JP2002012559A - 直接打錠用の多糖類材料 - Google Patents

直接打錠用の多糖類材料

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】直接打錠用途の賦形剤として有用な結合剤/充
填剤に使用される低密度の多糖類の提供。 【解決手段】タップ密度が約0.05g/ml未満の多
糖類であって、錠剤中で結合に有効な量が使用される場
合、25℃で相対湿度95%に3時間暴露したとき、錠
剤の破砕強度が約20%より多く低下するのを防止する
ものであることを特徴とする。多糖類はコーン、ワキシ
ーコーン、高アミロースコーン、ジャガイモ、タピオ
カ、コメ、サゴ、コムギ、ワキシーモロコシのデンプン
が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直接打錠により調
製される錠剤用の充填剤/結合剤としてタップ密度(t
ap density)が0.4g/ml未満の圧縮可
能な多糖類を使用する方法、上記多糖類を含む賦形剤ブ
レンド、賦形剤ブレンドにより活性成分を錠剤化する方
法、およびそれにより製造される錠剤に関する。より詳
細には本発明は、直接打錠により調製される錠剤用の結
合剤として低密度デンプンを使用すること、賦形剤のブ
レンド、およびそのようなデンプンにより活性成分を錠
剤化する方法に関する。さらに本発明は、優れた耐湿性
をもつ0.4g/ml未満のタップ密度を有するデンプ
ンベースの賦形剤組成物について記述する。
【0002】
【従来の技術】直接打錠は、薬物などの活性成分と、ダ
イキャビティの中に均一に流し込むことが可能な適切な
賦形剤および/または充填剤との粉末ブレンドを、直接
圧縮して許容しうる錠剤にするプロセスである。直接打
錠の利点には、活性な材料が湿気および/または熱にさ
らされるのを制限することと、長期の物理的および化学
的安定性がある。直接打錠は2つのステップ、すなわち
乾燥した成分を混合することと、混合物を錠剤に圧縮す
ることのみが必要であり、したがってこれは錠剤にする
ためにもっとも好ましい経済的な方法である。
【0003】直接打錠のプロセスには、活性成分のみな
らず賦形剤の相容性、粒径、結晶性、多形性、流動性、
および密度に左右される複数の制約がある。特に、分量
の多い相容性の劣る活性成分を含有する錠剤は、充填剤
/結合剤の希釈可能性が制限されるため、通常は直接打
錠により調製することができない。したがって充填剤/
結合剤の最も重要な特性の1つは、圧縮された塊が圧縮
圧力を開放した後も結合したままであることを保証する
高い相容性にある。
【0004】適切な相容性、安定性、およびコストを有
する混合物を得るために2種類以上の充填剤/結合剤の
組み合わせを使用するのが普通である。物理的変性なし
で直接錠剤に圧縮することができるのはほんのわずかの
賦形剤のみである。
【0005】典型的な直接打錠用の賦形剤または充填剤
/結合剤には、微晶質セルロース、特製の圧縮可能な糖
類、変性したカルシウム塩、ラクトース、デンプンおよ
びデキストロースがある。これらのうち微晶質セルロー
ス(「MCC」)はよく選択される結合剤である。しか
しながらMCCは、固有の流動の問題を有し、かつ、き
わめて高価である。その他の充填剤/結合剤には、物理
的に変性したリン酸カルシウム(二または三塩基性)お
よび特製の圧縮可能な糖類があるが、充填剤/結合剤に
は各々制約がある。カルシウム塩は高レベルの活性成分
の場合、錠剤に調製される見込みがなく、長期間の貯蔵
の間に望ましくない挙動を呈するように変わる傾向があ
り、また錠剤分解物質の使用が必要となる。糖類(通常
スクロース)の使用は黒ずみの問題を呈し、古くなると
錠剤の破砕性が変化する傾向があり、また幾つかの薬物
との化学的な非相容性を有する。ラクトースの結合特性
には制約があり、アミノ基で置換された薬物が存在する
と望ましくない黒ずみを呈する。特製のマンニトールお
よびソルビトール化合物は糖に似た特性をもつが用途が
制限され、主としてかみ砕ける錠剤を提供するために用
いられる。
【0006】デンプン類とそれらの誘導体は、錠剤分解
物質、希釈剤、および結合剤として働く薬品の賦形剤と
して用いられてきた。Bolhuis,Gerard
K.およびChowhan,Zak T.の論文、「M
aterials forDirect Compre
ssion」(Pharmaceutical Pow
der Compaction Technolog
y,Alderborn,9 & Nystron編、
Vol.71,14章、第419〜500頁、Marc
er Decker,NY)を参照。特にR.W.Sh
ort他の米国特許第3,622,677号および第
4,072,535号は、物理的に変性した、部分的に
糊化およびアルファ化したデンプンが直接打錠用の結合
剤ないし錠剤分解物質として有用であることを報じてい
る。補助的な熱エネルギーはあってもなくてもよいが間
隔の狭いスチールローラーの間を通過させることにより
行なわれる変性は、顆粒の少なくとも幾らかが崩壊、粉
砕し、複屈折性と非複屈折性の顆粒および断片、ならび
に完全に可溶化したデンプン(一般に約10〜20%)
の混合物をもたらす。圧縮された塊を粉砕し、所望の粒
径のフラクションに分級する。得られるデンプンは直接
打錠の結合能力が限定され、しばしば補助的な結合剤の
使用が必要とされる。
【0007】1983年5月17日発行のD.R.Mc
Sweeney他の米国特許4,384,005号は、
加糖または非加糖の飲用錠剤の砕けにくく迅速に水に分
散する錠剤を調製するための湿潤造粒・直接打錠一体化
プロセスにおける「融点上昇剤」としての、ある種の加
水分解したデンプンの使用について記述している。融点
上昇剤を含有すると混合物の融点が上昇し、それから製
造された錠剤は乾燥および圧縮の間軟化、溶融せず、あ
るいは固い芯を形成しない。
【0008】1970年1月20日発行のG.K.Ni
cholsの米国特許3,490,742号に記載され
