JP3124004B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP3124004B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯に用いる水か
ら硬度成分を除去する除去手段を備えた洗濯機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】洗濯機で洗濯に使用される洗濯用水は、
水道水等に代表される水源からホース等で洗濯機に供給
され、使用者の操作で洗濯機内の洗濯槽に給水されて、
衣類の洗濯に用いられている。
【0003】しかし、例えば、水道水中には雑菌の殺菌
を目的とした次亜塩素酸イオン等の陰イオン、水道源水
に含まれる硬度成分としてのカルシウム,マグネシウ
ム、道源水に含まれるあるいは水道水供給配管系統から
溶け出す銅,鉄,クロム等の陽イオンが含まれており、こ
れら金属イオンは、被洗濯物及び使用洗剤の洗浄力に種
々の悪影響を与える。
【0004】洗剤の洗浄力に大きな影響を及ぼすのは、
硬度成分としてのカルシウム、マグネシウムイオンとい
う2価の陽イオンである。これらは洗剤中の界面活性剤
と反応して不溶性の金属せっけんを生成し、洗浄に寄与
する界面活性剤量を減少させ洗浄力を低下させる。また
先の金属せっけんは不溶性であり、被洗濯物に残留して
特に黒色衣類では白い斑点となって見える。さらに洗濯
槽の外壁等に付着堆積した場合には、そこにカビ等が繁
殖する場合もある。
【0005】従来洗剤の中には前述の硬度成分の悪影響
を防止するためリン酸塩が混入されていた。しかし、琵
琶湖汚染問題として知られるように、リン酸塩の社会環
境に及ぼす影響が取り上げられた。このため、従来洗剤
に含まれているビルダーとして用いられてきたリン酸塩
にかわる代替ビルダーの研究が進み、この中でリン酸塩
代替ビルダーとして合成ゼオライトが注目され、多くの
市販洗剤に用いられている。
【0006】洗濯用水にカルシウムイオン、マグネシウ
ムイオンが含まれていた場合、これに人工ゼオライト混
入洗剤を投入するとゼオライトは確かに洗濯用水から吸
着によりこれらイオンを除去するが、吸着している間に
もこれらイオンは洗剤の界面活性剤を金属せっけん化す
る。このため、ゼオライト混入の効果は薄められること
になる。本来ならば洗濯用水からこれらイオンを除去し
た後、この用水に洗剤を溶かして洗濯に用いる方が好ま
しい。さらに、ビルダーとしてこの人工ゼオライトを洗
剤に多量に混入すると洗濯後の衣類にゼオライト粒子が
付着して仕上がりを悪化させる問題もある。
【0007】これら金属イオンの弊害を除去する方法と
して、特開平10−328485号公報に記載される洗
濯機がある。これは、ナトリウム型強酸性陽イオン交換
樹脂を充填した着脱可能な円筒容器を洗濯機のトップカ
バー内の給水経路途中に設け、水道水をイオン交換樹脂
に通すことで、洗浄に悪影響を及ぼすカルシウムイオ
ン、ナトリウムイオンなどの硬度成分を除去し軟水化し
たした後に、洗剤の投入されている洗濯槽に給水して洗
濯を行うものである。
【0008】イオン交換樹脂のイオン除去能力は有限で
あり、ある水量を処理した時点でイオン除去能力を失う
ため、再生という操作が必要である。イオン交換樹脂の
再生処理は、使用者が円筒容器を洗濯機から取り外し、
あらかじめ作っておいた塩水に浸け揺動することにより
行っている。
【0009】また、イオン交換樹脂の再生を洗濯毎に自
動的に行う洗濯機も知られている。これは、イオン交換
樹脂を充填した容器の上部に再生用の塩を収容する容器
と、この塩へ給水するための給水弁を設け、洗濯工程の
一番最初か最終すすぎの給水終了後に塩への給水弁を動
作し、塩水を自動的に生成し、重力でイオン交換樹脂へ
塩水を流しイオン交換樹脂を再生する方法である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の特開平
10−328485号公報に記載の洗濯機では、再生処
理は使用者が手動で行うものであり、使用者に負担を強
いるという問題がある。一方、後者の洗濯機では、再生
動作は自動的に行われる。しかし、イオン除去手段を小
型化するために、再生用の塩容器の容積が小さく、塩の
補充は洗濯毎に使用者が行う必要がある。塩の補充は、
洗濯の最初に洗剤を投入する時にあわせて行うよう配慮
されているが、毎回補充する必要があり、使い勝手の点
で問題があった。
【0011】本発明の目的は、イオン除去能力を再生す
る再生剤の補充間隔を延ばすことができ、かつ再生剤を
無駄に消費しないイオン除去手段を備えた洗濯機を提供
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における洗濯機の特徴とするところは、再生
剤容器を再生水容器の内部に配置し、一回目に給水され
た給水量洗濯工程中に再生剤容器から略規定量の再生
剤を溶解させ再生水容器内に略飽和濃度の再生水を生成
して貯水し、再生工程での二回目に給水された給水量で
再生水容器に貯水した略飽和濃度の再生水を希釈し生成
した略規定濃度の再生水を、イオン交換樹脂が充填され
た樹脂容器に流下させ、イオン交換樹脂のイオン除去能
力を再生することにある。
【0013】具体的には本発明は次に掲げる洗濯機を提
供する。
【0014】本発明は、洗濯を行う洗濯槽と、該洗濯槽
に給水する給水手段と、前記洗濯槽内の水を排水する排
水手段と、前記給水手段の給水経路の途中に設けられ前
記給水に含まれるイオンを除去するイオン除去手段とを
有する洗濯機において、前記イオン除去手段は、イオン
交換樹脂を充填した樹脂容器と、前記イオン交換樹脂の
イオン除去能力を再生させる再生剤を収容する再生剤容
器と、前記樹脂容器の上部に配置されかつ前記再生剤容
器を内部に配置し、一回目に給水された給水量洗濯工
程中に前記再生剤容器から略規定量の再生剤を溶解させ
略飽和濃度の再生水を生成して貯水し、前記イオン除去
能力を再生させる再生工程での二回目に給水された給水
量で前記貯水した略飽和濃度の再生水を希釈し略規定濃
度の再生水を生成する再生水容器と、該再生水容器底部
に前記樹脂容器と連通して設けられ前記生成した略規定
濃度の再生水を前記樹脂容器内に流下させる流下装置と
を有することを特徴とする洗濯機を提供する。
【0015】また、本発明は、洗濯を行う洗濯槽と、該
洗濯槽に給水する第1の給水手段と、前記洗濯槽内の水
を排水する排水手段と、前記給水手段の給水経路の途中
に設けられ前記給水に含まれるイオンを除去するイオン
除去手段と、洗い、すすぎ及び脱水の各工程の制御を行
う制御手段とを有する洗濯機において、前記イオン除去
手段は、イオン交換樹脂を充填した樹脂容器と、底面及
び側面がメッシュフィルタで作られ前記イオン交換樹脂
のイオン除去能力を再生させる再生剤を収容する再生剤
容器と、前記樹脂容器の上部に配置されかつ前記再生剤
