JP2002011603A - 旋削加工工具 - Google Patents

旋削加工工具

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JP2002011603A JP2000189408A JP2000189408A JP2002011603A JP 2002011603 A JP2002011603 A JP 2002011603A JP 2000189408 A JP2000189408 A JP 2000189408A JP 2000189408 A JP2000189408 A JP 2000189408A JP 2002011603 A JP2002011603 A JP 2002011603A
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Tsunehiko Yamazaki
恒彦 山崎
Naoe Fukumura
直慧 福村
Masayoshi Mizukado
正良 水門
Kazuhiro Kikata
一博 木方
Sadami Miyazaki
貞美 宮嵜
Koichi Maki
浩一 牧
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インサートの装着された先端部を可動とし、多
様な工具位置がとれる旋削加工工具を提供することを目
的とする。 【解決手段】工具保持部３の形成された本体２を有し、
本体２にインサート保持部１２を所定面内で回転自在に
設け、インサート保持部にインサート１３を着脱自在に
設け、本体に前記インサート保持部の回転駆動手段５、
６、９、１０、１１、１７、１９を設けて構成される。
インサート保持部１２を所定面内で回転自在に駆動する
ことが出来るので、インサート１３は、本体２に対して
多様な加工位置を取ることが出来、袋穴加工など多様な
加工が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、先端部が可動な旋
削加工工具に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の旋削加工工具としては、棒状の工
具本体の先端にインサートを装着したものが知られてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】最近、工作機械で行う
旋削加工は複雑高度化する傾向にあり、多様な工具位置
がとれる旋削加工工具の開発が望まれていた。
【０００４】本発明は上記事情に鑑み、インサートの装
着された先端部を可動とし、多様な工具位置がとれる旋
削加工工具を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、工具
保持部（３）の形成された本体（２）を有し、前記本体
（２）にインサート保持部（１２）を所定面内で回転自
在に設け、前記インサート保持部にインサート（１３）
を着脱自在に設け、前記本体に前記インサート保持部の
回転駆動手段（５、６、９、１０、１１、１７、１９）
を設けて構成される。
【０００６】請求項２の発明は、前記回転駆動手段は、
駆動モータ（５）と該駆動モータと前記インサート保持
部を接続する動力伝達機構（６、９、１０、１１、１
７、１９）から構成される。
【０００７】請求項３の発明は、前記動力伝達機構は、
インサート保持部からの回転力が前記駆動モータに伝達
され、該駆動モータが逆転することを防止する、逆転防
止機構（例えば、駆動モータ５に装着されたブレーキ、
１７、１９）を有することを特徴として構成される。
【０００８】請求項４の発明は、前記旋削加工工具は、
内径加工用の工具であることを特徴として構成される。
【０００９】請求項５の発明は、前記旋削加工工具は、
外径加工用の工具であることを特徴として構成される。
【００１０】
【発明の効果】請求項１の発明によると、インサート保
持部（１２）を所定面内で回転自在に駆動することが出
来るので、インサート（１３）は、本体（２）に対して
多様な加工位置を取ることが出来、袋穴加工など多様な
加工が可能となる。
【００１１】請求項２の発明によると、駆動モータ
（５）を回転駆動することにより、インサート（１３）
の位置決めを容易に行うことが出来る。
【００１２】請求項３の発明によると、逆転防止機構に
より、インサート保持部からの回転力が前記駆動モータ
に伝達され、該駆動モータが逆転することが防止される
ので、加工中に不用意にインサート（１３）が移動して
しまうことが防止され、信頼性の高い旋削加工工具の提
供が可能となる。
【００１３】請求項４の発明によると、多様な形態の内
径加工を行うことが出来る。
【００１４】請求項５の発明によると、多様な形態の外
径加工を行うことが出来る。
【００１５】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づき説明する。
【００１７】図１は本発明が適用される内径加工工具の
一例を示す図で、（ａ）は平面図、（ｂ）は側断面図で
ある。
【００１８】図２は本発明が適用される内径加工工具の
別の例を示す図で、（ａ）は平面図、（ｂ）は側断面
図、（ｃ）は、底断面図である。
【００１９】旋削加工工具である内径加工工具１は、図
１に示すように、略円筒状に形成された本体２を有して
おり、本体２の中央部には、工具保持部３が形成されて
いる。工具保持部３には、図示しない工作機械の刃物台
に設けられた工具保持機構と係合する係合溝３ａが形成
されており、本体２の図中上部にはブレーキ付き駆動モ
ータ５が装着されている。ブレーキ付き駆動モータ５
は、その出力軸５ａに、本体２内部にベアリング７を介
