JP2002013468A - 静磁場型慣性原動機 - Google Patents

静磁場型慣性原動機

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JP2002013468A
JP2002013468A JP2000196512A JP2000196512A JP2002013468A JP 2002013468 A JP2002013468 A JP 2002013468A JP 2000196512 A JP2000196512 A JP 2000196512A JP 2000196512 A JP2000196512 A JP 2000196512A JP 2002013468 A JP2002013468 A JP 2002013468A
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movable magnet
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magnet
force
magnetic field
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JP2000196512A
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Hidekazu Ochiai
秀和 落合
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 質量による遠心力を、磁力を用いて回転力に
変換する。 【解決手段】 回転軸と、当該回転軸に固定した所定形
状の回転板と、当該回転板の外周近傍に配した可動磁石
とを設け、可動磁石は、回転板の回転方向に対して所定
範囲の角度で回動可能に軸着するとともに、軸方向面に
両磁極が現れるように設定する一方、可動磁石の回転軌
道の両側に連続的な磁界面を形成する連続磁石を設け、
この連続磁石は、可動磁石の回転方向面の磁極と同一極
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、永久磁石または電磁石
を用いた原動機に係り、とくに質量による遠心力を磁力
を用いて回転出力に変換して取得する原動機の構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】磁石は、吸引と反発の仕事を行う。この
ため、従来から磁石の性質を利用した各種の原動機が提
案されているが、電気モータを除き、いずれもエネルギ
ー源に問題があり実用に耐えない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】磁石の作用を利用する
従来の原動機は、エネルギー源に問題がある。そこで本
発明は、質量による遠心力を磁力を用いて回転力に変換
する原理を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る静磁場型慣性原動機は、回転軸と、当
該回転軸に固定した所定形状の回転板と、当該回転板の
外周近傍に配した可動磁石とを設け、可動磁石は、回転
板の回転方向に対して所定範囲の角度で回動可能に軸着
するとともに、可動磁石の回転軌道の両側に連続的な磁
界面を形成する連続磁石を設け、この連続磁石は、可動
磁石の回転方向面の磁極と同一極とする。
【0005】
【作用】本発明は、質量による遠心力を、静磁場磁石お
よび磁力を利用することで回転力に変換して取得するも
のである。尚、本発明に係る装置にあっては、磁場は、
エネルギー変換の役目を果たすだけであり、磁場自身か
らエネルギーを取り出すわけではない。これは、次の通
りである。
【0006】まず、エネルギー源には質量を用いる。質
量は、そのままでは使えないので回転運動させて遠心力
を無償で発生させ、遠心力の慣性エネルギーの形で利用
する。質量から無償で遠心力の慣性エネルギーが発生し
続けるが、遠心力の慣性エネルギーは物理学でも認める
現象のため現実の装置として利用が可能である。質量に
基づく遠心力の慣性エネルギーは、この種の原動機に利
用できる唯一のエネルギー源となる。
【0007】本発明では、回転板を回転させることで、
軸止した可動磁石と、可動磁石と一緒に軸止するバラン
サ(重り)に放射方向の遠心力を発生させ、この遠心力
の慣性エネルギーを原動機のエネルギーに利用する。こ
の場合、具体的なエネルギー源は、可動磁石とバランサ
(重り)の質量である。尚、必要量の遠心力は可動磁石
の数を増やすことで得る。また回転を維持するには抵抗
分の回転力を補充する必要があるが、本発明にあっては
発生する回転力からフィードバックする。
【0008】可動磁石とバランサ(重り)に発生した遠
心力は、支点と重心点により可動磁石の回転方向の自転
力に変えられ、可動磁石を位置決めストッパまで立ち上
げ、起立した状態を保つ機械的な仕事をする。尚、遠心
力は放射方向に生じるため、回転板の回転力を消費せず
にこの仕事を行う。
【0009】可動磁石が起立した状態を保つと、磁石の
有限長特性の静磁場により、可動磁石にはリング状に配
される連続磁石の局部に対する磁力に基づく不安定状態
