JP2002011283A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2002011283A
JP2002011283A JP2000201446A JP2000201446A JP2002011283A JP 2002011283 A JP2002011283 A JP 2002011283A JP 2000201446 A JP2000201446 A JP 2000201446A JP 2000201446 A JP2000201446 A JP 2000201446A JP 2002011283 A JP2002011283 A JP 2002011283A
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water supply
washing
container
ion
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JP2000201446A
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Toshifumi Koike
敏文 小池
Shiro Obayashi
史朗 大林
Toshiyasu Kamano
年恭 釜野
Takami Koyama
高見 小山
Yoshihiro Suzuki
好博 鈴木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】イオン交換樹脂による軟水化装置を備えた洗濯
機において、洗い水及びすすぎ水の硬度を下げる。 【解決手段】洗い工程の給水途中で、給水を一旦止め
て、イオン除去手段29内のイオン交換樹脂の再生を行
う。イオン交換樹脂を再生した再生排水は、排水チュー
ブ31を流下し、排水装置13上部13aから貯水室9
に入り、貯水室9内に溜まる。再生排水の流下が終了
後、排水装置13を短時間開き、貯水室9に溜まった再
生排水を排水ホース15から洗濯機外へ排除する。再生
が終わったら、給水を再開し、規定の水量まで給水し、
洗い工程を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯に用いる水か
ら硬度成分を除去する手段およびこれを搭載した洗濯機
に関する。
【0002】
【従来の技術】洗濯機で洗濯に使用される洗濯用水は、
水道水等に代表される水源からホース等で洗濯機に供給
され、使用者の操作で洗濯機内の洗濯槽に給水されて、
衣類の洗濯に用いられている。
【0003】水道水中には種々のイオンが含まれている
が、洗濯に最も大きな影響を及ぼすのは、硬度成分とし
てのカルシウム、マグネシウムイオンという2価の陽イ
オンである。これらは洗剤中の界面活性剤と反応して不
溶性の金属せっけんを生成し、洗浄に寄与する界面活性
剤量を減少させ洗浄力を低下させる。
【0004】生成した金属せっけんが被洗濯物に付着す
ると、これを取り除くことは困難である。金属せっけん
は疎水性であり、金属せっけんに界面活性剤が吸着す
る。従って、洗濯用水中に硬度成分が含まれていると、
すすぎ終了後も被洗濯物に金属せっけん及び界面活性剤
が残留する。
【0005】また、金属せっけんは、特に黒色衣類では
白い斑点となって見える。さらに、洗濯槽の外壁等に付
着堆積した場合には、そこにカビ等が繁殖する場合もあ
る。
【0006】金属せっけんの発生を少なくするために
は、洗濯用水の硬度を下げればよいが、特に、洗剤濃度
が高い洗い水を極力低硬度にすることが効果的である。
【0007】これら金属イオンの弊害を除去する方法と
して、特開平11−221397号公報に記載される洗
濯機がある。これは、ナトリウム型強酸性陽イオン交換
樹脂を充填した円筒容器を洗濯機のトップカバー内の給
水経路途中に設け、水道水をイオン交換樹脂に通すこと
で、洗浄に悪影響を及ぼすカルシウムイオン、ナトリウ
ムイオンなどの硬度成分を除去し軟水化してから、洗剤
の投入されている洗濯槽に給水して洗濯を行うものであ
る。イオン交換樹脂のイオン除去能力は有限であり、あ
る水量を処理した時点でイオン除去能力を失うため、再
生という操作が必要である。
【0008】このために、イオン交換樹脂を充填した容
器の上部に再生用の塩を収容する容器と、この塩へ給水
するための給水弁を設け、洗濯工程の最初か最終すすぎ
の給水終了後に塩への給水弁を動作し、塩水を自動的に
生成し、重力でイオン交換樹脂へ塩水を流しイオン交換
樹脂を再生している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の洗濯機で
は、硬度成分除去のために、イオン交換樹脂を使用して
いる。イオン交換樹脂のイオン交換能力は、上述のよう
に有限であり、ある水量を処理した時点でイオン交換能
力を失うため、再生を行いイオン交換能力を回復してい
る。再生は、洗濯毎に自動的に行うようになっている。
【0010】また、イオン交換樹脂を内蔵した円筒容器
を洗濯機に搭載するためには、小型化する(イオン交換
樹脂量を極力少なくする)必要があるため、イオン交換
樹脂の処理能力を洗濯1槽分とし、かつ、洗濯水の硬度
も洗浄性能のみを考慮し、原水から約60%の硬度成分
を除去する能力があるが、被洗濯物への金属せっけんや
界面活性剤の残留に関しては考慮されていない。さら
に、再生は洗濯工程の最初か最後に行い、再生排水を外
槽へ流す構造としてあるので、硬度成分を多量に含んだ
再生排水がすすぎ水が溜まった外槽に流入してしまうと
いう問題があった。
【0011】本発明の第1の目的は、イオン交換樹脂の
量を増やすことなく、洗濯水やすすぎ水を更に軟水化す
ることができるイオン除去手段を備えた洗濯機を提供す
ることにある。
【0012】本発明の第2の目的は、イオン除去手段を
通して軟水化した、少ない洗濯水で洗浄効果を高め得る
洗濯機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明における洗濯機の特徴とするところは、
洗い給水の途中で給水を一旦停止して、自動的にイオン
交換樹脂の再生を行い、洗い水及びすすぎ水を更に軟水
化することにある。
【0014】具体的には、本発明は次にあげる洗濯機を
提供する。
【0015】本発明は、洗濯を行う洗濯槽と、該洗濯槽
に給水する給水手段と、前記洗濯槽内の水を排水する排
水手段と、前記給水手段の給水経路の途中に設けられ前
記給水に含まれるイオンを除去するイオン除去手段とを
備えた洗濯機において、前記イオン除去手段は、イオン
交換樹脂を充填した樹脂容器と、前記イオン交換樹脂の
イオン除去能力を再生させる再生剤を収容する再生剤容
器とからなり、前記給水手段による給水の途中で給水を
一旦停止し、前記イオン交換樹脂を前記再生剤で再生処
理し、再度給水を再開することを特徴とする洗濯機を提
供する。
【0016】また、本発明は、洗濯を行う洗濯槽と、該
洗濯槽に給水する第1の給水手段と、前記洗濯槽内の水
を排水する排水手段と、前記洗濯槽と前記排水手段の間
に設けた貯水手段と、前記給水手段の給水経路の途中に
設けられ前記給水に含まれるイオンを除去するイオン除
去手段と、洗い、すすぎ及び脱水の各工程の制御を行う
制御手段とを有する洗濯機において、前記イオン除去手
段は、イオン交換樹脂を充填した樹脂容器と、前記イオ
ン交換樹脂のイオン除去能力を再生させる再生剤を収容
する再生剤容器と、前記樹脂容器の上部に配置されかつ
前記再生剤容器を内部に配置し、第2の給水手段から給
水される水に前記再生剤容器から略規定量の再生剤が溶
解して生成された略規定濃度の再生水を貯水する再生水
容器と、該再生水容器底部に前記樹脂容器と連通して設
けられ前記再生水を前記樹脂容器内に流下させるサイホ
ンと、前記樹脂容器底部と前記貯水手段とを接続する再
生水排水路とを有し、前記制御手段は、まず前記第1の
給水手段を動作させ、前記洗濯槽内に給水し、該給水の
途中で給水を一旦停止し、次に前記第2の給水手段を動
作させ前記再生水容器に給水を行い前記イオン交換樹脂
を再生し、その後前記排水手段を短時間動作させて前記
貯水手段内の水を排水し、その後前記第1の給水手段を
動作させ、前記洗濯槽内に給水することを特徴とする洗
濯機を提供する。
【0017】また、本発明は、洗濯を行う洗濯槽と、該
洗濯槽に給水する第1の給水手段と、前記洗濯槽内の水
を排水する排水手段と、前記洗濯槽上部と前記排水手段
下流とを結ぶオーバフロー流路と、前記給水手段の給水
経路の途中に設けられ前記給水に含まれるイオンを除去
するイオン除去手段と、洗い、すすぎ及び脱水の各工程
の制御を行う制御手段とを有する洗濯機において、前記
イオン除去手段は、イオン交換樹脂を充填した樹脂容器
と、前記イオン交換樹脂のイオン除去能力を再生させる
再生剤を収容する再生剤容器と、前記樹脂容器の上部に
配置されかつ前記再生剤容器を内部に配置し、第2の給
水手段から給水される水に前記再生剤容器から略規定量
