JP2002014309A - フィルムホルダ、フィルム収容治具及びこれらを用いた液晶表示素子の製造方法 - Google Patents

フィルムホルダ、フィルム収容治具及びこれらを用いた液晶表示素子の製造方法

Info

Publication number
JP2002014309A
JP2002014309A JP2000198220A JP2000198220A JP2002014309A JP 2002014309 A JP2002014309 A JP 2002014309A JP 2000198220 A JP2000198220 A JP 2000198220A JP 2000198220 A JP2000198220 A JP 2000198220A JP 2002014309 A JP2002014309 A JP 2002014309A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
holder
cassette
liquid crystal
film holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000198220A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Kido
英二 城戸
Haruo Murano
春男 村野
Hiroshi Sakamoto
浩 坂本
Masayuki Kuno
雅之 久野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2000198220A priority Critical patent/JP2002014309A/ja
Priority to US09/892,101 priority patent/US20020001866A1/en
Publication of JP2002014309A publication Critical patent/JP2002014309A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1339Gaskets; Spacers; Sealing of cells
    • G02F1/13394Gaskets; Spacers; Sealing of cells spacers regularly patterned on the cell subtrate, e.g. walls, pillars

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性や熱収縮性を有するフィルムを、傷つ
けたり汚したりすることなく保持できるフィルムホル
ダ、複数のフィルムをバッチ処理可能とすると共に枚葉
処理をも可能なフィルム収容治具、及びフィルムの各種
処理を効率化した液晶表示素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 フレーム枠1にフィルムの4隅を挟持す
るクリップ2a〜2dを有するフィルムホルダ。右側の
クリップ2b,2dは横方向に移動自在であってコイル
バネ4a,4bによって弾性的に付勢されている。下側
のクリップ2c,2dはスライド部材3に取り付けら
れ、上下動自在である。フィルムの枚葉処理はこのホル
ダにフィルムを取り付けて行われる。また、フィルムは
このホルダに取り付けられた状態で、複数個のホルダが
カセットに収容され、洗浄、乾燥、レジストプリベイ
ク、レジスト現像等のバッチ処理が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄手の樹脂フィル
ムを保持するためのフィルムホルダ、フィルム収容治具
及びこれらを用いた液晶表示素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】従来、種々のタイプの液晶表示素
子が開発、提供されており、そのなかで、一対の樹脂フ
ィルムの間にコレステリック相を示す液晶材料及び必要
に応じてスペーサや樹脂構造物を挟持した液晶表示素子
が開発されている。
【0003】この種の液晶表示素子を製造するには、厚
さ200μm程度のフィルムをいくつもの工程で取り扱
わなければならず、腰のない柔軟なフィルムを取り扱う
ことは極めて煩雑であった。
【0004】以上の点に鑑みて、特開平6−13842
7号公報には、フィルムを湾曲させた状態で収容し、フ
ィルムの弾性力を利用して保持する洗浄カセットが提案
されている。しかし、このカセットでは、以下の問題点
を有している。即ち、フィルムを直接カセットに収容し
て洗浄するので、洗浄後には、柔軟なフィルムを直接ハ
ンドリングしなければならず、煩雑さは解消されていな
い。また、フィルムを湾曲させて溝にはめ込むだけなの
で、洗浄中や搬送中にフィルムがカセットから外れるの
を防ぐことができない。また、フィルムにかかるテンシ
ョンを調整することができず、フィルムが熱収縮したと
きに、必要以上に変形したり、フィルムに無理な力がか
かって傷ついたり、カセットから外れたりする。
【0005】そこで、本発明の第1の目的は、可撓性や
熱収縮性を有するフィルムを、傷つけたり汚したりする
ことなく保持できるフィルムホルダを提供することにあ
る。
【0006】本発明の第2の目的は、複数のフィルムを
バッチ処理可能とすると共に枚葉処理をも可能なフィル
ム収容治具を提供することにある。
【0007】本発明の第3の目的は、フィルムの各種処
理を効率化した液晶表示素子の製造方法を提供すること
にある。
【0008】
【発明の構成、作用及び効果】以上の目的を達成するた
め、第1の本発明に係るフィルムホルダは、フィルムの
少なくとも2ヶ所を支持する支持手段とフレーム枠とを
有し、1枚のフィルムを装着して枚葉処理を可能にする
フィルムホルダであって、前記支持手段のうちの少なく
とも一つは前記フレーム枠に対して位置可変に設けられ
ていることを特徴とする。
【0009】前記第1の発明に係るフィルムホルダによ
れば、薄手のフィルムを平面的に延ばした状態で保持し
ておくことができ、熱によるフィルムの伸び縮みにも対
応することができる。
【0010】特に、第1の発明に係るフィルムホルダに
おいて、前記支持手段は前記フレーム枠に沿って水平方
向に滑らかに移動可能に設置され、さらに、フィルムに
加える水平方向のテンションを調整する手段を備えるこ