が強く生じ、遠心力は、磁力の不安定状態を回転に同期
して、連続磁石の外周に沿って作り出し続ける磁場的な
仕事をする。
【0010】可動磁石に磁力の不安定状態が生じると、
磁石の有限長特性の静磁場による指向性により、可動磁
石は、連続磁石の同一極側の接線方向に向かって動いて
安定しようとする。この発生回転力から遠心力を発生さ
せるのに消費した抵抗分の回転力を引いた差が、回転軸
から所定トルクの回転エネルギーとして出力し続ける。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る慣性原動機は、原理
としては例えば概略図1に示すような構造をとる。10
は回転板、12は回転板10に固定した可動磁石、15
は可動磁石12を回動自在に軸止する軸部材、19は回
転板10に固定させた回転軸、31,32は可動磁石1
2の回転軌道の両側に配したリング状の連続磁石であ
る。矢印Aは回転軸19および回転板10の回転方向で
ある。
【0012】可動磁石12は、回転板10の回転時には
遠心力によって起立し、進行方向の磁極面(以下フェー
ス面)12Fが回転軌道に対して略垂直になる。回転板
10が静止しているときは、フェース面12Fは回転板
10の外周縁に対して斜めに傾斜する原状態に戻る。
【0013】かかる原理を実現するため、本発明に係る
慣性原動機は、より具体的には例えば図2〜図4のよう
な構造をとる。図3は回転板10が静止している状態、
図4は回転板10が回転して可動磁石12が起立した状
態を示である。尚、回転板10はそのままでは回転しな
いので初期段階では外部動力によって回転力を与える。
【0014】本発明に係る連続磁石31,32および可
動磁石12は、静磁場磁石を用いる。静磁場磁石とは、
磁性が変化しない磁石の意味であり、永久磁石に限らず
直流電流で磁場を形成する電磁石、および超伝導磁石を
含む。
【0015】図2〜図4を説明する。Kは原動機のケー
ス体であり、この実施形態ではケース体Kの内面に連続
磁石31,32を固定し、また連続磁石31,32の中
心位置のケース体Kにベアリング35、36を固定す
る。連続磁石31,32は回転させる必要はないから、
ベアリング35、36を介して回転軸19から自由にし
ておくためである。
【0016】連続磁石31、32は、可動磁石12の回
転軌道に磁力作用を与えることが出来れば良く、可動磁
石12を挟む磁極面の磁力は可動磁石12のフェース面
12Fの磁極と同一極とする。この実施形態では、可動
磁石12のフェース面12FをN極、テール面12Tを
S極としてある。従って、この実施形態では可動磁石1
2を挟むリング状の連続磁石31,32の磁極は、N極
である。
【0017】回転板10は、非磁性で、軸止する可動磁
石12が連続磁石31、32の磁極作用中を回転できれ
ば良く、従って回転板10の形状は円形に限らない。こ
の実施形態では円形で、例えば図2に示すように中心部
を肉厚として外周部に溝部14を形成し、溝部14の側
壁14Wで軸部材15を介して複数の可動磁石12を配
した。
【0018】回転板10に軸止する可動磁石12の数は
問わないが、個数が増えるほど獲得トルクが増大する。
但し、隣接する可動磁石同士が互いに影響し合わない距
離を保つようにする。またバランスを考慮して配設間隔
は均等に揃えることが望ましい。この実施形態では可動
磁石12は例えば4個として示した。
【0019】軸部材15は、回転板10に可動磁石12
を軸止する。可動磁石12に対する位置によって自転力
が変化するが、可動部材12の内側、前側、外側など、
いずれの位置に設けても良い。この実施形態では、可動
磁石12の内側の位置に配してある。尚、符号Rは軸部
材15の端末に配した軸止部材である。
【0020】可動磁石12は、連続磁石31,32の磁
極面とN、S両極で対面させる必要がある。従って、こ
の実施形態では可動磁石12に永久磁石を用い、例えば
フェース面12FをN極、テール面12TをS極とし、
側面のN、S両極で対面させている。また可動磁石12
が起立したとき、連続磁石31,32の外周縁から外方
に突出する形で対面させている。突出部分に回転力が生
じるためである。
【0021】可動磁石12は、回転板10の回転方向に
対して所定範囲の角度で回動可能に軸着してある。回動
する角度は、数度でよい。この実施形態では、図3の原
状態のように、磁力によりフェース面(12F)が、回
転板10の直近の外周縁に対して斜めに傾斜している。
【0022】可動磁石12にはバランサ(重り)17を
配する。バランサ17(重り)は、非磁性で、可動磁石
12と一緒に軸部材15で軸止され、バランサ17の重
量と形状で発生する遠心力と重心点を調整し、可動磁石
12を回転方向に自転させて起立させる機能を果たす。
バランサ17の形状は、平面矩形等の単純な形ではな
く、楕円形等の曲線を描くように設計しても良い。この
実施形態では、可動磁石12のテール面12Tにバラン
サ17を配している。
【0023】位置決めストッパ16は、回転板10に配
され、回転板10に軸止された可動磁石12が遠心力に
よって、図4に示すように起立したとき、可動磁石12
の起立位置を決めるストッパである。起立角度が数度の
場合は、ストッパ16を軸止部の遊びの大きい軸止の形