容器を内部に配置し、第2の給水手段から洗濯時に給水
される水を貯め、該貯めた水に前記再生剤容器から略規
定量の再生剤を溶解させ略規定濃度の再生水を生成する
再生水容器と、該再生水容器底部に前記樹脂容器と連通
して設けられ前記生成した略規定濃度の再生水を前記樹
脂容器内に流下させるサイホンとを有し、前記再生水容
器は、始めに前記洗い工程の給水中に前記第2の給水手
段から給水された一回目の給水水量を貯水し、次に前記
洗い工程中に前記メッシュフィルタを通して前記再生剤
を前記一回目の給水水量に溶解させ略飽和濃度の再生水
を生成し、さらに最終のすすぎ工程の最後の給水終了後
に前記第2の給水手段から給水された二回目の給水水量
前記略飽和濃度の再生水を希釈し略規定濃度の再生水
を生成し、前記サイホンは、前記二回目の給水時に生成
された前記略規定濃度の再生水を、前記サイホンの作用
により前記樹脂容器内に流下させることを特徴とする洗
濯機を提供する。
【0016】好ましくは、前記再生剤容器は、着脱可能
に構成されている。
【0017】好ましくは、前記制御手段は、前記再生剤
の補充直後の洗い工程の給水中に、前記第2の給水手段
から前記再生水容器に給水を行い、前記メッシュフィル
タを通して前記補充直後の再生剤に水を含ませてから、
前記略飽和濃度の再生水を生成する給水を行う。
【0018】好ましくは、洗濯休止間隔を測定するタイ
マーを設け、前記制御手段は、前記タイマーで計測した
洗濯休止間隔に応じて、前記洗い工程の給水中に前記第
2の給水手段から前記再生水容器に給水する給水水量を
調整する。
【0019】このように、再生水の生成は、洗い工程の
給水中に前記第2の給水手段で前記再生水容器に一回目
の給水を行う。この時の給水量は、再生水容器に設けた
サイホンが通じないような量である。従って、給水した
水は再生剤容器に溜まり、再生剤容器の底面より水面が
上になる。
【0020】再生剤容器の底面にはメッシュフィルタが
あるため、メッシュフィルタを通して水に再生剤が溶け
出し、洗濯工程が進むにつれて、再生液の濃度が上昇
し、ほぼ飽和濃度の再生液が生成される。
【0021】最終すすぎ工程の最後の給水が終了したら
(これ以上給水することがない)、第2の給水手段で再
生水容器に二回目の給水を行う。この給水で飽和再生液
は希釈される。同時に、二回目の給水で再生水容器内の
水位が上昇しサイホンが通じる。希釈された再生水はサ
イホン出口から流路を通り、イオン交換樹脂に流下しイ
オン交換樹脂のイオン除去能力の再生を行う。
【0022】再生水容器への一回目の給水でほぼ飽和濃
度の再生水を生成し、二回目の給水でこの飽和再生水を
希釈するため、一回目の給水量と二回目の給水量とを制
御することで安定した濃度の再生水を作ることができ
る。このため、最適な濃度の再生水でイオン交換樹脂を
再生できる。
【0023】また、一回目の給水では飽和濃度の再生水
となるため、必要以上に再生剤が溶解することがない。
さらに二回目の給水後希釈された再生水容器内の再生水
は短時間でサイホンを通り抜けるため、二回目の給水で
はほとんど再生剤は溶解しない。従って、再生剤を無用
に消費することがなく、再生剤の補充間隔を延ばすこと
ができる。
【0024】また、再生剤補充直後の洗い工程給水時
に、第2の給水手段から再生水容器に給水を行い、再生
剤に水を含ませる含水工程を行う。再生剤補充直後、再
生剤は乾燥しているため、第2の給水手段から再生水容
器に給水すると、水は再生剤に吸収され飽和濃度の再生
液を生成できない。
【0025】そこで、再生剤補充直後は再生剤に十分水
を含ませる含水工程を行い、その後で飽和濃度再生液生
成用の給水を行うようにする。再生剤が乾燥している場
合は、含水工程を行うことで常に安定して飽和濃度の再
生液を作ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態例に
係る洗濯機を、図を用いて説明する。
【0027】図1は、本発明の一実施の形態例に係る全
自動洗濯機の外観図であり、図2は、図1のAA線に沿
う縦断面図である。
【0028】全自動洗濯機は、鋼鈑製の外枠1内に吊り
棒2およびコイルバネや弾性ゴムからなる防振装置3に
よって合成樹脂製の外槽4を吊架する構成となってい
る。外槽4は4組の吊り棒2および防振装置3で外枠1
の上部4隅から吊り下げ支持されている。洗濯する水を
溜める外槽4内には、ステンレス製の洗濯兼脱水槽5
(以下、洗濯槽と呼ぶ)を回転自在に設ける。洗濯槽5
には多数の脱水孔5aを設け、中央底部には回転翼6を
回転可能に設ける。
【0029】洗いおよびすすぎ工程時には洗濯槽5を静
止させ、回転翼6を時計方向(正)および反時計方向
(逆)に回転させる。また脱水工程時には洗濯槽5及び
回転翼6を一体にして一方向に回転させる。回転翼6お
よび洗濯槽5の回転は駆動装置により行われる。
【0030】駆動装置は、電動機7とこの電動機7の回
転を、回転翼6あるいは洗濯槽5に伝達するためのプー
リ8aやベルト8bからなる伝達手段8と、洗いおよび
すすぎ工程時に回転翼6のみを回転させたり、あるいは
脱水工程時に洗濯槽5を回転させたりするクラッチ装置
9とその切り替えを行うクラッチソレノイド9aからな
る。
【0031】これら駆動装置は、外槽4の底面に鋼鈑製
の支持板10を用いて固定される。また、外槽4には外
槽内の水圧を水位センサ11に伝達する水位センサチュ
ーブ12と外槽4内の洗濯用水の排水を行う排水装置1
3が設けてある。
【0032】排水装置13は外槽4底面の排水孔14の
直後に設けられ、排水装置13には排水ホース16が接
続されている。洗濯用水は排水装置13を閉じることで
外槽4内に溜められ、排水装置13を開くことで排水ホ
ース15を通り洗濯機外に排出される。
【0033】外枠1の上部にはトップカバー17が設け
てある。トップカバー17は、洗濯物を投入する投入口
17aとイオン除去手段、水道栓口26、給水電磁弁等
を収納する後部収納箱17bと、マイコン等の電気部品
を収納する前部操作箱17cと、投入口17aを覆うよ
うに取り付けた開閉可能な合成樹脂製の蓋18とで構成
されている。
【0034】前部操作箱17cの上面には図3に示す操
作パネル19aが取りつけてあり、その下には制御部で
あるマイコン等を内蔵した制御回路19bが設けてあ
る。また前部操作箱17c内には、外槽4内の水圧を検
出することにより、規定水位まで水が溜まったかを判定
する水位センサ11が設けてある。
【0035】操作パネル19aには、電源スイッチ2
0、各種表示器21、各種操作ボタン22、ブザー23
等が配置されており、使用者が操作ボタン22で洗濯機
を操作し、また、その動作状態を表示器21、ブザー2
3で確認できるようになっている。
【0036】また、イオン除去手段の再生に使用する塩
の補充を催告表示する発光ダイオードからなる塩補充表
示24と、塩の補充が完了し、塩補充表示24を消灯さ
せる投入完了ボタン25がある。
