JP2001144577A - 圧電共振子 - Google Patents

圧電共振子

Info

Publication number
JP2001144577A
JP2001144577A JP32415299A JP32415299A JP2001144577A JP 2001144577 A JP2001144577 A JP 2001144577A JP 32415299 A JP32415299 A JP 32415299A JP 32415299 A JP32415299 A JP 32415299A JP 2001144577 A JP2001144577 A JP 2001144577A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
piezoelectric
piezoelectric resonator
electrodes
excitation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32415299A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Kotani
謙一 小谷
Masakazu Yoshio
雅一 吉尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP32415299A priority Critical patent/JP2001144577A/ja
Priority to US09/710,993 priority patent/US6388363B1/en
Priority to CN00137492.3A priority patent/CN1301084A/zh
Priority to DE10056542A priority patent/DE10056542A1/de
Publication of JP2001144577A publication Critical patent/JP2001144577A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/15Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material
    • H03H9/17Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator
    • H03H9/177Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator of the energy-trap type
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/02007Details of bulk acoustic wave devices
    • H03H9/02062Details relating to the vibration mode
    • H03H9/0207Details relating to the vibration mode the vibration mode being harmonic
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/05Holders; Supports
    • H03H9/0504Holders; Supports for bulk acoustic wave devices
    • H03H9/0528Holders; Supports for bulk acoustic wave devices consisting of clips
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/05Holders; Supports
    • H03H9/0538Constructional combinations of supports or holders with electromechanical or other electronic elements
    • H03H9/0542Constructional combinations of supports or holders with electromechanical or other electronic elements consisting of a lateral arrangement
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/05Holders; Supports
    • H03H9/10Mounting in enclosures
    • H03H9/1007Mounting in enclosures for bulk acoustic wave [BAW] devices
    • H03H9/1042Mounting in enclosures for bulk acoustic wave [BAW] devices the enclosure being defined by a housing formed by a cavity in a resin

