JP2002017080A - 電力用半導体装置 - Google Patents

電力用半導体装置

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JP2002017080A
JP2002017080A JP2000197580A JP2000197580A JP2002017080A JP 2002017080 A JP2002017080 A JP 2002017080A JP 2000197580 A JP2000197580 A JP 2000197580A JP 2000197580 A JP2000197580 A JP 2000197580A JP 2002017080 A JP2002017080 A JP 2002017080A
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JP2000197580A
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Koichi Sugiyama
公一 杉山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターンオフ電流が小さな領域でも、短いター
ンオフ時間でかつ低いターンオフ損失で高度なスイッチ
制御を可能とする電力用半導体装置を提供すること。 【解決手段】 お互いに並列に接続された複数の電力用
スイッチング素子1、2と、この複数の電力用スイッチ
ング素子1、2に流れる電流の値に応じて、ターンオフ
時における当該複数の電力用スイッチング素子1、2の
通電素子数を制御する制御部(制御端子はG1、G2)と
を具備することを特徴とする電力用半導体装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電力用半導体装置に
係わり、特に絶縁ゲート型トランジスタ(IGBT等)
などの高耐圧半導体素子を複数個含む電力用半導体装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】IGBT(Insulated Gat
e Bipolar Transistor)などの定
格電圧が大きい絶縁ゲート型半導体素子は、一般に定格
電流も大きく、複数個の電力用半導体素子を並列に搭載
した半導体装置が使用されている。図13は従来の従来
の電力用半導体装置を表す回路図である。この回路図に
示すように電力用半導体装置内に搭載された電力用半導
体素子131、132、133は、お互いにエミッタ端
子(E)及びコレクタ端子(C)間で並列接続されてお
り、制御(ゲート)端子(G)に入力される制御信号に
よって同時に駆動されている。
【0003】電力用半導体素子131、132、133
のゲートに制御信号を伝達するための制御配線(ゲート
配線)には、お互いに並列に接続された半導体素子13
1、132、133素子間に形成される閉ループにて発
振現象が発生しないように、抵抗が挿入されることが多
い。また、これらの素子の主回路配線(コレクタ端子
(C)に接続されるコレクタ配線、エミッタ端子(E)
に接続されるエミッタ配線等)の浮遊インダクタンスな
どの寄生成分についても、並列に接続された上記半導体
素子の電流分担が均一になるように設計されている。こ
のような従来の半導体装置においては、電流が並列に接
続された半導体素子131、132、133に均等に分
配されるため、全体として大電流をスイッチングするこ
とができる。
【0004】しかしながら、かかる従来のIGBTなど
の電力用半導体素子においては、素子に流れる電流の大
きさによってターンオフに要する時間が異なるという問
題がある。図14は、従来の電力用半導体素子における
ターンオフ時の電流・電圧波形を示す特性図である。図
14(b)に示すように、並列に接続された半導体素子
131、132、133に小さな値の電流が流れている
場合において当該素子をターンオフすると、コレクタ電
流Ic(点線)はゼロとなるまで長く尾を引き、ターン
オフに要する時間が大電流の場合(実線)と比べて長く
なる特徴がある。この場合、図14(a)、(b)の点
線に示すように、ゲート・エミッタ間電圧VGE及びコレ
クタ・エミッタ間電圧VCEの変化も遅くなる。
【0005】これは、半導体素子に通電されている電流
値が小さい場合は、素子の形成された半導体基板内に通
電期間中に蓄積されたキャリア量に比較して通電電流値
が小さいために、素子からのキャリア排出に時間を要す
るからである。即ち、半導体素子に空乏層が広がって主
電圧(コレクタ・エミッタ間電圧VCE)が上昇するのに
時間を要するためである。
【0006】図15は従来のターンオフ電流とターンオ
フ損失との関係を示す特性図である。図15に示すよう
に、ターンオフ損失の値はターンオフ電流の値に比例せ
ず(点線からは大きくはずれ)、特にターンオフ電流が
小さな領域でのターンオフ損失を低減することが難し
い。
【0007】以上述べた半導体素子は、インバータなど
の電力変換装置で使用される。図16はその回路の1例
を示す回路図であり、単層ブリッジ回路を示す回路図で
ある。図16に示すように、電力用半導体素子161a
及び162aは直列に接続されており、かつ電力用半導
体素子163a及び164aも直列に接続されている。
即ち、素子161aのエミッタE1と素子162aのコ
レクタC2とがお互いに接続され、素子163aのエミ
ッタE3と素子164aのコレクタC4とがお互いに接続
されている。また、素子162aのエミッタE2及び素
子164aのエミッタE4がお互いに接続され、かつ素
子161aのコレクタC1及び素子163aのコレクタ
3がお互いに接続されている。さらに、素子161a
のエミッタE1及び素子162aのコレクタC2は、モー
ター165を介して素子163aのエミッタE3及び素
子164aのコレクタC4に接続されている。G1
2、G3、G4はそれぞれ半導体素子161a、162
a、163a、164aのゲート端子である。161
b、162b、163b、164bはそれぞれ半導体素
子161a、162a、163a、164aに逆並列
(電流が流れる方向が逆。)に接続されたダイオードで
ある。
【0008】図16に示したブリッジ回路では、多数の
電力用半導体素子161a、162a、163a、16
4aをスイッチングさせて電力を制御しており、例えば
素子161a及び164aをオンさせたり、素子162
a及び163aをオンさせたりすることにより、モータ
ー165に流れる電流を制御することが可能となる。か
かるブリッジ回路においては、アーム短絡を防止するた
めに、上下に接続された半導体装置、例えば半導体素子
161a及び162aを同時にオンさせることは許され
ない。そのため、半導体素子161aにオフ信号を入力
してから半導体装置162aにオン信号を入力するまで
に時間(デッドタイム)を必要とする。
【0009】上述したように、ターンオフ電流が小さな
領域ではターンオフ時間が大きくなってしまうので、か
かる小電流領域での動作時にはデッドタイムを大きくと
る必要がある。したがって、より高速で高度なインバー
タ制御を行うことが困難となってしまうという問題があ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
電力用半導体装置では、ターンオフ電流が小さな領域で
はターンオフ時間が大きくなってしまうので、ターンオ
フ損失を低減させることが困難であり、またデッドタイ
ムを低減させることも困難であるという問題があった。
【0011】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、ターンオフ電流が小さな領域でも高度なスイ
