JP2002010575A - 全閉モータ - Google Patents
全閉モータInfo
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Abstract
音の全閉モータを得る。 【解決手段】 外扇ファンからの外気流を密閉ハウジン
グを通して機内に導入し、固定子鉄心を貫流冷却させて
再びハウジングを通して機外に排出する通風路を備えた
全閉モータ。ハウジングの円筒形内周面と固定子鉄心外
周部の凹形溝との間に、内扇ファンの循環風を流す通風
路を備えている。また、固定子鉄心を通る通風路が、上
記固定子鉄心を貫通する風穴である。
Description
るものであり、特に全閉モータの冷却構造に関するもの
である
および特開平10−327557の組み合わせによる全
閉モータの一例を示す縦断面図であり、図6は図5のB
−B断面図である。図において、1はフレーム、2はこ
のフレーム1内に固定された固定子鉄心、3は固定子鉄
心2に巻装された固定子巻線、4は固定子鉄心2と空隙
を介して配置される回転子鉄心、5は回転子鉄心4に装
着された固定子導体、6は回転子鉄心4を支持する軸で
ある。7および8は前記フレーム1を両端部で固持する
ブラケット、9は前記フレーム1と軸6とを回転自在に
支持するためのブラケット7および8と軸6との間に装
着した軸受であり、フレーム1とブラケット7および8
とでハウジング17が構成されている。10はハウジン
グ17外で軸6の端部に装着された外扇ファン、11は
外扇ファン10によって発生された外気流の風を導くた
めのファンカバー、12はフレーム1の外周表面に取付
けられたフィンである。13はハウジング17内で回転
子鉄心4に隣接して軸6に装着された内扇ファン、14
は回転子鉄心2に開けられた風穴、15はフレーム1と
固定子鉄心2との間に装着されたリング、16はこのリ
ング15に開けられた風穴である。
ラケット7、8で構成されるハウジング17によって覆
われ密閉構造となっているため、固定子鉄心2及び固定
子巻線3で発生した熱はフレーム1を介して外部に放熱
している。 放熱をよくするために外扇ファン10で風
を発生させ、その風をファンカバー11でフレーム1に
沿って流れるようにしている。さらにフレーム1の外周
表面にはフィン12を装着されて放熱面積を大きくする
ことにより固定子鉄心2の熱を取ることで固定子巻線3
の温度上昇を抑制している。
生する熱は、内扇ファン13により回転子鉄心4に開け
た風穴14に風を流して冷却している。回転子鉄心4の
風穴14を通り温度が高くなった風は、フレーム1と固
定子2との間に装着されたリング15の風穴16を通る
ことでフレーム1を介して機外に熱を放散し、冷却され
て再び回転子鉄心4の風穴14に循環する。この結果、
回転子鉄心4の温度が下がり、回転子導体5の温度上昇
が抑制される。
上のように構成されているので、固定子鉄心2からフレ
ーム1へリング15を介在して熱を伝えているため、固
定子鉄心2からリング15、リング15からフレーム1
への熱抵抗及びリング15自体の熱抵抗による伝熱ロス
がある。その伝熱ロス分を補うために大きな外扇ファン
10にして風量を確保したり、フレーム1外周部のフィ
ン12の面積を大きくしたりしているため、モータの寸
法が大きくなっていた。また、外扇ファン10を大きい
ものにすると寸法や騒音が大きくなったり、フィン12
の面積を大きくすると重量が増えるといった問題も発生
する。
ためになされたもので、固定子鉄心放熱特性が向上し、
小形、軽量かつ低騒音の全閉モータを提供することを目
的とする。
の課題を解決するための手段は次の通りである。 (1)機外に設けられて外気流を発生させ、密閉された
ハウジング内の固定子を冷却するため外扇ファンと、機
内に設けられて機内空気を循環させ、回転子を冷却する
ための内扇ファンとを備えた全閉モータに於いて、上記
外気流を上記ハウジングを通して機内に導入し、上記固
定子の固定子鉄心を貫流させて再び上記ハウジングを通
して機外に排出させる通風路を備えた。
を持ち、上記固定子の鉄心外周部の凹形溝との間に、内
扇ファンの循環風を流す導風路を備えた。
固定子鉄心を貫通する風穴である。
気を流す上記風穴と、上記循環風を流する上記風穴との
数の比が、n:1である。
断面形状が円形あるいは多面形である。
タは、フレームと固定子鉄心間のリングを排除し、固定
子鉄心に直接風を流す構造として、外扇ファンの風を固
定子鉄心に設けた風穴に直接流すようにしたので、固定
子鉄心からの放熱特性が向上するので外扇ファンからの
風量を少なくでき、さらにフレーム外周面のフィンが不
