JP2002012098A - スライドドア用ハーネスの配索構造 - Google Patents
スライドドア用ハーネスの配索構造Info
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Abstract
等を防ぎ、弛み吸収をスムーズ化させる。 【解決手段】 ドアパネル1とドアトリム2との間にハ
ーネス弛み吸収装置3を設け、装置3からワイヤハーネ
ス5をドアトリム下側の開口10を経て車両ボディ側に
配索し、装置3の下側で且つ開口10の近傍においてド
アパネル1とドアトリム2との間に、ドアトリム側に湾
曲したガイド面を有するハーネスガイド部材4を設け、
ガイド面に沿ってハーネス5を摺接可能とした。ガイド
部材4をドアパネル1に固定した。ガイド部材4にドア
トリム2を固定した。ガイド部材4に代えてドアトリム
側に湾曲したガイド面を有する第一のガイド部材と、ド
アパネル側に湾曲したガイド面を有する第二のガイド部
材を設けたり、スライドドア開閉方向両側においてハー
ネスを当接させる傾斜状又は湾曲状のガイドリブを設け
る。
Description
けた弛み吸収装置からワイヤハーネスを車両ボディ側に
配索し、スライドドアの開閉時にハーネスガイド部材で
ワイヤハーネスの軌道を矯正しつつスムーズな弛み吸収
を行わせるスライドドア用ハーネスの配索構造に関する
ものである。
れるスライドドアの各機能部品に車両ボディ側(電源
側)から電気を供給したり、スライドドア側から車両ボ
ディ側に電気信号を送ったりするために、従来種々のス
ライドドア用ハーネスの配索構造が提案されている。
ドアロックユニットやスピーカやスイッチユニットある
いは電子制御ユニットといった種々の機能部品が搭載さ
れている。これら機能部品に対して電源電流や信号電流
を供給ないし受給するわけであるが、スライドドアを閉
めた場合は勿論のこと、開けた場合においてもこれらの
給電・受電が必要となっている。
公報に記載された従来のスライドドア用ハーネスの配索
構造の一形態を示すものである。
作に伴って電線(ワイヤハーネス)119を繰り出し・
巻き取り可能なリール120が車両ボディ121側に設
けられ、電線119の一端側がヒンジ122を介してド
ア側の機能部品であるスピーカ123に接続され、電線
119の他端側が車両ボディ側の機能部品であるオーデ
ィオ(図示せず)に接続されている。
いて電線119はリール120から繰り出されて延び、
図9(b) のスライドドア118の開時において電線11
9はリール120に巻き取られる。スライドドア118
は閉時に前進しつつ車両ボディ121に密着し、開時に
外側に離間しつつ後退する。このようにスライドドア1
18は少なくとも二次元的に移動する。
119をリール120に幾重にも巻き取らなければなら
ないために、電線119が傷みやすいという懸念があっ
た。また、回路数(電線本数)の多いワイヤハーネスで
は屈曲性が悪いために適用が困難であるという問題があ
った。また、リール120等を用いるために構造が複雑
化、高コスト化するという問題があった。
に特願2000−109474号において、図10に示
す如く、スライドドアA内にワイヤハーネス5を略半円
状に湾曲させて収容し、且つワイヤハーネス5を板ばね
(図示せず)で上向きに付勢した弛み(余長)吸収装置
3を提案した。
の下側から導出され、合成樹脂製のドアトリム(ドアト
リムカバー)2の裾部と金属製のドアパネル1との間の
下側の隙間10を通って車両ボディ21側に配索され、
車両ボディ21側のワイヤハーネス(図示せず)にコネ
クタ接続されている。車両ボディ21側でワイヤハーネ
ス5は金属製のステップ22の上面に固定部材24で固
定され、上側の合成樹脂製のスカッフプレート23との
間に位置している。
ーネス5の他方が導出されて、スライドドア側の各電装
部品や補機といった機能部品(図示せず)に接続されて
いる。
イドさせて開くに伴って、図11(a) の如くスライドド
アAが車両ボディ21から外側に離れ、スライドドアA
内のワイヤハーネス5は縮径しつつ前方へ引っ張られ
る。
(b) の如くスライドドアAが車両ボディ21側に近接し
つつ前進し、スライドドアA内のワイヤハーネス5は拡
径しつつ後方へ引っ張られる。このようにしてワイヤハ
ーネス5の弛みが吸収される。
造にあっては、スライドドアAの開閉途中において、特
にスライドドアAの開き時において、スライドドアAが
車両ボディ21の外側に離間するに従って、ワイヤハー
ネス5の渡り部すなわちスライドドアAと車両ボディ2
1との間に掛け渡されたハーネス部分に図10の矢印c
方向のテンションが作用し、ドアトリム2の裾部に矢印
d方向の押し力が働くことがあった。
力が作用するために、ドアトリム2の変形や、ドアトリ
ム2をドアパネル1に固定する可撓性の係止クリップ
(図示せず)の外れや、それに伴うドアトリム2のガタ
付きや異音を生じる懸念があった。
との下側にワイヤハーネス5を引き出すための開口10
を設けているために、図12の如くドアトリム2をドア
パネル1に係止クリップで矢印のように固定する際に、
ドアトリム2の裾部(下端)2a側をドアパネル1に固
定できないことに起因している。そして、広い開口10
によってワイヤハーネス5の軌道がばらつくという問題
があった。
ーネス5が伸縮時にドアトリム2の裾部2aと擦れるこ