とが好ましい。フィルムの伸び縮みに効果的に対応する
ことができる。同様の目的で、前記支持手段を前記フレ
ーム枠に沿って垂直方向に滑らかに移動可能に設置し、
さらに、フィルムに加える垂直方向のテンションを調整
する手段を備えるようにしてもよい。また、前記テンシ
ョン調整手段は、前記支持手段又はそれに取り付けられ
た部材にかかる重力を利用してフィルムに加える垂直方
向のテンションを調整するものであってもよい。さらに
は、前記支持手段を前記フレーム枠に沿って垂直方向に
滑らかに移動可能に設置し、さらに、フィルムに加える
斜め方向のテンションを調整する手段を備えるようにし
てもよい。
【0011】また、第2の発明に係るフィルムホルダ
は、フィルムの少なくとも2ヶ所を支持する支持手段と
フレーム枠とを有し、1枚のフィルムを装着して枚葉処
理を可能にするフィルムホルダであって、前記支持手段
がフィルムの一辺の辺方向に線接触又は面接触する部材
を有することを特徴とする。この第2の発明に係るフィ
ルムホルダも、前記第1の発明に係るフィルムホルダと
同様に、薄手のフィルムを平面的に延ばした状態で保持
しておくことができ、熱によるフィルムの伸び縮みにも
対応することができる。
【0012】また、第3の発明に係るフィルム収容治具
は、フィルムの少なくとも2ヶ所を支持する支持手段と
フレーム枠とを有し、1枚のフィルムを装着して枚葉処
理を可能にするフィルムホルダと、複数の前記フィルム
ホルダを収容した状態で複数枚のフィルムをバッチ処理
可能にするカセットとを備えたことを特徴とする。
【0013】前記第3の発明に係るフィルム収容治具に
よれば、フィルムホルダにフィルムを装着して枚葉処理
が可能であるばかりか、複数のフィルムホルダをカセッ
トに収容した状態でバッチ処理が可能であり、枚葉処理
とバッチ処理とを必要に応じて使い分けることができ
る。
【0014】特に、第3の発明に係るフィルム収容治具
において、カセットの対向する側面に、隣接するフィル
ムホルダを所定の間隔に保つフィルムガイドを備えても
よい。隣接するフィルムの密着を防止することができ
る。また、カセットの対向する側面を形成する部材が開
口部を有し、該開口部の水平方向の幅は、該カセット上
端に近づくに従って小さくなっていることが好ましい。
該開口部にアームを挿入して持ち上げる際、アームが開
口部にフィットし、搬送中にカセットがぐらついたりす
る不具合を防止できる。
【0015】また、第4の発明に係る液晶表示素子の製
造方法は、前記フィルム収容治具を用いて、バッチ処理
を行うときには前記カセットに前記フィルムホルダが入
ったままの状態で処理し、枚葉処理を行うときには前記
カセットから前記フィルムホルダを取り出して処理する
ことを特徴とする。
【0016】この製造方法において、バッチ処理は、フ
ィルム洗浄、乾燥、レジストプリベイク、レジスト現
像、電極膜エッチング、レジスト剥離、絶縁膜焼成、配
向膜焼成、スペーサ熱処理、シール焼成、樹脂構造物焼
成のうちの少なくとも一つについて行われることが好ま
しい。また、枚葉処理は、フィルム洗浄、乾燥、レジス
ト塗布、露光、レジスト現像、電極膜エッチング、レジ
スト剥離、絶縁膜塗布、絶縁膜焼成、配向膜塗布、配向
膜焼成、スペーサ散布、シール印刷、樹脂構造物印刷の
うちの少なくとも一つについて行われることが好まし
い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るフィルムホル
ダ、フィルム収容治具及びこれらを用いた液晶表示素子
の製造方法の各実施形態を説明する。
【0018】(フィルムホルダの第1例、図1,2参
照)図1は、1枚のフィルムを装着するフィルムホルダ
Aを示す。枚葉処理は、このフィルムホルダAにフィル
ムを装着した状態で行うことができる。このフィルムホ
ルダAは、略ロの字型のフレーム枠1、支持手段(クリ
ップ)2a〜2d、及びスライド部材3とからなる。こ
れらを構成する部品はステンレスを用いてもよく、フィ
ルムにかかる衝撃を弱めたり、金属発塵を防ぐ、さらに
酸による劣化を防ぐために、テフロンやプラスチックを
用いたり、ステンレスの表面をテフロンでコーティング
してもよい。
【0019】フレーム枠1の上辺は2本の棒1a,1b
が支持手段であるワニ型クリップ2a,2bを貫いてい
る。クリップ2aは棒1a,1bに固定されており、ク
リップ2bは棒1a,1bに固定されずに横方向に滑ら
かに移動可能とされている。棒1bは、その右端部が細
くなっており、この太さの変わるところにコイルバネ4
aの左端が当たってバネ4aをクリップ2bの方に弾性
的に押圧する。
【0020】フィルムは上端部の左右2ヶ所をそれぞれ
クリップ2a,2bで挟んで保持される。このとき、ク
リップ2bでバネ4aを適度に押しながらフィルムを挟
む。従って、フィルムを挟んだあと外力を取り去ると、
バネ4aが元に戻ろうとしてクリップ2bを右方に押す
ので、フィルムに横方向のテンションが適度に加わる。
即ち、主としてバネ4aが水平方向の第1のテンション
調整手段として機能する。
【0021】フレーム枠1の下辺に設けたスライド部材
3は図2に上から見た状態を示す。スライド部材3は、
フレーム枠1に固定されていない。スライド部材3の左
右両端にはそれぞれ外れ防止部材5a,5bが固定され
ている。外れ防止部材5a,5bはフレーム枠1の縦部
材1c,1dと接する部分がコの字形状をしており、縦
部材1c,1dとの間に適度な隙間を有しながら遊嵌状
態で係合している。縦部材1c,1dが外れ防止部材5
a,5bと接する付近には、突起6a〜6dが設けら
れ、スライド部材3が予期せぬ大きな外力を受けた場合
にも、外れ防止部材5a,5bのコの字部分が突起6a
〜6dのいずれかに当接し、スライド部材3がフレーム
枠1から外れるのを防ぐ。
【0022】スライド部材3において、外れ防止部材5
a,5bとの間は棒7a,7bで連結されている。棒7
a,7bはクリップ2c,2dを貫いている。クリップ
2cは棒7a,7bに固定されており、クリップ2dは
棒7a,7bに固定されずに横方向に滑らかに移動可能
とされている。棒7aは、その右端部が細くなってお
り、この太さの変わるところにコイルバネ4bの左端が
当たってバネ4bをクリップ2dの方に弾性的に押圧す
る。
【0023】フィルムは下端部の左右2ヶ所をそれぞれ
クリップ2c,2dで挟んで保持される。このとき、ク
リップ2dでバネ4bを適度に押しながらフィルムを挟