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不要振動を効果的にダンピングでき、利用し
ようとする振動を有効に利用でき、生産性に優れ、かつ
小型化が容易である圧電共振子を提供する。 【解決手段】 圧電基板2の両主面に励振電極3が形成
されており、励振電極に第1,第2の引き出し電極4,
6及び第1,第2の端子電極5,7がそれぞれ電気的に
接続されており、第1,第2の端子電極5,7の少なく
とも一方が、第1,第2の励振電極を圧電基板の少なく
とも一方の側縁に延ばした場合の仮想領域内に至るよう
に形成されている電極延長部5a,7aを有する圧電共
振子1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギー閉じ込
め型の圧電共振子に関し、より詳細には、スプリアスと
なる不要振動を抑制しつつ目的とする振動に基づく共振
特性を有効に利用し得る圧電共振子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エネルギー閉じ込め型の圧電共振
子が、圧電発振子などに広く用いられている。この種の
圧電共振子では、利用する振動モード以外の振動がスプ
リアスとなるため、不要振動を抑圧することが重要であ
る。
【0003】そこで、従来、不要振動をダンピングする
ために、種々の工夫がなされてきている。例えば、実開
平4−119123号公報には、エネルギー閉じ込め型
圧電共振子において、共振部に近接した圧電基板端部に
おいて島状にダンピング材を設けた構成が開示されてい
る。
【0004】また、実開平3−79528号公報には、
図13に示す負荷容量内蔵型圧電発振子が開示されてい
る。圧電発振子51には、圧電共振子52と、負荷容量
を構成するためのコンデンサ53とが備えられている。
圧電共振子52は、矩形板状の圧電基板54を用いて構
成されている。圧電基板54の両主面中央には、圧電基
板54を介して対向するように励振電極55が形成され
ている。この励振電極55が表裏対向している部分がエ
ネルギー閉じ込め型の共振部を構成しており、該共振部
よりも上方に、すなわち圧電基板54の側面54a近傍
にダンピング用電極56が形成されている。このダンピ
ング用電極56上に半田を付与することにより所望でな
い振動をダンピングすることができるとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】エネルギー閉じ込め型
圧電共振子において、共振部とダンピング材との関係は
非常に重要である。すなわち、ダンピング材の位置が適
当でない場合には、利用しようとするメインの振動がダ
ンピングされたり、不要振動のダンピングを果たすこと
ができなかったりする。
【0006】実開平4−119123号公報に記載の先
行技術では、圧電基板の共振部から一定の距離を隔て
て、圧電基板端部にのみダンピング材が配置されている
が、このようなダンピング材を高精度に配置することは
非常に困難であった。従って、生産性が十分でなく、ダ
ンピング材の位置ずれによる不良も発生しがちであっ
た。また、島状にダンピング材が配置されているので、
ダンピング材を付与する際や、後の加工ラインにおい
て、圧電基板にクラックが生じ易くなるという問題もあ
った。さらに、ダンピング材を高精度に配置することが
困難であるため、圧電共振子の小型化も困難であった。
【0007】実開平3−79528号公報に記載の圧電
発振子では、圧電基板54上に形成されているダンピン
グ用電極56が、非常に小さい。従って、該ダンピング
用電極56上に安定に半田を塗布することが困難であっ
た。半田の塗布を安定にかつ高精度に行おうとした場合
には、ダンピング用電極56の面積を大きくする必要が
あり、やはり圧電共振子52の小型化が困難であった。
【0008】本発明の目的は、上述した従来技術の欠点
を解消し、不要振動を効果的にダンピングすることがで
き、目的の振動を有効に利用することができ、生産性に
優れかつ小型化が容易であり、さらに外部との電気的接
続も容易に行い得るエネルギー閉じ込め型の圧電共振子
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る圧電共振子
は、圧電基板と、前記圧電基板の両主面に部分的に形成
されており、かつ圧電基板を介して表裏対向された第
1,第2の励振電極と、第1,第2の励振電極にそれぞ
れ電気的に接続されており、圧電基板の第1または第2
の主面に形成された第1,第2の引き出し電極と、前記
第1,第2の引き出し電極の励振電極が接続されている
側とは反対側の端部に形成されており、かつ外部と電気
的に接続を行うための第1,第2の端子電極とを備え、
前記第1,第2の端子電極の少なくとも一方が、第1,
第2の励振電極を圧電基板の少なくとも一方の側縁に延
ばした場合の仮想領域内に至るように形成されている電
極延長部を有することを特徴とする。
【0010】好ましくは、前記励振電極の外周縁から前
記電極延長部の内側縁までの平均法線距離が励振電極の
径をdとしたときに、1.2d以上の範囲内とされる。
より好ましくは、前記電極延長部上に半田が付与され
る。この場合、端子電極の上面の全面に半田が付与され
てもよい。
【0011】本発明に係る圧電共振子では、上記第1,
第2の端子電極に半田付により接合された第1,第2の
リード端子がさらに備えられてもよく、それによってリ