ている非顆粒状アミロースなどの可溶性の分別したデン
プンもまた直接打錠プロセスにおける結合剤ないし錠剤
分解物質として有用であることが報じられている。この
アミロースの分別物は、アミロースを開放するためにそ
れが由来するデンプンが完全に可溶化されるため非顆粒
状である。この材料はデンプンを糊化することにより調
製される。次いで高分子量(長鎖)のアミロースを高温
の水中で糊化されたデンプンから分別する。結合剤とし
て機能させるためには、このようなデンプンはデンプン
中に存在した自然のまま(例えば長鎖)のアミロースを
少なくとも50%含有しなければならない。
【0009】1985年11月5日発行のTrubia
no他の米国特許4,551,177号は、直接打錠に
より調製される錠剤用の結合剤として有用な圧縮可能な
デンプンについて開示している。このデンプンは、冷水
に不溶の顆粒状のデンプンから得られた自由に流動する
圧縮可能な粉末からなる。顆粒状のデンプンは、低密度
の内部と崩壊した表面とを有する脆弱化された顆粒をも
たらす、糊化温度未満の温度において、酸、アルカリ、
および/またはαアミラーゼ酵素で処理することにより
調製される。同様に、1995年11月21日発行の
C.W.Chiu他の米国特許5,468,286号
は、直接打錠用の結合剤としても有用な酵素で枝切りし
たデンプンについて記述している。両生成物は実質的に
結晶性であり、比較的高密度を有し、当業界で使用され
る他の結合剤と比較して低い希釈可能性を有する。
【0010】多糖類を含む低密度ポリマーは化粧用また
は薬剤用の組成物の調製に有用なことが知られている。
このような組成物は、欧州特許出願公開第659403
号に開示されており、低嵩密度の多糖類を吸着された油
の担体または油溶性物質の担体として使用している。加
えて、1980年11月4日発行のB.H.Nappe
n他の米国特許4,232,052号は、低嵩密度のデ
ンプンと、高脂肪食品の吸収に適した担体を形成する粉
砕剤との組み合わせについて記述している。これらの担
体は加工食品、錠剤、または散剤の補助剤として配合す
ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】直接打錠用の結合剤に
使用される他のデンプンとは異なり、本発明の低密度の
多糖類は、現在薬品業界において好ましいとされる結合
剤に匹敵する、またはそれに勝る錠剤の破砕強度をもた
らす予期しない優れた圧縮特性を有することが発見され
た。したがって、本発明の低密度の多糖類は、直接打錠
用途の賦形剤として結合剤/充填剤の有用性を有利に提
供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、直接打錠によ
り調製される錠剤用の結合剤/充填剤としてタップ密度
が0.4g/ml未満の圧縮可能な多糖類を用いる方
法、上記多糖類を含む賦形剤ブレンド、前記賦形剤ブレ
ンドにより活性成分を錠剤化する方法、およびそれから
製造される錠剤に関する。より詳細には本発明は、直接
打錠により調製される錠剤用の結合剤としての低密度デ
ンプンの使用法、賦形剤ブレンド、およびこのようなデ
ンプンにより活性成分を錠剤化する方法に関する。さら
に本発明は、すぐれた耐湿性を有するタップ密度が0.
4g/ml未満のデンプンベースの賦形剤組成物につい
て記述する。
【0013】本発明の多糖類の基材は、デキストリンな
どのデンプンの酵素による化学分解生成物、または熱分
解生成物を含む、デンプンに由来することができる。ま
た、基材としてはゴム類、たとえば、アラビアゴム、ア
ルギネート、ペクチネート、カラジーナン、およびセル
ロース系材料が含まれる。本明細書で用いられる用語
「多糖類」は2種類以上の基材を含んでもよい。
【0014】全てのデンプンおよびフラワー(flou
r)(以後「デンプン」と呼ぶ)は本明細書で基材とし
て使用するのに適しており、任意の天然の供給源から引
き出すことができる。本明細書で用いられる天然のデン
プンは天然に見出されるようなものである。また、交
雑、転位、逆位、形質転換、またはその変形を含む遺伝
子工学または染色体工学の任意の他の方法を含む標準的
な繁殖技術により得られる植物に由来するデンプンが適
している。加えて、既知の標準的な突然変異繁殖の方法
により産み出すことのできる、上記の一般的な構成内容
の人工的な突然変異または変異体から育てた植物に由来
するデンプンもまた本発明に適している。
【0015】デンプンの典型的な供給源は穀物、塊茎、
根、豆果、および果実である。天然の供給源はコーン、
エンドウマメ、ジャガイモ、サツマイモ、バナナ、オオ
ムギ、コムギ、ライス、サゴ、アマランス、タピオカ、
クズウコン、カンナ、モロコシ(sorghum)、お
よびそのワキシーまたは高アミロースの変種である。本
明細書で用いられる用語「ワキシー」はアミロペクチン
を少なくとも約95質量%含有するデンプンを含むこと
を意味し、用語「高アミロース」はアミロースを少なく
とも約40質量%含有するデンプンを含むことを意味す
る。好ましいデンプンは、コーン、ワキシーコーン、高
アミロースコーン、ジャガイモ、タピオカ、コメ、コム
ギ、サゴ、またはワキシーモロコシデンプンである。特
に好ましいデンプンは、ワキシーコーンおよびタピオカ
のデキストリンおよびそのブレンドである。
【0016】酸化、酵素転換、酸加水分解、熱および/
または酸によるデキストリン化、熱および/またはせん
断を与えた生成物により調製された流動性または低粘性
変性デンプンを含むデンプンのいずれかに由来する転換
生成物もまた本発明で役立つかも知れない。特に好まし
いデンプンデキストリンはタピオカデキストリンであ
る。
【0017】化学的に変性した多糖類、特にデンプンも
また基材として含まれることはもちろんであり、限定す
るものではないが、架橋したもの、アセチル化および有
機エステル化したもの、ヒドロキシエチル化およびヒド
ロキシプロピル化したもの、リン酸化および無機エステ