む。従って、フィルムを挟んだあと外力を取り去ると、
バネ4bが元に戻ろうとしてクリップ2dを右方に押す
ので、フィルムに横方向のテンションが適度に加わる。
即ち、主としてバネ4bが水平方向の第2のテンション
調整手段として機能する。
【0024】前述のようにフィルムの4箇所をそれぞれ
支持手段(クリップ)2a〜2dで挟み、フィルムホル
ダAを立てると、スライド部材3にかかる重力により、
フィルムに垂直方向のテンションが加わる。即ち、主に
スライド部材3が垂直方向のテンション調整手段として
機能する。
【0025】(支持手段の他の例、図3〜5参照)な
お、フィルム支持手段は、フィルムが作業中に外れない
程度の保持力があれば各種の把持手段を用いることがで
きる。例えば、前述したワニ型のクリップや略コの字状
のクリップが使用でき、マグネットの磁力を用いて挟む
ものでも構わない。また、支持手段がフィルムと接触す
る部分にシリコンチューブなどの柔らかい部材を取り付
ければ、フィルムを傷つけるのを防ぐことができる。
【0026】図3には、固定片31に対して保持片32
を圧縮コイルバネ33で弾性的に付勢し、フィルムFを
挟持する支持手段30を示す。
【0027】図4には、固定片36に保持片37をネジ
38で回動可能に取り付け、保持片37を所定位置に回
動させたときに、フィルムFを挟持する支持手段35を
示す。固定片36に形成した凹部36aと保持片37に
設けた突起37aは挟持位置を決めるためのものであ
る。なお、保持片37を板バネとし、ネジ38を単なる
軸部材としてもよい。
【0028】図5には、固定片41に対して保持片42
を板バネ43で弾性的に付勢し、フィルムFを挟持する
支持手段40を示す。
【0029】(テンション調整手段の他の例、図6〜9
参照)また、テンション調整手段として、図2に示した
調整手段(バネ4a,4b、スライド部材3など)以外
に種々の変形が可能であり、以下に例を挙げて説明す
る。
【0030】図6には、フレーム枠1の縦部材1c,1
dにクリップ2a〜2dを板バネ51a〜51dを介し
て取り付けたテンション調整手段50を示す。板バネ5
1a〜51dはクリップ2a〜2dをそれぞれフレーム
枠1の4隅に向かう方向(図中矢印a方向)に弾性的に
付勢している。クリップ2a〜2dを矢印aとは反対方
向に押しながらフィルムを挟み、外力を取り去ると、板
バネ51a〜51dが元に戻ろうとしてフィルムにテン
ションを加える。
【0031】図7,8には、フレーム枠1にその対角線
上に延在する板バネ56を取り付け、該板バネ56の端
部にクリップ2a〜2dを設けたテンション調整手段5
5を示す。板バネ56は中央に穴56aが形成されてお
り、図8中矢印b方向の弾性付勢力を有している。この
矢印bとは反対方向に板バネ56を押しながら、クリッ
プ2a〜2dでフィルムを挟み、外力を取り去ると、板
バネ56が元に戻ろうとしてフィルムにテンションを加
える。
【0032】図9には、フレーム枠61自身がテンショ
ン調整手段を兼ねるようにしたものを示す。このフレー
ム枠61は弾性部材かならり、4隅に台座62a〜62
dを介して設けたクリップ2a〜2dを矢印c方向に弾
性的に付勢している。フレーム枠61の4隅を矢印cと
は反対方向に押しながら、クリップ2a〜2dでフィル
ムを挟み、外力を取り去ると、フレーム枠61が元に戻
ろうとしてフィルムにテンションを加える。
【0033】図6〜9に示した各例においては、いずれ
もフィルムの4隅に向かって(即ち、フィルムに対して
斜め方向に)適度なテンションを与えることにより、結
果として、フィルムの水平方向及び垂直方向にも適度な
テンションが付与される。また、図1のスライド部材3
のような摺動部材が不要となるので、フィルムホルダの
構成が簡単になり、発塵等の問題も生じにくい。
【0034】(フィルムホルダの第2例、図10参照)
図10は、いま一つのフィルムホルダBを示す。このフ
ィルムホルダBは、略ロの字型のフレーム枠71、支持
手段(フレキシブルマグネット板)72a,72b及び
スライド部材73とからなる。フレーム枠71の上辺は
金属板71aにて構成され、この金属板71aに帯状の
マグネット板72aを吸着させてフィルムの上縁部を挟
着支持する。
【0035】スライド部材73は金属製スライド板74
の両端にコの字形状をなす外れ防止部材75a,75b
が固定されている。外れ防止部材75a,75bはフレ
ーム枠71の縦部材71c,71dに遊嵌し、縦部材7
1c,71dに沿って上下方向に移動自在である。フィ
ルムの下縁部は金属製スライド板74に帯状のマグネッ
ト板72bを吸着させることで挟着支持される。この状
態でフレーム枠71を立てると、スライド部材73にか
かる重力により、フィルムに垂直方向のテンションが適
度に加わる。また、フィルムは横方向にはマグネット板
72a,72bで押さえられ、変形を防止される。
【0036】挟着手段として帯状のマグネット板72
a,72bを使用すれば、フィルムの上下縁部全体を保
持でき、フィルムに傷をつけにくく好ましい。なお、線
状のマグネットでもよく、それ以外の形状のマグネット
を使用してもよい。
【0037】前記第2例では、スライド部材73が垂直
方向のテンションを調整しているが、水平方向にテンシ
ョンを付与する手段は設けられていない。しかしなが
ら、マグネット72a,72bがフィルムの上端及び下
端に沿って線接触ないし面接触しているので、これらの
吸着力を適度に設定しておくことにより、フィルムの伸
縮にある程度追随させることができる。従って、図1に
示したバネ4a,4bなどのような伸縮部材が不要とな
り、フィルムホルダの構成が簡単になる。
【0038】(カセット、図11,12参照)図11,
12は、前記フィルムホルダA又はBあるいは他の構成
のフィルムホルダを複数収容するためのカセットCを示
す。以下、フィルムホルダAを収容するものとして説明
する。フィルムホルダAはカセットCの上側開口部から
下方向に立てた状態で入れられる。バッチ処理はそれぞ
れフィルムを保持した複数のホルダAがこのカセットC
に入った状態で行われる。
【0039】このカセットCは、対向する2枚の平面部
材8a,8bと、平面部材8a,8bの間を両側で連結
する3本ずつのガイドロッド9と、平面部材8a,8b
の間を底部で連結する2本のロッド10と、取っ手11
a,11bからなる。各部品はステンレスを用いてもよ
く、フィルムにかかる衝撃を弱めたり、金属発塵を防
