JPH01264733A - 傾斜加工ツールホルダーユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、工作機械の主軸の軸線に対して傾斜した方向
の加工を行うための傾斜加工ツールホルダーユニットに
関する。

（従来の技術） 工作機械の傾斜加工ツールホルダーユニットとしては、
例えば特開昭５９−１０７８３５号公報に見られるもの
が知られている。

該ユニットは、工作機械の主軸に連結されるシャンクの
回転駆動軸端に自在接手部材が設けられ、該自在接手部
材に、主軸の軸線に対して傾斜した方向に工具を保持す
る工具保持回転軸が連結されている。上記傾斜加工ツー
ルホルダーユニットではシャンクと工具保持回転軸とが
自在接手部材を介して直列に連結されているので、工作
機械の主軸から工具先端までの距離が、自在接手部材を
介した分だけ長くなり、また、主軸の軸線と工具の軸線
との交点が、工具保持回転軸と工具との長さ分だけ工具
先端部から離れてしまうため、工具の傾斜角度が大きく
なるに伴い、主軸の軸線に対して工具先端に加わる力の
横方向への分力が増大し、主軸受は等にかかる負荷が大
きくなる。さらに、主軸から工具先端までの距離が長い
ため、主軸側の振動やビビリ等がわずかであっても工具
先端の振動やビビリ等が大きくなり、加工精度を上げる
ことをさまたげていた。

（解決しようとする課題） 本発明は、かかる不都合を解消し、工作機械の主軸から
工具先端までの距離を短くすることができ、主軸受は等
にかかる負担を小さ（し、且つ振動やビビリ等の発生を
防止できる傾斜加工ツールホルダーユニットを提供する
ことを目的とする。

（課題を解決する手段） 本発明は、工作機械の主軸に連結されるシャンクの回転
軸線上に該シャンクと一体に回転駆動軸が設けられ、該
回転駆動軸の外側位置においてシャンク側に向かって延
びるアイドル回転軸が設けられ、該両軸に設けられたギ
ヤを介して該両軸が共に回動可能に連結され、工具を保
持する工具保持回転軸がアイドル回転軸の外側位置にお
いて回転駆動軸側に向かって延びると共に前記回転軸線
に対して傾斜角度を有して設けられ、該工具保持回転軸
とアイドル回転軸とが、該両軸に設けられたギヤを介し
て共に回動可能に連結される傾斜加工ツールホルダーユ
ニットである。

また、前記アイドル回転軸が、前記工具保持回転軸と平
行に設けられ、該アイドル回転軸と前記回転駆動軸とが
、該両軸に設けられたベベルギヤを介して連結され、該
アイドル回転軸と前記工具保持回転軸とが該両軸に設け
られたスパーギヤを介して連結される。

さらに、アイドル回転軸に設けられた前記スパーギヤに
噛合うスパーギヤを有する前記工具保持回転軸が、少く
とも２つ設けられる。

（作　用） 本発明の傾斜加工ツールホルダーユニットのシャンクが
工作機械の主軸に連結され、工具保持回転軸に工具が装
着され、主軸が回転駆動されると回転駆動軸が回転され
、該回転がギヤを介してアイドル回転軸および工具保持
回転軸に伝達されて、工具が工具保持回転軸と共に回転
される。工具保持回転軸は、主軸の軸線に対して傾斜角
度を有して設けられているため、主軸の軸線に対して傾
斜した方向の加工が行われる。