ル化したもの、カチオン性、アニオン性、非イオン性、
および双性イオン性のもの、ならびにコハク酸エステル
とその置換コハク酸エステル誘導体が含まれる。このよ
うな変性は当業界では既知である(Wurzburg
編、Modified Starches;Prope
rties and Uses,CRC Press,
Inc.,Florida(1986)を参照された
い)。帯電した基材、すなわちカチオン性、アニオン
性、および双性イオン性のものは特に有用である。
【0018】国際出願第95/04082号に代表され
る一連の特許に記載されている熱阻害された(ther
mally−inhibited)デンプンなど物理的
に変性した多糖類もまた本発明の使用に適しているかも
知れない。当業界では周知の、米国特許第4,465,
702号、第5,037,929号、第5,131,9
53号、および第5,149,799号に記載されてい
るアルファ化デンプンもまた基材として適している。ま
た、デンプンをアルファ化する通常の手順は当業技術者
には周知であり、例えばR.L.Whistlerおよ
びE.F.Paschall編、Industrial
Aspects,AcademicPress,Ne
w York,1967の中のVol.III,Sta
rch:Chemistry and Technol
ogy,XXII章、「Production and
Use of Pregelatinized St
arch」に記載されている。
【0019】低密度デンプンの製造方法は当業界では既
知である。本明細書に開示された方法は単なる例であっ
て、本発明の低密度デンプンを調製するための排他的な
手段を意図するものではない。低密度の多糖類を調製す
るための第一の方法は米国特許第4,232,052号
に記載されており、参照により本明細書に組み込む。本
発明の多糖類は、基材を溶媒に可溶化し、発泡剤を加
え、溶液を乾燥することにより調製することができる。
【0020】基材を可溶化することは、基材を溶媒、好
ましくは水に分散させたスラリーを熱で蒸煮し、得られ
た分散物を周囲の室温まで冷却することにより達成する
ことができる。熱による蒸煮(cooking)は、ス
ラリーを高温で約30分間加熱するか、またはスラリー
を連続式の直接蒸気噴射蒸煮装置にかけるかいずれかに
より達成することができる。
【0021】発泡剤は、得られる粉末のタップ(および
嵩)密度を下げるために乾燥前に分散物に加えることが
できる。タップおよび嵩密度は本明細書中で下記におい
て定義する。密度の低下は噴霧乾燥された粒子の中で発
泡剤を膨張させることにより達成することができる。分
散物の成分(すなわち多糖類および水)と相容性があ
り、得られた噴霧乾燥された粒子を膨張させることがで
きる任意の発泡剤を使用することができる。特に好適な
発泡剤には、制約はあるが、二酸化炭素、アンモニウム
塩、および無機の塩、例えば、炭酸塩および炭酸水素
塩、より具体的には炭酸塩と炭酸水素塩、例えば、炭酸
アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸ナトリウ
ム、および炭酸水素ナトリウムがある。
【0022】発泡剤は所望の任意の量を加えることがで
き、発泡剤、使用される多糖類、および所望の粒子のタ
ップ密度に左右される。一般に発泡剤は、デンプンの質
量当たり約1〜約100%、具体的には約2〜約70
%、より具体的には約2〜約50%の量が用いられるこ
とになる。
【0023】その他の乾燥パラメーターには、噴霧乾燥
装置のノズルの寸法および配置の変更;空気、蒸気、ま
たは流体の圧力の変動;供給速度、デンプン固形物の
量、入口の温度および真空圧の変動があるが、これには
限らない。
【0024】得られる乾燥材料は、粒子の形状中に電子
線レベルの増幅により露呈されるような連続した中空の
空隙を含有しているはずである。密度および粒径は、使
用される多糖類、原液の固形分含量、発泡剤の濃度、お
よび使用される特定の乾燥法に左右されるはずである。
可溶性基材の固形分濃度、発泡剤、および乾燥パラメー
ター次第で約0.05〜約0.4g/mlの間の範囲の
タップ密度を得ることができる。約0.05g/ml未
満のタップ密度は、低固形分の可溶性基材溶液および高
濃度の発泡剤を用いることにより得ることができる。
【0025】本発明の低密度デンプンを調製する第二の
方法は、分散させたデンプンを脱水媒体中で沈降させる
ことを含む。これは、約10%〜約35%の固形分を有
する原料デンプンのスラリーを熱で蒸煮し、その分散物
を周囲の室温まで冷却することにより達成することがで
きる。熱による蒸煮は、スラリーを撹拌しながら約30
分間デンプンの糊化温度を超える温度まで加熱するか、
またはスラリーを連続式の直接蒸気噴射蒸煮装置にかけ
るかのいずれかにより達成することができる。
【0026】次いで、得られる分散したデンプンを、機
械的に撹拌しながら脱水媒体中に導く。デンプンの沈殿
を溶液から濾過して取り出し、追加の脱水媒体で洗浄
し、乾燥する。好ましい脱水媒体はアルコール、特にメ
タノールである。濾過は減圧下で達成することができ、
また乾燥は、空気乾燥、噴霧乾燥、またはデシケーター
中で乾燥するなど当業界で既知のさまざまな方法により
達成することができる。任意に、得られるデンプンの固
形分をさらに強制ドラフト中で乾燥してもよい。加え
て、任意にデンプンの固形物をふるい分けし、またはさ
らに粉砕して所望の粒径を達成することもできる。この
技術により作製したデンプンは、約0.4g/ml未満
のタップ密度を有する。
【0027】本発明の低密度デンプンを調製する第三の
方法は、第二の方法により作製された分散したデンプン
を、せん断を与えながら硫酸マグネシウムなどの塩の飽
和水溶液中に導入することにより達成することができ
る。分散したデンプンの添加速度を、添加混合物のジャ
ケットを被せた温度が約−5℃〜約85℃の間、特に約
−5℃〜約40℃の間に維持されるように調整する。次