【0037】図4は、本発明の主要構成である洗濯用水
の給水に関わる後部収納箱17bの上蓋をはずした時の
背面側部分の平面図(図1中にBB線で示す断面)であ
る(前面側を省略している)。
【0038】後部収納箱17bには水道栓等からのホー
スが接続される水道栓口26、これに続いて給水電磁弁
27及び塩給水電磁弁28、イオン除去手段29、風呂
水を吸水する風呂水吸水ポンプ45、洗濯槽5内に洗濯
水を流下させる傾斜流路46等が収納されている。傾斜
流路46の上流側には流路46に開口する部屋A47、
部屋B48が設けられる。
【0039】図5、図6に、本発明の主要構成であるイ
オン除去手段29の詳細を示す。図5はイオン除去手段
29の全体斜視図、図6はその縦断面図である。
【0040】イオン除去手段29は、円筒容器30と、
その上部に設けた塩水容器31と、塩水容器31内に設
けた塩容器32とで構成される。
【0041】円筒容器30には、樹脂ケース33が円筒
容器30に対し上部空間39a、下部空間39bを有す
るように設けられ、樹脂ケース33は固定部材34で円
筒容器30に固定されている。固定部材34の外周面に
はシール部材A34aが設けてあり、円筒容器30と固
定部材34との隙間を水が流れるのを防止している。
【0042】また、樹脂ケース33の上部端面にはシー
ル部材B33bが設けてあり、樹脂ケース33と固定部
材34との隙間を水が流れるのを防いでいる。樹脂ケー
ス33にはナトリウム型強酸性陽イオン交換樹脂43
(以下、イオン交換樹脂と呼ぶ)が充填されている。上
記イオン交換樹脂43は、一般に広く用いられているビ
ーズ状のものの他、繊維状にしたものであってもよい。
【0043】樹脂ケース33の上面と下面はメッシュフ
ィルタ33aが設けられており、イオン交換樹脂43
樹脂ケース33からの流出や、樹脂ケース33への異物
の侵入を防いでいる。
【0044】イオン交換樹脂43の量は、本実施例では
100mLである。この量のイオン交換樹脂を使用する
ことで、洗濯容量8kgの洗濯機において高水位(68
L)まで給水した場合に、硬度100ppm(炭酸カル
シウム換算)の水道水を硬度35ppmまで下げること
ができる。
【0045】円筒容器30の下部空間39bには給水電
磁弁27に通じる入水口30aが、下部空間39b底部
には塩水排出口30cが設けられている。塩水排出口3
0cには排水チューブ41が取り付けられており、排水
チューブ41の他端は外槽4に接続されている。
【0046】また、上部空間39aと固定部材34の外
周面に設けられた円周溝34bとは固定部材34に設け
た複数個の孔34cで連通しており、円周溝34bと通
じるように吐出口30bが円筒容器30に設けられてい
る。吐出口30bは部屋A47に接続されている。
【0047】上部空間39aと下部空間39bとを設け
るのは、イオン交換樹脂43層の一部にのみ水が通るの
を防止して、イオン交換樹脂層全体に均一に水を流し、
効率よく金属イオンを吸着するためである。
【0048】上部空間39aの上方には逆止弁35が設
けられている。逆止弁35は、ボール35aと弁座35
bとで構成されている。ボール35aは密度が1以下の
材質、例えばポリプロピレン製である。これは、流量が
非常に少ない(水の流速が低い)場合でも上部空間39
aに水があるとボール35aは浮き上がり、弁座35b
に密着するため、給水中に水が上部へ侵入するのを確実
に防ぐことができるからである。
【0049】弁座35bは固定部材34の上部に設けた
凹状の窪み部34dに装着されている。弁座35bはゴ
ム製であり、中心部に設けた孔は、後述するサイホン3
7の孔37aと通じている。また、窪み部34dはボー
ル35aが逆止弁から脱落するのを防ぐ役目も有してい
る。
【0050】水は、入水口30aから下部空間39bに
入り、下部空間39bを満たした後イオン交換樹脂43
層内を均一に上昇し、上部部屋39aへ出て上部部屋3
9aを満たして孔34c、円周溝34bを通り、吐出口
30bから流出する。この時、逆止弁35はボール35
aが浮上し孔37aを塞いでいる。
【0051】円筒容器30の上部には、角形の塩水容器
31が設けられており、塩水容器31の上部にはふた4
0がある。塩水容器31は、上面が開口しており、底面
中央部にはサイホン37が設けられている。サイホン
の中心部には孔37aがあり、円筒容器30の上部空
間39aに連通している。
【0052】また、塩水容器31の底面は、サイホン3
7部が最も低いすり鉢状になっている。これは、塩水容
31内の水がサイホン37に集めるためである。実際
には、塩水容器31底面外縁部とサイホン37部との高
さの差は2mm程度で十分である。本実施例では、2m
mとして説明する。
【0053】塩水容器31の一側面には塩給水電磁弁2
8からの給水管31aが設けてある。塩水容器31の一
側面にはオーバフロー流路31bがあり、オーバーフロ
ー流路31bは流路46に開口している。オーバーフロ
ー流路31bは、規定量以上の水が塩水容器31に入っ
たり、サイホン37の孔37aが目詰まりしたりするこ
とにより塩水容器31から後部収納箱17b内へ水が溢
れることを防止するためにある。
【0054】後部収納箱17bに水が入ると、給水電磁
弁27、塩給水電磁弁28や風呂水給水ポンプ45のモ
ータなどの電気部品が水に浸かることによる漏電や感電
の発生や、洗濯機外への水の流出の危険性がある。
【0055】塩水容器31の内部には着脱可能な角形の
塩容器32が配置されている。図7、図8に塩容器32
の詳細を示す。図7は塩容器の斜め下方から見た鳥瞰図
であり、図8は図7のAA線に沿う縦断面図である。塩
容器32は枠32dで形成されており、上面が開口して
いる。
【0056】底面の枠32d以外の部分にはメッシュフ
ィルタ32cが、側面の枠32d以外の部分にはメッシ
ュフィルタ32gが設けてあり、底面の枠の四隅には下
面突起32bが、側面上方の枠には側面突起32f
る。下面突起32bと側面突起32fは、塩水容器31
に対する塩容器32の位置決めの作用をする。側面突起
32fは側面下方の枠にあってもよい。
【0057】塩容器32の側面と塩水容器31の側面と
は隙間36aを、塩容器32の底面と塩水容器31とは
隙間36bを有する。隙間36aは2mm〜5mm程
度、隙間36bは、3mm〜4mm程度が好ましい。こ
の理由については後で述べる。
【0058】なお、本実施の形態例では、側面突起32
fは枠下方に設けたが、枠上方に設けても同様である。
底面中央部には内部に空間32eを有する円筒状突起3
2aがある。これは、塩水容器31のサイホン37との
干渉を防ぐためである。
【0059】塩容器32内には、予め使用者により塩4
2が投入されている。塩容器32は、洗濯機の上面後ろ
側にあるが、塩水容器31から取り外しができるため、
塩の投入は使用者が作業しやすい場所、姿勢で行えるた
め、作業中に塩をこぼして飛散させる心配がない。