の再生剤が溶解して生成された略規定濃度の再生水を貯
水する再生水容器と、該再生水容器底部に前記樹脂容器
と連通して設けられ前記再生水を前記樹脂容器内に流下
させるサイホンと、前記樹脂容器底部と前記オーバフロ
ー流路とを接続する再生水排水路と、該再生水排水路の
開閉を行う再生水排出弁とを有し、前記制御手段は、ま
ず前記第1の給水手段を動作させ、前記洗濯槽内に給水
し、該給水の途中で給水を一旦停止し、次に前記第2の
給水手段を動作させ前記再生水容器に給水を行い前記イ
オン交換樹脂を再生し、その後前記第1の給水手段を動
作させ、前記洗濯槽内に給水することを特徴とする洗濯
機を提供する。
【0018】好ましくは、前記イオン交換樹脂の再生中
に、洗い工程を開始する。これにより、洗濯物へ洗剤が
行き渡り、洗濯物から汚れが落ちやすくなる。
【0019】更に好ましくは、前記洗い工程の給水量に
応じて、前記第1の給水手段による給水を一旦停止して
前記イオン交換樹脂の再生を行うか否かを決定する。す
なわち、給水量が少ない場合は、給水を一旦停止して再
生を行わない。これにより、再生剤の無駄な消費を防止
できる。
【0020】また、本発明は、洗濯を行う洗濯槽と、該
洗濯槽に給水する給水手段と、前記洗濯槽内の水を排水
する排水手段と、前記給水手段の給水経路の途中に設け
られ前記給水に含まれるイオンを除去するイオン除去手
段とを備えた洗濯機において、前記イオン除去手段は、
イオン交換樹脂を充填した樹脂容器と、前記イオン交換
樹脂のイオン除去能力を再生させる再生剤を収容する再
生剤容器と、前記樹脂容器底部に設けた弁とからなり、
前記弁は前記給水手段による給水中は閉じ、前記給水手
段による給水を止めると開くこととを特徴とする洗濯機
を提供する。
【0021】好ましくは、前記弁は孔と重力方向に移動
可能なボールとで構成され、前記給水手段による給水中
は前記ボールが上方に移動し前記孔を閉じ、前記給水手
段による給水を止めると前記ボールが落下し前記孔が開
くようにする。これにより、特別なアクチュエータを用
いることなく、簡単な構造の弁を提供できる。
【0022】上記第2の目的を達成するために本発明に
おける洗濯機、洗濯を行う洗濯槽と、該洗濯槽に給水す
る給水手段と、前記洗濯槽内の水を排水する排水手段
と、前記給水手段の給水経路の途中に設けられ前記給水
に含まれるイオンを除去するイオン除去手段とを備えた
洗濯機において、前記給水手段による給水の途中で給水
を一旦停止し、前記洗濯槽内の洗濯物に機械力を作用さ
せるアクチュエータを駆動させ、その後給水を再開して
規定水位まで給水するように制御する制御手段を備えた
ものである。
【0023】このとき、給水手段はイオン除去手段を通
して洗濯槽に給水する給水経路の前記イオン除去手段よ
りも下流側に洗剤を入れる洗剤容器を備え、前記イオン
除去手段及び前記洗剤容器を通して給水を行うととも
に、該給水を規定水位に満たない水位で一旦停止し、洗
濯槽内の洗濯物に機械力を作用させるアクチュエータを
駆動させた後、規定水位まで給水するように制御する制
御手段を備えるとよい。
【0024】またイオン除去手段は、イオン交換樹脂を
充填した樹脂容器と、前記イオン交換樹脂のイオン除去
能力を再生させる再生剤を収容する再生剤容器とを備
え、前記制御手段は、給水を規定水位に満たない水位で
一旦停止し、前記イオン交換樹脂の再生処理を行い、該
再生処理中に洗濯槽内の洗濯物に機械力を作用させるア
クチュエータ駆動して洗い工程を実行するよう制御する
とよい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態例に
係る洗濯機を、図面を用いて説明する。
【0026】図1は本発明の一実施の形態例に係る全自
動洗濯機の外観図であり、図2は、図1AA線に沿う縦
断面図である。
【0027】全自動洗濯機は、鋼鈑製の外枠1内に吊り
棒2およびコイルバネや弾性ゴムからなる防振装置3に
よって合成樹脂製の外槽4を吊架する構成となってい
る。外槽4は4組の吊り棒2および防振装置3で外枠1
の上部4隅から吊り下げ支持されている。洗濯水を溜め
る外槽4内には、ステンレス製の洗濯兼脱水槽5(以
下、洗濯槽と呼ぶ)を回転自在に設ける。洗濯槽5側面
には多数の脱水孔5a、上部には流体バランサ5bを設
け、中央底部には回転翼6を回転可能に設ける。洗いお
よびすすぎ工程時には洗濯槽5を静止させ、回転翼6を
時計方向(正)および反時計方向(逆)に回転させる。
また脱水工程時には洗濯槽5及び回転翼6を一体にして
一方向に回転させる。回転翼6および洗濯槽5の回転は
駆動装置により行われる。
【0028】上記のほか、回転翼6の代わりに、洗いお
よびすすぎ工程時に洗濯槽5を回転させて洗濯物に機械
力を作用させることも可能である。このような洗いおよ
びすすぎ工程時に用いられる回転翼6或いは洗濯槽5は
洗濯槽5内の洗濯物に機械力を作用させるアクチュエー
タを構成するものといえる。
【0029】駆動装置は電動機7とこの電動機7と同軸
上に配置されたクラッチ装置8からなる。クラッチ装置
8は、洗いおよびすすぎ工程時に回転翼6のみを回転さ
せたり、あるいは脱水工程時に洗濯槽5を回転させたり
する。これら駆動装置は外槽4の底面に鋼鈑製の支持板
10を用いて固定される。
【0030】また、外槽4には外槽内の水圧を水位セン
サ11に伝達する水位センサチューブ12と外槽4内の
洗濯用水の排水を行う排水装置13、外槽4から洗濯用
水のオーバーフローを防止するオーバフローパイプ16
が設けてある。排水装置13は外槽4底面の排水口14
の下部に設けられ、排水装置13には排水ホース15が
接続されている。洗濯用水は排水装置13を閉じること
で外槽4内に溜められ、排水装置13を開くことで排水
ホース15を通り洗濯機外に排出される。排水装置13
と排水口14の間には貯水室9が設けられている。オー
バフローパイプ16は、外槽上部に設けた導水部4aか
ら排水装置13下部13bに接続され、排水ホース15
と常に通じている。
【0031】外枠1の上部にはトップカバー17が設け
てある。トップカバー17は、洗濯物を投入する投入口
17aと給水電磁弁水道栓口26、イオン除去手段2
9、風呂水給水ポンプ45等の給水経路用部品を収納す
る後部収納箱17bと、マイコン等の電気部品を収納す
る前部操作箱17cと、投入口17aを覆うように取り
付けた開閉可能な合成樹脂製の蓋18とで構成されてい
る。
【0032】前部操作箱17cの上面には図3に示す操
作パネル19aが取りつけてあり、その下には制御部で
あるマイコン等を内蔵した制御回路19bが設けてあ
る。また前部操作箱17c内には、外槽4内の水圧を検
出することにより、規定水位まで水が溜まったかを判定
する水位センサ11が設けてある。操作パネル19aに
は、電源スイッチ20、各種表示器21、各種操作ボタ
ン22、ブザー23(図示せず)等が配置されており、
使用者が操作ボタン22で洗濯機を操作し、またその動
作状態を表示器21、ブザー23で確認できるようにな
っている。またイオン除去手段29の再生に使用する塩
の補充を催告表示する発光ダイオードからなる塩補充表
示24と、塩の補充が完了し、塩補充表示24を消灯さ
せる投入完了ボタン25がある。
【0033】図4は洗濯用水の給水経路用部品を納めた
後部収納箱17bの上蓋をはずした時の背面側部分(図
1中にBB線で示す断面)の平面図である(前面側を省
略している)。
【0034】後部収納箱17bには水道栓等からのホー
スが接続される水道栓口26が設けられている。水道栓
口26は、電磁弁27に接続されている。電磁弁27の
隣にはイオン除去手段29、注水ケース46、風呂水を
洗濯槽5に供給する風呂水ポンプ45が設けられてい
る。
【0035】電磁弁27は、給水電磁弁27a、塩給水
電磁弁27b、仕上剤電磁弁27cの3連弁である。給
水電磁弁27aは給水パイプA28aでイオン除去手段
29に接続されている。塩給水電磁弁27bは給水パイ
プC28cでイオン除去手段に接続されている。仕上剤
給水弁27cは給水パイプd28dで注水ケース46に
接続されている。イオン除去手段29と注水ケース46
は、給水パイプB28bで接続されている。また、イオ
ン除去手段29には排水チューブ41が設けられてお
り、排水装置13の上部13aに接続されている。
【0036】このように、イオン除去手段29を給水弁
27と注水ケース46の間でかつ両者に隣接して配置す
ることで、これらの間をつなぐ給水パイプを短くするこ
とができる。このため、給水路の配管抵抗を少なくで
き、給水流量の低下を防ぐことができる。また、給水部
品をコンパクトに配置することができる。
【0037】洗剤投入ケース48は、注水ケース46内
に設けられており、注水ケース46から引き出し洗剤や
柔軟仕上剤を投入する構造になっている。
【0038】図5にイオン除去手段29の縦断面図を示
す(図1中CC線に沿う断面)。イオン除去手段29は
円筒容器30とその上部に設けた塩水容器31、塩水容