いで得られるデンプンの沈殿を溶液から濾過して取り出
し、乾燥し、上記で論じた第二の方法の記載に従って調
製する。第三の方法にとって特に好ましい乾燥のステッ
プは凍結乾燥である。低密度のデンプンを調製する第三
の方法は、アミロースを含有するデンプン、具体的には
アミロース含量が約15%を超える、より具体的にはア
ミロース含量が約50%を超える、さらに具体的にはア
ミロース含量が約65%を超えるデンプンにとって特に
好適である。
【0028】タップ密度0.4g/mlは、本発明の低
密度デンプンの多孔度0.70と相関している。このよ
うな賦形剤の結合に対する適性を評価するために、タッ
プ密度を所与の基材の多孔度と対応させることができ
る。しかしながら、それらのタップ密度を介してさまざ
まな基材の多孔度を比較する場合、材料の正味密度を考
慮に入れなければならない。そのような加工された粉末
下地の多孔度εは、下記の式(1)により結合剤のタッ
プ密度ρtapおよび基材の正味密度ρneatと関係があ
る。
【数1】
【0029】本明細書で用いられるタップおよび正味密
度は、本明細書では下記により定義される。本発明の説
明として用いられる低密度デンプンは全て正味密度が約
1.1〜1.3g/mlである。したがってタップ密度
約0.4g/mlは多孔度約0.70と等価である。本
発明の多糖類の密度は主にタップ密度として記述される
が、当業者ならば、約0.70を超える多孔度を有する
多糖類もまた本発明の記載に含まれることを理解するは
ずである。
【0030】本発明には約0.4g/ml未満のタップ
密度を有する多糖類が適しているが、特に約0.2g/
ml未満のタップ密度を有する多糖類が好適であり、約
0.05g/ml未満のタップ密度を有する多糖類がよ
り好適である。低密度デンプンと、直接打錠によりこれ
らデンプンから製造された錠剤の破砕強度との関係を図
1に図示する。例えばタップ密度が0.440g/ml
のデンプンはわずか27.5ニュートン(「N」)の破
砕強度であるのに、タップ密度が0.030g/mlの
デンプンは結合用ビヒクル25%および二塩基性リン酸
カルシウム(DCP)75%を含有する錠剤において破
砕強度約213Nを示すことが実証された。DCP10
0%から作製された錠剤は、破砕強度19.6Nであっ
た。
【0031】親水性結合剤の含水量が低湿気レベルにお
ける結合効率に影響することが知られている。従来技術
による組成物は錠剤に調合された場合、高湿気状態にさ
らされると容認できない破砕強度の低下を示した。驚く
べきことに本発明の低密度デンプンから調製された錠剤
は、同じ湿気状態にさらしたとき同様の破砕強度の低下
を示さなかった。これは特に高分子量の多糖類について
言える。本発明に従って調製した錠剤は、25℃で相対
湿度(「RH」)95%に3時間暴露した場合の破砕強
度の低下が30%未満、より詳細には20%未満であ
る。
【0032】本発明の低密度デンプンはまた、直接打錠
に用いられるMCCなどの市販の結合剤と比べてすぐれ
た結合特性をもつことが証明される。例えば図2には、
本発明の低密度デンプンを20%の結合剤として調合し
た錠剤が、20%の結合剤としてMCCを用いて調製し
た錠剤の破砕強度に勝るかまたは同等であることを図示
する。
【0033】本発明の低密度の多糖類はまた、調合およ
び錠剤の特性を操作するために少なくとも1種の別の賦
形剤と一緒に使用することができる。追加の賦形剤は多
くの場合、最低限の結合機能を有するデンプンの粉末で
ある。賦形剤として用いられる典型的なデンプンの粉末
には、Starch 1500(登録商標)(Colo
rcon社)、NATIONAL 78−1551(N
ational Starch & Chemical
Company)、またはコーンスターチNF〔例え
ば、デンプンPURITY(登録商標)21(Nati
onal Starch & Chemical Co
mpany)〕がある。有効量の追加の賦形剤とは、錠
剤に最適な特性を授けるために必要な量と規定される。
最適な錠剤特性には、望ましい度合いの錠剤の破砕性、
摩損度、崩壊性、溶解性、および生物学的利用可能性が
含まれるがこれには限定されない。
【0034】必要な場合には崩壊剤を用いてもよい。上
記の任意選択の崩壊剤には、制限するものではないが、
天然のデンプン、変性デンプン、ゴム、セルロース誘導
体、微晶質セルロース、クレー、起泡性の混合物、およ
び酵素がある。結合剤(または賦形剤のブレンド)、活
性成分、および潤滑剤と、もし存在するなら、崩壊剤お
よび/または希釈剤の量は、所望の効力のみならず成分
の相容性と、錠剤の破砕性、摩損度、崩壊性、溶解性、
および/または最終錠剤の安定性とに左右される。粘着
防止剤、すべり剤、フレーバー、着色剤なども用いるこ
とができる。最終製品の所望の最低かつ好ましい特性が
与えられれば、成分の質量比の許容限界は熟練した従業
者により容易に決めることができる。
【0035】本明細書で用いることができる活性成分
は、例えばアスコルビン酸およびイブプロフェンなどの
圧縮性の劣る活性成分を含む全ての活性成分を占め、薬
理学的活性成分を含んでいる。しかしながら、活性成分
の特別な性質は重要ではなく、微粉状の洗剤、染料、殺
生物剤、および栄養補助食品を含む食品成分などの非医
薬活性成分も含まれる。
【0036】圧縮可能な多糖類、錠剤、および錠剤の製
造方法のさらに可能な実施形態には下記のようなものが
ある。 1、 タップ密度が約0.05g/ml未満の多糖類。 2、少なくとも1種のデンプンである実施形態1の多糖
類。 3、少なくとも1種のデンプンが、コーン、ワキシーコ
ーン、高アミロースコーン、ジャガイモ、タピオカ、コ
メ、サゴ、コムギ、およびワキシーモロコシデンプンか
らなる群から選択される実施形態2の多糖類。 4、錠剤中で結合に有効な量が使用された場合、25℃
で相対湿度95%に3時間暴露したとき、本明細書の手
順1または2に従って測定した錠剤の破砕強度が約20
%より多く低下するのを防止する、タップ密度が約0.
