JP2002016722A - 通報殺到時状況把握システム - Google Patents

通報殺到時状況把握システム

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JP2002016722A
JP2002016722A JP2000200041A JP2000200041A JP2002016722A JP 2002016722 A JP2002016722 A JP 2002016722A JP 2000200041 A JP2000200041 A JP 2000200041A JP 2000200041 A JP2000200041 A JP 2000200041A JP 2002016722 A JP2002016722 A JP 2002016722A
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Hirosaku Matsui
啓作 松居
Kensaku Matsuo
健作 松尾
Takashi Kadoma
敬 門間
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通報殺到時において、通報の集中度合いや、
如何なる通報内容の受付案件がどの地域に集中している
か等の分析が簡単に行え、通報殺到時の受付処理能力の
低下を軽減可能な通報殺到時状況把握システムを提供す
る。 【解決手段】 外部からの異常通報に対して、受付者の
対応を支援し、受付者が当該異常事象に関する所定の情
報を通報者から聞き取って入力するための1基または2
基以上の受付端末4と、担当地区の広域図を表示する広
域図表示装置25と、受付端末4に入力された複数の受
付案件の内の指定された時間帯に受け付けた複数件数分
の発生場所をまとめて広域図表示装置25の広域図上
に、表示件数とともに表示する複数案件表示手段26と
を少なくとも備えてなる。更に、受付端末4に入力され
た複数の受付案件の内の指定された時間帯に受け付けた
複数件数分を通報種別と異常発生区域別に集計する通報
集計手段27を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部からの異常通
報に対して、その異常事象発生状況の把握を支援するた
めの通報殺到時状況把握システムに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の通報殺到時状況把握システムと
しては、外部からの電話による異常通報に対して、受付
者が通報者と送受話可能な送受話機能を有し、受付者の
対応を支援し、受付者が当該異常事象に関する所定の情
報を通報者から聞き取って入力するための受付端末と、
担当地区の広域図を表示する広域図表示装置とを備えて
構成されたものがある。受付端末は、受付者の対応を支
援するために所定の一覧表等を画面表示し、外部からの
電話による異常通報に対して、受付者が通報者と電話応
対しながら当該異常事象に関する所定の必要な情報を聞
き取り、その一覧表に入力可能に構成されたものがあ
る。また、広域図表示装置は、受付案件に対して現場作
業を行うために出動した作業車両の稼働状況を、異常事
象の分類、稼働状態(移動中、作業中、作業完了等)、
車両番号等の文字情報として広域図上に表示可能に構成
されたものがある。これにより、作業車両の稼働状況の
把握が容易になり、受付案件に対する出動指令が迅速に
行える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来システムでは、通報殺到時において、通報の集中
度合いや、如何なる通報内容の受付案件がどの地域に集
中しているか等の分析が簡単に行えなかった。従って、
複数台の受付端末で異なる受付者が同様の通報内容を同
時期に複数受け付けていても、同様の通報が全体として
相当数集中していることが即座には把握できない場合が
あった。また、同様の通報に対して情報の聞き取りを重
複して行っていた。このため、受付端末の台数や受付者
の員数が限られている場合に受付処理能力が一時的に低
下するという虞もあった。