ぐ、さらに酸による劣化を防ぐために、テフロン(登録
商標)やプラスチックを用いたり、ステンレスの表面を
テフロンでコーティングしてもよい。
【0040】図12は、カセットCにフィルムホルダA
を10個入れた状態を示している。ガイドロッド9には
収容するフィルムホルダAの個数に対応する鍔部9aが
等間隔に設けられており、鍔部9aの間でフィルムホル
ダAが垂直方向に、かつ、滑らかに出し入れできるよう
にガイドする。また、鍔部9aは収容されているホルダ
Aを所定の間隔に保って隣接するフィルムの密着を防止
する。また、フィルムホルダAの下辺はロッド10,1
0によって支持される。
【0041】なお、ガイドロッド9の鍔部9aは滑らか
な曲線状に形成してもよく、この場合、フィルムホルダ
Aが出し入れの際に鍔部9aに引っかかるのを防ぐと同
時に、フィルムをカセットCごと洗浄処理するときに水
切りが早くできる利点を有する。
【0042】さらに、平面部材8a,8bには開口部1
2a,12bを設けている。開口部12a,12bの上
辺には両側に傾斜部12c,12dが形成され、水平方
向の幅が上端中央部分に近づくにつれて小さくなってい
る。自動装置でカセットCを取り扱うときには、図示し
ないアームを開口部12a,12bの上辺に引っ掛けて
持ち上げたり運んだりする。傾斜部12c,12dを形
成しておくと、アームで引っ掛けてカセットCを持ち上
げる際に、アームやカセットCの正確な位置決めをしな
くても、アームが開口部12a,12bの中に入ってさ
えいれば、アームをそのまま真っ直ぐに上昇させると、
上辺の最も幅の狭い中央部分にアームが自然に収まり、
しかも、運搬中にカセットCがぐらつかないようにする
ことができる。
【0043】また、カセットCは取っ手11a,11b
を手で持って搬送することもできる。
【0044】ところで、前記フィルムホルダとカセット
とからなるフィルム収容治具は、特に厚さ200μm以
下のフィルムを取り扱えるように構成されている。厚さ
200μmを超えるような厚いフィルムであれば、十分
な弾力があるので、カセットの対向する2側面に設けら
れた溝にフィルムの対向する2辺をはめるような、簡単
な構造でフィルムを保持でき、外れることはない。しか
し、フィルムの厚さが200μm以下となると、フィル
ムの弾力が弱く、溝にはめるだけの構造であると、後で
詳しく述べる液晶表示素子の製造時の各種工程中にフィ
ルムが簡単に外れてしまう。そこで、前記フィルム収容
治具では、フィルムホルダを用いてフィルムをしっかり
と保持し、この状態で複数のフィルムホルダをカセット
に収容し、バッチ処理を可能にする。なお、枚葉処理時
にはフィルムホルダをカセットから取り出して処理す
る。
【0045】(液晶表示素子、図13参照)以上のよう
なフィルムホルダとカセットを含むフィルム収容治具を
用いて、液晶表示素子を作製する。図13は作製された
液晶表示素子の一例を示し、単層の液晶層を有するもの
である。なお、基板間に挟持された液晶層を複数積層し
て、例えば、フルカラー表示が可能な液晶表示素子を作
製することもできる。
【0046】図13において、101,102は、対向
する2枚の透光性を有する樹脂基板である。このような
樹脂基板101,102として、例えば、ポリエーテル
スルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネ
ートなどが挙げられ、薄くて可撓性のあるフィルムなら
ば使用可能である。
【0047】樹脂基板101,102の表面には、それ
ぞれ透明電極103,104が互いに向き合うように配
置されている。この液晶セルでは、帯状の複数の透明電
極103,104が互いに直交するように対向する単純
マトリクス電極構造を有している。なお、後述する電極
形成工程は単純マトリクス電極について示しているが、
これに限らず、本発明は、アクティブマトリクス電極構
造を採用する場合にも当てはまる。透明電極材料として
はインジウムティンオキサイド(ITO)の他に、例え
ば、インジウム亜鉛オキサイド(IZO)、アルミニウ
ム、シリコン等の金属電極、アモルファスシリコン、ビ
スマスシリコンオキサイド(BSO)などの光導電性膜
などを用いることができる。
【0048】2枚の樹脂基板101,102間に液晶層
105が狭持されている。図13に示す構成の液晶表示
素子に用いられる典型的な液晶材料としては、例えば、
高分子分散型液晶、コレステリックネマティック相転移
型液晶や、可視波長域の光を選択反射する液晶(コレス
テリック液晶、ネマティック液晶にカイラル材を添加し
たカイラルネマティック液晶など)などが挙げられる。
後者の場合、観察側とは反対側の基板2として光吸収を
行うもの(黒色の基板や黒色に塗装された基板など)を
用いればよい。
【0049】勿論、必要に応じて、図13の構成に加え
て、偏光板、光反射層、カラーフィルタなどの部材を設
けることにより、ツイステッドネマティック型液晶、ス
ーパーツイステッドネマティック型液晶、室温でスメク
チック相を示す強誘電性液晶や反強誘電性液晶等も使用
可能である。
【0050】樹脂基板101,102の外周部には表示
領域の外側に、液晶を封止するためのシール壁106が
設けられている。シール材としては、例えば、熱硬化性
樹脂等を用いることができる。
【0051】液晶層105を所定の厚みに保つために、
ビーズスペーサ107及び樹脂構造物108が配置され
ている。ビーズスペーサ107と樹脂構造物108は両
方を用いてもよく、いずれか一方だけでも構わない。樹
脂構造物108中にビーズスペーサ107が混入してい
てもよい。ビーズスペーサ107の材料として、ガラス
ファイバーを微細化したもの、ボール状の珪酸ガラス、
アルミナ粉末等の無機系材料、あるいはジビニルベンゼ
ン系架橋重合体やポリスチレン系架橋重合体等の有機系
合成球状粒子が使用可能である。また樹脂被覆スペーサ
を用いれば、加熱処理によりスペーサ107を基板上に
固着させることができる。
【0052】樹脂構造物108としては種々の樹脂材料
を使用することができ、使用する液晶材料と化学的反応
を起こさず、適度な弾性を有する有機系材料が好適に使
用される。そのような材料の例としてはポリ塩化ビニル
樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、
ポリメタクリル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポ
リスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素系樹
脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリビニルエーテル樹
脂、ポリビニルケトン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、塩素化ポリエーテル樹脂、ポリビニル
ピロリドン樹脂、飽和ポリエステル樹脂があり、またこ
れらを複数組み合わせて使用してもよい。
【0053】なお、樹脂構造物108には、熱可塑性樹
脂のみならず、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂などを用い
ることもできる。
【0054】さらに、電極103,104のショートを
防ぐために、絶縁膜109a,109bをそれぞれ基板
101,102に設けている。絶縁膜109a,109
bの材料としては、酸化シリコン等の無機膜、ポリイミ
ド樹脂やエポキシ樹脂等の有機膜等が使用できる。
【0055】さらに、絶縁膜109a,109b上に液
晶の分子配列方向を制御するための配向制御膜110
a,110bをそれぞれ設けてもよい。このような配向
制御膜110a,110bの材料としては、ポリイミド
樹脂などが代表的である。
【0056】(製造方法、図14参照)次に、前記フィ
ルムホルダとカセットを含むフィルム収容治具を用い
た、液晶表示素子の製造方法について説明する。
【0057】図14は、フィルム基板を用いた液晶表示
素子の製造方法の一例を示すフローチャートである。
【0058】まず、フィルム基板を各種の洗浄液及び水
で洗浄し(フィルム洗浄)、乾燥を行う(乾燥)。そし
て、電極となる透明導電膜を形成するために、フォトレ
ジスト材料を塗布し(レジスト塗布)、フォトレジスト
を焼成(レジストプリベイク)した後、マスクを通して
露光を行う(露光)。さらに、現像液を用いてフォトレ
ジストを現像し(レジスト現像)、フィルムに付着した
現像液を洗い流し(水洗)、残ったフォトレジストを再
度焼成する(レジストポストベイク)。その後、エッチ
ング液を用いて透明導電膜をエッチングし(電極膜エッ
チング)、水洗を行い(水洗)、剥離液でフォトレジス
トを剥離する(レジスト剥離)。次に、水及び洗浄液を
用いた洗浄を行い(水洗、洗浄)、乾燥して電極付き基
板を得る。
【0059】その後、基板の電極面に絶縁膜材料を印刷
等により塗布し(絶縁膜塗布)、焼成すること(アニー
ル)により、基板に密着させる。また、絶縁膜の上に配
向制御膜材料を印刷等により塗布し(配向膜塗布)、焼
成すること(アニール)により、基板に密着させる。
【0060】次に、一方の基板にはスペーサを散布する
(スペーサ散布)。樹脂被覆スペーサなどを用いている
場合には、加熱することにより、スペーサを基板に仮固
定しておく(スペーサ熱処理)と後の処理が容易にな
る。
【0061】さらに、シール材を前記基板に印刷等によ
り形成し(シール印刷)、シール材を半硬化状態にする
ために焼成を行う(シール焼成)。勿論、他方の基板に
シールを形成するようにしてもよい。
【0062】他方の基板には、熱可塑性樹脂材料等を用
いて液晶表示素子の表示領域となる部分に所定の規則に
沿って並んだ樹脂柱などの構造物を印刷等により形成す
る(樹脂柱印刷)。そして、溶剤を除去するなどの目的
で加熱により樹脂構造物を焼成する(樹脂柱焼成)。
【0063】そして、両方の基板を電極面が対向するよ
うに向き合わせてシール材によって両者を接合する(貼
合せ)。この場合、基板上に液晶材料を供給すると共
に、一方の基板を撓ませながら加熱・加圧することによ
り、基板を貼り合わせると共に液晶材料の封入を行う方
法(例えば、特開平11−109368号公報記載の方
法)を採用することができる。
【0064】前記各工程において、基本的に、枚葉処理
でしか実現できない工程以外は、全てバッチ処理で行え
ばよい。例えば、洗浄、レジストの現像や剥離、エッチ
ングなど所定時間液体に基板を浸漬する工程や、乾燥、
焼成、その他の加熱工程などの熱処理工程にバッチ処理
が適している。バッチ処理することで、複数の基板を対
象にして一括して処理を行うことができ、処理の効率を
高めることができる。また、複数の基板の間での製造の
ばらつきを抑えることができる。
【0065】特に、フィルム洗浄、乾燥、レジストプリ
ベイク、レジスト現像、電極膜エッチングやレジスト剥
離、アニール(絶縁膜焼成、配向膜焼成)、スペーサ熱
処理、シール焼成、樹脂柱焼成がバッチ処理に適してい
る。
【0066】洗浄工程は洗浄効率を高めるために枚葉処
理してもよい。また、電極膜エッチングやレジストの現
像や剥離などの工程も処理を確実に行うために枚葉処理
してもよい。
【0067】一方、基本的に枚葉処理は、枚葉処理でし
か実現できない工程のみに適用するのが適当である。枚
葉処理を行うことで各基板に対して確実かつ良好に処理
を施すことができる。
【0068】特に、洗浄、レジスト塗布、露光、レジス
ト現像、電極膜エッチング、レジスト剥離、絶縁膜塗
布、配向膜塗布、スペーサ散布、シール印刷、樹脂柱印
刷が枚葉処理に適している。
【0069】(製造方法の実施例)以下、本発明者らが
行った製造方法の実施例について説明する。
【0070】フィルムホルダの横幅は430mm、高さ
は360mmで、厚さ5mmである。材質は、ステンレ
スを用い、その表面をテフロンでコーティングされてい
る。
【0071】カセットの横幅は450mm、高さは37
0mmで、奥行き250mmである。材質は、フィルム
ガイドはテフロンを用い、それ以外の部材はステンレス
を用いた。
【0072】これらのフィルム収容治具を用いて、液晶
表示素子の製造を行った。ITO付きポリカーボネート
フィルム基板(帝人社製、厚さ100μm)を横390
mm、縦300mmの大きさにカットしたものを複数枚
用意し、図1のフィルムホルダに1枚ずつ装着した。フ
ィルムを装着したフィルムホルダを10枚ずつ図11の
カセットに収容した。この状態で、フィルム基板の洗浄
をバッチ処理で行った。フィルム基板の洗浄は、4槽か
らなる自動洗浄装置で行った。
【0073】次に、洗浄したフィルムをオーブンに入れ
て乾燥した。乾燥もバッチ処理で行い、洗浄装置から取
り出したカセットをそのままオーブンに入れた。乾燥は
80℃で20分行った。
【0074】次に、ITOのパターニングを行った。I