2g/ml未満の実施形態1〜3の多糖類。 5、タップ密度が約0.1g/ml未満の実施形態1〜
4の多糖類。 6、タップ密度が約0.4g/ml未満の多糖類と活性
物質とを含む直接圧縮可能な錠剤。 7、多糖類が約0.2g/ml未満のタップ密度を有す
る実施形態6の錠剤。 8、多糖類が約0.05g/ml未満のタップ密度を有
する実施形態6〜7の錠剤。 9、多糖類が少なくとも1種のデンプンである実施形態
6〜8の錠剤。 10、少なくとも1種のデンプンが、コーン、ワキシー
コーン、高アミロースコーン、ジャガイモ、タピオカ、
コメ、サゴ、コムギ、およびワキシーモロコシデンプン
からなる群から選択される実施形態9の多糖類。 11、少なくとも1種のデンプンが、タピオカデキスト
リンとアルファ化ワキシーコーンとのブレンドである実
施形態9〜10の多糖類。 12、錠剤が医薬の錠剤である実施形態6〜11の多糖
類。 13、活性物質が直接圧縮性において劣る実施形態6〜
11の錠剤。 14、多糖類、賦形剤、および活性物質を含む直接圧縮
可能な錠剤において、その多糖類と賦形剤の混合物が約
0.4g/ml未満のタップ密度を有する錠剤。 15、混合物のタップ密度が約0.2g/ml未満であ
る実施形態14の錠剤。 16、多糖類が少なくとも1種のデンプンである実施形
態14〜15の錠剤。 17、少なくとも1種のデンプンが、タピオカデキスト
リンとアルファ化ワキシーコーンスターチとのブレンド
である実施形態16の錠剤。 18、タップ密度約0.4g/ml未満の多糖類と活性
物質とを直接圧縮することを含む錠剤の製造方法。 19、多糖類、賦形剤、および活性物質を直接圧縮する
ことを含む錠剤の製造方法において、その多糖類と賦形
剤の混合物が約0.4g/ml未満のタップ密度を有す
る方法。 20、多糖類が、タピオカデキストリンとアルファ化ワ
キシーコーンスターチとのブレンドである実施形態18
〜19の方法。
【0037】例 デンプンおよびそのブレンドを調製するために下記の方
法および手順が用いられ、これには本発明の圧縮可能な
デンプンを含有する錠剤の調製および評価が含まれる。
この方法および手順は本明細書に包含される実施例の全
体を通して参照される。 方法および手順: 密度の測定: 嵩密度:既知の質量のデンプン試料を50mlのメスシ
リンダーに導入し、試料の体積を最も近いミリメートル
まで求めた。次いで、嵩(すなわち注入)密度を、固形
物の質量を不安定な見掛けの体積で割ることにより得
た。
【0038】タップ密度:次いでメスシリンダーを用意
し、嵩密度を決定するために用いる既知の質量の粉末を
容れ、それを500ストロークに設定したErweka
SVM22 Tap Volumeterまたは類似
の装置の中に置くことによりタップ密度を得た。タッピ
ングが完了した後、得られた材料の体積を記録した。次
いでタップ密度を、メスシリンダー中の材料の質量をタ
ッピングが完了した後の材料の体積で割ったものとして
決定した。
【0039】正味密度:正味密度は、既知の質量のデン
プン試料を取り、それを粉砕して試料からあらゆる大き
な多孔度または構造のものを除去した。次いで粉砕した
デンプンを50mlのメスフラスコ中に入れ、エタノー
ルを50mlの全容量まで加えた。デンプンの体積およ
び密度を、フラスコに加えたエタノールの体積、質量、
および密度から計算した。
【0040】ブレンドの調製:デンプンを賦形剤と混
ぜ、次いでTurbula(WAB、Type T2
F)式ミキサー中で5分間混合した。混合物を420ミ
クロンのふるいを通してふるい分けし、スクリーンを通
過する分画を使用した。混合後、粉末は使用するまで気
密容器に貯蔵した。
【0041】錠剤化の手順: 手順1:Piccola式10ステーション錠剤プレス ブレンドを、計装したPiccola式10ステーショ
ン錠剤プレスを用いて圧縮した。錠剤プレスの1つのス
テーションには12.5mmの平面パンチと対応する金
型が装備された。錠剤の質量を500mgに調整し、錠
剤を圧縮力13.9メガパスカル(「MPa」)で圧縮
した。 手順2:シングルパンチ式錠剤プレス(Globeph
arma ModelMTCM−1) シングルステーション錠剤プレスには12.5mmパン
チと対応する金型が装備された。粉末500mgを計量
(精度1%)し、ダイキャビティ中に供給し、圧縮力1
3.9MPaで圧縮した。圧縮時間は約2〜3秒を要し
た。
【0042】破砕強度の測定:破砕強度は、Phama
tron(Model 6D)錠剤試験機を用いて、手
順1または2のいずれかに従って調製した5個の錠剤に
より決定した。
【0043】
【実施例】下記の実施例は本発明の実施形態を例示する
ものである。試料番号が結合剤/充填剤として用いられ
る材料に割り当てられ、本発明の結合剤および他の市販
の既知の結合剤/充填剤を表す。ある結合剤/充填剤か
ら調合された錠剤は、本明細書に含まれている特定の結
合剤/充填剤に対応する特定の試料番号を割り当てられ
るが、必ずしも同一の錠剤処方には対応していない。同
一の結合剤/充填剤を記述するために実施例全体を通し
て同一の試料番号を用いる。特に断らない限り全てのパ
ーセントは質量パーセントである。