【0004】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、通報殺到時において、通報の
集中度合いや、如何なる通報内容の受付案件がどの地域
に集中しているか等の分析が簡単に行え、通報殺到時の
受付処理能力の低下を軽減可能な通報殺到時状況把握シ
ステムを提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る通報殺到時状況把握システムの第一の特
徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した如
く、外部からの異常通報に対して、受付者の対応を支援
し、前記受付者が当該異常事象に関する所定の情報を通
報者から聞き取って入力するための1基または2基以上
の受付端末と、担当地区の広域図を表示する広域図表示
装置と、前記受付端末に入力された複数の受付案件の内
の指定された時間帯に受け付けた複数件数分の発生場所
をまとめて前記広域図表示装置の前記広域図上に表示す
る複数案件表示手段とを少なくとも備えてなる点にあ
る。
【0006】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載した如く、上記第一の特徴構成に加え
て、前記複数案件表示手段は、前記時間帯の時間幅を一
定に保ちながらその開始時刻と終了時刻を前後に移動さ
せながら表示案件の時系列の変化を前記広域図上におい
て表示する第1表示モードと、前記時間帯の開始時刻を
固定して終了時刻を前後に移動させながら表示案件の時
系列の累積変化を前記広域図上において表示する第2表
示モードの内の少なくとも何れかの一方の表示モードを
備えている点にある。
【0007】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載した如く、上記第一または第二の特徴
構成に加えて、前記複数案件表示手段は、前記発生場所
の表示を、異常通報またはその中の特定の通報種別とそ
れ以外の通報とを前記広域図上において識別可能に行う
点にある。
【0008】同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項4に記載した如く、上記第一、第二または第三
の特徴構成に加えて、前記受付端末に入力された複数の
受付案件の内の指定された時間帯に受け付けた複数件数
分を通報種別と異常発生区域別に集計する通報集計手段
を備えている点にある。
【0009】同第五の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項5に記載した如く、上記第一、第二、第三また
は第四の特徴構成に加えて、前記受付端末に入力された
複数の受付案件の内、前記広域図上の全区域或いは所定
の入力操作で前記広域図上において指定された区域で発
生した複数件数分を、指定された受付時間帯別に集計す
る通報集計手段を備えている点にある。
【0010】以下に作用並びに効果を説明する。本発明
に係る通報殺到時状況把握システムの第一の特徴構成に
よれば、指定された時間帯に特定地域からの通報が集中
していることが容易に把握でき、新たに受け付ける通報
が同様の通報であることを予測でき、新たな通報に対す
る応対が迅速に行えるようになる。また、時間帯の指定
を変更することで、通報数の変化や、通報発生場所の時
間的変化が視覚的に容易に把握でき、通報が終息状態な
のか、更に、発生場所が拡大するのか等の分析も容易に
できる。更に、作業車両の出動指令についても、通報前
の事前の出動等も可能となる。この結果、通報殺到時に
おいて、通報の集中度合いや、どの地域に集中している
か等の分析が簡単に行え、通報殺到時の受付処理能力の
低下を軽減することができる。
【0011】特に、同第二の特徴構成によれば、表示案
件の時系列の変化或いは累積変化を簡便に把握でき、通
報殺到時の上記分析がより容易且つ迅速に行える。
【0012】同第三の特徴構成によれば、広域図上に異
常通報の発生場所以外の情報が同時に表示されている場
合や、広域図上に複数種の異常通報に係る発生場所が同
時に表示されている場合であっても、異常通報またはそ
の中の特定の通報種別の発生場所表示を容易に他と識別
