JP2002009580A - 水晶振動子 - Google Patents
水晶振動子Info
- Publication number
- JP2002009580A JP2002009580A JP2000185698A JP2000185698A JP2002009580A JP 2002009580 A JP2002009580 A JP 2002009580A JP 2000185698 A JP2000185698 A JP 2000185698A JP 2000185698 A JP2000185698 A JP 2000185698A JP 2002009580 A JP2002009580 A JP 2002009580A
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- Japan
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- thickness
- crystal
- electrode
- folded portion
- excitation electrode
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】引出電極の断線を防止した水晶振動子を提供す
る。 【構成】水晶片の両主面に設けた励振電極と、前記励振
電極から外周部に延出してそれぞれが反対面側に折り返
されるコ字状の折返部を有する引出電極とを具備してな
る水晶振動子において、前記折返部の厚みを前記励振電
極の厚みより大きくした構成とする。
る。 【構成】水晶片の両主面に設けた励振電極と、前記励振
電極から外周部に延出してそれぞれが反対面側に折り返
されるコ字状の折返部を有する引出電極とを具備してな
る水晶振動子において、前記折返部の厚みを前記励振電
極の厚みより大きくした構成とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水晶振動子を産業上
の技術分野とし、特に高周波数化に適した水晶振動子に
関する。
の技術分野とし、特に高周波数化に適した水晶振動子に
関する。
【0002】
【従来の技術】(発明の背景)水晶振動子は周波数制御
素子として、発振器及びフィルタ等に広く用いられてい
る。近年では、高周波数化に伴い、特にATカットとし
た水晶振動子(水晶片)は振動周波数が厚みに反比例す
ることから、その厚みが小さくなる傾向にある。
素子として、発振器及びフィルタ等に広く用いられてい
る。近年では、高周波数化に伴い、特にATカットとし
た水晶振動子(水晶片)は振動周波数が厚みに反比例す
ることから、その厚みが小さくなる傾向にある。
【0003】(従来技術の一例)第3図及び第4図は従
来例を説明する図で、第3図は水晶片の図、第4図は同
側面図である。水晶振動子は、ATカットとした水晶片
1からなる。水晶片1の両主面には対向する励振電極2
(ab)を有し、これから両端外周部に引出電極3(a
b)を延出する。引出電極3(ab)はそれぞれ反対面
側に折り返されるコ字状の折返部を有する。励振電極2
(ab)及び引出電極3(ab)は、マスクを設けて蒸
着やスパッタによって一体的に形成される。そして、引
出電極3(ab)の延出した両端外周部(折返部)を、
例えばセラミック容器の底壁4に導電性接着剤5によっ
て固着してなる。
来例を説明する図で、第3図は水晶片の図、第4図は同
側面図である。水晶振動子は、ATカットとした水晶片
1からなる。水晶片1の両主面には対向する励振電極2
(ab)を有し、これから両端外周部に引出電極3(a
b)を延出する。引出電極3(ab)はそれぞれ反対面
側に折り返されるコ字状の折返部を有する。励振電極2
(ab)及び引出電極3(ab)は、マスクを設けて蒸
着やスパッタによって一体的に形成される。そして、引
出電極3(ab)の延出した両端外周部(折返部)を、
例えばセラミック容器の底壁4に導電性接着剤5によっ
て固着してなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】(従来技術の問題点)
しかしながら、上記構成の水晶振動子では、振動周波数
が高くなると水晶片1の厚みが小さくなり、励振電極2
(ab)の厚みが相対的に大きくなる。この場合、振動
損失の増加や不要振動モードの励起による特性劣化を生
じる。したがって、、通常では励振電極2(ab)の厚
みを小さくする。しかし、この場合には、引出電極3
(ab)における折返部の厚みも小さくなり、特に両端
側の各稜線部での電気的接続が損なわれる問題があっ
た。
しかしながら、上記構成の水晶振動子では、振動周波数
が高くなると水晶片1の厚みが小さくなり、励振電極2
(ab)の厚みが相対的に大きくなる。この場合、振動
損失の増加や不要振動モードの励起による特性劣化を生
じる。したがって、、通常では励振電極2(ab)の厚
みを小さくする。しかし、この場合には、引出電極3
(ab)における折返部の厚みも小さくなり、特に両端
側の各稜線部での電気的接続が損なわれる問題があっ
た。
【0005】(発明の目的)本発明は引出電極の断線を
防止した水晶振動子を提供することを目的とする。
防止した水晶振動子を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、引出電極にお
ける折返部の厚みを励振電極のそれより大きくしたこと
を基本的な解決手段とする。
ける折返部の厚みを励振電極のそれより大きくしたこと
を基本的な解決手段とする。
【0007】
【作用】本発明では、折返部の厚みを励振電極のそれよ
り大きくしたので、折返部での導通を維持する。以下、
本発明の一実施例を説明する。
り大きくしたので、折返部での導通を維持する。以下、
本発明の一実施例を説明する。
【0008】
【実施例】第1図は本発明の一実施例を説明する水晶振
動子の側面図である。なお、前従来例図と同一部分には
同番号を付与してその説明は簡略又は省略する。水晶振
動子は、前述したように、励振電極2(ab)及び両端
外周部に折返部を有する引出電極3(ab)の形成され
たATカットの水晶片1からなり、両端外周部(折返
部)をセラミック容器の底壁4に導電性接着剤5によっ
て固着してなる。
動子の側面図である。なお、前従来例図と同一部分には
同番号を付与してその説明は簡略又は省略する。水晶振
動子は、前述したように、励振電極2(ab)及び両端
外周部に折返部を有する引出電極3(ab)の形成され
たATカットの水晶片1からなり、両端外周部(折返
部)をセラミック容器の底壁4に導電性接着剤5によっ
て固着してなる。
【0009】そして、この実施例では、引出電極3(a
b)における折返部の厚みを励振電極2(ab)のそれ
より大きくする。ここでは、マスクを設けて蒸着等によ
り、先ず、励振電極2(ab)及び引出電極3(ab)
を一体的に形成する。すなわち、水晶片1の振動周波数
(厚み)に応じた厚みに励振電極2(ab)を形成し、