とにより、ワイヤハーネス5が傷付いたり、異音を生じ
たり、干渉度合いの強い場合にはワイヤハーネス5がス
ライドドアAの開閉動作に追従できなくなり、引っ張ら
れてスライドドアAと車両ボディ21との間に噛み込ま
れるといった心配もあった。このように、ワイヤハーネ
スの軌道を矯正して、例えばスライドドアの開閉時にお
けるワイヤハーネスとドアトリムとの干渉をなくし、ワ
イヤハーネスの傷みやドアトリムの外れや異音等を防止
したり、ワイヤハーネスのスムーズな弛み吸収(伸縮)
を行わせたりする必要があった。
アの開閉時におけるワイヤハーネスの軌道を確実に矯正
することのできるスライドドア用ハーネスの配索構造を
提供することを目的とする。
に、ドアパネルとドアトリムとの間にハーネス弛み吸収
装置を設け、該ハーネス弛み吸収装置からワイヤハーネ
スをドアトリム下側の開口を経て車両ボディ側に配索す
るスライドドア用ハーネスの配索構造において、前記ハ
ーネス弛み吸収装置の下側で且つ前記開口の近傍におい
て前記ドアパネルと前記ドアトリムとの間に、該ドアト
リム側に湾曲したガイド面を有するハーネスガイド部材
を設け、該ガイド面に沿って前記ワイヤハーネスを摺接
可能としたことを特徴とする第一のスライドドア用ハー
ネスの配索構造を採用する(請求項1)。前記ハーネス
ガイド部材を前記ドアパネルに固定したことも有効であ
る(請求項2)。また、請求項2記載の前記ハーネスガ
イド部材に前記ドアトリムを固定したことも有効である
(請求項3)。また、前記ハーネスガイド部材がパネル
固定部と、該パネル固定部に続く横長の基板部と、該基
板部の下側に延設され、前記ガイド面を有する湾曲部
と、該基板部の上側に延設されたトリム支持部とで構成
されたことも有効である(請求項4)。また、前記ハー
ネスガイド部材のガイド面に対向して、前記ドアパネル
側に湾曲した第二のガイド面が設けられ、前記ワイヤハ
ーネスが両ガイド面の間に挿通されたことも有効である
(請求項5)。また、ドアパネルとドアトリムとの間に
ハーネス弛み吸収装置を設け、該ハーネス弛み吸収装置
からワイヤハーネスをドアトリム下側の開口を経て車両
ボディ側に配索するスライドドア用ハーネスの配索構造
において、前記ハーネス弛み吸収装置の下側で且つ前記
開口の近傍において前記ドアパネルと前記ドアトリムと
の間に、該ドアトリム側に湾曲した第一のガイド面を有
する第一のハーネスガイド部材と、該ドアパネル側に湾
曲した第二のガイド面を有する第二のハーネスガイド部
材とを設けて、各ガイド面に沿って前記ワイヤハーネス
を摺接可能としたことを特徴とする第二のスライドドア
用ハーネスの配索構造を併せて採用する(請求項6)。
前記第一のハーネスガイド部材が前記ドアトリムに固定
され、前記第二のハーネスガイド部材が前記ドアパネル
に固定されたことも有効である(請求項7)。請求項1
〜5の何れかに記載の前記ガイド面の先端又は請求項6
又は7記載の前記第一のガイド面の先端が前記ドアトリ
ムの下端に近接して位置したことも有効である(請求項
8)。また、ドアパネルとドアトリムとの間にハーネス
弛み吸収装置を設け、該ハーネス弛み吸収装置からワイ
ヤハーネスをドアトリム下側の開口を経て車両ボディ側
に配索するスライドドア用ハーネスの配索構造におい
て、前記ハーネス弛み吸収装置の下側で且つスライドド
ア開閉方向両側において前記ドアパネルと前記ドアトリ
ムとの間に、該ハーネス弛み吸収装置から導出される前
記ワイヤハーネスを当接させる傾斜状又は湾曲状のガイ
ドリブを対向して設けたことを特徴とする第三のスライ
ドドア用ハーネスの配索構造を併せて採用する(請求項
9)。前記開口の近傍で前記ドアパネルと前記ドアトリ
ムとの間に、前記ガイドリブと一体に補強リブが設けら
れ、該補強リブで該ドアパネルと該ドアトリムとが連結
固定されたことも有効である(請求項10)。また、請
求項1〜5の何れかに記載のハーネスガイド部材を備え
ることを特徴とする請求項9又は10記載のスライドド
ア用ハーネスの配索構造(請求項11)や、請求項6〜
8の何れかに記載のハーネスガイド部材を備えることを
特徴とする請求項9又は10記載のスライドドア用ハー
ネスの配索構造(請求項12)も有効である。
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図4は、本発
明に係るスライドドア用ハーネスの配索構造の第一の実
施形態を示すものである。
アパネル1と合成樹脂製のドアトリム(ドアトリムカバ
ー)2との間にハーネス弛み吸収装置3を配設すると共
に、ハーネス弛み吸収装置3の下側においてドアパネル
1とドアトリム2との間にハーネスガイドブラケット
(ハーネスガイド部材)4を配設し、弛み吸収装置3の
下側から導出されて車両ボディ側(図示せず)に向かう
スライドドア側のワイヤハーネス5をガイドブラケット
4の内側に挿通させて、ガイドブラケット4の下端側の
外向きの湾曲部6でワイヤハーネス5を車両ボディ側に
向けて湾曲させて導出させ、且つドアパネル1とドアト
リム2とをガイドブラケット4で連結可能としたことを
特徴とするものである。
下側寄りに配置され、ガイドブラケット4はさらにその
下側に近接して配置されている。ハーネス弛み吸収装置
3はドアパネル1に固定され、ガイドブラケット4は少
なくともドアパネル1に固定され、ドアトリム2にも固