ッチ制御が可能な電力用半導体装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】(構成)前述した課題を
解決するために、本発明の第1は、お互いに並列に接続
された複数の電力用スイッチング素子と、この複数の電
力用スイッチング素子に流れる電流の値に応じて、ター
ンオフ時における前記複数の電力用スイッチング素子の
通電素子数を制御する制御部とを具備することを特徴と
する電力用半導体装置を提供する。
【0013】また、本発明の第2は、お互いに並列に接
続された複数の電力用スイッチング素子と、この複数の
電力用スイッチング素子に流れる電流の値に応じて、前
記複数の電力用スイッチング素子の通電素子数をターン
オン状態時の数からターンオフ時の数へと制御する制御
部とを具備することを特徴とする電力用半導体装置を提
供する。
【0014】かかる本発明の第1及び第2において、以
下の構成を備えることが望ましい。
【0015】(1)前記制御部は、前記複数の電力用ス
イッチング素子に流れる電流の値が大きい側で当該スイ
ッチング素子の通電素子数を増加させ、小さい側で減少
させるものであること。
【0016】(2)前記制御部は可変電圧源を含み、こ
の可変電圧源は、前記複数の電力用スイッチング素子の
うち一部のスイッチング素子のゲートと他の一部のスイ
ッチング素子のゲートとの間に設けられていること。
【0017】(3)前記制御部は、前記複数の電力用ス
イッチング素子に対して並列に接続された電流検出素子
を備え、この電流検出素子で検出された電流の値に基づ
いて前記複数の電力用スイッチング素子の通電素子数を
制御すること。
【0018】(4)前記電流検出素子は抵抗を備え、こ
の抵抗に生ずる電圧降下を前記複数の電力用スイッチン
グ素子のうち一部のスイッチング素子のゲート若しくは
エミッタにフィードバックすることにより、前記複数の
電力用スイッチング素子の通電素子数を制御すること。
【0019】(5)前記抵抗は、お互いに並列に接続さ
れ、異なる抵抗値を有する複数の抵抗からなり、各抵抗
に生ずる電圧降下の各々を、前記複数の電力用スイッチ
ング素子のうちお互いに異なるスイッチング素子のゲー
ト若しくはエミッタにそれぞれフィードバックすること
により、前記複数の電力用スイッチング素子の通電素子
数を制御すること。
【0020】(6)前記制御部は、前記複数の電力用ス
イッチング素子のうち複数のスイッチング素子の各々に
対してそれぞれ並列に接続された電流検出素子を備え、
当該電流検出素子の各々において検出された電流の値に
基づいて当該電流検出素子に対応するスイッチング素子
のオン・オフを制御することにより、前記複数の電力用
スイッチング素子の通電素子数を制御すること。
【0021】(7)前記電流検出素子は抵抗を備え、こ
の抵抗に生ずる電圧降下を当該電流検出素子に対応する
スイッチング素子のゲート若しくはエミッタにフィード
バックすることにより、前記複数の電力用スイッチング
素子の通電素子数を制御すること。
【0022】(8)前記複数の電流検出素子のうち一部
の電流検出素子における抵抗の抵抗値は、他の電流検出
素子における抵抗の抵抗値と異なること。
【0023】(9)前記複数の電力用スイッチング素子
及び前記制御部は共通の半導体基板に設けられているこ
と。
【0024】(10)フィードバックされる前記スイッ
チング素子とフィードバックされない前記スイッチング
素子とは、前記半導体基板において領域を分けて分離し
て設けられていること。
【0025】(11)フィードバックされる前記スイッ
チング素子とフィードバックされない前記スイッチング
素子とは、いずれかのスイッチング素子が他方のスイッ
チング素子を取り囲むように配置されていること。
【0026】(12)前記複数の電力用スイッチング素
子はマトリックス状に配置され、フィードバックされる
前記スイッチング素子及びフィードバックされない前記
スイッチング素子はそれぞれ行又は列方向に配列されて
いること。
【0027】(13)異なる抵抗値を有する前記抵抗か
らのフィードバックを受ける異なる前記スイッチング素
子は、お互いに前記半導体基板において領域を分けて分
離して設けられていること。
【0028】(14)異なる抵抗値を有する前記抵抗か
らのフィードバックを受ける異なる前記スイッチング素
子はそれぞれ行又は列方向に配列されていること。
【0029】(15)前記複数の電力用スイッチング素
子の各々は、絶縁ゲート型半導体素子であること。
【0030】(作用)本発明の電力用半導体装置によれ
ば、ターンオフ時直前において半導体装置に流れる電流
の値に応じて、当該半導体装置内の動作半導体素子数、
或いは動作素子面積を制御することにより、ターンオフ
電流が小さな場合でもターンオフ時間を低減することが
可能である。
【0031】特に、ターンオフ時直前の電流値が小さい
場合は、半導体装置内における絶縁ゲート型半導体素子
等の電力用半導体素子の通電素子数を少なくし、或いは
通電素子面積を小さくすることにより、通電素子におけ
る電流密度を増加させてターンオフ時間を短縮すること
が可能である。かかる通電素子数の制御は、複数の電力
用スイッチング素子に流れる電流の値が大きい側で当該
スイッチング素子の通電素子数を増加させ、小さい側で
減少させる制御部を備えることにより達成可能である。
【0032】かかる通電素子の制御としては、ターンオ
ン状態及びターンオフ時を通して一体的に上記の如く通
電素子数等を制御する方式と、ターンオン状態では制御
を行わずにターンオフ時及びそれに先立つ時間にのみ通
電素子数等を制御する方式とがある。上述した本発明の
第1は両者を含むものであり、本発明の第2は後者に対
応するものである。
【0033】前者の方式によれば、ターンオン状態とタ
ーンオフ時とを分けて制御する必要がなく、通電素子数
等を制御する機構をより簡単なものとすることができ
る。一方、後者の方式によれば、ターンオン状態におい
ては通常どおり大電流を素子に流すことができ、また、
ターンオフ時及びこれに先立つ通電期間に小電流を流す
場合には、かかる期間にのみ上述したように通電素子数
等を制御することにより所望のターンオフ時間を得るこ
とが可能となる。即ち、複数の電力用半導体素子(スイ
ッチング素子)に流れる電流の値に応じて、当該複数の
電力用スイッチング素子の通電素子数をターンオン状態
時の数からターンオフ時の数へと制御する制御部を具備
する。
【0034】通電素子を制御する制御部としては、可変
電圧源が最も簡単なものであり、複数のスイッチング素
子のゲート電圧間に電位差を与え、ターンオフ時におい
て通電する素子群と通電しない素子群を分別してこれら
を制御するようにすることが可能である。
【0035】また、複数の電力用スイッチング素子に対
して並列に接続された電流検出素子を備えた制御部を用
いることも可能であり、当該電流検出素子で検出された
電流の値に基づいて前記複数の電力用スイッチング素子
の通電素子数を制御することにより、電流検出素子を組
み入れるだけの簡便な構造で、上記した通電素子数等の
制御を行うことができる。
【0036】また、複数の電力用スイッチング素子の全
部若しくは一部のスイッチング素子の各々に対してそれ
ぞれ並列に接続された電流検出素子を備えることによ
り、当該電流検出素子の各々において検出された電流の
値に基づいて当該電流検出素子に対応するスイッチング
素子のオン・オフを制御し、前記複数の電力用スイッチ
ング素子の通電素子数を細かく制御することが可能であ
る。
【0037】前記電流検出素子としては抵抗を備えたも
のを用いることが可能であり、この抵抗に生ずる電圧降
下を複数の電力用スイッチング素子にフィードバックす