【0044】実施例1:直接打錠用の結合剤として低密
度デンプンの使用および潜伏性(latent)ガスを
用いたその調製(方法1) 本発明の低密度デンプンを直接打錠用の結合剤として使
用することを、低密度デンプン100%の錠剤を作製
し、それら錠剤の破砕強度を決定することにより評価し
た。低密度ワキシーコーンスターチ(試料1)は、ワキ
シーコーンスターチ17.86質量%のスラリーを16
5℃でジェット蒸煮し、その混合物を60℃まで冷却
し、固形物を8質量%に調整することにより調製した。
続いてこれにデンプンの質量当たり50%の炭酸アンモ
ニウムを加えた。次いで得られた溶液を、入口の温度を
320℃に設定したNiro式噴霧乾燥機中で、620
KPaで空気噴霧化する通常の1/4Jノズルを用いて
噴霧乾燥した。回収したデンプンはタップ密度が0.0
30g/mlであった(試料1)。
【0045】こうして調製した低密度デンプンを、直接
打錠用の錠剤処方の100%結合剤として、Starc
h 1500(登録商標)(Colorcon社、ロッ
ト8090171)、Microcrystallin
e Cellulose〔Avicel(登録商標)、
PH−102NF、FMC社、ロット#2813〕、二
塩基性リン酸カルシウム(Spectrum社、ロット
OS0311)を含む他の市販の結合剤/充填剤と比較
することにより評価した。各結合剤100%からなる錠
剤を手順1に従って調製し、それらの破砕強度を測定し
た。そのデータを表1にまとめた。
【0046】
【表1】
【0047】データは、本発明の低密度デンプンを10
0%で使用した場合、他の市販の結合剤よりも大きい破
砕強度を有する錠剤を提供することを示した。特に本発
明の錠剤は、Starch 1500(登録商標)から
調製した錠剤などの他のデンプンベースの結合剤/充填
剤から調製した錠剤よりも著しく大きい破砕強度を有し
た。加えて本発明の錠剤の破砕強度は、MCCまたはD
CPなど従来の市販の結合剤よりもすぐれている。
【0048】実施例2:他の賦形剤の存在下における直
接打錠用の結合剤としての低密度アモルファスデンプン
の使用 本発明の低密度デンプンの結合能力が賦形剤とは無関係
であることを実証するために、それらを薬品業界におい
て直接打錠の用途に用いられる3種類の普通の賦形剤と
ブレンドした。実施例1に従って調製した低密度ワキシ
ーコーンスターチ(試料1)を、無水ラクトース(Qu
est社、ロットMRP833555)、二塩基性リン
酸カルシウム(Spectrum社、ロットOS031
1)、およびStarch 1500(登録商標)(C
olorcon社、ロット8090171)と混和して
デンプン粉末5%w/wのブレンドを得た。錠剤を手順
1に従って各粉末ブレンドから調製した。3種類の賦形
剤ブレンドに対する破砕強度、ならびに賦形剤単独から
調製したプラセボ錠剤の破砕強度を表2にまとめた。
【0049】
【表2】
【0050】表2のデータが例示するように錠剤の破砕
強度は、低密度デンプン(試料1)を5%(w/w)含
有させることにより著しく向上し、これは低密度デンプ
ンが直接打錠の用途の賦形剤ブレンドにおいて効果的な
結合剤として働く可能性を実証している。
【0051】実施例3:プラセボ錠剤の破砕強度に及ぼ
す密度の影響 この実施例は、錠剤の破砕強度が、賦形剤ブレンドに用
いられる低密度デンプンの密度を下げることによりどの
ように増加するかを例示する。この実施例はまた、錠剤
の破砕強度が、低密度デンプンを製造するために用いら
れるデンプン材料の種類とは無関係なことを例示する。
【0052】ある範囲の密度を有する低密度デンプンを
準備するために、デンプンの質量に関して炭酸アンモニ
ウムを50%(試料1)、37.5%(試料2)、25
%(試料3)、および12.5%(試料4)含む4種類
の低密度ワキシーコーンスターチを、実施例1に記載の
方法を用いて調製した。また比較のために低密度デンプ
ンを、0.4g/mlを超えるタップ密度を有するドラ
ム乾燥したワキシーコーンスターチ(試料5)およびタ
ピオカデキストリン(試料6、デンプンの調製は米国特
許第4,232,052号に基づく)から調製した。最
後に低密度デンプンのブレンドを、試料5と試料6の5
0:50w/wの混合物から調製した(試料7)。
【0053】次いでこれらの低密度デンプンを、Tyl
er Rotap Sieve Shakerで10分
間ふるい分けて、粒径が75〜250ミクロンの分画を
回収した。上記材料の二塩基性リン酸カルシウム(Sp
ectrum社、ロットOS0311)との25%ブレ
ンドを作製し、手順2に従って錠剤にし、破砕強度を評
価した。データを表3に示した。
【0054】
【表3】
【0055】表3に例示するように、ブレンドに使用さ
れるデンプンのタップ密度が小さいほど、対応する錠剤
の破砕強度は大きい。0.4g/mlを超えるタップ密
度を有するデンプン(試料5)は、いずれのそれより低
い密度のデンプンまたは低密度のデンプンを含有する賦
形剤ブレンドほどには機能しなかった。加えて、低密度
タピオカデキストリンから調製した錠剤は、類似のタッ
プ密度のワキシーコーンの低密度デンプンと類似の破砕
