JP2002017410A - スライドファスナー - Google Patents

スライドファスナー

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JP2002017410A
JP2002017410A JP2000211282A JP2000211282A JP2002017410A JP 2002017410 A JP2002017410 A JP 2002017410A JP 2000211282 A JP2000211282 A JP 2000211282A JP 2000211282 A JP2000211282 A JP 2000211282A JP 2002017410 A JP2002017410 A JP 2002017410A
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Kiyoaki Sakai
清明 坂井
Shinichiro Tokunaga
真一郎 徳永
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SANSHU KOGYO KK
Suzuki Kogyo KK
Takashima and Co Ltd
Original Assignee
SANSHU KOGYO KK
Suzuki Kogyo KK
Takashima and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに離れる向きに移動されることにより務
歯のかみ合わせを解く二つのスライダーを備えたスライ
ドファスナーにおいて、スライダーが予期せず動いてし
まうことによってスライドファスナーが開いてしまうこ
とを防止する。 【解決手段】 互いに離れる向きに移動されることによ
り務歯Sbのかみ合わせを解く二つのスライダーR,R
を備えていると共に、一方のスライダーRの引手部分
に、他方のスライダーRの引手部分に吸着する永久磁石
体3が備えさせている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライドファスナ
ーに関し、スライダーが予期せず動いてしまうことによ
ってスライドファスナーが開いてしまうことを、有効に
防止することができるようにした、スライドファスナー
の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】互いに離れる向きに移動されることによ
り務歯のかみ合わせを解く二つのスライダーを持ったス
ライドファスナーがある。このスライドファスナーは、
特に、鞄などの開口部を所望の範囲で、また、所望の位
置において開放可能に閉じ合わせることができるという
利点を持ったものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のこの種の
スライドファスナーは、スライダーの胴体部分に引手部
分を当該胴体部分に対し揺動自在に取付けており、この
引手部分を把持してスライダーの胴体部分を移動させス
ライドファスナーを開閉するものであるが、かかるスラ
イドファスナーにあっては、スライドが滑らかである場
合ほど、二つのスライダーを引き離れさせる向きに力が
加わった場合には、各スライダーがスライドファスナー
の開放方向に動いてしまい易く、これにより、かみ合わ
されていた務歯のかみ合わせが解かれて、スライドファ
スナーによって閉じ合わされていた鞄の開口などが予期
せず開放されてしまうことが少なくなかった。
【0004】本発明は、上記の従来技術の欠点を除くた
めになされたものであって、その目的とするところは、
二つのスライダーの引手部分のうち少なくとも一方に永
久磁石体を備えさせることにより、互いに離れる向きに
移動されることにより務歯のかみ合わせを解く二つのス
ライダーを備えたスライドファスナーにおいて、スライ
ダーが予期せず動いてしまうことによってスライドファ
スナーが開いてしまうことを、有効に防止することを主
たる目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明にあっては、互いに離れる向き
に移動されることにより務歯のかみ合わせを解く二つの
スライダーを備えていると共に、少なくとも一方のスラ
イダーの引手部分に、当該一方のスライダーの胴体部分