ることにより、簡便な構成で当該複数の電力用スイッチ
ング素子の通電素子数を容易に制御することが可能とな
る。かかる抵抗として異なる抵抗値を有する複数の抵抗
を用いれば、各抵抗に生ずる電圧降下の各々を前記複数
の電力用スイッチング素子にフィードバックすることに
より、よりきめ細かく通電素子数を制御することが可能
となる。
【0038】フィードバックされるスイッチング素子と
フィードバックされないスイッチング素子とは、共通の
半導体基板において領域を分けて分離して設けられるこ
とにより、コンパクトな構成で電力用半導体装置を構成
することができる。
【0039】フィードバックされるスイッチング素子と
フィードバックされないスイッチング素子とは、いずれ
かのスイッチング素子が他方のスイッチング素子を取り
囲むように配置されたり、マトリックス状にそれぞれ行
又は列方向に配列されることにより、素子の配置構成の
簡便化及び安定した通電動作を図ることが可能である。
特に、ターンオフ時における通電素子の制御により通電
素子数を減少させる場合において、制御の後にも通電し
つづける半導体素子が半導体基板の内側に配置され、外
側には通電を終えた半導体素子が配置されるように構成
することにより、ターンオフ電流を安定して減少させて
ゼロとすることができるとともに、ターンオフ時間を減
少させることも可能である。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参酌しつつ詳細に説明する。
【0041】(第1の実施形態)図1は、本発明による
電力用半導体装置の第1の実施形態の構成を示す回路図
である。
【0042】図1に示すように、複数の電力用スイッチ
ング素子1及び2がお互いに並列に接続されている。こ
れらの素子1及び2は同じ規格のものであり、ゲートオ
ン電圧も同じ設計となっている。かかる回路図において
Eは両素子の共通のエミッタ端子、Cは同じく共通のコ
レクタ端子、G1、G2はそれぞれスイッチング素子1及
び2のゲート端子である。素子として、例えば絶縁ゲー
ト型半導体素子(IGBTやMOSFET等)を用いる
ことが可能である。
【0043】かかる電力用半導体装置において、電力用
スイッチング素子1及び2にそのターンオフ時直前にお
いて流れる電流の値を別に求め、この電流値に基づいて
ゲート端子G1、G2に所望の電圧を与える。即ち、ター
ンオフ時直前における電流値が基準値よりも大きい場合
には、G1、G2間の電圧を所定電圧以下に設定して電力
用スイッチング素子1及び2を同時にオンとして通電さ
せる。一方、ターンオフ時直前における電流値が基準値
よりも小さい場合には、G1、G2間の電圧を所定電圧以
上に設定してG1若しくはG2のいずれか一方のみをオン
として通電させる。その後、ターンオフ動作を行い、電
力用半導体装置のスイッチオフを完了する。
【0044】即ち、ターンオフ時直前における電流値が
大きい場合には、そもそもターンオフ時間が長くなると
いう問題は生じにくく、多少電流密度は低下するにせ
よ、電力用スイッチング素子1及び2をともに通電させ
て両素子1及び2を通じて迅速にターンオフ電流を掃き
出すことにより、ターンオフ時間を短縮することが可能
となる。
【0045】一方、ターンオフ時直前における電流値が
小さい場合には、G1若しくはG2のいずれか一方のみを
オンとして通電させることにより、通電素子に流れる電
流の電流密度を増加させることができ、これにより当該
素子を通じて迅速にターンオフ電流を掃き出しターンオ
フ時間を短縮することが可能となる。
【0046】図1では、2つの電力用スイッチング素子
を例に挙げたが、3以上の素子数を有する場合も同様で
ある(以降の実施形態でも同様。)。即ち、これらの素
子を2以上の素子グループに分け、ターンオフ時直前に
おける電流値の大きさに基づいて、上記各素子グループ
のゲート端子に対してそれぞれ異なる制御信号(制御電
位)を入力することにより、通電状態となる素子数を変
更することができる。即ち、複数の電力用スイッチング
素子に流れる電流の値が大きい側で当該スイッチング素
子の通電素子数を増加させ、小さい側で減少させること
ができ、ターンオフ時間を短縮することが可能となる。
【0047】図2は、本発明による電力用半導体装置の
第1の実施形態にかかる具体的構成を示す回路図であ
る。図1と同一部分には同一符号を付して示す。図2に
示すように、ゲート端子G1、G2間には可変電圧源3が
挿入されており、かかる可変電圧源3は通電素子を制御
する制御部を構成する。可変電圧源3によりゲート端子
1、G2間の電圧が所望の値に制御され、上記した通電
素子数の制御が行われる。
【0048】この図2に示す電力用半導体装置の動作に
ついて説明する。当該電力用半導体装置がオン状態の場
合には、可変電圧源3の電圧はゼロ若しくはゼロに近い
値に設定される。電力用スイッチング素子1及び2のそ
れぞれのゲートにはオン電圧が入力されるので、両素子
1及び2はともにオン状態となる。当該半導体装置をオ
ン状態からオフするためには、可変電圧源3の電圧を制
御して、ターンオフ時直前における電流値に対応して電
力用スイッチング素子2のオン、オフを制御する。
【0049】まず、ターンオフ時直前における電流値が
基準値よりも大きい場合には、可変電圧源3の電圧はゼ
ロ若しくはゼロに近い値に設定される。これにより電力
用スイッチング素子1及び2のゲートにはオン電圧より
大きな電圧が印加され、この結果、電力用スイッチング
素子1及び2が両方ともオン状態となり両素子に対して
通電が行われる。一方、ターンオフ時直前における電流
値が基準値よりも小さい場合には、可変電圧源3の電圧
は基準値よりも高くなり電力用スイッチング素子2のゲ
ートにはオン電圧より小さな電圧が印加される。この結
果、電力用スイッチング素子2はオフとなり、電力用ス
イッチング素子1のみがオン状態となり当該素子に対し
てのみ通電が行われる。その後、ターンオフ動作を行
い、電力用半導体装置のスイッチオフを完了する。
【0050】即ち、ターンオフ時直前における電流値が
大きい場合には、電力用スイッチング素子1及び2をと
もに通電させて両素子を通じてターンオフ電流を流し、
一方、ターンオフ時直前における電流値が小さい場合に
は、電力用スイッチング素子1のみをオンにして当該素
子に流れる電流の電流密度を増加させてターンオフ電流
を流し出すことによりターンオフ時間を短縮することが
可能となる。
【0051】(第2の実施形態)図3は、本発明による
電力用半導体装置の第2の実施形態の構成を示す回路図
である。図1と同一部分には同一符号を付して示す。
【0052】図3に示すように、電流判定部4がエミッ
タ端子E及びコレクタ端子Cの間に挿入されて電力用ス
イッチング素子1及び2と並列に接続されている。この
電流判定部4から出力される信号は電力用スイッチング
素子2のゲートに入力されるように構成されている。
【0053】かかる電力用半導体装置においては、ター
ンオフ時直前において電流判定部4を流れる電流の値を
求め、この電流値に基づいて電力用スイッチング素子2
のゲートに所望の電圧を与える。当該電力用半導体装置
がオン状態の場合には、電流判定部4は電力用スイッチ
ング素子1及び2と電気的に切り離された状態にある。
当該半導体装置をオン状態からオフするためには、ま
ず、電流判定部4を電力用スイッチング素子1及び2と
電気的に接続し、ターンオフ時直前における電流値を求
め、この電流値が基準値よりも大きい場合には、電力用
スイッチング素子2のゲートにオン電圧を与え、電力用
スイッチング素子1及び2を同時にオンにして通電させ
る。一方、ターンオフ時直前における電流値が基準値よ
りも小さい場合には、電力用スイッチング素子2のゲー
