JP2002014546A - 電子写真用無端ベルト - Google Patents

電子写真用無端ベルト

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JP2002014546A
JP2002014546A JP2000197018A JP2000197018A JP2002014546A JP 2002014546 A JP2002014546 A JP 2002014546A JP 2000197018 A JP2000197018 A JP 2000197018A JP 2000197018 A JP2000197018 A JP 2000197018A JP 2002014546 A JP2002014546 A JP 2002014546A
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rubber
endless belt
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liquid rubber
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JP2000197018A
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Inventor
Hitoshi Yoshikawa
均 吉川
Kunio Ito
邦夫 伊東
Motoharu Ishihara
基晴 石原
Hirobumi Okuda
博文 奥田
Eiji Yasui
栄治 安井
Keisuke Tokoro
圭輔 所
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】凹凸の大きな紙に対してもトナー転写性が良好
であり、しかも硬度むらのない均一性に優れた電子写真
用無端ベルトを提供する。 【解決手段】多層構造の電子写真用無端ベルトであっ
て、液状ゴム組成物からなるゴム層11と、このゴム層
11を内周側から支持する樹脂層12とを備えるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フルカラー複写
機,フルカラープリンター等の電子写真技術を採用した
機器において、感光体上のトナー像を写し取る転写ベル
ト等に用いられる電子写真用無端ベルトに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】フルカラー複写機等に用いられる転写ベ
ルトとしては、例えばプラスチックからなる多層構造
の無端ベルト(特開平11−24428号公報)や、
ゴムベルト表面にポリオレフィン系ウレタンが塗布され
てなるベルト(特開平11−45015号公報)や、
射出により成型されたゴムベルト等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
のものは、硬度が高いためにトナー転写性に劣るととも
に、近年は、色紙やエンボス加工等の表面に凹凸を付け
た特殊な紙も使用される傾向になり、このような紙への
追従性が特に悪いためにトナーの転写性が著しく劣ると
いう難点がある。また、ストレスが大きいために、トナ
ーが破壊されやすく、ベルトへのトナーフィルミングが
起こり、耐久性に劣るという難点もある。上記のもの
は、ゴムベルト上にポリオレフィン系ウレタンをスプレ
ー塗布しているため、面方向に塗膜厚のばらつきが発生
し、寸法精度が悪いという難点がある。また、ポリオレ
フィン系ウレタンは、へたりが大きく、複写画像に悪影
響を及ぼすという難点もある。上記のものは、射出成
型により発生する流れむらが、充填粒子の不均一分布を
引き起し、ベルト内の硬度や電気特性の不均一が生じ、
画像の転写むらが起きやすくなる。さらに難燃性を確保
するために無機系難燃剤を充填した場合、この傾向は強
くなるという難点がある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、従来では高い画質でのプリントが難しいとされ
ていたリサイクルペーパー等の凹凸の大きな紙に対して
もトナー転写性が良好であり、しかも硬度むらのない均
一性に優れた電子写真用無端ベルトの提供をその目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の電子写真用無端ベルトは、液状ゴム組成物
からなるゴム層と、このゴム層を内周側から支持する樹
脂層とを備えるという構成をとる。
【0006】すなわち、本発明の電子写真用無端ベルト
は、液状ゴム組成物からなるゴム層が樹脂層より外周側
に位置していることから、このゴム層が凹凸のある紙に
対して追従することになり、トナー転写性が従来のもの
に比べて良好になる。また、ゴム層の弾性によってスト
レスが緩和され、トナー破壊に伴うトナーフィルミング
の発生も防止される。さらに、このようなゴム層を液状