定可能である。ガイドブラケット4はハーネス弛み吸収
装置3の横幅よりも少し横長に形成されている。ハーネ
ス弛み吸収装置3については図5〜図6を用いて詳細に
後述する。
少なくとも両側において高さ方向の複数箇所でドアパネ
ル1に既存の係止クリップ7で固定されている。ドアト
リム2の下端2aとドアパネル1の裾部9との間にハー
ネス挿通用の開口(隙間)10が形成されており、スラ
イドドアAの横幅方向の中間部において開口10の内側
にガイドブラケット4が位置し、ドアトリム2の下端部
をガイドブラケット4によってドアパネル1の内側壁
(ドアインナパネル)11に固定可能である。
一枚の金属板をプレスで打抜き及び折曲げ成形して、あ
るいは合成樹脂の一体成形により形成され、横長の基板
部12と、基板部12の下端側をドアトリム2(図2)
の裏面に向けて湾曲させた湾曲部6と、基板部12の上
端から湾曲部6と同方向に突出し、突出部13から上向
きに立ち上げられたトリム支持部14と、基板部12の
両側からドアパネル1に向けて直角に折り曲げられた支
持部15と、支持部15からドアパネル1と平行に外向
きに折曲げられたパネル固定部16とで構成されてい
る。
るガイド面6aとして作用する。ガイド面6aは比較的
大きなアール(半径)で湾曲し、図2の如く湾曲部6の
先端(下端)6bはドアトリム2の下端2aに近接して
いる。
部17が設けられており、図1の如く両側のパネル固定
部16がドアパネル1の内側壁11にボルトあるいは係
止クリップ等の固定手段(図示せず)で固定される。ト
リム支持部14にも同様の孔部を設けておき、同様にド
アトリム2をトリム支持部14に固定可能である。ある
いは上向きにヘラ状に突出したトリム支持部14をドア
トリム2の図示しない係合凹部等に差し込むことで、ド
アトリム2をトリム支持部14に固定させてもよい。ド
アパネル1は外側壁(アウタパネル)18と内側壁(イ
ンナパネル)11とで構成されている。
導出されたワイヤハーネス5はガイドブラケット4の内
側すなわち前後一対の支持部16の間のスペース19
(図2)を通って湾曲部6の内側のガイド面6aに沿っ
てドアトリム2側に湾曲しつつ、図2の如くドアトリム
2の下端2aとドアパネル1の裾部9との間の開口10
から車両ボディ側に配索されている。
ネス5がドアトリム2の下側の開口10においてガイド
ブラケット4の湾曲部6によって大きなアールで無理な
くスムーズに屈曲し、且つドアトリム2の下端2aに非
接触でドアトリム2の下端2aとの間に若干の隙間を存
して車両ボディ側に配索されている。
イヤハーネス5は実線で示す如く縮径しつつ前方(図1
示右方)に引っ張られる。スライドドアAの閉じ時にワ
イヤハーネス5は鎖線で示す如く拡径しつつ後方(図1
示左方)に引っ張られる。弛み吸収装置3から導出され
たワイヤハーネス5はスライドドアAの開閉時にガイド
ブラケット4の湾曲部6のガイド面6aに沿って軌道が
矯正され、実線及び鎖線で示す如く一定の軌跡でスムー
ズに前後に揺動する。それにより、ワイヤハーネス5の
弛み吸収(伸縮)がスムーズ且つ確実に行われると共
に、ワイヤハーネス5がドアトリム2に干渉することが
なく、ワイヤハーネス5の傷付きや磨耗や異音等が防止
される。
い位置に配設し、ワイヤハーネス5が下側の開口10に
おいてドアトリム2の下端2aと干渉して、ドアトリム
2に外れ方向の力が作用する場合でも、ガイドブラケッ
ト4をドアトリム2に固定することで、ドアトリム2と
ドアパネル1とが強固に連結されるから、ドアトリム2
の変形や外れや係止クリップの外れ等が防止される。こ
の場合でもワイヤハーネス5はガイドブラケット4の湾
曲状のガイド面6aに沿って滑らかに接触するから、ガ
イドブラケット4との摺接によるワイヤハーネス5の傷
付き等が防止される。
イヤハーネス5の曲り力を完全に受け止める構成とした
場合は、ガイドブラケット4をドアトリム2に固定しな
くても、ドアトリム2の変形や外れ等の心配はない。そ
の場合、ガイドブラケット4のトリム支持部14はドア
トリム2の裏面に当接してドアトリム2を支持している
だけでもよい。
用いてドアパネル1側のコルゲートチューブ20付きの
ワイヤハーネス5をドアトリム2との下側の開口10を
経て車両ボディ21側に配索した形態を示すものであ
る。図2の形態とはガイドブラケット4の位置やドアト
リム2の下端2aの位置やコルゲートチューブ20の有
無が異なっているが、便宜上図1〜図2と同一の符号を
用いて説明する。
ハーネス5はドアパネル1とドアトリム2との間の弛み
吸収装置(図示せず)から後方に引っ張られた状態で導
出され、ガイドブラケット4の湾曲部6に沿って軌道が
矯正され、車両ボディ21側に大きなアール形状でスム
ーズに屈曲して金属製のステップ22と合成樹脂製のス
カッフプレート23との間に配索され、ステップ22上
で固定部材24によりコルゲートチューブ20が固定さ
れている。
25が設けられ、ガイドブラケット4に沿って屈曲され
たワイヤハーネス5の渡り部(スライドドアAと車両ボ
ディ21との間のハーネス部分)はウェザストリップ2
5の下側を非接触で通過してステップ22上に延び、ス
テップ22の奥側で車両ボディ側のワイヤハーネス(図
示せず)とコネクタ接続されている。
口10の近傍でガイドブラケット4のパネル固定部16
がドアパネル1に固定され、ガイドブラケット4のトリ