トにオフ電圧を与え、電力用スイッチング素子1のみを
オンにして通電させる。以上のようにして電力用スイッ
チング素子1及び2の通電素子数を制御した後、ターン
オフ動作を行い、電力用半導体装置のスイッチオフを完
了する。
【0054】即ち、ターンオフ時直前における電流値が
大きい場合には、電力用スイッチング素子1及び2をと
もに通電させて両素子を通じてターンオフ電流を流し、
一方、ターンオフ時直前における電流値が小さい場合に
は、電力用スイッチング素子1のみをオンにして当該素
子に流れる電流の電流密度を増加させてターンオフ電流
を流し出すことによりターンオフ時間を短縮することが
可能となる。
【0055】図4は、本発明による電力用半導体装置の
第2の実施形態にかかる具体的構成を示す回路図であ
る。図1と同一部分には同一符号を付して示す。
【0056】図4に示すように、電力用スイッチング素
子41は電力用スイッチング素子2に対して並列に接続
されている。素子41は素子2と同じ規格のものであ
り、ゲートオン電圧も同じ設計となっている。また、電
力用スイッチング素子41のエミッタとエミッタ端子E
との間には抵抗42が並列に挿入されており、電力用ス
イッチング素子41を流れる電流の一部が抵抗42に流
れ込むようになっている。抵抗42は電流検出素子の一
部を構成する。かかる抵抗42のエミッタ端子Eと反対
側の端子はスイッチング部43に接続されており、スイ
ッチング部43は電力用スイッチング素子2及び41の
それぞれのゲート、並びに電力用スイッチング素子2の
エミッタに電気的に接続されている。スイッチング部4
3は電力用スイッチング素子2のオン、オフを制御する
ものである。
【0057】次に、かかる図4に示す電力用半導体装置
の動作について説明する。当該電力用半導体装置がオン
状態の場合には、スイッチング部43内は短絡され、電
力用スイッチング素子2及び41のそれぞれのゲートに
オン電圧が入力されるようにする。当該半導体装置をオ
ン状態からオフするためには、スイッチング部43を動
作させて、ターンオフ時直前における電流値に対応して
電力用スイッチング素子2のオン、オフを制御する。こ
のスイッチング部43には例えばMOSFETやバイポ
ーラトランジスタ等のスイッチングトランジスタが設け
られ、抵抗42からの信号がゲートやベース等に入力さ
れることにより、素子2のオン・オフ制御が可能とな
る。
【0058】まず、ターンオフ時直前における電流値が
基準値(電力用スイッチング素子2のゲートのオン電圧
に対応させて設定。)よりも大きい場合には、抵抗42
の両端に基準値よりも大きな電圧降下が生じ、かかる電
圧降下分はスイッチング部43へ入力される。この電圧
降下分により電力用スイッチング素子2のゲートにはオ
ン電圧より大きな電圧が印加され、この結果、電力用ス
イッチング素子2及び41が両方ともオン状態となり両
素子に対して通電が行われる。一方、ターンオフ時直前
における電流値が基準値よりも小さい場合には、抵抗4
2の両端に基準値よりも小さな電圧降下が生じ、スイッ
チング部43により電力用スイッチング素子2のゲート
にはオン電圧より小さな電圧が印加される。この結果、
電力用スイッチング素子2はオフとなり、電力用スイッ
チング素子41のみがオン状態となり当該素子に対して
のみ通電が行われる。以上のようにして電力用スイッチ
ング素子2及び41の通電素子数を制御した後、ターン
オフ動作を行い、電力用半導体装置のスイッチオフを完
了する。
【0059】即ち、ターンオフ時直前における電流値が
大きい場合には、電力用スイッチング素子2及び41を
ともに通電させて両素子を通じてターンオフ電流を流
し、一方、ターンオフ時直前における電流値が小さい場
合には、電力用スイッチング素子41のみをオンにして
当該素子に流れる電流の電流密度を増加させてターンオ
フ電流を流し出すことによりターンオフ時間を短縮する
ことが可能となる。このように、スイッチング素子を制
御する信号を半導体装置内部で生成することができる。
【0060】(第3の実施形態)図5は、本発明による
電力用半導体装置の第3の実施形態の構成を示す回路図
である。
【0061】図5に示すように、複数の電力用スイッチ
ング素子51、52、53がお互いに並列に接続されて
いる。これらの素子51、52、53は同じ規格のもの
であり、ゲートオン電圧も同じ設計となっている。素子
としては、前述した実施形態と同様に、例えば絶縁ゲー
ト型半導体素子(IGBTやMOSFET等)を用いる
ことが可能である。
【0062】電力用スイッチング素子51のエミッタと
エミッタ端子Eとの間には抵抗54及び55がお互いに
並列に挿入されており、電力用スイッチング素子51を
流れる電流の一部が抵抗54及び55に流れ込むように
なっている。抵抗54の抵抗値(R1)と抵抗55の抵
抗値(R2)とはお互いに異なるものであり(R1>R
2)、これらの抵抗54及び55は電流検出素子の一部
を構成する。
【0063】かかる抵抗54及び55それぞれのエミッ
タ端子Eと反対側の端子はそれぞれスイッチング部56
及び57に接続されている。スイッチング部56は電力
用スイッチング素子51及び52のそれぞれのゲート、
並びに電力用スイッチング素子52のエミッタに電気的
に接続されている。また、スイッチング部57は電力用
スイッチング素子51及び53のそれぞれのゲート、並
びに電力用スイッチング素子53のエミッタに電気的に
接続されている。スイッチング部56及び57はそれぞ
れ電力用スイッチング素子52及び53のオン、オフを
制御するものである。
【0064】次に、かかる図5に示す電力用半導体装置
の動作について説明する。当該電力用半導体装置がオン
状態の場合には、スイッチング部56及び57内は短絡
され、電力用スイッチング素子51、52、53のそれ
ぞれのゲートにオン電圧が入力されるようにする。当該
半導体装置をオン状態からオフするためには、スイッチ
ング部56及び57を動作させて、ターンオフ時直前に
おける電流値に対応して電力用スイッチング素子52及
び53のオン、オフを制御する。これらのスイッチング
部56及び57それぞれには例えばMOSFETやバイ
ポーラトランジスタ等のスイッチングトランジスタが設
けられ、抵抗54及び55からの信号がゲートやベース
等に入力されることにより、それぞれ素子52及び53
のオン・オフ制御が可能となる。
【0065】まず、ターンオフ時直前における電流値が
十分大きい場合には、抵抗54及び55の両端それぞれ
に基準値(電力用スイッチング素子52及び53のゲー
トのオン電圧に対応させて設定。)よりも大きな電圧降
下が生じ、かかる電圧降下分はそれぞれスイッチング部
56及び57へ入力される。これらの電圧降下分により
電力用スイッチング素子52及び53のそれぞれのゲー
トにはオン電圧より大きな電圧が印加され、この結果、
電力用スイッチング素子51、52、53がいずれもオ
ン状態となりこれらの素子に対して通電が行われる。
【0066】次に、ターンオフ時直前における電流値が
中程度の場合には、抵抗54の抵抗値(R1)は抵抗5
5の抵抗値(R2)よりも大きい(R1>R2)ので、
抵抗54の両端には上記基準値よりも大きな電圧降下が
生じ、一方抵抗55の両端には基準値よりも小さな電圧
降下が生じる。したがって、これらの電圧降下分により
電力用スイッチング素子52のゲートにはオン電圧より
大きな電圧が印加されるが、電力用スイッチング素子5
3のゲートにはオン電圧より小さな電圧が印加され、こ
の結果、電力用スイッチング素子51、52のみがオン
状態となり両素子に対して通電が行われる。
【0067】さらに、ターンオフ時直前における電流値
が非常に小さい場合には、抵抗54及び55の両端それ
ぞれに上記基準値よりも小さな電圧降下が生じ、これら