TOのパターニングは、以下に説明するように、フォト
リソグラフィ法を用いて帯状電極をパターニングした。
【0075】まず、フィルム表面にレジスト塗布を行っ
た。レジスト塗布は枚葉処理で行った。即ち、カセット
からフィルムホルダを取り出し、フィルムホルダにフィ
ルムを装着したままの状態で、スピンコート法を用いて
塗布した。
【0076】塗布されたレジストにプリベイクを行っ
た。プリベイクはオーブンを用いて80℃で15分行っ
た。プリベイクはフィルムがフィルムホルダに装着され
た状態で枚葉処理で行った。
【0077】次に、パターン露光を枚葉処理で行い、さ
らに、露光されたパターンを現像した。現像は枚葉処理
で行った。現像されたフィルムを枚葉処理で水洗し、カ
セットに収容してバッチ処理でオーブンに入れてポスト
ベイクした。ポストベイクは80℃で20分行った。さ
らにITOのエッチングを行った。エッチング液は弱酸
を用い、枚葉処理で行った。エッチングが終了すると再
び枚葉処理で水洗して、さらに残ったレジストの剥離を
行った。レジストの剥離はNaOH2%水溶液を用い、
枚葉処理で行った。
【0078】これら、現像、エッチング、剥離及び水洗
の工程は、枚葉処理で行ったが、もちろんカセットごと
現像液、エッチング液などに漬けてバッチ処理で行うこ
ともできる。また、治具材料としてテフロンを用いた
り、支持手段としてプラスチックのクリップやマグネッ
トを用いることで、酸による治具の劣化を防ぐことがで
きる。
【0079】ITOパターニングの終わったフィルムを
再びカセットに収容して、バッチ処理で洗浄、乾燥し
た。洗浄、乾燥は最初と同じく、自動洗浄装置及びオー
ブンで行った。
【0080】次に、絶縁膜及び配向制御膜の印刷を行っ
た。フィルムホルダを再びカセットから取り出し、枚葉
処理で、ロールコート法を用いて印刷を行った。絶縁膜
アニール及び配向制御膜アニールはともにホットプレー
トで140℃10分ずつ行った。
【0081】一方の基板上に樹脂被膜ビーズスペーサを
散布した。スペーサ散布は、枚葉処理で、直径5μmの
ビーズスペーサを散布した。シールの印刷は、スクリー
ン印刷法を用い、表示部の外周部にシールを印刷した。
スペーサ熱処理及びシール焼成は、オーブンを用いて、
フィルムホルダをカセットに戻してバッチ処理で行っ
た。
【0082】他方の基板上に、樹脂構造物を印刷した。
樹脂構造物印刷は、スクリーン印刷法を用いて、枚葉処
理で行った。樹脂構造物の焼成は、オーブンを用いて、
フィルムホルダをカセットに戻してバッチ処理で行っ
た。
【0083】こうしてできた2枚の基板間に液晶材料を
封止しながら貼り合わせた。一方の基板上に液晶材料を
ディスペンサーを用いて適量滴下し、他方の基板と対向
させ、加熱、加圧しながら貼り合わせた。加熱・加圧は
ローラを用いて行った。貼合せは、フィルムホルダから
フィルムを取り外して行った。
【0084】できた液晶表示素子に駆動回路を接続し
た。
【0085】以上のような、液晶表示素子の製造工程に
おいて、枚葉処理は、フィルムホルダにフィルムを装着
しているので、大型で薄いフィルムを容易に扱うことが
でき、バッチ処理は、効率よく行うことができた。フィ
ルムホルダのカセットへの出し入れはスムーズで、枚葉
処理とバッチ処理との切り替えも簡単にできた。また、
フィルム洗浄中や乾燥、焼成中に、フィルムがフィルム
ホルダから外れたり、隣のフィルムと密着してしまうこ
とはなかった。洗浄のためにアームでカセットを持ち上
げる際にも、カセット側面の開口の上端部にアームがす
っきりと収まり、また、搬送中にカセットがぐらついた
りすることはなかった。製造された液晶表示素子は、基
板やITOに傷やクラックがなく、非常に表示品位の高
いものであった。
【0086】(他の実施形態)なお、本発明に係るフィ
ルムホルダ、フィルム収容治具及びこれらを用いた液晶
表示素子の製造方法は前記実施形態に限定するものでは
なく、その要旨の範囲内で種々に変更することができ
る。
【0087】特に、前記実施形態として示したフィルム
ホルダやカセットの細部構造は任意であり、液晶表示素
子の製造方法においてもその使用材料、製造工程は任意
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルムホルダの第1例を示す正
面図。
【図2】図1に示すフィルムホルダのスライド部材の平
面図。
【図3】支持手段の変形例を示す側面図。
【図4】支持手段の他の変形例を示す側面図。
【図5】支持手段のさらに他の変形例を示す側面図。
【図6】スライド部材の変形例を示す正面図。
【図7】スライド部材の他の変形例を示す正面図。
【図8】図7のA−A’断面図。
【図9】スライド部材のさらに他の変形例を示す正面
図。
【図10】本発明に係るフィルムホルダの第2例を示す
正面図。
【図11】本発明に係るフィルム収容治具を構成するカ
セットを示す斜視図。
【図12】前記カセットにフィルムホルダを収容した状
態を示す平面図。
【図13】本発明に係る製造方法で得られた液晶表示素
子の一例を示す断面図。
【図14】本発明に係る製造方法の一例を示すチャート
図。
【符号の説明】
A,B…フィルムホルダ C…カセット 1,61,71…フレーム枠 2a〜2d…支持手段(クリップ) 3,73…スライド部材 4a,4b…コイルバネ 9…ガイドロッド 9a…鍔部 12a,12b…開口部 30,35,40…支持手段 50,55…テンション調整手段 72a,72b…マグネット板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 浩 大阪府四条畷市南野6丁目1−13 (72)発明者 久野 雅之 大阪府交野市藤が尾2丁目8番6棟302号 Fターム(参考) 2H088 FA10 FA17 FA29 FA30 HA01 2H090 JB03 JC19 LA01 LA02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムの少なくとも2ヶ所を支持する
    支持手段とフレーム枠とを有し、1枚のフィルムを装着
    して枚葉処理を可能にするフィルムホルダであって、 前記支持手段のうちの少なくとも一つは前記フレーム枠
    に対して位置可変に設けられていること、 を特徴とするフィルムホルダ。
  2. 【請求項2】 前記支持手段は前記フレーム枠に沿って