要となる。また、機内循環風をフレームと固定子鉄心の
隙間あるいは固定子鉄心の風穴に流すようにしたのでフ
レームと固定子鉄心との間に循環風を流すための部材が
不要となる。この結果、小さな外扇ファンでよく、フレ
ーム外周にフィンがないので小形、軽量かつ低騒音とな
る。
一実施例を図について説明する。図1は本発明による全
閉モータの縦断面図、図2は図1のA−A断面図であ
る。図1及び図2において、21はフレーム、22はフ
レーム21内に固定された固定子鉄心、23は外扇ファ
ン10の風を導くためのファンカバー、24は固定子鉄
心22に設けた風穴、25はフレーム21の内周面と固
定子鉄心22の外周部凹形状でできた軸方向に貫通した
隙間である。フレーム21とブラケット7および8によ
り内部を密閉するハウジング27が構成されている。
ジング27の外部)に設けられて外気流を発生させ、密
閉されたハウジング27内の固定子(固定子鉄心22お
よびそこに巻かれた巻線3)を冷却するため外扇ファン
10と、機内(ハウジング27内)に設けられて機内空
気を循環させ、回転子(回転子鉄心4およびそこに巻か
れた巻線5)を冷却するための内扇ファン13とを備え
ている。また、外気流をハウジング27を通して機内に
導入し、固定子鉄心22を貫流させて再びハウジング2
7を通して機外に排出する通風路28を備えている。
27を通してハウジング27内に導入するために、外扇
ファン10を覆い、外扇ファン10による気流をハウジ
ング27に沿って流れるように案内するためにファンカ
バー23が設けられている。ファンカバー23は、入口
端で外扇ファン10を覆い、ハウジング27に沿って延
びて、終端でハウジング27のフレーム21に全周に亘
って接続され支持された環状の部材である。
連結された部分には数個(図示の例では9個)の開口2
9が設けられていて、ファンカバー23によって案内さ
れてきた外気を機内即ちハウジング27内に導入できる
ようにしてある。開口29からハウジング27内に導入
された外気は、開口29と風穴24との間を接続する導
管30により、そこから固定子鉄心22の風穴24に案
内されるようにしてある。この例では、導管30は、長
さ方向に流路断面積が一定の管状のものでも良いが、図
示のものの如く入口端が比較的広く広がり、他端が風穴
24の大きさとほぼ同じような大きさとなるように、変
化する流路断面積をもつ漏斗状構造のものとすると良
い。
結された風穴24は、図1および図2に示すように円形
断面を持つものであり、固定子鉄心22の軸方向に延び
て、周方向に分散して互いに平行に配置されている。風
穴24の出口は、入口側の導管30と同様の導管31に
よりハウジング27の外部に連通されていて、固定子鉄
心22を冷却した外気が滑らかに外部に排出されるよう
になっている。このように、外扇ファン10による外気
流をハウジング27を通して機内に導入し、固定子鉄心
22を貫流させて再びハウジング27を通して機外に排
出する通風路28は、ファンカバー23、フレーム21
の開口29、導管30、固定子鉄心22および導管31
により構成されている。
子と共に回転してハウジング27内に循環風を発生させ
る。循環風は内扇ファン13から径方向外向きに吐出さ
れ、ハウジング27内で固定子エンドコイル3に沿って
ハウジング27のフレーム21に沿うように軸方向に方
向を変える。循環風はやがて固定子鉄心22の外周面に
形成された軸方向の溝32と円筒形のフレーム21の内
周面との間に形成された通風路33を通って、鉄心22
を冷却して鉄心22の反対側からハウジング27内に出
る。循環風は更に固定子コイルエンド部3を冷却しなが
ら回転子4の通風路14内に戻り、再び内扇ファン13
により排出されて同じ経路を循環する。
33との関係を断面で示してある。この図に良く示され
ているように、固定子鉄心22内に形成された風穴24
は、固定子コイル3の中心線上にその中心を持ってい
て、互いに周方向に等しい距離だけ離れている。また、
3つ置きの風穴24の位置には、風穴24の代わりに溝
32による通風路33が設けられている。図示の例で
は、通風路33は等間隔に9個あり、それらの間に風穴
24が3個ずつ設けられていて、通風路33および風穴
24のピッチは等しい。
において、固定子鉄心22及び固定子巻線3で発生した
熱は、外扇ファン10で発生した風をファンカバー23
により固定子鉄心22の風穴24に流すことで放熱さ
れ、固定子鉄心22及び固定子巻線3の温度を低い状態
に抑えられる。
を取って温度が高くなって内扇ファン13より出た後、
フレーム21内周面と固定子鉄心22との隙間である通
風路33を流れる。固定子鉄心22は上述のように外扇