の電圧降下分により電力用スイッチング素子52及び5
3のそれぞれのゲートにはオン電圧より小さな電圧が印
加され、この結果、電力用スイッチング素子51のみが
オン状態となり通電が行われる。以上のようにして電力
用スイッチング素子51、52、53の通電素子数を制
御した後、ターンオフ動作を行い、電力用半導体装置の
スイッチオフを完了する。
【0068】以上のように、本実施形態の電力用半導体
装置によれば、電流値を3段階の領域に分け、3つの態
様の通電動作を行うことができる。即ち、ターンオフ時
直前の電流値が大電流領域にある場合には電力用スイッ
チング素子51、52、53が、中電流領域にある場合
には素子51、52が、小電流領域にある場合には素子
51が、通電素子としてターンオフ電流を流し、これに
よりターンオフ時間を短縮することが可能となる。この
ように、スイッチング素子を制御する信号を半導体装置
内部で生成することができ、本実施形態によれば電流値
に応じて通電素子数を細かく制御することが可能とな
る。
【0069】(第4の実施形態)図6は、本発明による
電力用半導体装置の第4の実施形態の構成を示す回路図
である。
【0070】図6に示すように、複数の電力用スイッチ
ング素子61、62、63がお互いに並列に接続されて
いる。これらの素子61、62、63は同じ規格のもの
であり、ゲートオン電圧も同じ設計となっている。素子
としては、前述した実施形態と同様に、例えば絶縁ゲー
ト型半導体素子(IGBTやMOSFET等)を用いる
ことが可能である。
【0071】電力用スイッチング素子61のエミッタと
エミッタ端子Eとの間には抵抗64が並列に挿入されて
おり、電力用スイッチング素子61を流れる電流の一部
が抵抗64に流れ込むようになっている。かかる抵抗6
4のエミッタ端子Eと反対側の端子はスイッチング部6
6に接続されており、スイッチング部66は電力用スイ
ッチング素子61及び62のそれぞれのゲート、並びに
電力用スイッチング素子62のエミッタに電気的に接続
されている。スイッチング部66は電力用スイッチング
素子62のオン、オフを制御するものである。
【0072】同様に、電力用スイッチング素子62のエ
ミッタとエミッタ端子Eとの間には抵抗65が並列に挿
入されており、電力用スイッチング素子62を流れる電
流の一部が抵抗65に流れ込むようになっている。かか
る抵抗65のエミッタ端子Eと反対側の端子はスイッチ
ング部67に接続されており、スイッチング部67は電
力用スイッチング素子61及び63のそれぞれのゲー
ト、並びに電力用スイッチング素子63のエミッタに電
気的に接続されている。スイッチング部67は電力用ス
イッチング素子63のオン、オフを制御するものであ
る。
【0073】上述した電力用半導体装置において、抵抗
64の抵抗値(R1)と抵抗65の抵抗値(R2)とは
お互いに異なるものであり(R1>R2)、これらの抵
抗64及び65はそれぞれ電流検出素子の一部を構成す
る。
【0074】次に、かかる図6に示す電力用半導体装置
の動作について説明する。当該電力用半導体装置がオン
状態の場合には、スイッチング部66及び67内は短絡
され、電力用スイッチング素子61、62、63のそれ
ぞれのゲートにオン電圧が入力されるようにする。当該
半導体装置をオン状態からオフするためには、スイッチ
ング部66及び67を動作させて、ターンオフ時直前に
おける電流値に対応して電力用スイッチング素子62及
び63のオン、オフを制御する。これらのスイッチング
部66及び67それぞれには例えばMOSFETやバイ
ポーラトランジスタ等のスイッチングトランジスタが設
けられ、抵抗64及び65からの信号がゲートやベース
等に入力されることにより、それぞれ素子62及び63
のオン・オフ制御が可能となる。
【0075】まず、ターンオフ時直前における電流値が
十分大きい場合には、抵抗64及び65の両端それぞれ
に基準値(電力用スイッチング素子62及び63のゲー
トのオン電圧に対応させて設定。)よりも大きな電圧降
下が生じ、かかる電圧降下分により第3の実施形態と同
様に電力用スイッチング素子61、62、63がいずれ
もオン状態となりこれらの素子に対して通電が行われ
る。
【0076】次に、ターンオフ時直前における電流値が
中程度の場合には、抵抗64の抵抗値(R1)は抵抗6
5の抵抗値(R2)よりも大きい(R1>R2)ので、
抵抗64の両端には基準値よりも大きな電圧降下が生
じ、一方抵抗65の両端には基準値よりも小さな電圧降
下が生じる。したがって、これらの電圧降下分により第
3の実施形態と同様に電力用スイッチング素子61、6
2のみがオン状態となり両素子に対して通電が行われ
る。
【0077】さらに、ターンオフ時直前における電流値
が非常に小さい場合には、抵抗64及び65の両端それ
ぞれに基準値よりも小さな電圧降下が生じ、これらの電
圧降下分により第3の実施形態と同様に電力用スイッチ
ング素子61のみがオン状態となり通電が行われる。以
上のようにして電力用スイッチング素子61、62、6
3の通電素子数を制御した後、ターンオフ動作を行い、
電力用半導体装置のスイッチオフを完了する。
【0078】以上のように、本実施形態の電力用半導体
装置によっても、電流値を3段階の領域に分け、3つの
態様の通電動作を行うことができる。かかる通電動作に
よりターンオフ時間を短縮することが可能となる。この
ように、スイッチング素子を制御する信号を半導体装置
内部で生成することができる。また、複数の電力用スイ
ッチング素子それぞれに電流検出機能を持たせることに
より、電流値に応じて通電素子数をさらに細かく制御す
ることが可能となる。
【0079】(第5の実施形態)図7は、本発明による
電力用半導体装置の第5の実施形態の構成を示す回路図
である。図7(a)は本実施形態の電力用半導体装置の
全体構成図、図7(b)は本実施形態の半導体基板部分
を拡大した上面図である。
【0080】図7(a)に示すように、半導体基板70
上に4つの電力用スイッチング素子群71、72、7
3、74がマトリックス状に配置されている。これらの
電力用スイッチング素子群71、72、73、74のそ
れぞれは、マトリックス状に配置された4つの電力用ス
イッチング素子から構成されている。ゲート端子71
a、72a、73a、74aは、それぞれ電力用スイッ
チング素子群71、72、73、74に対して設けら
れ、お互いに平行になるように配列されている。75は
制御部であり、ゲート端子71a、72a、73a、7
4aに対して配線により電気的に接続されている。
【0081】また、図7(b)に示すように、ゲート端
子71a、72a、73a、74aはそれぞれ絶縁パッ
ド71b、72b、73b、74bの上に設けられてお
り、それぞれ電力用スイッチング素子群71、72、7
3、74のゲート端子71c、72c、73c、74c
に対してボンディングワイヤ71d、72d、73d、
74dを介して電気的に接続されている。
【0082】本実施形態による電力用半導体装置によれ
ば、共通の半導体基板70上に(同一チップ内に)電力
用スイッチング素子群71、72、73、74が搭載さ
れ、同時にオン・オフする複数の電力用スイッチング素
子がまとめて同じ電力用スイッチング素子群71、7
2、73、74に分類されるので、コンパクトな構造で
装置を構成することができる。ゲート端子71a、72
a、73a、74aも規則的に効率良く半導体基板70
上に配列することが可能となる。
【0083】(第6の実施形態)図8は、本発明による
電力用半導体装置の第6の実施形態の構成を示す回路図
である。
【0084】図8に示すように、半導体基板80上に4
つの電力用スイッチング素子群81、82、83、84
が列方向に配置されている。これらの電力用スイッチン