ム支持部14にドアトリム2が支持ないし固定されてい
る。
ト4の内側を上下に挿通している。コルゲートチューブ
20の内側には複数本の電線26が挿通されている。コ
ルゲートチューブ20は周方向の凹溝と凸条を交互に形
成して屈曲性を高めた保護チューブである。コルゲート
チューブ20と複数本の電線26とでワイヤハーネス5
が構成されている。ドアパネル1の裾部はスライドドア
Aの閉止状態で車両ボディ側のウェザストリップ27に
密接して防水される。コルゲートチューブ20以外の保
護チューブを用いたり、ビニルテープ巻きのみでワイヤ
ハーネスを結束することも可能である。
収装置の一形態を示すものである。図5はスライドドア
を閉じた状態、図6はスライドドアを開けた状態を示し
ている。便宜上、図1〜図4と同一の符号を用いて説明
する。
合成樹脂製のプロテクタ28と、プロテクタ28内に配
設され、ワイヤハーネス5を湾曲状に支持する金属製の
板ばね(弾性部材)29とで構成されている。
れハーネス導出部31,32を有し、ワイヤハーネス5
の一方が前側の導出部31を経てスライドドアA側の各
機能部品に接続され、ワイヤハーネス5の他方がスライ
ドドアAの閉止時に後側の導出部32から、スライドド
アAの開閉移動時にプロテクタ28の下側の開口からド
アトリム(図示せず)とドアパネル1との下側の開口を
経て車両ボディ21側に配索され、ステップ22上で固
定部材(図示せず)で固定されて、ステップ22の奥側
で車両ボディ側のワイヤハーネス(図示せず)にコネク
タ接続されている。
示せず)が配設される。ドアパネル1の表面とドアトリ
ム(図示せず)の裏面とでカバーを兼ねることも可能で
ある。プロテクタ28はボルトあるいは係止クリップと
いった固定手段33でドアパネル1に固定されている。
部5aの略前半の下面に接し、板ばね29の一端はプロ
テクタ29の前端側に固定され、他端はワイヤハーネス
5の湾曲部5aの頂部の近傍にテープ巻きやバンド等の
固定手段34で固定されている。なお、プロテクタ28
を用いずに、板ばね29等の弾性部材のみで弛み吸収装
置を構成することも可能である。
ーネス5はプロテクタ28内で板ばね29の付勢に抗し
て大きなアールで屈曲しつつ後方に引っ張られる。スラ
イドドアAは車両ボディ21に接近する。スライドドア
Aを後方にスライドさせて開くに従って、図6の如くワ
イヤハーネス5はプロテクタ28内で板ばね29の付勢
に抗して縮径しつつ前方に引っ張られる。スライドドア
Aは車両ボディ21から外側に離れ、両者間に大きな隙
間42を生じる。ワイヤハーネス5の渡り部5b、すな
わちスライドドアAから車両ボディ21に掛け渡された
ハーネス部分はステップ22側の固定部(図示せず)を
支点として前後に揺動する。
間部においてはワイヤハーネス5の引張力が弱まり、ワ
イヤハーネス5はプロテクタ28内で垂れ下がろうとす
るが、板ばね29で上向きに支持されているので、垂れ
下がりが抑止される。
曲部5aと板ばね29の付勢とによってスライドドアA
の開閉に伴うワイヤハーネス5の弛みが吸収され、スラ
イドドアAと車両ボディ21との間へのワイヤハーネス
5の渡り部5bの挟み込みが防止される。
ネスの配索構造の第二の実施形態を示すものである。ド
アパネルやドアトリムやハーネス弛み吸収装置の符号は
便宜上、第二の実施形態と同一の符号を用いて説明す
る。
と同様のドアパネル1とドアトリム2と、両者1,2間
に配設されたハーネス弛み吸収装置3とを備え、ハーネ
ス弛み吸収装置3からドアトリム2の下側の開口10に
向けて導出されたワイヤハーネス5を、ドアトリム2に
設けた第一のガイド部材36と、ドアパネル1に設けた
第二のガイド部材37とで対向して支持し、両ガイド部
材36,37の第一及び第二の湾曲部38,39のガイ
ド面38a,39aに沿ってワイヤハーネス5をスムー
ズに湾曲させつつ軌道矯正することを特徴とするもので
ある。
ラケット4と同様にハーネス弛み吸収装置3の下側にお
いてスライドドアAの横幅方向に弛み吸収装置3の横幅
よりもやや長く延長されている。
して、あるいは合成樹脂材で成形され、ドアトリム2の
裏面に沿う平面状の固定部40と、固定部40の下端か
らドアパネル1側に斜め下向きに突出した傾斜部41
と、傾斜部41の下端からほぼ垂直に短く延びた平坦部
42と、平坦部42の下端から比較的大きなアール(半
径)で湾曲した湾曲部38とで構成されている。平坦部
42のドアパネル側の平面42aと湾曲部38のドアパ
ネル側の湾曲面38aとがワイヤハーネス5に対するガ
イド面として作用する。
せず)が設けられ、孔部にボルトや係止クリップを挿入
して固定部40をドアトリム2に固定する。あるいは固
定部40を樹脂成形(インサート成形)でドアトリム2
に固定したり、ガイド部材36をドアトリム2と一体に
樹脂成形することも可能である。
リム2の下端2aに近接し、弛み吸収装置3からのワイ
ヤハーネス5をガイド面42a,38aに沿って比較的
大きなアールで湾曲させて、ドアトリム2の下端2aに
接することなく、下端2aとの間に少しの隙間を存して
車両ボディ側に配索させている。
のスライドドアAの閉じ状態(全閉に近い状態)におい
てもそうであるが、図6のスライドドアAの開き状態に
おいて特に顕著に現れる。すなわちスライドドアAは開
くに従って車両ボディ21から外側に離間するから、ワ