にすることが出来る。この実施形態では、ストッパ16
は、可動磁石12のフェース面12Fが回転板10の外
周縁に対して略垂直となる位置に配している。
【0024】この構成では、連続磁石31,32のN極
面と、可動磁石12は側面のN、S極面で対向するた
め、吸引力と反発力が共に生じ、可動磁石12には磁力
の不安定状態が生じる。すると、磁石の有限長特性の磁
場により、可動磁石12には、可動磁石12を自転させ
て安定する強い力と、可動磁石12を反発力側であるN
極面の方向に直線的に動かして安定する指向性をもつ弱
い力が発生する。
【0025】変換には、指向性をもつ弱い安定する力を
利用する。可動磁石12に対する指向性を持つと、可動
磁石12の向きを制御することで磁力の安定する方向を
制御することができ、可動磁石12を遠心力で常に起立
状態に保つと、可動磁石12の反発力側であるN極面は
常に接線方向を向き、磁力の指向性を保つ安定する力は
常に反発力側の接線方向に発生し続け、安定させること
で回転力に変換できる。
【0026】外部動力を用いて回転体10に対する初期
回転付与で、可動磁石12には遠心力が発生する。この
遠心力は支点と重心点で可動磁石12の自転力に変わ
り、可動磁石12を図4に示すように起立させ、ストッ
パ16を押すことで起立状態を保つ。この結果、遠心力
は回転板10が一回回転するのに同期して可動磁石12
を回転方向に一回回転させる機械的仕事をする。尚、こ
の仕事は磁力の強い自転の安定する力に逆らって行う。
【0027】遠心力により可動磁石12が起立状態を保
つと、可動磁石12には磁力の不安定状態が強く生じ
る。この不安定状態は指向性により、可動磁石12を反
発力側の接線方向に動かし続けて安定する。この可動磁
石12の動きは軸部材15とストッパ16によって回転
軸19の回転力に変わり、遠心力の仕事分の回転力が発
生し続ける。この回転力から遠心力を生じさせるのに消
費した抵抗分の回転力をフィードバックした差が、回転
軸19から所定トルクの回転エネルギーとして出力し続
ける。
【0028】本発明に係る原動機はいわゆる永久運動機
関ではない。エネルギー源である質量による遠心力の慣
性エネルギーと、静磁場の変換機能を利用する原動機で
ある。可動磁石12および連続磁石31,32として永
久磁石を用いた場合は、磁力が消失する間(実効期間は
2〜5年と考えられる)は、原動機内で発生し続ける、
遠心力を磁力の作用により回転エネルギーに変えて出力
する。
【0029】本発明に係る原動機は、連続磁石31、3
2のいずれか片側の連続磁石だけでも作動する。但し、
出力は半減する。また図5に示すように、連続磁石32
を両側から挟み回転板10を二段に設けても作動する。
このため、同一の回転軸19に可動磁石12を備える回
転板10を連接する方法で出力を増大できる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る静磁場
型原動機によれば、可動磁石の運動機構を単純化し、よ
り容易に可動磁石が生み出す遠心力を回転力に変換する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原動機の原理を例示する斜視図で
ある。
【図2】本発明に係る原動機の具体的構造例を示す縦断
面図である。
【図3】非回転時における可動磁石の状態を例示する図
である。
【図4】回転時における可動磁石の状態を例示する図で
ある。
【図5】本発明に係る原動機の他の実施形態を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10 回転板 12 可動磁石 12F フェース面(可動磁石の進行方向の磁極面) 12T テール面(フェース面の反対側の磁極面) 14 溝部 14W 側壁 15 軸部材 16 位置決めストッパ 17 バランサ(重り) 19 回転軸 31,32 連続磁石 35,36 ベアリング R 軸止金具 K ケース体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸と、当該回転軸に固定した所定形状
    の回転板と、当該回転板の外周近傍に配した可動磁石と
    を設け、 可動磁石は、回転板の回転方向に対して所定範囲の角度
    で回動可能に軸着するとともに、 可動磁石の回転軌道の両側に連続的な磁界面を形成する
    連続磁石を設け、この連続磁石は、可動磁石の回転方向
    面の磁極と同一極とすることを特徴とする静磁場型慣性
    原動機。
JP2000196512A 2000-06-29 2000-06-29 静磁場型慣性原動機 Pending JP2002013468A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009257267A (ja) * 2008-04-21 2009-11-05 Hidekazu Ochiai 力変換装置
JP2015056909A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 導啓 金濱 動力増幅装置、動力発生機及び、発電機

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