グ素子群81、82、83、84のそれぞれには、行方
向に配置された4つの電力用スイッチング素子から構成
されている。ゲート端子85、86、87は、4つの電
力用スイッチング素子群81、82、83、84の間の
部分にそれぞれ設けられており、お互いに平行になるよ
うに配列されている。88は制御部であり、ゲート端子
85、86、87に対して配線により電気的に接続され
ている。
【0085】本実施形態による電力用半導体装置におい
ても、共通の半導体基板80上に(同一チップ内に)電
力用スイッチング素子群81、82、83、84が搭載
され、同時にオン・オフする複数の電力用スイッチング
素子がまとめて同じ電力用スイッチング素子群71、7
2、73、74に分類されるので、コンパクトな構造で
装置を構成することができる。ゲート端子71a、72
a、73a、74aもより規則的に効率良く半導体基板
70上に配列することが可能となる。
【0086】(第7の実施形態)図9は、本発明による
電力用半導体装置の第7の実施形態の構成を示す回路図
である。
【0087】図9に示すように、半導体基板上に25の
電力用スイッチング素子91がマトリックス状に配列さ
れており、前記半導体基板の中心部には電流検出部及び
判定部92が設けられている。前記半導体基板の最外周
部に設けられた電力用スイッチング素子91のゲート電
極にはゲート配線93が接続されており、また、電流検
出部及び判定部92にも接続配線94が接続されてい
る。ゲート配線93及び接続配線94はお互いに接続さ
れており、電流検出部及び判定部92から発せられる信
号が前記半導体基板の最外周部に設けられた電力用スイ
ッチング素子91に対して入力されるようになってい
る。
【0088】本実施形態による電力用半導体装置におい
ては、電流検出部及び判定部92からゲート配線93へ
と入力される信号により前記半導体基板の最外周部に設
けられた電力用スイッチング素子91のオン・オフが制
御される。半導体装置全体に流れる電流(ターンオフ時
直前の電流)の値が基準値よりも大きい場合には、前記
半導体基板上の全電力用スイッチング素子91がオンす
るように設定する。ここで、当該半導体基板の内側に設
けられたスイッチング素子91はオンしているので、こ
の素子91のみならず(かかる内側のスイッチング素子
91に対するゲート配線の図示は省略している。)、最
外周部に設けられたスイッチング素子91をもオンさせ
ることになる。これに対して、半導体装置全体に流れる
上記電流の値が上記基準値よりも小さい場合には、前記
半導体基板の最外周部に設けられたスイッチング素子9
1をオフさせ、当該半導体基板の内側に設けられたスイ
ッチング素子91のみをオンさせる。以上のようにして
電力用スイッチング素子91の通電素子数を制御した
後、ターンオフ動作を行い、電力用半導体装置のスイッ
チオフを完了する。
【0089】即ち、ターンオフ時直前の電流値が大きい
場合には、全電力用スイッチング素子91を通じてター
ンオフ電流を流し、一方、ターンオフ時直前の電流値が
小さい場合には、前記半導体基板の内側に設けられたス
イッチング素子91のみをオンにして当該素子に流れる
電流の電流密度を増加させてターンオフ電流を流し出す
ことによりターンオフ時間を短縮することが可能とな
る。本実施形態の場合は、前記半導体基板の内側の部分
を介してターンオフ電流を流し出すことにより、当該タ
ーンオフ電流を安定して減少させてゼロとすることがで
きるとともに、ターンオフ時間を顕著に減少させること
が可能である。
【0090】また、本実施形態の電力用半導体装置によ
っても、第5及び第6の実施形態と同様にコンパクトな
構造で装置を構成することができる。また、ゲート端子
93の設置も容易である。
【0091】図10は、本発明による電力用半導体装置
の第7の実施形態にかかる変形例の構成を示す回路図で
ある。
【0092】図10に示すように、半導体基板上に25
の電力用スイッチング素子101がマトリックス状に配
列されており、前記半導体基板の一部には電流検出部及
び判定部102が設けられている。前記半導体基板に設
けられた複数の電力用スイッチング素子101のうち最
外周部に設けられたスイッチング素子101のゲート電
極にはゲート配線103が、内側に設けられたスイッチ
ング素子101のゲート電極にはゲート配線104が接
続されている。ゲート配線103及び104は、それぞ
れ接続配線105及び106を介して電流検出部及び判
定部92に対して接続されており、電流検出部及び判定
部102から発せられる信号は、接続配線105及び1
06、並びにゲート配線103及び104を介してそれ
ぞれ前記半導体基板の最外周部及び内側の電力用スイッ
チング素子101に対して入力されるようになってい
る。
【0093】かかる実施形態も、上記した実施形態と同
様にターンオフ時間を顕著に減少させることが可能であ
り、また、コンパクトな構造で装置を構成することがで
きる。また、ゲート配線103及び104の設置も容易
である。
【0094】(第8の実施形態)図11は、本発明によ
る電力用半導体装置の第8の実施形態の構成を示す回路
図である。
【0095】図11に示すように、電力用スイッチング
素子111aは電力用スイッチング素子112aに対し
て並列に接続されている。これらの素子111a及び1
12aは同じ規格のものであり、ゲートオン電圧も同じ
設計となっている。電力用スイッチング素子112aと
エミッタ端子Eとの間にはスイッチング部113が挿入
されており、スイッチング部113により素子112a
のオン、オフが制御される。
【0096】114は制御部であり、スイッチング素子
111a及び112aのゲート電圧を制御し、通電素子
のチップ数を制御するものである。制御部114のゲー
ト制御端子114aは、電力用スイッチング素子111
a及び112aそれぞれのゲート電極に接続されてい
る。また、制御部114のチップ数制御端子114b
は、スイッチング部113に接続されている。111b
及び112bはそれぞれダイオードであり、それぞれ電
力用スイッチング素子111a及び112aに対して逆
並列に接続されている。
【0097】かかる電力用半導体装置においては、電力
用スイッチング素子111a及び112aを流れる電流
の値を求め、この電流値に基づいて電力用スイッチング
素子112aの通電状態を制御する。この制御動作は以
下のようになる。
【0098】まず、当該電力用半導体装置がオン状態の
場合には、スイッチング部113内は短絡されており、
電力用スイッチング素子111a及び112aのゲート
にはそれぞれオン電圧が与えられているので、電力用ス
イッチング素子111a及び112aのそれぞれはオン
状態にある。当該半導体装置をオン状態からオフするた
めには、スイッチング部113を動作させて、ターンオ
フ時直前における電流値に対応して電力用スイッチング
素子112aのオン、オフを制御する。
【0099】ターンオフ時直前における電流値が基準値
(スイッチング部113のオン電圧に対応させて設
定。)よりも大きい場合には、チップ数制御端子114
bからスイッチング部113へとオン信号を出力して、
スイッチング部113をオンする。このスイッチング部
113には例えばMOSFETやバイポーラトランジス
タ等のスイッチングトランジスタが設けられ、上記出力
信号がゲートやベース等に入力されることによりスイッ
チング部113のオン設定を可能とする。スイッチング
部113がオンされると、これと直列接続された電力用
スイッチング素子112aが通電状態となる。これによ
り、電力用スイッチング素子111a及び112aを同
時にオンにして通電させる。
【0100】一方、ターンオフ時直前における電流値が