ファン10の風で冷却されているので機内循環風もこの
フレーム21と固定子鉄心22との通風路33を流れる
ことで熱を取られ、温度が下がって再び回転子鉄心4に
流れる。このことにより回転子導体5の温度上昇を抑制
することができる。
施形態では、フレーム21と固定子鉄心22との隙間で
ある通風路33に機内循環風を流したが、図3に示すよ
うに固定子鉄心35に外扇ファン10の風を流す風穴2
4と同様の風穴36を設けて、この風穴36には外気を
導入する導管30を接続せずに、機内循環風を流す構造
にしてもよい。この構造によれば固定子鉄心35の構造
が簡単になり、製造が容易である。
子鉄心35に設ける外扇ファン10の風穴24と機内循
環風の風穴36の数の割合を、例えば図に示すように
3:1のようにすることで冷却効率を最適化することが
できる。なお、風穴の数の割合は3:1だけではなく、
そのモータに適した割合n:1を選択することで上記と
同様の効果を得ることができる。
いては、図1乃至図3に示したものと異なり、固定子鉄
心37の風穴38および機内循環風の風穴39の断面形
状が丸形でなく四角形である。矩形断面形は円形断面形
に比べて通風路の表面積を大きくできるので伝熱面積が
大きくなり、固定子鉄心37での放熱効果が向上する。
なお、図示の風穴断面は四角であるが、凹凸形状にして
もよい。
りである。 (1)機外に設けられて外気流を発生させ、密閉された
ハウジング内の固定子を冷却するため外扇ファンと、機
内に設けられて機内空気を循環させ、回転子を冷却する
ための内扇ファンとを備えた全閉モータに於いて、上記
外気流を上記ハウジングを通して機内に導入し、上記固
定子の固定子鉄心を貫流させて再び上記ハウジングを通
して機外に排出させる通風路を備えたものであるので、
固定子鉄心放熱特性が向上し、小形、軽量かつ低騒音の
全閉モータを提供できる。
を持ち、上記固定子の鉄心外周部の凹形溝との間に、内
扇ファンの循環風を流す導風路を備えているので、固定
子鉄心放熱特性が向上し、小形、軽量かつ低騒音の全閉
モータを提供する。
記固定子鉄心を貫通する風穴であるので、固定子鉄心放
熱特性が向上し、小形、軽量かつ低騒音の全閉モータを
提供するので、固定子鉄心の構造が簡単になり、製造が
容易である。
気を流す上記風穴と、上記循環風を流する上記風穴との
数の比が、n:1であるので、冷却効率が最適化され
る。
断面形状が円形あるいは多面形であるので、熱伝導に寄
与する表面積が大きくなり放熱効率が向上する。
けた風穴に外扇ファンからの風を流す構造としたので、
固定子鉄心からの放熱特性が向上する。このことから外
扇ファンの風量が少なくてすみ、外扇ファンを小さくで
きる。また、フレーム外周面にフィン付けなくてもよい
ことから小形、軽量にできる効果がある。さらに、外扇
ファンの風量が少なくなることで騒音も下がるという効
果もある。
断面図である。
った断面図である。
図2と同様の断面図である。
2と同様の断面図である。
る。
断面図である。
ー、24 風穴、27ハウジング、28 通風路(2
3、24、30、31)、32 溝、35 導風路。
Claims (5)
- 【請求項1】 機外に設けられて外気流を発生させ、密
閉されたハウジング内の固定子を冷却するため外扇ファ
ンと、機内に設けられて機内空気を循環させ、回転子を
冷却するための内扇ファンとを備えた全閉モータに於い
て、 上記外気流を上記ハウジングを通して機内に導入し、上
記固定子の固定子鉄心を貫流させて再び上記ハウジング
を通して機外に排出させる通風路を備えことを特徴とす
る全閉モータ。 - 【請求項2】 上記ハウジングがほぼ円筒形内周面を持
ち、上記固定子の鉄心外周部の凹形溝との間に、内扇フ
ァンの循環風を流す導風路を備えたことを特徴とする請
求項1記載の全閉モータ。 - 【請求項3】 上記固定子鉄心を通る通風路が、上記固
定子鉄心を貫通する風穴であることを特徴とする請求項
1あるいは2記載の全閉モータ。 - 【請求項4】 上記固定子鉄心に設けられ、上記外気を
流す上記風穴と、上記循環風を流す上記風穴との数の比
がn:1であり、適用するモータの冷却効率を最適とし
たことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の全
閉モータ。 - 【請求項5】 上記固定子鉄心に設けた上記風穴の断面
形状が円形あるいは多面形であることを特徴とする請求
項1乃至4のいずれか記載の全閉モータ。
Priority Applications (1)
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