でき、その発生状況を正確に把握することができる。
【0013】同第四の特徴構成によれば、指定された時
間帯に受け付けた複数件数分を通報種別と異常発生区域
別に集計した結果を、例えば、広域図表示装置や他の表
示装置の画面上に一覧表の形で表示することで、通報殺
到時の上記分析がより詳細に行うことができる。また、
一覧表表示に代えて、或いは、追加して、広域図上に表
示された発生場所の表示を、通報種別を識別可能に、例
えば、色分けして表示したり、或いは、特定の通報種別
の受付案件のみを表示したりすることも可能となる。
【0014】同第五の特徴構成によれば、広域図上の全
区域或いは所定の入力操作で前記広域図上において指定
された区域で発生した複数件数分を、指定された受付時
間帯別に集計した結果を、例えば、広域図表示装置や他
の表示装置の画面上に一覧表の形で表示することで、通
報殺到時の上記分析がより詳細に行うことができる。こ
こで、所定の入力操作で指定された区域、例えば、広域
図上において多角形でポリゴン指定した区域での発生案
件状況の集計も可能であるので、任意の特定区域に注目
した発生状況の分析が可能となる。また、一覧表表示に
代えて、或いは、追加して、広域図上に表示された発生
場所の表示を、通報種別を識別可能に、例えば、色分け
して表示したり、或いは、特定の通報種別の受付案件の
みを表示したりすることも可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る通報殺到時状
況把握システム(以下、適宜「本発明システム」と略称
する。)の一実施の形態を、ガス漏洩やガス供給不良等
の都市ガスの供給異常に関する通報に対する受付システ
ムを例に、図面に基づいて説明する。
【0016】本発明システムは、或る都市ガス供給者の
ガス供給地域を、例えば、府県別や需要世帯数の規模に
応じて複数の担当地区に分割した各地区単位毎に設けら
れている。尚、本発明システムは、異常通報に対する受
付業務を支援するもので、異常通報に係るガス漏洩等を
処置する作業者や作業車両の出動を指令する指令業務を
支援するための指令システムや、現場作業等の支援を行
うための現場作業支援システムと一体にて形成するもの
である。
【0017】図1に示すように、本発明システムは、受
付指令セグメント1と情報系セグメント2がルータ3を
介して接続されてなるLAN(local area
network)上にクライアント/サーバ方式で形成
されている。前記受付指令セグメント1は、受付端末
4、指令端末5、管理者端末6、データベースサーバ
7、地図サーバ8、通信サーバ9がスイッチングハブ1
0を介して相互に接続されてなり、前記ルータ3及び外
部とのデータ通信用のルータ11,12が前記スイッチ
ングハブ10に接続している。前記受付端末4、前記指
令端末5、前記管理者端末6は夫々構内交換機13に各
別に接続しており、公衆電話回線と接続可能に構成され
ていて、前記各端末4,5,6において、外部からの電
話による異常通報を受信し、通報者と送受話可能になっ
ている。また、前記各端末4,5,6には、スイッチ1
4を介して2台の大型表示装置15,16が接続してい
る。この大型表示装置15,16は、後述する前記各端
末4,5,6に設けられた2台の表示装置21,22に
夫々表示される画像を、適宜切り換えて、前記各端末
4,5,6を操作しているオペレータや他の同室者が同
時に見ることができるよう設置されている。
【0018】前記各端末4,5,6は一応、受付業務、
指令業務、管理業務を行うために割り当てられている
が、基本的なハードウェア構成は同じであり、割り当て
られた業務以外の業務を行うことも可能である。また、
前記各端末4,5,6は、図1では、夫々1基づつで構
成されている場合を例示しているが、必要に応じて増減
可能である。前記各端末4,5,6は、図2に示すよう
に、デスクトップ型のコンピュータシステムを基本とし
て構成されており、端末本体17と、キーボード18、
マウス19、タブレット20等の入力装置と、2台の表
示装置21,22と、無停電電源装置23と、ハンズフ
リー型の電話送受話器24とで構成されている。また、
前記2台の表示装置21,22の内の1台(表示装置2