基準値よりも小さい場合には、チップ数制御端子114
bからスイッチング部113へとオフ信号を出力して、
スイッチング部113をオフする。スイッチング部11
3がオフされると、これと直列接続された電力用スイッ
チング素子112aは通電しなくなる。これにより、電
力用スイッチング素子111aのみをオンにして通電さ
せる。以上のようにして電力用スイッチング素子111
a及び112aの通電素子数を制御した後、ターンオフ
動作を行い、電力用半導体装置のスイッチオフを完了す
る。
【0101】即ち、ターンオフ時直前における電流値が
大きい場合には、電力用スイッチング素子111a及び
112aをともに通電させて両素子を通じてターンオフ
電流を流し、一方、ターンオフ時直前における電流値が
小さい場合には、電力用スイッチング素子111aのみ
をオンにして当該素子に流れる電流の電流密度を増加さ
せてターンオフ電流を流し出すことによりターンオフ時
間を短縮することが可能となる。
【0102】(第9の実施形態)図12は、本発明によ
る電力用半導体装置の第9の実施形態の構成を示す回路
図である。
【0103】図12に示すように、電力用スイッチング
素子121aは電力用スイッチング素子122aに対し
て並列に接続されている。これらの素子121a及び1
22aは同じ規格のものであり、ゲートオン電圧も同じ
設計となっている。電力用スイッチング素子122aと
エミッタ端子Eとの間にはスイッチング部123が挿入
されており、スイッチング部123により素子112a
のオン、オフが制御される。
【0104】124は制御部であり、スイッチング素子
121a及び122aのゲート電圧を制御し、通電素子
のチップ数を制御するものである。121b及び122
bはそれぞれダイオードであり、それぞれ電力用スイッ
チング素子121a及び122aに対して逆並列に接続
されている。
【0105】また、電力用スイッチング素子121aの
エミッタとエミッタ端子Eとの間には抵抗125が並列
に挿入されており、電力用スイッチング素子121aを
流れる電流の一部が抵抗125に流れ込むようになって
いる。抵抗125は電流検出素子の一部を構成する。か
かる抵抗125のエミッタ端子Eと反対側の端子はスイ
ッチング部123に接続されている。
【0106】かかる電力用半導体装置においては、抵抗
125を流れる電流の値に基づいてスイッチング部12
3の通電状態を制御する。この制御動作は以下のように
なる。
【0107】当該電力用半導体装置がオン状態の場合に
は、スイッチング部123内は短絡されており、電力用
スイッチング素子121a及び122aのゲートにはそ
れぞれオン電圧が与えられているので、電力用スイッチ
ング素子121a及び122aのそれぞれはオン状態に
ある。当該半導体装置をオン状態からオフするために
は、スイッチング部123を動作させて、ターンオフ時
直前における電流値に対応して電力用スイッチング素子
122aのオン、オフを制御する。
【0108】ターンオフ時直前において抵抗125を流
れる電流の値が大きい場合には、抵抗125の両端に基
準値(スイッチング部123のオン電圧に対応させて設
定。)よりも大きな電圧降下が生じ、かかる電圧降下分
がスイッチング部123に入力されることにより当該ス
イッチング部123はオンする。このスイッチング部1
23には例えばMOSFETやバイポーラトランジスタ
等のスイッチングトランジスタが設けられ、上記出力信
号がゲートやベース等に入力されることによりスイッチ
ング部123のオン設定を可能とする。スイッチング部
123がオンされると、これと直列接続された電力用ス
イッチング素子122aが通電状態となる。これによ
り、電力用スイッチング素子121a及び122aを同
時にオンにして通電させる。
【0109】一方、ターンオフ時直前において抵抗12
5を流れる電流の値が小さい場合には、抵抗125の両
端に上記基準値よりも小さな電圧降下が生じ、かかる電
圧降下分がスイッチング部123に入力されることによ
り当該スイッチング部123はオフする。スイッチング
部123がオフされると、これと直列接続された電力用
スイッチング素子122aは通電しなくなる。これによ
り、電力用スイッチング素子121aのみをオンにして
通電させる。以上のようにして電力用スイッチング素子
121a及び122aの通電素子数を制御した後、ター
ンオフ動作を行い、電力用半導体装置のスイッチオフを
完了する。
【0110】即ち、ターンオフ時直前における電流値が
大きい場合には、電力用スイッチング素子121a及び
122aをともに通電させて両素子を通じてターンオフ
電流を流し、一方、ターンオフ時直前における電流値が
小さい場合には、電力用スイッチング素子121aのみ
をオンにして当該素子に流れる電流の電流密度を増加さ
せてターンオフ電流を流し出すことによりターンオフ時
間を短縮することが可能となる。
【0111】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことはない。例えば、上記実施形態においては主とし
て、ターンオン状態では制御を行わずにターンオフ時及
びそれに先立つ時間にのみ通電素子数等を制御する方式
を述べたが、ターンオン状態及びターンオフ時を通して
一体的に通電素子数等を制御する方式に対しても本発明
は適用可能である。即ち、この場合には、制御部を動作
させつづけることとなり、オン状態時においても装置に
流れる電流に応じて通電素子数が決定されることとな
る。
【0112】また、言うまでもないが、図16における
単層ブリッジ回路に対して本発明の電力用半導体装置を
適用することが可能であり、かかる回路を用いてモータ
ー等を作製することも可能である。
【0113】その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施することが可能である。
【0114】
【発明の効果】本発明の電力用半導体装置によれば、タ
ーンオフ電流が小さな領域でもターンオフ時間を減少さ
せることができ、ターンオフ損失を低減させることが可
能である。また、ブリッジ回路等においてデッドタイム
を低減させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電力用半導体装置の第1の実施
形態の構成を示す回路図。
【図2】 本発明による電力用半導体装置の第1の実施
形態にかかる具体的構成を示す回路図。
【図3】 本発明による電力用半導体装置の第2の実施
形態の構成を示す回路図。
【図4】 本発明による電力用半導体装置の第2の実施
形態にかかる具体的構成を示す回路図。
【図5】 本発明による電力用半導体装置の第3の実施
形態の構成を示す回路図。
【図6】 本発明による電力用半導体装置の第4の実施
形態の構成を示す回路図。
【図7】 本発明による電力用半導体装置の第5の実施
形態の構成を示す回路図。
【図8】 本発明による電力用半導体装置の第6の実施
形態の構成を示す回路図。
【図9】 本発明による電力用半導体装置の第7の実施
形態の構成を示す回路図。
【図10】 本発明による電力用半導体装置の第7の実
施形態にかかる変形例の構成を示す回路図。
【図11】 本発明による電力用半導体装置の第8の実
施形態の構成を示す回路図。
【図12】 本発明による電力用半導体装置の第9の実
施形態の構成を示す回路図。
【図13】 従来の従来の電力用半導体装置を表す回路
図。
【図14】 従来の電力用半導体素子におけるターンオ
フ時の電流・電圧波形を示す特性図。
【図15】 従来のターンオフ電流とターンオフ損失と
の関係を示す特性図。
【図16】 単層ブリッジ回路を示す回路図。
【符号の説明】