器内に設けた塩容器32とで構成される。円筒容器30
には、樹脂ケース33が円筒容器30に対し上部空間3
9a、下部空間39bを有するように設けられ、樹脂ケ
ース33は外周部に設けたねじ33bで円筒容器30に
固定されている。樹脂ケース33の外周面にはシール部
材A34aが設けてあり、円筒容器30と樹脂ケース3
3との隙間を水が流れるのを防止している。また、樹脂
ケース33の上面には上蓋34が設けてあり、樹脂ケー
ス33に接着あるいは溶着で固定されている。
【0039】樹脂ケース33のほぼ中央と下面はメッシ
ュフィルタ33aが設けられており、上下のメッシュフ
ィルタ33a間で樹脂室33cを形成している。樹脂室
33cにはナトリウム型強酸性陽イオン交換樹脂43
(以下、イオン交換樹脂と呼ぶ)が充填されている。メ
ッシュフィルタ33aは、イオン交換樹脂43の樹脂室
33cからの流出や、樹脂室33cへの異物の侵入を防
いでいる。イオン交換樹脂43は、一般に広く用いられ
ているビーズ状のものの他、繊維状にしたものであって
もよい。
【0040】円筒容器30の下部には、下部空間39b
に開口するスリット状の入水口30aが、下部空間39
b底部には再生水排出口30cが設けられている。給水
電磁弁27aに接続された給水パイプA27aは、入水
口30aに繋がっている。再生水排出口30cには排水
チューブ41が取り付けられており、排水チューブ41
の他端は排水装置13の上部13aに接続されている。
【0041】上部空間39aと樹脂ケース33の外周面
に設けられた円周溝34bとは、樹脂ケース33に設け
た複数個の孔34cで連通している。円筒容器30に
は、円周溝34bと通じるように吐出口30bが設けら
れている。吐出口30bと注水ケース46は給水パイプ
B28bで接続されている。
【0042】上部空間39aの上方には逆止弁35が設
けられている。逆止弁35は、ボール35aと弁座35
bとで構成されている。ボール35aは密度が1以下の
材質、例えばポリプロピレン製である。これは、水道水
圧が低く流量が非常に少ない(水の流速が低い)場合で
も上部空間39aに水があるとボール35aは浮き上が
り、弁座35bに密着するため、給水中に水が上部へ侵
入するのを確実に防ぐことができるからである。弁座3
5bは上蓋34の下面に設けた凹状の窪み部34dに装
着されている。弁座35bはゴム製であり、中心部に設
けた孔は、後述するサイホン37の孔37aと通じてい
る。また、窪み部34dはボール35aが逆止弁から脱
落するのを防ぐ役目も有している。
【0043】水は、入水口30aから下部空間39bに
入り、下部空間39bを満たした後イオン交換樹脂43
層内を均一に上昇し、上部空間39aへ出て上部空間3
9aを満たして孔34c、円周溝34bを通り、吐出口
30bから流出する。この時、逆止弁35はボール35
aが浮上し孔37aを塞いでいる。
【0044】円筒容器30の上部には、角形の塩水容器
31が設けられており、塩水容器31の上部にはふた4
0がある。塩水容器31は、上面が開口しており、底面
中央部にはサイホン37が設けられ、底部に設けた突起
部31cは上蓋34の上面の凹状窪み34eに勘合して
いる。勘合部にはシール部材B31dが設けられてい
る。サイホンの中心部には孔37aがあり、逆止弁35
を介し円筒容器30の上部空間39aに連通している。
また、塩水容器31の底面は、サイホン37部が最も低
いすり鉢状になっている。これは、塩水容器内の水をサ
イホン37に集めるためである。実際には、塩水容器3
1底面外縁部とサイホン37部との高さの差は2mm程
度で十分である。
【0045】塩水容器31の一側面には塩給水電磁弁2
7bからの給水パイプC28cが設けてあり、水吐出口
31aが塩水容器31内に開口している。
【0046】塩水容器31の内部には着脱可能な角形の
塩容器32がある。図6に塩容器32を斜め下方から見
た鳥瞰図を示す。塩容器32は枠32dで形成されてお
り、上面が開口している。底面の枠32d以外の部分に
はメッシュフィルタ32cが、側面の枠32d以外の部
分にはメッシュフィルタ32gが設けてあり、底面の枠
の四隅には下面突起32bが、側面上方の枠には側面突
起32fある。下面突起32bと側面突起32fは、塩
水容器31に対する塩容器32の位置決めの作用をす
る。側面突起32fは側面下方の枠にあってもよい。
【0047】塩容器32の側面と塩水容器31の側面と
は隙間36aを、塩容器32の底面と塩水容器31とは
隙間36bを有する。隙間36aは2mm〜5mm程
度、隙間36bは、3mm〜4mm程度が好ましい。こ
の理由については後で述べる。塩容器32の底面中央部
には内部に空間32eを有する円筒状突起32aがあ
る。これは、塩水容器31のサイホン37との干渉を防
ぐためである。
【0048】塩容器32内には、予め使用者により塩4
2が投入されている。塩42の投入は、ふた40を開け
て行う。なお、塩容器32は、洗濯機の上面後ろ側にあ
るが、塩水容器31から取り外しができるため、使用者
が作業しやすい場所、姿勢で塩投入作業が行えるため、
作業中に塩をこぼして飛散させる心配がない。なお、図
示していないが、塩容器32は使用者が扱いやすいよ
う、取手を設けたり持ちやすい形状にすることはもちろ
んである。使用する塩は、安価な精製塩が不純物(一般
に言うカルシウム、マグネシウムなどのミネラル分)が
少なく最も適している。塩容器32のメッシュフィルタ
32c、32gは、塩粒の流出を防止するとともに、塩
投入作業中に乾燥した塩が外部にこぼれることを防止す
る。従って、メッシュフィルタ32c、32gの網目の
大きさは、精製塩の粒径が約0.2mm〜0.8mmで
あるから、網目の大きさを0.1mm〜0.15mmに
すればよい。
【0049】塩の投入量は複数回分の再生に必要な量で
あり、本実施例では約500gである。これは、後で述
べるイオン交換樹脂43の再生処理1回当たりに必要な
塩量15gの33回分に相当し、1日1回洗濯を行うと
すると使用者は1ヶ月に一度塩42を投入すればよいこ
とになる。塩容器32の容積は、乾燥した塩500g分
を収容できるよう500mL〜550mLである。本実
施例では、塩容器32のサイズを幅125mm、奥行き
80mm、高さ55mm(容積550mL)として、塩
水容器31は幅135mm、奥行き90mm、高さ60
mmとして説明する。
【0050】水道栓からのホースは水道栓口26に接続
される。水道水は給水電磁弁27aの開閉により、給水
パイプA28aを通り円筒容器30の入水口30aに導
かれ、下部空間39bを満たしてからイオン交換樹脂4
3を充填した樹脂室33c内を上昇しながら通過する。
水道水はここで軟水化つまりカルシウムイオン、マグネ
シウムイオンが除去される。そして、上部空間39aを
満たし樹脂ケース33の孔34c、円周溝34bを通り
吐出口30bから流出する。その後、給水パイプB28
bを通り、注水ケース46へ入り、洗剤投入ケース48
に予め投入されている洗剤を溶かしながら、洗濯槽5
(外槽4)に給水される。
【0051】本実施の形態例では、イオン交換樹脂43
の粒径は0.2mm、樹脂量は100mLである。この
粒径、樹脂量のイオン交換樹脂43を使用することで、
洗濯容量8kgの洗濯機において高水位(68L)まで
給水した場合に、硬度100ppm(炭酸カルシウム換
算)の水道水を硬度35ppmまで下げることができ
る。
【0052】樹脂ケース33の内径dは95mmになっ
ており、イオン交換樹脂層の厚さLは約14mmであ
る。このようにイオン交換樹脂層を扁平化することで、
イオン交換樹脂層の流路面積が大きくなり、イオン交換
樹脂部を通過する流速が小さくなるため、イオン交換樹
脂部での圧力損失が小さくなる。従って、イオン交換樹
脂43を充填したイオン除去手段29を設けたことによ
る給水流量の低下を最小限に抑えることができる。例え
ば、水道水圧が0.029MPaと低い場合、イオン除
去手段29がないと毎分6.3Lの給水量であるが、イ
オン除去手段29を設けると毎分5.5Lとなり、給水
流量の低下を約13%に抑えることができる。
【0053】更に、イオン交換樹脂層を扁平化すること
で、円筒容器30の直径を110mm、高さを55mm
抑えることができる。このため、塩500gを収容でき
る塩容器32及び塩水容器31を円筒容器30上に設け
ても、イオン除去手段29全体の高さを約110mmに
抑えることができ、後部収納箱17b内に納めることが
できる。
【0054】風呂からの水は、吸水口45aに接続され
るホースで汲み出される。まず水道栓口26からの水道
水を、給水電磁弁27aを開きイオン除去手段29を通
し、注水ケース46に噴出する。注水ケース46内には
分流壁47が設けられており、注水ケース46に噴出し
た水道水の一部を呼び水チューブ45cから風呂水ポン
プ45内に呼び水する。その後ポンプモータを回転させ
て風呂水を吸水口45aから自吸し、吐出口45bから