1)は、文字系データの表示用で、他の一台(表示装置
22)は、図面系データの表示用である。従って、前記
大型表示装置15,16の内の1台(大型表示装置1
5)は、文字系データの表示用で、前記各端末4,5,
6の前記表示装置21の何れかに表示される文字系デー
タを表示し、他の一台(大型表示装置16)は、図面系
データの表示用で、前記各端末4,5,6の前記表示装
置22の何れかに表示される図面系データを表示する。
【0019】前記受付端末4では、前記表示装置21に
は後述する受付案件入力画面(入力項目が空欄になって
いるもので、従来の紙の受付票に代わるもの)を表示
し、専ら通報内容の入力に使用し、前記表示装置22に
は、後述する住宅地図やガス導管配管図等の地図データ
を表示する。
【0020】前記管理者端末6は、管理者が前記受付端
末4で受け付けた受付案件の内容、その案件に対して出
動指令のあった作業車両の稼働状況や処理内容を把握す
るという管理業務を専ら支援するための端末であるた
め、前記管理者端末6の前記2台の表示装置21,22
には、前記受付端末4とは異なる画面を表示することが
できる。ここで、前記管理者端末6の図面系データの表
示用の前記表示装置22は、担当地区の広域図を表示す
る広域図表示装置25として利用される。従って、前記
スイッチ14が前記管理者端末6の前記表示装置22に
表示される担当地区の広域図を前記大型表示装置16に
表示するように設定されている場合は、前記大型表示装
置16も前記広域図表示装置25として機能することに
なる。
【0021】また、前記管理者端末6には、前記受付端
末4に入力された複数の受付案件の内の指定された時間
帯に受け付けた複数件数分の発生場所をまとめて前記広
域図表示装置25の前記広域図上に表示する複数案件表
示手段26と、前記受付端末4に入力された複数の受付
案件の内の指定された時間帯に受け付けた複数件数分を
通報種別と異常発生区域別(例えば、行政区別或いは任
意指定したブロック別)に集計する通報集計手段27が
備えられている。前記管理者端末6の文字系データの表
示用の前記表示装置21には、前記通報集計手段27に
よる集計結果が一覧表として表示される。尚、前記複数
案件表示手段26と前記通報集計手段27は、通報殺到
時における受付者や管理者の的確な判断や受付処理の迅
速化を支援するもので、夫々具体的には、前記管理者端
末6の前記端末本体17内に専用のアプリケーションソ
フトウェアを備えて構成されている。
【0022】前記データベースサーバ7は、受付内容と
それに伴う指令内容や作業内容を一つのデータ構造で構
成した受付指令データの所定期間(例えば、1カ月)の
受付件数分をまとめてなる受付指令データベースを管理
し、前記各端末4,5,6からのリアルタイムでの検索
や更新を可能とするものである。前記データベースサー
バ7は、据え置き型のコンピュータシステムを基本とし
て構成されており、サーバ本体と、キーボード、マウス
等の入力装置と、表示装置と、無停電電源装置と、前記
受付指令データベースを格納する外部記憶装置とからな
り、無停電電源装置を除く各装置は夫々2台用意され、
サーバの完全な2重化と外部記憶装置のミラーリングが
行われ、1系統がダウンしても連続運転が可能なように
なっている。
【0023】前記地図サーバ8は、担当地区をカバーす
る行政区画等を表す広域図と住宅地図の各地図データを
管理し、前記各端末4,5,6からの複数の同時検索を
可能とするものである。また、ガス漏洩やガス供給不良
通報の受け付け時に必要な配管図(高圧管、中圧管、ね
ずみ鋳鉄管、ガバナ等)や、他の埋設物等のデータを一
時的に格納可能に構成されている。前記地図サーバ8も
据え置き型のコンピュータシステムを基本として構成さ
れており、サーバ本体と、キーボード、マウス等の入力
装置と、表示装置と、無停電電源装置と、前記地図デー
タを格納する外部記憶装置とからなっている。尚、前記
住宅地図と前記配管図は同じ絶対座標同士が重ね合わさ
れた2層構造をしており、2層同時に検索したり、何れ
か一方だけを検索することも可能である。かかる2層構
造により、前記住宅地図と前記配管図のデータメンテナ
ンスが独立して行える。特に、住宅地図については、外