と他方のスライダーの胴体部分とを隣接し合わせた状態
において、他方のスライダーの引手部分に吸着する永久
磁石体が備えられていることを特徴としている。
【0006】かかる構成においては、二つのスライダー
の双方またはいずれか一方をスライド移動させること
で、スライドファスナーによって閉じられた鞄などの開
口部を所望の範囲で、また、所望の位置で開放させるこ
とができる。
【0007】また、かかる構成によれば、前記二つのス
ライダーの胴体部分を近接させたスライドファスナーの
閉じ合わせ状態を、この二つのスライダーの引手部分を
互いに重ね合わせて、この二つのスライダーの引手部分
を前記永久磁石体により吸着させ合わせて一体化させる
ことにより、予期せずスライドファスナーの閉じ合わせ
が解かれる事態が生じることを容易に防止することがで
きる。
【0008】すなわち、前記スライドファスナーの閉じ
合わせ状態において、二つのスライダーの引手部分を前
記永久磁石体により互いに吸着し合わせて一体化させる
ことができる結果、二つのスライダーをスライド移動さ
せる向きの力が加わった場合であっても、すなわち、一
方のスライダーがスライドファスナーの務歯のかみ合わ
せを解いても、この一方のスライダーと一体化されて当
該一方のスライダーと同じ向きに移動される他方のスラ
イダーによって、一方のスライダーによって解かれたス
ライドファスナーの務歯を当該他方のスライダーによっ
て直ちにかみ合わせることができ、かみ合わされていた
務歯のかみ合わせが解かれてスライドファスナーによっ
て閉じ合わされていた鞄の開口などが予期せず開放され
てしまうことを有効に防止することができる。
【0009】また、永久磁石体を用いることによる吸着
であるため、鞄などの開口部の開閉にあたり、永久磁石
体によるスライダーの引手部分同士の吸着を解く方向に
力を加えることにより、簡易かつ容易に二つのスライダ
ーの引手部分同士の吸着を解くことができ、かかる引手
部分同士の吸着を解かれたスライダーを他方のスライダ
ーから離れる向きにスライドさせることにより、鞄など
の開口部を開放することができる。
【0010】また、請求項2記載の発明にあっては、請
求項1記載のスライドファスナーの二つのスライダーの
一方の引手部分に、同じ向きに二つのスライダーの引手
部分を重ね合わせ状に伏倒させた際に、他方のスライダ
ーの胴体部分に形成された当該他方のスライダーの引手
部分の基部の組み付け隆起部を納めさせる穴が形成して
ある構成としてある。
【0011】かかる構成によれば、同じ向きに二つのス
ライダーを重ね合わせ状に伏倒させたときに、一方のス
ライダーの引手部分に設けられた前記穴に他方のスライ
ダーの胴体部分に形成されている当該他方のスライダー
の引手部分の基部の組み付け隆起部を納めて、二つのス
ライダーの引手部分の一方の面を互いに密着させること
ができ、一方のスライダーの引手部分が他方のスライダ
ーの引手部分に対し横方向にずれたり、縦方向にずれた
りし難くでき、これにより、前記永久磁石体による二つ
の引手部分の吸着状態を安定的に維持することができ
る。
【0012】また、前記スライドファスナーの閉じ合わ
せ状態において、一方の引手部分に他方のスライダーの
胴体部分に形成されている引手部分の基部の組み付け隆
起部が収めることができる結果、引手部分同士の永久磁
石体による吸着状態をより強固なものとすることがで
き、二つのスライダーをスライド移動させる向きの力が
加わった場合であっても、すなわち、一方のスライダー
がスライドファスナーの務歯のかみ合わせを解いても、
この一方のスライダーと一体化されて当該一方のスライ
ダーと同じ向きに移動される他方のスライダーによっ
て、一方のスライダーによって解かれたスライドファス
ナーの務歯を当該他方のスライダーによって直ちにかみ
合わせることができ、かみ合わされていた務歯のかみ合
わせが解かれてスライドファスナーによって閉じ合わさ
れていた鞄の開口などが予期せず開放されてしまうこと
を有効に防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の典型的な実施の形
態を図1ないし図7に基づいて説明する。
【0014】なお、ここで図1は、この実施の形態にか
かるスライドファスナーSの全体構成及び使用状態の1
例を理解しやすいように、当該スライドファスナーSを
鞄Bに取り付けた状態を示しており、また、図2は、ス