引出電極3(ab)も同一厚みにする。次に、マスクに
よって折返部のみを露出して他を遮蔽し、折返部に蒸着
する。
b)における折返部の厚みを励振電極2(ab)のそれ
より大きくする。ここでは、マスクを設けて蒸着等によ
り、先ず、励振電極2(ab)及び引出電極3(ab)
を一体的に形成する。すなわち、水晶片1の振動周波数
(厚み)に応じた厚みに励振電極2(ab)を形成し、
引出電極3(ab)も同一厚みにする。次に、マスクに
よって折返部のみを露出して他を遮蔽し、折返部に蒸着
する。
【0010】このような構成であれば、振動周波数が高
くなっても、励振電極2(ab)の厚みを小さく維持し
て、折返部の厚みを大きくできる。したがって、特に稜
線部での導通を確実にして断線を防止できる。そして、
励振電極2(ab)の厚みを小さく維持するので、振動
損失を軽減できる。
くなっても、励振電極2(ab)の厚みを小さく維持し
て、折返部の厚みを大きくできる。したがって、特に稜
線部での導通を確実にして断線を防止できる。そして、
励振電極2(ab)の厚みを小さく維持するので、振動
損失を軽減できる。
【0011】
【他の事項】上記実施例では引出電極3(ab)は両端
外周部に延出したが、第2図に示したように、引出電極
3(ab)を一端部両側に延出した場合でも同様に適用
できる。また、水晶片1はATカットとしたが、振動周
波数が厚みに反比例するBTやSCカットでも同様に適
用できる。
外周部に延出したが、第2図に示したように、引出電極
3(ab)を一端部両側に延出した場合でも同様に適用
できる。また、水晶片1はATカットとしたが、振動周
波数が厚みに反比例するBTやSCカットでも同様に適
用できる。
【0012】また、引出電極3(ab)の折返部のみを
厚くしたが、引出電極3(ab)の延出始端から厚みを
大きくしてもよい。この場合、引出電極3(ab)の厚
みの減少による導通抵抗の増加を防止するので、水晶振
動子としての等価抵抗を小さくできる。
厚くしたが、引出電極3(ab)の延出始端から厚みを
大きくしてもよい。この場合、引出電極3(ab)の厚
みの減少による導通抵抗の増加を防止するので、水晶振
動子としての等価抵抗を小さくできる。
【0013】
【発明の効果】本発明は引出電極における折返部の厚み
を励振電極のそれより大きくしたことで、引出電極の断
線を防止した水晶振動子を提供できる。
を励振電極のそれより大きくしたことで、引出電極の断
線を防止した水晶振動子を提供できる。
【図1】本発明の一実施例を説明する水晶振動子(水晶
片)の側面図である。
片)の側面図である。
【図2】本発明の他の適用例を説明する水晶片の平面図
である。
である。
【図3】従来例を説明する水晶片の図である。
【図4】従来例を説明する水晶片の側面図である。
1 水晶片、2 励振電極、3 引出電極、4 底壁、
5 導電性接着剤.
5 導電性接着剤.
Claims (1)
- 【請求項1】水晶片の両主面に設けた励振電極と、前記
励振電極から外周部に延出してそれぞれが反対面側に折
り返されるコ字状の折返部を有する引出電極とを具備し
てなる水晶振動子において、前記折返部の厚みを前記励
振電極の厚みより大きくしたことを特徴とする水晶振動
子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000185698A JP2002009580A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 水晶振動子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000185698A JP2002009580A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 水晶振動子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002009580A true JP2002009580A (ja) | 2002-01-11 |
Family
ID=18685977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000185698A Pending JP2002009580A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 水晶振動子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002009580A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006020020A (ja) * | 2004-07-01 | 2006-01-19 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 水晶振動子 |
JP2011160094A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Daishinku Corp | 圧電振動片 |
WO2013027381A1 (ja) * | 2011-08-22 | 2013-02-28 | セイコーエプソン株式会社 | 振動素子、振動子、電子デバイス、及び電子機器 |
JP2014017863A (ja) * | 2013-09-26 | 2014-01-30 | Daishinku Corp | 音叉型圧電振動片、および音叉型圧電振動デバイス |
-
2000
- 2000-06-21 JP JP2000185698A patent/JP2002009580A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006020020A (ja) * | 2004-07-01 | 2006-01-19 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 水晶振動子 |
JP2011160094A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Daishinku Corp | 圧電振動片 |
WO2013027381A1 (ja) * | 2011-08-22 | 2013-02-28 | セイコーエプソン株式会社 | 振動素子、振動子、電子デバイス、及び電子機器 |
JP2013046085A (ja) * | 2011-08-22 | 2013-03-04 | Seiko Epson Corp | 圧電振動素子、圧電振動子、電子デバイス、及び電子機器 |
JP2014017863A (ja) * | 2013-09-26 | 2014-01-30 | Daishinku Corp | 音叉型圧電振動片、および音叉型圧電振動デバイス |
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