イヤハーネス5が車両ボディ側に引っ張られて図7のよ
うな湾曲状態となる。
ネス5は前後に揺動しつつガイド部材36の湾曲部38
に摺接し、ドアトリム2には何ら摺接することがない。
ワイヤハーネス5が滑らかな湾曲部38にスムーズに摺
接することで、ワイヤハーネス5の軌道が矯正され、ワ
イヤハーネス5が一定の軌跡でスムーズに揺動及び伸縮
すると共に、ワイヤハーネス5の磨耗や傷付きやドアト
リム2の磨耗や異音等が防止される。
ド部材37と一体に設けて、この合体ガイド部材で図2
の実施形態の如くドアパネル1とドアトリム2とを連結
固定させれば、スライドドアAの開閉時にワイヤハーネ
ス5の引張力がガイド部材36で受け止められ、ガイド
部材36はドアパネル1に固定されているから、ドアト
リム2には何ら外れ方向の力が作用せず、ドアトリム2
の変形や外れ等が防止される。
第二のガイド部材37とは別にドアパネル1に固定した
り、あるいはドアトリム2とドアパネル1との両方に固
定した場合も同様である。また、第一のガイド部材36
に板厚方向の弾性力を付与することも可能であり、この
場合には、ワイヤハーネス5が一層柔軟に受け止めら
れ、ワイヤハーネス5の引張力すなわちドアトリム2の
外れ方向の押圧力が弾力的に緩和される。
材37は、第一のガイド部材36の平坦部42に対向す
る短い平坦部44と、第一のガイド部材36の湾曲部3
8に対向し、湾曲部38とは反対方向に(略対称に)湾
曲した湾曲部39と、湾曲部39の基端(上端)からド
アパネル1に向けてほぼ直角に屈曲して続く支持部46
と、支持部46からドアパネル1の内側壁11に沿って
上向きに続く固定部47とで構成されている。
曲部)39は第一のガイド部材36の湾曲部38よりも
やや小さなアールで湾曲している。両ガイド部材36,
37の間でワイヤハーネス5は若干の隙間48を存して
位置している。第二の湾曲部39の先端(下端)39b
とドアパネル1の内側壁11との間には大きな隙間が空
いており、第二の湾曲部39は板厚方向の弾性力を有し
て、ワイヤハーネス5を弾力的に支持可能である。
36と同様に金属材ないしは合成樹脂材で形成され、上
側の固定部47がドアパネル1の内側壁11にボルトや
係止クリップあるいは溶接等で固定されている。
9がそれぞれ下向きに位置し、両湾曲部38,39の先
端側(下端側)が末拡がりに拡がっているから、弛み吸
収装置3から導出されたワイヤハーネス5がスライドド
アAの開閉に伴ってドアトリム2の下側の開口10にお
いてドアパネル1とドアトリム2とに向けてスムーズに
揺動自在であり、且つ第二のガイド部材37によってワ
イヤハーネス5と金属製のドアパネル1との摺接が防止
され、ワイヤハーネス5の傷付き等が防止されると共
に、両ガイド部材36,37の間でワイヤハーネス5が
挟まれるように位置決めされ、それによってワイヤハー
ネス5の軌道が矯正されて、スライドドアAの開閉時に
ワイヤハーネス5が前後に一定の軌跡でスムーズに揺動
する。例えばスライドドアAを図6の如く開く途中にお
いてワイヤハーネス5が第二のガイド部材37の湾曲部
39に沿ってスムーズに湾曲しつつ摺接する。
7の間に若干の隙間48を存してワイヤハーネス5を位
置させたことで、スライドドアAの開閉時におけるワイ
ヤハーネス5の軌道が正確に矯正され、ワイヤハーネス
5のばたつきが抑止され、ワイヤハーネス5が正確な軌
跡でスムーズにスライド移動する。これにより、ワイヤ
ハーネス5の弛み吸収(伸縮)がスムーズ且つ確実に行
われると共に、ワイヤハーネス5の追従不良がなくな
り、スライドドアAと車両ボディとの間へのワイヤハー
ネス5の挟み込み等の不具合が防止される。また、ワイ
ヤハーネス5が各ガイド部材36,37の湾曲状の対向
するガイド面38a,39aに沿って比較的大きなアー
ルで屈曲するから、ワイヤハーネス5に無理な曲げ力が
作用せず、ワイヤハーネス5の傷みが防止される。
材36のみ又は第二のガイド部材37のみを配設するこ
とも可能である。第一のガイド部材36のみを用いれ
ば、ワイヤハーネス5とドアトリム2との干渉が防止さ
れ、第二のガイド部材37のみを用いれば、ワイヤハー
ネス5とドアパネル1との干渉が防止される。第一のガ
イド部材36をドアトリム2ではなく図1の実施形態の
ようにドアパネル1に固定するように構成することも可
能である。また、図3に示すガイドブラケットすなわち
第一のガイド部材に第二のガイド部材を一体に形成する
ことも可能である。
状のガイド面38a,39aに沿ってワイヤハーネス5
がスムーズに摺接するので、ワイヤハーネス5に負担が
かからない。
ネスの配索構造の第三の実施形態を示すものである。ド
アパネルやドアトリムやハーネス弛み吸収装置は前記実
施形態と同一の符号を用いて説明する。
いて金属製のドアパネル1と合成樹脂製のドアトリム2
との間にハーネス弛み吸収装置3を配設すると共に、弛
み吸収装置3の下部両側で且つドアトリム2の下側の開
口10の近傍において、水平方向の補強リブ51をドア
パネル1とドアトリム2との間に配設し、補強リブ51
でドアパネル1とドアトリム2とを連結固定可能にする
と共に、弛み吸収装置3から下側の開口10に導出され
るワイヤハーネス5に対して、弛み吸収装置3の両側で
補強リブ51から斜め下向きに傾斜状ないし湾曲状の前
後一対のガイドリブ52,53を一体に形成して、各ガ