ライドファスナーSを構成する二つのスライダーR,R
を、永久磁石体3により吸着させて、当該スライドファ
スナーSの閉じ合わせを維持させた状態を、また、図3
は、図2の状態を断面にして示している。また、図4
は、スライドファスナーSを構成する二つのスライダー
R,Rの胴体部分11,21を互いに引き寄せてその引
手部分10,20を吸着させずに当該引手部分10,2
0を分離させた状態を、また、図5は、図4の状態を断
面にして示している。また、図6は、スライドファスナ
ーSを開放させる向きに二つのスライダーR,Rを移動
した状態を示し、また、図7は、図6の状態を断面にし
て示している。
【0015】この実施の形態にかかるスライドファスナ
ーSは、 (1)一方の側縁部を鞄Bなどの開口縁への縫い付け縁
部Scとし、他方の側縁に当該テープSaの長さ方向に
わたって並列状態に固定される複数の務歯Sb,Sb・
・・を有する帯状をなす二つのテープSa,Saと (2)互いに離れる向きに移動されることにより前記二
つのテープSa,Saの務歯Sb相互のかみ合わせを解
く二つのスライダーR,Rとを備えている。
【0016】前記二つのスライダーR,Rは、それぞ
れ、当該スライダーR,Rの移動により前記二つのテー
プSa,Saの務歯Sb同士をかみ合わせ、あるいは、
当該かみ合わせを解くように当該二つのテープSa,S
aの務歯Sbの設けられた側縁をかみ込む凹所Dを両側
に備えた胴体部11,21と、この胴体部11,21に
対し一端部を回動可能に組み付けた長板状をなす引手部
分10,20とを有している。
【0017】この実施の形態にあっては、前記二つのス
ライダーR,Rのうち、引手部分10,20同士を吸着
した場合に上側になるスライダーR(以下、このスライ
ダーを「第一のスライダー1」という。)は、図4及び
図5に示すように、スライダー1の胴体部分11と、こ
の胴体部分11の上部側に回動自在に設けられた引手部
分10とからなる。
【0018】前記第一のスライダー1の引手部分10に
は、前記二つのスライダーR,Rの引手部分10,20
同士を吸着した場合に下側になるスライダーR(以下、
このスライダーを「第二のスライダー2」という。)の
胴体部分21に形成された引手部分20の基部の組み付
け隆起部21aを納めさせる当該第一のスライダー1の
引手部分10の長さ方向に長いほぼ長方形状をなす穴1
0bが形成されている。
【0019】また、この第一のスライダー1の先端部
(前記胴体部分11に対する回動組み付け側と反対の部
分)には、第二のスライダー2の引手部分20の先端部
に設けれた引っかけ突部20aを収めるほぼ方形状をな
す穴10aが設けられている。
【0020】また、かかる第一のスライダー1の胴体部
分11の上部には、フック状部10dが形成されてお
り、この第一のスライダー1の引手部分10における前
記穴10aが設けられた側と反対の側に形成された穴1
0cにこのフック状部10dを当該フック状部10dが
当該穴10cから抜け出されないように引っかけさせ
て、この第一のスライダー1の引手部分10と胴体部分
11とを当該引手部分10をスライドファスナーSの開
放側または閉じ込み側のどちら側に向けても引き倒し状
に回動させることができるように組み付けてある。
【0021】また、第一のスライダー1の引手部分10
は、この第一のスライダー1と前記第二のスライダー2
とを隣り合わせる位置に移動させた状態から、この第一
のスライダー1の引手部分10と前記第二のスライダー
2の引手部分20とを、この第二のスライダー2の引手
部分20の上に当該第一のスライダー1の引手部分10
を重ね置くように、この二つのスライダー1,2の引手
部分10,20を同じ向きに伏倒させた際に、(以下、
この状態を、二つのスライダーR,Rの重ね合わせ状態
という。)当該第一のスライダー1の引手部分10の下
面と当該第二のスライダー2の上面とを後述する永久磁
石体3の作用により密着状態に吸着させ合わせることが
できるように胴体部分11との回動組み付け側が屈曲さ
れている。
【0022】また、前記第二のスライダー2は、図4及
び図5に示されるように、この第二のスライダー2の胴
体部分21の上面部に、当該第二のスライダー2の引手
部分20の一端部の組み付け隆起部21aが設けられて
いる。
【0023】具体的には、この実施の形態にあっては、 (1)前記第二のスライダー2の組み付け隆起部21a