1、2…電力用スイッチング素子 G1、G2…ゲート端子 3…可変電圧源 4…電流判定部 41…電力用スイッチング素子 42…抵抗 43…スイッチング部 51、52、53…電力用スイッチング素子 54、55…抵抗 56、57…スイッチング部 61、62、63…電力用スイッチング素子 64、65…抵抗 66、67…スイッチング部 70…半導体基板 71、72、73、74…電力用スイッチング素子群 71a、72a、73a、74a…ゲート端子 71b、72b、73b、74b…絶縁パッド 71c、72c、73c、74c…ゲート端子 71d、72d、73d、74d…ボンディングワイヤ 75…制御部 80…半導体基板 81、82、83、84…電力用スイッチング素子群 85、86、87…ゲート端子 88…制御部 91…電力用スイッチング素子 92…電流検出部及び判定部 93…ゲート配線 94…接続配線 101…電力用スイッチング素子 102…電流検出部及び判定部 103…ゲート配線 104…ゲート配線 105…接続配線 106…接続配線 111a、112a…電力用スイッチング素子 111b、112b…ダイオード 113…スイッチング部 114…制御部 114a…ゲート制御端子 114b…チップ数制御端子 121a、122a…電力用スイッチング素子 121b、122b…ダイオード 123…スイッチング部 124…制御部 125…抵抗 131、132、133…電力用半導体素子 161a、162a、163a、164a…電力用半導
体素子 161b、162b、163b、164b…ダイオード 165…モーター G1、G2、G3、G4…ゲート端子 E1、E2、E3、E4…エミッタ C1、C2、C3、C4…コレクタ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 お互いに並列に接続された複数の電力用
    スイッチング素子と、この複数の電力用スイッチング素
    子に流れる電流の値に応じて、ターンオフ時における前
    記複数の電力用スイッチング素子の通電素子数を制御す
    る制御部とを具備することを特徴とする電力用半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 お互いに並列に接続された複数の電力用
    スイッチング素子と、この複数の電力用スイッチング素
    子に流れる電流の値に応じて、前記複数の電力用スイッ
    チング素子の通電素子数をターンオン状態時の数からタ
    ーンオフ時の数へと制御する制御部とを具備することを
    特徴とする電力用半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記複数の電力用スイッ
    チング素子に流れる電流の値が大きい側で当該スイッチ
    ング素子の通電素子数を増加させ、小さい側で減少させ
    るものであることを特徴とする請求項1又は2記載の電
    力用半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は可変電圧源を含み、この可
    変電圧源は、前記複数の電力用スイッチング素子のうち
    一部のスイッチング素子のゲートと他の一部のスイッチ
    ング素子のゲートとの間に設けられていることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載の電力用半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、前記複数の電力用スイッ
    チング素子に対して並列に接続された電流検出素子を備
    え、この電流検出素子で検出された電流の値に基づいて
    前記複数の電力用スイッチング素子の通電素子数を制御
    することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    の電力用半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記電流検出素子は抵抗を備え、この抵
    抗に生ずる電圧降下を前記複数の電力用スイッチング素
    子のうち一部のスイッチング素子のゲート若しくはエミ
    ッタにフィードバックすることにより、前記複数の電力
    用スイッチング素子の通電素子数を制御することを特徴
    とする請求項5記載の電力用半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記抵抗は、お互いに並列に接続され、
    異なる抵抗値を有する複数の抵抗からなり、各抵抗に生
    ずる電圧降下の各々を、前記複数の電力用スイッチング
    素子のうちお互いに異なるスイッチング素子のゲート若
    しくはエミッタにそれぞれフィードバックすることによ
    り、前記複数の電力用スイッチング素子の通電素子数を
    制御することを特徴とする請求項6記載の電力用半導体
    装置。
  8. 【請求項8】 前記制御部は、前記複数の電力用スイッ
    チング素子のうち複数のスイッチング素子の各々に対し
    てそれぞれ並列に接続された電流検出素子を備え、当該
    電流検出素子の各々において検出された電流の値に基づ
    いて当該電流検出素子に対応するスイッチング素子のオ
    ン・オフを制御することにより、前記複数の電力用スイ
    ッチング素子の通電素子数を制御することを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の電力用半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記電流検出素子は抵抗を備え、この抵
    抗に生ずる電圧降下を当該電流検出素子に対応するスイ
    ッチング素子のゲート若しくはエミッタにフィードバッ
    クすることにより、前記複数の電力用スイッチング素子
    の通電素子数を制御することを特徴とする請求項8記載
    の電力用半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の電流検出素子のうち一部の
    電流検出素子における抵抗の抵抗値は、他の電流検出素
    子における抵抗の抵抗値と異なることを特徴とする請求
    項9記載の電力用半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の電力用スイッチング素子及
    び前記制御部は共通の半導体基板に設けられていること
    を特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の電力
    用半導体装置。
  12. 【請求項12】 フィードバックされる前記スイッチン
    グ素子とフィードバックされない前記スイッチング素子
    とは、前記半導体基板において領域を分けて分離して設
    けられていることを特徴とする請求項11記載の電力用
    半導体装置。
  13. 【請求項13】 異なる抵抗値を有する前記抵抗からの
    フィードバックを受ける異なる前記スイッチング素子
    は、お互いに前記半導体基板において領域を分けて分離
    して設けられていることを特徴とする請求項11記載の
    電力用半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記複数の電力用スイッチング素子の
    各々は、絶縁ゲート型半導体素子であることを特徴とす
    る請求項1乃至13のいずれかに記載の電力用半導体装
    置。
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