ゴムとすることにより、成型圧を下げることが可能とな
り、流れむらを発生することなく均一なゴム層を形成す
ることができる。
【0007】特に、上記液状ゴム組成物として、加水分
解性液状ゴム(A成分)と触媒(B成分)とを含有する
湿気架橋タイプ(室温架橋タイプ)、あるいは2個以上
のアルケニル基を有する液状ゴム(X成分)とヒドロシ
リル架橋剤(Y成分)とヒドロシリル化触媒(Z成分)
とを含有する熱架橋タイプを用いれば、良好な特性を備
えたゴム層が形成される。
【0008】また、上記液状ゴム組成物中に難燃剤を含
有させれば、上記効果に加えて、難燃性をも備えたゴム
層となり、安全性に配慮した製品となる。
【0009】さらに、上記樹脂層のヤング率が特定の範
囲に設定されていれば、ゴム層を支持する層として好適
である。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0011】本発明の電子写真用無端ベルトは、例えば
図1に示すように、液状ゴム組成物からなるゴム層11
と、このゴム層11を内周側から支持する樹脂層12と
からなる。
【0012】上記ゴム層11の形成材料である液状ゴム
組成物は、液状ゴムを主体とする組成物である。ここ
で、液状ゴムとは、室温(20℃)で液状を示すゴムで
あって、自重で塑性変形するものをいう。そして、液状
ゴムの数平均分子量(Mn)は、500〜300,00
0に設定されていることが好ましく、特に好ましくは
5,000〜250,000の範囲である。なお、主体
とは、液状ゴム組成物を構成する主たるものであって、
ゴムとしての特徴を決定づけるものであることを意味す
る。
【0013】液状ゴム組成物としては、例えば加水分解
性液状ゴム(A成分)と触媒(B成分)とを含有する湿
気架橋タイプ(室温架橋タイプ)のものや、2個以上の
アルケニル基を有する液状ゴム(X成分)とヒドロシリ
ル架橋剤(Y成分)とヒドロシリル化触媒(Z成分)と
を含有する熱架橋タイプのもの等があげられる。
【0014】湿気架橋タイプの場合に用いられる加水分
解性液状ゴム(A成分)は、加水分解により架橋可能な
官能基を分子中に有する液状ゴムであり、例えば上記官
能基を有する、ポリオキシアルキレン,ポリイソブチレ
ン,ポリブタジエン,ポリイソプレン、スチレンイソプ
レン共重合体、スチレンブタジエン共重合体、スチレン
イソプレンブタジエン共重合体、イソプレンブタジエン
共重合体等があげられる。上記官能基としては、加水分
解性ケイ素基あるいはシラノール基があげられる。加水
分解性ケイ素基とは、シラノール縮合触媒の存在下また
は非存在下で水分により加水分解をうけうる加水分解性
基がケイ素原子に結合している基を意味し、加水分解性
基の具体例としては、例えば、水素原子、アルコキシ
基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、ア
ミド基、アミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオ
キシ基等の一般に使用されている基があげられる。これ
らのうちでは、加水分解性がマイルドで取り扱いやすい
という点から、アルコキシ基が特に好ましい。上記加水
分解性基は1個のケイ素原子に1〜3個の範囲で結合す
ることができ、2個以上結合する場合には、それらは同
じであっても異なっていてもよい。
【0015】上記加水分解ケイ素基を形成するケイ素原
子は1個でもよく、2個以上であってもよいが、シロキ
サン結合等により連結されたケイ素原子の場合には、2
0個までのものが好ましい。なお、これら官能基を分子
中に有するとは、液状ゴムの分子鎖末端および側鎖のう
ちの少なくとも一方に上記官能基を有していることを意
味する。
【0016】上記加水分解性液状ゴム(A成分)の数平
均分子量(Mn)は、1000〜300000の範囲が
好ましく、特に好ましくは、5000〜250000で
ある。
【0017】このような加水分解性液状ゴム(A成分)
の具体例としては、コニシボンドFRシール(コニシボ
ンド社製),セメダインSX720(セメダイン社製)
等のポリプロピレングリコール(PPG)系液状ゴム、
ペンギンシール7000(サンスター社製),RENO
シールII(セメダイン社製)等のイソブチレン系液状
ゴム等があげられ、好適に用いられる。
【0018】上記A成分とともに用いられる触媒(B成
分)としては、例えば、テトラブチルチタネート等のチ
タン酸エステル類、ジブチルスズジラウレート等のスズ
カルボン酸塩類、ジブチルスズオキサイドとフタル酸エ
ステルの反応物、アルミニウムトリスアセチルアセトナ
ート等の有機アルミニウム化合物、チタンテトラアセチ
ルアセトナート等のキレート化合物、オクチル酸鉛、ブ
チルアミン、トリエタノールアミン、1,8−ジアザビ
シクロ〔5.4.0〕ウンデセン−7(DBU)等のア
ミン系化合物あるいはそれらとカルボン酸等との塩、シ
ラノール縮合触媒等があげられる。
【0019】また、熱架橋タイプの場合に用いられる2