【0060】なお、図示していないが、塩容器32は使
用者が扱いやすいよう、取手を設けたり持ちやすい形状
にすることはもちろんである。
【0061】再生剤として使用する塩は、安価な精製塩
が不純物(一般に言うカルシウム、マグネシウムなどの
ミネラル分)が少なく最も適している。
【0062】塩容器32のメッシュフィルタ32c、3
2gは、塩粒の流出を防止すると共に、塩投入作業中に
乾燥した塩が外部にこぼれることを防止する。従って、
メッシュフィルタ32c、32gの網目の大きさは、精
製塩の粒径が約0.2mm〜0.8mmであるから、網目
の大きさを0.1mm〜0.15mmにすればよい。
【0063】塩の投入量は複数回分の再生に必要な量で
あり、本実施の形態例では約500gである。これは、
後で述べるイオン交換樹脂43の再生処理1回当たりに
必要な塩量15gの33回分に相当し、1日1回洗濯を
行うとすると使用者は1ヶ月に一度塩42を投入すれば
よいことになる。
【0064】塩容器32の容積は、乾燥した塩500g
分を収容できるよう500mL〜550mLである。本
実施の形態例では、塩容器32のサイズを幅125m
m、奥行き80mm、高さ55mm(容積550mL)
として、塩水容器31は幅135mm、奥行き90m
m、高さ60mmとして説明する。
【0065】水道栓からのホースは水道栓口26に接続
される。水道水は給水電磁弁27の開閉により円筒容器
30の入水口30aに導かれ、下部空間39bを満たし
てからイオン交換樹脂43を充填した樹脂ケース33内
を上昇しながら通過する。
【0066】水道水はここで軟水化つまりカルシウムイ
オン、マグネシウムイオンが除去されて上部空間39a
を満たし固定部材34の孔34c、円周溝34bを通り
吐出口30bから流出する。そして部屋A47から傾斜
流路46に流下して洗濯槽5(外槽4)に給水される。
【0067】風呂からの水は、風呂水吸水口45aに接
続されるホースで汲み出される。まず水道栓口26から
の水道水を給水電磁弁27を開きイオン除去手段29
通り、部屋A47に噴出する。部屋A47に噴出した水
道水の速度エネルギを利用し、一部を呼び水チューブ4
5dから呼び水口45bに導き風呂水給水ポンプ45に
呼び水する。その後ポンプモータを回転させて風呂水を
風呂水吸水口45aから自吸し、吐出口45cから部屋
B48に吐出し、傾斜流路46から洗濯槽5に給水す
る。
【0068】イオン除去手段29を水道栓口26が設置
される後部収納箱17bに設置するのは、給水配管長を
短くでき、流路損失が低減して、流量すなわち給水時間
を短縮できるからである。
【0069】給水ではイオン交換樹脂43が充填される
樹脂ケース33を水道水が通過するのでこの部分での圧
力損失が大きい。この損失を少しでもカバーするため水
道栓口から円筒容器30に至る配管長は100mm以下
が望ましい。
【0070】従来洗濯機の洗濯給水流量は、水道水圧力
にもよるが10から15リットル/分であり、これに近
い流量を本実施例で得るためには上述の配慮が必要にな
る。さらに、呼び水チューブ45dの長さは傾斜流路4
6を横切るだけの長さでよく、部屋A47に噴出する水
道水の速度エネルギだけで風呂水給水ポンプ45への呼
び水を効果的に行えると共に、呼び水チューブ45dの
長さを短くでき、コンパクトに配置できるからである。
【0071】図9は、マイクロコンピュータ50を中心
に構成される洗濯機制御部のブロック図である。マイク
ロコンピュータ50は、操作ボタン入力回路51や水位
センサ11とも接続され使用者のボタン操作、洗濯槽内
の洗濯用水水位の情報信号を受ける。マイクロコンピュ
ータ50からの出力は、双方向性3端子サイリスタ等で
構成される駆動回路52に接続され、前記電動機7や給
水電磁弁27、塩給水電磁弁28、排水装置13等に商
用電源を供給して、これらの開閉あるいは回転を制御す
る。
【0072】また、使用者に洗濯機の動作を知らせるた
め、ブザー23や表示器21などの報知手段にも接続さ
れる。
【0073】電源回路53は商用電源を整流平滑してマ
イクロコンピュータ50に必要な直流電源を作る。55
は点灯して塩補充を表示する発光ダイオードである。発
光ダイオード55は前部操作箱17cに装着され、塩容
器32への塩補充がが必要な時に点灯して、塩補充表示
24で使用者に知らせる。
【0074】操作ボタン25は、塩の補充が完了したと
きに使用者が押すボタンで、前部操作箱17cに装着さ
れる。操作ボタン25を押すことでマイクロコンピュー
タ50は、発光ダイオード55を消灯し、塩補充表示2
4を消す。
【0075】次に、本発明によるイオン除去手段29の
動作を説明する。図10に概略の動作フローチャートを
示す。まず、通常の動作フロー(塩容器32内に塩が十
分ある場合)を説明する。使用者が洗濯物を洗濯槽5に
入れ、電源スイッチ19を押す(ステップ001)。こ
の時塩容器32には塩が十分あるため塩補充表示24は
消灯している(ステップ002)。
【0076】そして、使用者がスタートボタンを操作す
ると(ステップ003)、マイクロコンピュータ50は
布量センサにより洗濯物の量を測定し、測定結果に応じ
た水量、洗剤量を表示器21に表示し、使用者に知らせ
る。使用者は、表示を参考に適量の洗剤を洗濯槽5に投
入する。その後、マイクロコンピュータ50は、給水電
磁弁27を開とする(ステップ004)。
【0077】水道水は水道栓26から給水電磁弁27を
通過して入水口30aから円筒容器30の下部空間39
bに流入する。流入した水道水は下部空間39bを満た
しながら、その圧力で樹脂ケース33内を上昇し、樹脂
ケース33にメッシュフィルタ33aで挟まれて充填さ
れるナトリウム型強酸性陽イオン交換樹脂43の間を通
過して、上部空間39aを満たしながら、固定部材34
の孔34c、円周溝34bを通り、吐出口30bから流
れ出し、部屋A47、傾斜路46を通り外槽4(洗濯槽
5)に溜まる。
【0078】また、下部空間39bへ流入した水道水の
一部はイオン交換樹脂43を通らずに、塩水排出口30
cに接続された排水チューブ41を通り外槽4下部に流
入する。このため、全部がイオン交換樹脂43を通った
場合に比べ、外槽4に溜まった水の硬度が上昇する。
【0079】しかし、塩水排出口30c及び排水チュー
ブと外槽4との接続部の内径を2.5mmとすれば、給
水流量毎分15Lの時排水チューブ41を通る流量は約
毎分1.5Lとなる。この量は、給水流量の10%程度
であり、給水した水の硬度が100ppmの場合で、硬
度の上昇は約5ppm程度と影響は少ない。コストやス
ペースの問題がなければ塩水排水チューブ41の途中に
バルブを設け、給水中はこのバルブを閉じるように構成
した方がよいことはもちろんである。
【0080】水道水は、イオン交換樹脂43を通過する
間にイオン交換作用で中に含まれるカルシウム、マグネ
シウムイオンが除去される。給水中は、上部空間39a