注水ケース46に吐出し、洗濯槽5に給水する。
【0055】この時、水道水圧が低いと、イオン除去手
段29を通過するときの圧力損失で注水ケース46へ噴
出する水道水の速度エネルギが非常に小さくなり、呼び
水チューブ45cを通して風呂水ポンプ45へ呼び水を
供給することが困難になる。しかし、本発明では、イオ
ン交換樹脂層を扁平化することで流路抵抗を低減してあ
るため、水道水圧が0.029MPaと低い場合でも、
呼び水の供給を十分にできる。
【0056】イオン交換樹脂43について簡単に説明す
る。イオン交換樹脂43は周知のように架橋した3次元
の高分子基体に、スルホン酸基のようなイオン交換基を
化学結合で結合させた合成樹脂である。カルシウム、マ
グネシウム等の2価の陽イオンを含んだ水道水がイオン
交換樹脂43間を流れると、イオン交換樹脂43のイオ
ン交換基であるスルホン酸基と水道水中の陽イオンがイ
オン交換され、結果水道水中の陽イオンが除去される。
【0057】化1、化2にイオン交換樹脂43のイオン
交換反応式を示す。
【0058】
【化1】
【0059】
【化2】
【0060】イオン交換樹脂43は−SO3の陰イオン
を固定イオン、Naの陽イオンを対イオンとする交換樹
脂で、イオンの選択性を利用して水中に含まれるカルシ
ウム、マグネシウム等の多価陽イオンを除去するもので
ある。イオン交換樹脂43を通過する水中のカルシウ
ム、マグネシウムイオンは化1、化2の左辺から右辺へ
の反応でイオン交換樹脂43のナトリウムイオンとイオ
ン交換されて除去される。イオン交換樹脂中の全てのナ
トリウムイオンがカルシウム、マグネシウムイオンと交
換すると、イオン交換樹脂43はイオン除去能力を失
い、再生を行う必要がある。再生には塩水を使用する。
カルシウム、マグネシウムイオンを吸着したイオン交換
樹脂樹脂43に高濃度塩水を流すと化1、化2の右辺か
ら左辺への反応で樹脂のカルシウム、マグネシウムイオ
ンがナトリウムイオンとイオン交換されて脱着し、イオ
ン交換樹脂43が再生される。再生に使用する塩水の濃
度は、約10%程度が最も再生効率が良いことが知られ
ている。
【0061】図7は、マイクロコンピュータ50を中心
に構成される洗濯機制御部のブロック図である。マイク
ロコンピュータ50は、操作ボタン入力回路51や水位
センサ11とも接続され使用者のボタン操作、洗濯槽内
の洗濯用水水位の情報信号を受ける。マイクロコンピュ
ータ50からの出力は、双方向性3端子サイリスタ等で
構成される駆動回路52に接続され、前記電動機7や給
水電磁弁27a、塩給水電磁弁27b、排水装置13等
に商用電源を供給して、これらの開閉あるいは回転を制
御する。また使用者に洗濯機の動作を知らせるため、ブ
ザー23や表示器21などの報知手段にも接続される。
電源回路53は商用電源を整流平滑してマイクロコンピ
ュータ50に必要な直流電源を作る。55は点灯して塩
補充を表示する発光ダイオードである。発光ダイオード
55は前部操作箱17cに装着され、塩容器32への塩
補充が必要な時に点灯して、塩補充表示24で使用者に
知らせる。操作ボタン25は、塩の補充が完了したとき
に使用者が押すボタンで、前部操作箱17cに装着され
る。操作ボタン25を押すことでマイクロコンピュータ
50は、発光ダイオード55を消灯し、塩補充表示24
を消す。
【0062】次に本発明によるイオン除去手段29の動
作を説明する。図8に概略の動作フローを示す。使用者
が洗濯物を洗濯槽5に入れ、電源スイッチ19を押す
(ステップ101)。
【0063】この時、塩容器32に塩がない場合、塩補
充表示24が点灯するため(ステップ102)、使用者
は塩の補充を行う。使用者は、塩容器32に塩約500
gを入れる(ステップ118)。塩の補充が完了する
と、使用者は塩補充完了ボタン25を押す(ステップ1
19)。塩補充完了ボタン25が押されたことを検知し
たマイクロコンピュータ50は、発光ダイオード55を
消灯し、塩補充表示24を消す(ステップ120)。
【0064】その後使用者がスタートボタンを操作する
と(ステップ103)、マイクロコンピュータ50は布
量センサにより洗濯物の量を測定し、測定結果に応じた
水量、洗剤量を表示器21に表示し、使用者に知らせ
る。使用者は、表示を参考に適量の洗剤を洗剤投入ケー
ス48あるいは洗濯槽5に投入する。
【0065】その後、マイクロコンピュータ50は、給
水電磁弁27を開とし(ステップ104)給水を始め
る。水道水は水道栓26から給水電磁弁27aを通過し
てスリット状の入水口30aから円筒容器30の下部空
間39bに流入する。流入した水道水は流れ方向を上向
きに変え、樹脂室33c内を上昇し、樹脂室33c内に
充填されたイオン交換樹脂43の間を通過して、硬度成
分を除去され、上部空間39aを満たしながら、樹脂ケ
ース33の孔34c、円周溝34bを通り、吐出口30
bから流れ出し、注水ボックス46に流入し、洗剤投入
ケース48内の洗剤を溶かしながら外槽4(洗濯槽5)
に溜まって行く。
【0066】給水中は、上部空間39aは水で満たさ
れ、この圧力で逆止弁35のボール35aが上昇し弁座
35bと密着し孔37aを塞いでいる。このため、給水
中に水道水が塩水容器31に流入することはない。ま
た、ボール35aの密度は1以下であるため、水道水圧
が非常に低く上部空間39aの圧力がほとんど大気圧で
もボール35aの浮力でボール35aと弁座35bは密
着し、孔37aは塞がれる。給水時以外は上部空間39
aに水はないためボール35aは自重で落ち、孔37a
は開いた状態となる。
【0067】塩補充直後の場合(ステップ105)、給
水開始後、塩へ水を含ませる含水工程を行う。含水工程
は、イオン交換樹脂43の再生工程で、安定した濃度の
塩水を生成するために必要である。マイクロコンピュー
タ50は塩給水電磁弁27bを開き(ステップ12
1)、120mL〜130mLの水を塩水容器31に注
水する。注水量は、水道水圧を考慮して塩給水電磁弁2
7bの開時間を制御することで調整する。水道水圧と給
水流量(実際には給水時の水位1から水位2まで溜まる
時間T)の関係は、予めマイクロコンピュータのメモリ
に記憶されており、給水時に時間Tを測定することで水
道水圧を求め、水道水圧に対応した時間だけ塩給水電磁
弁27bを開くことで、注水量の制御が行える。
【0068】注水された水は、塩水ボックス31内に溜
まるが、同時に塩容器32の底面メッシュフィルタ32
cや側面面メッシュフィルタ32gを通して、乾燥した
塩42に吸収される。この時、塩水ボックス31内の水
位が、サイホン37が通じる水位より高くなることがあ
るが、逆止弁35が閉じているため、円筒容器30の上
部空間39aに漏れることはない。注水した水の大部分
を塩42に含ませ、含水工程が終了する。
【0069】下部空間39bへ流入した水道水の一部は
イオン交換樹脂43を通らずに、再生水排出口30cに
接続された排水チューブ41を通り排水口14から外槽
4に流入する。このため、全部がイオン交換樹脂43を
通った場合に比べ、外槽4に溜まった水の硬度は高くな
る。
【0070】水位センサ11で洗濯槽5(外槽4)に3
0〜35Lの水が給水されたことを知ったマイクロコン
ピュータ50は、給水電磁弁27aを閉じて給水1を停
止させる(ステップ106)。そしてイオン交換樹脂4
3の再生工程を行う(ステップ107)。
【0071】ステップ107の再生工程の詳細フローを
図9に示す。
【0072】マイクロコンピュータ50は、塩給水電磁
弁27bを短時間開き、塩水容器31内へ第1の注水を
行う(ステップ122)。注水量は、30mL〜50m
Lである。注水量の制御は、含水工程と同様、塩給水電
磁弁27bの開時間で行う。なお、ステップ122の第
1の注水は、ステップ104の給水中に行ってもよい。
【0073】注水された水44aは、塩水容器31の底
に溜り、その水面は塩水容器31の底面からh1とな
る。塩水容器31の底部にあるサイホン37の排水パイ
プ37bの高さを水面h1より高く低く設定してあるた
め、水44aがサイホン37から流れ出すことはない。
本実施例の塩水容器31及び塩容器32の寸法では、前
記注水量で、h1は3mm〜8mmとなる。塩水容器3
1底面と塩容器32底面のメッシュフィルタ32cとの
間隔は、前述のように3mm〜4mmに設定してあり、
水面h1はメッシュフィルタ32cと同じか高いため、
メッシュフィルタ32cを通して塩42が溶け出し、注
水した水44aの塩分濃度が上昇していく。
【0074】注水した水44aの塩分濃度は、ステップ
122の第1の注水からの放置時間により変化するが、
最低でも1分間放置する(ステップ123)。こうする
ことで、約10gの塩が溶け、濃度約15〜20%の高
濃度の塩水を生成出来る。
【0075】前述の含水工程は、この高濃度塩水を安定
して生成するために必要である。すなわち、塩補給直後
に含水工程を行わないと、塩42が乾いているため第1
の注水はほとんど塩42に吸収され、高濃度塩水の生成