個以上のアルケニル基を有する液状ゴム(X成分)とし
ては、例えばブタジエンおよびイソプレンの少なくと
も一方から誘導され、側鎖にアルケニル基をもつ構造単
位(α)を分子鎖中に有する液状ゴムや、分子鎖両末
端にアルケニル基をもつ液状ゴム等があげられる。ま
た、2個以上のアルケニル基を有し、室温(20℃)で
液状を示すものであれば、イソプレンゴム、ブタジエン
ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)、エ
チレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、
イソブチレン等の飽和炭化水素系重合体、プロピレンオ
キサイド等のポリエーテル系重合体等の汎用ゴムであっ
ても差し支えない。
【0020】上記の、ブタジエンおよびイソプレンの
少なくとも一方から誘導され、側鎖にアルケニル基をも
つ構造単位(α)を分子鎖中に有する液状ゴムにおい
て、構造単位(α)としては、特に限定はなく、例えば
下記の構造式(イ)〜(ハ)で表される構造単位があげ
られる。この構造単位(α)中の側鎖であるアルケニル
基(ビニル基、イソプロペニル基)が架橋反応に供され
3次元網目構造となり、ゴム状の弾性を示すようにな
る。
【0021】
【化1】
【0022】上記の液状ゴムとしては、例えば、液状
イソブチレンゴム、液状ポリプロピレンエーテル、液状
ブタジエンゴム、液状イソプレンゴム、ブタジエン−イ
ソプレン共重合液状ゴム等があげられる。
【0023】また、上記の液状ゴムとしては、上記構
造単位(α)とともに、スチレンから誘導される構造単
位を有するものが好適に用いられる。上記スチレンは、
置換基を有していてもよく、この置換基としては、アル
キル基が好ましく、特に好ましくは、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等の炭素
数1〜5のアルキル基である。このような液状ゴムとし
ては、例えば、ブタジエン−スチレン共重合液状ゴム、
イソプレン−スチレン共重合液状ゴム、ブタジエン−イ
ソプレン−スチレン共重合液状ゴム等があげられる。
【0024】上記の液状ゴムのうちの、スチレンから
誘導される構造単位を有する液状ゴムのなかでも、下記
の一般式(ニ)で表わされる繰り返し単位を有するイソ
プレン−スチレン共重合液状ゴムが好適に用いられる。
【0025】
【化2】
【0026】上記の液状ゴムにおける構造単位(α)
の含有割合は、液状ゴム全体の1〜80重量%の範囲に
設定されていることが好ましい。すなわち、上記構造単
位(α)の含有割合が1重量%未満であると、架橋反応
が不充分となって、得られる成形架橋体の安定性が悪く
なるおそれがあり、逆に80重量%を超えると、架橋に
よる網目構造が密になりすぎて、得られる成形架橋体が
固くなったり脆くなったりするおそれがあるからであ
る。
【0027】上記の液状ゴムは、例えば、つぎのよう
にして作製することができる。すなわち、まず、モノマ
ー成分として、ブタジエンおよびイソプレンの少なくと
も一方、および必要に応じてスチレンを準備する。つい
で、上記モノマー成分を用い、適宜の触媒(例えば、リ
チウム系触媒)の存在下、各種の方法によって、単独重
合あるいは共重合させることにより得ることができる。
【0028】このようにして得られる上記の液状ゴム
の数平均分子量(Mn)は、700〜100,000の
範囲に設定されていることが好ましく、特に好ましくは
2,000〜80,000である。このような範囲内に
設定することにより、取り扱い性に優れ、架橋反応が良
好に行えるようになる。なかでも、上記の液状ゴム
が、スチレンから誘導される構造単位を有しないもので
ある場合、その数平均分子量(Mn)は、700〜6
0,000の範囲が好ましく、特に好ましくは2,00
0〜50,000である。また、上記の液状ゴムが、
構造単位(α)とともにスチレンから誘導される構造単
位を有するものである場合、その数平均分子量(Mn)
は、1,000〜100,000の範囲が好ましく、特
に好ましくは10,000〜80,000である。
【0029】また、上記の、分子鎖両末端にアルケニ
ル基をもつ液状ゴムは、下記の一般式(1)で表される
ポリマーである。 P−Q−P …(1) 〔式中、Qは2価の有機基を示す。また、Pはアルケニ
ル基を示し、互いに同じであっても異なっていてもよ
い。〕
【0030】上記一般式(1)において、Qで表される
2価の有機基としては、特に限定はないが、飽和炭化水
素から誘導される2価の有機基、アルキレンオキサイド
から誘導される2価の有機基およびアクリル系単量体か
ら誘導される2価の有機基からなる群から選ばれた少な
くとも一つが好ましい。
【0031】上記一般式(1)において、Pで表される
アルケニル基としては、特に限定はないが、ビニル基
(CH2 =CH−)、アリル基(CH2 =CHCH
2 −)等が好ましい。なお、両末端のアルケニル基は、