部の住宅地図業者が作製した最新データに逐次更新する
ことで、情報確度を維持することができる。
【0024】前記通信サーバ9は、前記受付指令セグメ
ント1と現場作業者が使用する現場携帯端末との間のデ
ータ転送を行うためのサーバである。尚、データ転送は
前記ルータ11を介して携帯電話による公衆電話網接続
を利用して行う。前記通信サーバ9も据え置き型のコン
ピュータシステムを基本として構成されており、サーバ
本体と、キーボード、マウス等の入力装置と、表示装置
と、無停電電源装置とからなっている。
【0025】前記ルータ12は、中央コンピュータセン
タ等の外部施設に設けられた顧客情報データベース28
に専用線或いは公衆データ回線網を介して前記各端末
4,5,6から検索するために設けられたものである。
前記顧客情報データベース28は、料金収集や顧客サー
ビス等の広範な目的に設けられたもので、各担当地区か
らアクセスされ、共通に利用される。
【0026】前記情報系セグメント2は、前記ルータ3
と接続するデータバス29にデータベースサーバ30、
総合配管図システム31、内管図システム32、外部と
のデータ通信用のルータ33が接続して構成されてい
る。前記データベースサーバ30は、前記受付指令デー
タの所定期間(例えば、5年間)の受付件数分をまとめ
てなる受付指令データベースを管理し、前記各端末4,
5,6からの検索や更新を可能とするものである。主と
して、前記受付指令データベースの保管用に利用され、
その他、前記管理者端末6から集計処理等を行う場合等
に利用される。また、前記総合配管図システム31は、
担当地区内における高圧管、中圧管、ねずみ鋳鉄管等を
含む全てのガス導管やガバナ等の埋設位置等を示す総合
的な配管図を検索するためのシステムであり、その内の
通報案件と関連する一部のデータが前記地図サーバ8に
備えられている。前記内管図システム32は、建物内で
のガス配管の位置を検索するためのシステムである。前
記情報系セグメント2は、本発明システムのみならず、
同じ担当地区内の他の部門からもアクセス可能で、他の
用途でも共通して使用できるように別セグメントとなっ
ている。
【0027】次に、本発明システムを使用した受付業務
の流れについて説明する。図3に示すように、受付業務
は、通報者からの電話を受け取ることにより開始される
(通報受付開始)。通報を受け付けると、先ず、発生場
所特定処理(ステップ1)を実行する。ステップ1で
は、通報に係るガス漏洩等の異常事象の発生場所を、作
業者を現場に迅速に到着させるのに必要な精度で特定す
る。このため、前記受付端末4の前記表示装置21に前
記受付画面が表示され、前記表示装置22に通報者の所
在地周辺の地図(住宅地図と配管図が重ね合わされたも
の)が表示され、前記表示装置22に表示された地図上
から抽出された発生場所の絶対座標が、前記受付画面上
に入力されて、発生場所が特定される。尚、詳細につい
ては後述する。
【0028】引き続き、前記キーボード18、前記マウ
ス19、または、前記タブレット20を操作して、受付
者が通報者からの通報内容、異常事象の発生場所、臭気
程度等を聞き取り、前記表示装置21に表示された前記
受付画面上に入力する(ステップ2)。通報内容として
は、例えば、ガス漏洩(屋内、屋外)、出不良、爆発、
中毒、自殺、火災、破損等に分類され、通報内容に応じ
て画面表示が変更される。また、ここでの発生場所の入
力は、ステップ1の発生場所より詳細且つ具体的な場所
の入力で、例えば、ガス漏洩が屋内で発生している場合
は、屋内のどの場所(部屋、ガス機器、ガスメータ、ガ
ス配管等)で発生しているか等を入力する。
【0029】引き続き、発生場所及びその周辺状況の確
認を行うために、関連詳細情報を画面表示する(ステッ
プ3)。当該詳細情報に基づいて、受付者は前記受付画
面上のチェック項目を確認する。
【0030】引き続き、受付案件が通報内容より緊急出
動を要する緊急案件か否かの判断を受付者が行う(ステ
ップ4)。このときの判断において、住宅地図上に配管
図が表示されているので、緊急度の判断がより正確に行
えるとともに、他部門の応援を要請する必要があるか否
かの判断も早期に行える。受付案件が緊急案件である場