ができないからである。
【0076】その後、マイクロコンピュータ50は、塩
給水電磁弁27bを開き、塩水容器31内へ第2の注水
を行う(ステップ124)。注水量は、110mL〜1
20mLである。塩水容器31内にはステップ122の
第1の注水により生成した高濃度塩水が溜まっている。
第2の注水による水44bで、第1の注水で生成した高
濃度塩水は希釈される。水44bにもさらに約5gの塩
が溶けるため、合計で約15gの塩が溶け、濃度約8%
〜10%の塩水ができる。
【0077】ステップ124の第2の注水で、塩水容器
31内の水面h2は上昇して行き、サイホン37の排水
パイプ37bの高さを超えるため、サイホン37が通
じ、孔37aから塩水が流れ出す。孔37aからの塩水
は、逆止弁35が開いているため、円筒容器30の上部
空間39a内に流下し、イオン交換樹脂43の再生が始
まる(ステップ125)。塩水容器31内の塩水は、サ
イホン37の作用でほぼ全てが上部空間39aに流下す
る。
【0078】上部空間39aに流下した塩水は、重力で
イオン交換樹脂43層内を流れ、給水時に水道水から除
去したカルシウムイオン、マグネシウムイオンなどの硬
度成分と塩水中のナトリウムイオンが置換され、イオン
交換樹脂43を再生する(ステップ125)。
【0079】硬度成分を多く含んだ再生排水は、下部空
間39bに流れ出て、再生水排出口30cから排水チュ
ーブを通り、排水装置13上部13aから貯水室9に入
る。外槽4や貯水室9には、ステップ104の給水によ
る水が溜まっている。この水は、硬度成分を除去された
軟水であり、再生排水が混入すると硬度が上昇してしま
うため、軟水化した効果がなくなってしまう。
【0080】そこで、貯水室9を設け、次のように運転
することで、再生排水が外槽4内に拡散することを防止
できる。再生排水は硬度成分や塩分を多く含んでいて水
より重い。このため、再生排水は貯水室9の底部から溜
まっていく。再生排水の量は、多くても170mL程度
であるので、貯水室9の容積は、200mL〜300m
Lあればよい。この時、外槽4内の水を静止状態に保っ
ておけば(回転翼6を動かさなければ)、再生排水がす
ぐに排水口14から外槽4内に拡散することはない。再
生排水は、45秒〜60秒で流下が完了する。再生排水
の流下がほぼ完了したら、排水装置13を短時間開き
(ステップ126)、貯水室9に溜まった再生排水を排
水ホース15から洗濯機外へ排除する。この時の排水量
は、約1Lあれば貯水室9内の再生排水をすべて排除で
きる。また、貯水室9の底面をすり鉢状にしておけば、
より少ない排水量で再生排水を排除できる。
【0081】再生直後は、イオン交換樹脂43層内に
は、毛管作用のため再生排水が残留している。この残水
が洗濯槽5内に入ると、硬度が数ppm上昇してしま
う。そこで、イオン交換樹脂43層内の再生排水を排除
するクリーニング工程を行う。給水電磁弁27aを短時
間開き、樹脂ケース33内にクリーニング給水(約10
0mL)を行う(ステップ127)。100mLの給水
で、樹脂ケース33の上部空間39aの中間まで水が入
るが、吐出口30bからは出ない。この水は、イオン交
換樹脂43層内の再生排水とともに排水チューブ41か
ら貯水室9に排出される。排出が終了するのを20秒〜
30秒待ち(ステップ129)、排水装置13を短時間
開き(ステップ130)、貯水室9に溜まった排水を排
除する。
【0082】1回のクリーニング給水ではイオン交換樹
脂43層内の再生排水を全て排除することはできないた
め、何回か繰り返す必要があが、3回行えば再生排水は
完全に除去できる。ただし、2回でも実用上影響が少な
いため、クリーニング給水を2回にして、時間を短縮す
ることもできる。以上で、イオン交換樹脂43の再生が
完了する。
【0083】なお、本実施例では、貯水室9は外槽4に
対して排水口14部のみが開口した構成としているが、
貯水室9上部が全て開口していてもよい(すなわち、貯
水室9は外槽4底部に凹状の窪み部で形成する)。この
ようにすると、開口部が大きくなる。しかし、回転翼6
を動かさなければ、外槽4内の水に再生排水が拡散する
ことはなく、再生排水は貯水室9の底部から溜まってい
く。
【0084】また、再生排水が排水装置13上部13a
に流入中(イオン交換樹脂43の再生中)、排水装置1
3をわずかに開き微量の排水を行ってもよい。こうする
ことで、流入した再生排水は、微量の排水と共に排水装
置13から排水ホース15を通り洗濯機外へ排出され、
外槽4内に拡散することない。ただし、この場合、排水
装置13の開度を制御する必要がある。
【0085】再び図8に戻り、次の工程について説明す
る。
【0086】再生工程(ステップ107)が終了した
ら、マイクロコンピュータ50は給水電磁弁27aを開
き、給水を再開する(ステップ108)。そして、水位
センサ11で規定量の水が洗濯槽5に供給されたことを
知ったマイクロコンピュータ50は、給水電磁弁27a
を閉じて給水を停止させる。そして、回転翼6を正逆転
させて洗濯物を撹拌し、洗い工程を開始する(ステップ
109)。
【0087】洗い工程を終了すると、排水装置13を開
き洗濯槽5内の水を排水後、中間脱水1(ステップ11
0)を行い、続いてすすぎ工程に移行する。すすぎ工程
は、その方法にもよるが通常1回から2回行う。ここで
は、洗濯槽5に水を溜めて衣類を撹拌する「ためすす
ぎ」を2回行う場合について説明する。
【0088】給水電磁弁27aを開き(ステップ11
1)、洗濯槽5内にすすぎ水を供給する。規定の水量に
なったら、給水電磁弁27aを閉じ給水を止め、回転翼
6を回転させすすぎ1工程(ステップ112)を行い、
衣類に残留した洗剤を洗い出し希釈する。
【0089】すすぎ1工程が終了すると、排水装置13
を開き洗濯槽5内の水を排水後、中間脱水2(ステップ
113)を行う。中間脱水2終了後、給水電磁弁27a
を開き(ステップ114)、洗濯槽5内にすすぎ水を供
給する。規定の水量になったら、給水を止め、すすぎ2
工程(ステップ115)を行う。すすぎ2工程の最中
に、イオン交換樹脂43の再生工程も行う。この再生工
程は、次回洗濯での洗い水を軟水化するために行う。
【0090】すすぎ2工程について、図10を用いて説
明する。給水電磁弁27aを閉じ(ステップ131)給
水を停止し、回転翼6を回転させ撹拌を行う(ステップ
132)。
【0091】給水を停止したら、塩給水電磁弁27bを
短時間開き、塩水容器31内へ第1の注水を行う(ステ
ップ133)。すすぎ撹拌時間は、通常2分から3分で
あるが、この間に塩水容器31内の水に、塩容器32底
面のメッシュフィルタ32cから塩が溶け出し、高濃度
の塩水が生成される。
【0092】撹拌が終了すると、排水装置13を開き
(ステップ134)外槽4内のすすぎ水の排水を開始す
る。すすぎ水の排水が開始されるとほぼ同時に、塩給水
電磁弁27bを開き、塩水容器31内へ第2の注水をす
る(ステップ135)。第2の注水で、第1の注水で生
成した塩水を希釈し濃度8%から10%の塩水が生成さ
れる。この塩水生成過程の詳細については、図9で述べ
たものと同様である。
【0093】塩水は、塩水容器31のサイホン37から
上部空間39aに流下し、イオン交換樹脂43層を流れ
イオン交換樹脂が再生される(ステップ136)。再生
排水は、下部空間39bに出て、塩水排出口30cから
排水チューブを通り排水装置13上部13aに流出し、
排水中のすすぎ水と共に排水装置13から排水ホース1
5を通り、洗濯機外へ排出される。従って、硬度成分を
多く含んだ再生排水が洗濯槽5内に流入することがな
い。
【0094】再生(ステップ136)が終了すると、イ
オン交換樹脂43層内に残っている再生排水を排除する
クリーニングを行う。給水電磁弁27aを短時間開き、
樹脂ケース33内にクリーニング給水(約100mL)
を行う(ステップ137)。100mLの給水で、樹脂
ケース33の上部空間39aの中間まで水が入るが、吐
出口30bからは出ない。この水は、イオン交換樹脂4
3層内の再生排水とともに排水チューブ41から排水装
置13上部13aに出て、排水装置13から排水ホース
15を通り洗濯機外へ排出される。クリーニング給水を
20秒〜30秒間隔で(ステップ139)2〜3回行っ
た後、次の脱水工程(ステップ116)へ進む。
【0095】クリーニングは1回あたり20秒〜30秒
かかるため、すすぎ水の量によってはクリーニング中に
外槽4からの排水が終了する場合もある。この場合、ク
リーニングの終了を待たずに、次の脱水工程(ステップ
116)を開始してもかまわない。
【0096】脱水工程(ステップ116)を行い、電源
を切断し洗濯工程を終了する(ステップ117)。
【0097】図11は、通水量とイオン除去手段29の
吐出口30bにおける漏洩硬度の関係である。図は、イ
オン交換樹脂43の樹脂径0.1〜0.3mm、樹脂量
100mLの場合に、全硬度100ppmの水を流量1
5L/分で流した場合のものである。洗いの水量を68