本発明の傾斜加工ツールホルダーユニットでは、回転駆
動軸の外側位置にアイドル回転軸を設けたので、工具保
持回転軸を主軸寄りに設けることが可能となる。

また、アイドル回転軸と工具保持回転軸とがスパーギヤ
を介して平行に連結された場合には、少くとも２つの工
具保持回転軸を平行に設けることが可能となる。

（実施例） 本発明の一例の構成を第１図に示す。第１図で１はテー
パ一部を有するシャンクであって、その回転軸線２上に
、回転駆動軸３がシャンク１と一体に設けられ、該回転
駆動軸３には駆動ベベルギヤ４が設け−られている。回
転駆動軸３の外側には駆動ベベルギヤ４付近からシャン
ク１側に向かって延びるアイドル回転軸５が設けられて
いる。該アイドル回転軸５は、前記回転軸線２に対して
傾斜角度を有し、そのシャンク１側が回転軸線２から離
れるように設けられている。アイドル回転軸５の回転駆
動軸３例の一端には、アイドルベベルギヤ６が設けられ
、該アイドルベベルギヤ６と前記駆動ベベルギヤ４とは
、前記傾斜角度に対応する角度で形成されて噛合ってい
る。アイドル回転軸５の外側には、該軸５のシャンク１
例の一端付近から、前記回転軸線２に向かって延びる工
具保持回転軸７がアイドル回転軸５と平行に設けられて
いる。該工具保持回転軸７のシャンク１側の一端には、
駆動スパーギヤ８が設けられ、該ギヤ８は、アイドル回
転軸５のシャンク１側の一端に設けられたアイドルスパ
ーギヤ９と噛み合っている。

工具保持回転軸７の先端部には、ツールホルダー１０が
挿入されて、該ホルダー１０は、ネジ１１によって工具
保持軸７に結合される。また、前記回転駆動軸３とアイ
ドル回転軸５と工具保持軸７とは、ハウジング１２によ
っておおわれている。

回転駆動軸３は、ハウジング１２の内壁に軸受け１３ａ
、１３ｂを介して回動自在に支承され、アイドル回転軸
５は、ハウジング１２の内壁にスペーサー１４と軸受け
１５を介して回動自在に支承され、工具保持回転軸７は
、ハウジング１２の内壁に軸受け１６ａ、１６ｂを介し
て回動自在に支承されている。

上述したように構成された傾斜加工ツールホルダーユニ
ットのシャンク１のテーパ一部が、工作機械の主軸１７
の主軸穴１８に嵌入され、ツールホルダー１０に工具１
９が挿入されて結合される。

また、ハウジング１２は、主軸１７を軸受け２０によっ
て回動自在に支承しているクイル２１に固定されたハウ
ジング回り止めブロック２２にジヨイント２３によって
結合される。該ブロック２２とジヨイント２３とは、切
削液供給機構を兼ねており、ハウジング回り止めブロッ
ク２２内にボルト２４とバネ２５とによって開閉される
バルブ２６が設けられている。該バルブ２６が開かれる
と、切削液がハウジング回り止めブロック２２内と、ジ
ヨイント２３内の穴２７とを通り、さらに、ハウジング
１２に設けられた切削液供給穴２８から加工部に向かっ
て切削液が放出される。

上述したごとく傾斜加工ツールホルダーユニットが工作
機械の主軸１７に連結され、主軸１７が回転駆動される
とシャンク１および回転駆動軸３が回転駆動され、該回
転がギヤ４．６，８．９を介してアイドル回転軸５およ
び工具保持回転軸７に伝達され、工具保持回転軸７と共
に工具１９が回転駆動され、主軸１７の軸線に対して傾
斜した方向の加工が行われる。この時ハウジング１２は
、ハウジング回り止めブロック２２に固定されて回り止
めされている。

また、上記構成のように工具保持回転軸７に設けられた
駆動スパーギヤ８とアイドル回転軸５に設けられたアイ
ドルスパーギヤ９とが、アイドル回転軸５のシャンク側
の一端付近で噛み合わされ、工具保持回転軸７が、主軸
１７寄りに設けられ、工具１９先端と主軸１７とが近く
なるように構成されている。

本実施例では、アイドル回転軸５と工具保持回転軸７と
がスパーギヤ８．９を介して平行に設けられているが、
アイドル回転軸５と回転駆動軸３とをスパーギヤを介し
て平行に連結し、アイドル回転軸５と傾斜角度を有する
工具保持回転軸７とをベベルギヤを介して連結して傾斜
加工ツールホルダーユニットを構成することも可能であ
る。