して回転自在に支持されたシャフト６が接続されてお
り、シャフト６の図中下端には傘歯車９が固着されてい
る。傘歯車９には、同様にベアリング７を介して回転自
在に支持されたシャフト１０が傘歯車１１を介して噛合
しており、シャフト１０には、インサート保持部１２が
固着されている。
【００２０】インサート保持部１２は、本体２に対して
シャフト１０を中心に所定面内で矢印Ａ、Ｂ方向に回転
自在に設けられており、インサート保持部１２の先端に
はインサート１３が止めネジ１５を介して着脱自在に装
着されている。
【００２１】内径加工工具１は、以上のような構成を有
するので、内径加工工具１を用いてワークの内径加工を
行う場合には、当該内径加工工具１を、図示しない工作
機械の刃物台に工具保持部３を介して装着し、その状態
で通常の内径加工工具と同様にワークに対して使用す
る。
【００２２】この際、駆動モータ５を適宜回転駆動させ
ると、シャフト６、１０、傘歯車９、１１を介してイン
サート保持部１２が矢印Ａ、Ｂ方向に回転駆動される。
すると、インサート保持部１２の先端に装着されたイン
サート１３は、矢印Ａ、Ｂ方向に、インサート保持部１
２の幅Ｗ１以上に揺動移動することが出来るので、イン
サート１３は本体２に対して多様な位置を取ることが出
来る。従って、例えば、内径加工の最初の段階では、イ
ンサート保持部１２を通常の待機位置Ｓに位置決めした
状態で、図中下方に内径加工工具１を移動させることに
より、軸心ＣＴを中心に回転駆動されるワーク１６の端
面１６ａを直径Ｄ１で旋削して下穴１６ｂを穿設加工
し、更に、その後、駆動モータ５を駆動してインサート
保持部１２を矢印Ｂ方向に回転駆動してインサート１３
を位置Ｐ１まで徐々に移動させる。すると、下穴１６ｂ
は、位置Ｐ１に対応する直径Ｄ２にまで拡径される形で
加工される。
【００２３】また、こうした構成により、ワーク入口１
６ｃ部分が狭く奥が広い形状の、所謂袋穴の加工も、内
径加工工具１を待機位置Ｓで位置決めした状態で、入口
１６ｃから穴内に挿入し、その状態でインサート保持部
１２を矢印Ａ、Ｂ方向に適宜回転させることにより容易
に行うことが出来る。
【００２４】なお、駆動モータ５は、ブレーキ機能を有
するので、停止状態では出力軸５ａが保持される。従っ
て、インサート１３から作用する切削抵抗で駆動モータ
５が不用意に逆転してしまうことはなく、インサート保
持部１２及びインサート１３は駆動モータ５で回転位置
決めされたシャフト１０を中心とした所定の角度位置に
確実に保持される。
【００２５】また、図２に示すように、傘歯車９、１１
の代わりに、ウォーム１７とウォームホイール１９を用
いてインサート保持部１２を回転駆動するようにしても
よい。この場合、ウォーム１７とウォームホイール１９
の逆転防止機能により、駆動モータ５側にブレーキを設
ける必要はない。なお、図１と同一の部分には同一の符
号を付してその部分の説明を省略する。
【００２６】上述の実施例は、本発明が適用される旋削
加工工具として内径加工工具の場合を説明したが、本発
明は内径加工工具に限らず、外径加工用の旋削工具に適
用することも当然可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は本発明が適用される内径加工工具の一例
を示す図で、（ａ）は平面図、（ｂ）は側断面図であ
る。
【図２】図２は本発明が適用される内径加工工具の別の
例を示す図で、（ａ）は平面図、（ｂ）は側断面図、
（ｃ）は、底断面図である。
【符号の説明】
２……本体 ３……工具保持部 ５……回転駆動手段（駆動モータ） ６、１０……回転駆動手段（シャフト） ９、１１……回転駆動手段（傘歯車） １２……インサート保持部 １３……インサート １７……回転駆動手段（ウォーム） １９……回転駆動手段（ウォームホイール）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水門 正良 愛知県丹羽郡大口町大字小口字乗船１番地 ヤマザキマザック株式会社本社工場内 (72)発明者 木方 一博 愛知県丹羽郡大口町大字小口字乗船１番地 ヤマザキマザック株式会社本社工場内 (72)発明者 宮嵜 貞美 愛知県丹羽郡大口町大字小口字乗船１番地 ヤマザキマザック株式会社本社工場内 (72)発明者 牧 浩一 愛知県丹羽郡大口町大字小口字乗船１番地 ヤマザキマザック株式会社本社工場内 Ｆターム(参考） 3C046 AA17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】工具保持部の形成された本体を有し、 前記本体にインサート保持部を所定面内で回転自在に設
    け、 前記インサート保持部にインサートを着脱自在に設け、 前記本体に前記インサート保持部の回転駆動手段を設け
    て構成した、旋削加工工具。
  2. 【請求項２】前記回転駆動手段は、駆動モータと該駆動
    モータと前記インサート保持部を接続する動力伝達機構
    から構成される、請求項１記載の旋削加工工具。
  3. 【請求項３】前記動力伝達機構は、インサート保持部か
    らの回転力が前記駆動モータに伝達され、該駆動モータ
    が逆転することを防止する、逆転防止機構を有すること
    を特徴とする、請求項２記載の旋削加工工具。
  4. 【請求項４】前記旋削加工工具は、内径加工用の工具で
    あることを特徴とする、請求項１記載の旋削加工工具。
  5. 【請求項５】前記旋削加工工具は、外径加工用の工具で
    あることを特徴とする、請求項１記載の旋削加工工具。
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