Lとして説明する。図中○印は、洗い給水の途中でステ
ップ107の再生工程を行った場合を示し、比較のため
に再生工程を行わなかった場合について◇印で示す。
【0098】まず、洗いの給水について述べる。再生工
程を行わない場合、漏洩硬度は最初22ppmである
が、通水量の増加と共に上昇し、通水量68Lでは約6
2ppmとなる。
【0099】一方、給水途中で再生を行った場合、漏洩
硬度は約22ppmから増加して行き、通水量35Lで
は約30ppmとなる。ここで一旦給水を停止し再生を
行い給水を再開すると、漏洩硬度は約21ppmとな
り、通水量68Lでは約24ppmとなる。このよう
に、洗い給水の途中で再生を行うと、イオン交換樹脂量
を増やすことなく漏洩硬度が少ない30ppm以下の水
を常に供給することが可能となる。
【0100】洗濯槽5に溜まった洗濯水の硬度は、再生
工程を行わない場合約40ppmであるのに対して、給
水途中で再生工程を行った場合は約30ppmとなり1
0ppm硬度を低くできる。
【0101】次に、すすぎ1給水について述べる。再生
を行わない場合、漏洩硬度は約62ppmから上昇して
行き、通水量120Lでイオン交換能力を失い原水と同
一の硬度100ppmとなる。給水途中で再生を行った
場合は、漏洩硬度は約25ppmから上昇して行き、通
水量136Lで約68ppmとなる。洗濯槽5に溜まっ
たすすぎ水の硬度は再生を行わない場合約90ppm
で、再生を行った場合は約47ppmで、約40ppm
硬度が低くなる。
【0102】すすぎ2給水については、再生を行わない
場合、イオン交換樹脂43は既にイオン交換能力を失っ
ているため、漏洩硬度は最初から原水と同じ100pp
mである。給水途中で再生工程を行った場合は、漏洩硬
度は約70ppmから上昇して行き、通水量180Lで
イオン交換能力を失い原水と同じ100ppmとなる。
洗濯槽5に溜まったすすぎ水の硬度は、再生を行わない
場合100ppm、再生を行った場合は約90ppmと
なる。
【0103】このように、洗い給水の途中で再生工程を
行うことで、イオン交換樹脂43の量を増やすことなく
(イオン除去手段29を大型化することなく)、洗い水
及びすすぎ水の硬度を下げることができる。
【0104】洗い水及びすすぎ水の硬度が低くなると、
次のような効果がある。一つ目は、洗浄力が上昇するこ
とである。水中の硬度成分は、投入された洗剤中の界面
活性剤と反応して不溶性の金属せっけんを生成し、洗浄
に寄与する界面活性剤量を減少させる。硬度が低いと、
界面活性剤量の減少を少なくすることができるため、界
面活性剤の働きが阻害されず、洗浄力が向上する。
【0105】二つ目は、洗濯後の衣類に残留する金属せ
っけん量と界面活性剤量を少なくできることである。図
12は、洗い水及びすすぎ水が軟水か硬水かで、衣類へ
の残留界面活性剤量がどのように変わるかを示したもの
である。洗い水、すすぎ水が硬水の場合に比べ、軟水を
使用することで、衣類への残留界面活性剤量は少なくな
る。また、洗い水のみが軟水の場合とすすぎ水のみが軟
水の場合を比較すると、洗い水を軟水にした方が残留界
面活性剤量の低減効果が大きいことがわかる。
【0106】例えば、図11で示したように、給水途中
で再生工程を行うと(○印)、洗い水30ppm、すす
ぎ1水47ppm、すすぎ2水90ppmとなり、全て
を100ppmの水で洗濯を行った場合に比べ、衣類へ
の残留界面活性剤量を約35%低減できる。これに対し
て、給水途中で再生を行わない場合(◇印)は、衣類へ
の界面活性剤残留量は約25%の低減にとどまる。
【0107】硬度が高いと、残留界面活性剤量が多くな
るのは、硬度成分と界面活性剤が結合して出来る金属せ
っけんによるものである。金属せっけんは、界面活性剤
の親水基と硬度成分であるカルシウム、マグネシウムイ
オンが結合してできる、水に不溶で疎水性の物質であ
る。すなわち、金属せっけんは、油汚れと同様疎水性で
あり、界面活性剤の疎水基(親油基)が結合しやすくな
る。一方、衣類に近づいた金属せっけんは、衣類(繊
維)と金属せっけんとの分子間力で衣類に引き付けら
れ、衣類に付着する。従って、硬度が高いほど金属せっ
けんが多く生成され、それが衣類に付着し、衣類に残留
界面活性剤量も増加するのである。
【0108】また、洗い水を軟水化した方が、すすぎ水
を軟水化するより、衣類への残留界面活性剤量の低減に
効果が大きいのは、洗い水が最も界面活性剤濃度が高
く、生成される金属せっけんの量が多いからである。す
すぎに関しても、界面活性剤濃度が高い1回目のすすぎ
の硬度を低くした方が、残留界面活性剤量の低減には効
果的である。
【0109】このように、洗い給水の途中で再生工程を
行うことで、洗い水の硬度を下げることができ、かつす
すぎ水の硬度も低くできるため、衣類への残留界面活性
剤量の低減に大きな効果がある。
【0110】衣類への残留界面活性剤量の低減は、洗剤
量を少なくすることや、すすぎ回数を増やすことでも実
現できる。しかし、洗剤量を減らすと洗浄力の低下を招
き好ましくない。また、すすぎ回数を増やすことは、使
用水量の増加や、洗濯時間の増加、消費電力量の増加な
どにつながり、現実的ではない。これに対して、軟水を
使用すると、使用水量を増やすことなく、効率よく衣類
から界面活性剤を除去できる。
【0111】上述の実施例において、貯水室9底面に電
導度センサ65を設ける構成にしてもよい。貯水室9に
は、イオン交換樹脂43再生中に再生排水が溜まる。再
生排水には多量の硬度成分と再生で使用されなかった塩
分が混じっているが、この量は再生で使用する塩水の濃
度により変化する。すなわち、塩水濃度が高いと再生排
水中の硬度成分や塩分が多く(電導度大)、塩水濃度が
低くなると少なくなる(電導度小)。塩水濃度は、塩容
器32内の塩42の残量が少なくなると急激に低下す
る。従って、電導度センサ65を設けると、塩42の残
量が少なくなったことを検知し使用者に知らせることが
できるようになる。
【0112】さらに、洗い及びすすぎ工程中は、貯水室
9内は洗い水及びすすぎ水で満たされるため、これらの
水の電導度を電導度センサ65で測定することで、汚れ
センサやすすぎセンサとしても利用可能である。
【0113】次に、本発明の一実施の形態例に係る洗濯
機を、図面を用いて説明する。
【0114】図13は、本発明の一実施例の形態例に係
る全自動洗濯機の図1AA線に沿う縦断面図である。図
中、図2と同一符号は同一部分を示す。
【0115】後部収納箱17bに設置されたイオン除去
手段には、再生水排出弁50が設けられている。再生水
排出弁60の出口には排水チューブ64が取り付けられ
ており、排水チューブ64の他端は、外槽4の導水部4
a下部4bに接続されている。導水部4a底部にはオー
バフローパイプ16が接続されており、オーバーフロー
パイプ14の他端は排水装置13下部13bに開口し
て、排水ホース15と連通している。
【0116】図14は、イオン除去手段29の再生水排
出口30c付近の要部断面図である。円筒容器30の下
部空間39b底部にある再生水排出口30cには、再生
水排出弁50が取り付けられている。再生水排出弁60
は、円筒状のケース61とボール62とで構成されてい
る。ケース61の一端面は再生水排出口30cにつなが
っており、他端面には排水チューブ64が接続されてお
り、再生水排出弁60と排水チューブ64は、孔63で
連通している。
【0117】給水電磁弁27aが開き給水が開始される
と、水は入水口30aから下部空間30bに入り、下部
空間30bを満たした後イオン交換樹脂43層内を流れ
る。この時、下部空間30bに入った水の一部は、再生
水排出口30cから再生水排出弁60内に入り、孔63
を通り排水チューブ64に流れ出ようとする。再生水排
出口30cを出る水により、ボールは上方に押し上げら
れる。同時に、下部空間30bの圧力が上昇するため、
ボール62は、図中2点鎖線で示すように上方に移動し
孔63を塞ぎ、再生水排出弁60は閉じる。
【0118】給水電磁弁27aを閉じ給水を止めると、
下部空間30bの圧力が下がり、ボール52は自重で落
下し、再生水排出弁60は開となる。自重での落下が確
実に行えるよう、ボールの材質は密度ができるだけ大き
く、かつ錆に強いものがよい。例えば、ステンレス鋼
(SUS304)やセラミックのジルコニアなどが好ま
しい。
【0119】このよう構成することで、特別なアクチュ
エータを使用することなく、下部空間39b内の水流及
び水圧で給水中は自動的に閉じ、給水時以外は開く、簡
単な構造で小型の再生水排出弁60を実現できる。
【0120】本発明による全自動洗濯機の概略の動作
は、図8で示した前述の実施例と同様である。ここで
は、本実施例で特有な、ステップ107の再生工程を中
心に説明する。図15は、ステップ107の再生工程を
示すフローである。
【0121】マイクロコンピュータ50は、給水電磁弁
27aを開き給水を開始する(ステップ104)。水道