イドリブ52,53に沿ってワイヤハーネス5を傾斜な
いし湾曲させて受け止めつつ軌道矯正させることを特徴
とするものである。
におけると同様のもので、ドアパネル1の内側壁11に
固定されている。ハーネス弛み吸収装置3の真下にはハ
ーネス揺動用の空間56が設けられおり、この部位に補
強リブ51はない。補強リブ51は空間56の前後両側
において上下一対が平行に且つ近接して配置されてい
る。各補強リブ51は例えばドアトリム2から一体に突
出形成可能である。また、各補強リブ51は例えば補強
リブ51と一体の図示しないブラケット等を介してドア
パネル1の内側壁11にボルトや係止クリップ等の固定
手段で固定可能である。この場合、ドアトリム2に係止
クリップ等に対する挿通孔を設けておく。固定箇所は例
えば前後の補強リブ51について前後に各二箇所程度で
ある。補強リブ51をドアパネル1に連結固定しない場
合はドアパネル1の内側壁11に当接させてドアトリム
2の下端側をドアパネル1に補強リブ51で支持させ
る。
ブ52,53に一体に続いている。ガイドリム52,5
3は対の補強リブ51を合わせた厚さで厚肉に形成され
ている。上側の補強リブ51は弛み吸収装置3の下端と
ほぼ同じ高さないし下端よりもやや下側に位置し、弛み
吸収装置3の下側の開口54の前後両側にガイドリブ5
2,53が位置している。前後一対のガイドリブ52,
53は前後方向に傾斜状ないし湾曲状に略ハの字状に開
いて対向して位置している。前側のガイドリブ52は前
向きに傾斜ないし湾曲し、後側のガイドリブ53は後側
に傾斜ないし湾曲している。
であることがワイヤハーネス5に無理な曲げ力を作用さ
せない観点から好ましいが、傾斜状あるいは二段に傾斜
した形状ですることも可能である。また、前後のガイド
リブ52,53を弛み吸収装置3の前後端よりも内側に
進入させて開口54に下側に配置することも可能であ
る。
ネス5は図8の実線の如く後方に引っ張られつつ、弛み
吸収装置3内で大きなアールで湾曲し、ワイヤハーネス
5とドアトリム2とはほぼ平行になる。この際、弛み吸
収装置3から後方に導出されたワイヤハーネス5が後側
のガイドリブ53の内側のガイド面に摺接ないし当接し
て、ワイヤハーネス5の軌道が矯正される。すなわち、
後側のガイドリブ53によってワイヤハーネス5がそれ
以上後方へ移動することが阻止される。この際、ワイヤ
ハーネス5が後側のガイドリブ53に沿って比較的大き
なアールで湾曲するから、ワイヤハーネス5に無理な曲
げ力が作用せず、ワイヤハーネス5の傷みや変形等が防
止される。
ヤハーネス5は図8の鎖線の如く前方に引っ張られつ
つ、弛み吸収装置3内で縮径して小さなアールで湾曲す
る。この際、弛み吸収装置3から前方に導出されたワイ
ヤハーネス5が前側のガイドリブ52の内側のガイド面
52aに摺接ないし当接して、ワイヤハーネス5の軌道
が矯正される。すなわち、前側のガイドリブ52によっ
てワイヤハーネス5がそれ以上前方へ移動することが阻
止される。この際、ワイヤハーネス5が前側のガイドリ
ブ52に沿って比較的大きなアールで湾曲するから、ワ
イヤハーネス5に無理な曲げ力が作用せず、ワイヤハー
ネス5の傷みや変形等が防止される。
跡を示す。スライドドアAの開閉時にワイヤハーネス5
が前後のガイドリブ52,53に当接することで、ワイ
ヤハーネス5の前後方向の暴れやばたつきが抑止され、
これによってもワイヤハーネス5のスムーズな伸縮が可
能となり、ワイヤハーネス5の傷みが防止される。
(図示せず)から外側に離間した際に、ワイヤハーネス
5は車両ボディ側に引っ張られてドアトリム2の下端2
aに接するが、上下二層の補強リブ51でドアトリム2
の下端側(開口10側)をドアパネル1に連結固定する
ことで、ドアトリム2に外れ方向の力が作用してもドア
トリム2の変形や係止クリップの外れ等の問題は何ら生
じない。
ケット4や図7の実施形態におけるガイド部材36,3
7を図7のスライドドアAに適用して、ワイヤハーネス
5とドアトリム2の下端2aとの摺接を防止させること
も可能である。それにより、スライドドアAの開閉時に
おけるワイヤハーネス5の前後方向の揺動が摩擦による
引っ掛かり等なくスムーズに行われ、ワイヤハーネス5
の弛み吸収(伸縮)がスムーズ且つ確実に行われる。
53をドアトリム2ではなくドアパネル1の内側壁11
に一体ないし別体に設けたり、ドアトリム2と固定手段
で連結固定させることも可能である。
ば、例えばスライドドアの開き時にスライドドアが車両
ボディから外側に離れ、ワイヤハーネスが車両ボディ側
(ドアトリム側)に引っ張られた場合でも、ワイヤハー
ネスがハーネスガイド部材の湾曲状のガイド面に沿って
スムーズに屈曲しつつ、湾曲面に沿ってスライドドア開
閉方向に摺動し、且つドアトリムとは摺動しないから、
ワイヤハーネスに無理な曲げ力や摩擦力等が作用せず、
ワイヤハーネスの傷付きや変形やドアトリムの磨耗や異
音の発生等が防止される。
ガイド部材のガイド面で軌道を矯正されて正確な軌跡で
移動(揺動)するから、スムーズで確実な弛み吸収が行
われ、ワイヤハーネスに無理な引張力等が作用すること
がなく、車両ボディとスライドドアとの間への挟み込み
も防止される。これらの作用効果はスライドドアの閉じ
時においても同様である。
ばスライドドア開き時のワイヤハーネスの引張動作でハ