合は、指令担当者及び管理責任者に緊急案件である旨の
連絡を行う(ステップ5)。
【0031】引き続き、その他の必要項目の入力と、通
報者への注意事項(火気厳禁、換気、電気スイッチ類に
触れない、ガス遮断、避難要請等)の連絡を行う(ステ
ップ6)。ここで、特記事項等があれば、前記タブレッ
ト20を操作して当該記入欄に必要事項を手書き入力す
る。
【0032】以上の処理を終了すると、受付番号、受付
者名、受付日付、受付開始・終了時刻が自動的に設定さ
れて、前記受付画面の入力が完了して前記データベース
サーバ7の受付指令データベースに前記受付画面の内容
の受付票が新たに登録され(ステップ7)、通報受付業
務を終了する。尚、この登録された受付票が、後続の指
令業務及び現場作業において共通に利用される。
【0033】次に、上記した通報受付が短時間に集中す
る通報殺到時の処理について説明する。管理者が、前記
管理者端末6を操作して前記複数案件表示手段26を起
動するとともに、前記管理者端末6の前記表示装置22
と前記大型表示装置16を前記広域図表示装置25とし
て前記広域図を表示させ、前記広域図上に表示させる受
付案件の受付時間帯を指定して、前記広域図上に時間別
受付状況(発生場所)を表示する。既に広域図が表示さ
れている場合は、前記広域図上に通常表示されている稼
働状況等の表示が一度消去された上で、前記時間別受付
状況が表示される。
【0034】尚、この場合の表示モードとして、前記時
間帯の時間幅を一定に保ちながらその開始時刻と終了時
刻を前後に移動させながら表示案件の時系列の変化を前
記広域図上において動的に表示する第1表示モードと、
前記時間帯の開始時刻を固定して終了時刻を前後に移動
させながら表示案件の時系列の累積変化を前記広域図上
において動的に表示する第2表示モードが設定されてお
り、何れかの表示モードを選択する。
【0035】ところで、前記広域図上に既に表示されて
いる稼働状況等の表示をそのまま残しておく必要がある
場合は、当該発生場所表示をこれらの既存表示と識別可
能に、例えば、色分け表示したり、特別な表示シンボル
を使用して表示する。また、その時間帯に受け付けられ
た複数件数分を通報種別(道路漏洩、内管漏洩、出不
良、爆発、中毒、火災、等々)を相互に識別に可能に、
表示色や表示シンボルを異ならせて表示することも可能
である。従って、複数の情報を広域図上に表示しながら
も、異常通報案件だけ、或いは、特定の通報種別、例え
ば、出不良通報等、に注目して発生状況を把握すること
が可能となる。
【0036】更に、管理者は、前記管理者端末6を操作
して前記通報集計手段27を起動し、前記受付端末4に
入力された複数の受付案件に対して受付時間帯を指定し
て、その時間帯に受け付けられた複数件数分を通報種別
と行政区別或いは中圧管ブロック別に分類して集計さ
せ、その集計結果の一覧表を前記管理者端末6の前記表
示装置21と前記大型表示装置15に表示する。
【0037】ところで、上記何れの表示モードにおいて
も、表示案件を指令状態(未指令、稼働中、稼働完了)
或いは上記集計結果に基づいて通報種別で分類して、特
定分類の案件だけを選択的に表示したり、全ての表示案
件を各分類を識別可能に(例えば、色分けして)表示す
ることもできる。また、表示案件の総件数も合わせて前
記広域図表示装置25に表示することができる。この場
合、表示件数が数値で表示されるため、通報件数やその
変化が正確に把握できる。何れも前記複数案件表示手段
26の有する機能であって、前記管理者端末6から当該
表示モードの切り換えが行われる。
【0038】前記第1表示モードが選択された場合、例
えば、前記一定時間幅が30分であれば、開始時刻また
は終了時刻を30分づつ移動させることで、30分毎の
通報案件の発生場所の変化や通報件数の増減状況を把握
することができる。また、前記第2表示モードが選択さ
れた場合、例えば、前記時間帯の開始時刻を所定時刻に
設定して、終了時刻を30分づつ移動させることで、前
記時間帯の30分毎の変化による通報案件の発生場所の
拡散する様子や通報件数の累積変化を把握することがで
きる。従って、管理者は何れかの表示モードにおける当