ード付の圧電共振子が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の具体的な実施例を説明することにより、本発明を明ら
かにする。
【0013】図1は、本発明の第1の実施例に係るエネ
ルギー閉じ込め型の圧電共振子を示す平面図である。圧
電共振子1は、厚み縦振動の3倍波を利用した圧電共振
子であり、矩形板状の圧電基板2を有する。圧電基板2
は、チタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスのような圧電
セラミックス、あるいは水晶などの圧電単結晶を用いて
構成されている。本実施例では、圧電基板2は、圧電セ
ラミックスよりなり、厚み方向に分極処理されている。
【0014】圧電基板の上面2aの中央には、円形の励
振電極3が形成されている。励振電極3に、引き出し電
極4が連ねられている。引き出し電極4の外側端には、
端子電極5が連ねられている。端子電極5は、圧電基板
2の上面2aにおいて、端面2cと上面2aとのなす端
縁に沿って延びるように、かつ圧電基板2の全幅に至る
ように形成されている。なお、圧電基板2の側面2d,
2eを結ぶ方向を幅方向とする。
【0015】さらに、端子電極5は、圧電基板2の全幅
に至るように形成されているだけでなく、側面2dと上
面2aとのなす端縁に沿って、長さ方向、すなわち端面
2b,2cを結ぶ方向において、端面2b側にも延ばさ
れている。
【0016】この端面2b側に延ばされている部分を電
極延長部5aとする。上記電極延長部5aは、励振電極
3を側面2d側に延長した場合の仮想領域(矢印Aで示
す領域内に至るように形成されている。
【0017】圧電基板2の下面にも、励振電極3と圧電
基板2を介して表裏対向するように励振電極が形成され
ている。また、下面に形成された励振電極に、引き出し
電極6が連ねられており、引き出し電極6の外側端に端
子電極7が連ねられている。端子電極7は、端子電極5
と同様に構成されている。もっとも、端子電極7は、圧
電基板2の下面と端面2bとのなす端縁に沿うように形
成されている。また、端子電極7も、電極延長部7aを
有し、電極延長部7aは、圧電基板2の下面と側面2a
とのなす端縁に沿って延ばされており、上記仮想領域A
内に至るように形成されている。
【0018】本実施例の圧電共振子1の特徴は、上記電
極延長部5a,7aが、仮想領域A内に至るように形成
されていることにある。言い換えれば、端子電極5の電
極延長部5aの先端と、端子電極5が形成されている側
とは反対側の端面2bとの間の距離Xが、励振電極3の
端子電極5側端部と端面2bとの間の距離Yに比べて小
さくなるように、上記電極延長部5aが形成されてい
る。
【0019】本実施例では、上記電極延長部5aが仮想
領域A内に至るように形成されているので、所望でない
振動を効果的にダンピングすることができる。これを、
具体的な実験例に基づき説明する。
【0020】圧電共振子1として、PT系セラミックス
からなり、幅2.35×長さ3.6×厚み0.47mm
の圧電基板2の両主面に直径1.4mmの励振電極3を
形成し、図1に示した引き出し電極4,6及び端子電極
5,7を形成した。この場合、端子電極5,7の電極延
長部5a,7aは、幅0.15mm×長さ0.9mmと
し、電極延長部5a,7aの一部が上記仮想領域A内に
至るように形成した。
【0021】比較のために、上記電極延長部が設けられ
ていないことを除いては、上記と同様にして構成された
圧電共振子を用意した。上記実施例及び比較例の圧電共
振子のインピーダンス−周波数特性を測定した。結果を
図2(a),(b)に示す。図2(a)において、実線
は実施例の圧電共振子のインピーダンス−周波数特性
を、破線は圧電共振子の位相−周波数特性を示す。ま
た、図2(b)は、比較例の圧電共振子のインピーダン
ス−周波数特性(実線)及び位相−周波数特性(破線)
を示す。図2から明らかなように、上記電極延長部5
a,7aが設けられたことにより、比較例の圧電共振子
で現れている、幅スプリアスを効果的に抑圧し得ること
がわかる。
【0022】本実施例の圧電共振子1では、上記のよう
に端子電極に電極延長部5a,7aを設けることにより
不要振動がダンピングされる。この場合、電極延長部5
a,7aは、端子電極5,7と同じ工程において、端子
電極5,7の一部として形成される。従って、ダンピン
グ材を付与する余分な工程を必要としない。しかも、電
極材料は、スクリーン印刷やフォトリソグラフィーなど
により高精度に圧電基板上に付与することができる。従
って、電極延長部5a,7aを高精度に形成することが
でき、それによって所望でない振動を確実にダンピング
することができる。
【0023】なお、本実施例では、厚み縦振動モードの
3倍波を利用し、幅スプリアスを抑圧したが、本発明に
係る圧電共振子において、利用する振動モードはこれに
限定されず、厚み滑りモードなどの他の振動モードを利
用してもよい。また、3倍波だけでなく、他の高調波を
利用してもよく、あるいは基本波を利用するものであっ
てもよい。
【0024】第1の実施例の圧電共振子1では、電極延
長部5a,7aが形成されていたが、少なくとも片側の
主面においてのみ電極延長部が形成されていてもよい。
また、図3〜図7に示すように、端子電極5,7の形状
については種々変形し得る。