は水で満たされ、この圧力で逆止弁35のボール35a
が上昇し弁座35bと密着し孔37aを塞いでいる。こ
のため、給水中に水道水が塩水容器31に流入すること
はない。
【0081】また、ボール35aの密度は1以下である
ため、水道水圧が非常に低く上部空間39aの圧力がほ
とんど大気圧でもボール35aの浮力でボール35aと
弁座35bは密着し、孔37aは塞がれる。給水時以外
は上部空間39aに水はないためボール35aは自重で
落ち、孔37aは開いた状態となる。
【0082】一方、給水電磁弁27が開き(ステップ0
04)給水を開始するのとほぼ同時に、マイクロコンピ
ュータ50は、塩給水電磁弁28を短時間開き(ステッ
プ006)、規定量(40mL〜50mL)の水を塩水
容器31に注水する。
【0083】注水量は、水道水圧を考慮して塩給水電磁
弁28の開時間を制御することで調整する。水道水圧
と、給水流量(実際には給水時の水位1から水位2まで
溜まる時間T)との関係は、予めマイクロコンピュータ
50のメモリに記憶されており、洗濯給水時に時間Tを
測定することで水道水圧を求め、水道水圧に対応した開
時間塩給水電磁弁28を開くことで注水の制御が行え
る。
【0084】注水された水44aは塩水容器31の底に
溜まり、その水面は塩水容器31の底面からh1とな
る。これは塩水容器31底部にあるサイホン37の排水
パイプ37bの高さがh1より高く設定してあるからで
ある。本実施の形態例の塩水容器31及び塩容器32の
寸法では、前記注水量でh1は3mm〜8mmとなる。
【0085】塩水容器31底面と塩容器32底面のメッ
シュフィルタ32cとの間隔は前述のように3mm〜4
mmに設定してあり、水面h1はメッシュフィルタ32
cと同じか高いため、メッシュフィルタ32cを通して
塩が溶け出し、注水した水の塩分濃度が上昇してゆく。
【0086】図11に、注水後の経過時間と水の塩分濃
度の関係を示す。経過時間が長いほど塩分濃度が高くな
るが、塩の残量が多い場合は、約6分でほぼ塩分濃度が
飽和する。水100mLに対する塩の溶解量は水温0℃
で35.7g(飽和塩分濃度は約26%)、水温100
℃で39.8g(飽和塩分濃度約28%)であるから、
ほぼ6分で飽和濃度に近い濃度に達することが分かる。
【0087】一方、塩の残量が少なくなりメッシュフィ
ルタ32cの全面に塩がなくなると、塩分濃度の上昇割
合は低下するが、20分経過すると約23%となり飽和
濃度に近づく。塩の溶解量は塩の残量で若干変化するが
平均すると約15gである。水に塩が溶けてゆくと体積
の増加で水面h1は徐々に上昇し、飽和濃度に近づくと
h1は5mm〜10mmとなる。
【0088】従って、サイホンの排水パイプ37bの高
さは飽和濃度時の水面h1より高くする必要がある。た
だし、実際には排水パイプ37bと塩水間の界面張力の
ため排水パイプ37bの高さが水面h1より低くても、
塩水は排水パイプ37bから流れない。
【0089】排水パイプ37bの高さがどの程度水面h
1より低くても塩水が流れないかは、排水パイプ37b
の材質や表面粗さなどで変化するが、例えば排水パイプ
37bがポリプロピレン製の場合では、排水パイプ37
bの高さは水面h1より2mm〜3mm低くても塩水が
排水パイプ37bから流出することはない。
【0090】なお、ここまでの説明は通常の動作フロー
で、塩が水を含んでいる場合である。塩補充直後で塩が
乾燥している場合は、上記注水量では水は全て塩が吸水
し水は塩水容器31内に溜まらない。従って、塩補充直
後は、塩に水を含ませるための含水動作が必要であるの
で、これについて説明する。
【0091】電源スイッチ20を入れた時に塩補充表示
24が点いていると(ステップ002)、塩補充工程を
行う。使用者は塩容器32へ塩を補充する(ステップ0
14)。塩の補充が完了すると、使用者は塩補充完了の
操作ボタン25を押す(ステップ015)。操作ボタン
25が押されたことを検知したマイクロコンピュータ5
0は、発光ダイオード55を消灯し塩補充表示24を消
す(ステップ016)。
【0092】その後、使用者がスタートボタン22を操
作する(ステップ003)と、マイクロコンピュータ5
0は給水電磁弁27を開き(ステップ004)給水を開
始する。水道水は入水口30aから円筒容器30の下部
空間39bに入り下部空間39bを満たしてイオン交換
樹脂43が充填された樹脂ケース33内を上昇し上部空
間39aに流出する。そして、固定部材34の孔34
c、円周溝34bを通り吐出口30bから流路46へ出
て洗濯槽5へ溜まる。
【0093】塩補充直後の場合(ステップ005)、こ
こで、塩へ水を含ませる含水工程を行う。給水電磁弁2
7が開き(ステップ004)給水を開始すると上部空間
39bは水に満たされ、逆止弁35のボール35aが浮
上し弁座35bと密着し孔37aを閉じる。逆止弁35
が閉じるまでの時間は、給水電磁弁27が開いてから概
略1秒程度である。
【0094】逆止弁35が閉じたら、すなわち給水電磁
弁27が開いてから1秒後に、マイクロコンピュータ5
0は塩給水電磁弁28を開き(ステップ017)、12
0mL〜130mLの水を塩水容器31に注水する。注
水量の制御は、塩給水電磁弁28の開時間で行うこと
は、前述の場合と同様である。
【0095】注水された水は塩水容器31内に溜まり、
その水位はサイホン37の排水パイプ37aより高くな
るが、逆止弁35が閉じているため、円筒容器30の上
部空間39aに漏れることはない。注水された水は、同
時にメッシュフィルタ32cを通して乾燥した塩42に
吸収される。注水する水量は、塩500gが吸水できる
最大量に設定してある。
【0096】従って、これ以上の量の注水を行うと、塩
は吸水しきれずに塩水容器底部に水が残る。なお、塩容
器32の底面メッシュフィルタ32cと塩水容器31底
面とは間隔があいているが、この部分の水も表面張力で
塩に吸収される。塩へ水が全て吸収される時間は塩水容
器31への注水完了後1分以内であるため、ステップ0
17の後1分の放置時間を設ける(ステップ018)。
【0097】以上で塩への含水動作が完了する。含水動
作が終了すると、通常の動作フローに戻る。すなわち、
マイクロコンピュータ50は、塩給水電磁弁28を短時
間開き(ステップ006)、40mL〜50mLの水を
塩水容器31に注水し、塩水容器31内に水を溜める。
以下の動作は、前述した通常のフローと同一である。
【0098】水位センサ11で規定量の洗濯水が洗濯槽
5(外槽4)内に給水されていることを知ったマイクロ
コンピュータ50は、給水電磁弁27を閉じて給水を停
止させる。そして、回転翼6を正逆回転させて、洗い工
程を開始する(ステップ007)。
【0099】洗濯槽5内に給水された洗濯用水は、カル
シウム、マグネシウム等の陽イオンを含まないため、投
入された洗剤中の界面活性剤と反応して不溶性の金属せ
っけんを生成したり、洗浄に寄与する界面活性剤量を減
