存在によって、トイレットペーパー２を
引き出す時に、その遊端部がペーパー切断部４の位置で
上下に重なっていても、この撮み切り欠き８の部分で
は、トイレットペーパー２のみが単体として位置するこ
とになり、ここに指を添えると容易にトイレットペーパ
ー２のみを掴んで引き出し操作をすることが出来る。

【００１９】

【発明の効果】本発明によれば、ロール巻きしたトイレ
ットペーパーを片方の手で引き出し、所定の方向に切断
操作することで、片手で容易に切断し、使用することが
できる利点がある。本発明のその他の具体的な効果につ
いては、上記発明の実施の態様の項及び実施例の項にお
いて詳述した通りである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかるトイレットペーパーの保持具の
平面図である。

【図２】本発明にかかるトイレットペーパーの保持具の
一部断面側面図である。

【図３】本発明にかかるトイレットペーパーの保持具の
使用状態を示す一部断面側面図である。

【図４】本発明にかかるトイレットペーパーの保持具の
別態様を示す平面図である。

【符号の説明】

１保持具フレーム２トイレットペーパー３押さえ板３ａ押さえ板の遊端側部３ｂ押さえ板の内側面３ｃ開口４ペーパー切断部５スリット６凹部７球面突起部８掴み切り欠き

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ロール巻きしたトイレットペーパー２を保
持具フレーム１に回転自在に装填し、該トイレットペー
パー２の周面の一部に対して所定の圧力でもって接当す
る押さえ板３を、その一端を枢着して回動自在に設け、
且つ、該押さえ板３の遊端側部３ａにペーパー切断部４
を形成してあるトイレットペーパーの保持具であって、前記押さえ板３の遊端側部３ａに、前記トイレットペー
パー２の軸芯と平行なスリット５を形成し、前記トイレ
ットペーパー２の端部を、前記スリット５を通して前記
押さえ板３の裏側から表側に引き出すように構成した、
トイレットペーパーの保持具。
【請求項２】前記押さえ板３の内側面３ｂに、前記トイ
レットペーパー２の周面に接当する少なくとも一個の球
面突起部７が形成されている、請求項１のトイレットペ
ーパーの保持具。
【請求項３】前記押さえ板３のスリット５は、その一方
端が側方に開口３ｃされている、請求項１又は請求項２
のトイレットペーパーの保持具。
【請求項４】前記押さえ板３の前縁部３ｂに掴み切り欠
き８が形成されている、請求項１乃至請求項３のトイレ
ットペーパーの保持具。