【0025】図3に示す圧電共振子8では、端子電極7
には電極延長部は設けられていない。他方、端子電極5
においては、側面2dに沿う電極延長部5aが、第1の
実施例の圧電共振子1の場合と同様に形成されている。
加えて、側面2eと上面2aとのなす端縁に沿うように
第2の電極延長部5bが形成されている。第2の電極延
長部5bも、上述した寸法Y>Xを満たすように形成さ
れている。
【0026】図4に示す圧電共振子9では、端子電極5
に、電極延長部5a,5cが、端子電極7に電極延長部
7b,7cが形成されている。電極延長部5cは、電極
延長部5aと同様に形成されており、但し、電極延長部
5cは、側面2eと上面2aとのなす端縁に沿うように
形成されている。また、電極延長部7bは、電極延長部
5aと圧電基板2を介して先端側部分で部分的に重なり
合うように形成されている。電極延長部7cは、電極延
長部5cと同様に形成されている。
【0027】図5に示す圧電共振子10では、端子電極
7には電極延長部は設けられていない。端子電極5にお
いて、電極延長部5dが形成されている。ここでは、端
子電極5は、側面2dと上面2aとのなす端縁には至ら
ないように形成されている。すなわち、端子電極5と側
面2dと上面2aとのなす端縁との間にサイドギャップ
2gが形成されている。電極延長部5dは、このサイド
ギャップ2gを残して、すなわち側面2dから隔てられ
て形成されている。
【0028】図6に示す圧電共振子11では、端子電極
5に、電極延長部5eが形成されている。電極延長部5
eは、側面2dと上面2aとの端縁に沿うように延ばさ
れており、さらに、電極延長部5eの内側縁が円弧状の
形状とされている。
【0029】図7に示す圧電共振子12では、電極延長
部5f,5gが設けられている。電極延長部5fは、側
面2dと上面2aとのなす端縁に沿って延び、さらに電
極延長部5fの内側は、励振電極3を取り囲む円弧状の
形状とされている。また、電極延長部5gは、側面2e
と上面2aとのなす端縁にそって延びており、さらにそ
の内側縁は、不整形状とされている。
【0030】図3〜図7に示したように、電極延長部の
形状については、上述した寸法関係Y>Xを満たす限
り、適宜変形することができる。次に、第1の実施例に
係る圧電共振子では、励振電極の径をdとしたときに、
電極延長部の内側縁が、励振電極3に対して励振電極の
外縁から法線距離で、1.2d以上とした場合に、利用
しようとする3倍波を有効に利用でき、幅スプリアスを
効果的に抑圧し得ることを説明する。
【0031】図6に示した圧電共振子11として、上述
した実験例と同じ圧電基板を用い、上述した実験例と同
様にして励振電極及び引き出し電極を形成した。もっと
も、端子電極7については電極延長部を設けず、端子電
極5については図6に示した電極延長部5eを形成し
た。この場合、励振電極3の外周縁から電極延長部5e
の内側縁5e1 までの法線距離Cを種々異ならせ、種々
の圧電共振子を作成した。これらの圧電共振子につい
て、厚み縦振動モードの3倍波の共振抵抗を測定した。
【0032】上記法線距離Cと、3倍波の共振抵抗との
関係を図8に示す。なお、図8において、「無」とある
のを、電極延長部が設けられていない場合の圧電共振子
の3倍波の共振抵抗を示す。この電極延長部が設けられ
ていない場合の3倍波の共振抵抗を1とし、他の圧電共
振子の共振抵抗を相対値で示した。
【0033】図8から明らかなように、電極延長部が設
けられていない場合と同様に、法線距離Cが0.3mm
以上、すなわち1.2d以上である場合には、3倍波が
ダンピングされないことがわかる。従って、好ましく
は、励振電極の外周縁から電極延長部の内側縁までの法
線距離を法線距離を1.2dとすることにより、利用し
ようとする振動をダンピングすることなく、不要振動を
ダンピングし得ることがわかる。
【0034】図9は、本発明の第2の実施例に係る圧電
共振子を示す平面図である。圧電共振子21では、端子
電極5の電極延長部5h上に、半田層22が形成されて
いる。なお、端子電極7には、電極延長部は形成されて
いない。上記半田層22が形成されていること、並びに
端子電極7に電極延長部が形成されていないことを除い
ては、第1の実施例の圧電共振子1と同様に構成されて
いる。
【0035】第2の実施例では、上記半田層22が電極
延長部5h上に形成されているので、半田層22の質量
付加作用により不要振動をより効果的にダンピングする
ことができる。
【0036】図10は、第2の実施例の圧電共振子21
の変形例を示し、ここでは、端子電極5の電極延長部5
hの全領域に半田層23が形成されており、かつ半田層
23は、電極延長部5hだけでなく、端子電極5の本体
部にも至るように形成されている。このように、半田層
23は、電極延長部の一部にのみ形成される必要は必ず
しもなく、電極延長部の全面に形成されてもよく、さら
に端子電極上に至っていてもよい。また、特に図示はし
ないが、半田層は、端子電極の全面に形成されてもよ
い。
【0037】図11は、本発明に従って構成されたリー
ド付圧電共振部品の一例を示す略図的斜視図である。圧
電共振部品31は、図1に示した第1の実施例の圧電共
振子1と、コンデンサ32とを有する。圧電共振子1の
端子電極5と、図示されていない側の端子電極に、リー
ド電極33,34が接合されている。また、コンデンサ