強度を有する。したがって、上記材料から調合された錠
剤の破砕強度は、用いられた材料の種類には無関係であ
った。最後に、デンプンのタップ密度またはデンプンの
ブレンドが、それから調製される錠剤に破砕強度を授け
る重要な因子であった。
【0056】実施例4:プラセボ錠剤の破砕強度に及ぼ
すデンプンの密度の影響−市販の賦形剤との比較 この実施例は、本発明のデンプンから調製された錠剤に
最適な破砕強度を授けるデンプンのタップ密度の上限を
規定する。実施例3において錠剤の結合剤として評価さ
れたデンプンがこの実施例に含まれる。加えてStar
ch 1500(登録商標)(試料8、Colorco
n社、ロット8090171)を、よく使用される結合
剤/充填剤用のデンプンベースの賦形剤の例として評価
した。微晶質セルロースMCC〔試料9、Avicel
(登録商標)、PH−102NF、FMC社、ロット#
2813〕もまたよく使用される直接打錠用の賦形剤と
して評価した。上述のデンプンとMCCのブレンドをD
CPの質量分率25%で作製し、手順2に従って錠剤に
し、それらの破砕強度を測定し、表4にまとめた。
【0057】
【表4】
【0058】タップ密度が0.4g/ml未満、好まし
くは0.2g/ml未満、より好ましくは0.1g/m
l未満の本発明の低密度デンプンを配合した錠剤は、業
界の標準品(すなわち試料8および9)と比較して破砕
強度の著しい改良を示した。
【0059】実施例5:直接打錠用の賦形剤として使用
される低密度デンプンの希釈潜在能力−アスコルビン酸
の希釈 この実施例は、圧縮性の劣る薬物アスコルビン酸(Ch
angzhou Benchi Pharmaceut
ical Co.,ロット9909014)を錠剤にす
る場合、本発明の低密度デンプンを用いると、MCCな
どの高い希釈潜在能力を有する他のよく使用される直接
打錠用の結合剤と比較して高い希釈潜在能力を示す可能
性があることを例示する。
【0060】低密度のタピオカデキストリン(試料番号
6)と低密度ワキシーコーンスターチ(試料番号5)、
およびそのブレンド(試料番号7)をアスコルビン酸と
共に調合し、手順2に従って錠剤にした。同様にMCC
のブレンド〔試料番号9、Avicel(登録商標)、
PH−102NF、FMC社ロット#2813〕もアス
コルビン酸と共に調合し、手順2に従って錠剤にした。
錠剤の破砕強度を測定し、データを表5にまとめた。
【0061】
【表5】
【0062】タップ密度が0.4g/ml未満のデンプ
ンまたはデキストリン、およびそのブレンドから調製さ
れた結合剤20%を用いて調製した錠剤は、薬品業界で
最もよく使用される直接打錠用の結合剤MMC20%
(w/w)を用いて調製した錠剤よりも破砕強度が大き
かった。この検討(試料6、0.103g/ml)に使
用した最も低い密度のデンプンは、結合剤を同じ割合に
して調製した錠剤の3倍を超える破砕強度をもつ錠剤を
生成した。試料6から調製した結合剤をわずか10%用
いて調製した錠剤の破砕強度は、MCC20%を用いて
調製された錠剤に匹敵するものであった。
【0063】実施例6:活性素を含有する錠剤の破砕強
度に及ぼす低密度デンプンの密度および濃度の影響 この実施例は、活性素(active princip
le)またはその他の市販の賦形剤を含有する錠剤の破
砕強度に及ぼす本発明のデンプンの密度ならびにデンプ
ン濃度の影響を例示した。イブプロフェン(ロット#C
669100、H&A IndustrialIn
c.,Ontario,Canada)およびStar
ch 1500(登録商標)を本発明の低密度デンプン
と混合して活性素50%と、低密度デンプン0%、5
%、または10%のいずれかとを含有する最終組成物を
産出した。結果をグラフ1(図3)にまとめた。グラフ
1(図3)は、低密度デンプン5%を用いることによ
り、調製された錠剤の破砕強度が低密度デンプンを含ま
ずに調製された錠剤よりも堅固な錠剤が形成されること
を示す。このデンプンの割合が大きいほど堅固な錠剤が
もたらされる。
【0064】実施例7:低および高分子量の低密度デン
プンから調製した錠剤の破砕性に及ぼす水分の影響 この実施例は、天然のデンプンなど高分子量の低密度デ
ンプンが、湿気の多い環境においてデキストリンなど低
分子量の低密度デンプンから作製された錠剤と比べてす
ぐれた破砕強度を有することを例示する。結合剤25%
および二塩基性リン酸カルシウム75%を含有する錠剤
を、試料1および試料6を用いて調合した。調合物を手
順2を用いて圧縮し、それらの破砕強度を測定した。各
処方の3個の錠剤を、相対湿度約95%の環境に25℃
で3時間(「高湿度条件」)置いた。取り出した後、破
砕強度を決定した。データを表6にまとめた。
【0065】
【表6】
【0066】これらの結果は、高分子量の材料(試料
1)から作製した錠剤が、わずか9.2%の破砕強度を
失うに過ぎないことを示している。高および低分子量の
材料のブレンド(試料7)から作製した錠剤の破砕強度
の損失は、より一層小さく、わずか5%の損失である。
対照的に、低分子量の材料(試料6)のみを含む錠剤の
破砕強度の損失は40%を超える。したがって、タピオ
カデキストリン(試料6)より大きい分子量および0.