互いに同一であっても異なっていてもよいが、互いに同
一である方が好ましい。
【0032】上記の液状ゴムの数平均分子量(Mn)
は、500〜80,000の範囲が好ましく、特に好ま
しくは、5,000〜30,000である。
【0033】上記の液状ゴムとしては、具体的には、
両末端にアリル基を有するポリイソブチレン(鐘淵化学
工業社製、EPION600A)、両末端にアリル基を
有するポリプロピレングリコール(PPG)(鐘淵化学
工業社製、サイリルACX004A)等が好適に用いら
れる。
【0034】これら2個以上のアルケニル基を有する液
状ゴム(X成分)とともに用いられるヒドロシリル架橋
剤(Y成分)としては、特に限定はなく、例えば、下記
の一般式(2)で表わされるオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンが用いられる。
【0035】
【化3】
【0036】上記特定のオルガノハイドノジェンポリシ
ロキサンの分子構造は、特に限定はなく、直鎖状、分枝
鎖状、環状あるいは網状のいずれでもよい。また、上記
特定のオルガノハイドノジェンポリシロキサンの重合度
は、特に限定されないが、通常25℃における粘度が
0.010〜10Pa・sの範囲内のものが好ましい。
【0037】上記ヒドロシリル架橋剤(Y成分)のなか
でも、下記の一般式(3)〜(5)で表される炭化水素
系ヒドロシリル化合物が好適に用いられる。
【0038】
【化4】
【0039】
【化5】
【0040】
【化6】
【0041】そして、上記一般式(3)〜(5)で表さ
れる炭化水素系ヒドロシリル化合物は、例えば、下記の
〜に示す方法によって製造することができる。上記
方法のなかでも、比較的簡便に実施できる点で、に示
す方法が特に好適である。
【0042】 分子構造中にクロロシリル基(SiC
l)を有する炭化水素系化合物を、還元剤(LiAlH
4 ,NaBH4 等)を用いて処理することにより、クロ
ロシリル基をヒドロシリル基に還元して製造する方法。
【0043】 官能基を有する炭化水素系化合物と、
上記官能基と反応し得る官能基およびヒドロシリル基の
双方を有する化合物とを反応させることにより製造する
方法。
【0044】 アルケニル基を有する炭化水素系化合
物と、ポリヒドロシラン化合物とを、得られる反応物の
分子構造中にヒドロシリル基が残存するように反応させ
ることにより製造する方法。
【0045】 ヒドロシリル基を有する環状シロキサ
ンと、炭化水素基を有する環状シロキサンとを反応させ
ることにより製造する方法。
【0046】そして、上記ヒドロシリル架橋剤(Y成
分)の配合割合は、上記2個以上のアルケニル基を有す
る液状ゴム(X成分)100部に対して、1〜15部の
範囲に設定することが好ましく、特に好ましくは2〜8
部である。すなわち、1部未満であると、架橋が充分に
行われないため、強度や圧縮永久歪みが悪くなり、逆に
15部を超えると、架橋が進みすぎ、硬くて脆くなった
り、ポットライフが短くなるからである。
【0047】上記X成分およびY成分とともに用いられ
るヒドロシリル化触媒(Z成分)としては、塩化白金
酸、塩化白金酸とアルコール,アルデヒド,ケトン等と
の錯体、白金/ビニルシロキサン錯体、白金/オレフィ
ン錯体、白金/ホスファイト錯体、白金,アルミナ,シ
リカ,カーボンブラック等の担体に固体白金を担持させ
たもの等があげられる。また、白金化合物以外の触媒と
しては、パラジウム化合物、ロジウム化合物、イリジウ
ム化合物、ルテニウム等があげられる。これらは単独で
もしくは2種以上併せて用いられる。
【0048】これらAおよびB成分を含有する湿気架橋
タイプ、X〜Z成分を含有する熱架橋タイプ等の液状ゴ
ム組成物には、難燃剤を配合することが好ましい。難燃
剤としては、特に制限はなく、例えばリン系難燃剤,ハ
ロゲン系難燃剤,金属水酸化物等があげられる。難燃剤
の配合割合は、ゴム層11の特性を考慮して、通常、液
状ゴム成分100部に対して0.5〜500部の範囲に
設定され、特に好ましくは5〜300phrの範囲であ
る。
【0049】なお、上記液状ゴム組成物には、炭酸カル
シウム,マイカ,シリカ,グラファイト等の充填材、可
塑剤、オイル、架橋促進剤、架橋遅延剤、老化防止剤、
酸化亜鉛や酸化チタン等の着色剤等を適宜配合してもよ
い。
【0050】上記ゴム層11を内周側から支持する樹脂
層12の形成材料としては、特に限定はなく、例えば、
フッ素系樹脂、ポリイミド、塩化ビニル酢酸ビニル共重
合体、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)、塩化ビニル系樹脂、ABS樹脂、
ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリブチレン
テレフタレート(PBT)等のポリエステル樹脂、ポリ
アミド(PA)等があげられる。これらは単独でもしく
は2種以上併せて用いられる。これらのなかでも、強度