32は、誘電体基板32aの片面に容量電極32bを形
成した構造を有する。図示されていない側の面には、容
量電極32bと部分的に重なり合うように、一対の容量
電極が形成されている。この一対の容量電極は、それぞ
れ、リード端子33,34に接合されている。また、容
量電極32bには、リード端子35が接合されている。
【0038】さらに、リード端子33〜35の引き出し
部を除く残りの部分が二点鎖線Dで示すように、樹脂外
装により被覆されている。従って、図11に示したリー
ド付圧電共振部品31は、負荷容量内蔵型の圧電発振子
として用いることができる。
【0039】なお、本発明に係る圧電共振子は、適宜の
パーケージ材と組み合わせることにより、チップ型の圧
電共振部品にも適用することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る圧電共振子では、第1,第
2の端子電極の少なくとも一方に上記電極延長部が形成
されており、従って、利用しようとする振動モード以外
の不要振動を効果的に抑圧することができ、利用しよう
とする振動に基づく共振特性を有効に利用することがで
きる。しかも、電極延長部は端子電極と同一工程で電極
形成方法に従って形成されるので、高精度に形成するこ
とができる。また、樹脂などのダンピング材を用いるも
のでないため、形成精度に優れているだけでなく、圧電
共振子の厚みを増加させることもない。従って、圧電共
振子の小型化をも図り得る。
【0041】加えて、部分的に電極材料と異なる材料を
付与するものでないため、形成に際して、あるいは後加
工において圧電基板にクラックが生じたりすることもほ
とんどない。よって、圧電共振子生産性を高めることが
でき、圧電共振子のコストの低減も果たし得る。
【0042】励振電極の外周縁から電極延長部の内側縁
までの平均法線距離ガ励振電極の径をdとしたときに、
1.2d以上とされている場合には、前述した実験例か
ら明らかなように、利用しようとする振動の所望でない
ダンピングを確実に抑制することができ、利用しようと
する振動の共振特性をより効果的に発揮させることがで
きる。
【0043】電極延長部上に半田が付与されている場合
には、半田の質量付加作用により、所望でない振動をよ
り効果的にダンピングすることができる。特に、端子電
極の上面の全面に半田が付与されている場合には、所望
でない振動を効果的にダンピングし得るだけでなく、該
半田を利用して外部との電気的接続もより確実にかつ容
易に行い得る。
【0044】第1,第2の端子電極に半田付により接合
された第1,第2のリード端子がさらに備えられている
場合には、本発明に従って、所望でない振動を効果的に
抑制することができ、利用しようとする振動の共振特性
を有効に利用し得るリード付圧電共振部品を提供するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の圧電共振子を示す平面
図。
【図2】(a)及び(b)は、第1の実施例及び比較例
の圧電共振子の共振特性を示す図。
【図3】第1の実施例の変形例の圧電共振子を示す平面
図。
【図4】第1の実施例の他の変形例の圧電共振子を示す
平面図。
【図5】第1の実施例の他の変形例の圧電共振子を示す
平面図。
【図6】第1の実施例の他の変形例の圧電共振子を示す
平面図。
【図7】第1の実施例の他の変形例の圧電共振子を示す
平面図。
【図8】励振電極の外周縁から電極延長部の内側縁まで
の法線距離Cと、利用しようとする振動の共振抵抗との
関係を示す図。
【図9】本発明の第2の実施例の圧電共振子を示す平面
図。
【図10】第2の実施例の圧電共振子の変形例を示す平
面図。
【図11】本発明の第1の実施例に係る圧電共振子を用
いたリード付圧電共振部品を示す略図的斜視図。
【図12】図11に示したリード付圧電共振部品の縦断
面図。
【図13】従来の圧電共振子の一例を説明するための略
図的斜視図。
【符号の説明】
1…圧電共振子 2…圧電基板 3…励振電極 4,6…第1,第2の引き出し電極 5,7…第1,第2の端子電極 5a〜5h…電極延長部 7a〜7c…電極延長部 8〜12…圧電共振子 21…圧電共振子 22,23…半田層 31…リード付圧電共振部品 33,34…第1,第2のリード端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J108 AA01 BB02 BB04 CC04 CC12 DD01 DD02 DD06 DD08 EE02 EE05 EE07 EE11 EE19 FF01 FF07 FF10 FF11 FF15 GG05 HH02 HH06 JJ02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板と、前記圧電基板の両主面に部
    分的に形成されており、かつ圧電基板を介して表裏対向
    された第1,第2の励振電極と、 第1,第2の励振電極にそれぞれ電気的に接続されてお
    り、圧電基板の第1または第2の主面に形成された第
    1,第2の引き出し電極と、 前記第1,第2の引き出し電極の励振電極が接続されて
    いる側とは反対側の端部に形成されており、かつ外部と
    電気的に接続を行うための第1,第2の端子電極とを備
    え、 前記第1,第2の端子電極の少なくとも一方が、第1,
    第2の励振電極を圧電基板の少なくとも一方の側縁に延