水は、入水口30aから円筒容器30に入り、イオン交
換樹脂43が充填された樹脂ケース33内を上昇し、硬
度成分を除去され、吐出口30bから注水ケース46へ
出て、洗濯槽5に溜まる。給水が始まると、再生水排出
弁60は自動的に閉じるため、水道水は全てイオン交換
樹脂43を通過する。このため、水道水の一部が排水チ
ューブ41を通り、直接外槽4に流入した前述の実施例
より洗濯水の硬度を下げることができる。
【0122】水位センサ11で洗濯槽5(外槽4)に3
0〜35Lの水が給水されたことを知ったマイクロコン
ピュータ50は、給水電磁弁27aを閉じて給水を停止
させる(ステップ106)。給水が停止すると、再生水
排出弁60は自動的に開く。そしてイオン交換樹脂43
の再生工程を行う(ステップ107)。
【0123】マイクロコンピュータ50は、塩給水電磁
弁27bを短時間開き、塩水容器31内へ第1の注水を
行う(ステップ141)。注水された水44aに塩容器
32のメッシュフィルタ32cを通して塩が溶け出し、
塩分濃度が上昇していく。高濃度の塩水を生成するため
に、ステップ141の第1の注水後、最低でも1分間放
置する(ステップ142)。
【0124】その後、マイクロコンピュータ50は、塩
給水電磁弁27bを開き、塩水容器31内へ第2の注水
を行う(ステップ143)。第2の注水による水44b
で、第1の注水で生成した高濃度塩水は希釈され、濃度
約8%〜10%の塩水ができる。
【0125】ステップ143の第2の注水でサイホン3
7が通じ、孔37aから塩水が流れ出す。孔37aから
の塩水は、逆止弁35が開いているため、円筒容器30
の上部空間39a内に流下し、イオン交換樹脂43の再
生が始まる(ステップ144)。塩水容器31内の塩水
は、サイホン37の作用でほぼ全てが上部空間39aに
流下する。
【0126】上部空間39aに流下した塩水は、重力で
イオン交換樹脂43層内を流れ、イオン交換樹脂43を
再生する(ステップ144)。
【0127】硬度成分を多く含んだ再生排水は、下部空
間39bに流れ出る。この時、再生水排出弁60は開い
ているため、再生排水は、再生水排出口30cから再生
水排出弁60、排水チューブ64を通り、導水部4aに
入る。そして、オーバフローパイプ14を流下し、排水
装置13下部13bに出て、排水ホース15を通り、洗
濯機外へ排出される。
【0128】ステップ144の再生が終わると、イオン
交換樹脂43層内に残留した高濃度の硬度成分を含む再
生排水を排除するためのクリーニング工程を行う。給水
電磁弁27aを短時間開き、樹脂ケース33内に供給す
る(ステップ145)。この水は、上記と同様、再生水
排出口30c、再生水排出弁60、排水チューブ64を
通り、排水ホース15から排出される。20〜30秒待
ち(ステップ147)、再度給水電磁弁27aを短時間
開く(ステップ145)。クリーニング給水を2〜3回
行い(ステップ146)、次の工程(ステップ108、
給水)へ進む。そして、規定量の水量が給水された後、
洗い工程(ステップ109)を行う。
【0129】このように、再生排水やクリーニングによ
る排水が外槽4(洗濯槽5)内に流入することがないた
め、ステップ104の給水で洗濯槽5に溜まった水の硬
度が上昇することがない。さらに、洗濯槽5に溜まった
水には、既に洗剤が溶けているが、再生排水中の硬度成
分と洗剤が結合して金属せっけん化することもない。
【0130】また、再生排水が外槽4内に流入しないた
め、ステップ107の再生工程中に、回転翼6を正逆転
させ洗濯物を撹拌することも可能である(ステップ14
0、予備洗い)。こうすることで、洗濯物に洗剤を染み
込ませることができるため、汚れが洗濯物から落ちやす
くなため、洗浄力が向上する。
【0131】本実施の形態例の場合も、イオン除去手段
29の吐出口30bにおける漏洩硬度は、図11に示す
ように変化する。しかし、本実施例では、再生水排出弁
60を設けてあるため、排水チューブ64から原水が直
接洗濯槽5に流入することがない。このため、洗濯槽5
に溜まった水の硬度は、前述の実施例に比べ低くなる。
例えば、給水量68Lで、洗いとためすすぎを2回行っ
た場合の硬度は、洗い水約23ppm、すすぎ1水約4
3ppm、すすぎ2水約90ppmとなり、前述の実施
例に比べ洗い水で7ppm、すすぎ1水で4ppmほど
硬度が低下する。
【0132】以上のように、再生水排出弁60を設け、
洗い給水の途中で再生工程を行うことで、洗い水とすす
ぎ水の硬度をさらに下げることができる。このため、洗
剤の界面活性剤と水中の硬度成分とが結合してできる、
金属せっけんの生成量を少なくできるため、洗濯後に衣
類に残留する界面活性剤量を低減できる効果がある。
【0133】以上説明してきた実施例では、給水が高水
位(68L)の場合に洗い給水の途中で再生を行う例を
説明してきた。しかし、給水が低水位(40L以下)の
場合は、給水途中での再生工程を省略してもよい。図1
1の漏洩硬度の変化を見れば分るように、通水量40L
程度までは漏洩硬度の上昇割合が比較的小さい。このた
め、例えば、40L給水で、途中の20Lで再生を行っ
たとしても、硬度は1〜2ppm程度しか下がらない。
【0134】また、給水量が40Lの場合で、給水途中
の再生を行わなくても、洗い水の硬度は、再生水排出弁
50がない場合で約30ppm、再生水排出弁50があ
る場合で約25ppmになる。これは、給水途中で再生
を行い、高水位まで給水した場合の硬度とほぼ同等であ
る。
【0135】この様に、水位により給水途中での再生を
省略することが可能である。これにより、塩の無駄な消
費を防ぐことができ、塩の補給間隔を延ばすことができ
る。
【0136】以上の説明のように、本実施の形態例は、
洗い給水の途中で給水を一旦停止して、イオン交換樹脂
を再生し、再生排水が洗い水に混じることがないよう、
貯水室を設け、ここに再生排水を溜め、これを排出する
ようにした。こうすることで、イオン交換樹脂の量を増
やすことなく、洗い水とすすぎ水の硬度を下げることが
でき、洗浄力の向上と共に、衣類に残留する洗剤(界面
活性剤)や金属せっけんを少なくすることができる。
【0137】また、イオン除去手段内の水流及び圧力で
動作する簡単な構造の再生水排出弁を設けることで、さ
らに、洗い水とすすぎ水の硬度を下げることができる。
【0138】上記の実施形態では、洗濯槽5として鉛直
方向に回転軸を有する洗濯機を用いて説明したが、水平
方向に回転軸を有する、例えばドラム式洗濯機、或いは
回転軸を鉛直方向から水平方向の間で傾けた洗濯槽を有
する洗濯機に、本発明にかかる構成を用いても良い。
【0139】
【発明の効果】本発明によれば、洗い給水の途中で給水
を一旦停止して、自動的にイオン交換樹脂の再生を行
い、洗い水及びすすぎ水を更に軟水化することにより、
イオン交換樹脂の量を増やすことなく、洗い水とすすぎ
水をさらに軟水化することができるため、洗浄力の向上
と共に、衣類への洗剤や金属せっけんの残留量を低減す
ることができる。
【0140】また、給水の途中で給水を一旦停止し、洗
濯槽内の洗濯物に機械力を作用させるアクチュエータを
駆動させ、その後給水を再開して規定水位まで給水する
ようにしたことにより、イオン除去手段を通して軟水化
した、高い軟水化度を有する少量の洗濯水を洗濯物に浸
透させることができ、洗浄効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による全自動洗濯機の外観斜視図であ
る。
【図2】本発明による全自動洗濯機の縦断面図である。
【図3】本発明による全自動洗濯機の操作パネル図であ
る。
【図4】本発明による後部収納箱内部の平面図である。
【図5】本発明によるイオン除去手段の縦断面図であ
る。
【図6】本発明によるイオン除去手段の塩容器の斜視図
である。
【図7】本発明による全自動洗濯機の電気接続ブロック
図である。
【図8】本発明による全自動洗濯機の概略動作フローで
あ。
【図9】本発明による全自動洗濯機の洗い給水途中での
再生工程の動作フローである。
【図10】本発明によるる全自動洗濯機のすすぎ工程及
び再生工程の動作フローである。
【図11】通水量と漏洩硬度の関係を示す図である。
【図12】洗い水及びすすぎ水の硬度と衣類への残留界
面活性剤量の関係を示す図である。
【図13】本発明による別の全自動洗濯機の縦断面図で
ある。
【図14】本発明による別のイオン除去手段の再生水排
出弁の縦断面図である。
【図15】本発明による別の全自動洗濯機の洗い給水途
中での再生工程の動作フローである。
【符号の説明】
4…外槽、5…洗濯兼脱水槽、9…貯水室、13…排水
装置、14…排水口、15…排水ホース、16…オーバ
フローパイプ、17b…後部収納箱、24…塩補充表
示、25…塩補充完了操作ボタン、26…水道栓口、2
7a…給水電磁弁、27b…塩給水電磁弁、29…イオ
ン除去手段、30…円筒容器、30a…入水口、30b
…吐出口、30c…再生水排出口、31…塩水容器、3