と屈曲疲労性の両面に優れている点で、フッ素系樹脂が
好適に用いられる。
【0051】上記フッ素系樹脂としては、例えば、フッ
化ビニリデン−四フッ化エチレン共重合体〔Poly
(VdF−TFE)〕、エチレン−四フッ化エチレン共
重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン
(PCTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
(PFA)等があげられる。これらのなかでも、Pol
y(VdF−TFE)が好適に用いられる。
【0052】上記塩化ビニル系樹脂としては、例えば、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等があげられる。なか
でも、数平均分子量(Mn)が4,000〜40,00
0の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が好適に用いられ
る。
【0053】なお、上記樹脂層12の形成材料には、必
要に応じて、導電剤、帯電防止剤、難燃剤、架橋剤等を
含有させてもよい。
【0054】上記導電剤としては、例えば、アルミニウ
ム粉末,ステンレス粉末等の金属粉末、c−ZnO,c
−TiO2 ,c−Fe3 4 ,c−SnO2 等の導電性
金属酸化物、グラファイト,カーボンブラック等の導電
性粉末、第四級アンモニウム塩,リン酸エステル,スル
ホン酸塩,脂肪族多価アルコール,脂肪族アルコールサ
ルフェート塩等のイオン性導電剤等があげられる。これ
らは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。これら
のなかでも、分散性の点から、c−TiO2 、c−Sn
2 が好適に用いられる。なお、上記「c−」とは、導
電性を有するという意味である。
【0055】本発明の電子写真用無端ベルトは、上記各
材料を用いて、例えば、つぎのようにして作製すること
ができる。すなわち、まず、樹脂層12形成材料および
有機溶剤を適宜に配合し、これをボールミル等で混練
し、ついで攪拌することにより、樹脂層12形成用のコ
ーティング液を調製する。又は、溶剤を使わず押出成型
により樹脂層を形成してもよい。
【0056】また、加水分解性液状ゴム(A成分)およ
び触媒(B成分)を適宜に配合して調製する。あるいは
2個以上のアルケニル基を有する液状ゴム(X成分)お
よびヒドロシリル化触媒(Z成分)を適宜に配合して液
状主剤を調製するとともに、ヒドロシリル架橋剤(Y成
分)を含む液状架橋剤を調製する。なお、必要に応じ
て、他の成分を、上記液状主剤中および液状架橋剤中に
それぞれ添加する。そして、使用に際し、液状主剤と液
状架橋剤とを混合することにより、上記ゴム層11形成
用の液状ゴム組成物を調製する。このように液状主剤と
液状架橋剤とを別々に調製するのは、貯蔵安定性を考慮
したためである。なお、液状ゴム組成物の調製は上記方
法に限定されるものではなく、使用に際して、A成分、
B成分およびその他の成分、あるいは、X〜Z成分およ
びその他の成分を、同時に添加し調製するようにしても
よい。
【0057】一方、芯金型を準備し、この外周面に、上
記樹脂層12形成用のコーティング液を塗布した後、乾
燥する。つぎに、その外周に、割型を所定の間隔で配置
させた後、その間隔によって形成される空隙内に、上記
ゴム層11形成用の液状ゴム組成物を射出して充填し、
所定の条件で加熱架橋あるいは湿気架橋を行う。その
後、芯金型に予め設けられた微小貫通孔に空気を圧送す
る等により脱型して、ゴム層11が樹脂層12によって
支持された電子写真用無端ベルトが得られる。この液状
ゴムは流動性を向上させるために溶剤を用いてもよい。
【0058】なお、上記液状ゴム組成物の充填は、芯金
型とその外周に配設される可動式の外金型とを用いるリ
ングコート法によっても行うことができる。
【0059】本発明の電子写真用無端ベルトは、図1に
示したような、ゴム層11と樹脂層12の2層構造に限
定されるものではなく、例えば、ゴム層11と樹脂層1
2との間に中間層を介在させてもよいし、またゴム層1
1の表面に表層を設けても差し支えない。中間層は、ゴ
ム層11を形成する前に、ポリアミド系樹脂液等を樹脂
層12の表面にコーティング等することにより形成でき
る。また、表層は、シリコーン系塗料、フッ素系塗料等
をゴム層11の表面にコーティング等することにより形
成できる。
【0060】このようにして得られる電子写真用無端ベ
ルトの樹脂層12のヤング率は、100〜5000MP
aの範囲が好ましく、特に好ましくは200〜4000
MPaの範囲である。また、樹脂層12の降伏点又は破
断時の強度は、5〜2000MPaの範囲が好ましく、
特に好ましくは20〜2000MPaの範囲である。樹
脂層12のヤング率が上記範囲内であれば、ベルト全体
が柔軟になりすぎず、ゴム層11を支持する層として好
ましいからである。
【0061】上記電子写真用無端ベルトにおいて、ゴム