2g/ml未満のタップ密度を有する本発明の多糖類の
破砕強度の損失は、高湿度条件下で25%未満である。
【0067】実施例8:錠剤を作成するために必要な圧
縮力に及ぼす低密度デンプン配合の影響 この実施例は、錠剤調合物中における低密度デンプンの
結合剤としての機能を例示する。低密度デンプンを、ラ
クトースおよびラクトース/MCC50:50w/w%
ブレンド中の結合剤として評価した。低密度デンプンを
0、1、3、5、または10%w/w%含有する、試料
1とラクトースおよび/またはMCCとの粉末ブレンド
を作製した。粉末を破砕強度98Nの錠剤に圧縮する
(手順2を用いる)ために必要とする力を測定し、記録
した。グラフ2(図4)に図示するように、錠剤の低密
度デンプンの質量分率が増加すると、破砕強度98Nの
錠剤を生成するために必要な圧縮力は低減する。必要と
される圧縮力の低減は低密度デンプンの機能を暗示して
いる。
【0068】実施例9:アルコール沈降による低密度デ
ンプンの調製(方法2) この実施例は、好適な低密度デンプンを、アルコールな
どの脱水媒体に沈降させることにより調製し、こうして
ガスまたは潜伏性ガスの必要性をなくすことができるこ
とを例示する。デンプンを、質量で10%のワキシーコ
ーンスターチを水に分散してスラリーにし、このスラリ
ーを沸騰水槽の中で30分間加熱し、得られたデンプン
溶液を室温まで冷却することにより調製した。冷却した
デンプン溶液をメタノールにゆっくり加えて20質量%
の水性メタノール溶液(メタノール450部に対して蒸
煮したデンプン100部)を形成させることによりデン
プンを沈降させた。溶液から沈降物をデカントして分
け、等体積の新鮮な溶液を加え、試料を一晩放置した。
デンプンを濾過し、空気乾燥し、粉砕し、240ミクロ
ンのふるいを通過させることにより回収した。得られた
デンプン生成物のタップ密度が0.300g/mlであ
ることを確認した。
【0069】この低密度デンプン生成物を二塩基性リン
酸カルシウム(DCP)とブレンド質量比(デンプン:
DCP)25:75でブレンドし、手順2に従って錠剤
にした。錠剤にしたブレンドの破砕強度は87Nであ
り、業界で標準的なMCCを低密度デンプンで置き換え
た対応する錠剤(破砕強度はわずか55N)よりも著し
く高かった。
【0070】実施例10:塩の水溶液からデンプンを沈
降させることによる低密度デンプンの調製(方法3) この実施例は、塩の水溶液からデンプンを沈降させるこ
とを含む本発明の低密度デンプンの第三の調製方法を例
示する。デンプンHylon(登録商標)VII(Na
tional Starch& Chemical C
o.)10%を水に分散してスラリーにし、そのスラリ
ーを沸騰水浴中で30分間加熱することによりデンプン
を調製した。次いで熱せられたデンプンの分散液を、機
械的にせん断を与えながら硫酸マグネシウムの飽和水溶
液に加えた。添加速度を調整してジャケットで被覆され
た溶液の温度を3時間にわたって約30℃に保った。3
時間撹拌を続けた。
【0071】次いでデンプンを溶液から濾過して分け、
水で洗浄し、再度水でスラリー化し、凍結乾燥して水分
を5.2質量%とした。得られたデンプンのタップ密度
は0.19g/mlであった。デンプン25%およびD
CP75%から調合し、手順2により錠剤にした錠剤の
破砕強度は92Nであり、本発明の他の低密度デンプン
とほぼ同等であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】低密度デンプン25%および二塩基性リン酸カ
ルシウム(「DCP」)75%からなる錠剤の破砕強度
が、錠剤を調製するために使用されるデンプンの密度が
小さくなるに従って増加することを示すグラフである。
【図2】圧縮性の劣る活性成分(アスコルビン酸)に対
して本発明の低密度デンプン20%を結合剤として調製
した錠剤が、結合剤としてMCC20%を用いる錠剤の
破砕強度を超えるかまたはそれと同等であることを示す
グラフである。
【図3】低密度デンプン5%を用いることにより、調合
された錠剤の破砕強度が低密度デンプンを用いずに調合
した錠剤よりも堅固な錠剤が形成されることを示すグラ
フである。
【図4】錠剤調合物中における低密度デンプンの結合剤
としての機能を示すグラフである。
フロントページの続き (72)発明者 ジュディス ケー.ウェーリー アメリカ合衆国,ニュー ジャージー 08844,ヒルズボロー,ミッチェル レー ン 55 (72)発明者 エイモス イー.エナボシ アメリカ合衆国,ニュー ジャージー 08854,ピスキャッタウェイ,ジャージー アベニュー 5 (72)発明者 ヒマンシュ シャー アメリカ合衆国,ニュー ジャージー 08876,ブランチバーグ,バッファロー ハロウ ロード 21 (72)発明者 パンカイ レージ アメリカ合衆国,ニュー ジャージー 08852,モンマウス,シュガー メープル コート 2102 Fターム(参考) 4C076 AA37 BB01 DD26 DD67 EE31 EE38 FF02 FF04 GG14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タップ密度が約0.05g/ml未満の
    多糖類であって、前記多糖類が好ましくは少なくとも1
    種のデンプンであり、前記少なくとも1種のデンプンが
    好ましくはコーン、ワキシーコーン、高アミロースコー
    ン、ジャガイモ、タピオカ、コメ、サゴ、コムギ、また
    はワキシーモロコシのデンプンからなる群から選択さ
    れ、前記多糖類が、錠剤中で結合に有効な量が使用され
    る場合、25℃で相対湿度95%に3時間暴露したとき
    本明細書の手順1または2に従って測定した錠剤の破砕
    強度が約20%より多く低下するのを防止する、タップ
    密度約0.2g/ml未満、好ましくは約0.1g/m
    l未満を有する、多糖類。
  2. 【請求項2】 タップ密度が約0.4g/ml未満、好
    ましくは約0.2g/ml未満、最も好ましくは約0.
    05g/ml未満の多糖類と、活性物質とを含む直接圧
    縮可能な錠剤であって、前記多糖類が好ましくはコー
    ン、ワキシーコーン、高アミロースコーン、ジャガイ
    モ、タピオカ、コメ、サゴ、コムギ、またはワキシーモ
    ロコシのデンプンからなる群から選択される好ましくは
    少なくとも1種のデンプンである、錠剤。
  3. 【請求項3】 前記多糖類がタピオカデキストリンとア
    ルファ化ワキシーコーンのブレンドである、請求項1お
    よび2に記載の錠剤。
  4. 【請求項4】 さらに賦形剤を含む、請求項2に記載の
    直接圧縮可能な錠剤。
  5. 【請求項5】 タップ密度が約0.4g/ml未満の多
    糖類を直接圧縮すること、好ましくは多糖類、賦形剤、
    および活性物質を直接圧縮することを含む錠剤の製造方
    法であって、前記多糖類と前記賦形剤との混合物は約
    0.4g/ml未満のタップ密度を有し、前記多糖類は
    好ましくはタピオカデキストリンとアルファ化ワキシー
    コーンデンプンのブレンドである、方法。
JP2001132645A 2000-05-01 2001-04-27 直接打錠用の多糖類材料 Pending JP2002012559A (ja)

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