    水平方向に滑らかに移動可能に設置され、 さらに、フィルムに加える水平方向のテンションを調整
    する手段を備えたこと、 を特徴とする請求項1記載のフィルムホルダ。
  3. 【請求項3】 前記支持手段は前記フレーム枠に沿って
    垂直方向に滑らかに移動可能に設置され、 さらに、フィルムに加える垂直方向のテンションを調整
    する手段を備えたこと、 を特徴とする請求項1記載のフィルムホルダ。
  4. 【請求項4】 前記テンション調整手段は、前記支持手
    段又はそれに取り付けられた部材にかかる重力を利用し
    てフィルムに加える垂直方向のテンションを調整するも
    のであることを特徴とする請求項3記載のフィルムホル
    ダ。
  5. 【請求項5】 さらに、フィルムに加える斜め方向のテ
    ンションを調整する手段を備えたことを特徴とする請求
    項1記載のフィルムホルダ。
  6. 【請求項6】 フィルムの少なくとも2ヶ所を支持する
    支持手段とフレーム枠とを有し、1枚のフィルムを装着
    して枚葉処理を可能にするフィルムホルダであって、 前記支持手段がフィルムの一辺の辺方向に線接触又は面
    接触する部材を有すること、 を特徴とするフィルムホルダ。
  7. 【請求項7】 前記支持手段によって支持されるフィル
    ムは、200μm以下の厚みのフィルムであることを特
    徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請
    求項5又は請求項6記載のフィルムホルダ。
  8. 【請求項8】 フィルムの少なくとも2ヶ所を支持する
    支持手段とフレーム枠とを有し、1枚のフィルムを装着
    して枚葉処理を可能にするフィルムホルダと、 複数の前記フィルムホルダを収容した状態で複数枚のフ
    ィルムをバッチ処理可能にするカセットと、 を備えたことを特徴とするフィルム収容治具。
  9. 【請求項9】 さらに、前記カセットの対向する側面
    に、隣接する前記フィルムホルダを所定の間隔に保つガ
    イド部材を備えたことを特徴とする請求項8記載のフィ
    ルム収容治具。
  10. 【請求項10】 前記カセットの対向する側面を形成す
    る部材が開口部を有し、該開口部の上辺水平方向の幅
    は、該カセットの上端中央部分に近づくに従って小さく
    なっていることを特徴とする請求項8記載のフィルム収
    容治具。
  11. 【請求項11】 請求項8、請求項9又は請求項10記
    載のフィルム収容治具を用いて、バッチ処理を行うとき
    には前記カセットに前記フィルムホルダが入ったままの
    状態で処理し、枚葉処理を行うときには前記カセットか
    ら前記フィルムホルダを取り出して処理することを特徴
    とする液晶表示素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 フィルム洗浄、乾燥、レジストプリベ
    イク、レジスト現像、電極膜エッチング、レジスト剥
    離、絶縁膜焼成、配向膜焼成、スペーサ熱処理、シール
    焼成、樹脂構造物焼成のうちの少なくとも一つについて
    バッチ処理することを特徴とする請求項11記載の液晶
    表示素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 フィルム洗浄、乾燥、レジスト塗布、
    露光、レジスト現像、電極膜エッチング、レジスト剥
    離、絶縁膜塗布、絶縁膜焼成、配向膜塗布、配向膜焼
    成、スペーサ散布、シール印刷、樹脂構造物印刷のうち
    の少なくとも一つについて枚葉処理することを特徴とす
    る請求項11記載の液晶表示素子の製造方法。
JP2000198220A 2000-06-30 2000-06-30 フィルムホルダ、フィルム収容治具及びこれらを用いた液晶表示素子の製造方法 Pending JP2002014309A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000198220A JP2002014309A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 フィルムホルダ、フィルム収容治具及びこれらを用いた液晶表示素子の製造方法
US09/892,101 US20020001866A1 (en) 2000-06-30 2001-06-26 Processing method of a plurality of films

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000198220A JP2002014309A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 フィルムホルダ、フィルム収容治具及びこれらを用いた液晶表示素子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002014309A true JP2002014309A (ja) 2002-01-18

Family

ID=18696411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000198220A Pending JP2002014309A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 フィルムホルダ、フィルム収容治具及びこれらを用いた液晶表示素子の製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20020001866A1 (ja)
JP (1) JP2002014309A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005172782A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Samsung Corning Precision Glass Co Ltd ガラス基板の検査装置及び検査方法
JP2005172783A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Samsung Corning Precision Glass Co Ltd ガラス基板検査用のクランプ装置