層11の厚みは、通常、50〜2000μmであり、好
ましくは100〜500μmである。また、樹脂層12
の厚みは、通常、10〜500μmであり、好ましくは
50〜300μmである。
【0062】本発明の電子写真用無端ベルトは、主とし
てフルカラー複写機,フルカラープリンター等の転写ベ
ルトに用いられるが、フルカラーではない単色の電子写
真複写機等に用いてもよい。
【0063】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0064】
【実施例1】〔樹脂層形成用のコーティング液の調製〕
Poly(VdF−TFE)(カイナーSL、エルフ・
アトケム・ジャパン社製)100部をアセトンに溶解し
た後、c−TiO2 (チタンブラック13M、三菱マテ
リアル社製)50部を添加し、サンドミルで攪拌、分散
し、樹脂層形成用のコーティング液を調製した。
【0065】〔ゴム層形成用の液状ゴム組成物〕ゴム層
形成用の液状ゴム組成物(湿気架橋タイプ)としてコニ
シボンドFRシール(コニシボンド社製、PPG系液状
ゴム)を用いた。
【0066】〔電子写真用無端ベルトの作製〕まず、ア
ルミニウム製の芯金型を準備し、この外周面に、上記の
ようにして調製した樹脂層形成用のコーティング液を塗
布し、その後加熱乾燥した。つぎに、その外周面に、ア
ルミニウム製の割型を所定の間隔で配置させた後、その
間隔によって形成される空隙内に、上記のようにして調
製したゴム層形成用の液状ゴム組成物を射出により充填
し、湿気を供給して架橋を行った。その後、芯金型の微
小貫通孔に空気を圧送して脱型し、ゴム層と樹脂層の2
層構造からなる電子写真用無端ベルトを作製した。ゴム
層の厚みは200μm、樹脂層の厚みは200μmであ
った。
【0067】
【実施例2】実施例1品の電子写真用無端ベルトのゴム
層の表面に、表層を形成して、3層構造の電子写真用無
端ベルトを作製した。なお、表層は、ゴム層の表面に、
下記に示すようにして調製した表層形成用のコーティン
グ液を塗布した後、加熱乾燥することにより形成した。
表層の厚みは1μmであった。
【0068】〔表層形成用のコーティング液の調製〕フ
ッ素変性アクリル樹脂(アクリル酸の部分フッ素化アル
キルエステルとメチルメタクリレートとを主成分とする
共重合体、両者の共重合比率は3:1)100部とME
K400部とを混合攪拌することにより、表層形成用の
コーティング液を調製した。
【0069】
【実施例3】実施例1品の電子写真用無端ベルトの樹脂
層とゴム層の間に、中間層を形成して、3層構造の電子
写真用無端ベルトを作製した。なお、中間層は、樹脂層
の表面に、下記に示すようにして調製した中間層形成用
のコーティング液を塗布した後、加熱乾燥することによ
り形成した。中間層の厚みは10μmであった。
【0070】〔中間層形成用のコーティング液〕溶剤可
溶性のポリアミド樹脂(トレジンEF−30T、帝国化
学産業社製)100部を、水およびメタノールの混合溶
媒(水/メタノール=1/3)に溶解した後、c−Si
2 (導電性酸化スズT−1、三菱マテリアル社製)6
0部を添加し、サンドミルで攪拌、分散することによ
り、中間層形成用のコーティング液を調製した。
【0071】
【実施例4】実施例3品の電子写真用無端ベルトのゴム
層の表面に、表層を形成して、4層構造の電子写真用無
端ベルトを作製した。なお、表層は、実施例2と同様に
して形成した。
【0072】
【実施例5】セメダインSX720W(セメダイン社
製、PPG系液状ゴム)をゴム層形成用の液状ゴム組成
物(湿気架橋タイプ)として用いた以外は、実施例4と
同様にして、4層構造の電子写真用無端ベルトを作製し
た。
【0073】
【実施例6】ペンギンシール7000(サンスター社
製、イソブチレン系液状ゴム)をゴム層形成用の液状ゴ
ム組成物(湿気架橋タイプ)として用いた以外は、実施
例4と同様にして、4層構造の電子写真用無端ベルトを
作製した。
【0074】
【実施例7】RENOシールII(セメダイン社製、イ
ソブチレン系液状ゴム)をゴム層形成用の液状ゴム組成
物(湿気架橋タイプ)として用いた以外は、実施例4と
同様にして、4層構造の電子写真用無端ベルトを作製し
た。
【0075】
【実施例8】X成分である両末端にアリル基を有するP
PG(鐘淵化学工業社製、サイリルACX004A)1
00部と、Y成分である下記の構造式(6)で表される
ヒドロシリル架橋剤5部と、Z成分である白金カルボニ
ル錯体(アズマックス社製、SIP 6829.0)
0.1部と、難燃剤である水酸化アルミニウム200部
とを混合攪拌することにより調製したゴム層形成用の液
状ゴム組成物(熱架橋タイプ)を用い、加熱架橋(16
0℃×3分間)によってゴム層を形成したこと以外は、
実施例4と同様にして、4層構造の電子写真用無端ベル
トを作製した。
【0076】
【化7】
【0077】
【実施例9】X成分である両末端にアリル基を有するポ
リイソブチレン(鐘淵化学工業社製、EPION600