2…塩容器、32c、32g…メッシュフィルタ、33
…樹脂ケース、33a…メッシュフィルタ、33c…樹
脂室、35…逆止弁、37…サイホン、39a…上部空
間、39b…下部空間、41…排水チューブ、43…イ
オン交換樹脂、50…マイクロコンピュータ、55…発
光ダイオード、60…再生水排出弁、61…ケース、6
2…ボール、63…孔、64…排水チューブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 釜野 年恭 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 (72)発明者 小山 高見 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 (72)発明者 鈴木 好博 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立多賀エレクトロニクス内 Fターム(参考) 3B155 AA01 AA17 AA18 AA21 BA10 BB08 FA36 FC06 FE05 GA12 GA28 GB10 JB06 JB24 JB26 KA18 KA19 KB09 LA14 LA15 LB05 LB25 LB29 LB31 LC02 LC30 MA01 MA02 MA06 MA09 MA10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗濯を行う洗濯槽と、該洗濯槽に給水する
    給水手段と、前記洗濯槽内の水を排水する排水手段と、
    前記給水手段の給水経路の途中に設けられ前記給水に含
    まれるイオンを除去するイオン除去手段とを備えた洗濯
    機において、 前記イオン除去手段は、イオン交換樹脂を充填した樹脂
    容器と、前記イオン交換樹脂のイオン除去能力を再生さ
    せる再生剤を収容する再生剤容器とを備え、 前記給水手段による給水の途中で給水を一旦停止し、前
    記イオン交換樹脂を前記再生剤で再生処理し、再度給水
    を再開することを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】洗濯を行う洗濯槽と、該洗濯槽に給水する
    第1の給水手段と、前記洗濯槽内の水を排水する排水手
    段と、前記洗濯槽と前記排水手段の間に設けた貯水手段
    と、前記給水手段の給水経路の途中に設けられ前記給水
    に含まれるイオンを除去するイオン除去手段と、洗い、
    すすぎ及び脱水の各工程の制御を行う制御手段とを有す
    る洗濯機において、 前記イオン除去手段は、イオン交換樹脂を充填した樹脂
    容器と、前記イオン交換樹脂のイオン除去能力を再生さ
    せる再生剤を収容する再生剤容器と、前記樹脂容器の上
    部に配置されかつ前記再生剤容器を内部に配置し、第2
    の給水手段から給水される水に前記再生剤容器から略規
    定量の再生剤が溶解して生成された略規定濃度の再生水
    を貯水する再生水容器と、該再生水容器底部に前記樹脂
    容器と連通して設けられ前記再生水を前記樹脂容器内に
    流下させるサイホンと、前記樹脂容器底部と前記貯水手
    段とを接続する再生水排水路とを有し、 前記制御手段は、まず前記第1の給水手段を動作させ、
    前記洗濯槽内に給水し、該給水の途中で給水を一旦停止
    し、次に前記第2の給水手段を動作させ前記再生水容器
    に給水を行い前記イオン交換樹脂を再生し、その後前記
    排水手段を短時間動作させて前記貯水手段内の水を排水
    し、その後前記第1の給水手段を動作させ、前記洗濯槽
    内に給水することを特徴とする洗濯機。
  3. 【請求項3】洗濯を行う洗濯槽と、該洗濯槽に給水する
    第1の給水手段と、前記洗濯槽内の水を排水する排水手
    段と、前記洗濯槽上部上部に設けた溢水口と、該溢水口
    と前記排水手段とを結ぶ流路と、前記給水手段の給水経
    路の途中に設けられ前記給水に含まれるイオンを除去す
    るイオン除去手段と、洗い、すすぎ及び脱水の各工程の
    制御を行う制御手段とを有する洗濯機において、 前記イオン除去手段は、イオン交換樹脂を充填した樹脂
    容器と、前記イオン交換樹脂のイオン除去能力を再生さ
    せる再生剤を収容する再生剤容器と、前記樹脂容器の上
    部に配置されかつ前記再生剤容器を内部に配置し、第2
    の給水手段から給水される水に前記再生剤容器から略規
    定量の再生剤が溶解して生成された略規定濃度の再生水
    を貯水する再生水容器と、該再生水容器底部に前記樹脂
    容器と連通して設けられ前記再生水を前記樹脂容器内に
    流下させるサイホンと、前記樹脂容器底部と前記溢水口
    とを接続する再生水排水路と、該再生水排水路の開閉を
    行う再生水排出弁とを有し、 前記制御手段は、まず前記第1の給水手段を動作させ、
    前記洗濯槽内に給水し、該給水の途中で給水を一旦停止
    し、次に前記第2の給水手段を動作させ前記再生水容器
    に給水を行い前記イオン交換樹脂を再生し、その後前記
    第1の給水手段を動作させ、前記洗濯槽内に給水するこ
    とを特徴とする洗濯機。
  4. 【請求項4】請求項2または3に記載の洗濯機におい
    て、前記洗い工程の給水量に応じて、 前記第1の給水手段による給水を一旦停止して前記イオ
    ン交換樹脂の再生を行うか否かを決定することを特徴と
    する洗濯機。
  5. 【請求項5】請求項1乃至3のいずれか1項に記載の洗
    濯機において、前記制御手段は、前記イオン交換樹脂の
    再生中に前記洗い工程を開始することを特徴とする洗濯
    機。
  6. 【請求項6】洗濯を行う洗濯槽と、該洗濯槽に給水する
    給水手段と、前記洗濯槽内の水を排水する排水手段と、
    前記給水手段の給水経路の途中に設けられ前記給水に含
    まれるイオンを除去するイオン除去手段とを備えた洗濯
    機において、 前記イオン除去手段は、イオン交換樹脂を充填した樹脂
    容器と、前記イオン交換樹脂のイオン除去能力を再生さ
    せる再生剤を収容する再生剤容器と、前記樹脂容器底部
    に設けた弁とからなり、 前記弁は前記給水手段による給水中は閉じ、前記給水手
    段による給水を止めると開くこととを特徴とする洗濯
    機。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の洗濯機において、前記弁
    は孔と重力方向に移動可能なボールとで構成され、前記
    給水手段による給水中は前記ボールが上方に移動し前記
    孔を閉じ、前記給水手段による給水を止めると前記ボー
    ルが落下し前記孔が開くことを特徴とする洗濯機。
  8. 【請求項8】洗濯を行う洗濯槽と、該洗濯槽に給水する
    給水手段と、前記洗濯槽内の水を排水する排水手段と、
    前記給水手段の給水経路の途中に設けられ前記給水に含
    まれるイオンを除去するイオン除去手段とを備えた洗濯
    機において、 前記給水手段による給水の途中で給水を一旦停止し、前
    記洗濯槽内の洗濯物に機械力を作用させるアクチュエー
    タを駆動させ、その後給水を再開して規定水位まで給水
    するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする
    洗濯機。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の洗濯機において、前記給
    水手段はイオン除去手段を通して洗濯槽に給水する給水
    経路の前記イオン除去手段よりも下流側に洗剤を入れる
    洗剤容器を備え、前記イオン除去手段及び前記洗剤容器
    を通して給水を行うとともに、該給水を規定水位に満た
    ない水位で一旦停止し、洗濯槽内の洗濯物に機械力を作
    用させるアクチュエータを駆動させた後、規定水位まで
    給水するように制御する制御手段を備えたことを特徴と
    する洗濯機。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の洗濯機において、前記
    イオン除去手段は、イオン交換樹脂を充填した樹脂容器
    と、前記イオン交換樹脂のイオン除去能力を再生させる
    再生剤を収容する再生剤容器とを備え、前記制御手段
    は、給水を規定水位に満たない水位で一旦停止し、前記
    イオン交換樹脂の再生処理を行い、該再生処理中に洗濯
    槽内の洗濯物に機械力を作用させるアクチュエータ駆動
    して洗い工程を実行するよう制御することを特徴とする
    洗濯機。
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