USPP16447P3 (en) 2004-03-26 2006-04-18 Suntory Flowers Limited Calibrachoa plant named ‘Sunbelhopi’
JP2007102198A (ja) * 2005-09-07 2007-04-19 Nsk Ltd 位置決め装置
KR20190093607A (ko) * 2016-12-13 2019-08-09 아피쿠 야마다 가부시키가이샤 프레임체 지그, 수지 공급 지그 및 그 계량 방법, 몰드 수지의 계량 장치 및 방법, 수지 공급 장치, 수지 공급 계량 장치 및 방법과, 수지 몰드 장치 및 방법

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030077070A (ko) * 2002-03-25 2003-10-01 엘지.필립스 엘시디 주식회사 중력불량측정용 카세트
DE102007050034A1 (de) * 2007-10-17 2009-04-23 Astrium Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Integritätsüberwachung von Satellitennavigationssignalen
US8568002B2 (en) * 2010-03-05 2013-10-29 Southpac Trust International Inc., Trustee of the LDH Trust Light diffusion and condensing fixture

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005172782A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Samsung Corning Precision Glass Co Ltd ガラス基板の検査装置及び検査方法
JP2005172783A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Samsung Corning Precision Glass Co Ltd ガラス基板検査用のクランプ装置
JP4729699B2 (ja) * 2003-12-09 2011-07-20 サムスンコーニング精密素材株式会社 ガラス基板の検査装置及び検査方法
USPP16447P3 (en) 2004-03-26 2006-04-18 Suntory Flowers Limited Calibrachoa plant named ‘Sunbelhopi’
JP2007102198A (ja) * 2005-09-07 2007-04-19 Nsk Ltd 位置決め装置
KR20190093607A (ko) * 2016-12-13 2019-08-09 아피쿠 야마다 가부시키가이샤 프레임체 지그, 수지 공급 지그 및 그 계량 방법, 몰드 수지의 계량 장치 및 방법, 수지 공급 장치, 수지 공급 계량 장치 및 방법과, 수지 몰드 장치 및 방법
KR102254056B1 (ko) 2016-12-13 2021-05-20 아피쿠 야마다 가부시키가이샤 프레임체 지그, 수지 공급 지그 및 그 계량 방법, 몰드 수지의 계량 장치 및 방법, 수지 공급 장치, 수지 공급 계량 장치 및 방법과, 수지 몰드 장치 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
US20020001866A1 (en) 2002-01-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7225934B2 (en) Cassette for receiving glass substrates
JP2006139249A (ja) 平板表示素子の製造方法及び装置
US20050245085A1 (en) Method for forming pattern using printing method
US20020018173A1 (en) Method for producing liquid crystal display elements
JP2002014309A (ja) フィルムホルダ、フィルム収容治具及びこれらを用いた液晶表示素子の製造方法
US9997324B2 (en) Apparatus for fabricating flat panel display
JPH10152776A (ja) 基板支持具および基板の支持方法
KR101308441B1 (ko) 박막 패턴의 제조장치 및 이를 이용한 박막 패턴의제조방법
JPH11326919A (ja) 液晶デバイスおよびその製造方法
JPH0588177A (ja) 液晶表示素子
KR101296638B1 (ko) 박막 패턴의 제조장치 및 방법
JP4542420B2 (ja) 薄膜のパターニング方法と平板表示素子の製造方法及び装置
JP2002258252A (ja) プラスチック液晶パネルの製造方法
JP2003029657A (ja) 表示素子の製造方法及びフィルム基板保持具
JP3304289B2 (ja) 液晶表示装置の製造方法
CN107068024B (zh) 一种显示装置的测试方法及一种显示装置
JPH08278519A (ja) 液晶表示装置の製造方法
KR20190055713A (ko) 정전기력을 이용한 박막 착탈방법 및 장치
JPH0587809B2 (ja)
US6525800B2 (en) Liquid crystal display (LCD) cell transport apparatus
JPH1018033A (ja) 基板の保持部材、基板の収納体、基板の搬送方法及び基板の処理装置
JPH1124080A (ja) ラビング処理方法及び装置
TW200827875A (en) Method of manufacturing liquid crystal panel
JPH10253966A (ja) 液晶表示素子
JP3443389B2 (ja) 液晶表示装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050613