ーネスガイド部材に車両ボディ側(ドアトリム側)への
引張力が作用した場合でも、ハーネスガイド部材がドア
パネルに固定されているから、その引張力を受け止め
て、ドアトリムに引張力が作用することを阻止する。そ
れにより、ドアトリムの変形や係止クリップの外れやド
アトリムのガタ付きやそれに伴う異音等が防止される。
イドドアの開き時等にたとえドアトリムにワイヤハーネ
スが干渉して外れ方向の力(引張力)が作用した場合で
も、ドアトリムがハーネスガイド部材に固定され、ハー
ネスガイドがドアパネルに固定されているから、ドアト
リムの変形や係止クリップの外れやドアトリムのガタ付
きやそれに伴う異音等が確実に防止される。
ネスガイド部材のパネル固定部がドアパネルに固定さ
れ、ワイヤハーネスが基板部の内側を通って湾曲部のガ
イド面に接し、トリム支持部がドアトリムに接合ないし
固定されて、上記請求項1〜3の効果が確実に奏され
る。このハーネスガイド部材は構造が簡単であるから、
低コストで、ドアパネル及びドアトリムへの組付も容易
である。
ヤハーネスが湾曲状の両ガイド面の間に挿通されること
で、ワイヤハーネスの軌道が矯正され、スライドドアの
開閉方向に一層正確な軌跡で移動(揺動)する。これに
より、スムーズで確実な弛み吸収が行われ、ワイヤハー
ネスに無理な引張力等が作用せず、車両ボディとスライ
ドドアとの間へのワイヤハーネスの挟み込みも防止され
る。また、ワイヤハーネスがドアパネル側に引っ張られ
た際に第二のガイド面に沿ってスムーズに湾曲するか
ら、ワイヤハーネスに無理な曲げ力等が作用せず、ワイ
ヤハーネスの傷み等が防止される。
項5記載の発明の効果と同様に、ワイヤハーネスが両ガ
イド部材の湾曲状の両ガイド面の間に挿通されること
で、ワイヤハーネスの軌道が正確に矯正され、スライド
ドアの開閉方向に正確な軌跡で移動(揺動)するから、
スムーズで確実な弛み吸収が行われ、ワイヤハーネスに
無理な引張力等が作用せず、車両ボディとスライドドア
との間へのワイヤハーネスの挟み込みも防止される。ま
た、ワイヤハーネスがドアトリム側やドアパネル側に引
っ張られた際に第一のガイド面や第二のガイド面に沿っ
てスムーズに湾曲するから、ワイヤハーネスに無理な曲
げ力等が作用せず、ワイヤハーネスの傷み等が防止され
る。
第一のハーネスガイド部材をドアトリムに固定し、第二
のハーネスガイド部材とハーネス弛み吸収装置をドアパ
ネルに固定しておき、ドアトリムをドアパネルに組み付
けると同時に、両ガイド部材のガイド面の間にワイヤハ
ーネスが自動的に挿通されるから、スライドドアの組付
作業性が向上する。また、第一及び第二のハーネスガイ
ド部材に分割されたことで、両ハーネスガイド部材の構
造が簡素化、低コスト化される。
ド面の先端又は第一のガイド面の先端がドアトリムの下
端に近接したことで、ワイヤハーネスがガイド面を経て
ドアトリムの下端に接する(干渉する)ことなく導出さ
れるから、ドアトリムの下端(エッジ)とワイヤハーネ
スとの摺接が確実に防止され、ワイヤハーネスやドアト
リムの磨耗や傷付きや異音等が防止される。
イドドア開閉時に、ハーネス弛み吸収装置から導出され
たワイヤハーネスが前後方向すなわちスライドドア開閉
方向に揺動した際に、前側のガイドリブと後側のガイド
リブとに当接してそれ以上の揺動が阻止されることで、
ワイヤハーネスの軌道が矯正され、スライドドアの開閉
方向にワイヤハーネスが正確な軌跡で揺動する。これに
より、スムーズで確実にワイヤハーネスの弛み吸収が行
われ、ワイヤハーネスに無理な引張力等が作用せず、車
両ボディとスライドドアとの間へのワイヤハーネスの挟
み込みも防止される。また、ワイヤハーネスが傾斜状な
いし湾曲状の各ガイドリブに当接してスムーズに湾曲す
るから、ワイヤハーネスに無理な曲げ力等が作用せず、
ワイヤハーネスの傷みや変形等が防止される。
強リブでドアパネルとドアトリムとが連結固定されたこ
とで、スライドドアの開閉時にドアトリムがワイヤハー
ネスで外れ方向に引っ張られても、ドアトリムの変形や
係止クリップの外れやそれに伴う異音等の発生が起こら
ない。また、ガイドリブと補強リブとを一体に形成する
ことで、構造が簡素化、低コスト化され、スライドドア
の組付も容易化する。
求項1〜5記載の発明の効果と請求項9〜10記載の発
明の効果とが同時に奏される。すなわち、ハーネス吸収
装置から導出されたワイヤハーネスがスライドドア開閉
方向(前後方向)ばかりでなくスライドドア厚さ方向
(左右方向)にも軌道矯正されると共に、ドアトリムの
固定強度が相乗的にアップする。
求項6〜8記載の発明の効果と請求項9〜10記載の発
明の効果とが同時に奏される。すなわち、ハーネス吸収
装置から導出されたワイヤハーネスがスライドドア開閉
方向(前後方向)ばかりでなくスライドドア厚さ方向
(左右方向)にも一層正確に軌道矯正される。
造の第一の実施形態を示す要部を切欠した斜視図であ
る。
す縦断面図(円内は拡大図)である。
いるガイドブラケットを示す斜視図である。
態を示す縦断面図である。
閉じ状態を示す斜視図である。
ある。
造の第二の実施形態を示す縦断面図(円内は拡大図)で
ある。
造の第三の実施形態を示す要部を切欠した斜視図であ
る。
形態を示し、(a) はスライドドアの全閉状態の横断面
図、(b) はスライドドアの全開状態の横断面図である。
他の形態を示す斜視図である。