次に工具保持回転軸が２つ設けられた本発明の他の実施
例の構成を第２図および第３図に示す。

該構成は、基本的構成は第１図示の構成と同じであって
、回転駆動軸３とアイドル回転軸５とが、第１図の構成
と同様に駆動ベベルギヤ４とアイドルベベルギヤ６とで
連結されて設けられ、第２図示のごとくアイドル回転軸
５を間に挟んで２つの工具保持回転軸７ａ、７ｂが平行
に設けられたものである。アイドル回転軸５の後端には
、第１図示の構成と同様にアイドルスパーギヤ９が設け
られ、工具保持回転軸７ａ、７ｂの後端にそれぞれ設け
られた駆動スパーギヤ８ａ、８ｂが第３図に示すように
該アイドルスパーギヤ９に噛み合わさ゛れている。回転
駆動軸３とアイドル回転軸５と工具保持回転輪７ａ、７
ｂとはハウジング１２ａによっておおわれ、第１図示の
構成と同様に軸受け（図示しない）によって回動自在に
支承されている。前記工具保持回転輪７ａ、７ｂにはそ
れぞれツールホルダー１０ａ、１０ｂが連結され、さら
に工具１９ａ、１９ｂが連結される。

上記構成の傾斜加工ツールホルダーユニットにおいて前
記実施例と同様に回転駆動軸３が回転されるとギヤ４，
６．８ａ、８ｂ、９を介してアイドル回転軸５および工
具保持回転輪７ａ、７ｂが回転され、該工具保持回転輪
７ａ、７ｂと共に工具１９ａ、１９ｂが回転されて、２
つの傾斜加工を同時に行うことができる。本実施例では
、２つの工具保持回転軸７ａ、７ｂを設けたが、工具保
持回転軸をさらにふやしてアイドル回転軸５のまわりに
平行に設け、各工具保持回転軸とアイドル回転軸５とを
本実施例と同様にスパーギヤで連結して、工具保持回転
軸の本数分の傾斜加工を同時に行うこともできる。

（発明の効果） 本発明は上記説明から明らかなように、工作機械の主軸
の軸線に対して傾斜した工具保持回転軸を、工作機械の
主軸近（に設けることによって工具先端と主軸との距離
を短くすることが可能となり、振動やビビリ等の発生を
防止できる。さらに、主軸の軸線と工具の回転軸線との
交点と、工具先端との距離を著しく短くすることができ
るので、主軸の軸線に対して工具先端に加わる力の横方
向の分力が軽減され、主軸受は等にかかる負担を小さく
することができる。

また、アイドル回転軸と工具保持回転軸とがスパーギヤ
を介して平行に設けられることによって、工具保持軸を
２つ以上平行に設けることが可能となり、２つ以上の傾
斜加工を同時に行うことができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は、本発明の傾斜加工ツールホルダユニットの実
施例における構成図、第２図は、工具保持回転軸を２つ
有する本発明の傾斜加工ツールホルダーユニットの他の
実施例における構成図、第３図は、第２図のＡ親図であ
る。 １・・・シャンク、　　　　２・・・回転軸線、３・・
・回転駆動軸、　　　５・・・アイドル回転軸、４．６
・・・ベベルギヤ、 ８．９．８ａ、８ｂ−・−スパーギヤ、７．７ａ、７ｂ
・・・工具保持回転軸、１９・・・工具。 第２図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、工作機械の主軸に連結されるシャンクの回転軸線上
   に該シャンクと一体に回転駆動軸が設けられ、該回転駆
   動軸の外側位置においてシャンク側に向かって延びるア
   イドル回転軸が設けられ、該両軸に設けられたギヤを介
   して該両軸が共に回動可能に連結され、工具を保持する
   工具保持回転軸が、アイドル回転軸の外側位置において
   回転駆動軸側に向かって延びると共に前記回転軸線に対
   して傾斜角度を有して設けられ、該工具保持回転軸とア
   イドル回転軸とが、該両軸に設けられたギヤを介して共
   に回動可能に連結されることを特徴とする傾斜加工ツー
   ルホルダーユニット。 ２、前記アイドル回転軸が、前記工具保持回転軸と平行
   に設けられ、該アイドル回転軸と前記回転駆動軸とが、
   該両軸に設けられたベベルギヤを介して連結され、該ア
   イドル回転軸と前記工具保持回転軸とが該両軸に設けら
   れたスパーギヤを介して連結されることを特徴とする請
   求項１記載の傾斜加工ツールホルダーユニット。 ３、前記アイドル回転軸に設けられたスパーギヤに噛合
   うスパーギヤを有する前記工具保持回転軸が、少くとも
   ２つ設けられることを特徴とする請求項２記載の傾斜加
   工ツールホルダーユニット。