におけるスライドファスナーSの長さ方向に沿った両側
面にそれぞれ、当該スライドファスナーSの長さ方向に
長い案内溝21bが設けてある。 (2)また、この第二のスライダー2の引手部分20の
一端部側には当該一端部縁で外方に開放され且つ当該一
端部縁より当該引手部分20の他端部側に向けて長く延
びる前記組み付け隆起部21aを収める割溝21cが形
成してある。 (3)そして、この第二のスライダー2の引手部分20
に形成された割溝21cの開放側には、この割溝21c
の内側に向けて当該割溝21cの両溝壁からそれぞれ突
き出す突起20bが設けてあり、この一対の突起20
b,20bの一方を前記組み付け隆起部21aの一方の
側面に形成した案内溝21bに入れ込むと共に、この一
対の突起20b,20bの他方を前記組み付け隆起部2
1aの他方の側面に形成した案内溝21bに入れ込ん
で、この第二のスライダー2の引手部分20と胴体部分
21とが、当該胴体部分21の案内溝21bに沿って当
該引手部分20を移動可能とするように、組み付け合わ
されている。
【0024】また、前記第二のスライダー2の引手部分
20における前記胴体部分21との組み付け側と反対の
側にある端部には、前記重ね合わせ状態において上方に
突き出す前記引っかけ突部20aが設けてある。
【0025】また、この実施の形態にあっては、前記第
二のスライダー2の組み付け隆起部21aは、当該第二
のスライダー2の胴体部分21の上部より上方に突き出
す山形状部21dと基部21eにより形成されたものと
してある。そして、この実施の形態にあっては、かかる
山形状部21dにおける前記組み付け隆起部21aの形
成位置より上方となる箇所には、スライドファスナーS
の幅方向に向けてほぼ円形状をなすロック用の穴21f
が透設してある。
【0026】そして、この実施の形態にあっては、前記
第二のスライダー2の引手部分20を前記案内溝21b
に入れ込んだ前記突起20bを回動中心として当該引手
部分20を回動操作可能とするように、前記割溝21c
の開放部から当該割溝21cの終端までの寸法が前記山
形状部21dの高さ寸法よりも大きくなるように構成し
てあり、この結果、この第二のスライダー2も、当該第
二のスライダー2の引手部分20をスライドファスナー
Sの開放側または閉じ込み側のどちら側に向けても引き
倒し状に回動させることができるようになっている。
【0027】また、この実施の形態にあっては、かかる
第二のスライダー2の引手部分20における前記割溝2
1cの終端と前記引っかけ突部20aとの間に、前記二
つのスライダー1,2の重ね合わせ状態において前記第
一のスライダー1の引手部分10と当該第二のスライダ
ー2の引手部分20とを密着状態に吸着し合わせる永久
磁石体3を設けてある。
【0028】具体的には、この実施の形態にあっては、 (1)かかる永久磁石体3は薄型の円盤状をなすように
構成してある。 (2)また、前記第二のスライダー2の引手部分20に
おける前記割溝21cの終端と前記引っかけ突部20a
との間には、前記重ね合わせ状態において当該引手部分
20の上面側から下面側に向けて窪み込まされた前記円
盤状をなす永久磁石体3を収めるほぼ円形の凹部3aが
形成してある。 (3)そして、この実施の形態にあっては、かかる凹部
3aは、前記永久磁石体3の厚さとほぼ同じ深さを持つ
ように構成してあり、かかる永久磁石体3をその一方の
磁極面側から収め入れ当該凹部3aの内底面に止めつけ
て当該永久磁石体3を収めることができ、また、このよ
うに収め入れた永久磁石体3の他方の磁極面が当該引手
部分20の上面とほぼ同面となるように当該永久磁石体
3を保持するものとしてある。
【0029】かかる永久磁石体3の前記第二のスライダ
ー2の引手部分20への止め付けは、典型的には、前記
凹部3aの内底面と当該永久磁石体3の一方の磁極面と
を接着することによりなすことができる。
【0030】前記第一のスライダー1の引手部分10
は、前記第二のスライダー2に設けられた永久磁石体3
によって前記重ね合わせ状態を維持するように当該第二
のスライダー2の引手部分20と吸着させ合わされる性
質を備えた材料によって構成される。すなわち、かかる
第一のスライダー1の引手部分10は、鉄軟鋼材などの
材料により構成される。
【0031】この実施の形態にかかるスライドファスナ
ーSは、以上に説明した構成を備えていることから、前