少させ洗浄力を低下させることはない。
【0100】ここで、イオン交換樹脂について簡単に説
明する。ナトリウム型強酸性陽イオン交換樹脂43は、
周知のように、架橋した3次元の高分子基体にスルホン
酸基のようなイオン交換基を化学結合で結合させた合成
樹脂である。カルシウム、マグネシウム等の2価の陽イ
オンを含んだ水道水が陽イオン交換樹脂間を流れると、
陽イオン交換樹脂のイオン交換基であるスルホン酸基と
水道水中の陽イオンがイオン交換され、結果水道水中の
陽イオンが除去される。
【0101】化1、化2にナトリウム型強酸性イオン交
換樹脂のイオン交換反応式を示す。
【0102】
【化1】
【0103】
【化2】
【0104】ナトリウム型陽イオン交換樹脂は、−SO
3の陰イオンを固定イオン、Naの陽イオンを対イオン
とする交換樹脂で、イオンの選択性を利用して水中に含
まれるカルシウム、マグネシウム等の多価陽イオンを除
去するものである。
【0105】イオン交換樹脂を通過する水中のカルシウ
ム、マグネシウムイオンは、化1、化2の左辺から右辺
への反応でイオン交換樹脂のナトリウムイオンとイオン
交換されて除去される。イオン交換樹脂中の全てのナト
リウムイオンがカルシウム、マグネシウムイオンと交換
すると、イオン交換樹脂はイオン除去能力を失い、再生
を行う必要がある。
【0106】ナトリウム型陽イオン交換樹脂の場合、再
生には塩水を使用する。カルシウム、マグネシウムイオ
ンを吸着したイオン交換樹脂樹脂に高濃度塩水を流すと
化1、化2の右辺から左辺への反応で樹脂のカルシウ
ム、マグネシウムイオンがナトリウムイオンとイオン交
換されて脱着し、イオン交換樹脂が再生される。再生に
使用する塩水の濃度は、約10%程度が最も再生効率が
良いことが知られている。
【0107】なお、本実施の形態例では、イオン交換樹
脂としてナトリウム型強酸性陽イオン交換樹脂を使用し
た場合について述べているが、水素型強酸性陽イオン交
換樹脂を使用しても水中の硬度成分を除去することが可
能である。
【0108】水素型陽イオン交換樹脂は、対イオンとし
てナトリウムイオンの代わりに水素イオンを用いたもの
である。水素型イオン交換樹脂で処理した水は、水中の
陽イオンが全て水素イオンとなり、金属イオンを含まな
い水が得られるという特徴がある。
【0109】水素型陽イオン交換樹脂の再生は、樹脂に
水素イオンを戻す必要があり、水素を含まない塩水では
再生ができない。通常、塩酸又は硫酸を使用することで
再生が行える。しかし、一般の家庭で使用するには安全
性に関する考慮が必要である。
【0110】洗い工程が終了したら、続いてすすぎ工程
(ステップ008)に移行する。すすぎ工程は、その方
法にもよるが通常1回から2回行う。ここでは、最後の
すすぎ工程について説明する。
【0111】まず、給水電磁弁27を開き、前述の洗い
給水と同様に洗濯槽5内にすすぎ水を供給する。そし
て、規定の水量になったら給水電磁弁27を閉じ、回転
翼6を回転させ、衣類に残留した洗剤を洗い出し希釈す
る。
【0112】すすぎ工程の最終給水が終了すると(ステ
ップ009)、マイクロコンピュータ50は塩給水電磁
弁28を開き(ステップ010)、塩水容器31内へ規
定量(70mL〜80mL)の水を注水する。注水量の
制御は、塩給水電磁弁28の開時間で行う。この時塩水
容器31内には洗い工程の給水時に注水した水が既に溜
まっている。
【0113】洗い工程の給水からすすぎ工程の最終給水
が終了するまでの時間は、洗濯コースにより一定ではな
いが、15分〜30分である。図11で示したように、
この時間放置すると塩水容器31内の水はほぼ飽和濃度
に達した塩水となっている。
【0114】この飽和塩水に、70mL〜80mLの水
を注水すると、この水で飽和塩水は希釈され約10%の
塩水ができる。また、塩水容器31内の水面はh2まで
上昇してゆくが、サイホン37の排水パイプ37bの高
さを超えるため、サイホン37が通じ孔37aから流れ
出す。
【0115】なお、塩水容器31塩容器32側面との
隙間36aが小さすぎると、水面h2が上昇しすぎオー
バフロー流路31bから流れ出てしまう。このため、隙
間36aを2mm〜5mm程度にすることが好ましい。
【0116】孔37aからの塩水は逆止弁35が開いて
いるため、円筒容器30の上部空間39a内に流下し、
イオン交換樹脂43の再生工程(ステップ011)が始
まる。塩水容器31内の塩水は、サイホン37の作用で
ほぼ全て上部空間39aに流下する。この時、塩水容器
31底面と塩容器32との隙間36bが狭すぎると、塩
水の表面張力による力がサイホン37の水力学的ヘッド
による力に勝り、隙間36bに空気が侵入せず隙間36
bに塩水が残留し、全ての塩水を流下させることができ
ない。
【0117】隙間36bを大きくすると、サイホン37
で塩水容器31内の水を全て排出可能となる。しかし、
隙間36bが大きすぎると洗い工程給水時に注水する4
0mL〜50mLの水では水面h1が塩容器32底面の
メッシュフィルタ32cより低くなり、飽和塩水の生成
ができなくなる。従って、隙間36bは水面h1より低
く、かつ塩水の排出が確実に行える3mm〜4mmが最
適である。
【0118】上部部屋39aに流下した塩水は、イオン
交換樹脂43層内を流れ、下部部屋39bを経て、塩水
排出口30cから排水チューブ41を通り、すすぎ水が
入った外槽4内に排出され、すすぎ水で希釈される。
【0119】塩水がイオン交換樹脂43内を流れること
で、化1、化2の右辺から左辺への反応が起き、給水時
に水道水の通過でイオン交換されたカルシウムイオン、
マグネシウムイオンと塩水中のナトリウムイオンが置換
される。これで、イオン交換樹脂は再生され、イオン交
換能力が復活し、次回洗濯時の洗い工程での給水で利用
できるようになる。
【0120】カルシウムイオン、マグネシウムイオン
は、塩水と共にすすぎ水中に排出される。このため、す
すぎ水の硬度が上昇するが、すすぎに対しては硬度の影
響はない。上記の再生工程(ステップ011)で塩容器
32内の塩42は約15gずつ消費され、徐々に減少す
る。
【0121】本実施の形態例では、約500gの塩があ
るため、洗濯33回分は塩の補充をせずにイオン交換樹
脂の再生が行える。再生工程終了後、外槽4内のすすぎ
水を排水し、脱水工程(ステップ012)を行い、電源
を切断し洗濯工程を終了する(ステップ013)。
【0122】ここで、塩容器32側面のメッシュフィル
タ32gの効果について述べる。既に説明したように、
塩容器32内の塩42は、通常水を含んだ状態である。
吸水した塩42は、時間が経過すると表面から固まって
いく。この時、塩容器32側面が水の通過しない壁状で
あれば、塩と壁は固着する。塩は、塩容器32底面のメ
ッシュフィルタ32cを通して溶け出し量が減少してい
く。
【0123】しかし、塩と壁面が固着していると塩が下
に落ちることができずにメッシュフィルタ32cと塩と