該時間別受付状況の表示結果や前記集計結果に基づい
て、受付者に対して、特定地域からの通報が殺到すると
か、当該地域からの通報に対しては、注意や受付方法に
ついて指示を行うことができる。更には、特定地域への
ガス供給を停止すべきか否かの判断を早期に行うことが
できる。また、受付者も、前記大型表示装置16の時間
別受付状況の表示を見て、同様の判断を独自にすること
もできる。
【0039】以下に別実施形態を説明する。 〈1〉上記実施形態では、前記管理者端末6の前記表示
装置22と前記大型表示装置16が前記広域図表示装置
25として機能する構成となっていたが、前記広域図表
示装置25は前記管理者端末6の前記表示装置22また
は前記大型表示装置16の何れか一方だけであって構わ
ない。また、前記広域図表示装置25が前記受付端末4
の前記表示装置22であっても構わない。この場合、前
記受付端末4の前記表示装置22の画面表示が、前記住
宅地図と前記配管図の合成地図データの表示から前記広
域図表示へと適宜切り換え可能に構成される必要があ
る。従って、前記大型表示装置15,16は、必ずしも
設けなくても構わない。
【0040】〈2〉また、前記複数案件表示手段26と
前記通報集計手段27は、前記管理者端末6の前記端末
本体17内に必ずしも設置する必要はなく、前記各端末
4,5,6の何れに設置されてもよく、また、全ての端
末4,5,6に設置されても構わない。
【0041】〈3〉上記実施形態では、前記通報集計手
段27は、前記受付端末4に入力された複数の受付案件
の内の指定された時間帯に受け付けた複数件数分を通報
種別と異常発生区域別に集計可能に構成されていたが、
かかる機能に代えて、或いは、追加して、前記受付端末
4に入力された複数の受付案件の内、前記広域図上の全
区域或いは所定の入力操作で前記広域図上において指定
された区域で発生した複数件数分を、指定された受付時
間帯別に集計可能に構成されているのも好ましい実施の
形態である。ここで、集計対象とする区域の指定は、例
えば、前記管理者端末6に表示された前記広域図上で、
マウス等の入力装置を操作して多角形状の指定区域をポ
リゴン指定して行う。このように任意の区域を指定し
て、受付時間別の発生状況を把握できることにより、行
政区画単位ではなく、実際の異常発生状況に応じた分析
が可能となる
【0042】〈4〉上記実施形態では、本発明システム
のシステム構成として、図1に示すようなクライアント
/サーバ方式のものを例示したが、具体的なシステム構
成は、上記実施形態に限定されるものではなく、適宜変
更可能である。例えば、同じクライアント/サーバ方式
であっても、前記データベースサーバ30が前記受付指
令セグメント1側にあってもよく、また、前記顧客情報
データベース28が担当地区毎に分割されて前記受付指
令セグメント1内に設けられていても構わない。また、
前記受付指令セグメント1と前記情報系セグメント2は
前記ルータ3で分離されずに一体に形成されていても構
わない。
【0043】〈5〉前記各端末4,5,6のハードウェ
ア構成も、必ずしも上記実施形態の構成に限定されるも
のではない。例えば、入力装置は、キーボード18、マ
ウス19、タブレット20の全てを具備する必要はな
く、また、他の入力装置を具備しても構わない。また、
表示装置も必ずしも2台の表示装置21,22で構成さ
れなくても構わない。また、端末本体7が2台で構成さ
れ、それぞれに表示装置21、22が接続されても構わ
ない。
【0044】〈6〉また、本発明システムを担当地区毎
に設けず、全社的に一括して通報受付するものであって
も構わない。更に、本発明システムは、都市ガスの供給
異常に関する通報に対する受付システム以外の通報殺到
時状況把握システムに適用しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通報殺到時状況把握システムの一
実施形態を示すシステム構成図
【図2】本発明に係る通報殺到時状況把握システムの受
付端末の一実施形態を示すハードウェア構成図
【図3】本発明に係る通報殺到時状況把握システムを使
用した受付業務の一例を説明する業務フロー図
【符号の説明】