A)100部と、Y成分である上記の構造式(6)で表
されるヒドロシリル架橋剤4.6部と、Z成分である白
金カルボニル錯体(アズマックス社製、SIP 682
9.0)0.1部と、難燃剤である水酸化アルミニウム
200部とを混合攪拌することにより調製したゴム層形
成用の液状ゴム組成物(熱架橋タイプ)を用いた以外
は、実施例8と同様にして、4層構造の電子写真用無端
ベルトを作製した。
【0078】
【実施例10】X成分である液状ブタジエンゴム(クラ
レ社製、クラレプレンLIR−300)100部と、Y
成分である上記の構造式(6)で表されるヒドロシリル
架橋剤4部と、Z成分である白金カルボニル錯体(アズ
マックス社製、SIP 6829.0)0.1部と、難
燃剤である水酸化アルミニウム200部とを混合攪拌す
ることにより調製したゴム層形成用の液状ゴム組成物
(熱架橋タイプ)を用いた以外は、実施例8と同様にし
て、4層構造の電子写真用無端ベルトを作製した。
【0079】
【実施例11】樹脂層形成用のコーティング液の樹脂成
分として、塩化ビニル系樹脂(ユニオンカーバイド社
製、ソリューションビニル樹脂VAGH)を用いた以外
は、実施例5と同様にして、4層構造の電子写真用無端
ベルトを作製した。
【0080】
【比較例1】特開平11−24428号公報の実施例3
に準じて、内層,中間層,外層,現像剤担持層の4層構
造からなる電子写真用無端ベルトを作製した。すなわ
ち、まず内層形成用のコーティング液として前記樹脂層
形成用のコーティング液を準備し、また中間層形成用の
コーティング液として前記中間層形成用のコーティング
液を準備し、また現像剤担持層形成用のコーティング液
として前記表層形成用のコーティング液を準備した。一
方、外層形成用のコーティング液は、つぎのようにして
調製した。すなわち、Poly(VdF−TFE)(カ
イナーSL、エルフ・アトケム・ジャパン社製)100
部をアセトンに溶解した後、c−TiO2(チタンブラ
ック13M、三菱マテリアル社製)30部を添加し、サ
ンドミルで攪拌、分散することにより調製した。
【0081】
【比較例2】ニトリルゴムとエチレンプロピレンゴムと
の混合ゴムJSR NE71(日本合成ゴム社製)に、
酸化亜鉛5部と、FTカーボン10部と、炭酸カルシウ
ム30部とを添加したゴムを用いて、押出成型機によ
り、ゴムの単層からなる電子写真用無端ベルトを作製し
た。ベルトの厚みは600μmであった。成形後の架橋
条件は150℃×60分で行った。
【0082】つぎに、上記各層のコーティング液を、そ
れぞれ別々の槽に収容した。その後、アルミニウム製の
軸体の周囲に順次、内層,中間層,外層,表層となる層
を積層形成し、乾燥し溶剤を除去した後、加熱処理(6
0〜150℃×60分間)を行うことにより各層を形成
した。そして、上記軸体を抜き取って、目的とする電子
写真用無端ベルトを作製した。
【0083】このようにして得られた実施例品および比
較例品の電子写真用無端ベルトを用いて、下記の基準に
従い、複写画像の画質、凹凸紙対応性の評価を行った。
その結果を、後記の表1および表2に示した。また、ゴ
ム層形成用の液状ゴム組成物を用いて、下記に示すよう
にして、難燃性、硬度均一性を測定評価した。その結果
を、同表に併せて示した。さらに、樹脂層形成用のコー
ティング液を用いて、下記に示すようにして、ヤング率
を測定評価した。その結果を、同表に併せて示した。
【0084】〔複写画像の画質〕電子写真用無端ベルト
を市販のフルカラー複写機に組み込み、80g/m2
にベタ画像の画出しを行った。なお、評価基準は以下の
ように設定した。 ○:濃度むらがなく、均一な画像が得られた。 ×:濃度むらが発生した。
【0085】〔凹凸紙対応性〕電子写真用無端ベルトを
市販のフルカラー複写機に組み込み、30μm以上10
0μm以下の凹凸を設けた意匠紙でベタ画像の画像出し
を行った。なお、評価基準は以下のように設定した。 ○:濃度むらがなく、均一な画像が得られた。 ×:濃度むらが発生した。
【0086】〔難燃性〕UL−94VTM試験法に準じ
て測定した。なお、燃焼したものは×で示した。
【0087】〔硬度均一性〕MD−1(高分子計器社
製)を使用し、2mmピッチで20点硬度測定し、最大
値と最小値の差をとった。
【0088】〔ヤング率〕まず、樹脂層形成用のコーテ
ィング液を用いて、フィルム状の試験片を作製し、その
断面積(D)を測定した。ついで、この試験片に引張速
度5mm/分の条件で荷重をかけ、歪みε=0.002
となったときの荷重(F)を測定した。これらの値をも
とに、数式(Em=F/D・ε)により、ヤング率(E
m)を算出した。
【0089】
【表1】
【0090】
【表2】
【0091】上記表1および表2の結果から、実施例品
の電子写真用無端ベルトは、比較例品の電子写真用無端
ベルトに比べて、凹凸紙対応性が特に良好であることが
わかる。また、それ以外の特性についても良好であるこ
とがわかる。
【0092】