    ばした場合の仮想領域内に至るように形成されている電
    極延長部を有することを特徴とする、圧電共振子。
  2. 【請求項2】 前記励振電極の外周縁から前記電極延長
    部の内側縁までの平均法線距離が励振電極の径をdとし
    たときに、1.2d以上の範囲にあることを特徴とす
    る、請求項1に記載の圧電共振子。
  3. 【請求項3】 前記電極延長部上に半田が付与されてい
    る、請求項1または2に記載の圧電共振子。
  4. 【請求項4】 前記端子電極の上面の全面に半田が付与
    されている、請求項1〜3のいずれかに記載の圧電共振
    子。
  5. 【請求項5】 前記第1,第2の端子電極に半田付によ
    り接合された第1,第2のリード端子をさらに備える、
    請求項1〜4のいずれかに記載の圧電共振子。
JP32415299A 1999-11-15 1999-11-15 圧電共振子 Pending JP2001144577A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32415299A JP2001144577A (ja) 1999-11-15 1999-11-15 圧電共振子
US09/710,993 US6388363B1 (en) 1999-11-15 2000-11-10 Piezoelectric resonator
CN00137492.3A CN1301084A (zh) 1999-11-15 2000-11-15 压电谐振器
DE10056542A DE10056542A1 (de) 1999-11-15 2000-11-15 Piezoelektrischer Resonator

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32415299A JP2001144577A (ja) 1999-11-15 1999-11-15 圧電共振子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001144577A true JP2001144577A (ja) 2001-05-25

Family

ID=18162719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32415299A Pending JP2001144577A (ja) 1999-11-15 1999-11-15 圧電共振子

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6388363B1 (ja)
JP (1) JP2001144577A (ja)
CN (1) CN1301084A (ja)
DE (1) DE10056542A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9503045B2 (en) 2015-01-19 2016-11-22 Seiko Epson Corporation Resonator element, resonator, oscillator, electronic apparatus, and moving object
JP2018074271A (ja) * 2016-10-26 2018-05-10 日本電波工業株式会社 圧電デバイス
JP2021027413A (ja) * 2019-07-31 2021-02-22 京セラ株式会社 水晶素子、水晶デバイス及び電子機器
JP2021029013A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 京セラ株式会社 水晶素子、水晶デバイス及び電子機器

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003283291A (ja) * 2002-01-15 2003-10-03 Murata Mfg Co Ltd 圧電共振子及びその製造方法
JP4460051B2 (ja) * 2004-07-13 2010-05-12 日本電波工業株式会社 水晶振動子の保持構造
JP2009141080A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Toshiba Corp リードフレームおよび半導体装置
JP5731880B2 (ja) * 2010-10-15 2015-06-10 日本電波工業株式会社 圧電デバイス及び圧電デバイスの製造方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5253690A (en) * 1975-10-28 1977-04-30 Seiko Instr & Electronics Ltd Thickness sliding crystal vibrator
US4565942A (en) * 1983-07-01 1986-01-21 Murata Manufacturing Co., Ltd. Energy trapped piezoelectric resonator liquid sensor
US4833430A (en) * 1984-11-29 1989-05-23 General Electric Company Coupled-dual resonator crystal