記二つのスライダー1,2の胴体部分11,21を近接
させたスライドファスナーSの閉じ合わせ状態を、この
二つのスライダー1,2の引手部分10,20を互いに
重ね合わせて、この二つのスライダー1,2の引手部分
10,20を前記永久磁石体3により吸着させ合わせて
一体化させることにより、予期せずスライドファスナー
Sの閉じ合わせが解かれる事態が生じることを容易に防
止することができる。
【0032】また、スライドファスナーSの閉じ合わせ
状態において、二つのスライダー1,2の引手部分1
0,20を永久磁石体3により互いに吸着し合わせて一
体化させることができる結果、二つのスライダー1,2
をスライド移動させる向きの力が加わった場合であって
も、すなわち、一方のスライダーRがスライドファスナ
ーSの務歯Sbのかみ合わせを解いても、この一方のス
ライダーRと一体化されて当該一方のスライダーRと同
じ向きに移動される他方のスライダーRによって、一方
のスライダーRによって解かれたスライドファスナーS
の務歯Sbを当該他方のスライダーRによって直ちにか
み合わせることができ、かみ合わされていた務歯Sbの
かみ合わせが予期せず解かれてスライドファスナーSに
よって閉じ合わされていた鞄Bの開口などが開放されて
しまうことを有効に防止することができる。
【0033】また、永久磁石体3を用いることによる吸
着であるため、鞄Bなどの開口部の開閉にあたり、永久
磁石体3による前記二つのスライダー1,2の引手部分
10,20同士の吸着を解く方向に力を加えることによ
り、簡易かつ容易に二つのスライダー1,2の引手部分
10,20同士の吸着を解くことができ、かかる引手部
分10,20同士の吸着を解かれたスライダーRを他の
スライダーRから離れる向きにスライドさせることによ
り、鞄Bなどの開口部を開放することができる。
【0034】なお、この実施の形態にあっては、第一の
スライダー1に形成された引手部分10に、前記重ね合
わせ状態において、第二のスライダー2の胴体部分21
に設けられた隆起部21aを納めさせる穴10bが形成
されていることから、二つの引手部分10,20が、該
隆起部21aを納め入れた状態で、第一のスライダー1
の引手部分10における第二のスライダー2の引手部分
20と向き合う側の一部に設けられた永久磁石体3によ
り吸着される。
【0035】この結果、この実施の形態にあっては、前
記二つのスライダー1,2の重ね合わせ状態において、
第一のスライダー1の引手部分10に設けられた前記穴
10bに第二のスライダー2の胴体部分21に形成され
ている当該第二のスライダー2の引手部分10の基部の
組み付け隆起部21aを納めて、二つのスライダー1,
2の引手部分10,20の一方の面を互いに密着させる
ことができ、一方のスライダーRの引手部分が他方のス
ライダーRの引手部分に対し横方向にずれたり、縦方向
にずれたりし難くでき、これにより、前記永久磁石体3
による二つの引手部分10,20の吸着状態を安定的に
維持することができる。
【0036】また、前記二つのスライダー1,2の重ね
合わせ状態において、第一のスライダー1の引手部分1
0に第二のスライダー2の胴体部分21に形成されてい
る引手部分の基部の組み付け隆起部21aが収めること
ができる結果、引手部分10,20同士の永久磁石体3
による吸着状態をより強固なものとすることができ、二
つのスライダー1,2をスライド移動させる向きの力が
加わった場合であっても、すなわち、一方のスライダー
RがスライドファスナーSの務歯Sbのかみ合わせを解
いても、この一方のスライダーRと一体化されて当該一
方のスライダーRと同じ向きに移動される他方のスライ
ダーRによって、一方のスライダーRによって解かれた
スライドファスナーSの務歯Sbを当該他方のスライダ
ーRによって直ちにかみ合わせることができ、かみ合わ
されていた務歯Sbのかみ合わせが予期せず解かれてス
ライドファスナーSによって閉じ合わされていた鞄Bの
開口などが開放されてしまうことを有効に防止すること
ができる。
【0037】また、前記重ね合わせ状態において、第二
のスライダー2の胴体部分21に形成された引手部分の
基部の組み付け隆起部21aが、第一のスライダー1の
引手部分10に設けられた組み付け隆起部を収め入れる
穴10bに収められることにより、前記山形状部21d
における前記組み付け隆起部21aの形成位置より上方
となる箇所に透設されたロック用の穴21fに、南京錠