の間に空間が形成され、成長していく。最終的には、メ
ッシュフィルタ32cに接する塩が非常に少なくなって
しまい、飽和塩水の生成ができなくなる。
【0124】しかし、本実施の形態例のように、塩容器
32の側面にメッシュフィルタ32gを設け、かつ塩水
容器側面との間に隙間36aを設けると、ステップ01
0の塩給水電磁弁28による給水で塩水容器31内の水
面がh2まで上昇した場合、隙間36aから塩容器32
側面のメッシュフィルタ32gを通して水が侵入し、塩
容器32側面メッシュフィルタ32gに接した塩が少量
溶け出し、メッシュフィルタ32gと塩42間に隙間が
形成される。
【0125】このため、塩42と塩容器32の側面との
固着が発生せず、塩が溶けた分だけ塩は下方に落ち、常
に底面のメッシュフィルタ32cと接した状態を維持で
き、飽和塩水を安定して生成することが可能となる。な
お、隙間36aは装置の小型化のためには極力小さくし
た方がよいが、塩容器32の塩水容器31への着脱のし
易さを考えると2〜5mm程度が好ましい。
【0126】既に説明したように、本実施の形態例で
は、塩容器32に約500gの塩を投入してあり、洗濯
33回分の再生は自動的に行える。1日1回洗濯を行う
場合では約1ヶ月間塩のことを考える必要がなく、塩の
補充を忘れる恐れがある。このために、塩補充表示24
設け、塩容器32内に塩42がなくなったことを使用者
に知らせる。
【0127】そこで、塩の有無を検知する方法につい
て、次に述べる。第一の方法は、洗濯の回数(再生の回
数)をマイクロコンピュータ50でカウントし、規定回
数になったら塩補充表示24を行う方法である。マイク
ロコンピュータ50は、使用者が塩の補充を完了して塩
補充完了操作ボタン25が押されたことを検知したらカ
ウンタをリセットし、同時に塩補充表示24を消す。本
方法は、特別のセンサなしに実現でき、低コストである
という利点がある。
【0128】第二の方法は、塩42の残量を検知し、規
定値以下になったら塩補充表示24を行う方法である。
この方法は、使用者が補充する塩量の多少に関わらず確
実に塩がないことを表示できる利点がある。塩残量の検
知は、実際の塩残量の質量を測定する方法が最も簡単で
ある。具体的には、塩容器32の質量を測定する荷重計
のようなセンサを塩水容器31底部に設けることで実現
できる。
【0129】質量測定は、別の効果も有する。それは、
使用者の塩の補充量に応じて含水動作時の注水量を制御
できることである。使用者が補充する塩の量が約500
gの場合は、含水動作のための注水量は120mL〜1
30mLである。しかし、補充する塩の量がこれより少
ないと注水量が120mL〜130mLでは注水量が多
すぎることになる。
【0130】例えば、塩の補充量が300gだった場合
は、この注水量では約50mLの水が塩へ吸収されずに
塩水容器31内に残る。この時サイホン37は通じた状
態になっている。ここに、飽和塩水を生成するために4
0mL〜50mLが注水される。
【0131】このため、洗い給水が終了し、逆止弁35
が開くと塩水容器31内の塩水は孔37aを通り上部空
間39aに流下し、イオン交換樹脂43を再生し、外槽
4へ流入する。すなわち、洗い給水時に軟水化した洗い
水中に高硬度の再生水が流れ込み、水道水とほぼ同一の
硬度となり、洗濯における軟水化の効果がなくなってし
てしまう。
【0132】しかし、荷重計で補充された塩の量を検知
できると、その量に見合った注水量とすることができる
ため、上記のような問題を防ぐことができる。
【0133】また、塩残量の検知は、生成する塩水濃度
を電導度計などで測定することでも可能である。塩水濃
度が規定値以下になったら塩補充表示24を行う。塩水
濃度の測定は、生成する塩分濃度をほぼ一定に制御する
ことにも使用できる。これにより、常に再生効率の良い
濃度10%の塩水を再生に使用することができる。
【0134】次に、塩水容器31からの塩水の排出にサ
イホン37を使用する利点について説明する。サイホン
37を使用することで、再生時に塩水容器31内の水は
全て排出されるため、再生終了後は塩水容器31内には
水がない。従って、塩容器32も水に浸かっていない。
【0135】塩残量が少なくなり、塩を補充する場合、
使用者は塩容器32を塩水容器31から取り外し、作業
しやすい場所まで移動する。この時塩容器32に水が残
っていると、塩容器の運搬中に水が落ちる水ダレが発生
してし、洗濯機や床などを汚してしまう。
【0136】しかし、水はメッシュフィルタ32cの編
み目内に残っている以外ほとんど残っていない。さらに
本実施の形態例では、塩容器32底部の枠の形状を図8
に示すような円弧状32h、または傾斜面とすること
で、枠部分への水の残留を防止する様になっており、故
意に塩容器32を振り回すようなことをしない限り水ダ
レの可能性は非常に小さい。
【0137】以上の説明のように、イオン交換樹脂の再
生用の塩水濃度は規定量の飽和塩水を規定量の水で希釈
することで制御しているが、塩容器32内の塩は含水状
態であることが前提である。このため、毎日洗濯を行う
場合は含水状態を維持できるため安定した濃度の塩水を
作ることができる。
【0138】しかし、1週間に1度といった洗濯間隔が
長い場合は、塩の水分が蒸発するため、飽和塩水生成時
に塩に吸水され、結果として飽和塩水量が少なくなり、
希釈後の塩水濃度が低下し、イオン交換樹脂の再生不足
になる恐れがある。
【0139】そこで、洗濯機制御部にタイマーを設け、
洗濯の間隔を計るようにする。そして、洗濯間隔に応じ
て、塩から蒸発した水分を補充するだけの給水を行うこ
とで、飽和塩水量を確保するようにする。これにより、
安定した塩水濃度を実現できる。さらに、規定時間以上
洗濯が行われなかった場合は、前述した塩投入直後の含
水工程と同様の運転を行うようにしてもよい。
【0140】以上の説明のように、本実施の形態例は、
再生約30回分の塩を収容可能な着脱可能な塩容器を設
け、再生1回当たりの塩の溶解量をほぼ一定に制御する
ようにしたことで、塩の補給間隔を延ばすことができる
と共に、塩の補充も塩容器を作業しやすい場所に運んで
行える、塩容器からの水ダレがないなど、使い勝手の向
上が図れる。
【0141】また、塩水容器と塩容器の二重構造とする
ことで、第1の注水で洗濯工程中に塩水容器内に飽和塩
水を生成し(塩はこれ以上溶けないため塩の溶解量をコ
ントロールできる)、再生工程で塩水容器内に第2の注
水を行い飽和塩水を希釈することにより、必要以上の塩
の消費を抑えて効率よくイオン交換樹脂の再生が行える
濃度約10%の塩水を安定して作ることができる。
【0142】
【発明の効果】本発明によれば、イオン除去能力を再生
する再生剤の補充間隔を延ばすことができ、また、再生
剤が無駄に消費されないので、使用者の再生剤補充の負
担が低減でき、かつ使い勝手を大幅に向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例に係る全自動洗濯機の