【発明の効果】以上のように、本発明の電子写真用無端
ベルトは、液状ゴム組成物からなるゴム層と、このゴム
層を内周側から支持する樹脂層とを備えたものである。
そのため、フルカラー複写機に組み込んで使用した場
合、ゴム層が凹凸のある紙に対して追従することにな
り、トナー転写性が従来のものに比べて良好になるとと
もに、樹脂層がこのゴム層をベルト内周側から支持して
いるため、ベルト全体が柔軟になりすぎず、複写画像に
色ずれが発生することもない。また、液状ゴムに用いる
ことにより、成型圧を下げることができ、流れむらのな
い均一なベルトとなり、ベタ画像の良好な出力を行うこ
とができる。
【0093】そして、上記液状ゴム組成物として特定の
湿気架橋タイプまたは特定の熱架橋タイプを用いた場合
には、特に良好な特性を備えたゴム層が形成される。ま
た、上記液状ゴム組成物中に難燃剤を含有させた場合
は、上記効果に加えて、難燃性をも備えたゴム層とな
り、安全性に配慮した製品が得られる。また、上記樹脂
層のヤング率が特定の範囲に設定されている場合には、
ゴム層を支持する層として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真用無端ベルトの一例を模式的
に示す断面図である。
【符号の説明】
11 ゴム層 12 樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 21/00 C08L 21/00 83/05 83/05 G03G 21/00 350 G03G 21/00 350 (72)発明者 石原 基晴 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 奥田 博文 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 安井 栄治 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 所 圭輔 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 Fターム(参考) 2H032 AA15 BA09 BA18 BA23 2H035 CA05 CB06 4F070 AA06 AA08 AA12 AA13 AA52 AA78 AB07 AB09 AB11 AB16 AC40 AC46 AC67 AC92 AE08 AE16 GA01 GA06 GA08 GB09 GC02 GC08 4J002 AC031 AC061 AC081 AC111 BB151 BB181 CH041 CP042 DA117 DD008 DD077 DE048 DH008 EG046 EH036 EN026 EN106 EU096 EW008 EZ006 EZ007 EZ046 FD010 FD020 FD030 FD090 FD138 FD142 FD150 GF00 GM01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状ゴム組成物からなるゴム層と、この
    ゴム層を内周側から支持する樹脂層とを備えることを特
    徴とする電子写真用無端ベルト。
  2. 【請求項2】 液状ゴム組成物が下記の(A)成分およ
    び(B)成分を含有している請求項1記載の電子写真用
    無端ベルト。 (A)加水分解性液状ゴム。 (B)触媒。
  3. 【請求項3】 液状ゴム組成物が下記の(X)〜(Z)
    成分を含有している請求項1記載の電子写真用無端ベル
    ト。 (X)2個以上のアルケニル基を有する液状ゴム。 (Y)ヒドロシリル架橋剤。 (Z)ヒドロシリル化触媒。
  4. 【請求項4】 液状ゴム組成物が難燃剤を含有している
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子写真用無端ベ
    ルト。
  5. 【請求項5】 樹脂層のヤング率が100〜50000
    MPaの範囲に設定されている請求項1〜4のいずれか
    一項に記載の電子写真用無端ベルト。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005220317A (ja) * 2004-02-09 2005-08-18 Tokai Rubber Ind Ltd 電子写真機器用導電性組成物およびその製法、ならびにそれを用いた電子写真機器用導電性部材
JP2006119226A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Canon Inc 画像形成装置
JP2010156760A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Tokai Rubber Ind Ltd 電子写真機器用無端ベルト

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