1 受付指令セグメント 2 情報系セグメント 3 ルータ 4 受付端末 5 指令端末 6 管理者端末 7 データベースサーバ 8 地図サーバ 9 通信サーバ 10 スイッチングハブ 11 ルータ 12 ルータ 13 構内交換機 14 スイッチ 15 大型表示装置 16 大型表示装置 17 端末本体 18 キーボード 19 マウス 20 タブレット 21 表示装置(文字系データの表示用) 22 表示装置(図面系データの表示用) 23 無停電電源装置 24 電話送受話器 25 広域図表示装置 26 複数案件表示手段 27 通報集計手段 28 顧客情報データベース 29 データバス 30 データベースサーバ 31 総合配管図システム 32 内管図システム 33 ルータ 34 発信者番号認識手段 35 自動顧客検索手段 36 自動地図表示手段 37 位置情報抽出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門間 敬 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 5B049 BB00 CC00 CC01 EE05 FF01 GG02 GG06 5K015 AA11 AB01 BA01 5K101 KK14 LL01 MM07 NN18 NN21 PP03 RR12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの異常通報に対して、受付者の
    対応を支援し、前記受付者が当該異常事象に関する所定
    の情報を通報者から聞き取って入力するための1基また
    は2基以上の受付端末と、担当地区の広域図を表示する
    広域図表示装置と、前記受付端末に入力された複数の受
    付案件の内の指定された時間帯に受け付けた複数件数分
    の発生場所をまとめて前記広域図表示装置の前記広域図
    上に表示する複数案件表示手段とを少なくとも備えてな
    る通報殺到時状況把握システム。
  2. 【請求項2】 前記複数案件表示手段は、前記時間帯の
    時間幅を一定に保ちながらその開始時刻と終了時刻を前
    後に移動させながら表示案件の時系列の変化を前記広域
    図上において表示する第1表示モードと、前記時間帯の
    開始時刻または終了時刻の一方を固定して他方を前後に
    移動させながら表示案件の時系列の累積変化を前記広域
    図上において表示する第2表示モードの内の少なくとも
    何れかの一方の表示モードを備えていることを特徴とす
    る請求項1記載の通報殺到時状況把握システム。
  3. 【請求項3】 前記複数案件表示手段は、前記発生場所
    の表示を、異常通報またはその中の特定の通報種別とそ
    れ以外の通報とを前記広域図上において識別可能に行う
    ことを特徴とする請求項1または2記載の通報殺到時状
    況把握システム。
  4. 【請求項4】 前記受付端末に入力された複数の受付案
    件の内、指定された時間帯に受け付けた複数件数分を、
    通報種別と異常発生区域別に集計する通報集計手段を備
    えていることを特徴とする請求項1、2または3記載の
    通報殺到時状況把握システム。
  5. 【請求項5】 前記受付端末に入力された複数の受付案
    件の内、前記広域図上の全区域或いは所定の入力操作で
    前記広域図上において指定された区域で発生した複数件
    数分を、指定された受付時間帯別に集計する通報集計手
    段を備えていることを特徴とする請求項1、2、3また
    は4記載の通報殺到時状況把握システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010044661A (ja) * 2008-08-15 2010-02-25 Oki Electric Ind Co Ltd 災害通報情報表示装置、緊急指令設備
JP2013016207A (ja) * 2012-10-12 2013-01-24 Oki Electric Ind Co Ltd 災害通報情報表示装置

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