時の状態を示す縦断面図、(b) はスライドドア開き時の
状態を示す縦断面図である。
トリムを示す分解斜視図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 ドアパネルとドアトリムとの間にハーネ
ス弛み吸収装置を設け、該ハーネス弛み吸収装置からワ
イヤハーネスをドアトリム下側の開口を経て車両ボディ
側に配索するスライドドア用ハーネスの配索構造におい
て、 前記ハーネス弛み吸収装置の下側で且つ前記開口の近傍
において前記ドアパネルと前記ドアトリムとの間に、該
ドアトリム側に湾曲したガイド面を有するハーネスガイ
ド部材を設け、該ガイド面に沿って前記ワイヤハーネス
を摺接可能としたことを特徴とするスライドドア用ハー
ネスの配索構造。 - 【請求項2】 前記ハーネスガイド部材を前記ドアパネ
ルに固定したことを特徴とする請求項1記載のスライド
ドア用ハーネスの配索構造。 - 【請求項3】 前記ハーネスガイド部材に前記ドアトリ
ムを固定したことを特徴とする請求項2記載のスライド
ドア用ハーネスの配索構造。 - 【請求項4】 前記ハーネスガイド部材がパネル固定部
と、該パネル固定部に続く横長の基板部と、該基板部の
下側に延設され、前記ガイド面を有する湾曲部と、該基
板部の上側に延設されたトリム支持部とで構成されたこ
とを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のスライド
ドア用ハーネスの配索構造。 - 【請求項5】 前記ハーネスガイド部材のガイド面に対
向して、前記ドアパネル側に湾曲した第二のガイド面が
設けられ、前記ワイヤハーネスが両ガイド面の間に挿通
されたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の
スライドドア用ハーネスの配索構造。 - 【請求項6】 ドアパネルとドアトリムとの間にハーネ
ス弛み吸収装置を設け、該ハーネス弛み吸収装置からワ
イヤハーネスをドアトリム下側の開口を経て車両ボディ
側に配索するスライドドア用ハーネスの配索構造におい
て、 前記ハーネス弛み吸収装置の下側で且つ前記開口の近傍
において前記ドアパネルと前記ドアトリムとの間に、該
ドアトリム側に湾曲した第一のガイド面を有する第一の
ハーネスガイド部材と、該ドアパネル側に湾曲した第二
のガイド面を有する第二のハーネスガイド部材とを設け
て、各ガイド面に沿って前記ワイヤハーネスを摺接可能
としたことを特徴とするスライドドア用ハーネスの配索
構造。 - 【請求項7】 前記第一のハーネスガイド部材が前記ド
アトリムに固定され、前記第二のハーネスガイド部材が
前記ドアパネルに固定されたことを特徴とする請求項6
記載のスライドドア用ハーネスの配索構造。 - 【請求項8】 前記ガイド面の先端又は前記第一のガイ
ド面の先端が前記ドアトリムの下端に近接して位置した
ことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のスライ
ドドア用ハーネスの配索構造。 - 【請求項9】 ドアパネルとドアトリムとの間にハーネ
ス弛み吸収装置を設け、該ハーネス弛み吸収装置からワ
イヤハーネスをドアトリム下側の開口を経て車両ボディ
側に配索するスライドドア用ハーネスの配索構造におい
て、 前記ハーネス弛み吸収装置の下側で且つスライドドア開
閉方向両側において前記ドアパネルと前記ドアトリムと
の間に、該ハーネス弛み吸収装置から導出される前記ワ
イヤハーネスを当接させる傾斜状又は湾曲状のガイドリ
ブを対向して設けたことを特徴とするスライドドア用ハ
ーネスの配索構造。 - 【請求項10】 前記開口の近傍で前記ドアパネルと前
記ドアトリムとの間に、前記ガイドリブと一体に補強リ
ブが設けられ、該補強リブで該ドアパネルと該ドアトリ
ムとが連結固定されたことを特徴とする請求項9記載の
スライドドア用ハーネスの配索構造。 - 【請求項11】 請求項1〜5の何れかに記載のハーネ
スガイド部材を備えることを特徴とする請求項9又は1
0記載のスライドドア用ハーネスの配索構造。 - 【請求項12】 請求項6〜8の何れかに記載のハーネ
スガイド部材を備えることを特徴とする請求項9又は1
0記載のスライドドア用ハーネスの配索構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000198687A JP3745944B2 (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | スライドドア用ハーネスの配索構造 |
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ID=18696815
Family Applications (1)
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-
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- 2000-06-30 JP JP2000198687A patent/JP3745944B2/ja not_active Expired - Lifetime
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