KR920005610B1 (ko) * 1985-04-11 1992-07-09 도오요오 쓰으신끼 가부시끼가이샤 오버톤 발진용 압전 공진자
JPS62277808A (ja) * 1986-05-26 1987-12-02 Murata Mfg Co Ltd 2端子型圧電共振子
JPS63244916A (ja) * 1987-03-30 1988-10-12 Murata Mfg Co Ltd 回路素子
JPH02312310A (ja) * 1989-05-27 1990-12-27 Murata Mfg Co Ltd 圧電部品及びその製造方法
JPH0379528A (ja) 1989-08-21 1991-04-04 Konica Corp 給紙装置
JPH03139009A (ja) * 1989-10-24 1991-06-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 小型圧電共振子
US5166570A (en) * 1990-06-08 1992-11-24 Murata Manufacturing Co. Ltd. Electronic component
JPH04119123A (ja) 1990-08-31 1992-04-20 Shinasahi Kasei Carbon Fiber Kk 繊維トウ並びに繊維トウの巻取り方法及び巻取り装置
JP2682221B2 (ja) * 1990-09-20 1997-11-26 株式会社村田製作所 ディスクリミネータ
JPH10335976A (ja) * 1997-04-01 1998-12-18 Murata Mfg Co Ltd チップ型圧電フィルタ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9503045B2 (en) 2015-01-19 2016-11-22 Seiko Epson Corporation Resonator element, resonator, oscillator, electronic apparatus, and moving object
JP2018074271A (ja) * 2016-10-26 2018-05-10 日本電波工業株式会社 圧電デバイス
JP2021027413A (ja) * 2019-07-31 2021-02-22 京セラ株式会社 水晶素子、水晶デバイス及び電子機器
JP7308092B2 (ja) 2019-07-31 2023-07-13 京セラ株式会社 水晶素子、水晶デバイス及び電子機器
JP2021029013A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 京セラ株式会社 水晶素子、水晶デバイス及び電子機器
JP7293037B2 (ja) 2019-08-09 2023-06-19 京セラ株式会社 水晶素子、水晶デバイス及び電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
US6388363B1 (en) 2002-05-14
CN1301084A (zh) 2001-06-27
DE10056542A1 (de) 2001-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000134060A (ja) エネルギー閉じ込め型圧電共振子及びエネルギー閉じ込め型圧電共振部品
JP5789914B2 (ja) 音叉型圧電振動片及び圧電デバイス
US5444326A (en) Piezoelectric-resonance device
JP2013042440A (ja) 圧電振動素子、圧電振動子、電子デバイス、及び電子機器
JP2001144577A (ja) 圧電共振子
JP5824958B2 (ja) 振動素子、振動子、電子デバイス、及び電子機器
JP2001211052A (ja) 圧電共振子
JP3446705B2 (ja) 圧電共振子
JP2000138554A (ja) エネルギー閉じ込め型圧電共振子
US6987347B2 (en) Piezoelectric resonator component
JPH10200364A (ja) エネルギー閉じ込め型厚みすべり共振子およびこの共振子を用いた電子部品
JP2001144576A (ja) 圧電共振子
JP2002368571A (ja) 圧電振動素子及びそれを用いたフィルタ
JP2855208B2 (ja) LiTaO▲下3▼圧電共振子
JP6137274B2 (ja) 振動素子、振動子、電子デバイス、及び電子機器
JP3077551B2 (ja) 圧電共振部品
JPH09181560A (ja) 圧電共振子
JP2733604B2 (ja) 圧電振動子
JPH0520015Y2 (ja)
JP3077535B2 (ja) チップ型圧電共振部品
JPS5834971B2 (ja) アツミスベリケツシヨウシンドウシ
JP2009049857A (ja) 圧電振動素子、圧電振動子、及び圧電振動素子の製造方法
JP2001339272A (ja) 圧電共振子
JP3141709B2 (ja) 圧電共振子
JP2023000464A (ja) 水晶振動片および水晶振動子