などの鍵のフック部分を通すことにより、スライドファ
スナーSをロックすることもできるようにしてある。
【0038】また、二つのスライダー1,2の引手部分
10,20同士の前記重ね合わせ状態において、二つの
スライダー1,2の引手部分10,20同士の吸着をよ
り安定的に維持することができ、これにより、引手部分
10,20が鞄Bなどを持ち歩く際に、その動作に応じ
て各々のスライダー1,2の引手部分10,20が揺れ
動くことがなく、引手部分10,20のがたつきを防止
できる。
【0039】
【発明の効果】この発明にかかるスライドファスナーに
よれば、二つのスライダーの引手部分のうち少なくとも
一方に永久磁石体を備えさせることにより、互いに離れ
る向きに移動されることにより務歯のかみ合わせを解く
二つのスライダーを備えたスライドファスナーにおい
て、スライダーが予期せず動いてしまうことによってス
ライドファスナーが開いてしまうことを、有効に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スライドファスナーSを用いて構成される鞄B
の斜視構成図
【図2】スライドファスナーSの使用状態を示す要部平
面構成図
【図3】スライドファスナーSの使用状態を示す要部破
断側面構成図
【図4】スライドファスナーSを構成する二つのスライ
ダー1,2の引手部分10,20の吸着を解いた状態を
示す要部平面構成図
【図5】スライドファスナーSを構成する二つのスライ
ダー1,2の引手部分10,20の吸着を解いた状態を
示す要部破断側面構成図
【図6】スライドファスナーSを構成する二つのスライ
ダー1,2によるスライドファスナーSの開放開始状態
を示す要部平面構成図
【図7】スライドファスナーSを構成する二つのスライ
ダー1,2によるスライドファスナーSの開放開始状態
を示す要部破断側面構成図
【符号の説明】
S スライドファスナー R スライダー 1 第一のスライダー 2 第二のスライダー 3 永久磁石体 3a (永久磁石体を収め入れる)凹部 10 第一のスライダー1の引手部分 10a 引っかけ突部20aが収まる穴 10b (第二のスライダー2の引手部分20の基部の
組み付け隆起部21aを収めさせる)穴 10c (引手部分10とフック状部10dとの組み付
け用の)穴 10d フック状部 11 第一のスライダー1の胴体部分 20 第二のスライダー2の引手部分 20a 引っかけ突部 20b 割溝21c内に設けられた突起 21 第二のスライダー2の胴体部分 21a 組み付け隆起部 21b 案内溝 21c 割溝 21d 山形状部 21e 山形状部21dの基部 21f (ロックに用いることができる)穴 Sa テープ Sb 務歯 Sc 縫い付け縁部 B 鞄 D テープSaをかみ込む凹所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂井 清明 東京都中央区銀座1丁目15番11号 高島株 式会社内 (72)発明者 徳永 真一郎 東京都中央区銀座1丁目15番11号 高島株 式会社内 Fターム(参考) 3B098 AB07 CC26 GC17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに離れる向きに移動されることによ
    り務歯のかみ合わせを解く二つのスライダーを備えてい
    ると共に、 少なくとも一方のスライダーの引手部分に、当該一方の
    スライダーの胴体部分と他方のスライダーの胴体部分と
    を隣接し合わせた状態において、他方のスライダーの引
    手部分に吸着する永久磁石体が備えられていることを特
    徴とするスライドファスナー。
  2. 【請求項2】 二つのスライダーの一方の引手部分に、
    同じ向きに二つのスライダーの引手部分を重ね合わせ状
    に伏倒させた際に、他方のスライダーの胴体部分に形成
    された当該他方のスライダーの引手部分の基部の組み付
    け隆起部を納めさせる穴が形成してあることを特徴とす
    る請求項1記載のスライドファスナー。
JP2000211282A 2000-07-12 2000-07-12 スライドファスナー Pending JP2002017410A (ja)

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