外観斜視図である。
【図2】図1のAA線に沿う縦断面図である。
【図3】図1の全自動洗濯機の操作パネル図である。
【図4】図1の全自動洗濯機の後部収納箱内部の平面図
である。
【図5】図4のイオン除去手段の斜視図である。
【図6】図5のイオン除去手段の縦断面図である。
【図7】図6のイオン除去手段の塩容器の斜視図であ
る。
【図8】図7のAA線に沿う縦断面図である。
【図9】図1の全自動洗濯機の電気接続ブロック図であ
る。
【図10】図1の全自動洗濯機の概略動作フローチャー
ト図である。
【図11】注水後の経過時間と塩水濃度の関係を示す図
である。
【符号の説明】
4…外槽、5…洗濯兼脱水槽、17b…後部収納箱、2
4…塩補充表示、25…塩補充完了操作ボタン、26…
水道栓口、27…給水電磁弁、28…塩給水電磁弁29
…イオン除去手段、30…円筒容器、30a…入水口、
30b…吐出口、30c…塩水排出口、31…塩水容
器、32…塩容器、32c、32g…メッシュフィル
タ、33…樹脂ケース、33a…メッシュフィルタ、3
4…固定部材、35…逆止弁、37…サイホン、39a
…上部空間、39b…下部空間、41…排水チューブ、
42…塩、43…イオン交換樹脂、50…マイクロコン
ピュータ、55…発光ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大杉 寛 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立製作所 電化機器事業部 内 (72)発明者 小山 高見 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立製作所 電化機器事業部 内 (72)発明者 片根 和俊 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立製作所 電化機器事業部 内 (72)発明者 菊池 元 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立製作所 電化機器事業部 内 (56)参考文献 特開 平11−70296(JP,A) 特開 平4−20395(JP,A) 特開 平3−16597(JP,A) 特開 平11−276789(JP,A) 特開 平11−276788(JP,A) 特開 平11−253694(JP,A) 特開 平11−244580(JP,A) 特開 平11−244585(JP,A) 特開 平11−244583(JP,A) 特開 平11−207088(JP,A) 特開 平10−328485(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 39/08 301

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗濯を行う洗濯槽と、該洗濯槽に給水する
    給水手段と、前記洗濯槽内の水を排水する排水手段と、
    前記給水手段の給水経路の途中に設けられ前記給水に含
    まれるイオンを除去するイオン除去手段とを有する洗濯
    機において、 前記イオン除去手段は、イオン交換樹脂を充填した樹脂
    容器と、前記イオン交換樹脂のイオン除去能力を再生さ
    せる再生剤を収容する再生剤容器と、前記樹脂容器の上
    部に配置されかつ前記再生剤容器を内部に配置し、一回
    目に給水された給水量で洗濯工程中に前記再生剤容器か
    ら略規定量の再生剤を溶解させ略飽和濃度の再生水を生
    成して貯水し、前記イオン除去能力を再生させる再生工
    程での二回目に給水された給水量で前記貯水した略飽和
    濃度の再生水を希釈し略規定濃度の再生水を生成する再
    生水容器と、該再生水容器底部に前記樹脂容器と連通し
    て設けられ前記生成した略規定濃度の再生水を前記樹脂
    容器内に流下させる流下装置とを有することを特徴とす
    る洗濯機。
  2. 【請求項2】 洗濯を行う洗濯槽と、該洗濯槽に給水する
    第1の給水手段と、前記洗濯槽内の水を排水する排水手
    段と、前記給水手段の給水経路の途中に設けられ前記給
    水に含まれるイオンを除去するイオン除去手段と、洗
    い、すすぎ及び脱水の各工程の制御を行う制御手段とを
    有する洗濯機において、 前記イオン除去手段は、イオン交換樹脂を充填した樹脂
    容器と、底面及び側面がメッシュフィルタで作られ前記
    イオン交換樹脂のイオン除去能力を再生させる再生剤を
    収容する再生剤容器と、前記樹脂容器の上部に配置され
    かつ前記再生剤容器を内部に配置し、第2の給水手段か
    ら洗濯時に給水される水を貯め、該貯めた水に前記再生
    剤容器から略規定量の再生剤を溶解させ略規定濃度の再
    生水を生成する再生水容器と、該再生水容器底部に前記
    樹脂容器と連通して設けられ前記生成した略規定濃度の
    再生水を前記樹脂容器内に流下させるサイホンとを有
    し、前記再生水容器は、始めに前記洗い工程の給水中に
    前記第2の給水手段から給水された一回目の給水水量を
    貯水し、次に前記洗い工程中に前記メッシュフィルタを
    通して前記再生剤を前記一回目の給水水量に溶解させ略
    飽和濃度の再生水を生成し、さらに最終のすすぎ工程の
    最後の給水終了後に前記第2の給水手段から給水された
    二回目の給水水量で前記略飽和濃度の再生水を希釈し略
    規定濃度の再生水を生成し、 前記サイホンは、前記二回目の給水時に生成された前記
    略規定濃度の再生水を、前記サイホンの作用により前記
    樹脂容器内に流下させることを特徴とする洗濯機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記再
    生剤容器は、着脱可能に構成されていることを特徴とす
    る洗濯機。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記制御手段は、前記
    再生剤の補充直後の洗い工程の給水中に、前記第2の給
    水手段から前記再生水容器に給水を行い、前記メッシュ
    フィルタを通して前記補充直後の再生剤に水を含ませて
    から、前記略飽和濃度の再生水を生成する給水を行うこ
    とを特徴とする洗濯機。
  5. 【請求項5】 請求項2において、洗濯休止間隔を測定す
    るタイマーを設け、前記制御手段は、前記タイマーで計
    測した洗濯休止間隔に応じて、前記洗い工程の給水中に
    前記第2の給水手段から前記再生水容器に給水する給水
    水量を調整することを特徴とする洗濯機。
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